JP6125241B2 - ガス栓 - Google Patents

ガス栓 Download PDF

Info

Publication number
JP6125241B2
JP6125241B2 JP2013008300A JP2013008300A JP6125241B2 JP 6125241 B2 JP6125241 B2 JP 6125241B2 JP 2013008300 A JP2013008300 A JP 2013008300A JP 2013008300 A JP2013008300 A JP 2013008300A JP 6125241 B2 JP6125241 B2 JP 6125241B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
plug
reset
gas
valve device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013008300A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014139454A (ja
Inventor
西堀 慎一
慎一 西堀
康年 玉城
康年 玉城
忠良 西川
忠良 西川
喜久男 浅野
喜久男 浅野
Original Assignee
株式会社藤井合金製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社藤井合金製作所 filed Critical 株式会社藤井合金製作所
Priority to JP2013008300A priority Critical patent/JP6125241B2/ja
Publication of JP2014139454A publication Critical patent/JP2014139454A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6125241B2 publication Critical patent/JP6125241B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Safety Valves (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)

Description

この発明は、ガス栓、特に、過流出防止弁と、過流出防止弁をリセットするリセット機構を具備するガス栓に関する。
過流出防止弁を内蔵するガス栓として、特許文献1に示すものがある。
このものは、図7の(A)〜(C)に示すように、ガス配管が接続する接続ネジ部(31a)を有するケーシング(31)の下流側端部(図面では上方開放端部)に、ソケット(4)を接続させるためのプラグ部(3)を螺合接続させた構成であり、ケーシング(31)内に、一定流量以上のガスが流れるとガス流路を遮断する弁体(32)を有する過流出防止弁(33)と、過流出防止弁(33)の作動後に閉弁状態にある弁体(32)を元の状態に復帰させるリセット部(30)が収容されている。
プラグ部(3)内には、プラグ部(3)の下流側開放端を開閉する弁装置(34)が収容されており、弁装置(34)の上流側にリセット部(30)が連結されて、弁装置(34)、リセット部(30)及び過流出防止弁(33)が一直線上に並んで収容された構成となっている。
リセット部(30)は、板バネ(38)とピン(36)を具備し、ピン(36)の下流側端部は、下流側に向かって先細に形成されており、板バネ(38)は、上流側に開放する略コ字状に折り曲げた金属板からなり、その開放端相互を外方に屈曲させると共にその屈曲部相互を近接させて略三角形状に形成されている。
板バネ(38)が形成している前記三角形の底辺に相当する部分は、弁装置(34)のスライド栓(34a)内に取り付けられており、板バネ(38)は弁装置(34)と共に移動する。
図7の(A)は、不使用状態にあるガス栓の断面図である。プラグ部(3)は、弁装置(34)のスライド栓(34a)の外周面により閉塞されており、板バネ(38)はピン(36)から離反した状態にある。
図7の(B)は、プラグ部(3)に、配管(41)の端末に具備させたソケット(4)を接続させた状態にて、過流出防止弁(33)が作動した状態を示している。
ソケット(4)内の押込み軸(40)が弁装置(34)を押し込むことにより、スライド栓(34a)の外周面が上流側へ移動してプラグ部(3)の内周面から離反することによりガス栓が開弁される。このとき、板バネ(38)の両開放端が、図7の(C)に示すように、ピン(36)の先細の下流端に当接したあと、さらに、両開放端の間にピン(36)の先端が割り込むように板バネ(38)の両開放端が強制的に広げられていき、最終的には、図7の(B)に示すように、略コ字状の板バネ(38)内にピン(36)が入り込む態様となる。
なお、図7の(B)は、過流出防止弁(33)の弁体(32)が弁座(35)に圧接することにより、ケーシング(33)内のガス流路は遮断された様子を示している。
そして、図7の(C)は、(B)の状態からソケット(4)を取り外すことにより、プラグ部(3)内を一旦(A)の状態にした後に、再度、ソケット(4)を接続させる途中の状態を示している。
ソケット(4)を取り外すと、弁装置(34)は、バネ(39a)の付勢力により下流側へ移動させられることから、板バネ(38)内からピン(36)が脱出させられ、プラグ部(3)内は、図7の(A)の状態に戻るが、過流出防止弁(33)は(B)の閉弁状態のままである。
そこで、ソケット(4)を新たに接続させる。すると、弁装置(34)が再度押込み軸(40)で押されて上流側へ移動させられ、これに伴って、板バネ(38)の両開放端部がピン(36)を上流側へ押す。それによって、過流出防止弁(33)の押込み部(37)の中心軸がピン(36)で押されることにより上流側へ移動させられる。これにより、弁体(32)の弁軸(32a)が上流側へ押され、弁体(32)の弁座(35)への圧着が解除されると、弁体(32)はバネ(39b)の付勢力によって、弁受け部(44)側へ付勢されることとなり、過流出防止弁(33)は初期状態にリセットされる。
なお、プラグ部(2)へのソケット(4)の接続完了状態においては、板バネ(38)内にピン(36)が嵌り込む図7の(B)の状態となる。
特開平10−169812号公報
上記従来のガス栓では、長期の使用により、プラグ部(2)へのソケット(4)の脱着が繰り返し行われると、板バネ(38)の両開放端部でピン(36)の頂面から周面にかけて何度も摺擦されるため、リセット部(30)内にて板バネ(38)とピン(36)との間に摩擦粉が発生するといった問題がある。発生した摩擦粉が板バネ(38)に付着して板バネ(38)の形状が変形したり、バネ(39a)に付着してその弾性復帰力が弱まったりすると、ソケット(4)のプラグ部(2)への脱着に伴う弁装置(34)の移動がスムーズに行われ難くなったり、作動後の過流出防止弁(33)内の弁体(32)がリセットされ難くなったりする不都合がある。
本発明は、『ケーシングの上流側開放端にガス配管接続用の接続ネジ筒部が設けられ、下流側開放端にソケット接続用のプラグ部が接続されており、
前記接続ネジ筒部の上流側開放端に開放する入口側流路と、前記プラグ部の下流側開放端に開放する出口側流路とは同軸又は相互に平行に位置するように設けられているガス栓であって、
ガス流路に一定以上のガスが流れたとき前記ガス流路を自動的に遮断する過流出防止弁と、
作動後の前記過流出防止弁を初期状態に復帰させるリセット部と、
前記プラグ部を開閉可能で且つ閉塞方向に付勢されている弁装置が備えられているガス栓』において、プラグ部へのソケットの脱着を長期に渡って繰り返し行っても、プラグ部内やリセット部内にて摩擦粉が発生することなく、弁装置によるプラグ部の開閉動作や過流出防止弁の弁体のリセット動作がスムーズに且つ確実に行えるガス栓を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明のガス栓は、『前記弁装置は前記プラグ部内に進退方向に移動可能に収容され、
前記リセット部は、前記弁装置の移動に連動する移動部材と、前記移動部材の移動に伴って作動する作動部とからなり、
前記過流出防止弁は、弁体が収容される筒状のケース体と、前記ケース体から下流側へ突出する方向に付勢され且つ前記ケース体内へ押込まれることにより作動後の弁体を初期状態に復帰させるリセット体を有すると共に、ソケット装着状態で作動しうる状態となるように設定されており、
前記弁装置が前記移動部材と共に前記プラグ部を閉塞する方向へ移動すると、前記作動部が前記リセット体をケース体内へ押込む方向に作動し、
前記弁装置が前記移動部材と共に前記プラグ部を開放する方向に移動すると、前記作動部による押込み状態が解除されて前記リセット体が初期の突出状態に復帰するように設定されており、
前記移動部材は、前記弁装置から過流出防止弁側へ延長し且つ前記弁装置の進退に伴って同方向に移動可能な延長杆からなり、
前記作動部は、一端が前記延長杆に係合し、前記延長杆の移動に応じて回動可能に軸支されているレバー片からなり、
前記弁装置が前記延長杆と共に前記プラグ部を閉塞する方向へ移動すると、前記レバー片は、前記一端が前記延長杆によって下流側へ引っ張られる方向に回動することにより、他端が前記リセット体を押圧し、
前記弁装置が前記延長杆と共に前記プラグ部を開放する方向に移動すると、前記レバー片の前記一端と前記延長杆との係合が解除されることにより、前記他端による前記リセット体の押圧状態が解除されるように設定されている』ことを特徴とする。
上記技術的手段は次のように作用する。
過流出防止弁は、ケース体からリセット体が下流側へ突出する方向に付勢された状態でケーシング内に収容され、プラグ部にソケットが装着された状態で作動しうるように設定されている。そして、過流出防止弁の作動後、ソケットを取り外すと、前記弁装置が移動部材と共にプラグ部を閉塞する方向(下流側)に移動し、それに伴い、前記作動部が前記リセット体を押圧する方向に作動する。作動部によってリセット体がケース体内に押込まれると、作動後の過流出防止弁の弁体は元の初期状態に復帰させられ、過流出防止弁はリセットされる。
そして、下流側の異常が修復された後、プラグ部にソケットを接続させると、弁装置が移動部材と共にプラグ部を開放する方向(上流側)に移動し、作動部によるリセット体の押込み状態が解除される。これにより、リセット体はケース体から突出する初期位置へ復帰する。
過流出防止弁の下流側には、レバー片と延長杆からなるリセット部が収容され、プラグ部からソケットが取り外されることにより、プラグ部内の弁装置が下流側へ移動させられると、これと同時にリセット部の延長杆も同方向に移動する。これにより、レバー片は、延長杆に係合されている一端が下流側へ移動する方向に回動することにより、レバー片の他端が過流出防止弁のリセット体をケース体内へ押込むこととなる。これにより、作動後の過流出防止弁の弁体を元の初期状態に復帰させることができる。
そして、下流側の異常が修復された後、プラグ部にソケットを接続させると、弁装置が延長杆と共にプラグ部を開放する方向(上流側)に移動するため、延長杆とレバー片の前記一端との係合が解除され、レバー片は自由状態となる。すると、リセット体はケース体から下流側へ突出する方向に付勢された初期位置へ復帰する。
請求項2の発明のものは、上記請求項1の発明のガス栓において、『前記ケーシングの前記上流側開放端から前記プラグ部の下流側開放端に至るガス流路は直線状に形成され、前記過流出防止弁、前記リセット部、さらに、前記弁装置は一直線上に配設されている』もので、ケーシングの下流側開放端から順に、過流出防止弁、リセット部、そして、弁装置が内蔵されたプラグ部を、直線的に直列させた状態で、ケーシング内に収容することができるから、組み立て又は分解が容易である。
請求項3の発明のものは、上記請求項1の発明のガス栓において、『前記移動部材の移動域と作動部を並列状態に配置した』もので、ガス栓の長さが短縮することとなる。
以上のように、本発明に係るガス栓によれば、プラグ部へのソケットの脱着を繰り返し行って、弁装置をプラグ部内にて何度も進退させても、スライド栓やリセット部において摺擦されるバネ等の部品は存在しないため、プラグ部内やリセット部内にて摩擦粉が発生することはない。よって、弁装置の移動や過流出防止弁の弁体のリセット動作が摩擦粉によって妨げられる問題はなく、各部のスムーズな動きを維持したまま、ガス栓を長期に渡って支障なく使用することが可能となる。
先行文献1に示されるようなリセット機構はソケットの再接続時に、作動した弁体を初期位置に復帰させる構造であるから、ソケットを装着するまでは弁体が弁座に圧接された状態となる。そのため、過流出防止弁が作動した際にソケットを外し、その後ソケットを長期間接続しない場合には弁体が弁座に食いついて、初期状態に復帰しないことがある。本発明のものでは、ソケットを外し弁装置を閉弁したときに過流出防止弁のリセットが行われるから、上記のような過流出防止弁の食いつきによるリセット不良の問題が生じない。
また、リセット部は、延長杆とレバー片だけで構成されているから、部品点数が少なくて済み、点検や修理の際の分解作業や組み付け作業が容易である。
また、請求項2の発明のものでは、プラグ部を取り外せば、ケーシングの下流側開放端から、スライド栓、リセット部、過流出防止弁を順に引き出して取り出すことができるので、壁内又は床内に設置されているガス栓であっても、ガス配管からケーシングを取り外すことなく、各部品の点検や修理や交換を一層容易に行うことができ、作業効率も向上する。
また、請求項3の発明のものでは、作動部と移動部材の移動域が並列に配置され、長さ方向において共通化することができるので、ガス栓の長さを短く小型化することができる。
本発明の第1番目の実施の形態のガス栓の通常の使用状態を示す断面図である。 本発明の第1番目の実施の形態のガス栓の過流出防止弁がリセットされた状態を示す断面図である。 本発明の第1番目の実施の形態のガス栓に採用されるリセット部の要部拡大斜視図である。 本発明の実施の形態のガス栓に使用される過流出防止弁の説明図であり、(A)は通常時を、(B)は閉弁時を、(C)はリセット時の様子を示している。 本発明の第2番目の実施の形態のガス栓の通常の使用状態を示す断面図である。 本発明の第2番目の実施の形態のガス栓の過流出防止弁がリセットされた状態を示す断面図である。 従来のガス栓の説明図であり、(A)は不使用時を、(B)は使用時に過流出防止弁が作動した状態を、(C)はリセット時の様子を示している。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明の第1番目の実施の形態に係るガス栓の通常の使用状態を示した断面図である。
本発明の第1番目の実施の形態に係るガス栓(1)は、従来のものと同様に、ケーシング(11)の下流側開放端(19)に、プラグ部(2)を螺合接続させたものである。
ケーシング(11)は、上流側(図面では下側)から、ガス配管の継手(図示せず)が螺合接続される接続ネジ筒部(11a)、過流出防止弁(5)が密に収容される小径筒部(11b)、小径筒部(11b)よりも大径で且つリセット部(10)とプラグ部(2)の一部が収容される大径筒部(11c)が一直線上に設けられた構成となっており、大径筒部(11c)の下流側開放端(19)に形成されている雌ネジ部に、プラグ部(2)の中間位置に形成されている雄ネジ部が螺合接続されている。
なお、プラグ部(2)がいたずら等により不用意にケーシング(11)から外されないように、ケーシング(11)の下流側開放端(19)の雌ネジ部形成位置を貫通するロックネジ(6)を設けている。プラグ部(2)を螺合接続後、ロックネジ(6)を締め付けて、ロックネジ(6)の軸部端面でプラグ部(2)の雄ネジ部が押圧されることにより、プラグ部(2)はケーシング(11)に対して抜け止め状態にロックされる構成となる。
プラグ部(2)内には、弁装置(21)が収容されており、その上流側にはリセット部(10)が直列状態にセットされている。これにより、弁装置(21)、リセット部(10)、及び、過流出防止弁(5)は、下流側(図面では上側)から順に、直列に配置された状態で収容される態様となっている。
又、ガス流路は、接続ネジ筒部(11a)内から、初期状態にある過流出防止弁(5)を通って、大径筒部(11c)内、そして、プラグ部(2)の切欠部(2a)からプラグ部(2)内へと連通する構成となっている。
前記ガス流路は、過流出防止弁(5)が作動したときと、図2に示すように、弁装置(21)によってプラグ部(2)内の出口側流路が遮断されたときに閉塞される。
弁装置(21)は、ソケットの押込み軸(40)によって押込まれる補助弁(21a)と、補助弁(21a)に一体的に移動可能で且つ上流側へ開放する筒部(211)を有するスライド栓(21b)とからなり、これの上流側に続くリセット部(10)は、筒部(211)内に内嵌される支持筒部(100)と、その一部分から上流側へ延長し且つその所定位置に、図3に示すように、係合凸部(101a)(101b)が突設する延長杆(101)と、両端(102a)(102b)が逆方向に屈曲し且つその一端(102a)側が延長杆(101)の係合凸部(101a)(101b)に係合するレバー片(102)と、レバー片(102)を回動自在に支持する回動軸(13)が架設されている支持筒(103)とから構成されている。
このものでは、延長杆(101)が移動部材として機能し、レバー片(102)が作動部として機能する。
レバー片(102)は、図3に示すように、扁平な板状体からなり、その中心よりもやや一方端(102a)までの距離が長くなる所定位置に形成された軸支部(130)が、回動軸(13)によって回動自在に軸支されているもので、一方端(102a)側は上流側(図面では下方)に屈曲し、他方端(102b)側は下流側(図面では上方)に屈曲している。
そして、回動軸(13)との軸支部(130)から一方端(102a)に至る範囲には、延長杆(101)の係合凸部(101a)がちょうど挿通可能な挿通孔(14)と、挿通孔(14)に連通し且つ延長杆(101)がちょうど挿通可能な係合孔(15)が打ち抜かれている。なお、挿通孔(14)は、軸支部(130)に沿った長辺を有する矩形状に形成され、係止孔(15)は、レバー片(102)の長手方向に沿った長辺を有する溝状に形成されており、挿通孔(14)と係止孔(15)とで略T字状の貫通孔(16)が形成されている。
図1に示すように、支持筒(103)の下流端をプラグ部(2)の上流端に外嵌させると共に、図3に示すように、貫通孔(16)の挿通孔(14)に延長杆(101)の下端の係合凸部(101a)を挿通させ、係合凸部(101a)(101b)間に位置する延長杆(101)を係止孔(15)内に移動させることにより、延長杆(101)はレバー片(102)に抜け止め状態に連結可能となる。これにより、プラグ部(2)とリセット部(10)とは一体に組み付けられる。
なお、リセット部(10)の支持筒部(100)の底面とプラグ部(2)の上流側開放端近傍の所定位置に具備させたバネ受け(22)との間に介在させたバネ(23)によって、弁装置(21)はプラグ部(2)を閉塞させる方向へ付勢されている。
プラグ部(2)をケーシング(11)の下流側開放端(19)に螺合させた状態にて、支持筒(103)の上流端と、大径筒部(11c)の環状底面との間に、環状の当接部材(12)が両者によって挟圧される態様でセットされる。
大径筒部(11c)内のガス流路(G1)と、プラグ部(2)内のガス流路(G2)とは、プラグ部(2)に形成されている切欠部(2a)を介して連通しており、図2に示すように、筒部(211)の外周面(211a)が切欠部(2a)よりも下流側のプラグ部(2)の内周面に位置すると、プラグ部(2)内へのガス流路は遮断される。すなわち、筒部(211)の外周面(211a)が弁体として機能する構成となっている。
過流出防止弁(5)としては、公知のものが採用可能であり、取付前のガス栓(1)では、接続ネジ筒部(11a)側から小径筒部(11b)内へ挿入される。小径筒部(11b)は過流出防止弁(5)の樹脂製のケース体(50)が密に収容可能な大きさの円筒状に形成されていると共に、ケース体(50)の胴部中央から外方へ僅かに弾性的に張り出させたテーパ状の突起(51)が、小径筒部(11b)内に設けた環状凹溝(111)内にワンウェイ係合することにより、過流出防止弁(5)は上流側へ抜け止め状態に収容されることとなる。
なお、過流出防止弁(5)は、専用の工具により接続ネジ筒部(11a)側からの取り外しが可能となっている。
過流出防止弁(5)を収容後、大径筒部(11c)の環状底部に当接部材(12)を所定の姿勢でセットし、ケーシング(11)の下流側開放端(19)からリセット部(10)及びプラグ部(2)を順に差込んで、プラグ部(2)をケーシング(11)の下流側開放端(19)に螺合接続させれば、当接部材(12)は、支持筒(103)の上流端で環状底部に挟まれ固定される。これにより、過流出防止弁(5)のケース体(50)は下流側への移動が阻止される。
過流出防止弁(5)のケース体(50)内には、図4に示すように、ガス圧によって、下流側へ移動する弁体(52)が収容されている。通常時においては、図4の(A)に示すように、弁体(52)は、バネ(54a)によって、弁座(53)から離反された状態に付勢されている。
プラグ部(2)内のガス流路(G2)よりも下流側において、何らかの異常が発生してガスが過流出状態になると、過流出防止弁(5)が作動して、図4の(B)に示すように、弁体(52)が、バネ(54a)の付勢力に抗して下流側へ押されて移動し、弁座(53)に圧着する。これが、過流出防止弁(5)の閉弁状態である。このとき、弁体(52)と一体の弁軸(52a)が、ケース体(50)の下流側頂面から突出した状態に位置しているリセット体(55)の近傍にまで移動する。
この閉弁状態を解除するには、ケース体(50)の下流側頂面から突出しているリセット体(55)の頂部を内部へ押し込めばよい。リセット体(55)が押し込まれることにより、リセット体(55)によって弁軸(52a)が上流側へ押され、それに伴い、弁体(52)の弁座(53)への圧着が解除される。すると、図4の(C)に示すように、バネ(54a)によって、弁体(52)は、弁座(53)から離反された元の状態に復帰することとなる。
なお、図1に示すガス栓(1)の過流出防止弁(5)は、図4の(A)の状態(開弁状態)にあり、図2の過流出防止弁(5)は、図4の(C)の状態(リセット状態)を示している。
過流出防止弁(5)が作動すると、下流側の異常の修復の際に安全面からソケットがプラグ部(2)から外される。すると、バネ(23)の付勢力によって、弁装置(21)はリセット部(10)の支持筒部(100)と共に下流側に移動させられ、プラグ部(2)は、図2に示すように閉塞される。
このとき、支持筒部(100)の下流側への移動に伴って、延長杆(101)も下流側に移動するため、レバー片(102)の係合孔(15)に、延長杆(101)の係合凸部(101a)が係合し、レバー片(102)は、一方端(102a)が下流側へ引き上げられる方向に回動する。レバー片(102)の前記回動に伴い、他方端(102b)は押し下げられて、同図に示すように、閉弁状態にある過流出防止弁(5)のリセット体(55)をケース体(50)内へ押し込む。
閉弁状態にある過流出防止弁(5)のリセット体(55)が、レバー片(102)の他端(102b)によってケース体(50)内へ押し込まれると、上記したように、弁軸(52a)がリセット体(55)によって押されて上流側に移動させられることによって、弁体(52)の弁座(53)への圧着が解除されると同時に、弁体(52)はバネ(54a)によってケース体(50)の底部(56)方向に付勢される。これにより、過流出防止弁(5)は初期状態にリセットされる(図4の(C)の状態)。
その後、新たにソケットをプラグ部(2)に接続させると、図1に示すように、ソケット内の押込み軸(40)によって補助弁(21a)が押し込まれると同時に、スライド栓(21b)さらには支持筒部(100)及び延長杆(101)が上流側(下方)に移動させられる。これにより、係合孔(15)に対する係合凸部(101a)の係合が解除されレバー片(102)は自由状態となる。これにより、リセット体(55)は、レバー片(102)の他方端(102b)による押圧状態から開放されると共に、バネ(54b)の付勢力によって、図4の(A)のごとく、ケース体(50)から突出する初期状態に復帰させられる。
上記したガス栓(1)を壁内又は床内に設置されているガス配管に接続させて埋設式ガス栓としての接続が完了した後に、ガス栓(1)内の点検や修理等を行う場合、プラグ部(2)をケーシング(11)から取り外すと、弁装置(21)及び、延長杆(101)付きの支持筒部(100)がプラグ部(2)内にセットされた状態で、ケーシング(11)の下流側開放端(19)から取り出すことができる。
また、リセット部(10)を構成しているレバー片(102)付きの支持筒(103)もレバー片(102)を所定の姿勢に回動させた状態にて、下流側開放端(19)から取り出すことができる。
プラグ部(2)及び支持筒(103)を取り除いた後、当接部材(12)及び過流出防止弁(5)の下流側への移動を阻止するものはない。よって、ケーシング(11)の下流側開放端(19)から工具を挿入し、押圧部材(12)及び過流出防止弁(5)を工具で挟んで引き出すことにより、ケーシング(11)の下流側開放端から屋内に取り出すことができる。
このように、プラグ部(2)、弁装置(21)、リセット部(10)、当接部材(12)及び過流出防止弁(5)を、ケーシング(11)の下流側開放端(19)から屋内に取り出すことができるから、各部品の点検や修理又は交換を容易に行うことができる。
そして、ケーシング(11)の下流側開放端から、過流出防止弁(5)を小径筒部(11b)内に突起(51)を縮径させながら挿入し、突起(51)を環状凹溝(111)に係合させて抜け止め状態とした後に、当接部材(12)を所定位置にセットし、その後に、支持筒(103)及びプラグ部(2)を順に挿入させて、プラグ部(2)をケーシング(11)に螺合接続させればガス栓(1)の組み付けが完了する。
次に、図5及び図6に基づいて、第2番目の実施の形態のガス栓(1)について説明する。
図5は、第2番目の実施の形態のガス栓(1)の通常の使用状態を示した断面図であり、図6は、ソケットが取り外されて過流出防止弁がリセットされた状態を示している。
この実施の形態に係るガス栓のケーシング(25)は、上流側(図面では下側)に、ガス配管の継手(図示せず)が螺合接続される接続ネジ筒部(25a)が開放し、その下流側に、過流出防止弁(5)が密に収容される小径筒部(25b)が接続ネジ筒部(25a)の入口側流路に対して斜めに連通し、小径筒部(25b)の開放端に並列するようにバネ受け凹部(26)が形成された構成となっている。
プラグ部(24)は、小径筒部(25b)の開放端とバネ受け凹部(26)が並んで開放しているケーシング(25)の下流側端部全体に気密状態に外嵌させる大径筒部(24a)と、バネ受け凹部(26)の中心を通って下流側へ延びる軸線に沿って突設されているソケット接続筒(24b)と、ソケット接続筒(24b)内のスライド栓(21b)の移動域の側方に設けられ、大径筒部(24a)とソケット接続筒(24b)を連結する連結部(24c)からなり、ソケット接続筒(24b)内には、上記第1番目の実施の形態と同様な、ソケットの押込み軸(40)によって押込まれる補助弁(21a)と、補助弁(21a)に一体的に移動可能で且つ上流側へ開放する筒部(211)を有するスライド栓(21b)とからなる弁装置(21)が収容されている。
また、連結部(24c)内にはリセット用のレバー片(29)が配設された空間部(20)が設けられ、空間部(20)とスライド栓(21b)の移動域とは連通しており、ガス流路を形成している。
リセット部は、筒部(211)内に内嵌されている支持筒部(27)と、支持筒部(27)の一部から小径筒部(25b)の開放端側へ突出し且つスライド栓(21b)と共に移動する移動部材としての突片(28)と、突片(28)よりさらに側方の空間部(20)内にて回動自在に軸支されているレバー片(29)とから構成されている。
支持筒部(27)はバネ受け凹部(26)と対向するように配設されており、両者間には、弁装置(21)を閉塞方向に付勢するバネ(23)が介在されている。
なお、レバー片(29)は、一端(29a)が突片(28)よりも下流側にて突片(28)と係合可能にセットされ、他端(29b)はレバー片(29)の回動時に過流出防止弁(5)のリセット体(55)を押圧可能となるような寸法及び形状に形成されている。
ガス栓の使用においては、ソケット接続筒(24b)に接続されたソケットの押込み軸(40)によって補助弁(21a)が押され、それに伴い、スライド栓(21b)及び支持筒部(27)が突片(28)と共に上流側へ移動する。このとき、突片(28)はレバー片(29)の一端(29a)に係合することなく、レバー片(29)は自由状態にある。
この状態にて過流出防止弁(5)が作動すると、ガス流路は過流出防止弁(5)内で遮断される。
作動後の過流出防止弁(5)を修復させる際にソケットをソケット接続筒(24b)から外すと、バネ(23)の付勢力によって、弁装置(21)はリセット部の支持筒部(27)と共に下流側に移動させられ、ソケット接続筒(24b)は、図6に示すように、スライド栓(21b)の筒部(211)の外周面によって閉塞される。
このとき、支持筒部(27)の下流側への移動に伴って、突片(28)も下流側に移動し、このとき、レバー片(29)の一端(29a)が下流側へ引き上げられる方向にレバー片(29)が回動する。これと同時に、レバー片(29)の他方端(29b)は上流側へ回動し、同図に示すように、閉弁状態にある過流出防止弁(5)のリセット体(55)を上流側へ押し込むことができる。すなわち、この実施の形態では、レバー片(29)の他方端(29b)が作動部として機能することとなる。
閉弁状態にある過流出防止弁(5)のリセット体(55)が、レバー片(29)の他端(29b)によってケース体(50)内へ押し込まれると、過流出防止弁(5)は図4の(C)に示すような初期状態にリセットされる。
(1) ・・・・・・・・・・・・ガス栓
(10)・・・・・・・・・・・・リセット部
(11)(25)・・・・・・・・・・ケーシング
(11a)(25a) ・・・・・・・・ 接続ネジ筒部
(19)・・・・・・・・・・・・下流側開放端
(101) ・・・・・・・・・・・延長杆(移動部材)
(28)・・・・・・・・・・・・突片(移動部材)
(102)(29) ・・・・・・・・・レバー片(作動部)
(2)(24)・・・・・・・・・・プラグ部
(20)・・・・・・・・・・・・空間部
(21)・・・・・・・・・・・・弁装置
(5) ・・・・・・・・・・・・過流出防止弁
(50)・・・・・・・・・・・・ケース体
(55) ・・・・・・・・・・・リセット体

Claims (3)

  1. ケーシングの上流側開放端にガス配管接続用の接続ネジ筒部が設けられ、下流側開放端にソケット接続用のプラグ部が接続され、
    前記接続ネジ筒部の上流側開放端に開放する入口側流路と、前記プラグ部の下流側開放端に開放する出口側流路とは同軸又は相互に平行に位置するように設けられているガス栓であって、
    ガス流路に一定以上のガスが流れたとき前記ガス流路を自動的に遮断する過流出防止弁と、
    作動後の前記過流出防止弁を初期状態に復帰させるリセット部と、
    前記プラグ部を開閉可能で且つ閉塞方向に付勢されている弁装置が備えられているガス栓において、
    前記弁装置は前記プラグ部内に進退方向に移動可能に収容され、
    前記リセット部は、前記弁装置の移動に連動する移動部材と、前記移動部材の移動に伴って作動する作動部とからなり、
    前記過流出防止弁は、弁体が収容される筒状のケース体と、前記ケース体から下流側へ突出する方向に付勢され且つ前記ケース体内へ押込まれることにより作動後の弁体を初期状態に復帰させるリセット体を有すると共に、ソケット装着状態で作動しうる状態となるように設定されており、
    前記弁装置が前記移動部材と共に前記プラグ部を閉塞する方向へ移動すると、前記作動部が前記リセット体をケース体内へ押込む方向に作動し、
    前記弁装置が前記移動部材と共に前記プラグ部を開放する方向に移動すると、前記作動部による押込み状態が解除されて前記リセット体が初期の突出状態に復帰するように設定されており、
    前記移動部材は、前記弁装置から過流出防止弁側へ延長し且つ前記弁装置の進退に伴って同方向に移動可能な延長杆からなり、
    前記作動部は、一端が前記延長杆に係合し、前記延長杆の移動に応じて回動可能に軸支されているレバー片からなり、
    前記弁装置が前記延長杆と共に前記プラグ部を閉塞する方向へ移動すると、前記レバー片は、前記一端が前記延長杆によって下流側へ引っ張られる方向に回動することにより、他端が前記リセット体を押圧し、
    前記弁装置が前記延長杆と共に前記プラグ部を開放する方向に移動すると、前記レバー片の前記一端と前記延長杆との係合が解除されることにより、前記他端による前記リセット体の押圧状態が解除されるように設定されているガス栓。
  2. 請求項1に記載のガス栓において、前記ケーシングの前記上流側開放端から前記プラグ部の下流側開放端に至るガス流路は直線状に形成され、前記過流出防止弁、前記リセット部、さらに、前記弁装置は一直線上に配設されているガス栓。
  3. 請求項1に記載のガス栓において、前記移動部材の移動域と作動部を並列状態に配置したガス栓。
JP2013008300A 2013-01-21 2013-01-21 ガス栓 Active JP6125241B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013008300A JP6125241B2 (ja) 2013-01-21 2013-01-21 ガス栓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013008300A JP6125241B2 (ja) 2013-01-21 2013-01-21 ガス栓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014139454A JP2014139454A (ja) 2014-07-31
JP6125241B2 true JP6125241B2 (ja) 2017-05-10

Family

ID=51416248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013008300A Active JP6125241B2 (ja) 2013-01-21 2013-01-21 ガス栓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6125241B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2513850Y2 (ja) * 1989-10-30 1996-10-09 株式会社ハーマン 安全弁付きガスコックの構造
JPH0567875U (ja) * 1992-02-21 1993-09-10 大洋技研工業株式会社 ガスコック
JP3094185B2 (ja) * 1992-06-17 2000-10-03 株式会社藤井合金製作所 過流出防止弁のリセット装置
JP2813879B2 (ja) * 1996-12-10 1998-10-22 株式会社藤井合金製作所 ガス栓構造
JP5851294B2 (ja) * 2011-03-16 2016-02-03 大阪瓦斯株式会社 ガス栓

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014139454A (ja) 2014-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4210527B2 (ja) 2本のパイプを取外し可能に連結するための瞬間連結部
JP5317761B2 (ja) 管継手用のソケット及び管継手
JP2004169919A (ja) 2本のパイプを分離可能に連結する急速連結器
KR101798112B1 (ko) 가스호스의 연결용 커넥터
JP6125241B2 (ja) ガス栓
JP4450815B2 (ja) ガス供給用接続具
JP2010261577A (ja) 張力作動式ガス放出防止型ニップル継ぎ手
JP5671112B2 (ja) コルゲート管用差込み継手
JP6489956B2 (ja) ガス栓
JP6116255B2 (ja) ガス栓
JP6192996B2 (ja) ガス栓
JP6153499B2 (ja) カプラ
JP2009210100A (ja) ガス栓
JP2003343783A (ja) 管継手
JP6108821B2 (ja) ガス栓
JP6143519B2 (ja) ガス栓
FR2876774A1 (fr) Cartouche de raccordement demontable
JP5670108B2 (ja) ガス栓
KR20180118844A (ko) 관붙이용 조인트밸브
JP5357460B2 (ja) ガス管接続用ソケット
JP6656978B2 (ja) 逃がし弁及びその組立方法
JP5497818B2 (ja) コルゲート管用差込み継手
JP3535976B2 (ja) 管継手
JP7012624B2 (ja) 管路閉塞用ストッパおよび管路閉塞方法
JP4980778B2 (ja) コルゲート管用差込み継手

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160923

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6125241

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150