JP2017009039A - ガス栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーシング(1)内に、過流出防止弁(6)と、作動後の過流出防止弁(6)をリセットさせるリセット機構を具備させたガス栓に関し、部品点数を削減して組み立てを容易とし、ガス流路のガスの流れを向上させる。
【解決手段】リセット機構は、過流出防止弁(6)と一体に進退方向に移動する移動筒(10)と、プラグ部(2)を閉塞方向に付勢する第1バネ(11)の上流端に連続させ且つケーシング(1)内にて固定されたバネ受け板(20)から上流側に突出する固定軸(11a)とからなり、過流出防止弁(6)が作動すると、弁体(62)が弁座(63)に圧着すると同時に弁体(62)と一体のリセット軸(61)が下流側へ突出し、その下流側端部(61a)が、固定軸(11a)の先端で押されることにより、過流出防止弁(6)を初期の開弁状態に復帰させるようにしたこと。
【選択図】図3

Description

この発明は、ガス栓、特に、過流出防止弁と、作動後の過流出防止弁をリセットするリセット機構を具備するガス栓に関する。
過流出防止弁を内蔵するガス栓として、特許文献1に示すものを発明した。
このものは、図6の各図に示すように、ガス配管が接続する接続ネジ部(31a)を有するケーシング(31)の下流側端部(図面では上方開放端部)に、ソケット(図示せず)を接続させるためのプラグ部(2)を螺合接続させる構成であり、ケーシング(31)内には、一定流量以上のガスが流れるとガス流路を遮断する過流出防止弁(5)と、過流出防止弁(5)の作動後に、閉弁状態にある弁体(52)を元の状態に復帰させるリセット機構(30)が収容されている。
プラグ部(2)内には、弁装置(34)が、閉弁状態に付勢された状態で収容されており、弁装置(34)、リセット機構(30)及び過流出防止弁(5)が一直線上に並んで収容された構成となっている。
リセット機構(30)は、ケーシング(31)内を進退方向に移動可能な移動部材(30a)と、プラグ部(2)内に固定されている固定部材(30b)とからなり、移動部材(30a)は、押引バネ(28)によって弁装置(34)と連結されて、弁装置(34)の移動に応じて、同方向に移動する。
過流出防止弁(5)は移動部材(30a)内に固定された状態に収納されており、移動部材(30a)と共に移動する。
過流出防止弁(5)は、移動部材(30a)内に固定されるケース体(50)と、ケース体(50)内に収容されガス圧によって下流側へ移動する弁体(52)と、閉弁時に弁体(52)が圧接する弁座(53)と、弁体(52)の中心軸に沿って一体的に設けられている弁軸(51)とからなり、ケース体(50)の下流端側には、内ケース体(56)が摺動可能にセットされている。内ケース体(56)の下流端中央には、複数の支持片(57)によって支持されたリセット体(55)が突設されている。
図6の(A)は、プラグ部(2)にソケット(図示せず)を接続させた状態にて、過流出防止弁(5)が作動していない通常の使用状態を示しており、弁体(52)は、バネ(54a)の付勢力によって、弁座(53)から離反された開弁状態に付勢されている。また、リセット体(55)は、バネ(54b)の付勢力によって下流側に付勢されて、ケース体(50)から突出している。
プラグ部(2)内よりも下流側にて何らかの異常が発生してガスが過流出状態になると、図6の(B)に示すように、弁体(52)がガスに押されて、バネ(54a)の付勢力に抗して下流側へ移動し、弁座(53)に圧着する。これが、過流出防止弁(5)が作動した閉弁状態であり、過流出防止弁(5)内にてガス流路は遮断される。このとき、弁体(52)と一体の弁軸(51)が、その先端がリセット体(55)に近接するまで移動させられる。
過流出防止弁(5)が作動して、閉弁状態となった場合、下流側の異常の修復作業の際に安全面からソケットがプラグ部(2)から外される。
すると、図6の(C)に示すように、バネ(29)の付勢力によって、弁装置(34)は下流側に移動させられ、プラグ部(2)は閉塞される。このとき、移動部材(30a)は、移動部材付勢バネ(27)により下流方向に押され、且つ、押引バネ(28)に引っ張られて、過流出防止弁(5)と共に下流側に移動するため、過流出防止弁(5)のケース体(50)の下流端から突出しているリセット体(55)が固定部材(10b)の下端で押されて、ケース体(50)内へ押し込まれる。
リセット体(55)が押し込まれることにより、弁軸(51)が上流側へ移動し、弁体(52)の弁座(53)への圧着が解除されると、バネ(54a)の弾性復帰力によって、弁体(52)は元の開弁状態に復帰する。
特開2014−137131号公報
上記従来のガス栓では、過流出防止弁(5)が作動して閉弁状態となった弁体(52)を弁座(53)から離反させるために、弁体(52)と一体の弁軸(51)を開弁方向に移動させるリセット体(55)が内ケース体(56)に支持された状態で別途設けられているから、過流出防止弁(5)のケース体(50)内の流路は、内ケース体(56)の肉厚や、リセット体(55)や複数の支持体(57)の面積分狭くなっており、ガスの流れを悪くしているといった問題がある。
また、過流出防止弁(5)には、弁座(53)や弁体(52)の他に、リセット体(55)付きの内ケース体(56)を別途ケース体(50)内に組み込まなければならないから、部品点数が多く、構造が煩雑となり、組み立てが面倒であるといった不都合もある。
本発明は『ケーシングの上流側開放端から、ソケット接続用のプラグ部が接続される下流側開放端まで、直線状のガス流路が形成されるガス栓であって、
前記プラグ部の流路を開閉する弁装置と、
前記ガス流路に一定以上のガスが流れたときガス流路を自動的に遮断する過流出防止弁と、
作動後の前記過流出防止弁を初期状態に復帰させるリセット機構とが備えられているガス栓』において、部品点数を削減して組み立てを容易とすると共に、ガス流路内のガスの流れを向上させることを課題とする。
請求項1に係る発明のガス栓は、『プラグ部より上流側のケーシング内にバネ受け板が固定され、
弁装置と前記バネ受け板との間に、前記弁装置を下流側に付勢する第1バネが介在され、
リセット機構は、前記バネ受け板よりも上流側にて前記過流出防止弁と一体的に移動する移動筒と、前記第1バネの上流端に連続し且つ前記バネ受け板の中心を貫通して上流側に突出する固定軸とからなり、
前記移動筒の下流端をバネ受け板に当接する方向に付勢する第2バネが設けられ、
前記弁装置の上流側への移動に伴って、前記移動筒を上流側に移動させてバネ受け板から離反させる押圧手段が設けられ、
前記過流出防止弁は、開弁方向に付勢される弁体と、前記弁体に一体に設けられ且つ閉弁時に下流側へ突出するリセット軸を有し、
前記リセット軸は、前記固定軸と同軸に位置すると共に、
下流側へ最突出状態にあるリセット軸の下流側端部と固定軸の先端との距離は、上流側へ移動させられた移動筒の下流端とバネ受け板との距離よりも短く設定されており、
移動筒は、ガス栓の開状態で最上流位置へ移動し、ガス栓の閉状態でバネ受け板に当接するように、第2バネ及び押圧手段が設定されている』ことを特徴とする。
上記技術的手段は次のように作用する。
ケーシングの下流端から、過流出防止弁を収容させた移動筒を、第2バネと共にケーシング内に収容し、その下流側に位置するように、バネ受け板をケーシング内に固定する。バネ受け板の中心から固定軸が上流側に突出するようにバネ受け板上にセットされた第1バネと、押圧手段とを介して、弁装置が流路内にセットされたプラグ部を、ケーシングの下流端に接続させる。これにより、ケーシングの下流側から順に、プラグ部、弁装置、第1バネ及び押圧手段、バネ受け板、第2バネによって下流側に付勢されている移動筒が組み付けられた状態となる。
通常の使用にて、プラグ部にソケットを接続させると、ソケット内の押込み軸によって弁装置が、第1バネの付勢力に抗して内方へ押し込まれ、それに伴い、移動筒が、押圧手段によって同方向、すなわち、上流側へ、第2バネの付勢力に抗して、過流出防止弁と共に移動し、移動筒の上流端がバネ受け板から所定距離離反する。
ケーシング内に固定させたバネ受け板を貫通してさらに上流側に延長している第1バネの上流端に設けた固定軸は、過流出防止弁内のリセット軸と同軸に位置している。
リセット軸は、過流出防止弁が開弁状態にあるときは下流側に突出せず、ガスの過剰流出により過流出防止弁が作動すると、弁体がリセット軸と共に下流側に移動することにより、リセット軸の下流側端部が下流側に突出する。このときの、リセット軸の下流側端部と固定軸の先端との間の距離は、ソケット接続状態におけるケーシング内の移動筒の下流端とバネ受け板との間の距離より小さく設定されている。
過流出防止弁が作動して、ガス流路が弁体によって遮断された後、ソケットをプラグ部から取り外すと、プラグ部内の弁装置は、第1バネの付勢力によって下流側へ移動してプラグ部を閉塞すると同時に、移動筒は、押圧手段の付勢力よりも大きな付勢力を有する第2バネによって、過流出防止弁と共に下流側に移動し、バネ受け板に当接する。
リセット軸の下流側端部と固定軸の先端との間の距離は上記したとおりであるから、移動筒の下流端がバネ受け板に当接するより先に、過流出防止弁のリセット軸の下流側端部が、ケーシング内に固定されている固定軸の先端に押されて上流側に移動させられ、これに伴い、弁体は開弁方向に付勢された初期状態に復帰する。
このように、移動筒と固定軸が過流出防止弁のリセット機構として機能することとなる。
請求項2の発明のものは、上記ガス栓において、『前記押圧手段は、コイルバネである』ことを特徴とする。
弁装置と移動筒との間に介在させる押圧手段としてコイルバネを採用したから、弁装置の上流側への移動量と移動筒の上流側への移動量の差をコイルバネの弾性で吸収することができる。なお、ソケットの装着とともに弁装置が押し込まれるとコイルバネが圧縮されるが、弁装置の移動と共に移動筒が上流側に移動可能となるように、コイルバネの付勢力は第2バネの付勢力より大きく設定されている。また、過流出防止弁が作動した後のリセット時にソケットを外して弁装置を閉弁状態にするとき、弁装置は、第1バネの付勢力とコイルバネの付勢力とによって、下流側へ移動させられるから、プラグ部を弁装置によって確実に閉塞することができる。
請求項3の発明のものは、上記ガス栓において、『前記移動筒の下流側開放端の一つの直径に沿って架設させた支持片の中央に、前記バネ受け板の中央を上流側から貫通する筒体を突設させ、
前記第1バネは、前記筒体のうち、バネ受け板から下流側に突出している部分に巻回させるコイルバネとすると共に、前記押圧手段としてのコイルバネは、前記筒体内に収容され、
前記筒体の底部中央に、前記固定軸及びリセット軸が、筒体の下流側及び上流側から挿入可能な貫通孔が形成されている』ことを特徴とする。
第1バネは筒体に巻回され、押圧手段としてのコイルバネは筒体内に収容され、固定軸及びリセット軸は筒体の底部中央に設けた貫通孔内にそれぞれ逆方向から挿通させる構成としたから、これら、第1バネ、コイルバネ、固定軸及びリセット軸を、ずれることなく同軸に位置させることができる。よって、確実に、弁装置や移動筒を移動させることが出来ると共に、固定軸とリセットの先端相互を確実に当接させて、過流出防止弁の弁体を開弁状態に復帰させることができる。
以上のように、本発明に係るガス栓によれば、作動後の過流出防止弁を元の開弁状態にリセットさせるためのリセット機構として、弁装置をプラグ部が閉塞される下流方向に付勢する第1バネの上流端から延長させた固定軸を利用する構成としたから、上記した特許文献1のリセット体のように、リセット軸を押し戻すための部品を別途設ける必要がなく、その分、部品点数が削減され、組み立ても容易となる。また、固定軸をコイルバネの一部で構成することにより、ガス流路内にてリセット機構が占める面積が殆どなくなるので、ガスの流れを向上させることができる。
本発明の実施の形態のガス栓の通常の使用状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態のガス栓の使用中にて過流出防止弁が作動した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態のガス栓の過流出防止弁を閉弁状態から開弁状態へリセットさせる過程を示す断面図であり、(A)はソケットを取り外した直後の様子を示しており、(B)は過流出防止弁が初期状態に復帰した状態を示している。 本発明の実施の形態のガス栓に採用する移動筒と、バネ受け板と、第1コイルバネを示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態のガス栓に使用される過流出防止弁の説明図であり、(A)は通常の開弁時を、(B)は閉弁時を示している。 従来のガス栓の説明図であり、(A)は通常の使用時の状態を、(B)は使用時に過流出防止弁が作動した状態を、(C)はリセット時の様子を示している。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係るガス栓(1)は、従来のものと同様に、ケーシング(1)の下流側開放端に、プラグ部(2)を螺合接続させたものである。
図1は、本発明の実施の形態に係るガス栓の通常の使用状態を示した断面図であり、ケーシング(1)は、上流側(図面では下側)から、ガス配管の継手(図示せず)が螺合接続される接続ネジ筒部(1a)と、過流出防止弁(6)が収容される小径部(1b)と、小径部(1b)よりも大径な大径部(1c)と、大径部(1c)よりも下流側に位置し且つプラグ部(2)が挿入されるプラグ挿入筒部(1d)が一直線上に連続する構成となっており、プラグ部(2)は、プラグ挿入筒部(1d)の下流側開放端(19)に形成されている雌ネジ部に、プラグ部(2)の中間位置に形成されている雄ネジ部を螺合させて接続されている。
なお、小径部(1b)と大径部(1c)との境界部分には、段部(18)が形成されている。
プラグ部(2)内には、プラグ弁(21a)及びスライド栓(21b)からなる弁装置(21)が収容されていると共に、その上流側の、プラグ挿入筒部(1d)と大径部(1c)との境界部分におけるケーシング(1)内には、中央に中央孔(20a)と、その周囲の対向する各位置に一対の孔部(20b)が形成された金属製のバネ受け板(20)が固定されている(図4参照)。
また、プラグ部(2)には切欠部(2a)が形成されており、ガス流路は、接続ネジ筒部(1a)から、開弁状態にある過流出防止弁(6)内を通って、大径部(1c)、バネ受け板(20)の孔部(20b)、プラグ挿入筒部(1d)を通って、切欠部(2a)からプラグ部(2)の下流端へと連通する構成となっている。
前記ガス流路は、図2に示すように、過流出防止弁(6)が作動したときと、図3(A)(B)に示すように、弁装置(21)のプラグ弁(21a)によってプラグ部(2)の下流端が閉塞されたときに遮断される。
弁装置(21)のスライド栓(21b)は、ソケット(4)内の押込み軸(40)によって奥へ押込まれるプラグ弁(21a)と一体的に移動可能で且つ上流側のバネ受け板(20)に向かって開放するバネ受け筒(22)を有している。
バネ受け筒(22)の底面とバネ受け板(20)との間には、弁装置(21)をプラグ部(2)を閉塞する方向に付勢する第1コイルバネ(11)と外コイルバネ(14)が介在されていると共に、第1コイルバネ(11)の上流端は、図4に示すように、バネの中心線に沿って上流側に延長する固定軸(11a)が、延長軸(11b)を介して形成されている。
ケーシング(1)内にて、バネ受け板(20)の上流側に収容させる移動筒(10)は、ケーシング(1)の小径部(1b)内を流路方向に摺動可能な小径筒部(10a)と、小径筒部(10a)より大径で且つ大径部(1c)の内径よりもやや小径な外径を有する大径筒部(10b)と、大径筒部(10b)の下流側開放端から外方へ張り出させた環状のフランジ片(10c)とからなり、大径部(1c)の内径は、フランジ片(10c)が流路方向に摺動可能な大きさに設定されている。
これにより、大径筒部(10b)の外周面と大径部(1c)の内周面との間には所定の隙間が形成され、この隙間に、移動筒(10)を下流側へ付勢する第2コイルバネ(12)を大径筒部(10b)に巻回させた状態で収容することができ、段部(18)とフランジ片(10c)とが第2コイルバネ(12)のバネ受けとしてそれぞれ機能することとなる。
なお、小径筒部(10a)の下流側外周部にはシール用のOリング(17)が設けられており、ガス栓のプラグ部(2)にソケット(4)が装着され、移動筒(10)が上流側に移動すると、Oリング(17)は小径筒部(10a)と大径筒部(10b)によって形成される段差部と段部(18)との間に挟まれて、移動筒(10)の外周部のシール機能を果たすようになっている(図2参照)。
移動筒(10)の下流側開放端には、図4に示すように、大径筒部(10b)の一つの直径に沿って支持片(10d)が架設されていると共に、支持片(10d)の中央には、バネ受け板(20)の中央孔(20a)を上流側から移動自在に貫通し且つ下流側に開放する筒体(15)が突設されている。
筒体(15)は、バネ受け板(20)の中央孔(20a)から下流側に突出させた状態にて、スライド栓(21b)のバネ受け筒(22)に対向するように位置し、この筒体(15)の突出部分に、第1コイルバネ(11)を巻回させている。
筒体(15)の周壁の相互に対向する各位置には、一対のスリット(15a)が下流側に開放するように形成されており、スリット(15a)の閉塞端よりも上流側に、筒体(15)の底部内面(15b)が設けられている。
底部内面(15b)とスライド栓(21b)のバネ受け筒(22)の底部との間には、移動筒(10)を上流側に押し込むための押圧手段としての第3コイルバネ(13)が介在されていると共に、底部内面(15b)の中心には、筒体(15)の上流端に開放し且つ固定軸(11a)が挿通可能な貫通孔(15c)が形成されている。
過流出防止弁(6)は、移動筒(10)の小径筒部(10a)に収容されており、図5に示すように、ケース体(60)内に、ガス圧によって、下流側へ移動する弁体(62)が収容されている。通常時においては、図5の(A)に示すように、弁体(62)は、バネ(64)の付勢力によって、弁座(63)から離反された状態に付勢されており、弁体(62)の中心に一体的に設けられているリセット軸(61)の下流側端部(61a)は、ケース体(60)の下流側には突出せず、上流側端部が上流側に突出している。
プラグ部(2)内よりも下流側にて何らかの異常が発生してガスが過流出状態になると、過流出防止弁(6)が作動して、図5の(B)に示すように、弁体(62)が、バネ(64)の付勢力に抗して下流側へ押されて移動し、弁座(63)に圧着する。これが、過流出防止弁(6)の閉弁状態である。このとき、リセット軸(61)の下流側端部(61a)は、ケース体(60)の下流側から突出する。
この閉弁状態を解除するには、ケース体(60)の下流側に突出しているリセット軸(61)の下流側端部(61a)を内部へ押し込む。リセット軸(61)が押し込まれることにより、弁体(62)が上流側へ押されて移動させられ、それに伴い、弁体(62)の弁座(63)への圧着が解除されると同時に、バネ(64)の弾性復帰力によって、弁体(62)は、弁座(63)から離反された元の状態に復帰する。
移動筒(10)の小径筒部(10a)は、過流出防止弁(6)の樹脂製のケース体(60)が密に収容可能な大きさの円筒状に形成されていると共に、ケース体(60)の胴部中央から外方へ僅かに弾性的にテーパ状に張り出させた一対の突起(65)が、小径筒部(10a)の周面の対向位置に設けた一対の切欠溝(16)内にそれぞれ上流側からワンウェイ係合することにより、過流出防止弁(6)は、移動筒(10)の小径筒部(10a)に抜け止め状態に収容される。
この実施の形態のガス栓(1)を組み立てるには、まず、上記した要領で、小径筒部(10a)に、開弁状態に保持されている過流出防止弁(6)を抜け止め状態に収容させると共に、大径筒部(10b)に第2コイルバネ(12)を巻回させた移動筒(10)を、ケーシング(1)の下流側から挿入させ、第2コイルバネ(12)を、移動筒(10)のフランジ片(10c)とケーシング(1)内の段部(18)間に介在させる。
次に、ケーシング(1)の下流側から、バネ受け板(20)を挿入し、移動筒(10)の下流側開放端中央に突出させた筒体(15)を中央孔(20a)に貫通させると共に、移動筒(10)のフランジ片(10c)に設けた凸部を、図4に示すように、バネ受け板(20)の周囲に設けた凹部(20c)に収容させる。これにより、バネ受け板(20)に対して、移動筒(10)は回転することなく進退移動することとなる。
そして、バネ受け板(20)の中央孔(20a)から突出させた筒体(15)のスリット(15a)に、第1コイルバネ(11)の上流端と固定軸(11a)とを連続させる延長軸(11b)を挿通させながら、第1コイルバネ(11)を筒体(15)の周囲に外嵌させると共に、固定軸(11a)を、筒体(15)内の底部内面(15b)の中心に設けた貫通孔(15c)に挿通させる。
なお、図に示す実施の形態では、第1コイルバネ(11)の外側に、外コイルバネ(14)をセットさせていると共に、筒体(15)内には、第3コイルバネ(13)を収容させる。
これら第1コイルバネ(11)、第3コイルバネ(13)及び外コイルバネ(14)の下流側端部が、スライド栓(21b)のバネ受け筒(22)内に収容されるように、弁装置(21)をプラグ部(2)内に収容させると共に、プラグ部(2)をケーシング(1)の下流側開放端(19)に螺合接続させる。
これにより、図3の(B)に示すように、プラグ部(2)内の弁装置(21)は閉弁方向に付勢され、バネ受け板(20)の中央孔(20a)から筒体(15)が下流側へ突出するように、バネ受け板(20)の上流側のケーシング内に、過流出防止弁(6)を具備させた移動筒(10)が下流側へ付勢された状態で収容され、筒体(15)の貫通孔(15c)には、下流側から固定軸(11a)が挿入され、上流側には、リセット軸(61)の下流側端部(61a)が対向させた状態で、ガス栓の組み付けが完了する。
この状態から、ソケット(4)をプラグ部(2)に接続させると、図1に示すように、ソケット(4)内の押込み軸(40)によって弁装置(21)が、第1コイルバネ(11)及び外コイルバネ(14)の付勢力に抗して奥へ押し込まれ、それに伴い、筒体(15)が、第3コイルバネ(13)で押されることにより、筒体(15)と共に移動筒(10)が、第2コイルバネ(12)の付勢力に抗してケーシング(1)の上流側に移動させられる。これにより、移動筒(10)のフランジ片(10c)とバネ受け板(20)との間に所定の隙間(S1)が形成される。
ケーシング(1)の上流側から送られてくるガスは、過流出防止弁(6)、バネ受け板(20)の孔部(20b)、プラグ挿入筒部(1d)を通って、プラグ部(2)の下流端からソケット(4)を介して配管内へ流れていく。
なお、図1に示すガス栓(1)の過流出防止弁(6)は、図5の(A)の状態(開弁状態)である。
過流出防止弁(6)が作動して、図5の(B)に示す閉弁状態となった場合、過流出防止弁(6)内の弁体(62)がリセット軸(61)と共に、バネ(64)の付勢力に抗して、下流側へ移動させられ、リセット軸(61)の下流側端部(61a)がケース体(60)から下流側に突出し、図2に示すように、筒体(15)の貫通孔(15c)内に、上流側から挿入する。このとき、貫通孔(15c)内に、下流側から挿入されている固定軸(11a)の先端とは近接して位置し、両者間の離反距離(S2)は、フランジ片(10c)とバネ受け板(20)との間の隙間(S1)よりも小さく設定されている。
この状態にて、下流側の異常の修復作業の際に安全面からソケット(4)がプラグ部(2)から外される。すると、図3の(A)に示すように、スライド栓(21b)は、第1コイルバネ(11)や外コイルバネ(14)の付勢力によって下流側に移動させられ、プラグ部(2)は、プラグ弁(21a)によって閉塞される。このとき、移動筒(10)は、第2コイルバネ(12)の付勢力によって、フランジ片(10c)がバネ受け板(20)に当接するまで下流側に移動させられる。
フランジ片(10c)がバネ受け板(20)に当接するより先に、過流出防止弁(6)内のリセット軸(61)の下流側端部(61a)が固定軸(11a)に当接し、弁体(62)は上流側に押され、弁座(63)への圧着が解除されると同時に、バネ(64)の付勢力によって、図3の(B)に示すように、過流出防止弁(6)は開弁させられ、初期状態に復帰する。
すなわち、閉弁状態の過流出防止弁(6)を上流側に移動させる移動筒(10)と、過流出防止弁(6)内のリセット軸(61)の下流側端部(61a)を上流側へ押圧させる固定軸(11a)とが、過流出防止弁(6)のリセット機構として機能する構成となっている。
なお、ソケット(4)の押込み軸(40)でプラグ弁(21a)を奥へ押したときに、スライド栓(21b)と筒体(15)の底部内面(15b)との間に介在させた第3コイルバネ(13)で、筒体(15)と一体の移動筒(10)が、第2コイルバネ(12)の付勢力に抗して、上流側に移動するように、第3コイルバネ(13)の付勢力に相当する筒体(15)の押込み力は第2コイルバネ(12)の付勢力よりも大きく設定されている。
また、図2の状態から、ソケット(4)を取り外したとき、弁装置(21)が移動してプラグ弁(21a)でプラグ部(2)が閉弁し、このとき、第2コイルバネ(12)の付勢力により移動筒(10)はバネ受け板(20)に当接するまで移動する。
なお、移動筒(10)を上流側に押圧させるための押圧手段として、第3コイルバネ(13)を設ける構成としたから、プラグ部(2)へのソケットの接続に際し、スライド栓(21b)の移動量と移動筒(10)の移動量との間の差を第3コイルバネ(13)の弾性によって調節及び吸収することができる。
また、第3コイルバネ(13)は、弁装置(21)と共に筒体(15)及び移動筒(10)を上流側に押圧させる機能があればよく、弁装置(21)をプラグ部(2)の閉弁方向に付勢させる付勢力を有する必要はない。
上記実施の形態のガス栓では、弁装置(2)を閉弁方向に付勢させている第1コイルバネ(11)の一部に設けた固定軸(11a)を、閉弁状態にある過流出防止弁(6)を開弁状態に復帰させるためのリセット機構として利用できるようにしたから、リセット軸(61)を押し込むための部品を別途設ける必要がなく、部品点数を削減させることができる。これにより、ガス栓の組み立てが容易となる。
また、(6)の流路内において、リセット機構が締める面積を考慮する必要がないから、ガスの流れが向上する。
さらに、固定軸(11a)とリセット軸(61)とは、筒体(15)に形成した貫通孔(15c)内で同軸になるように設定されているから、固定軸(11a)の先端で、リセット軸(61)の下流側端部(61a)を確実に押圧することができ、過流出防止弁(6)を確実に初期状態に復帰させることが可能となる。
(1) ・・・・・・・・・・・・ケーシング
(10)・・・・・・・・・・・・移動筒
(11)・・・・・・・・・・・・第1コイルバネ(第1バネ)
(11a) ・・・・・・・・・・・固定軸
(12)・・・・・・・・・・・・第2コイルバネ(第2バネ)
(13)・・・・・・・・・・・・第3コイルバネ(押圧手段)
(2) ・・・・・・・・・・・・プラグ部
(20)・・・・・・・・・・・・バネ受け板
(21)・・・・・・・・・・・・弁装置
(6) ・・・・・・・・・・・・過流出防止弁
(61)・・・・・・・・・・・・リセット軸
(62)・・・・・・・・・・・・弁体

Claims (3)

  1. ケーシングの上流側開放端から、ソケット接続用のプラグ部が接続される下流側開放端まで、直線状のガス流路が形成されるガス栓であって、
    前記プラグ部の流路を開閉する弁装置と、
    前記ガス流路に一定以上のガスが流れたときガス流路を自動的に遮断する過流出防止弁と、
    作動後の前記過流出防止弁を初期状態に復帰させるリセット機構とが備えられているガス栓において、
    プラグ部より上流側のケーシング内にバネ受け板が固定され、
    弁装置と前記バネ受け板との間に、前記弁装置を下流側に付勢する第1バネが介在され、
    リセット機構は、前記バネ受け板よりも上流側にて前記過流出防止弁と一体的に移動する移動筒と、前記第1バネの上流端に連続し且つ前記バネ受け板の中心を貫通して上流側に突出する固定軸とからなり、
    前記移動筒の下流端をバネ受け板に当接する方向に付勢する第2バネが設けられ、
    前記弁装置の上流側への移動に伴って、前記移動筒を上流側に移動させてバネ受け板から離反させる押圧手段が設けられ、
    前記過流出防止弁は、開弁方向に付勢される弁体と、前記弁体に一体に設けられ且つ閉弁時に下流側へ突出するリセット軸を有し、
    前記リセット軸は、前記固定軸と同軸に位置すると共に、
    下流側へ最突出状態にあるリセット軸の下流側端部と固定軸の先端との距離は、上流側へ移動させられた移動筒の下流端とバネ受け板との距離よりも短く設定されており、
    移動筒は、ガス栓の開状態で最上流位置へ移動し、ガス栓の閉状態でバネ受け板に当接するように、第2バネ及び押圧手段が設定されているガス栓。
  2. 請求項1に記載のガス栓において、前記押圧手段は、コイルバネであるガス栓。
  3. 請求項1に記載のガス栓において、前記移動筒の下流側開放端の一つの直径に沿って架設させた支持片の中央に、前記バネ受け板の中央を上流側から貫通する筒体を突設させ、
    前記第1バネは、前記筒体のうち、バネ受け板から下流側に突出している部分に巻回させるコイルバネとすると共に、前記押圧手段としてのコイルバネは、前記筒体内に収容され、
    前記筒体の底部中央に、前記固定軸及びリセット軸が、筒体の下流側及び上流側から挿入可能な貫通孔が形成されているガス栓。
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