JP3047218B2 - ガスコック - Google Patents

ガスコック

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JP3047218B2
JP3047218B2 JP8334033A JP33403396A JP3047218B2 JP 3047218 B2 JP3047218 B2 JP 3047218B2 JP 8334033 A JP8334033 A JP 8334033A JP 33403396 A JP33403396 A JP 33403396A JP 3047218 B2 JP3047218 B2 JP 3047218B2
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重忠 村山
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株式会社藤井合金製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスコック、特
に、ガスコックが接続されるガス回路の検圧用のプラグ
を具備するガスコックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種ガスコックとして、両端にガス配
管接続部を具備させいわゆる中間コックタイプのガスコ
ック本体の閉子収容部側壁に検圧用の接続プラグを装備
させたものが、実開昭64-11478号公報に開示さている。
このものでは、閉子には、ガス回路用の通過孔に連通さ
せた検圧用の補助孔を形成して、これと検圧用接続プラ
グとを連通させるようにしている。
【0003】通常使用時には、検圧用接続プラグはネジ
栓によって閉塞されており、ガスコック本体内の流路と
前記検圧用接続プラグとが連通していても外部へのガス
漏れの心配がない。一方、検圧時には、ガス回路の上流
側と前記検圧用接続プラグとが閉子内の通過孔を介して
連通されるように、閉子位置が設定されると共に、この
検圧用接続プラグに検圧器具のゴム管が接続されて、上
流側のガス回路の検圧が可能となる。
【0004】例えば、屋内配管にこのガスコックを設け
た場合、この屋内配管の上流端のメータコックを閉じた
状態とすれば、前記検圧によってこの屋内配管の全体に
おけるガス漏れの有無が検知できる。ところが、この従
来のものでは、ガスコックの閉子を上記検圧位置にセッ
トした状態での検圧態様が制限され、例えば、ガスコッ
クの上流側と下流側とを連通させた第1の状態(器具燃
焼時の検圧状態)とガスコックの上流側のみの圧力を検
圧するための第2の状態とにセットするための操作が面
倒であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に鑑
みてなされたものであり、『ガスコックの本体(1)に
直線状にガス流路を貫通形成すると共に、前記ガス流路
中に設けられる閉子収容部(11)の側壁には前記ガス
流路の開口端の中間位置に連通する検圧用プラグ(1
2)を設け、前記本体(1)に収容される閉子(2)に
は下流側への流路を遮断した状態にて閉子(2)の上流
側又は下流側と前記検圧用プラグ(12)とを閉子
(2)に形成される通過孔(21)を介して連通接続さ
せる補助孔(22)を形成し、前記検圧用プラグ(1
2)をネジ栓(13)によって取り外し可能に閉栓した
ガスコック』に於いて、ガスコックの上流側と下流側と
を連通させた第1の状態(器具燃焼時の検圧状態)とガ
スコックの上流側のみの圧力を検圧するための第2の状
態とにセットするための操作が簡単に行えることを課題
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の技術的手段は、『前記閉子(2)の操作軸
(20)の通常使用域における全閉位置での閉方向回動
を阻止し且所定の操作によって前記阻止を解除し得るス
トッパ装置(3)を設け、前記ストッパ装置(3)を操
作することによって前記阻止が解除されて前記操作軸
(20)により、前記閉子(2)が前記全閉位置から前
記通常使用域外に回動された状態では、前記補助孔(2
2)が前記検圧用プラグ(12)に一致し且通過孔(2
1)が前記本体(1)内の上流側及び下流側のガス流路
に連通した第1の状態と、前記補助孔(22)と通過孔
(21)とによって前記上流側のガス流路と前記検圧用
プラグ(12)のみが連通する第2の状態とにセットで
きるように、前記通過孔(21)の直径と前記補助孔
(22)との直径の大きさ、及び、前記検圧用プラグ
(12)の大きさを設定し、前記第1の状態は前記閉子
(2)が前記全開位置から180度回動した状態とする
と共に、前記第2の状態は前記閉子(2)が前記第1の
状態から一定角度回動した状態であり、前記第1の状態
から更に前記閉方向回動されて第2の状態になるとそれ
以上の前記閉方向回動を阻止するストッパを前記ストッ
パ装置(3)とは別に設けた』ことである。ここで、前
記「閉方向回動」とは「全開位置から全閉位置に向かう
方向の回動」であり、全開位置と全閉位置の間での通常
使用域内の回動に限らず他の回動域でも前記方向の回動
を「閉方向回動」という。このことは特許請求の範囲に
おいても同じである。
【0007】上記技術的手段は次のように作用する。通
常使用時にはストッパ装置(3)の作用によってコック
全開位置から全閉位置までの一定範囲で操作軸(20)
により閉子(2)が開閉操作される。
【0008】ガス淵れ検査等に際しては、先ずネジ栓
(13)を取り外す、このときにはストッパ装置(3)
はストッパ機能を発揮しているから、前記操作範囲でし
か閉子(2)を回動できない。この状態で検圧用プラグ
(12)にゴム管等を接続して、ストッパ装置(3)を
操作して、前記全閉位置での前記閉方向回動を阻止する
所謂ストッパ機能を解除すると、全開位置から全閉位置
までの一定範囲を越えた位置に閉子(2)を回動でき
る。これにより、閉子(2)の上流側又は下流側の回路
と検圧用プラグ(12)内とが連通した状態(ガス回路
検圧状態)に閉子(2)をセットすると、検圧用プラグ
(12)に接続された検圧装置によって閉子の上流側の
回路の圧力変化を検査できることとなり、ガス漏れの有
無等の検査が可能となる。そして、上記技術的手段で
は、前記第1の状態にセットすることにより前記検圧プ
ラグ(12)が閉子(2)の上流側及び下流側と連通す
るから、所謂燃焼圧検圧状態となる。そして、この状態
から第2の状態にすることにより、閉子(2)の上流側
と前記検圧プラグ(12)とが連通することとなり所謂
一次側検圧状態となる。なお、前記第1の状態は前記閉
子(2)が前記全開位置から180度回動した状態であ
るから、第1の状態になったことが操作軸(20)に装
着される操作つまみの姿勢によって確実に判断できる。
この第1の状態から一定角度回動した状態が第2の状態
であるからこの第2の状態への操作したことの判断が行
い易い。しかも、第1の状態から第2の状態へのそれ以
上の閉方向回動はストッパによって阻止されるため、第
2の状態での位置決めが容易となる。
【0009】
【発明の効果】ストッパ装置(3)のストッパ機能を解
除することにより、閉子(2)を全閉位置にある状態か
ら前記通常使用域外に回動でき、操作軸(20)を操作
することにより前記第1の状態と第2の状態にセットで
きるから、不用意に検圧状態にセットされることがなく
しかも、前記第1の状態と第2の状態とにセットする操
作が容易に行える。 また第1の状態は全開位置の反対
姿勢になった状態であるから、この第1の状態が判別し
易い。従って、第2の状態の判別も簡単である。そし
て、第2の状態に回動させたときストッパによって所定
の位置に停止されるから、第2の状態での位置決めが確
実である。過った位置決めが行われる心配がない。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、上記した本発明の実施の形
態を図面に従って詳述する。この実施の形態のガスコッ
クは、図1〜図3に示すように、両端にガス管接続用の
ネジ部を具備するいわゆる中間コックであり、この中間
コックの本体(1) の閉子収容部の胴部から側方に検圧用
プラグ(12)が突出し、これの開放端がこの検圧用プラグ
(12)に螺合されるネジ栓(13)によって閉塞されている。
【0011】前記本体(1) は、図4・図5に示すよう
に、閉子収容部(11)の上方に筒部(10)が連設されてお
り、この筒部の開放端から一定範囲の内周面に係合溝(1
4)が形成されており、この係合溝(14)の下方に達する一
定幅の一対の切欠部(15)(15)が、この筒部(10)の直径線
(本体(1) の入口から出口に至る直線状流路に対して直
交する方向の直径線)上に配設されている。そして、一
方の切欠部(15)には筒部(10)の上端部を90度の範囲に
わたって切除した切除域(16)が形成されており、この切
除域(16)の底面(17)は前記係合溝(14)の上方に位置して
いる。
【0012】また、前記ネジ栓(13)は図4・図6に示す
ように頭部に続いて形成されたネジ部の先端から軸部(3
2)が突出した構成であり、前記ネジ部にはシール用のパ
ッキン(P) が外嵌し、前記頭部に形成した環状溝には、
柔軟な合成樹脂材から構成される連結具(4) の環状部(4
1)が外嵌されている。従って、ネジ栓(13)を検圧用プラ
グ(12)に螺合させるとこれの頭部と検圧用プラグ(12)の
端面との間にこれらパッキン(P) が挟圧されてシールさ
れる。
【0013】尚、前記連結具(4) の先端部はカギ状突起
(42)となっており、本体(1) の一部から突出する舌片の
透孔に抜止め状態に装着され、このカギ状突起(42)と前
記環状部(41)の間が所定の長さの細い線状部(43)によっ
て連結されている。閉子(2) には本体(1) の入口側と出
口側とを直線的に連通させる通過孔(21)と、これに直交
して前記通過孔(21)よりも小さな補助孔(22)とが形成さ
れている。この閉子(2) の操作軸(20)の上端には角軸部
(23)が連設され、この角軸部(23)がクラッチ板(5) に対
してすすみ対偶状態にかみ合っている。従って、本体
(1) に収容され閉子(2) の操作軸(20)に対して、前記ク
ラッチ板(5) は上下に昇降可能であるが閉子(2) と一体
回動する関係にある。
【0014】このクラッチ板(5) は、図4に示すよう
に、円盤部(51)の中央から軸部(53)を上方に突出させ、
この軸部の先端部に平行面部を具備するカット軸(54)を
突出させている。また、前記円盤部(51)にはその直径線
に沿って一定幅のスリット(52)が形成されており、この
スリット(52)の開削方向と上記カット軸(54)の平行面部
の方向とを一致させている。又、前記スリット(52)に対
して直角となる位置に切欠部(55)が形成されている。
【0015】このクラッチ板(5) の下方にはストッパリ
ング(33)が配設されて閉子(2) の操作軸(20)に外嵌し、
このストッパリング(33)に具備させた直立片(34)が前記
切欠部(55)に嵌入している。尚、本体(1) 内に組み込ん
だ状態では、前記ストッパリング(33)と閉子(2) の上端
面との間にはバネ(24)が介装されて、前記クラッチ板
(5) 及びストッパリング(33)が上昇方向に付勢されてい
る。
【0016】他方、クラッチ板(5) の上面には、係止板
(6) が配設されている。この係止板(6) は、環状主体部
から一対の突出舌片(61)(61)をその直径線上に配設した
形状となっており、更に、中央の開口は上記軸部(53)を
遊嵌し得る大きさの開口が形成されている。この形式の
ガスコックでは、図5に示すように、閉子(2) を本体
(1) の閉子収容部(11)に挿入して、その上方からバネ(2
4)を操作軸(20)に外嵌させ、この上方に図4に示す順序
でストッパリング(33)及びクラッチ板(5) を装着すると
共に、このクラッチ板(5) の上面に係止板(6) を乗せた
状態でこれらを押し込んで、前記係止板(6) を本体(1)
の上端筒部に設けた係合溝(14)よりも下方に位置させ、
この係合溝(14)にC型係止リング(R) を装着すると、こ
れらの部品が抜止め状態に装着される。この状態では、
係止板(6) が突出舌片(61)と切欠部(15)との嵌合によっ
て筒部(10)に対して位置決めされた状態となり、この下
面に前記クラッチ板(5) の上面が対接した状態となる。
【0017】このクラッチ板(5)には、操作つまみ
(7)がカット軸(54)に相対回転阻止状態に嵌合し
且つネジ止めによって装着固定されている。そして、こ
の操作つまみ(7)の直線状に隆起するつまみ部(7
1)が図1のように本体(1)の軸線に対して直交した
状態に於いて、閉子(2)が全閉位置(図9の(B)の
状態)となるように各部の取付け姿勢が設定されてい
る。
【0018】また、この操作つまみ(7)には、図4・
図7及び図8に示すように、ストッパ装置(3)の一方
となるL字状の可動爪(35)とこの可動爪(35)を
外側に付勢する板バネ(36)とが内蔵されている。こ
の可動爪(35)は、操作つまみ(7)のつまみ部(7
1)内に形成された下方に開放する空胴部にて水平移動
自在に内蔵され、その下端の屈曲舌片(37)が内側に
向かって突出する。この可動爪(35)は、上記組立て
状態では、筒部(10)の切除域(16)内に位置して
いる。そして、前記板バネ(36)によって常時外側に
付勢されていることから、可動爪(35)の直立片は切
除域(16)の一方の側壁(18)に対接した状態が閉
子(2)の全閉位置となり、他方の側壁(19)に対接
した状態が閉子(2)の全開位置となる。
【0019】又、前記可動爪(35)の直立片と対向するつ
まみ部(71)の側壁には嵌合孔部(31)が開口し、この嵌合
孔部(31)の大きさはネジ栓(13)の先端部に設けた軸部(3
2)が丁度挿入できる大きさに設定されている。さらに可
動爪(35)の移動範囲は切除域(16)に続く筒部(10)の肉厚
との関係で設定されており、軸部(32)によって内側に押
し込まれた状態では、図7の想像線及び図12−aに示
すように、可動爪(35)の下端部が筒部(10)の内周側に位
置される構成となっている。
【0020】従って、この実施の形態では、上記組立て
状態に於いては、操作つまみ(7) を全閉位置(図1)に
セットした状態では、可動爪(35)の下部の一側が側壁(1
8)に対接しており、この状態からから反時計方向に90
度回転させると、可動爪(35)の他側が切除域(16)の側壁
(19)に対接して閉子(2) が全開状態(図9の(A) の状
態)となる。このように、この実施の形態では、前記可
動爪(35)と、筒部(10)の切除域(16)の組み合わせが既述
のストッパ装置(3) として機能することとなる。
【0021】この通常状態からネジ栓(13)を取り外し
て、検圧用プラグ(12)に検圧用のゴム管等を接続した状
態でネジ栓(13)の軸部(32)を嵌合孔部(31)に押し込む
と、既述したように可動爪(35)の下部が内側に押し込ま
れて、筒部(10)の内周側に位置する。これにより、上記
構成のストッパ装置(3) がストッパ機能解除状態とな
る。この解除動作を円滑にするために、図7・図8に示
すように、操作つまみ(7)の組付け状態に於いて可動爪
(35)の屈曲舌片(37)が操作つまみ(7) の空洞部に形成し
た摺動凹部(72)にすすみ対偶状態に収容される構成と
し、この屈曲舌片(37)よりも上方域が前記空洞部内に自
由状態に収容される構成としてある。
【0022】尚、このような水平移動によってストッパ
機能を解除する方式以外にも、この可動爪(35)をその上
端を支点として揺動する構成とし、この支点部が筒部(1
0)の内周面上方よりも内側に設定されるようにしてお
き、この可動爪(35)の下部が押し込まれた状態では、こ
の部分が筒部(10)の内周側に位置する構成も採用でき
る。
【0023】この実施の形態では、ガスコックの操作機
構として押し回し機構を採用する。この為、係止板(6)
の中央の開口は、図4・図10のように、最も大きな4
分の1円弧の第1円弧(62)によって囲まれる部分と、そ
れよりも小さな円弧の第2円弧(63)(64)によって囲まれ
る部分と、最も小さな第3円弧(65)によって囲まれる部
分とからなる。
【0024】そして、閉子(2) の全閉位置においてスト
ッパリング(33)の直立片(34)の一側が第1円弧(62)の両
端の一側(66)に反時計方向に対接する。上記したストッ
パ装置(3) の作用によって、この状態から反時計方向に
90度回動した範囲で開閉回動されることとなるが、こ
のとき、閉子(2) の全閉位置では、クラッチ板(5) の上
面が係止板(6) に対接した状態にあって且つ直立片(34)
と前記一側(66)とが対接していることから、前記反時計
方向の回動は阻止されている。この状態から、操作つま
み(7) を一定ストローク押し込むと、直立片(34)の先端
が係止板(6) の下方に位置することとなり、この状態を
維持しながら操作つまみ(7) を反時計方向に回動させる
と、閉子(2) を全開位置に回動させられることとなる。
このようにして、押し回し機構が実現される。この押し
回し状態に於いて、上記可動爪(35)の下端に設けた屈曲
舌片(37)が切除域(16)の底面(17)に接近するが、これに
非接触となるように、この切除域(16)の開削深さを所定
の深さに設定している。つまり、前記開削深さは、操作
つまみ(7) を押し込んだ状態に於ける屈曲舌片(37)の最
降下位置よりも僅かに深く設定されている。
【0025】尚、この実施の形態では、閉子(2) を全閉
位置から時計方向に90度回動させると、図9の(C) に
示すように、検圧用プラグ(12)と補助孔(22)とが一致し
た状態となる。これにより、ガスコックの上流側と下流
側とを連通させた状態での検圧が可能となる。次いで、
この状態から、一定角度(75度)時計方向に回動させ
て図9の(D)の状態とすると、ガスコックの上流側と補
助孔(22)とが連通した状態にセットされる。これらの位
置(図9の(C) 及び(D) の位置)にセットするには、既
述の手順でストッパ装置(3) をストッパ機能解除状態と
しておくことは言うまでもないが、この実施の形態で
は、この際における閉子(2) の位置決めを正確に行える
ようにする為ストッパ機構を採用している。
【0026】このため、図4に示すように、クラッチ板
(5) の円盤部(51)の上面で第2円弧(63)(64)の半径より
も内周部にピン(56)を突出させている。そして、このピ
ン(56)と前記第3円弧(65)の両端の段部との関係を図1
0に示す関係に設定している。閉子(2) が全閉状態にあ
る時、前記ピン(56)は図10において、実線で示すよう
に(S1)の点にあり、図12−a及び図7の想像線で示す
ように、ネジ栓(13)の軸部(32)を嵌合孔部(31)に押し込
んで可動爪(35)を筒部(10)の内側に位置させ、この状態
で前記位置から僅かに時計方向に移動させたあと、ネジ
栓(13)を取り外して前記(S1)の点から時計方向に90度
回動させた(S2)の点に前記ピン(56)を位置させた状態
(図12−b)で閉子(2) が燃焼圧検圧状態(図9−
(C) )となり、これから時計方向に更に75度回動させ
るとピン(56)が第3円弧(65)の一端の段部(65a) と対接
して(S3)の位置にセットされた状態(図12−c参照)
となり、この位置が一次側検圧状態(図9−(D) )とな
る。
【0027】前記燃焼圧検圧状態では操作つまみ(7) の
つまみ部(71)が本体(1) の軸線方向と一致していること
から、このつまみ部(71)の姿勢に閉子(2) が燃焼圧検圧
状態(図9−(C) )となったことが判断できる。閉子
(2) を一次側検圧状態(図9−(D) )とする時、つまみ
部(71)の姿勢が水平姿勢から僅かに傾斜した状態となる
が、このとき、上記のように、ピン(56)と第3円弧(65)
の一端の段部(65a) との対接によってこの位置決めが確
実なものとなる。
【0028】尚、閉子(2)を全閉位置から全開位置に
回動させた時、前記ピン(56)が第3円弧(65)の
他方の段部(65b)側に移動することとなるが、(S
)の点から前記段部までの角度を、閉子の全閉位置か
ら全開位置までの角度に対応させてあるから、このピン
(56)が通常時の開閉回動の障害にはならない。軸部
(32)及び嵌合孔部(31)は、この実施の形態では
円形断面に設定しているが、これを図11に示すよう
に、T字状断面に設定したり、これ以外の複雑な断面形
状に設定すると、ネジ栓(13)の軸部(32)以外の
部材によってストッパ装置(3)をストッパ機能解除状
態に設定できないことから、いたずら等によって燃焼圧
検圧状態にセットされたり、一次圧検圧状態にセットさ
れたりすることがない。又、上記実施の形態では、操作
つまみ(7)に嵌合孔部(31)を設けたが、閉子
(2)と一体回動する他の部分に嵌合孔部(31)を設
ける構成としても良く、ストッパ装置(3)として、上
記実施の形態以外の他の構成のものも採用できることは
言うまでもない。例えば、操作つまみ(7)に水平方向
に摺動自在に収容され且つ突出方向に付勢されたピンが
筒部(10)との関係でストッパ機能を発揮し、このピ
ンを軸部(32)によって押し込むことによってストッ
パ機能解除状態とするようにしてもよい。
【0029】上記実施の形態では、燃焼圧検圧状態(図
9の(C) )のとき、直立片(34)が係止板(6) における第
1円弧(62)の他側(67)と対接した状態にあるから、この
燃焼圧検圧状態の位置決めも確実である。又、この位置
から一次圧検圧状態(図9の(D) )に閉子(2) を回動さ
せるときには、通常の開閉操作の場合と同様に押し回し
操作をする。これにより、前記直立片(34)が係止板(6)
の下方に押し込まれて前記他側(67)よりも時計方向に移
動可能となる。そして、一次圧検圧状態になると、図1
2− (c)に示すように、前記直立片が係止板(6) の一方
の第2円弧(63)の外周下方に位置して、ピン(56)と段部
(65a) との対接によって位置決めされる。
【0030】このように、燃焼圧検圧状態から一次圧検
圧状態に操作する際にも、押し回し操作が必要となるか
ら、この場合の誤操作も確実に防止できる。又、この実
施の形態では、ピン(65)の高さを十分に高く設定して、
押し回し操作の際に、クラッチ板(5) が一定ストローク
押し込まれた状態においてもその上端が係止板よりも上
方うに位置するようにし、さらに、閉子(2) の全開位置
では前記ピン(56)と段部(65b) とが対接している。従っ
て、閉子(2) が全開位置にあるときに、可動板(35)がネ
ジ栓(13)の軸部(32)によって押し込まれたとしても、閉
子(2) をそれ以上時計方向には回動できないこととな
り、誤操作が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の平面図
【図2】その正面図
【図3】その側面図
【図4】本発明実施の形態の分解図
【図5】その断面図
【図6】検圧用プラグ(12)及びネジ栓(13)の詳細図
【図7】筒部(10)に対して操作つまみ(7) を押し込んだ
状態のストッパ装置(3) の詳細図
【図8】要部のX−X断面図
【図9】各操作位置に於ける閉子(2) と本体(1) 及びつ
まみ部(71)との関係図
【図10】係止板(6) とピン(56)との関係図
【図11】嵌合孔部(31)及び軸部(32)の他の断面形状の
説明図
【図12】筒部(10),ピン(56),及び可動爪(35)と係止
板(6) との関係図
【符号の説明】
(1) ・・・本体 (11)・・・閉子収容部 (12)・・・検圧用プラグ (2) ・・・閉子 (21)・・・通過孔 (22)・・・補助孔 (13)・・・ネジ栓 (20)・・・操作軸 (3) ・・・ストッパ装置 (31)・・・嵌合孔部 (32)・・・軸部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 5/02 F16K 27/06 F16K 31/60 F16K 35/00 F16K 51/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスコックの本体(1)に直線状にガス
    流路を貫通形成すると共に、前記ガス流路中に設けられ
    る閉子収容部(11)の側壁には前記ガス流路の開口端
    の中間位置に連通する検圧用プラグ(12)を設け、前
    記本体(1)に収容される閉子(2)には下流側への流
    路を遮断した状態にて閉子(2)の上流側又は下流側と
    前記検圧用プラグ(12)とを閉子(2)に形成される
    通過孔(21)を介して連通接続させる補助孔(22)
    を形成し、前記検圧用プラグ(12)をネジ栓(13)
    によって取り外し可能に閉栓したガスコックに於いて、 前記閉子(2)の操作軸(20)の通常使用域における
    全閉位置での閉方向回動を阻止し且所定の操作によって
    前記阻止を解除し得るストッパ装置(3)を設け、前記
    ストッパ装置(3)を操作することによって前記阻止が
    解除されて前記操作軸(20)により、前記閉子(2)
    が前記全閉位置から前記通常使用域外に回動された状態
    では、前記補助孔(22)が前記検圧用プラグ(12)
    に一致し且通過孔(21)が前記本体(1)内の上流側
    及び下流側のガス流路に連通した第1の状態と、前記補
    助孔(22)と通過孔(21)とによって前記上流側の
    ガス流路と前記検圧用プラグ(12)のみが連通する第
    2の状態とにセットできるように、前記通過孔(21)
    の直径と前記補助孔(22)との直径の大きさ、及び、
    前記検圧用プラグ(12)の大きさを設定し、 前記第1の状態は前記閉子(2)が前記全開位置から1
    80度回動した状態とすると共に、前記第2の状態は前
    記閉子(2)が前記第1の状態から一定角度回動した状
    態であり、前記第1の状態から更に前記閉方向回動され
    て第2の状態になるとそれ以上の前記閉方向回動を阻止
    するストッパを前記ストッパ装置(3)とは別に設けた
    ガスコック。
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