JP6192996B2 - ガス栓 - Google Patents

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Description

この発明は、ガス栓、特に、過流出防止弁と、過流出防止弁をリセットするリセット部を具備するガス栓に関する。
過流出防止弁をリセットするリセット部を具備させたガス栓として、特願2013−8300号のものを発明した。
このものは、図4に示すように、ケーシング(11)の上流側(図面では下側)に、ガス配管の継手(図示せず)が螺合接続される接続ネジ筒部(11a)が形成されており、その下流側に、過流出防止弁(5)が密に収容されていると共に、さらにその下流側に、過流出防止弁(5)をリセットさせるためのリセット部(10)とプラグ部(2)の上流側が嵌め込まれて収容されている。プラグ部(2)は、ケーシング(11)の下流側開放端(19)に形成されている雌ネジ部に螺合接続されている。
プラグ部(2)内には、弁装置(21)が進退可能に収容されており、リセット部(10)は、弁装置(21)と過流出防止弁(5)との間に配設されて、各部品が直列するようにセットされている。
前記ガス流路は、過流出防止弁(5)が作動したときと、図5に示すように、弁装置(21)によってプラグ部(2)内の出口側流路が遮断されたときに閉塞される。
過流出防止弁(5)としては、図6に示す公知のものが採用可能である。このものは、ケース体(50)内には、ガス圧によって下流側へ移動する弁体(52)が収容されており、通常時においては、図6の(A)に示すように、弁体(52)は、バネ(54a)によって、弁座(53)から離反された状態に付勢されている。
プラグ部(2)内のガス流路よりも下流側において、何らかの異常が発生してガスが過流出状態になると、過流出防止弁(5)が作動して、図6の(B)に示すように、弁体(52)が、バネ(54a)の付勢力に抗して下流側へガス圧により押されて移動し、弁座(53)に圧着する。これが、過流出防止弁(5)の閉弁状態である。このとき、弁体(52)と一体の弁軸(52a)が、ケース体(50)の下流側頂面から突出した状態に位置しているリセット体(55)の近傍にまで移動する。
この閉弁状態を解除するには、このリセット体(55)を内部へ押し込む。リセット体(55)が押し込まれると、リセット体(55)によって弁軸(52a)が上流側へ押され、それに伴い、弁体(52)の弁座(53)への圧着が解除される。すると、図6の(C)に示すように、弁体(52)は、バネ(54a)によって、弁座(53)から離反された元の状態に復帰させられる。
なお、図4に示すガス栓(1)の過流出防止弁(5)は、図6の(A)の状態(開弁状態)にあり、図5の過流出防止弁(5)は、図6の(C)の状態(リセット状態)を示している。
弁装置(21)は、ソケットの押込み軸(40)によって押込まれる補助弁(21a)と、補助弁(21a)と同時に移動可能なスライド栓(21b)とからなり、弁装置(21)の進退方向への移動に伴って連動するリセット部(10)は、スライド栓(21b)から上流側へ延長し且つその所定位置に係合凸部(101a)(101b)が水平方向に突出している延長杆(101)と、両端が逆方向に屈曲し且つその一方端(102a)が延長杆(101)の係合凸部(101a)に係合するレバー片(102)と、レバー片(102)を回動自在に支持する回動軸(13)が架設されている支持筒(103)とから構成されている。
過流出防止弁(5)の作動後、下流側の異常の修復の際に安全面からソケットをプラグ部(2)から外すと、バネ(23)の付勢力によって、弁装置(21)はリセット部(10)の延長杆(101)と共に下流側に移動させられ、プラグ部(2)は、図5に示すように閉塞される。
延長杆(101)の下流側への移動に伴って、延長杆(101)の係合凸部(101a)がレバー片(102)の一方端(102a)を下流側へ移動させる方向にレバー片(102)を回動させると、他方端(102b)は上流側へ回動させられることとなって、閉弁状態にある過流出防止弁(5)のリセット体(55)をケース体(50)内へ押し込むことができる。
閉弁状態にある過流出防止弁(5)のリセット体(55)が、レバー片(102)の他端(102b)によってケース体(50)内へ押し込まれると、上記したように、弁軸(52a)がリセット体(55)によって押されて上流側に移動させられることにより、弁体(52)の弁座(53)への圧着が解除されると同時に、弁体(52)はバネ(54a)によってケース体(50)の底部(56)方向に付勢される。これにより、過流出防止弁(5)は初期状態にリセットされる(図6の(C)の状態)。
その後、再度ソケットをプラグ部(2)に接続させると、図4に示すように、ソケット内の押込み軸(40)によって弁装置(21)が押し込まれ、これと同時に、延長杆(101)が上流側(下方)に移動させられる。これにより、係合凸部(101a)によるレバー片(102)の一方端(102a)への係合が解除され、リセット体(55)は、自由状態となったレバー片(102)の他方端(102b)による押圧状態から開放され、バネ(54b)の付勢力によって、図6の(A)の如く、ケース体(50)から突出する初期状態に復帰させられる。
特開平10−169812号公報 特開2000−297870号公報
上記従来のガス栓では、特開平10−169812号公報に開示のもののように、プラグ部(2)へのソケットの着脱が繰り返し行われても、摩擦粉が発生することがないから、摩擦粉がリセット部を構成している部品に付着して部品の形状が変形したり、機能が低下したりして、作動後の過流出防止弁内の弁体がリセットされ難くなったりする不都合は防止できるが、リセット部(10)は、弁装置(21)の移動に連動させる延長杆(101)と、これに係合させるレバー片(102)とから構成され、レバー片(102)を回動可能に軸支するために、回動軸(13)とこれを支持させる支持筒(103)をセットしなければならず、部品点数が多くなり、構造が煩雑で組み立てが面倒であるといった問題がある。
本発明は、『ケーシングの上流側開放端にガス配管接続部が設けられ、下流側開放端にソケット接続用のプラグ部が設けられているガス栓であって、
ガス流路に一定以上のガスが流れたとき前記ガス流路を自動的に遮断する過流出防止弁と、
作動後の前記過流出防止弁を初期状態に復帰させるリセット部と、
前記プラグ部内に進退方向に移動可能に収容されて前記プラグ部を開閉する弁装置と、
前記弁装置を、前記プラグ部を閉塞させる方向に付勢するばねが備えられているガス栓』において、リセット部を構成する部品点数を減らして、組み立てを容易にしたガス栓を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明のガス栓は、『前記過流出防止弁はソケット装着状態で作動しうる状態に設定されていると共に、作動後の前記過流出防止弁はソケット取り外し状態で前記リセット部により初期状態に復帰させることができるように設定されており、
前記リセット部は、前記過流出防止弁の弁体を直接または押込み部材を介して押込み可能な押込み部を有し且つ前記ばねと一体化されて前記ばねの伸縮に伴って揺動する揺動体からなり、
前記ばねの付勢力により前記弁装置が前記プラグ部を閉塞する方向に移動すると、前記揺動体は前記押込み部が前記過流出防止弁の弁体を初期状態に復帰させるべく押し込む方向に揺動し、
前記プラグ部を開放させる方向へ前記弁装置が移動させられると、前記ばねが圧縮すると同時に、前記揺動体は、前記押込み部による前記過流出防止弁の弁体の押込み状態を解除する方向に揺動するように設定されており、
前記揺動体は、一端に前記押込み部が設けられていると共に、前記押込み部が前記過流出防止弁の弁体を押込む方向に回動可能に軸支されており、
前記ばねは、前記弁装置と前記揺動体との間に上流端が固定された状態で介在される伸縮自在なコイルばね部と、前記コイルばね部の前記上流端からさらに上流側へ延長する第1延長軸と、前記ばね部の下流端から上流側へ延長する第2延長軸とからなり、
前記第1延長軸の延長端に前記揺動体の回動軸を直角方向に突設させ、
前記第2延長軸の延長端は前記揺動体の他端に係合させ、
前記コイルばね部が弾性復帰したガス栓の閉状態にて、前記第2延長軸の延長端は前記第1延長軸の延長端よりも下流側に位置し、前記コイルばね部が圧縮されたガス栓の開状態にて、前記第2延長軸の延長端は前記第1延長軸の延長端よりも上流側に位置するように、前記第2延長軸は、前記コイルばね部の伸縮に伴って伸縮方向に移動可能とした』ことを特徴とする。
上記技術的手段は次のように作用する。
過流出防止弁は、ケーシング内に収容され、プラグ部にソケットが装着された状態で作動しうるように設定されている。そして、過流出防止弁が作動したときに、ソケットを取り外すと、弁装置が前記ばねの弾性復帰力によってプラグ部を閉塞する方向(下流側)に移動すると同時に、揺動体が揺動して、前記揺動体の押込み部が、作動後の過流出防止弁の弁体を直接または間接的に押込む。これにより、作動後の過流出防止弁の弁体は初期状態に復帰することとなり、過流出防止弁はリセットされる。
そして、下流側の異常が修復された後、プラグ部にソケットを接続させると、弁装置が、プラグ部を開放する方向(上流側)に移動すると同時に、揺動体は、押込み部による過流出防止弁の弁体の押込み状態を解除する方向に揺動する。
第1延長軸は、所定位置に固定された状態のコイルばね部の上流端から上流側へ延長されているものであるから、その延長端に設けた回動軸も所定位置に固定された状態にある。この回動軸に、揺動体が回動自在に軸支されると共に、揺動体の他端には、第2延長軸の延長端が係合される。これにより、揺動体はばねと一体化されることとなる。
第2延長軸が、コイルばね部の伸縮に応じて伸縮方向に移動すると、その延長端が係合している揺動体の他端も同方向に移動させられ、これに応じて、揺動体は回動軸を中心に回動する。
このように、第1延長軸の回動軸が、揺動体の回動支点となり、揺動体に設けられている押込み部が作用点となる。そして、第2延長軸の延長端が揺動体を揺動させる力点として機能することとなる。
過流出防止弁の作動後、プラグ部からソケットが外されると、コイルばね部が弾性復帰し、前記第2延長軸の延長端が前記第1延長軸の延長端よりも下流側に位置するように移動する。これに応じて、揺動体は、他端が下流側へ、一端が上流側へ移動する方向に回動させられ、揺動体の前記一端に設けられている押込み部が、作動後の過流出防止弁の弁体を直接または間接的に押込む。これにより、過流出防止弁はリセットされる。
ガスの過流出状態が修復された後、プラグ部にソケットを再度接続させると、ソケット内の押込み軸で弁装置が上流側に押されることにより、コイルばね部が圧縮させられ、第2延長軸の延長端が前記第1延長軸の延長端よりも上流側に位置するように移動する。これにより、揺動体は、上記とは逆方向に回動し、押込み部による過流出防止弁の弁体の押込み状態を解除し、過流出防止弁の弁体は初期状態に復帰する。
請求項2の発明のものは、上記請求項1の発明のガス栓において、『前記第2延長軸の延長端から係合軸が直角方向に突設され、
前記揺動体の前記他端に、前記係合軸を挿通させる係合孔が形成されると共に、前記揺動体の略中央部に前記回動軸を回動自在に挿通させる軸孔が形成され、
前記係合孔は、前記軸孔側へ延びる長孔である』ことを特徴とするものである。
第2延長軸の延長端に突設させる係合軸を、揺動体の前記他端に形成した係合孔に挿通させ、回動軸を揺動体の略中央部に形成した軸孔に挿通させることにより、揺動体は、第2延長軸の移動に伴い、その略中央部を中心に回動することとなる。揺動体が回動するときの両端の移動軌跡は、外側に凸の円弧を示すこととなるが、前記他端に形成した係合孔を前記軸孔側へ向かって延びる長孔としたから、係合軸は揺動体の回動に応じて、長孔内を中央に向かってスライドすることにより、第2延長軸に外側に凸方向の負荷をかけることなく、第2延長軸は、ばね部の伸縮方向に沿った移動を保持することができる。
以上のように、本発明に係るガス栓によれば、リセット部を構成する揺動体を、ガス栓内に元々備えられているばねと一体化させ、ばねの伸縮に連動させることにより、直接又は間接的に過流出防止弁の弁体の押込み又は押込み解除ができる構成としたから、リセット部を構成する部品点数が少なくなり、構造も簡略化されることにより組み立ても容易となる。
特に、ばねとして、コイルばね部の上流端から第1延長軸を、下流端から第2延長軸をそれぞれ上流側へ延長させ、第1延長軸の延長端に突設させた回動軸に揺動体を回動自在に軸支させると共に、第2延長軸の延長端を揺動体の他端に係合させる構成とすることにより、揺動体はばねと一体化され一つのユニットとして取り扱うことができる。これにより、ケーシングからプラグ部を取り外すと、ばねと揺動体をまとめて取り出すことができるから、各部品の点検や修理、交換が容易となり、各種作業の作業性が向上する。
さらに、揺動体の他端に設けられ且つ第2延長軸の延長端に設けた係合軸が係合する係合孔を長孔としたものでは、揺動体を回動軸を中心に回動させても、第2延長軸に外側に凸の負荷がかかることがないから、第2延長軸の基端部であるばね部の下流端に径方向の力がかかることがない。これにより、の耐久性を向上させることができると共に、揺動体の回動もスムーズとなり、過流出防止弁の弁体の押込み動作及びその解除動作もスムーズに行うことができる。
本発明の実施の形態のガス栓の通常の使用状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態のガス栓に採用するばねの説明図である。 本発明の実施の形態のガス栓の過流出防止弁がリセットされた状態を示す断面図である。 従来のガス栓の通常の使用状態を示す断面図である。 従来のガス栓の過流出防止弁がリセットされた状態を示す断面図である。 ガス栓に使用される過流出防止弁の説明図であり、(A)は通常時を、(B)は閉弁時を、(C)はリセット時の様子を示している。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るガス栓の通常の使用状態を示した断面図である。
本発明の実施の形態に係るガス栓(3)は、従来のものと同様に、ケーシング(31)の下流側開放端(39)に、プラグ部(4)を螺合接続させたものである。
ケーシング(31)は、上流側(図面では下側)から、ガス配管の継手(図示せず)が螺合接続される接続ネジ筒部(31a)、過流出防止弁(5)が密に収容される小径筒部(31b)、小径筒部(31b)よりも大径で且つプラグ部(4)の一部や後述するリセット部(20)が収容される大径筒部(31c)が一直線上に設けられた構成となっており、大径筒部(31c)の下流側開放端(39)に形成されている雌ネジ部に、プラグ部(4)の中間位置に形成されている雄ネジ部が螺合接続されている。
プラグ部(4)内に収容される弁装置(21)は、従来のものと同様に、ソケットの押込み軸(40)によって押込まれる補助弁(21a)と、補助弁(21a)と一体的に移動可能で且つ上流側へ開放する大径の筒部(211)を有するスライド栓(21b)とからなり、スライド栓(21b)の上流側には、弁装置(21)をプラグ部(4)を閉塞させる方向へ付勢するばね(220)を構成するコイルばね部(22)が設けられている。
コイルばね部(22)は、スライド栓(21b)の筒部(211)の上流側開放端と、プラグ部(4)内の上流側開放端近傍に形成された溝部(41)に両端が嵌め込まれて固定されるばね受け部(42)との間に介在された状態でプラグ部(4)内に収容され、ばね受け部(42)に載置させるコイルばね部(22)の上流端から上流側(図面では下方)へ第1延長軸(221)が延長している。また、スライド栓(21b)の筒部(211)を下流側へ押圧するコイルばね部(22)の下流端からは、第2延長軸(222)が同じく上流側へ延長している。第2延長軸(222)は第1延長軸(221)よりも、コイルばね部(22)を構成しているコイルの径方向の外側に位置するように設定されている。
また、図2に示すように、第1延長軸(221)の延長端からは、後述する揺動体(33)を回動自在に軸支する回動軸(25)が第1延長軸(221)に対して直角に突設されており、第2延長軸(222)の延長端からは、揺動体(33)に形成される係合孔(36)に差し込まれる係合軸(26)が、第2延長軸(222)に対して直角方向に且つ回動軸(25)の突出方向に向かって突出するように設けられている。
コイルばね部(22)の上流端は、ばね受け部(42)に載置されていることから、プラグ部(4)内にて位置決めされた状態にあり、これから延長する第1延長軸(221)及びその延長端から直角方向に突出する回動軸(25)も、コイルばね部(22)の伸縮に係らず、所定位置に位置決めされた状態となる。
そして、図2及び図3に示すように、コイルばね部(22)が弾性復帰した状態では、係合軸(26)が回動軸(25)よりも下流側(図面では上方)に位置するように、また、図1に示すように、コイルばね部(22)が圧縮させられた場合には、係合軸(26)は回動軸(25)よりも上流側(図1では下方)に位置するように、コイルばね部(22)の伸縮長さ、第1延長軸(221)及び第2延長軸(222)の長さは設定されている。
上述した揺動体(33)は、ばね受け部(42)と過流出防止弁(5)との間に介在された板状体であり、略中央部には第1延長軸(221)の回動軸(25)が回動自在に挿通する軸孔(35)が形成されており、揺動体(33)の一端には、揺動体(33)の回動により、過流出防止弁(5)のリセット体(55)を押圧可能な押込み部(34)が形成されている。また、他端には、第2延長軸(222)の係合軸(26)が挿入可能な係合孔(36)が形成されている。
なお、係合孔(36)は、軸孔(35)側へ延びる長孔状に形成されている。
回動軸(25)と係合軸(26)は、上述したように、相互に向かい合う方向に突設していることから、これらが、軸孔(35)及び係合孔(36)に、それぞれ揺動体(33)の逆方向からそれぞれ差し込まれる態様となり、回動軸(25)及び係合軸(26)が軸孔(35)及び係合孔(36)から脱落する不都合を防止している。このように、ばね(220)の第1、第2延長軸(221)(222)を揺動体(33)に一体的に連結させることにより、ばね(220)と揺動体(33)とがユニット化されて、リセット部(20)として機能させることができる。
この実施の形態のガス栓(3)を組み立てるには、補助弁(21a)にスライド栓(21b)を嵌め込んで一体化させた弁装置(21)と、ばね(220)のコイルばね部(22)を、プラグ部(4)の上流側開放端から順に収容し、ばね受け部(42)を溝部(41)に取り付けることによってこれらを抜け止め状態に固定し、コイルばね部(22)から上流側へ突出している第1延長軸(221)の回動軸(25)を揺動体(33)の軸孔(35)に差し込むと同時に、第2延長軸(222)の係合軸(26)を揺動体(33)の係合孔(36)に逆方向から差し込むことにより、揺動体(33)をばね(220)と一体化させる。これにより、プラグ部(4)にリセット部(20)が一体的に取り付けられることとなる。
そして、上流側に揺動体(33)を露出させた状態のプラグ部(4)を、小径筒部(31b)内に過流出防止弁(5)を収容させた後のケーシング(31)の下流側開放端(39)から大径筒部(31c)内に収容していき、下流側開放端(39)にプラグ部(4)を螺合接続させれば、ガス栓(3)の組み立てが完了する。
このように、弁装置(21)をプラグ部(2)を閉弁させる方向に付勢するばね(220)と揺動体(33)とをユニット化させてリセット部(20)を構成し、これらをプラグ部(4)に抜け止め状態に収容させることができるようにしたから、全体の部品点数が少なくなり、組み立て作業が容易となる。
ガス流路は、接続ネジ筒部(31a)から、初期状態にある過流出防止弁(5)を通って、大径筒部(31c)内、そして、プラグ部(4)の切欠部(4a)からプラグ部(4)内へと連通する構成となっており、前記ガス流路は、過流出防止弁(5)が作動したときと、図3に示すように、ソケットが外されて弁装置(21)によってプラグ部(4)内の流路が遮断されたときに閉塞される。このとき、コイルばね部(22)の弾性復帰力によって弁装置(21)がプラグ部(4)の下流側へ移動させられ、筒部(211)の外周面が切欠部(4a)よりも下流側のプラグ部(4)に密に内嵌することにより、プラグ部(4)内へのガス流路は遮断される。すなわち、筒部(211)の外周面が弁体として機能する。
過流出防止弁(5)としては、図6にて説明した公知のものが採用可能であり、ガス栓(3)の使用中に、プラグ部(4)内のガス流路よりも下流側において、何らかの異常が発生してガスが過流出状態になると、図6の(B)に示すように、ガス圧により、弁体(52)がバネ(54a)の付勢力に抗して下流側へ押され、弁座(53)に圧着し、過流出防止弁(5)が閉弁する。
過流出防止弁(5)が作動して閉弁状態となった後、ガスの過流出状態を修復するために一旦ソケットがプラグ部(4)から取り外される。すると、コイルばね部(22)の弾性復帰力によって、弁装置(21)が下流側に移動させられ、プラグ部(4)は、図3に示すように閉塞される。
コイルばね部(22)の弾性復帰に伴って、第2延長軸(222)が下流側に移動することから、係合軸(26)も回動軸(25)よりも下流側に移動し、揺動体(33)は、係合軸(26)が係合された係合孔(36)を有する他端が下流側に、押込み部(34)を有する一端が上流側へ移動する方向に回動することにより、押込み部(34)が、過流出防止弁(5)のリセット体(55)をケース体(50)内へ押し込むこととなる。
ケース体(50)内へ押込まれたリセット体(55)により弁軸(52a)が上流側に押されると、図6の(C)に示すように、バネ(54a)の付勢力によって、弁体(52)は、弁座(53)から離反された元の状態に復帰することとなり、過流出防止弁(5)は初期状態にリセットされる。
また、第2延長軸(222)が下流側に移動する際、係合軸(26)は、長孔状の係合孔(36)内を軸孔(35)側へスライドしながら、揺動体(33)の前記他端を下流側へ引っ張る態様となるから、揺動体(33)の前記他端が外方へ凸の円弧を描くように回動しても、第2延長軸(222)に外側に凸方向の負荷はかからない。よって、第2延長軸(222)やコイルばね部(22)に径方向の力がかかることなく、第2延長軸(222)は、コイルばね部(22)の伸縮方向に沿ってまっすぐに移動させることができる。これにより、リセット部(20)の耐久性が向上すると共に、揺動体(33)の回動もスムーズとなり、過流出防止弁(5)のリセット操作をスムーズに行うことができる。
過流出防止弁(5)がリセットされた後、ガス栓(3)を再度使用するために、ソケットがプラグ部(4)に接続されると、図1に示すように、ソケット内の押込み軸(40)によって補助弁(21a)が押し込まれると同時に、スライド栓(21b)が上流側(下方)に移動させられて、コイルばね部(22)が圧縮される。これにより、第2延長軸(222)が上流側に移動し、それに伴い、係合軸(26)が回動軸(25)よりも上流側に移動する。よって、揺動体(33)は、前記他端が上流側に移動することにより、押込み部(34)が下流側へ移動する方向に回動することとなり、リセット体(55)は、押込み部(34)による押圧状態から開放されて、バネ(54b)の付勢力によって、図6の(A)のごとく、ケース体(50)から突出する初期状態に復帰させられる。
上記したガス栓(3)を壁内又は床内に設置されているガス配管に接続させて埋設式ガス栓としての接続が完了した後に、ガス栓(3)内の点検や修理等を行う場合、プラグ部(4)をケーシング(31)から取り外すと、弁装置(21)と共にリセット部(20)もプラグ部(4)内にセットされた状態で、ケーシング(31)の下流側開放端(39)から取り出すことができるので、各部品の点検や修理や交換等の作業を容易に行うことができ、作業性が向上する。
(20)・・・・・・・・・・・・リセット部
(220) ・・・・・・・・・・・ばね
(21)・・・・・・・・・・・・弁装置
(3) ・・・・・・・・・・・・ガス栓
(31)・・・・・・・・・・・・ケーシング
(31a)・・・・・・・・・・・ 接続ネジ筒部
(33)・・・・・・・・・・・・揺動体
(34)・・・・・・・・・・・・押込み部
(39)・・・・・・・・・・・・下流側開放端
(4) ・・・・・・・・・・・・プラグ部
(5) ・・・・・・・・・・・・過流出防止弁
(52)・・・・・・・・・・・・弁体
(50)・・・・・・・・・・・・ケース体
(55) ・・・・・・・・・・・リセット体

Claims (2)

  1. ケーシングの上流側開放端にガス配管接続部が設けられ、下流側開放端にソケット接続用のプラグ部が設けられているガス栓であって、
    ガス流路に一定以上のガスが流れたとき前記ガス流路を自動的に遮断する過流出防止弁と、
    作動後の前記過流出防止弁を初期状態に復帰させるリセット部と、
    前記プラグ部内に進退方向に移動可能に収容されて前記プラグ部を開閉する弁装置と、
    前記弁装置を、前記プラグ部を閉塞させる方向に付勢するばねが備えられているガス栓において、
    前記過流出防止弁はソケット装着状態で作動しうる状態に設定されていると共に、作動後の前記過流出防止弁はソケット取り外し状態で前記リセット部により初期状態に復帰させることができるように設定されており、
    前記リセット部は、前記過流出防止弁の弁体を直接または押込み部材を介して押込み可能な押込み部を有し且つ前記ばねと一体化されて前記ばねの伸縮に伴って揺動する揺動体からなり、
    前記ばねの付勢力により前記弁装置が前記プラグ部を閉塞する方向に移動すると、前記揺動体は前記押込み部が前記過流出防止弁の弁体を初期状態に復帰させるべく押し込む方向に揺動し、
    前記プラグ部を開放させる方向へ前記弁装置が移動させられると、前記ばねが圧縮すると同時に、前記揺動体は、前記押込み部による前記過流出防止弁の弁体の押込み状態を解除する方向に揺動するように設定されており、
    前記揺動体は、一端に前記押込み部が設けられていると共に、前記押込み部が前記過流出防止弁の弁体を押込む方向に回動可能に軸支されており、
    前記ばねは、前記弁装置と前記揺動体との間に上流端が固定された状態で介在される伸縮自在なコイルばね部と、前記コイルばね部の前記上流端からさらに上流側へ延長する第1延長軸と、前記ばね部の下流端から上流側へ延長する第2延長軸とからなり、
    前記第1延長軸の延長端に前記揺動体の回動軸を直角方向に突設させ、
    前記第2延長軸の延長端は前記揺動体の他端に係合させ、
    前記コイルばね部が弾性復帰したガス栓の閉状態にて、前記第2延長軸の延長端は前記第1延長軸の延長端よりも下流側に位置し、前記コイルばね部が圧縮されたガス栓の開状態にて、前記第2延長軸の延長端は前記第1延長軸の延長端よりも上流側に位置するように、前記第2延長軸は、前記コイルばね部の伸縮に伴って伸縮方向に移動可能としたガス栓。
  2. 請求項1に記載のガス栓において、前記第2延長軸の延長端から係合軸が直角方向に突設され、
    前記揺動体の前記他端に、前記係合軸を挿通させる係合孔が形成されると共に、前記揺動体の略中央部に前記回動軸を回動自在に挿通させる軸孔が形成され、
    前記係合孔は、前記軸孔側へ延びる長孔であるガス栓。
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