JP3472392B2 - ガス栓の操作ハンドル - Google Patents

ガス栓の操作ハンドル

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JP3472392B2 JP18711395A JP18711395A JP3472392B2 JP 3472392 B2 JP3472392 B2 JP 3472392B2 JP 18711395 A JP18711395 A JP 18711395A JP 18711395 A JP18711395 A JP 18711395A JP 3472392 B2 JP3472392 B2 JP 3472392B2
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康年 玉城
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス栓の操作ハン
ドル、特に、栓体を回転する形式のガス栓の操作ハンド
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種ガス栓として、既に、実公平5−
37096号公報に開示されており、このものでは、ガ
ス栓の栓体を回動操作する為のハンドルと、前記栓体を
収容するガス栓本体とが180度の範囲で回動出来るよ
うに組立てられている。そして、この回動域の中間点が
全開位置であり、この全開位置から、時計方向又は反時
方向に90度回動させると、ガス栓が閉栓状態とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この先行技術のもので
は、簡単な構成で前記ハンドルが、栓本体内に抜止め状
態に組み込まれるようにするために、前記ハンドルを前
記全開位置から180度回転させた姿勢にて、栓本体と
ハンドルとが軸線方向に挿抜可能であり、この状態から
90度よりも小さな一定角度を回動させると、ハンドル
の軸部から張り出すつば部と、栓本体の上端の筒部から
内側に張り出す環状突片との上下方向の係合により、ハ
ンドルが栓本体主体1に対して抜止め状態に装着され
る。そして、この状態で、ハンドルの上面から当該ハン
ドルに止めネジを貫通螺合させると、この止めねじと栓
本体主体1との関係によって前記全開位置から時計方向
反時計方向の両方に90度回動できるだけとなり、前
記全開位置から180度回動した姿勢、つまり、ハンド
ルが挿抜出来る取外位置には回動出来ない。
【0004】従って、この従来のものでは、ハンドルに
所定の範囲に亙ってつば部を形成し、栓本体には、これ
に適合させて環状突片を形成することにより、栓本体内
にハンドルを嵌め込んで所定の範囲で回動させるだけ
で、抜止め状態に保持されると共に、止めねじによって
全開位置から全閉位置までの回動角度の位置決めが可能
となる。
【0005】ところが、この従来のものでは、閉栓位置
にあるハンドルを不用意に全開位置に開操作されること
があり、下流側のガス回路に接続されるガス器具に対し
て不意にガス供給されると、これを予期しない者にとっ
ては不都合が生じる。本発明は、かかる点に鑑みてなさ
れたものであり、簡単な構成により、ハンドルと栓本体
とを抜止め状態に組立てられると共に、不用意にガス栓
が開栓される不都合を防止できるようにすることをその
課題とする。
【0006】[請求項1の発明]
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の技術的手段は、『全開位置から時計方向及び
反時計方向にハンドル(H)を90度回動させた位置を閉
栓位置とするガス栓であって、前記ハンドル(H)の回動
中心となる軸部(31)に対して軸線方向にすすみ対偶し且
ガス栓本体(1)に回動自在に収容される栓体(2)と、前記
ガス栓本体(1)に於ける前記栓体(2)の収容部の上方に続
く筒部(10)の内周に部分的に形成される環状突片(4)
と、前記ハンドル(H)の前記軸部(31)の下端外周に部分
的に形成されたつば部(3)と、ハンドル(H)と一体回動す
るように設けられ且筒部(10)内に収容されるストッパ
(5)とを具備し、前記つば部(3)と環状突片(4)との形成
域を所定の範囲に設定することにより、ハンドル(H)を
その全開位置から180度回動させた姿勢にてガス栓本
体(1)の環状突片(4)に対して前記つば部(3)が上下方向
に挿抜自在であって且前記全開位置から時計方向及び
時計方向の90度の範囲では上下方向に抜止め状態に係
合する構成とし、環状突片(4)の一部は、180度以下
の範囲にわたる第1円弧状部(4a)とし、上記ストッパ
(5)の先端部(51)は上下方向の一方に付勢されると共に
この先端部(51)の回動半径は前記第1円弧状部(4a)の内
周径よりも大きく設定され、第1円弧状部(4a)を外れた
位置には、前記先端部(51)がこれに作用する付勢力によ
り軸線方向に嵌入する係合部(41)を設け、前記先端部(5
1)の付勢力に抗して前記係合部(41)と先端部(51)との係
合を解除する為の解除片(P)をストッパ(5)に連動し且ハ
ンドル(H)に対して昇降自在とし、環状突片(4)は、前記
第1円弧状部(4a)と、これの反対側にて相互間に一定の
間隔(4c)を於いて対向すると共に前記第1円弧状部(4a)
よりも内周半径が小さな一対の第2円弧状部(4b)(4b)と
からなり、つば部(3)は、ハンドル(H)を全開位置から
80度回動させた時に、前記間隔(4c)に嵌入する形状に
設定され、ストッパ(5)は、上記軸部(31)又はこれに一
体回動状態に嵌合する栓体(2)の操作軸部(21)に対して
すすみ対偶状態に嵌合させ、ストッパ(5)の先端部(51)
は、上向きに付勢されると共に、先端部(51)の近傍には
上方に延びる解除片(P)が連設され該解除片(P)の上部が
ハンドル(H) に形成した貫通孔(32)を挿通する構成と
し、第1円弧状部(4a)の両端と前記第2円弧状部(4b)と
の間の間隙(42)を先端部(51)の円周方向の幅に設定し、
ハンドル(H)の閉栓位置においては前記ストッパ(5)の先
端部(51)が前記間隙(42)に嵌り込んで前記解除片(P)の
上端がハンドル(H)の上面から突出するように前記解除
片(P)の長さを設定すると共に、ハンドル(H)の全開位置
においては前記ストッパ(5)の先端部(51)が前記第1円
弧状部(4a)に対して軸線方向の何れか一方に位置して前
解除片(P)の上端がハンドル(H)の上面にほぼ一致する
ように前記解除片(P)の高さを設定する一方、前記ハン
ドル(H)閉栓位置においては解除片(P)の上端をハンドル
(H)の上面よりも更に押し込んだ状態にセットしない限
ストッパ(5)の先端部(51)が前記間隙(42)における第
2円弧状部(4b)側の係合部(41)と円周方向に係合状態に
あり、全開位置から180度回転して前記先端部(51)が
前記間隔(4c)に嵌入するハンドル(H)取り外し位置に
ンドル(H)を回動出来ないように前記第2円弧状部(4b)
の端面位置を設定した』ことである。
【0008】上記技術的手段は次のように作用する。ハ
ンドル(H) とガス栓本体(1) との組立て作業は、既述し
た従来のものと同様である。なお、ハンドル(H) の軸部
(31)を所定の姿勢にして筒部(10)内に挿入した後、解除
片(P) を押し込むと、環状突片(4) との係合が外れたも
のとなるから、この状態で180度回動させると、第1
円弧状部(4a)との関係で全開位置となる。そしてこの全
開位置を中心にして時計方向と反時計方向に夫々90度
回動できるものとなる。
【0009】そして、全開位置から90度回動した位置
では、先端部(51)が第1円弧状部(4a)の両端のいずれか
の係合部(41)に対して上下方向に移動することにより嵌
入係合して栓体(2) 及びハンドル(H) が閉栓位置にロッ
クされ、解除片(P) の上端がハンドル(H) の上面に一定
度合い突出する。この状態でハンドル(H) 及び栓体(2)
を全開位置に回動させるには、解除片(P) の先端の突出
部を押し込む。これにより、先端部(51)が係合部(41)か
ら脱出して全開位置に回動できるものとなり、この状態
でハンドル(H) を開方向に回動させると、先端部(51)が
第1円弧状部(4a)に対して軸線方向の何れか一方に位置
するから、又は、環状突片(4) との関係によって先端部
(51)が円周方向に於いて非係合状態となることから、全
開位置にまで回動できることとなる。この場合、解除片
(P) を押し込むだけでストッパ(5) による回転方向の係
合が解除されることとなり、ロック解除の為の操作性が
良い。
【0010】また、ハンドル(H)の閉栓位置においては
解除片(P)の上端をハンドル(H)の上面よりも更に押し込
んだ状態にセットしない限りストッパ(5)の先端部(51)
が前記第2円弧状部(4b)側の係合部(41)にロックされ
全開位置から180度回転して前記先端部(51)が前記間
隔(4c)に嵌入するハンドル(H)取り外し位置にハンドル
(H)を回動出来ないように前記第2円弧状部(4b)の端面
位置を設定している。このものでは、閉栓位置に回動し
たときに先端部(51)が第2円弧状部(4b)の一端に当たっ
て間隙(42)に嵌り込み、栓体(2)の回動が阻止される。
これにより、この閉栓位置で前記同様に、解除片(P)の
上端をハンドル(H)上面にほぼ一致するように押込んで
も、ハンドル(H)の取り外し位置側への前記ロックが解
除されることはない。この場合、特別な工具等を用いて
解除片(P)の上端をハンドル(H)の上面よりも更に押し込
んだ状態にセットすることにより、前記先端部(51)が前
記第2円弧状部(4b)側の係合部(41)と円周方向に非係合
状態となって、始めて、全開位置から180度回転した
ハンドル(H)の取り外し位置側にハンドル(H)を回動する
ことができる。
【0011】
【発明の効果】栓体(2) 及びハンドル(H) が閉栓位置に
ある時には、ハンドル(H) が不用意に全開位置に開回動
される不都合が解消出来る。ハンドル(H) がガス栓本体
(1) に対して抜止め状態に保持される為には、部分的に
形成されたつば部(3) 及び環状突片(4) を設けるだけで
あるから、構成が簡単である。また、本発明によれば、
特別な工具等を用い、ハンドル(H) の閉栓位置にて解除
片(P) の先端を特別な工具によってハンドル(H) の上面
よりも更に押し込んだ状態にセットしない限り、ハンド
ル(H) を全開位置から180度回転した位置(ハンドル
(H) を取り外す為の位置)に回動出来ないこととなり、
不用意にハンドル(H) がガス栓本体(1) から分解される
不都合が解消される。
【0012】[その他の発明] 請求項2の発明は、請求項1の発明において、『ハンド
ル(H) を全開位置から180度回転した位置でハンドル
(H) の軸部(31)を筒部(10)内に挿入した状態において、
解除片(P) の先端をハンドル(H) の上面よりも更に押し
込んだ状態にてストッパ(5) の先端部(51)と前記第2円
弧状部(4b)とが円周方向において非係合状態となるよう
に前記第2円弧状部(4b)の下面の位置及び解除片(P) の
長さを設定した』ことである。
【0013】このものでは、ハンドル(H) を全開位置か
ら180度回転した位置で、先端部(51)が第2円弧状部
(4b)の下面以下に位置するようにしてハンドル(H) を回
動させる。すると、先端部(51)が第2円弧状部(4b)の下
側に潜り込んだ状態となって、ハンドル(H)が回動可能
となり、この状態でハンドル(H) を回動すると、先ず、
先端部(51)が第2円弧状部(4b)と第1円弧状部(4a)の間
の間隙(42)に達したときに先端部(51)が前記間隙(42)内
に嵌入する。この状態では、栓体(2) 及びハンドル(H)
は閉栓位置にあり、解除片(P)の上端はハンドル(H) の
上面から突出している。これで、ハンドル(H) の組付け
が完了する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、上記した本発明の実施の形
態を図面に従って詳述する。この実施の形態は、所謂、
ネジガス栓に本発明を実施したものであり、図1のよう
に、ガス入口(1a)とガス出口(1b)が直線状に配置され
て、その中間流路に上方に開放する栓体収容部が形成さ
れたガス栓本体(1) と、前記栓体収容部に上方から栓体
(2) が挿入されて回動自在に保持され、図2、図5のよ
うに、栓体(2)の通過孔(22)が前記ガス栓本体(1) の流
路と一致した状態が全開状態で、これから90度回動し
た状態が閉栓状態である。
【0015】前記栓体(2) の上端から操作軸部(21)が上
方に突出して、前記栓体収容部の上端に連設される筒部
(10)と同心となっている。そして、この操作軸部(21)に
はこれの軸線に沿った一対の相互に平行な平面部(23)(2
3)が形成されている。ストッパ(5) は、中央に前記操作
軸部(21)の断面と同じ形状の透孔(52)を有し、これから
延びる腕部(53)の先端がこの腕部(53)よりも小さな幅の
先端部(51)となっている。そして、前記腕部(53)には、
解除片(P) としてのピンが対接するようになっている。
このピンは基端側の大径部(P2)とその上端に続く小径軸
部(P1)とから構成され、この小径軸部(P1)が後述するよ
うにハンドル(H) に形成された貫通孔(32)に挿入され
る。
【0016】環状突片(4) は、図5〜図7のように、1
80度の範囲よりも僅かに小さな範囲に亙って筒部(10)
の内周面から突出する第1円弧状部(4a)と、この反対側
に間隔(4c)を挟んで対向する一対の第2円弧状部(4b)(4
b)とからなり、前記第2円弧状部(4b)の内周半径は、栓
体(2) の上端の最大径部の半径よりも僅かに大きく設定
され、他方の第1円弧状部(4a)の内周半径は、前記第2
円弧状部(4b)のそれよりも大きく設定されている。そし
て、第1円弧状部(4a)の両端と第2円弧状部(4b)との間
の間隙(42)が前記ストッパ(5) の先端部(51)の円周方向
の幅よりも僅かに大きく設定されている。そして、前記
間隙(42)の一方から他方の間隙(42)までの角度が180
度に設定されている。前記間隙(42)の両側が請求項に記
載の係合部(41)となる。
【0017】また、第1円弧状部(4a)の上面及び下面の
高さと第2円弧状部(4b)の上面及び下面の高さは同じに
設定されている。ハンドル(H) は、筒部(10)と嵌合する
軸部(31)を具備し且筒部(10)に被冠する大きさのスカー
ト部(33)を具備する主体部から腕部(H1)を延長形成した
形状に設定され、この実施の形態では、前記スカート部
(33)には下方に開放する環状溝部(33a) が形成されて、
これに筒部(10)の上端部が嵌入している。
【0018】前記軸部(31)には半径方向の一方に開放す
るスリット(S) が形成されると共に、その下端から一定
の深さの略円形の孔部(35)が形成されて、前記軸部(31)
は全体として筒状に構成される。そして、前記スリット
(S) の幅は操作軸部(21)の平面部(23)(23)相互の間隔に
略一致しており、前記孔部(35)よりも上方に続くスリッ
ト(S) の対向平面部(34)(34)が操作軸部(21)の一対の平
面部(23)(23)に対して上下に摺動自在に接する。これに
より、軸部(31)と操作軸部(21)とがすすみ対偶すること
となる。
【0019】前記孔部(35)の内周直径は上記ストッパ
(5) の中央部を昇降自在に収容出来る大きさに設定され
ており、ストッパ(5) を操作軸部(21)に嵌合させた状態
に於いて、このストッパ(5) の腕部(53)が前記スリット
(S) の開放部から半径方向に突出する構成に設定されて
いる。前記軸部(31)の下端部には、図9、図10のよう
に、つば部(3) が形成されているが、このつば部(3)
は、間隔(4c)の円周方向の幅よりも小さな幅の範囲内に
て半径方向に突出する一対の腕部(3a)(3a)と、これの反
対側に位置して第1円弧状部(4a)の内周半径よりも小さ
く且第2円弧状部(4b)(4b)の内周半径よりも大きな略半
円形のつば半体(3b)とからなり、このつば半体(3b)の上
面は前記腕部(3a)の上面と同じ高さに設定され、腕部(3
a)(3a)相互の間隔はストッパ(5) の上記腕部(53)の幅よ
りも僅かに大きく設定してある。
【0020】そして、図7に示すように、前記腕部(3a)
(3a)の外側縁と先端部をつなぐ輪郭と、軸部(31)の外周
形状と、つば半体(3b)の外周の輪郭とによって構成され
る円周方向に閉じた輪郭形状は、第1円弧状部(4a)と第
2円弧状部(4b)(4b)及び間隔(4c)の内周形状によって構
成される輪郭形状よりも僅かに小さな相似形に設定され
ている。加えて、相互に相似なこれらの輪郭形状が同一
姿勢となるように筒部(10)に対してハンドル(H) の軸部
(31)を嵌合させた状態では、栓体(2) を全開姿勢にセッ
トしたときの操作軸部(21)の上端部の断面形状と軸部(3
1)のスリット(S) とが一致する関係となるように、各部
姿勢を設定している。具体的には、この実施の形態で
は、間隔(4c)がガス栓本体(1) のガス入口(1a)側に位置
し、軸部(31)のスリット(S) の対向平面部(34)(34)を操
作軸部(21)の一対の平面部(23)(23)と一致するようにそ
の方向を設定した時に、前記した関係となる。
【0021】上記構成のガス栓では、ガス栓本体(1) の
栓体収容部内に収容した栓体(2) を全開姿勢にして、操
作軸部(21)にバネ(B) を外嵌し、その上から前記操作軸
部(21)にストッパ(5) を外嵌した状態とし、この状態
で、図4、図7のように、ハンドル(H) を軸部(31)の腕
部(3a)(3a)が間隔(4c)に一致する姿勢にして解除片(P)
の小径軸部(P1)が貫通孔(32)に嵌入するようにし且この
軸部(31)を筒部(10)内に挿入する。
【0022】このあと、前記貫通孔(32)を押し込んで先
端部(51)が第2円弧状部(4b)の下面以下に位置するよう
にしてハンドル(H) を回動させる。すると、図8のよう
に、先端部(51)が第2円弧状部(4b)の下側に潜り込んだ
状態となって、ハンドル(H)が回動可能となり、この状
態でハンドル(H) を回動すると、先ず、先端部(51)が第
2円弧状部(4b)と第1円弧状部(4a)の間の間隙(42)に達
したときに前記バネ(B) の付勢力により先端部(51)が前
記間隙(42)内に嵌入する。この状態では、図3、図6の
ように、栓体(2) 及びハンドル(H) は閉栓位置にあり、
小径軸部(P1)はハンドル(H) の上面から突出している。
これで、ハンドル(H) の組付けが完了する。
【0023】この後、ハンドル(H) を全開位置に回動す
るには、ハンドル(H) の上面から突出している小径軸部
(P1)の上端を押し込みながらハンドル(H) を開回動させ
て、図2、図5のように、腕部(H1)をガス入口(1a)と一
致させる。これにより、ハンドル(H) の軸部(31)の孔部
の上部と操作軸部(21)の上端部とのすすみ対偶により一
体回動する栓体(2) がガス栓本体(1) に対して全開位置
に回動されることとなる。
【0024】なお、この実施の形態では、先端部(51)は
階段状に屈曲し、その直立部が第2円弧状部(4b)の端面
に当接するようになっている。従って、全開位置から閉
方向に回動させると、ストッパ(5) の先端部(51)がその
閉栓位置で第2円弧状部(4b)の端面によりそれ以上の回
動が確実に阻止される。この場合、特別な工具等を用
い、ハンドル(H) の閉栓位置にて解除片(P) の上端を特
別な工具によってハンドル(H) の上面よりも更に押し込
んだ状態にセットしない限り、ハンドル(H) を全開位置
から180度回転した位置(ハンドル(H) を取り外す為
の位置)に回動出来ないこととなり、不用意にハンドル
(H) がガス栓本体(1) から分解される不都合が解消され
る。また、この実施の形態では、ストッパ(5) の先端部
(51)を第1円弧状部(4a)及び間隔(4c)の下面に対接する
ように上向きに付勢させたが、この先端部(51)を第1円
弧状部(4a)及び間隔(4c)の上面に対接させるようにして
下向きに付勢させることも可能である。この場合には、
この先端部(51)の反対側が上向きに付勢されることとな
り、図11に示すように、当該上向き付勢部に解除片
(P) を取付けるようにすれば、上記実施の形態と同様に
機能する。
【0025】この場合は、ハンドル(H) の軸部(31)を筒
部(10)内に挿入した状態に於いて、先端部(51)が第1円
弧状部(4a)、第2円弧状部(4b)の上面と下面との間に位
置するように、ストッパ(5) の取付け位置を設定してお
く。すると、解除片(P) の小径軸部(P1)を押し込むこと
により、先端部(51)が第1円弧状部(4a)、第2円弧状部
(4b)の上面よりも上方に位置してハンドル(H) を回動で
きることとなる。
【0026】また、図1から図10に示す第1実施の形
態では、ストッパ(5) の先端部(51)を上向きに付勢する
為に、ストッパ(5) を操作軸部(21)とすすみ対偶させて
これとに栓体(2) との間にバネ(B) を介在させたが、こ
のストッパ(5) を板バネとして、図12のように、操作
軸部(21)に対して一定姿勢で嵌着固定される構成し、こ
の嵌着部の位置を第1円弧状部(4a)及び間隔(4c)の下面
よりも高く設定して前記嵌着部から延びる腕の弾性によ
って先端部(51)が前記第1円弧状部(4a)及び第2円弧状
部(4b)の下面に上向き付勢力を有する態様で押し込まれ
るようにしても良い。
【0027】また、上記実施の形態では、別体に設けた
解除片(P) をストッパ(5) の上面に対接させる構成とし
たが、これをストッパ(5) の一部に連結する構成として
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態のガス栓の分解図
【図2】ガス栓の全開状態の縦断面図
【図3】閉栓状態の縦断面図
【図4】ハンドル(H) を組付ける際の縦断面図、
【図5】全開状態での環状突片(4) 、つば部(3) 、及
び、ストッパ(5) の関係平面図
【図6】全閉状態での環状突片(4) 、つば部(3) 、及
び、ストッパ(5) の関係平面図
【図7】図4の場合の環状突片(4) 、つば部(3) 、及
び、ストッパ(5) の関係平面図
【図8】前記図7の状態からハンドルを一定角度回動さ
せた状態の要部平面図
【図9】ハンドル(H) の断面図
【図10】ハンドル(H) の底面図
【図11】他の実施の形態の要部断面図
【図12】ストッパ(5) を板バネとした場合の要部断面
【符号の説明】
(H) ・・・ハンドル (1) ・・・栓本体 (2) ・・・栓体 (10)・・・筒部 (4) ・・・環状突片 (31)・・・軸部 (3) ・・・つば部 (5) ・・・ストッパ (4a)・・・第1円弧状部 (51)・・・先端部 (41)・・・係合部 (P) ・・・解除片

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全開位置から時計方向及び反時計方向に
    ハンドル(H)を90度回動させた位置を閉栓位置とする
    ガス栓であって、 前記ハンドル(H)の回動中心となる軸部(31)に対して軸
    線方向にすすみ対偶し且ガス栓本体(1)に回動自在に収
    容される栓体(2)と、 前記ガス栓本体(1)に於ける前記栓体(2)の収容部の上方
    に続く筒部(10)の内周に部分的に形成される環状突片
    (4)と、 前記ハンドル(H)の前記軸部(31)の下端外周に部分的に
    形成されたつば部(3)と、 ハンドル(H)と一体回動するように設けられ且筒部(10)
    内に収容されるストッパ(5)とを具備し、 前記つば部(3)と環状突片(4)との形成域を所定の範囲に
    設定することにより、ハンドル(H)をその全開位置から
    180度回動させた姿勢にてガス栓本体(1)の環状突片
    (4)に対して前記つば部(3)が上下方向に挿抜自在であっ
    て且前記全開位置から時計方向及び反時計方向の90度
    の範囲では上下方向に抜止め状態に係合する構成とし、 環状突片(4)の一部は、180度以下の範囲にわたる第
    1円弧状部(4a)とし、 上記ストッパ(5)の先端部(51)は上下方向の一方に付勢
    されると共にこの先端部(51)の回動半径は前記第1円弧
    状部(4a)の内周径よりも大きく設定され、 第1円弧状部(4a)を外れた位置には、前記先端部(51)が
    これに作用する付勢力により軸線方向に嵌入する係合部
    (41)を設け、 前記先端部(51)の付勢力に抗して前記係合部(41)と先端
    部(51)との係合を解除する為の解除片(P)をストッパ(5)
    に連動し且ハンドル(H)に対して昇降自在とし、 環状突片(4)は、前記第1円弧状部(4a)と、これの反対
    側にて相互間に一定の間隔(4c)を於いて対向すると共に
    前記第1円弧状部(4a)よりも内周半径が小さな一対の第
    2円弧状部(4b)(4b)とからなり、 つば部(3)は、ハンドル(H)を全開位置から180度回動
    させた時に、前記間隔(4c)に嵌入する形状に設定され、 ストッパ(5)は、上記軸部(31)又はこれに一体回動状態
    に嵌合する栓体(2)の操作軸部(21)に対してすすみ対偶
    状態に嵌合させ、 ストッパ(5)の先端部(51)は、上向きに付勢されると共
    に、先端部(51)の近傍には上方に延びる解除片(P)が連
    設され該解除片(P)の上部がハンドル(H) に形成した貫
    通孔(32)を挿通する構成とし、 第1円弧状部(4a)の両端と前記第2円弧状部(4b)との間
    の間隙(42)を先端部(51)の円周方向の幅に設定し、 ハンドル(H)の閉栓位置においては前記ストッパ(5)の先
    端部(51)が前記間隙(42)に嵌り込んで前記解除片(P)の
    上端がハンドル(H)の上面から突出するように前記解除
    片(P)の長さを設定すると共に、ハンドル(H)の全開位置
    においては前記ストッパ(5)の先端部(51)が前記第1円
    弧状部(4a)に対して軸線方向の何れか一方に位置して前
    解除片(P)の上端がハンドル(H)の上面にほぼ一致する
    ように前記解除片(P)の高さを設定する一方、前記 ハンドル(H)閉栓位置においては解除片(P)の上端を
    ハンドル(H)の上面よりも更に押し込んだ状態にセット
    しない限りストッパ(5)の先端部(51)が前記間隙(42)に
    おける第2円弧状部(4b)側の係合部(41)と円周方向に係
    合状態にあり、全開位置から180度回転して前記先端
    部(51)が前記間隔(4c)に嵌入するハンドル(H)取り外し
    置にハンドル(H)を回動出来ないように前記第2円弧
    状部(4b)の端面位置を設定したガス栓の操作ハンドル。
  2. 【請求項2】 ハンドル(H) を全開位置から180度回
    転した位置でハンドル(H) の軸部(31)を筒部(10)内に挿
    入した状態において、解除片(P) の先端をハンドル(H)
    の上面よりも更に押し込んだ状態にてストッパ(5) の先
    端部(51)と前記第2円弧状部(4b)とが円周方向において
    非係合状態となるように前記第2円弧状部(4b)の下面の
    位置及び解除片(P) の長さを設定した請求項1に記載の
    ガス栓の操作ハンドル。
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