JP6994732B2 - ガス栓の誤操作防止具及びそれを装着させたガス栓 - Google Patents
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Description
この種のガス栓(2)は、図9に示すように、ガス栓本体(24)と、ガス栓本体(24)内に回動自在に収容されるせん(26)と、せん(26)を回動操作する操作ハンドル(20)とから構成されている。
ガス栓本体(24)の上流側(引き込み管(3)に接続される側)及び下流側(ガス流入管(30)に接続される側)には、それぞれ、引き込み管(3)及びガス流入管(30)の先端に形成された雄ネジ部(31)(32)に螺合可能な雌ネジ(21a)(22a)が形成された配管接続筒部(21)(22)が連設されている。
操作ハンドル(20)は、浅い円筒体の周面から一方向へレバー部(25)が突設された形状を呈しており、レバー部(25)を90度回動させることにより、せん(26)も90度回動し、ガス栓(2)を開閉することが出来る。
ガスメータ用のガス栓(2)では、緊急時に即座に閉栓できなければならないので、取外しに手間のかかるカバーは採用できない。
その点、特許文献2に開示のバルブ固定用治具では、固定具は開放自在であるため、固定具の配管への装着及び取外しは用意であり、緊急時には即時取り外して閉栓させることが出来る。
前記レバー部に係止可能な係止部と、前記配管接続筒部の外周面の少なくとも一部に外嵌状態に係止可能な脚部とが、一つの防止具本体に設けられ、
ガス流路の開状態でのみ、前記係止部はレバー部に、脚部は配管接続筒部に、それぞれ同時に係止させることにより、前記ガス栓は開状態に維持可能に設定されているガス栓の誤操作防止具』において、開状態にあるガス栓がいたずらや誤操作により閉栓される不都合を防止すると共に、構成部品を少なくし、小型で且つ配管周りの障害や邪魔にならないように装着できるようにするガス栓の誤操作防止具を提供することを課題とする。
前記防止具本体の頂面から前記レバー挿通孔に開放するネジ孔と、前記ネジ孔への螺合に伴って、前記頂面からレバー挿通孔内へ進出可能なボルトが設けられている』ことである。
ガス栓のガス流路が開状態にあるとき、前記レバー部は、前記配管接続筒部の流路方向に沿って突出するように設定されており、この状態でのみ、レバー部に係止部を、配管接続筒部に脚部をそれぞれ同時に係止させる態様で、防止具本体をガス栓に装着することが出来る。防止具本体の装着状態では、レバー部は配管接続筒部に沿って位置する姿勢に固定され、配管接続筒部から外れた位置へ回動させることは出来ない。よって、ガス栓は開状態に維持され、レバー部が不用意に回動されて閉栓させられる不都合を防止することが出来る。
前記帯状体は前記配管接続筒部の外周を締め付けた状態で固定可能に設定されている』ことである。
前記防止具本体をガス栓に取り付けた状態にて、帯状体を配管接続筒部に巻回させると共に締め付けて固定する。これにより、防止具本体のガス栓への取付をより確実なものとすることが出来る。防止具本体は、工具を用いて意図的に帯状体を切断しない限り容易に取り外すことが出来ないから、いたずら等の誤操作を一層確実に防止することが出来る。
前記レバー部に係止可能な係止部と、前記配管接続筒部の外周面の少なくとも一部に外嵌状態に係止可能な脚部とが、一つの防止具本体に設けられ、
ガス流路の開状態でのみ、前記係止部はレバー部に、脚部は配管接続筒部に、それぞれ同時に係止させることにより、前記ガス栓は開状態に維持可能に設定されているガス栓の誤操作防止具において、
前記係止部は、前記防止具本体に設けたネジ孔に螺合させる雄ネジ部材とし、
開状態にあるガス栓の配管接続筒部に脚部を係止させた状態にて、前記雄ネジ部材の頭部が、レバー部の下面を押圧するように、前記ネジ孔からの前記雄ネジ部材の突出長さを設定可能とした』ことである。
このものでは、開状態としたガス栓の配管接続筒部に脚部を係止させ、雄ネジ部材の頭部がレバー部の下面を押圧するように、ネジ孔からの雄ネジ部材の突出長さを調節する。雄ネジ部材の頭部がレバー部の下面に押圧した状態で、レバー部を回動させようとしても、雄ネジ部材の頭部による摩擦力によってレバー部の回動操作は阻止される。また、雄ネジ部材はレバー部の裏側に位置するから、構造を知っている関係者でないと防止具本体を取り外すことは出来ない。
配管接続筒部は工具を対応させるために、一般に六角形状の外形を有する形状となっている。脚部の形状を、その六角形の一部に対応する形状とすることにより、脚部は、前記配管接続筒部によってその回動が規制され、回り止め状態に係止させることが出来る。
図1は、本発明の参考例としてのガス栓の誤操作防止具の斜視図であり、図2は、図1に示すガス栓の誤操作防止具をガスメータ用のガス栓に装着した状態を示す斜視図である。
脚部(11)は、六角筒状の配管接続筒部(21)の外周面に略密嵌状態に外嵌する六角筒状部を、図面において下方に開放させた形状に形成されており、その表面側には、前記六角筒状部を構成する六角形の外接円よりも小径な円筒部(12)が延設されている。
このものでは、一つの防止具本体(1)に設けたレバー挿通孔(10)にレバー部(25)が挿通されると共に、脚部(11)に配管接続筒部(21)が略密嵌状態に嵌め込まれる装着態様となるから、レバー部(25)の回動は阻止され、ガス栓(2)はいたずら等によって不用意に閉栓させられることなく、開状態に維持される。
なお、防止具本体(1)の頂面(1a)には、ネジ孔(13a)が、レバー挿通孔(10)内に開放するように貫通形成されている。
また、このものではガス栓(2)を閉状態に維持しておくような場合、防止具本体(1)は、蝶ボルト(13)の締め付けによりレバー部(25)に保持させておくことが出来るので、防止具本体(1)を紛失することがない。
この実施の形態のものでは、防止具本体(1)を装着させることで、レバー部(25)の全体が外部に露出しない態様となるから、レバー部(25)に対するいたずらや誤操作をより一層確実に防止することが出来る。
この実施の形態のものでは、開状態にあるガス栓(2)のレバー部(25)をレバー挿通孔(10)に挿通させると同時に、脚部(11)を配管接続筒部(21)を跨ぐように対応させ、配管接続筒部(21)の開放端を円弧状部(19)の裏面に当接させた装着状態にて、結束バンド(16)を配管接続筒部(21)に巻回させると共に、矢印の方向に強く引っ張って締め付ける。防止具本体(1)は結束バンド(16)で配管接続筒部(21)に確実に固定されることとなり、ハサミ等を用いて意図的に結束バンド(16)を切断しない限り取り外すことが出来ない。よって、レバー部(25)に対するいたずらや誤操作を一層防止することが出来る。
雄ネジ部材(18)の頭部(18a)がレバー部(25)の下面を押圧することにより、レバー部(25)の下面と雄ネジ部材(18)の頭部(18a)との間に摩擦力が生じ、レバー部(25)の回動は抑制される。
また、レバー部(25)の裏側に位置する雄ネジ部材(18)は、一般に知られることはなく、いたずらに防止具本体(1)を取り外そうとしても容易に外すことは出来ない。
(10)・・・・・・・・・・・レバー挿通孔(係止部)
(11)・・・・・・・・・・・脚部
(2) ・・・・・・・・・・・ガス栓
(20)・・・・・・・・・・・操作ハンドル
(21)(22)・・・・・・・・・配管接続筒部
(24)・・・・・・・・・・・ガス栓本体
(25)・・・・・・・・・・・レバー部
Claims (5)
- 配管に接続可能な配管接続筒部と、ガス流路を開閉する操作ハンドルとを備え、前記操作ハンドルには、操作ハンドルを回動操作するためのレバー部が突設していると共に、ガス栓が開状態にあるとき、前記レバー部の突出方向が、前記配管接続筒部の流路方向に一致するように設定されているガス栓に装着させる誤操作防止具であって、
前記レバー部に係止可能な係止部と、前記配管接続筒部の外周面の少なくとも一部に外嵌状態に係止可能な脚部とが、一つの防止具本体に設けられ、
ガス流路の開状態でのみ、前記係止部はレバー部に、脚部は配管接続筒部に、それぞれ同時に係止させることにより、前記ガス栓は開状態に維持可能に設定されているガス栓の誤操作防止具において、
前記係止部は、前記レバー部が挿通可能なレバー挿通孔とし、
前記防止具本体の頂面から前記レバー挿通孔に開放するネジ孔と、前記ネジ孔への螺合に伴って、前記頂面からレバー挿通孔内へ進出可能なボルトが設けられていることを特徴とするガス栓の誤操作防止具。 - 請求項1に記載のガス栓の誤操作防止具において、前記防止具本体に、前記配管接続筒部に巻回可能な帯状体が設けられ、
前記帯状体は前記配管接続筒部の外周を締め付けた状態で固定可能に設定されていることを特徴とするガス栓の誤操作防止具。 - 配管に接続可能な配管接続筒部と、ガス流路を開閉する操作ハンドルとを備え、前記操作ハンドルには、操作ハンドルを回動操作するためのレバー部が突設していると共に、ガス栓が開状態にあるとき、前記レバー部の突出方向が、前記配管接続筒部の流路方向に一致するように設定されているガス栓に装着させる誤操作防止具であって、
前記レバー部に係止可能な係止部と、前記配管接続筒部の外周面の少なくとも一部に外嵌状態に係止可能な脚部とが、一つの防止具本体に設けられ、
ガス流路の開状態でのみ、前記係止部はレバー部に、脚部は配管接続筒部に、それぞれ同時に係止させることにより、前記ガス栓は開状態に維持可能に設定されているガス栓の誤操作防止具において、
前記係止部は、前記防止具本体に設けたネジ孔に螺合させる雄ネジ部材とし、
開状態にあるガス栓の配管接続筒部に脚部を係止させた状態にて、前記雄ネジ部材の頭部が、レバー部の下面を押圧するように、前記ネジ孔からの前記雄ネジ部材の突出長さを設定可能としたことを特徴とするガス栓の誤操作防止具。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のガス栓の誤操作防止具において、前記配管接続筒部の外周面は略六角形状に形成され、前記脚部は、前記六角形の一部に対応する形状に形成されていることを特徴とするガス栓の誤操作防止具。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載のガス栓の誤操作防止具を装着させたことを特徴とするガス栓。
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