JP2017207149A - 検査口付きガス栓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通常の使用時に操作つまみ(22)の回動範囲を開閉操作域に規制された回動規制状態に保持する回動規制保持具(3)を、操作つまみ(22)の裏面とガス栓本体(1)の筒状部(1c)の上面との間の空間に介在させ、回動規制保持具(3)を回動規制保持状態に設定又は回動規制保持状態を解除するための操作部を操作つまみ(22)の下方に設けた。
【選択図】図4
Description
せん収容部(43)に収容されるせん(4)には、ガス流路(400)に連通する直線状の通過孔(40)に対して直角に連通し且つ検査口(44)に開放する検圧用の補助孔(図示せず)が開削されており、通過孔(40)と補助孔とでT字型の流路構造が形成されている。
なお、可動爪(70)を操作つまみ(7)の奥へ強制的に押し込んで、可動爪(70)と当接壁(48)との当接を解除させれば、操作つまみ(7)の回動規制状態を解除することができ、操作つまみ(7)を回動規制範囲を超えて、検圧口(44)にせん(4)の補助孔が開放するガス圧検査・パージ位置へ回動させることができる。
さらに、せん(4)を回動規制するために操作つまみ(7)に設けた可動爪(70)は、操作つまみ(7)の半径方向に揺動可能に収容されているから、操作つまみ(7)は半径方向に大きく構成されている。
このように、操作つまみ(7)はガス栓本体に対して全体に大型となり、バランスの悪いものとなっていた。
前記せん収容部の一方開放端に連設された筒状部に、前記せんを回動操作する操作つまみが外嵌され、
前記操作つまみの回動範囲が通常の使用時の開閉操作域に規制された回動規制状態に保持する回動規制保持具を備え、
前記回動規制状態が解除された状態にて、前記操作つまみは、前記開閉操作域を超えて、せんが検査口を開放するガス圧検査・パージ位置へ回動可能である検査口付きガス栓』において、
部品点数を低減させて構造を簡略化すると共に、操作つまみを小型化することを課題とする。
前記回動規制保持具を回動規制保持状態に設定し又は回動規制保持状態を解除するための操作部を前記操作つまみの下方に設けた』ことである。
通常の使用時でのガス栓では、操作つまみの開閉操作域は、せんがガス流路を開閉する一定範囲のみに規制されており、この回動規制状態は、回動規制保持具によって保持されている。よって、通常の使用時に、ガス流路と検査口とは連通することはない。
上記回動規制保持具による回動規制が解除された状態においては、操作つまみは上記開閉操作域を超えて回動可能となり、せんを介して検査口がガス流路の一部に連通するガス圧検査・パージ域にまで回動させることができ、検査口にガス圧検査具を装着させてガス圧検査やエアパージを実施することができる。
回動規制保持具は操作つまみとせん収容部の筒状部の上面との間に介在させた1つの部材としたから構造が簡略化できる。また、これを設定状態に又は解除状態にする操作部は操作つまみの下方に設けたから、操作つまみは半径方向に拡大させられることはない。
回動規制保持具は、せん収容部の前記筒状部の上面に載置される環状の頂面と前記筒状部に外嵌する周壁を有する下方開放の押し規制リングとし、
前記押し規制リングの前記頂面に、複数の凹部が中央孔と同心状に位置するように形成され、
前記操作つまみの裏面には、前記中央孔に挿通可能な突出軸部と、前記凹部にそれぞれ嵌合可能な複数の凸部が設けられ、
前記操作つまみの回動範囲が通常の使用時の開閉操作域に規制された状態にあるとき、 前記凸部は前記凹部に非嵌合状態に保持されていると共に、前記押し規制リングの下端に設けた前記操作部を回動することにより前記凸部と前記凹部が向き合うように設定されている』ことである。
操作つまみの裏面中央に突出している突出軸部に、例えば、操作つまみの回動規制手段としてのドライブシャフトを介してせんが相対回動阻止状態に固定されたものでは、押し規制リングは、操作つまみやせんと無関係に回動可能となる。通常の使用時には、前記操作つまみを開閉操作域にて回動させても、前記凸部は前記凹部に嵌らないように設定されているから、操作つまみの裏面と押し規制リングの頂面との間には、前記凸部の高さ分の空間が確保された状態となり、操作つまみは押込むことができない。
操作つまみの回動規制を解除するには、操作つまみの下方から押し規制リングの下端に設けた操作部を回動させ、前記凸部を前記凹部に対応させる。この状態にて、操作つまみを押し込むと、凸部が凹部に嵌り込むため、前記空間は消滅し、操作つまみの押し回し操作が可能となり、操作つまみの回動規制を解除することができる。よって、操作つまみを上記開閉操作域を超えてガス圧検査・パージ位置へ回動させることができる。
押し規制リングの凹部は、前記付勢手段によって、常時、操作つまみの凸部から回転方向及び上下方向に離反された方向に付勢されているから、押し規制リングを回動させると共に操作つまみを押さえ付けない限り、凸部は凹部に嵌合しない。よって、ガス圧検査やエアパージが終了後に、操作つまみを閉位置に戻すと、押し規制リングは上下方向において前記凸部と凹部の嵌合が解かれるとともに、回転方向において凸部と凹部の位置がずれ、操作つまみの押し込み操作ができなくなり、操作つまみの回動範囲は通常の使用時の開閉操作域に規制された状態となる。
前記押込みリングは、操作つまみの内周面と前記筒状部の外周面との間に介在されていると共に、押し上げ操作前にはその下端の操作部が前記操作つまみの下方に露出しており、押し上げ操作後には、前記操作つまみ内に全体が収容される』ものが望ましい。
なお、この場合押込みリングを一旦押し上げると、回動規制状態を解除することはできない。
このものでは、押込みリングの操作部が操作つまみの下方に露出している場合は回動規制状態が解除された状態であることを表し、操作部が操作つまみ内に押し込まれた状態では、回動規制状態であることを表していることが目視により容易に識別できる。
前記回動規制保持具は、半径方向に拡縮可能な弾性リングと、
操作つまみの内周面と前記筒状部の外周面との間に介在されて、前記弾性リングが前記 テーパ筒部の先端側に外嵌された状態にあるとき、操作つまみ内に挿入可能な操作筒体とから構成すると共に、
前記操作部は前記操作筒体の下端部とし、
前記弾性リングは、前記筒状部の上面に載置された状態にて、前記テーパ筒部に外嵌され且つ前記テーパ筒部のテーパ面に沿って拡縮可能に設定され、
前記操作筒体は挿入完了状態にて抜け止め状態に固定されると共に、前記操作筒体の内面に、前記弾性リングの拡径を阻止する拡径阻止手段が設けられている』ものが望ましい。
弾性リングをテーパ筒部の先端側に外嵌させた状態では、弾性リングと操作つまみの裏面との間に空間が形成されており、操作つまみは、弾性リングをテーパ筒部のテーパ面に沿って拡径させながら、前記空間の高さ分、押し下げることができる。これにより、操作つまみは、押し回し操作が可能となり、せんを検査・パージ位置へ回動させることができる。
ガス圧検査又はエアパージの作業終了後に、操作つまみを閉位置に戻すと、操作つまみが上方へ押し上げられ、弾性リングはテーパ筒部のテーパ面に沿って縮径して、前記弾性リングが前記テーパ筒部の先端側に外嵌された状態に戻り、弾性リングと操作つまみの裏面との間に再度空間が形成される。
そして、操作筒部の下端に設けた操作部を押し上げて前記空間内に、操作筒部を挿入完了状態に達するまで下方から差し込む。操作筒部は挿入完了状態にて抜け止め状態に固定されると共、前記操作筒体の内面に設けられている拡径阻止手段によって、前記弾性リングの拡径は阻止される。これにより、操作つまみはせん側へ押込むことができなくなり、操作つまみの回動範囲は通常の使用時の開閉操作域に規制される。
第1番目の実施の形態の検査口付きガス栓は、図1及び図2に示すように、せん収容部(11)の両側に、ガス管接続筒状部(1a)(1b)が連設されている、直線型のガス栓であり、ガス栓本体(1)の上流側のガス管接続用筒状部(1a)から下流側のガス管接続用筒状部(1b)まで直線状のガス流路(10)が形成されている。
せん収容部(11)には、ガス通路孔(20)が貫通するせん(2)が回動自在に収容されており、せん収容部(11)の胴部のうち、上流側のガス管接続用筒状部(1a)側から見て右側面で且つ上流側寄りに、ネジ筒からなる検圧用パージ筒(12)を、ガス流路(10)に対して直角方向に突設させている。
パージ用詰栓(13)は頭部から検査口(12)に螺合可能な中空ネジ軸を連続させた形状であり、図示しないが、パージ用詰栓(13)をパージ筒(12)に螺合させると、頭部は、Oリングによってシールされた状態で、パージ筒(12)内に収容される。
そして、ドライブシャフト(50)のカット軸(51)は、操作つまみ(22)の裏面に突出している突出軸部(22a)に設けられている角型係合凹部(22b)に相対回動阻止状態に嵌合させると共にネジ止めされている。
なお、図3には、ドライブシャフト(50)と、ドライブシャフト(50)の回動範囲を規制するストッパー(52)の関係を表したもので、通常の操作範囲は、同図の(A)に示す開状態から、(B)に示す閉状態との間の90度の回動範囲に回動を規制した状態と、(C)に示すように、ドライブシャフト(50)を操作つまみ(22)と共にせん(2)側へ所定量押し込んで回すことにより、回動規制を解除させた解除構造を表している。
頂面(3a)の周縁には等間隔に位置する4つの凹部(35)が外方へ切り欠かれた状態で形成されており、中央孔(32a)内にはバネ受け(32b)が設けられていると共に、バネ受け部(32b)に開放するように、円弧状孔部(34)が形成されている。円弧状孔部(34)の一端には突部(34a)が突設されている。
また、周壁(3b)の下端部には、後述する専用操作具としての円弧状部材(33)の操作用突起(37)を係合させる操作用孔(36)が下方へ開放しており、この操作用孔(36)が操作部となる。
操作つまみ(22)の裏面のバネ受け溝(22c)と、押し規制リング(3)のバネ受け部(32b)との間にコイルバネ(30)を介在させて、コイルバネ(30)のねじり力により係合突起部(24)に突部(34a)を当接且つ係合させて、押し規制リング(3)を操作つまみ(22)に組み付ける。
押し規制リング(3)が組み付けられた操作つまみ(22)を、ガス栓本体(1)の筒状部(1c)に外嵌させ、筒状部(1c)内に抜け止め状態に収容されているドライブシャフト(50)のカット軸(51)を操作つまみ(22)の角型係合凹部(22b)に嵌め込むと共にネジ止めして固定する。
よって、ガス栓の通常の使用時において、操作つまみ(22)の回動範囲は90度の開閉操作域を保持することができる。
なお、この状態において、押し規制リング(3)の周壁(3b)の下端部は操作つまみ(22)の下端部と略一致する寸法関係に設定されている。
円弧状部材(33)は、押し規制リング(3)の周壁(3b)に略一致する円弧状内壁部(33a)と、操作つまみ(22)の外形よりも大径な円弧状外壁部(33b)と、両者の下端部相互を連結する円弧状連結部(33c)とからなり、円弧状内壁部(33a)の両端には、上記した押し規制リング(3)の周壁(3b)の下端に開放する操作用孔(36)に係合可能な大きさの操作用突起(37)が突設された構成となっている。
また、図示しないが、押し規制リング(3)の下端に一体に設けられ且つ操作つまみ(22)の下方外方へ突出する操作突片を操作部としても良い。この場合は専用操作具は不要となる。
初期位置においては、図6に示すように、弾性リング(26)は、拡径方向に弾性変形させられて、ガス栓本体(1)の筒状部(1c)の上端近傍に外嵌させた状態にセットされている。
この初期状態において、操作つまみ(22)の裏面と筒状部(1c)の上面との間には、弾性リング(26)を介在させるに十分な空間(S)が設けられてあり、操作つまみ(22)は、押し回し操作が可能となっている。
なお、弾性リング(26)としては、C字状リング等が採用可能である。
押込みリング(27)の操作部を下方から押し上げることにより、弾性リング(26)は筒状部(1c)の上方へ押し上げられると共に、弾性復帰することにより縮径し、図6に示すように、筒状部(1c)の上面に載置される。この状態にて、押込みリング(27)は、下端部を含む全域が、操作つまみ(22)内に収容される。
上記空間(S)内に弾性リング(26)が介在されることにより、操作つまみ(22)は押し回し操作ができなくなり、操作つまみ(22)の回動範囲は通常の使用時の開閉操作域に規制された回動規制状態に保持される。
なお、この実施の形態のものでは、押込みリング(27)を操作つまみ(22)内へ押込んで、弾性リング(26)を空間(S)内にセットしてしまうと、回動規制を解除させた状態に戻すことはできない。
ガス栓の初期設定状態においては、図8に示すように、弾性リング(16)は、ガス栓本体(1)の筒状部(1c)の上面に載置されていると共に、テーパ筒部(28)の先端側に外嵌させた状態にセットされており、この状態では、弾性リング(16)と操作つまみ(22)の裏面との間に空間(S)が形成された態様となっている。よって、操作つまみ(22)は、この空間(S)の高さ分、弾性リング(16)をテーパ筒部(28)のテーパ面に沿って拡径させながら、押し下げることができ、押し下げた状態で時計方向に回動させることにより、せん(2)をガス圧検査・パージ位置へ回動させて、使い始めのガス栓のエアパージ作業を行うことができる。
そして、この回動規制状態が保持されるように、操作筒体(17)の下端の操作部を、図9に示すように、操作つまみ(22)内に押し込む。
また、操作筒部(17)に内周面に形成されている拡縮可能な段部(19)が、筒状部(1c)の外周面に形成されている段部(29)に係止することにより、操作筒部(17)は操作つまみ(22)内に挿入された状態にて抜け止め状態に保持される。
この状態にて、操作つまみ(22)は、抜け止め状態に挿入された操作筒部(17)の上端と、凸条部(18)によって拡径が阻止された弾性リング(16)とによって、下方への押込みは阻止され、その回動範囲は開閉操作域に規制された状態で保持されることとなる。
なお、この第3番目の実施の形態のものも、第2番目のものと同様、操作筒体(17)を操作つまみ(22)内へ押込んで、抜け止め状態に保持させた状態から、初期状態に戻すことはできない。
(1c)・・・・・・・・筒状部
(10)・・・・・・・・ガス流路
(11)・・・・・・・・せん収容部
(2) ・・・・・・・・せん
(21)・・・・・・・・摺動部
(22)・・・・・・・・操作つまみ
(3) ・・・・・・・・押し規制リング(回動規制保持具)
(33)・・・・・・・・操作具(円弧状部材)
Claims (5)
- ガス流路及びガス圧検査用の検査口に連通するせん収容部に、これらガス流路及び検査口を開閉するせんが回動自在に収容され、
前記せん収容部の一方開放端に連設された筒状部に、前記せんを回動操作する操作つまみが外嵌され、
前記操作つまみの回動範囲を、通常の使用時の開閉操作域に規制された回動規制状態に保持する回動規制保持具を備え、
前記回動規制状態が解除された状態にて、前記操作つまみは、前記開閉操作域を超えて、せんが検査口を開放するガス圧検査・パージ位置へ回動可能である検査口付きガス栓において、
前記回動規制保持具は、操作つまみの裏面と前記筒状部の上面との間の空間に介在され、
前記回動規制保持具を回動規制保持状態に設定し又は回動規制保持状態を解除するための操作部を前記操作つまみの下方に設けた検査口付きガス栓。 - 請求項1に記載の検査口付きガス栓において、
前記開閉操作域からガス圧検査・パージ位置への操作は、前記操作つまみの押し回し操作により可能とし、
回動規制保持具は、せん収容部の前記筒状部の上面に載置される環状の頂面と前記筒状部に外嵌する周壁を有する下方開放の押し規制リングとし、
前記押し規制リングの前記頂面に、複数の凹部が中央孔と同心状に位置するように形成され、
前記操作つまみの裏面には、前記中央孔に挿通可能な突出軸部と、前記凹部にそれぞれ嵌合可能な複数の凸部が設けられ、
前記操作つまみの回動範囲が通常の使用時の開閉操作域に規制された状態にあるとき、 前記凸部は前記凹部に非嵌合状態に保持されていると共に、前記押し規制リングの下端に設けた前記操作部を回動することにより前記凸部と前記凹部が向き合うように設定されている検査口付きガス栓。 - 請求項2に記載の検査口付きガス栓において、
前記操作つまみと、前記押し規制リングとの間には、両者の嵌合状態を解除し離反する方向に付勢する付勢手段が介在されている検査口付きガス栓。 - 請求項1に記載の検査口付きガス栓において、
前記回動規制保持具は、前記筒状部の上面と操作つまみの裏面との間に介在させる半径方向に拡縮可能な弾性リングと、拡径方向に弾性変形させて前記筒状部の周壁に外嵌させた状態にある前記弾性リングを前記筒状部の上面へ押し上げる押込みリングとから構成し、
前記押込みリングは、操作つまみの内周面と前記筒状部の外周面との間に介在されていると共に、押し上げ操作前にはその下端の操作部が前記操作つまみの下方に露出しており、押し上げ操作後には、前記操作つまみ内に全体が収容される検査口付きガス栓。 - 請求項1に記載の検査口付きガス栓において、
前記操作つまみの裏面に、押込み方向に向かって縮径するテーパ筒部が形成され、
前記回動規制保持具は、半径方向に拡縮可能な弾性リングと、
操作つまみの内周面と前記筒状部の外周面との間に介在されて、前記弾性リングが前記 テーパ筒部の先端側に外嵌された状態にあるとき、操作つまみ内に挿入可能な操作筒体とから構成すると共に、
前記操作部は前記操作筒体の下端部とし、
前記弾性リングは、前記筒状部の上面に載置された状態にて、前記テーパ筒部に外嵌され且つ前記テーパ筒部のテーパ面に沿って拡縮可能に設定され、
前記操作筒体は挿入完了状態にて抜け止め状態に固定されると共に、前記操作筒体の内面に、前記弾性リングの拡径を阻止する拡径阻止手段が設けられている検査口付きガス栓。
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