JP6159230B2 - 巻取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の車室内等に設置される巻取装置に関する。
車両用ドア等には、防眩のために直射日光を遮ったり、車内のプライバシーを確保したりする目的でサンシェード装置が設けられる。車両用ドアのサンシェード装置は、多くの場合、非使用時にドア本体内部に遮光シートを巻き取って収納している。使用時、シートは、ウインドウガラスに沿って上方へ引き出されて、シート先端部のフックがドア側の係合部に係止される等して使用位置に保持され、ウインドウガラスを覆う。
特許文献1に示されるドアサンシェードアッセンブリは、サイドドアのインナパネルの室内側に取付けられるドアトリムの上部側の一部をサンシェードアッセンブリのアウタケースで構成している。このアウタケースの長手方向には、シェードシートの開口部が形成されている。開口部の一方の縁部にはドアトリムの上端に当接する当接片が外方に向けて一体に形成され、開口部の他方の縁部にはインナパネルのフランジ部に取り付ける取付部が一体に形成されている。この取付部には、前記当接片と対応してシェードシート引出端の合成樹脂製シェードフレームを保持する凹面を有する立上がり状の保持片を備える上片が形成されている。従って、シェードシートの開口部全体は、前記上片により狭められている。
特開2000−006660号公報
上記技術は、狭い開口部を形成する上片の角部にシェードシートが干渉し、摺動抵抗が大きい。摺動抵抗が大きいと、乗員がシェードシートを上げ下げする際の負荷が大きく操作性が悪化し、繰り返しの使用によりシェードシートの破れが生じる可能性がある。一方、シェードシートの開口部全体を広げると、シェードフレームが開口部に入り込み過ぎてシェードシートを引き出し難くなる可能性がある。
なお、上述した問題は、トノカバー装置等、サンシェード装置以外の巻取装置にも存在する。
本発明は、シートを引き出す操作性を向上させることが可能な技術を提供する目的を有している。
本発明の巻取装置は、引出端がシート本体よりも厚くされたシートと、
該シートを巻き取る巻取軸と、
該巻取軸を収容する収容部と、
該収容部から前記シートが引き出されるスリットを形成した引出部と、を備え、
該引出部は、引き出される前記シート本体の一面側となる第一スリット縁部と、引き出される前記シート本体の他面側となる第二スリット縁部と、該他面側において前記第二スリット縁部よりも前記シート本体側へ出て前記収容部の内面に繋がり前記第一スリット縁部と前記第二スリット縁部との間に入った前記引出端を受ける受け面と、を有し、
前記収容部の内面に繋がる前記受け面の角部が部分的に面取りされた、態様を有する。
巻取軸の収容部の内面に繋がる受け面の角部が部分的にしか面取りされていないので、シート本体よりも厚くされた引出端がスリットに入り込み過ぎることが抑制される。また、前記受け面の角部が部分的に面取りされているので、該受け面の角部によるシート本体の摺動抵抗が低減され、シート本体に対する前記受け面の角部の干渉が抑制される。従って、上記態様は、シートを引き出す操作性を向上させることが可能となる。
ここで、上記シートは、透過光の少なくとも一部を遮るものであればよく、日除け用に限定されない。
上記スリットには、直線状のスリットの他、曲線状のスリット等も含まれる。
なお、角部をごく僅かな曲面(曲率半径1.0mm以下、好ましくは曲率半径0.5mm以下)にすることは、上記面取りに含まれない。
請求項1に係る発明によれば、シートを引き出す操作性を向上させることが可能な巻取装置を提供することができる。
請求項2〜請求項8に係る発明では、シートを引き出す操作性をさらに向上させることができる。
巻取装置1を組み付けたサイドドアの例を車室C1側から示す斜視図である。 巻取装置1を例示する垂直断面図である。 シート2の要部を例示する図である。 (a)は巻取装置1を例示する平面図、(b)は巻取軸3を設けるケース40を例示する側面図である。 (a)〜(c)はケース40の要部を例示する斜視図である。 (a)は図5(a)のA1の位置で巻取装置1を切断した垂直断面図、(b)は図5(a)のA2の位置で巻取装置1を切断した垂直断面図、(c)は図5(a)のA3の位置で巻取装置1を切断した垂直断面図、である。 (a)は第二の具体例におけるケース40の要部を例示する平面図、(b)は第二の具体例におけるケース40の要部を例示する側面図、(c)は第三の具体例におけるケース40の要部を例示する平面図、(d)は第三の具体例におけるケース40の要部を例示する側面図、である。 シート2の引出端20の変形例を示す垂直断面図である。 (a),(b)は面取りの深さd1を模式的に例示する図である。 (a)〜(d)は種々の面取り部56の深さd1を模式的に例示する図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本技術の概要:
まず、図1〜10を参照して本技術の概要を説明する。
巻取装置1は、基本要素として、引出端20がシート本体2aよりも厚くされたシート2と、該シート2を巻き取る巻取軸3と、該巻取軸3を収容する収容部4と、該収容部4から前記シート2が引き出されるスリット50を形成した引出部5と、を備えている。該引出部5は、引き出される前記シート本体2aの一面2a1側となる第一スリット縁部51と、引き出される前記シート本体2aの他面2a2側となる第二スリット縁部52と、該他面2a2側において前記第二スリット縁部52よりも前記シート本体2a側へ出て前記収容部4の内面46cに繋がり前記第一スリット縁部51と前記第二スリット縁部52との間に入った前記引出端20を受ける受け面54と、を有している。収容部4の内面46cに繋がる受け面54の角部55は、部分的に面取りされている。
巻取軸3の収容部4の内面46cに繋がる受け面54の角部55が部分的にしか面取りされていないので、シート本体2aよりも厚くされた引出端20がスリット50に入り込み過ぎることが抑制される。また、前記角部55が部分的に面取りされているので、該角部55によるシート本体2aの摺動抵抗が低減され、シート本体2aに対する前記角部55の干渉が抑制される。従って、上記態様は、シート2を引き出す操作性を向上させることが可能となる。
前記受け面54の角部55を面取りした面取り部56は、図5(b)等に例示するように、第一面取り部561と、該第一面取り部561よりも前記スリット50の長手方向DL1の端部50e側において前記第一面取り部561よりも浅く面取りされた第二面取り部562と、を有してもよい。この態様は、シート2の引出端20の長手方向DL2における端部20e側がスリット50に入り込み過ぎることが抑制され、第二面取り部562よりも深い第一面取り部561によりシート本体2aに対する前記受け面54の角部55の干渉が抑制される。従って、シート2を引き出す操作性がさらに向上する。
前記受け面54の角部55を面取りした面取り部56は、図5(b)等に例示するように、前記スリット50の長手方向DL1の端部50e側となるほど浅く面取りされてもよい。この態様は、シート2の引出端20の長手方向DL2における端部20e側がスリット50に入り込み過ぎることが抑制され、スリット50の長手方向DL1の内側にある比較的深い面取りによりシート本体2aに対する前記受け面54の角部55の干渉が抑制される。従って、シート2を引き出す操作性がさらに向上する。
なお、スリット50の長手方向DL1の端部50e側となるほど浅くなることには、スリット50の長手方向DL1の中央側から端部20e側に向かって連続して浅くなることの他、スリット50の長手方向DL1の中央側から端部20e側に向かって段階的に浅くなることも含まれる。
前記受け面54において前記シート2の引出端20における長手方向DL2の端部近傍20aを受ける部分541の角部55の少なくとも一部は、図4(a)等に例示するように、面取りされていなくてもよい。この態様は、シート2の引出端20における長手方向DL2の端部近傍20aがスリット50に入り込み過ぎることが抑制され、スリット50の長手方向DL1の内側にある面取りによりシート本体2aに対する前記受け面54の角部55の干渉が抑制される。従って、シート2を引き出す操作性がさらに向上する。
なお、シート2の引出端20における長手方向DL2の端部近傍20aは、引出端20の長手方向DL2の端部20eから引出端20の長手方向DL2の中央部20cに向かって0.1〜20%の位置P1−P2とする。
前記受け面54において前記シート2の引出端20における長手方向DL2の端部近傍20aを受ける部分541の角部55の少なくとも一部には、図5(c)等に例示するように、前記シート本体2aの方へ凸とされた凸部58が形成されてもよい。この凸部58がスリット50を狭めるので、シート2の引出端20における長手方向DL2の端部近傍20aがスリット50に入り込み過ぎることが抑制される。従って、シート2を引き出す操作性がさらに向上する。なお、シート本体の方へ凸とされることには、シート本体の方へ膨出する(膨らみ出る)こと、シート本体の方へ突出すること、等が含まれる。
前記シート2の引出端20は、図3等に例示するように、一般部24と、前記引出端20の長手方向DL2の途中において前記一般部24よりも厚くされた操作部23と、を有してもよい。前記第二スリット縁部52は、図4(a)等に例示するように、前記シート本体2aとは反対側へ凹んで前記第一スリット縁部51との間に前記操作部23が入る凹部52aを有してもよい。前記受け面54において前記操作部23を受ける部分542の角部55の少なくとも一部は、面取りされていなくてもよい。この態様は、操作部23がスリット50に入り込み過ぎることが抑制されるので、シート2を引き出す操作性がさらに向上する。
前記受け面54において前記操作部23を受ける部分542の角部55の少なくとも一部には、図5(c)等に例示するように、前記シート本体2aの方へ凸とされた第二凸部59が形成されてもよい。この第二凸部59がスリット50を狭めるので、操作部23がスリット50に入り込み過ぎることがさらに抑制される。従って、シート2を引き出す操作性がさらに向上する。
前記シート2の引出端20は、図3等に例示するように、該引出端20の長手方向DL2の途中に設けられる操作部23と、袋状に形成され前記操作部23が設けられる箇所に開口21cが形成された袋状部21と、長手方向を前記引出端20の長手方向DL2に向けて前記操作部23に通され遊びがある状態で前記袋状部21に挿入された芯材22と、を有してもよい。前記受け面54において前記操作部23を受ける部分542の角部55の少なくとも一部は、図4(a)等に例示するように、面取りされていなくてもよい。この態様は、操作部23がスリット50に入り込み過ぎることが抑制されるので、シート2を引き出す操作性がさらに向上する。
(2)具体例:
図1は、車両用巻取装置1を自動車800のサイドドア(802)のサンシェード装置として使用する例を示し、ドアトリム805の上部を切断して巻取装置1を示している。図1に示す自動車800は、道路上で使用されるように設計及び装備された路上走行自動車とされ、前席及び後席を囲む車室C1が形成された乗用自動車とされている。車室C1の側面部には、ドア802及びピラー803が配置されている。このドア802にサンシェード装置としての巻取装置1が組み付けられている。巻取装置は、遮蔽装置やシェード装置やブラインド装置と呼ばれるものを含む。図1に示す巻取装置1は、サイドドアの内装材としてドアトリム805の上縁内部に取り付けられ、遮蔽シート2を引き出し可能な巻取装置である。
ドア802は、ドアパネル804、ドアトリム805、ドアウィンドウ806、等が設けられている。ドアパネル804は、鋼板製といった金属製の車体パネルの一種である。トリム805は、パネル804の車室側に装着される内装材であり、熱可塑性樹脂といった樹脂成形材料を射出成形等により成形した成形品、樹脂材料の内装基材に不織布、織物、編物、といった表皮材を積層したもの、等を用いることができる。図1に示すトリム805は、乗員が姿勢を楽に保つために肘を掛けることが可能な形状のアームレスト807が設けられている。このアームレスト807よりも上側においてトリム805の裏面に巻取装置1が配置されている。
図1は、シート2が筒状体31に巻き取られた(収容された)巻取装置1の例を実線で示し、シート2が上方に引き出された状態を二点鎖線で示している。図2は、巻取装置1の例を示す垂直断面図であり、操作部23を通る垂直断面を示している。図3は、シート2の要部を例示する図であり、引出端20の垂直断面図、操作部23の斜視図、並びに、係止孔21d及びその周辺の拡大図も示している。図4(a)は、巻取装置1の例を示す平面図である。図4(b)は、巻取軸3を設けるケース40の例を示す側面図であり、巻取軸3の要部を拡大した断面図も示している。図5(a)は、ケース40の要部を例示する斜視図である。図6(a)は、図5(a)のA1の位置であり引出端20の端部近傍20aを通る位置で巻取装置1を切断した垂直断面図である。図6(b)は、図5(a)のA2の位置であり操作部23を通る位置で巻取装置1を切断した垂直断面図である。図6(c)は、図5(a)のA3の位置であり引出端の端部近傍20aと操作部23との間の位置で巻取装置1を切断した垂直断面図である。
なお、符号D21はシート2の収容方向を示し、符号D22はシート2の引出方向を示し、符号AX1は巻取軸3の軸心を示し、符号D11はトリム805からケース40に向かうケース方向であり、符号D12はケース40からトリム805に向かうトリム方向であり、符号DR1はシート2の巻取方向を示し、符号D1は巻取軸3の軸方向を示している。収容方向D21と引出方向D22とは互いに反対の方向であり、例えば、収容方向D21が略下方、引出方向D22が略上方となる。ケース方向D11とトリム方向D12とは互いに反対の方向であり、例えば、ケース方向D11が自動車800の車幅方向の略外側方向、トリム方向D12が自動車800の車幅方向の略内側方向となる。分かり易く示すため、各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。
遮蔽シート2は、スクリーンやブラインドシートとも呼ばれ、透過光の少なくとも一部を遮る。シート2のシート本体2aは、所定の巻取位置P11から所定の引出位置P12まで引き出し可能な柔軟性を有するシート状材料で形成され、引出位置P12から巻取位置P11へ巻取可能である。シート本体2aは、ポリエステル織物といった布、樹脂材料を用いたレザー、樹脂成形材料を成形したシート、等を用いることができ、半透明シート、紫外線を遮断する透明シート、等でもよい。紫外線等も、透過光に含まれる。サンシェード装置用のシート本体は、例えば、遮光性50〜90%程度で可撓性を有する軟質材料を所要の形状に裁断することにより形成され、ハーフケース40から上方へ引き出されて、車両用ドアウィンドウを車室内側から覆う。巻取装置1は、乗員の防眩のために太陽光を遮ったり、プライバシーの保護や駐車時の防犯のために車外からの視認性を低下させたりする。
図2に示すシート本体2aの基端縁2bには、両面テープが貼り合わされている。この両面テープが貼り合わされている領域に巻取軸3の筒状体31を巻き付けることによって、シート本体の基端縁2bが筒状体31の外側面に接着されている。
図3に示すシート本体2aの先端縁2cには、袋状に形成された袋状部21が設けられている。これにより、シート2の引出端20は、シート本体2aよりも厚くされている。袋状部21には、操作部23の貫通穴23aを貫通した芯材22が挿入されている。
袋状部21は、巻取軸3の軸心AX1に並行する縫製部21bでシート本体2aの先端縁2cに縫い付けられ、前記軸心AX1に並行する長手状の空間21aが内部に形成されている。シートの引出方向D22において縫製部21bが1箇所であると、芯材22が挿入された袋状部21の内部に隙間が比較的多く残る。袋状部21は、シート材の縁部を折り返して縫製することにより形成される袋綴じ部でもよい。袋状部21において引出端20の長手方向DL2の途中、例えば、長手方向DL2の中央部20cには、開口21cが形成されている。この開口21cは、操作部23が設けられる箇所である。袋状部21において両端部20e,20eのそれぞれと開口21cとの間には、芯材22とで係止孔21dを構成する開口が形成されている。シート2を引き出した際にドア側のフックを係止孔21dに挿入して該フックに引出端20を引っ掛けると、シート2の引き出し状態を保持することができる。
なお、追加の工程が必要であるため巻取装置のコストアップになるものの、袋状部21に芯材22を挿入した後に縫製又は溶着を行うことにより、図8に示すように、芯材22が挿入された袋状部21の内部の隙間を少なくしてもよい。
芯材22は、シート本体2a及び袋状部21よりも硬質であり、長手方向を引出端20の長手方向DL2に向けて操作部23に通され遊びがある状態で袋状部21に挿入される。芯材22は、該芯材22を中心として操作部23を回転可能に支持し、シート2を引き出すときに引出端20を案内する案内部材としての機能を有する。芯材22には、棒状の部材、筒状の部材、板状の部材、等を用いることができ、合成樹脂の射出成形品といった成形品等を用いることができる。この合成樹脂には、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリプロピレン(PP)、これらの複合材料、これらの材料に添加材を添加した材料、といった熱可塑性樹脂等を用いることができる。
操作部23は、シート本体2a及び袋状部21よりも硬質であり、引出端20の長手方向DL2の途中、例えば、長手方向DL2の中央部20cに設けられる。操作部23は、若干遊びがある状態で芯材22を通す貫通穴23aが形成された基部23bと、芯材22と略平行な面状の操作片23cと、を有している。芯材22の周りに基部23bがあることにより、引出端20の長手方向DL2において操作部23を除いた一般部24と比べて操作部23が厚くされている。基部23b及び操作片23cがあることにより、操作部23はレバー状であり、操作部23を摘むことによって収容部4から容易にシート2を引き出すことができる。操作部23には、サーモポリオレフィン(TPO)の射出成形品といった樹脂成形品等を用いることができる。
図4(b)に示す巻取軸3は、筒状体31、支軸部33、軸受け部32、を有し、付勢機構6が設けられ、該付勢機構6の付勢力によりシート本体2aを巻き取り可能である。従って、ケース40に巻取軸3及び付勢機構6を設けたシート収容装置は、シート2を収容方向D21へ付勢して巻取軸3に巻き取る装置である。筒状体31は、収容位置P10にある巻取軸3の軸心AX1を中心として回転可能にケース40に収容され、シート本体2aの基端縁2bを留めている。筒状体31は、円筒状といった筒状でもよいし、円柱状といった棒状でもよい。筒状体31の材質には、アルミニウムといった金属、熱可塑性樹脂といった合成樹脂、等を用いることができる。円筒状の筒状体の大きさは、特に限定されず、例えば、内径を4〜20mm程度、外径を6〜30mm程度とすることができる。支軸部33は、巻取軸3の一端30aに設けられた部材であり、ケース40の長手方向(軸方向D1)における一方の壁部41の穴41aに挿入され、壁部41に対して回転可能に支持されている。支軸部33は、筒状体31に対して互いに回転しないように嵌め込まれている。軸受け部32は、巻取軸3の他端30bに設けられた部材であり、ケース40の長手方向(D1)における他方の壁部42に固定され、外側に筒状体31が回転可能に嵌められている。軸受け部32の固定部分には、コイルスプリングであるばね61の一端が固定されている。ばね61の他端は、掛止部31cに固定されている。この掛止部31cは、筒状体31に挿入されて固定された部材である。ばね61は、シート2を巻き取る方向DR1に筒状体31を付勢する付勢機構6を構成する。通常、付勢機構6を設けた巻取軸3は、ケース40にシート2が収納されてもシート2に巻取方向DR1への付勢力を加える状態でケース40に取り付けられる。
なお、付勢機構は、筒状体31の内周側に配置される以外にも、筒状体31の外周側、筒状体31の長手方向における端部の外側、等に配置されてもよい。付勢機構は、ユニット化されてもよく、筒状体に挿入される内ばねユニットでもよいし、筒状体の外側に設けられる外ばねユニットでもよい。ばね61は、コイルスプリング以外にも、渦巻きばね等でもよい。むろん、ばね以外にも、エラストマーやゴムといった弾性部材等を付勢機構に用いてもよい。
さらに、巻取軸に付勢機構が設けられていると自動的にシートが巻き取られるので好ましいものの、巻取軸に付勢機構が無く手動でシートを巻き取る場合等も発明に含まれる。
図2,4等に示すハーフケース40は、収容位置P10にある巻取軸3の軸方向D1の両端部に形成された一対の壁部41,42と、開口部47が形成された側面部46と、を有し、巻取軸3を収容する収容部4を構成する。なお、「側面」には角柱、円柱、等の底面以外の面という意味があるように、側面部46はケース40において収容位置P10にあるときの巻取軸3の周りにある部位を意味する。従って、背部46aのようにユーザーから見て前後に配置される部位や、底部46bのように上下に配置される部位も、側面部46に含まれる。
ケース40の長手方向(軸方向D1)において相対向する壁部41,42は、ケース40の長手方向(D1)と略直交する立壁状に形成されている。一方の壁部41の穴41aには巻取軸3の一端30aが挿入され、壁部41は軸心AX1を中心として巻取軸3の一端30aを回転可能に支持している。他方の壁部42は、巻取軸3の他端30bを固定している。開口部47は、ドアトリム805でほぼ覆われる部分であり、シート本体2aが引き出される部分でもある。
ケース40は、トリム805と合わせられることによって、巻取軸3及びシート本体2a等の収容空間SP1を形成する。ケース40は、巻取装置1のハウジング部分の一部を構成する半割体であって、シート2等の構成部品が予め組み付けられてユニット化されてもよい。巻取装置1は、ユニット化された状態で出荷されてもよい。これにより、ケース40をドアトリム805へ組み付けるだけで、巻取装置1のドアへの組み付けが完了する。ドアトリムの組み立て工程において、ケース40に形成された複数の穴40aにスクリューなど公知の締結手段を挿通させることにより、ケース40がトリム805に締結され、巻取装置1が車両本体に一体化される。
ケース40には、合成樹脂の射出成形品といった成形品等を用いることができる。合成樹脂には、ケースに軽量で安価な汎用樹脂等を用いることができる。このような汎用樹脂は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリメタクリル酸メチル(アクリル;PMMA)、これらの複合材料、これらの材料に添加材を添加した材料、等を例示することができる。
図2,4等に示す引出部5には、収容部4からシート2が引き出されるスリット50が形成されている。このスリット50の縁部は、引き出されるシート本体2aの一面2a1側となるドアトリム805側の第一スリット縁部51と、引き出されるシート本体2aの他面2a2側となるケース40側の第二スリット縁部52と、で形成されている。ケース40には、第二スリット縁部52から第一スリット縁部51とは反対のケース方向D11へ向かう外方延出部43と、第二スリット縁部52からシート本体2aの収容方向D21(下方)へ向かう段差部53と、第二スリット縁部52よりもシート本体2a側(トリム方向D12)へ出てケース40の内面46cに繋がった受け面54と、が形成されている。外方延出部43は、スリット50を挟んでトリム805から連続するように形成されている。段差部53は、外方延出部43と受け面54とを段状に繋ぐ面状の部位である。受け面54は、外方延出部43に並行するように形成された面状の部位であり、シート本体の他面2a2側において第一スリット縁部51と第二スリット縁部52との間に入ったシート引出端20を受ける。受け面54は収容部の内面46cからシート本体2aから反対のケース方向D11へ引いた部位とも言え、収容部4の内面46cに繋がる受け面54の角部55が第一スリット縁部51の直下にある。収容部の内面46cに繋がった受け面54がシート本体の他面2a2側においてスリット50の直下にあることにより、収容空間SP1から引き出されるシート本体2aは、角部55と接触する箇所で第二スリット縁部52側へ曲がってからスリット50から外部へ出ることになる。
また、シート本体2aが巻取軸3に巻き取られたときにシート引出端20が第二スリット縁部52側へ傾いた状態で受け面54に載置される。
本技術は、図5(a)〜(c)に例示するように、収容部4の内面46cに繋がる受け面54の角部55が部分的に面取りされたことを特徴とする。受け面54と収容部内面46cとの境界部に角部55があり、この角部55のうち面取りした部分を面取り部56と呼び、角部55の中で面取りしていない部分を非面取り部57と呼ぶ。角部は、面取りされていない部分のみならず面取りされた部分を含む。本技術において、人間の目では注視しないと曲面とは見えない程のごく僅かな丸み(曲面)を鋭い角部につけることは、面取りに含まれない。ごく僅かな丸みとは、曲率半径1.0mm以下、好ましくは曲率半径0.5mm以下の曲面をいう。従って、非面取り部57には、角部55を曲率半径1.0mm以下(好ましくは0.5mm以下)の曲面に形成した部位が含まれる。面取り部56には、角部55をC面といった略平面状の面に形成した部位、角部55を曲率半径0.5mm(好ましくは1.0mm)よりも曲率半径の大きいR状といった曲面に形成した部位、等が含まれる。
図4,5に示す例は、受け面54においてシート2の引出端20における長手方向DL2の端部近傍20aを受ける部分541の角部55の少なくとも一部が面取りされていない非面取り部57である。図3に示すように、引出端20の端部近傍20aは、引出端20の長手方向DL2の端部20eから引出端20の長手方向DL2の中央部20cに向かう位置P1,P2の範囲内とする。ここで、端部20e側の位置P1は、端部20eから中央部20cに向かって0.1%の位置とする。これは、端部20eから中央部20cまでの距離に対する端部20eから位置P1までの距離の比が1/1000であることを意味する。また、中央部20c側の位置P2は、端部20eから中央部20cに向かって20%の位置とする。これは、端部20eから中央部20cまでの距離に対する端部20eから位置P2までの距離の比が1/5であることを意味する。端部近傍20aを受ける部分541の角部55は、全てが非面取り部57でもよいし、一部のみ非面取り部57で残りが面取り部56でもよい。端部近傍20aを受ける部分541の角部55の少なくとも一部が非面取り部57であると、引出端の端部近傍20aがスリット50に入り込み過ぎることが抑制され、シートの引き出し及び収納の操作性が向上する。
図4,5に示す第二スリット縁部52は、シート本体2aとは反対側(ケース方向D11)へ凹んで第一スリット縁部51との間に操作部23が入る凹部52aを有している。図5(a)等に示す凹部52aは、第二スリット縁部52から受け面54までの段差部53に形成されている。受け面54において操作部23を受ける部分542の角部55の少なくとも一部は、面取りされていない非面取り部57である。すなわち、操作部23を受ける部分542の角部55は、全てが非面取り部57でもよいし、一部のみ非面取り部57で残りが面取り部56でもよい。操作部23を受ける部分542の角部55の少なくとも一部が非面取り部57であると、引出端の端部近傍20aがスリット50に入り込み過ぎることが抑制され、シートの引き出し及び収納の操作性が向上する。
次に、巻取装置1の組み付け方法の一例を説明する。むろん、組み付け方法は、下記の方法に限定されない。
まず、筒状体31の一端に支軸部33を挿入して取り付け、掛止部31cを挿入して固定した筒状体31の他端にばね61を挿入し、軸受け部32を挿入して取り付ける。また、筒状体31の外側面にシート本体2aの基端縁2bを接着して固定し、筒状体31にシート本体2aを巻き付ける。ケース40にシート2が収納されてもシート2に巻取方向DR1への付勢力を加えるように軸受け部32を筒状体31に対して固定し、支軸部33を一方のケース壁部41に対して回転可能に支持されるようにし、軸受け部32を他方のケース壁部42に固定する。このようにしてユニット化されたシート収容装置を形成すると、シート引出端20がスリット50から引き出される状態でスリット50を形成するようにシート収容装置をトリム805にねじによって取り付ける。筒状体31に対する軸受け部32の固定を解除すると、シート2が巻取方向DR1へ付勢される。このようにして、巻取装置1が形成される。
(3)第一の具体例の作用及び効果:
図4(a),(b)、図5(a)、及び、図6(a)〜(c)は、第一の具体例を示している。図5(a)に示す面取り部56は、図10(a)に深さd1の例を示すように、引出端20の長手方向DL2の両端部を除いて略同じ深さの略平面状に形成されている。図9(a),(b)に示すように、面取り部56の深さd1は、面取りに含まれないごく僅かな曲面も含めて全く曲面が無い場合の非面取り部57の角部55から面取り部56までの最短距離とする。図9(a)は、C面といった略平面状の面取り部56の深さを例示している。図9(b)は、R状といった曲面状の面取り部56の深さを例示している。
シート引出端20の端部近傍20aを通る垂直断面を表す図6(a)に示されるように、受け面54において引出端の端部近傍20aを受ける部分541の角部55の少なくとも一部が面取りされていないので、引出端20がスリット50に落ち込むといった入り込み過ぎることが抑制される。特に、引出端20の両端部20e,20eのそれぞれの近傍20aを受ける部分541の角部55の少なくとも一部が面取りされていないと、引出端の両端部の近傍20a,20aがスリット50に入り込み過ぎることが抑制されるので好ましい。
また、操作部23を通る垂直断面を表す図6(b)に示されるように、受け面54において操作部23を受ける部分542の角部55の少なくとも一部が面取りされていないので、操作部23がスリット50に落ち込むといった入り込み過ぎることが抑制される。特に、引出端の両端部20e,20eのそれぞれの近傍20aを受ける部分541の角部55の少なくとも一部も面取りされていないと、引出端20の長手方向DL2の途中と引出端の両端部の近傍20a,20aとがスリット50に入り込み過ぎることが抑制されるので好ましい。さらに、引出端20の長手方向DL2の途中に一般部24よりも厚くされた操作部23があるため、操作部23は受け面54に接触しても一般部24は受け面54から浮くことがある。比較的厚い操作部23はスリット50に落ち込み難い一方、引出端の端部近傍20aは引出端20が傾いた際に最もスリット50に落ち込み易いため、受け面54において引出端の端部近傍20aを受ける部分541の角部55の少なくとも一部は面取りしない方がよい。従って、受け面54において操作部23及び端部近傍20aを受ける部分542,541の角部55のそれぞれの少なくとも一部に非面取り部57があると、好ましい。
ただ、受け面54の角部55が面取りされていない場合、シート本体2aが収容空間SP1から引き出されるときに角部55と干渉することによる摺動抵抗が大きい。一方、スリット50全体を広げると、シート引出端20がスリット50に落ち込むといった入り込み過ぎることが生じ、シート2を引き出し難くなる可能性がある。そこで、引出端20の端部近傍20aと操作部23との間を通る垂直断面を表す図6(c)に示されるように、収容部4の内面46cに繋がる受け面54の角部55を部分的に面取りしている。このため、収容空間SP1から引き出されるシート本体2aは、面取り部56と接触する箇所で第二スリット縁部52側への曲がりが緩やかとなり、角部55による摺動抵抗が低減される。これにより、引出端20の長手方向DL2において全体としてシート本体2aに対する角部55の干渉が抑制される。シート本体2aを巻取軸3に巻き取るときにも、引出端の長手方向DL2において全体として角部55によるシート本体2aの摺動抵抗が低減され、シート本体2aに対する角部55の干渉が抑制される。従って、本技術は、シート2の引き出し及び収納の操作性を向上させることが可能となる。
なお、図3に示すように芯材22が挿入された袋状部21の内部に隙間が比較的多く残っていると、袋状部21が角部55と干渉し易い。一方、図8に示すように袋状部21の内部に隙間を少なくする縫製工程又は溶着工程を追加することは、巻取装置のコストアップとなる。本技術は、部分的な面取り部56により袋状部21の内部の隙間が比較的多くても袋状部21と角部55との干渉が抑制されるので、内部の隙間が比較的多い安価な構成の袋状部21を採用することができる。
(4)第二の具体例:
図5(b)、及び、図7(a),(b)は、第二の具体例を示している。図5(b)に示す第二スリット縁部52も、凹部52aを有している。図5(b)に示す面取り部56は、図10(b)に深さd1の例を示すように、スリット50の長手方向DL1の中央部側の第一面取り部561と、該第一面取り部561よりもスリットの長手方向DL1の端部50e側において第一面取り部561よりも浅く面取りされた第二面取り部562と、を有する。ここで、各面取り部56における第一面取り部561と第二面取り部562との境界は、例えば、スリット50の長手方向DL1における面取り部56の中央部563とすることができる。なお、図10(c)に示す例のように、面取り部56は、略同じ深さの第一面取り部561と略同じ深さの第二面取り部562とが段状に形成されてもよい。
シート引出端20の長手方向DL2の途中にある操作部23は、一般部24よりも厚いため、シート本体2aが巻取軸3に巻き取られたときにトリム805によってケース方向D11へ押された状態でスリット50に入る。これに対し、付勢機構6からシート2に加わる付勢力により、引出端20の端部20eはトリム方向D12への力が加わっている。
以上のことから、引出端20において操作部23に近いほどスリット50に対して落ち込み難く且つ角部55と干渉し易く、引出端20において端部20eに近いほどスリット50に対して落ち込み易く且つ角部55と干渉し難い。このため、端部50e側の第二面取り部562を中央部側の第一面取り部561よりも浅くすると、引出端20の落ち込み易い端部20e側がスリット50に入り込み過ぎることが抑制され、引出端20の角部55と干渉し易い中央部側と角部55との干渉が抑制される。従って、シート2の引き出し及び収納の操作性がさらに向上する。
また、図5(b)に示す面取り部56は、スリット50の長手方向DL1の端部50e側となるほど浅く面取りされた徐変部とされている。このため、引出端20の落ち込み易い端部20e側がスリット50に入り込み過ぎることが抑制され、引出端20の角部55と干渉し易い中央部側と角部55との干渉が抑制される。従って、シート2の引き出し及び収納の操作性がさらに向上する。なお、前記徐変部は、図10(d)の例のように、スリット50の長手方向DL1の端部50e側となるほど段階的に浅くされた部位でもよい。
(5)第三の具体例:
図5(c)、及び、図7(c),(d)は、第三の具体例を示している。図5(c)に示す面取り部56も、第一面取り部561及び第二面取り部562を有している。受け面54においてシート引出端20の端部近傍20aを受ける部分541の角部55の少なくとも一部には、シート本体2aの方(トリム方向D12)へ膨出した凸部58が形成されている。凸部58は、端部近傍20aを受ける部分541の非面取り部57に形成されてもよい。端部近傍20aを受ける部分541にある凸部58がスリット50を狭めるので、引出端20がスリット50に落ち込むといった入り込み過ぎることが抑制される。特に、引出端20の両端部20e,20eのそれぞれの近傍20aを受ける部分541の角部55の少なくとも一部に凸部58が形成されていると、引出端の両端部の近傍20a,20aがスリット50に入り込み過ぎることが抑制されるので好ましい。従って、シート2の引き出し及び収納の操作性がさらに向上する。さらに、引出端20の長手方向DL2の途中に一般部24よりも厚くされた操作部23があるため、一般部24が受け面54から浮くことがあり、引出端の端部近傍20aは引出端20が傾いた際に最もスリット50に入り込み易い。従って、端部近傍20aを受ける部分541の角部55の少なくとも一部に凸部58があると、好ましい。
また、受け面54において操作部23を受ける部分542の角部55の少なくとも一部には、シート本体2aの方(トリム方向D12)へ凸とされた第二凸部59が形成されている。第二凸部59は、操作部23を受ける部分542の非面取り部57に形成されてもよい。操作部23を受ける部分542にある第二凸部59がスリット50を狭めるので、操作部23がスリット50に落ち込むといった入り込み過ぎることが抑制される。特に、引出端の両端部20e,20eのそれぞれの近傍20aを受ける部分541の角部55の少なくとも一部に凸部58が形成されていると、引出端20の長手方向DL2の途中と引出端の両端部の近傍20a,20aとがスリット50に入り込み過ぎることが抑制されるので好ましい。従って、シート2の引き出し及び収納の操作性がさらに向上する。
なお、凸部58や第二凸部59は、突出した形状等でもよい。また、第二スリット縁部52には、凸部58だけあって第二凸部59が無くてもよく、第二凸部59だけあって凸部58が無くてもよい。
(6)その他変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
サンシェード装置としての巻取装置の設置箇所は、サイドウィンドウ以外にも、リヤウィンドウ、ルーフウィンドウ、フロントウィンドウ、等でもよい。巻取装置は、トノカバー装置等でもよい。シートの引出方向は、上方以外にも、下方、水平方向、等でもよい。
巻取軸を設ける箇所は、ハーフケース以外にも、巻取軸のほぼ全周を囲むケースでもよいし、ドアトリムといったトリムでもよい。
シート引出端は、袋状部や芯材や長手方向の途中の操作部が無くてもよく、シート本体の先端縁を挟み込むガーニッシュ部材等でもよい。また、シート引出端は、一般部と操作部とに分けられなくてもよい。
面取り部及び非面取り部は、上述した箇所に限定されない。また、非面取り部は、収容部の内面に繋がる受け面の角部の一部にあればよい。従って、受け面において操作部を受ける部分の角部に無い場合や、受け面においてシート引出端の端部近傍を受ける部分の角部に無い場合も、本発明の基本的な効果が得られる。
また、第二スリット縁部52に凹部52aが無かったり、面取り部56が徐変部で無かったり、面取り部56に第一面取り部561及び第二面取り部562が無かったりしても、本発明の基本的な効果が得られる。
(7)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、シートを引き出す操作性を向上させることが可能な技術等を提供することができる。むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…巻取装置、
2…シート、2a…シート本体、2a1…一面、2a2…他面、2c…先端縁、
3…巻取軸、4…収容部、5…引出部、6…付勢機構、
20…引出端、20a…端部近傍、20c…中央部、20e…端部、
21…袋状部、21a…空間、21b…縫製部、21c…開口、21d…係止孔、
22…芯材、23…操作部、24…一般部、
40…ケース、41,42…壁部、43…外方延出部、46…側面部、46c…内面、
50…スリット、50e…端部、
51…第一スリット縁部、52…第二スリット縁部、52a…凹部、
53…段差部、
54…受け面、55…角部、56…面取り部、57…非面取り部、
58…凸部、59…第二凸部、
541…引出端の端部近傍を受ける部分、542…操作部を受ける部分、
561…第一面取り部、562…第二面取り部、563…中央部、
D11…ケース方向、D12…トリム方向、
D21…収容方向、D22…引出方向、
DL1…スリットの長手方向、DL2…引出端の長手方向、
SP1…収容空間。

Claims (8)

  1. 引出端がシート本体よりも厚くされたシートと、
    該シートを巻き取る巻取軸と、
    該巻取軸を収容する収容部と、
    該収容部から前記シートが引き出されるスリットを形成した引出部と、を備え、
    該引出部は、引き出される前記シート本体の一面側となる第一スリット縁部と、引き出される前記シート本体の他面側となる第二スリット縁部と、該他面側において前記第二スリット縁部よりも前記シート本体側へ出て前記収容部の内面に繋がり前記第一スリット縁部と前記第二スリット縁部との間に入った前記引出端を受ける受け面と、を有し、
    前記収容部の内面に繋がる前記受け面の角部が部分的に面取りされた、巻取装置。
  2. 前記受け面の角部を面取りした面取り部は、第一面取り部と、該第一面取り部よりも前記スリットの長手方向の端部側において前記第一面取り部よりも浅く面取りされた第二面取り部と、を有する、請求項1に記載の巻取装置。
  3. 前記受け面の角部を面取りした面取り部は、前記スリットの長手方向の端部側となるほど浅く面取りされている、請求項1又は請求項2に記載の巻取装置。
  4. 前記受け面において前記シートの引出端における長手方向の端部近傍を受ける部分の角部の少なくとも一部が面取りされていない、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の巻取装置。
  5. 前記受け面において前記シートの引出端における長手方向の端部近傍を受ける部分の角部の少なくとも一部には、前記シート本体の方へ凸とされた凸部が形成されている、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の巻取装置。
  6. 前記シートの引出端は、一般部と、前記引出端の長手方向の途中において前記一般部よりも厚くされた操作部と、を有し、
    前記第二スリット縁部は、前記シート本体とは反対側へ凹んで前記第一スリット縁部との間に前記操作部が入る凹部を有し、
    前記受け面において前記操作部を受ける部分の角部の少なくとも一部が面取りされていない、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の巻取装置。
  7. 前記受け面において前記操作部を受ける部分の角部の少なくとも一部には、前記シート本体の方へ凸とされた第二凸部が形成されている、請求項6に記載の巻取装置。
  8. 前記シートの引出端は、該引出端の長手方向の途中に設けられる操作部と、袋状に形成され前記操作部が設けられる箇所に開口が形成された袋状部と、長手方向を前記引出端の長手方向に向けて前記操作部に通され遊びがある状態で前記袋状部に挿入された芯材と、を有し、
    前記受け面において前記操作部を受ける部分の角部の少なくとも一部が面取りされていない、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の巻取装置。
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