JP6192996B2 - ガス栓 - Google Patents
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Description
このものは、図4に示すように、ケーシング(11)の上流側(図面では下側)に、ガス配管の継手(図示せず)が螺合接続される接続ネジ筒部(11a)が形成されており、その下流側に、過流出防止弁(5)が密に収容されていると共に、さらにその下流側に、過流出防止弁(5)をリセットさせるためのリセット部(10)とプラグ部(2)の上流側が嵌め込まれて収容されている。プラグ部(2)は、ケーシング(11)の下流側開放端(19)に形成されている雌ネジ部に螺合接続されている。
前記ガス流路は、過流出防止弁(5)が作動したときと、図5に示すように、弁装置(21)によってプラグ部(2)内の出口側流路が遮断されたときに閉塞される。
プラグ部(2)内のガス流路よりも下流側において、何らかの異常が発生してガスが過流出状態になると、過流出防止弁(5)が作動して、図6の(B)に示すように、弁体(52)が、バネ(54a)の付勢力に抗して下流側へガス圧により押されて移動し、弁座(53)に圧着する。これが、過流出防止弁(5)の閉弁状態である。このとき、弁体(52)と一体の弁軸(52a)が、ケース体(50)の下流側頂面から突出した状態に位置しているリセット体(55)の近傍にまで移動する。
なお、図4に示すガス栓(1)の過流出防止弁(5)は、図6の(A)の状態(開弁状態)にあり、図5の過流出防止弁(5)は、図6の(C)の状態(リセット状態)を示している。
延長杆(101)の下流側への移動に伴って、延長杆(101)の係合凸部(101a)がレバー片(102)の一方端(102a)を下流側へ移動させる方向にレバー片(102)を回動させると、他方端(102b)は上流側へ回動させられることとなって、閉弁状態にある過流出防止弁(5)のリセット体(55)をケース体(50)内へ押し込むことができる。
ガス流路に一定以上のガスが流れたとき前記ガス流路を自動的に遮断する過流出防止弁と、
作動後の前記過流出防止弁を初期状態に復帰させるリセット部と、
前記プラグ部内に進退方向に移動可能に収容されて前記プラグ部を開閉する弁装置と、
前記弁装置を、前記プラグ部を閉塞させる方向に付勢するばねが備えられているガス栓』において、リセット部を構成する部品点数を減らして、組み立てを容易にしたガス栓を提供することを課題とする。
前記リセット部は、前記過流出防止弁の弁体を直接または押込み部材を介して押込み可能な押込み部を有し且つ前記ばねと一体化されて前記ばねの伸縮に伴って揺動する揺動体からなり、
前記ばねの付勢力により前記弁装置が前記プラグ部を閉塞する方向に移動すると、前記揺動体は前記押込み部が前記過流出防止弁の弁体を初期状態に復帰させるべく押し込む方向に揺動し、
前記プラグ部を開放させる方向へ前記弁装置が移動させられると、前記ばねが圧縮すると同時に、前記揺動体は、前記押込み部による前記過流出防止弁の弁体の押込み状態を解除する方向に揺動するように設定されており、
前記揺動体は、一端に前記押込み部が設けられていると共に、前記押込み部が前記過流出防止弁の弁体を押込む方向に回動可能に軸支されており、
前記ばねは、前記弁装置と前記揺動体との間に上流端が固定された状態で介在される伸縮自在なコイルばね部と、前記コイルばね部の前記上流端からさらに上流側へ延長する第1延長軸と、前記ばね部の下流端から上流側へ延長する第2延長軸とからなり、
前記第1延長軸の延長端に前記揺動体の回動軸を直角方向に突設させ、
前記第2延長軸の延長端は前記揺動体の他端に係合させ、
前記コイルばね部が弾性復帰したガス栓の閉状態にて、前記第2延長軸の延長端は前記第1延長軸の延長端よりも下流側に位置し、前記コイルばね部が圧縮されたガス栓の開状態にて、前記第2延長軸の延長端は前記第1延長軸の延長端よりも上流側に位置するように、前記第2延長軸は、前記コイルばね部の伸縮に伴って伸縮方向に移動可能とした』ことを特徴とする。
過流出防止弁は、ケーシング内に収容され、プラグ部にソケットが装着された状態で作動しうるように設定されている。そして、過流出防止弁が作動したときに、ソケットを取り外すと、弁装置が前記ばねの弾性復帰力によってプラグ部を閉塞する方向(下流側)に移動すると同時に、揺動体が揺動して、前記揺動体の押込み部が、作動後の過流出防止弁の弁体を直接または間接的に押込む。これにより、作動後の過流出防止弁の弁体は初期状態に復帰することとなり、過流出防止弁はリセットされる。
そして、下流側の異常が修復された後、プラグ部にソケットを接続させると、弁装置が、プラグ部を開放する方向(上流側)に移動すると同時に、揺動体は、押込み部による過流出防止弁の弁体の押込み状態を解除する方向に揺動する。
第2延長軸が、コイルばね部の伸縮に応じて伸縮方向に移動すると、その延長端が係合している揺動体の他端も同方向に移動させられ、これに応じて、揺動体は回動軸を中心に回動する。
このように、第1延長軸の回動軸が、揺動体の回動支点となり、揺動体に設けられている押込み部が作用点となる。そして、第2延長軸の延長端が揺動体を揺動させる力点として機能することとなる。
過流出防止弁の作動後、プラグ部からソケットが外されると、コイルばね部が弾性復帰し、前記第2延長軸の延長端が前記第1延長軸の延長端よりも下流側に位置するように移動する。これに応じて、揺動体は、他端が下流側へ、一端が上流側へ移動する方向に回動させられ、揺動体の前記一端に設けられている押込み部が、作動後の過流出防止弁の弁体を直接または間接的に押込む。これにより、過流出防止弁はリセットされる。
ガスの過流出状態が修復された後、プラグ部にソケットを再度接続させると、ソケット内の押込み軸で弁装置が上流側に押されることにより、コイルばね部が圧縮させられ、第2延長軸の延長端が前記第1延長軸の延長端よりも上流側に位置するように移動する。これにより、揺動体は、上記とは逆方向に回動し、押込み部による過流出防止弁の弁体の押込み状態を解除し、過流出防止弁の弁体は初期状態に復帰する。
前記揺動体の前記他端に、前記係合軸を挿通させる係合孔が形成されると共に、前記揺動体の略中央部に前記回動軸を回動自在に挿通させる軸孔が形成され、
前記係合孔は、前記軸孔側へ延びる長孔である』ことを特徴とするものである。
第2延長軸の延長端に突設させる係合軸を、揺動体の前記他端に形成した係合孔に挿通させ、回動軸を揺動体の略中央部に形成した軸孔に挿通させることにより、揺動体は、第2延長軸の移動に伴い、その略中央部を中心に回動することとなる。揺動体が回動するときの両端の移動軌跡は、外側に凸の円弧を示すこととなるが、前記他端に形成した係合孔を前記軸孔側へ向かって延びる長孔としたから、係合軸は揺動体の回動に応じて、長孔内を中央に向かってスライドすることにより、第2延長軸に外側に凸方向の負荷をかけることなく、第2延長軸は、ばね部の伸縮方向に沿った移動を保持することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るガス栓の通常の使用状態を示した断面図である。
本発明の実施の形態に係るガス栓(3)は、従来のものと同様に、ケーシング(31)の下流側開放端(39)に、プラグ部(4)を螺合接続させたものである。
ケーシング(31)は、上流側(図面では下側)から、ガス配管の継手(図示せず)が螺合接続される接続ネジ筒部(31a)、過流出防止弁(5)が密に収容される小径筒部(31b)、小径筒部(31b)よりも大径で且つプラグ部(4)の一部や後述するリセット部(20)が収容される大径筒部(31c)が一直線上に設けられた構成となっており、大径筒部(31c)の下流側開放端(39)に形成されている雌ネジ部に、プラグ部(4)の中間位置に形成されている雄ネジ部が螺合接続されている。
そして、図2及び図3に示すように、コイルばね部(22)が弾性復帰した状態では、係合軸(26)が回動軸(25)よりも下流側(図面では上方)に位置するように、また、図1に示すように、コイルばね部(22)が圧縮させられた場合には、係合軸(26)は回動軸(25)よりも上流側(図1では下方)に位置するように、コイルばね部(22)の伸縮長さ、第1延長軸(221)及び第2延長軸(222)の長さは設定されている。
なお、係合孔(36)は、軸孔(35)側へ延びる長孔状に形成されている。
このように、弁装置(21)をプラグ部(2)を閉弁させる方向に付勢するばね(220)と揺動体(33)とをユニット化させてリセット部(20)を構成し、これらをプラグ部(4)に抜け止め状態に収容させることができるようにしたから、全体の部品点数が少なくなり、組み立て作業が容易となる。
コイルばね部(22)の弾性復帰に伴って、第2延長軸(222)が下流側に移動することから、係合軸(26)も回動軸(25)よりも下流側に移動し、揺動体(33)は、係合軸(26)が係合された係合孔(36)を有する他端が下流側に、押込み部(34)を有する一端が上流側へ移動する方向に回動することにより、押込み部(34)が、過流出防止弁(5)のリセット体(55)をケース体(50)内へ押し込むこととなる。
(220) ・・・・・・・・・・・ばね
(21)・・・・・・・・・・・・弁装置
(3) ・・・・・・・・・・・・ガス栓
(31)・・・・・・・・・・・・ケーシング
(31a)・・・・・・・・・・・ 接続ネジ筒部
(33)・・・・・・・・・・・・揺動体
(34)・・・・・・・・・・・・押込み部
(39)・・・・・・・・・・・・下流側開放端
(4) ・・・・・・・・・・・・プラグ部
(5) ・・・・・・・・・・・・過流出防止弁
(52)・・・・・・・・・・・・弁体
(50)・・・・・・・・・・・・ケース体
(55) ・・・・・・・・・・・リセット体
Claims (2)
- ケーシングの上流側開放端にガス配管接続部が設けられ、下流側開放端にソケット接続用のプラグ部が設けられているガス栓であって、
ガス流路に一定以上のガスが流れたとき前記ガス流路を自動的に遮断する過流出防止弁と、
作動後の前記過流出防止弁を初期状態に復帰させるリセット部と、
前記プラグ部内に進退方向に移動可能に収容されて前記プラグ部を開閉する弁装置と、
前記弁装置を、前記プラグ部を閉塞させる方向に付勢するばねが備えられているガス栓において、
前記過流出防止弁はソケット装着状態で作動しうる状態に設定されていると共に、作動後の前記過流出防止弁はソケット取り外し状態で前記リセット部により初期状態に復帰させることができるように設定されており、
前記リセット部は、前記過流出防止弁の弁体を直接または押込み部材を介して押込み可能な押込み部を有し且つ前記ばねと一体化されて前記ばねの伸縮に伴って揺動する揺動体からなり、
前記ばねの付勢力により前記弁装置が前記プラグ部を閉塞する方向に移動すると、前記揺動体は前記押込み部が前記過流出防止弁の弁体を初期状態に復帰させるべく押し込む方向に揺動し、
前記プラグ部を開放させる方向へ前記弁装置が移動させられると、前記ばねが圧縮すると同時に、前記揺動体は、前記押込み部による前記過流出防止弁の弁体の押込み状態を解除する方向に揺動するように設定されており、
前記揺動体は、一端に前記押込み部が設けられていると共に、前記押込み部が前記過流出防止弁の弁体を押込む方向に回動可能に軸支されており、
前記ばねは、前記弁装置と前記揺動体との間に上流端が固定された状態で介在される伸縮自在なコイルばね部と、前記コイルばね部の前記上流端からさらに上流側へ延長する第1延長軸と、前記ばね部の下流端から上流側へ延長する第2延長軸とからなり、
前記第1延長軸の延長端に前記揺動体の回動軸を直角方向に突設させ、
前記第2延長軸の延長端は前記揺動体の他端に係合させ、
前記コイルばね部が弾性復帰したガス栓の閉状態にて、前記第2延長軸の延長端は前記第1延長軸の延長端よりも下流側に位置し、前記コイルばね部が圧縮されたガス栓の開状態にて、前記第2延長軸の延長端は前記第1延長軸の延長端よりも上流側に位置するように、前記第2延長軸は、前記コイルばね部の伸縮に伴って伸縮方向に移動可能としたガス栓。 - 請求項1に記載のガス栓において、前記第2延長軸の延長端から係合軸が直角方向に突設され、
前記揺動体の前記他端に、前記係合軸を挿通させる係合孔が形成されると共に、前記揺動体の略中央部に前記回動軸を回動自在に挿通させる軸孔が形成され、
前記係合孔は、前記軸孔側へ延びる長孔であるガス栓。
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