JP4249212B2 - ガス栓 - Google Patents

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Description

この発明は、ガス栓、特に、操作つまみを押し込んで廻すことにより流路が開閉される形式のガス栓に関する。
炊事場や浴室などの水回りに配設されるガス栓は飛散した水や洗剤等がかかったり、水蒸気に曝されたりすることが多いため、操作つまみとガス栓本体の隙間等から水分や洗剤等がガス栓本体内側に浸入し易い。ガス栓本体内に水滴等が浸入すると、内部のせんなどの部材や摺動部を腐食させてしまい、これにより、ガス栓の開閉操作に支障をきたしたり、ガス漏れが生じたりする問題が生じる。このような問題を解決するために、ガス栓本体の開放端に、水密性を有するカバーを被せてガス栓本体内への水の浸入を防ぐ防水構造がある。
この種防水構造を具備させたガス栓として、特開2002−39403号公報(特許文献1)に開示のものを提案した。このガス栓は、図7に示すように、両端にガス管が接続されるネジ筒部が具備され且つせん収容部(11)の上方に筒部(10)が連設されたガス栓本体(1)と、せん収容部(11)内に回動自在に収容されるせん(2)と、前記せん(2)に、コイルバネ(3)を介して相対回動阻止状態に連結されるドライブシャフト(4)と、ドライブシャフト(4)の回動範囲を規制するロック手段としての係止板(6)と、前記ドライブシャフト(4)の操作軸部(40)に相対回動阻止状態に連結され且つ前記筒部(10)までの範囲を被冠する操作つまみ(7)とから構成されており、操作つまみ(7)と操作軸部(40)とは、固定ボルト(8)によって螺合接続されている。
筒部(10)の上方開放端には、前記操作軸部(40)よりも大径な開口(51)が設けられた弾性合成樹脂製の防水キャップ(5)が外嵌され、前記キャップ(5)の上側には操作軸部(40)に密に外嵌する円盤状の弾性合成樹脂製の防水板(50)が防水キャップ(5)に摺動可能に重ね合わされている。
この従来のものでは、防水キャップ(5)及び防水板(50)を共に弾性合成樹脂であるポリプロピレンから成形し、その弾性力によって、防水板(50)の中央に形成された透孔(53)の周縁を、前記操作軸部(40)の基端部に形成された溝部(43)に密に外嵌させると同時に、防水キャップ(5)の周壁(52)を筒部(10)に密に外嵌させ、さらに、防水板(50)を、前記溝部(43)に上方へ抜け止め状態に係合させることにより、防水キャップ(5)の上面に弾性的押し付ける装着態様とすることにより、操作つまみ(7)とガス栓本体(1)との間や、固定ボルト(8)の螺合部から浸入してくる水滴や洗剤等がガス栓本体(1)内へ浸入するのを防止している。
特開2002−39403号公報 特開2005−195055号公報
しかしながら、上述したような、防水キャップ(5)では、防水キャップ(5)の周壁(52)と筒部(10)との間、及び防水板(50)の透孔(53)と操作軸部(40)との間は、完全に密封されているわけではないので、浴室のような湿度の高い環境下では、ガス栓本体(1)内も浴室と同じ高湿度になる。この場合、ガス栓本体(1)内部への水滴の付着を防止することはできず、ガス栓本体(1)の内部及びせん(2)、さらには、せん収容部(11)とせん(2)との摺動部に錆びを発生させてしまう不都合は解消されない。又、摺動部に潤滑・シール用のグリスが介在されている場合では、前記グリスが劣化することにより、摺動部が固着し、操作つまみ(7)の操作性の悪化を招来してしまう。
又、特開2005−195055号公報(特許文献2)には、操作つまみの内周面とガス栓本体の筒部の外周面との間に、シール部材としてのOリングを設ける構造が開示されている。
このものでは、操作つまみとガス栓本体との間からの水等の浸入は防止することはできるが、防水シールで密閉された空間の体積が大きいため、操作つまみを下方へ押し込んで廻すことにより、せんのロック状態を解除する押し廻し式の操作つまみを具備するガス栓に実施した場合では、操作つまみを押し込むと、前記密閉空間の圧力が高くなる。これにより、せんには、押し込み方向に大きな力が作用し、操作つまみの回動操作が重く、操作性が悪くなるという不都合がある。
又、先に詳述した防水キャップ(5)や防水板(50)からなる防水構造を、押し廻し式の操作つまみを具備するガス栓に実施した場合では、操作つまみを必要以上に押し込んでしまうことにより、操作つまみ(7)の裏面で前記防水キャップ(5)や防水板(50)が変形したり、破損したりして、防水機能が喪失されるといった不都合がある。
本発明は、『せん収容部の一方開放端に筒部が連設された構成のガス栓本体と、
前記せん収容部内に回動自在に収容されているせんと、
前記せんに付勢手段を介して相対回動阻止状態に連結されているドライブシャフトと、
前記ドライブシャフトの操作軸部に相対回動阻止状態に固定され且つ前記付勢手段に抗して前記ドライブシャフトを前記せん側へ押込み可能な操作つまみと、
前記ドライブシャフトを回動阻止状態にロックするロック手段とからなり、
前記ドライブシャフトのロック状態は、前記操作つまみと共に前記ドライブシャフトを前記せん側へ所定量押し込んで廻すことにより解除される構成のガス栓』において、ガス栓本体内への水滴や洗剤等の浸入を確実に防止できると共に、操作つまみの押し込み操作によっても、防水機能が損傷することなく、さらに、操作性の良いガス栓を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明のガス栓は、『前記筒部に外嵌し且つ頂面中央に前記ドライブシャフトの胴部が摺動可能に挿通する挿通孔が開口された金属製のキャップ部材が設けられ、
前記筒部の外周面と前記キャップ部材の周壁との間、及び、前記ドライブシャフトの前記胴部と前記挿通孔との間には、第1、第2シール部材がそれぞれ設けられ、
前記キャップ部材の周壁の外周面の所定位置に段部が突設され、
前記ロック状態の解除に必要な押し込み寸法以上に操作つまみが押し込まれるとき、前記操作つまみの開放端部が前記キャップ部材の前記段部に当接するように、自然状態にある前記操作つまみの開放端部から前記段部までの距離が設定されている』ことである。
この発明のガス栓では、せん収容部内に収容されているせんは、ドライブシャフトを介して、操作つまみと相対回動阻止状態に連結された構成であり、操作つまみの回動に伴ってせんが回動する。
前記ドライブシャフトはロック手段によって回動阻止状態にロック可能であり、操作つまみと共にドライブシャフトを押し込んで所定の方向に廻すことによりロック状態は解除される押し回し式のガス栓を構成している。
又、前記筒部には、金属製のキャップ部材を第1、第2シール部材を介して密に外嵌させ、ガス栓本体内をキャップ部材の外方と完全に気密状態に遮断している。このため、操作つまみとガス栓本体の筒部との間から水滴や洗剤等が浸入してきても、これら水滴や洗剤等はキャップ部材で遮断され、ガス栓本体内に浸入してくることはない。又、ガス栓が高湿度な環境下で使用されても、ガス栓本体内の湿度に影響を及ぼすことはない。
また、操作つまみをロック解除に必要な押し込み寸法以上押し込むと、前記操作つまみの開放端部が前記キャップ部材の前記段部に当接するため、操作つまみはそれ以上押し込まれることはない。この場合、前記段部が、操作つまみの押し込み量を規制するストッパとして機能する。
請求項1に係る発明によれば、ガス栓本体の筒部の開放端に金属製のキャップ部材を気密状態に被嵌させているから、ガス栓本体内は水密状態に確保される。これにより、ガス栓本体内のせん収容部とせん及びその摺動部等の防水・防錆が確実となり、ガス栓の操作性の悪化を防止でき、ガス栓の耐久性が向上する。よって、厨房、台所、浴室等、高湿度の環境下においてもガス栓を長期にわたって使用することができる。
又、キャップ部材の段部が操作つまみの押し込み量を規制するストッパとして機能するから、操作つまみ及びドライブシャフトは必要以上に押し込まれることがない。よって、第1、第2シール部材に余計な摩擦力が作用することなく、これらシール部材の劣化や損傷を防止することができる。さらに、せんやガス栓本体にも操作つまみ及びドライブシャフトの押し込みすぎによる余計な力が作用しないから、耐久性が向上する。
又、ドライブシャフトは、胴部が、金属製のキャップ部材の挿通孔によって保持されるので姿勢が安定し、操作つまみの操作に応じた作用をせんに正確に伝達することが可能となる。
操作つまみの内周面とガス栓本体の筒部の外周面との間に、シール部材を設ける構造のものに比べて、ドライブシャフトの押し込みによる筒部内の気密空間の体積変化量が少ないから、わずかな力でせんを押し込むことができ、操作つまみの回動操作をスムーズに行うことができる。
また、操作つまみの開放端部が前記キャップ部材の前記段部に当接する様子を目で確認することができるから、操作つまみの押し込み量を加減することができ、一層使い勝手が良いものとなり、耐久性が向上する。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、第1番目の参考例におけるガス栓の組立状態の断面図であり、図2は、その分解斜視図である。
この参考例のガス栓は、ガス栓本体(1)の上方に開放するせん収容部(11)の左右に、ガス流入路(12)とガス流出路(13)とが同軸上に連通する構成となっており、せん収容部(11)内には、これらガス流入路(12)からガス流出路(13)への流路を連通又は遮断させる逆円錐台形状のせん(2)が回動自在に収容される。
せん収容部(11)の内周面及びせん(2)の外周面は、相互に摺動可能な摺動部となっており、その上端部には防水用のグリス(30)が塗布されていると共に、その上から、環状の衝撃吸収部材(37)が取り付けられている。
せん収容部(11)の上方開放端には筒部(10)が連設されてあり、筒部(10)の中心に対して対向する各位置には、図2に示すように、矩形状の切欠部(14)(14)が上方に開放するように形成されている。
又、切欠部(14)(14)の下方の外周面には、環状溝部が形成されており、前記環状溝部内に、第1シール部材(31)が装填されている。
せん(2)には、ガス流入路(12)及びガス流出路(13)に連通するガス通過孔(21)が貫通しており、せん(2)の上面中央には、略直方体状の軸部(20)がその長辺が前記ガス通過孔(21)と平行に位置するように突設されている。そして、その基端部を囲むように、コイルバネ(3)を受けるための環状溝部(2a)が形成されている。
軸部(20)は、後述するドライブシャフト(4)の下面に開放している矩形孔部(46)にちょうど内嵌する大きさに構成されており、軸部(20)を矩形孔部(46)に内嵌させることにより、せん(2)とドライブシャフト(4)とは相対回動阻止状態に連結される。
ドライブシャフト(4)は、上記した要領で、コイルバネ(3)を介してせん(2)に連結されて筒部(10)内に収容される略円柱体であり、上下二段の胴部(44a)(44b)のうち、上胴部(44a)の上面には、略直方体状の操作軸部(40)が連設されていると共に、下胴部(44b)の下面中央には矩形孔部(46)が下方開放状態に形成されていると共に、下胴部(44b)の下端の、中心に対して対向する各位置からは、係止凸部(45)(45)が外方へ向かって突設されている。
前記操作軸部(40)は、操作つまみ(7)の中央に下方開放状態に形成された矩形凹部(72)内に内嵌されると共に、操作つまみ(7)の上方から挿通される固定ボルト(8)により、操作つまみ(7)に螺合接続される。
ドライブシャフト(4)の上方には、ドライブシャフト(4)の回動を規制するための係止筒(33)が配設されている。
係止筒(33)は、ドライブシャフト(4)の下胴部(44b)に外嵌すると共に、図2に示すように、上端の対向位置から一対の舌片(34)(34)が外方に向って突設された略筒状体であり、舌片(34)(34)を、筒部(10)に形成されている前記切欠部(14)(14)に嵌め込むことにより、係止筒(33)は、筒部(10)内において周り止め状態に収容される。
又、係止筒(33)の下端部の対向する各位置には、前記下端部から所定深さ切り欠かれてなる一対の係止域(35)(35)と、前記係止域(35)(35)に連続し且つ係止域(35)(35)よりも浅く切り欠かれてなる一対の回動域(36)(36)とが形成されている。
係止域(35)(35)の幅は、ドライブシャフト(4)の係止凸部(45)(45)がちょうど嵌まり込んで係合する大きさに設定されており、前記係止域(35)から前記回動域(36)に至る切欠範囲は約90度に設定されて、係止凸部(45)(45)の移動範囲となっている。
尚、筒部(10)内の開放端近傍には、ドライブシャフト(4)及びこれの上方に設けられる前記係止筒(33)を抜け止め状態に収容するためのC型係止リング(15)が固定される。
又、この参考例のものは、筒部(10)に外嵌し且つその上方開方部を閉塞する金属製のキャップ部材(23)が設けられている。
キャップ部材(23)は、筒部(10)に外嵌する周壁(25)と、ドライブシャフト(4)の上胴部(44a)が挿通可能な挿通孔(24a)が形成された頂面(24)とから構成され、前記周壁(25)の上端部から頂面(24)に至る範囲は、上方に向かって縮径するテーパ状に形成されている。
尚、貫通孔(24a)の内周面に形成された環状溝部には、第2シール部材(32)が装填されている。
第1、第2シール部材(31)(32)としてはそれぞれOリングが採用可能である。
せん(2)の環状溝部(2a)に対向するドライブシャフト(4)の下面には、環状のバネ受け部(47)が形成されており、環状溝部(2a)とバネ受け部(47)との間に、コイルバネ(3)が圧縮状態で収容される。
ドライブシャフト(4)とせん(2)は相互に離反し合う方向に付勢されると共に、係止筒(33)はC型係止リング(15)によって上方へ抜け止め状態に収容されているから、ドライブシャフト(4)の係止凸部(45)(45)は、前記コイルバネ(3)の付勢力によって、係止筒(33)の下端に押圧され、係止凸部(45)(45)が係止筒(33)の係止域(35)に嵌まり込んだ時点で、ドライブシャフト(4)の回動は阻止された状態でロックされる。このように、係止筒(33)は、ドライブシャフト(4)を回動阻止状態にロックするロック手段として機能する。
コイルバネ(3)の付勢力に抗して、ドライブシャフト(4)が、所定寸法だけ下方へ押し込まれると、係止凸部(45)(45)が係止域(35)(35)から下方へ外れることにより、前記ロック状態が解除される。この状態で、ドライブシャフト(4)は、係止凸部(45)(45)が係止域(35)から回動域(36)に至る範囲(90度)で回動可能となる。
すなわち、この参考例の場合、係止域(35)と回動域(36)の深さの差が、前記ロック状態の解除に必要な押し込み寸法となる。
以下、ガス栓の組立てについて説明する。
ガス栓本体(1)のせん収容部(11)にせん(2)を収容し、せん(2)とせん収容部(11)との摺動部の上端部に、防水用のグリス(30)を塗布し、その上から環状の衝撃吸収部材(37)を取り付ける。
そして、環状溝部(2a)内にコイルバネ(3)を配設した後、コイルバネ(3)の上端部を、ドライブシャフト(4)の下面のバネ受け部(47)に対応させながら、せん(2)の軸部(20)をドライブシャフト(4)の矩形孔部(46)に嵌め込む。
次に、係止筒(33)内に、ドライブシャフト(4)の下胴部(44b)を挿通させると共に、ドライブシャフト(4)の係止凸部(45)(45)を係止筒(33)の係止域(35)又は回動域(36)に対応させ、コイルバネ(3)の付勢力に抗して、係止筒(33)をドライブシャフト(4)と共に下方へ押し込んで、係止筒(33)の舌片(34)(34)を筒部(10)の切欠部(14)(14)に嵌め込み、その上から、C型係止リング(15)を、筒部(10)の所定箇所に固定する。
これにより、ドライブシャフト(4)及び係止筒(33)は、ガス栓本体(1)の筒部(10)内に抜止め状態に収容される。
この状態において、ドライブシャフト(4)の係止凸部(45)(45)が係止筒(33)の係止域(35)に対応している場合は、ドライブシャフト(4)は回動阻止状態にロックされた状態にある。
そして、ドライブシャフト(4)の上面から突出している操作軸部(40)及びそれに続く上胴部(44a)を挿通孔(24a)に挿通させながら、キャップ部材(23)を筒部(10)に外嵌させる。
この外嵌状態にて、筒部(10)の外周面とキャップ部材(23)の周壁(25)の内面との間は、第1シール部材(31)でシールされ、ドライブシャフト(4)の上胴部(44a)とキャップ部材(23)の挿通孔(24a)との間は、第2シール部材(32)でシールされることとなり、キャップ部材(23)で被覆された筒部(10)内には、気密空間(17)が形成されることとなる。
その後、ドライブシャフト(4)の上面の操作軸部(40)を操作つまみ(7)の矩形凹部(72)に嵌まるように操作つまみ(7)を被せ、固定ボルト(8)で螺合接続させることにより、ガス栓の組み立てが完了する。
ドライブシャフト(4)の係止凸部(45)(45)が係止筒(33)の係止域(35)(35)に対応させられたロック状態を解除するには、上述したように、係止域(35)と回動域(36)の深さの差だけ、操作つまみ(7)を下へ押し込む。これにより、操作つまみ(7)と共にドライブシャフト(4)も下方へ押し込まれて、係止凸部(45)(45)と係止域(35)(35)との係合が外れ、係止凸部(45)(45)は回動域(36)(36)側へ移動可能となる。これにより、せん(2)は90度の範囲で回動可能となる。
尚、操作つまみ(7)の裏面(71)とキャップ部材(23)の頂面(24)間の距離(L)は、ロック状態の解除に必要な押し込み寸法(前記係止域(35)と回動域(36)の深さの差に相当する)よりも、わずかに大きく設定されている。
よって、図3に示すように、操作つまみ(7)を押し込むと、裏面(71)がキャップ部材(23)の頂面(24)に当接すると共に、その状態で前記ロック手段は解除可能となるから、操作つまみ(7)がロック手段の解除に必要な押し込み寸法以上に不用意に押し込まれることがない。このように、キャップ部材(23)の頂面(24)が操作つまみ(7)の押し込み寸法を規制するストッパとして機能することとなる。これにより、操作つまみ(7)及びドライブシャフト(4)が必要以上押し込まれることによって生じる、第2シール部材(32)の磨耗による劣化や損傷を防止できると共に、ガス栓本体(1)内の各部品の損傷や破損も防止することができる。
尚、上記参考例では、キャップ部材(23)に被さるように操作つまみ(7)は被覆されているが、両者間は密閉されているわけではないので、操作つまみ(7)とキャップ部材(23)の周壁(25)との隙間から、水滴や洗剤等が浸入する。
これら水滴や洗剤等は、操作つまみ(7)の内面及びキャップ部材(23)の表面に付着することはあるが、筒部(10)内は、キャップ部材(23)によって気密状態に閉塞されているから、キャップ部材(23)よりも下方の、ガス栓本体(1)の筒部(10)内に、水滴や洗剤等が浸入することはなく、気密空間(17)内の防水・防錆は確実となる。又、外部の湿度の影響を受けることもない。
さらに、キャップ部材(33)の表面に付着した水滴等は、頂面(24)から周壁(25)に至るテーパ面を流れ、操作つまみ(7)の開放端から外部へ排出されることとなる。
又、ドライブシャフト(4)は、金属製のキャップ部材(23)の挿通孔(24a)に上胴部(44a)が密に挿通されることにより、せん(2)及び操作つまみ(7)に対して同軸で安定した姿勢を維持することができる。よって、操作つまみ(7)の押し込み或いは回動操作に応じて、安定した状態で連動し、動作をせんに正確に伝達することができる。
図4に示す本発明の第2番目の参考例のガス栓は、上記第1番目の参考例で採用したガス栓と同じ形式のガス栓において、キャップ部材(23)の周壁(25)の内面に雌ネジ部(26)を形成すると共に、筒部(10)の外周面には雄ネジ部(16)を形成して、両者を螺合させることにより、キャップ部材(23)を筒部(10)の開放端に被嵌させる構成としたものである。
尚、この参考例では、第1シール部材(31)を収容する環状溝部は、雄ネジ部(16)の下方に形成されており、第2シール部材(32)を収容する環状溝部は、ドライブシャフト(4)の上胴部(44a)に形成されている。
このものでは、第1、第2シール部材(31)(32)は共に、ガス栓本体(1)側(筒部(10)及びドライブシャフト(4))に装着されているから、キャップ部材(23)の製造が容易である。又、雄ネジ部(16)と雌ネジ部(26)とを螺合させるだけで、キャップ部材(23)を(10)の開放端に気密状態に装着させることができるので、キャップ部材(23)のガス栓本体(1)への装着及び取り外しが容易である。そして、キャップ部材(23)を意図的に回動させない限り、キャップ部材(23)の筒部(10)との螺合が緩むことはないから、装着状態を確実に維持することができる。
この参考例のもの、操作つまみ(7)の裏面(71)とキャップ部材(23)の頂面(24)間の距離(L)は、ロック状態の解除に必要な押し込み寸法よりも、わずかに大きく設定されており、頂面(24)を操作つまみ(7)の押し込み寸法を規制するストッパとして機能させている。
図5に示すものは、第3番目の参考例のガス栓であり、キャップ部材(23)の頂面(24)を比較的広く設け、前記頂面(24)に内外に貫通する貫通孔(27)を形成し、前記貫通孔(27)に、通気防水部材(28)を充填させた構成としている。この通気防水部材(28)は、通気性はあるが通水性のない部材であり、例えば、超高分子量ポリエチレン樹脂の多孔質シートが採用可能である。
この参考例によれば、操作つまみ(7)の押し込み等により、キャップ部材(23)で密閉されたガス栓本体(1)内の気密空間(17)の圧力が変化しても、キャップ部材(23)に設けられた通気防水部材(28)によって、内部の圧力調整が可能となるから、操作つまみ(7)を押し込む際に余分な力をかける必要がなく、せん(2)の回動操作が重くなることもない。
尚、この参考例では、上述した第2番目の参考例のガス栓と同様に、筒部(10)の外周面に雄ネジ部(16)が形成されていると共に、キャップ部材(23)の周壁(25)の内面に雌ネジ部(26)が形成されているが、キャップ部材(23)の装着完了状態においては、両者は螺合し合うことなく、雄ネジ部(16)のすぐ下に雌ネジ部(26)が位置する関係となるように両者の形成位置は設定されている。このものでは、雄ネジ部(16)と雌ネジ部(26)を螺合させていくと、両者の螺合が終了した時点で、キャップ部材(23)が自然落下する。これが装着完了状態であり、キャップ部材(23)は、雌ネジ部(26)の上端が雄ネジ部(16)の下端に当接することにより、抜け止め状態となる。キャップ部材(23)を取り外す際には、キャップ部材(23)を上方へ引き上げて、雌ネジ部(26)を雄ネジ部(16)に強制的に螺合させれば良い。
尚、この参考例のものも、キャップ部材(23)の頂面(24)を操作つまみ(7)の押し込み量を規制するストッパとして機能させている。
図6に示すものは、実施の形態のガス栓であり、キャップ部材(23)の周壁(25)の外周面に段部(29)を周方向に突設させ、段部(29)の頂面と、キャップ部材(23)の周壁(25)の下端との間の距離(L1)を、ロック状態の解除に必要な操作つまみ(7)の押し込み寸法よりも、わずかに大きく設定した。よって、この実施の形態のガス栓では、操作つまみ(7)を押し込むと、周壁(25)の下端部が段部(29)の頂面に当接すると共に、その状態で前記ロック手段は解除可能となる。すなわち、段部(29)の頂面が操作つまみ(7)の押し込み寸法を規制するストッパとして機能することとなる。
この場合、操作つまみ(7)の裏面(71)とキャップ部材(23)の頂面(24)間の距離は、段部(29)と、キャップ部材(23)の開放端との間の距離(L1)と同じかそれ以上に設定しておけば良い。
尚、頂面(24)の直径を、操作つまみ(7)の裏面(71)の大きさに合わせておくことにより、裏面(71)を頂面(24)に当接させる際に両者が受ける衝撃を緩和させることができる。
上記各実施の形態のガス栓は、全て、キャップ部材(23)と筒部(10)との間にシール部材を設けて、キャップ部材(23)で閉塞させた筒部(10)内に気密空間(17)を構成しているから、操作つまみ(7)と筒部(10)との間にシール部を設けて、操作つまみ(7)内全域を気密空間とした構成のものに比べて、操作つまみ(7)の押し込み動作による気密空間の体積変化量が小さい。これにより、操作つまみ(7)を押し込んでせん(2)を回す際に必要な力はわずかでよく、ガス栓の回動操作が軽くなる。
本願発明の第1番目の参考例におけるガス栓の組立完成状態の断面図。 本願発明の第1番目の参考例におけるガス栓の分解斜視図。 図1の状態から操作つまみを押し込んだ状態を示す説明図。 本願発明の第2番目の参考例におけるガス栓の組立完成状態の断面図。 本願発明の第3番目の参考例におけるガス栓の組立完成状態の断面図。 本願発明の実施の形態におけるガス栓の組立完成状態の断面図。 従来例のガス栓の組立完成状態の断面図。
符号の説明
(1) ・・・・・・・ガス栓本体
(10)・・・・・・・筒部
(11)・・・・・・・せん収容部
(2) ・・・・・・・せん
(23)・・・・・・・キャップ部材
(24)・・・・・・・頂面
(24a) ・・・・・・挿通孔
(3) ・・・・・・・付勢手段(コイルバネ)
(31)・・・・・・・第1シール部材
(32)・・・・・・・第2シール部材
(33)・・・・・・・ロック手段(係止筒)
(4) ・・・・・・・ドライブシャフト
(44a) ・・・・・・上胴部
(7) ・・・・・・・操作つまみ

Claims (1)

  1. せん収容部の一方開放端に筒部が連設された構成のガス栓本体と、
    前記せん収容部内に回動自在に収容されているせんと、
    前記せんに付勢手段を介して相対回動阻止状態に連結されているドライブシャフトと、
    前記ドライブシャフトの操作軸部に相対回動阻止状態に固定され且つ前記付勢手段に抗して前記ドライブシャフトを前記せん側へ押込み可能な操作つまみと、
    前記ドライブシャフトを回動阻止状態にロックするロック手段とからなり、
    前記ドライブシャフトのロック状態は、前記操作つまみと共に前記ドライブシャフトを前記せん側へ所定量押し込んで廻すことにより解除される構成のガス栓において、
    前記筒部に外嵌し且つ頂面中央に前記ドライブシャフトの胴部が摺動可能に挿通する挿通孔が開口された金属製のキャップ部材が設けられ、
    前記筒部の外周面と前記キャップ部材の周壁との間、及び、前記ドライブシャフトの前記胴部と前記挿通孔との間には、第1、第2シール部材がそれぞれ設けられ、
    前記キャップ部材の周壁の外周面の所定位置に段部が突設され、
    前記ロック状態の解除に必要な押し込み寸法以上に操作つまみが押し込まれるとき、前記操作つまみの開放端部が前記キャップ部材の前記段部に当接するように、自然状態にある前記操作つまみの開放端部から前記段部までの距離が設定されていることを特徴とするガス栓。
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