JP2006306147A - トノカバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トノカバーを収容するトノカバーケースとリヤシートとの間のスペースを、リヤシートのリクライニング動作を可能としながら遮蔽する遮蔽部材の、トノカバーケースへの取り付け構造を簡素なものとし、取り付け取り外し作業を簡便なものとする。
【解決手段】遮蔽部材2の一端部には、遮蔽部材2の他端部がリヤシートに当接するように遮蔽部材2を回転付勢する弦巻ばね5が取り付けられている。弦巻ばね5は、トノカバーケース3の凹溝3bの内面と、凹溝3b内に形成された係止突起3eとの間に嵌め込んで固定することができるように直線状に延びるアーム部5bを一端に有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハッチバックやステーションワゴンなどのワンボックスタイプの自動車において、リヤシート後方の荷室空間を遮蔽するトノカバー装置に関するものである。
リヤシート後方に荷室空間を備えた、ワンボックスタイプの自動車においては、荷室空間に積載した荷物を車外から視認されるのを防ぐことを目的として、トノカバー装置などの遮蔽手段が設けられる場合が多い。トノカバー装置は、柔軟なシート状のカバーと、このカバーが巻き付けられたシャフトを有している。シャフトは、ばね部材などによって、カバーを巻き取る方向に付勢されており、シャフトに巻き取られたカバーを収納可能なトノカバーケース内に配置されている。
トノカバーケースは、通常、荷室空間の前端近傍、したがってリヤシート近傍に配置されており、利用者は、カバーを引き出して引き出した端部を荷室空間の後端付近に設けられた係止部に引っ掛けることによって、荷室空間の上方をカバーで覆うことができる。この際、リヤシートがリクライニング機能を有する場合、リヤシートのシートバックとトノカバーケースとの間に、シートバックが、リクライニングさせた時にトノカバーケースに引っ掛からないようにするためのスペースを空けておく必要がある。このため、シートバックを起こした状態では、シートバックとトノカバーケースとの間のスペースが、またそのスペースから荷室空間内の奥が見えてしまう。従来、このようなスペースを遮蔽するために、別成形したシート状または板状のサブカバーをトノカバーケースに取り付ける手法が知られている。
例えば、特許文献1に開示されているトノカバー装置は、図6に示すように、メインカバー21を巻き取って収容するトノカバーケース22に、リヤシートとの間のスペースの上方を覆うように配置されたサブカバー23が取り付けられている。サブカバー23は、リヤシートのシートバック26の後方に、シャフト(不図示)を中心として揺動可能な板状の可動部24を有している。可動部24は回転付勢されて、その後端がシートバック6の背面に当接しており、シートバック26のリクライニングに追随して揺動するようになっている。
しかしながら、特許文献1に開示されるような構成では、揺動可能に支持するためのシャフトや付勢用のばね部材など多くの部材が必要となって、トノカバー装置全体の構造が煩雑になり、また、組み付けに手間がかかる。このように、サブカバーを設けることによってトノカバー装置の重量、工数、およびコストが増えるということが1つの課題となっていた。また、トノカバー装置は、荷物の積載が不要な場合や、カバーによって覆えないような大きな荷物を載せる場合などに適宜取外し可能とするのが好ましいが、この場合、板状のサブカバーとトノカバーケースを一体化した構成では、使用者による取り付け、取り外しが困難であり、また、取り外したトノカバー装置を収納しておくのに大きなスペースが必要であるなど、使い勝手が悪いという課題もある。
上記のような課題を解決する1つの方策として、特許文献2の技術がある。この技術では、図7に示すように、シートバックとトノカバーケース40との間のスペースを遮蔽するために、柔軟なシート状のサブカバー30を用いている。サブカバー30には、一縁に厚肉端縁31が形成されており、トノカバーケース40の外表面には、この厚肉端縁31を横から挿入可能であり、シートバック側の開口が厚肉端縁31よりも狭くなっている凹溝41が形成されている。したがって、サブカバー30は、凹溝41内に厚肉端縁31を挿入し、トノカバーケース40の両端にエンドキャップ44を嵌めることによってトノカバーケース40に取り付けることができる。サブカバー30は、シートバック側に形成された開口34をリヤシートのヘッドレストの脚部に挿入することによって、シートバックとの間のスペース上に張られる。サブカバー30は柔軟なシートで形成されているので、シートバックをリクライニングさせると撓み、リクライニング動作が阻害されることはない。
この特許文献2の構成では、シャフトやばね部材などの部品が不要であり、部品点数の削減、構造の簡素化が実現されている。また、サブカバー30の取り付け作業についても、特別な工具を用いる必要がないなど簡素化でき、収納性も改善されている。
実開昭63−89367号公報 特許第3313295号
上記の特許文献2に開示されている構成は、上記のように、特許文献1に開示されているような構成と比べて構造の簡素化などを達成できてはいるが、サブカバー30の取り付け作業性の点で改善の余地がある。すなわち、凹溝41とそれに挿入される、サブカバー30の厚肉端縁31は、自動車の幅にわたる比較的長尺なものであり、この長尺な方向に沿った挿入作業は必ずしも作業性の良いものではない。また、サブカバー30の開口34をヘッドレストの脚部などに取り付ける作業は、ヘッドレストを一旦外す必要があるなどの点で煩雑であり、改善の余地がある。
特に、トノカバー装置を適宜取り外し、再び取り付ける運用をする場合には、サブカバーをリヤシート側に取り付ける作業は、使用者が行う必要があり、利便性の観点から、取り付け、取り外し作業の改善が望まれる。サブカバー30の、リヤシート側への取り付けについては、フックなどの係合手段を用いることによって、その作業性を改善することが考えられるが、この場合には、トノカバー装置の部品点数や重量の増加を招くことになり、また、製造工数の増加にもつながる。
また、サブカバー30を柔軟なシートとした場合、シートバックをリクライニングさせた時に、サブカバー30が撓んで波打ったようになったりして見栄えがあまりよくないと見られる懸念がある。特許文献2の構成には、この点でも、改善の余地がある。
本発明は、リヤシート後方に位置する荷室を遮蔽するためのトノカバーを巻き取って収納する構成を有し、トノカバーの収納部とリヤシートとの間の、リクライニングを許容するためのスペースを遮蔽する遮蔽部材をトノカバーの収納部に取り付けたトノカバー装置において、遮蔽部材の取り付け構造を簡素化し、かつ遮蔽部材を容易に取り付けおよび取り外し可能とし、また、見栄えも良好とすることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明のトノカバー装置は、自動車のリヤシートの背後に設けられた荷室空間の上方を遮蔽するためのトノカバーと、トノカバーを巻き取って収容するトノカバーケースと、トノカバーケースに着脱可能に取り付けられ、弾性部材によって回転付勢されてリヤシートのシートバックの背面に当接させられ、シートバックのリクライニング動作に追随して揺動する遮蔽部材とを有し、遮蔽部材は、トノカバーケースの外面に設けられた嵌め合わせ構造部に嵌め込むことによって、トノカバーケースに取り付けられることを特徴とする。
この構成によれば、リヤシートのリクライニングのために必要な、トノカバーケースとシートバックとの間のスペースを遮蔽する遮蔽部材の、トノカバーケースへの取り付け構造を簡素なものとし、また、取り付け、取り外し作業を簡便なものとすることができる。取り付け、取り外し作業が簡便であるため、このトノカバー装置は、適宜取り外して、コンパクトなスペースに収容することが可能な利便性に優れたものとすることができる。また、遮蔽部材は揺動することによってシートバックのリクライニング動作に追随するので、追随する動作によって遮蔽部材自体が変形するのを抑制でき、見栄えを良好に維持することができる。
本発明において、遮蔽部材を回転付勢するための弾性部材は、遮蔽部材の取り付け端部部分に取り付けられて、その弾性力を、遮蔽部材の嵌め合わせ構造部への嵌め込みに利用した構成とすることができる。この構成によれば、同一の弾性部材を、遮蔽部材の回転付勢と遮蔽部材の、嵌合による取り付けとの両方に利用しているため、部品点数および製造工数を低減し、製造コストを低減することができる。
このような構成の、より具体的な例として、本発明のトノカバー装置は、弾性部材は弦巻ばねであり、嵌め合わせ構造部は、凹溝と凹溝の内面に形成された係止突起とを有し、弦巻ばねは、一端が係止突起に当接して凹溝内に保持され、遮蔽部材を凹溝の内面に押し付けて凹溝内に保持する構成とすることができる。
また、本発明のトノカバー装置は、嵌め合わせ構造部は、トノカバーケースの側面に形成された凹溝を有し、遮蔽部材は、凹溝に隣接する部分の上面とトノカバーケースの上面とが同一面上に位置することができるように、凹溝内に配置された部分と該凹溝の外に配置された部分との間に段差部を有している構成とすることができる。この構成によれば、遮蔽部材の上面とトノカバーケースの上面とが、通常、同一面内で隣接し、トノカバーケースと遮蔽部材とが一体的なもののように見えるようにして、見栄えを良好にすることができる。
遮蔽部材は、シートバックを倒していくにつれて下方に揺動する構成とすることができ、この場合、遮蔽部材は、上方に向かって凸になるように湾曲した形状にするのが好ましい。それによって、リヤシートをリクライニングさせた時に、シートバックと遮蔽部材との間に引っ掛かりが生じて動作が阻害されるのを可及的に抑制できる。また、遮蔽部材の、リヤシート側の端部が下方を向く構成となるため、荷室内をより覗きにくくする作用も得られる。
本発明によれば、遮蔽部材が、トノカバーケースの外面に設けられた嵌め合わせ構造部に、トノカバーケースに向かう方向に嵌め込むことによって、トノカバーケースに取り付けられる構成であるので、取り付け構造を簡素なものとすることができ、また、取り付け取り外し作業も容易にすることができる。また、遮蔽部材は、揺動してリヤシートのリクライニング動作に追随するので、遮蔽部材が、追随動作によって変形するのを抑制し、見栄えが良好に保たれるようにすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のトノカバー装置1を上方から見た、トノカバーケース3の一部を破断して示す平面図、図2,3は断面図である。
トノカバー装置1は、シート状のトノカバー6を巻き取り軸8に巻き取って収納可能なトノカバーケース3を有している。詳細には示さないが、巻き取り軸8には、ばね部材などからなる、トノカバー6を巻き取る方向に巻き取り軸8を回転付勢する機構が取り付けられている。
トノカバーケース3は、アルミニウムなどの金属、または、種々の樹脂材料などを、射出成形や押出成形などによって所定の形状として作製することができる。トノカバーケース3は、トノカバー6を収容できるように中空で、トノカバー6の幅よりも少し長い筒状の形状を有し、トノカバー6を引き出すための、長さ方向のほぼ全長にわたって伸びる細長い開口3aを有している。また、トノカバーケース3の長さ方向の両端には、中空部の両端の開口を遮蔽するエンドキャップ4が嵌められている。
トノカバーケース3は、自動車のほぼ全幅にわたる長さを有し、両端のエンドキャップ4を自動車の側壁に設けられた係止部に係合させて取り付けられる。そこで、エンドキャップ4は、柔軟な樹脂で形成するか、あるいは、表面に不織布などを貼着した構成とするのが好ましく、それによって、緩衝機能を持たせ、側壁の係止部との間で擦れあい、乗員にとって不快な異音が発生するなどの問題発生を抑制することができる。
詳細には示さないが、トノカバー6には、引き出される側の端部に、トノカバーケース3の開口3aの長さよりも幅が広く、または開口3aの幅よりも厚いボードを一体に取り付けることができる。したがって、このボードは、カバーが巻き取られた時にケースの開口に引っ掛かる。このボードには、手で掴むことができるように取っ手を設けることができ、それによって、利用者が容易にボードを掴んでトノカバー6を引き出すことができるようになる。
図示していないが、本実施形態において、トノカバー装置1は、リクライニング機能を有するリヤシートの後方の部分を荷室空間として利用可能なワンボックスタイプの自動車に用いられる。この自動車において、トノカバーケース3は、サイドウィンドおよびリアウインドの下端より少し下の高さでリヤシートの後方の、シートバックを倒した時にぶつからないようにシートバックの背面から所定の距離を置いた位置に、開口3aを後方に向けて取り付けられる。このように取り付けられたトノカバーケース3の開口3aからトノカバー6を引き出し、トノカバー6の、前述した端部のボードなどに設けられた係合部を、荷室空間の後端付近に設けられた係止部に引っ掛けることによって、荷室空間の上方をトノカバー6によって覆うことができる。それによって、自動車の外側からウィンドウ越しに荷物を覗かれるのを防ぐことができる。
本実施形態のトノカバー装置1は、トノカバーケース3とリヤシートのシートバックとの間のスペースの上方を覆う、トノカバーケース3に着脱可能な遮蔽部材2をさらに有している。遮蔽部材2は、一定の剛性を有する板状の部材であり、ポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂から射出成形などによって形成した基材を主体とすることができる。遮蔽部材2の外面には、不織布または織布などからなる表皮材を貼着するのが好ましく、それによって、内装材としての意匠性を高めることができる。
遮蔽部材2は、後述するように、リヤシートのシートバックを倒した時に、トノカバーケース3に取り付けられた一縁を中心として揺動可能である。この際、本実施形態では、リヤシートが、自動車の幅方向に分割されたシートバックをそれぞれ独立してリクライニングさせることができる分割シートとなっており、これに合わせて、遮蔽部材2は、各シートバックに対応するように複数に分割されている。
これらの各遮蔽部材2の一縁には、弦巻ばね5が、図1に示す例では、幅方向の両端付近と中央付近との3個所に取り付けられている。弦巻ばね5は、図4に、より詳細に示すように、中心の中空部内にピン7が挿入され、このピン7の両端部が、遮蔽部材2の、弦巻ばね5の両側に位置する突出部2aに形成された孔2b内に挿入されることによって遮蔽部材2に取り付けられている。弦巻ばね5の両端部は、ほぼ直線状に延びるアーム部5a,5bとなっている。
一方、トノカバーケース3には、リヤシートに面する側面に、遮蔽部材2を取り付けるための凹溝3bが形成されている。凹溝3bは、図2,3に示すように、トノカバーケース3の上壁の延長部3cと、この上壁から、リヤシート側に向かって下方に傾斜して延びる傾斜部3dとによって形成され、断面がくさび形状である。また傾斜部3dの下端付近には係止突起3eが形成されている。
この構成において、遮蔽部材2は、弦巻ばね5の弾性力を利用して、凹溝3b内にはめ込んで取り付けられている。すなわち、嵌め込まれた状態では、図3に示すように、弦巻ばね5の、一方のアーム部5bが、凹溝3bの傾斜部3dに当接し、端部が係止突起3eに当接して保持され、他方のアーム部5aが遮蔽部材2の底面に接触している。この時、遮蔽部材2の突出部2aの部分が、弦巻ばね5の付勢力によって、凹溝3bの、延長部3cと傾斜部3dとの交わる内奥部分に当接させられ、それによって、遮蔽部材2は、トノカバーケース6に取り付けられた状態に保持されている。このように弾性力を利用して嵌合する構成によれば、着脱を繰り返して、アーム部5bや凹溝3bが多少磨耗するなどしても、安定した取り付け状態を維持することができ、また、多少の製造公差があっても、嵌合がきつくなったり、緩くなったりするのを抑制できる。
また、上記のように取り付けた状態で、遮蔽部材2は、弦巻ばね5によって図3の反時計回り方向に回転付勢されている。それによって、遮蔽部材2は、力が加わっていない状態で、凹溝3b内に延びる取り付け端部部分2cが、凹溝3bの延長部3cに沿ってほぼ水平に延びる位置に維持されるようになっている。
この際、弦巻ばねによる付勢力が効果的に得られるようにするために、弦巻ばね5は、図5に示すように弾性変形させた状態で凹溝3bに取り付けられる構成とするのが好ましい。すなわち、弦巻ばね5は、図5(a)に示すように、力を加えていない状態では、遮蔽部材5の下面に当接するアーム部5aに対して、もう一方のアーム部5bが上方に位置するようになっている。この状態から、弦巻ばね5を弾性変形させて、図5(b)に示すように、アーム部5bを、図5の反時計回り方向に、凹溝3bの傾斜部3dに合わせて斜め下方に延びる位置にくるまで回転させる。弦巻ばね5は、この状態で、図5(c)に示すように、凹溝3bに嵌め込まれている。
取り付け端部部分2cと、それより先の一般面部2dとの境界には段差部が形成され、一般面部2dの上面は、トノカバーケース3の延長部3cの厚み分だけ取り付け端部部分2cの上面より高くなっている。したがって、取り付け端部部分2cが上記のようにほぼ水平に維持された状態で、トノカバーケース3の上面と一般面部2dの上面とは、ほぼ同一面内で隣接するようになっており、それによって、トノカバーケース3と遮蔽部材2とを一体部材のように見せて、見栄えを良好にすることができる。
一般面部2dは、トノカバーケース3の近傍の部分ではほぼ真っ直ぐ平坦に延び、リヤシート側に向かうにつれて下方を向くように湾曲した形状を有しており、図示していないが、先端がリヤシートのシートバックの背面に当接している。このように、遮蔽部材2の、リヤシート側が下方を向いた構成によれば、遮蔽部材2がシートバックから万一離れたとしても、遮蔽部材2とシートバックとの間の隙間が、比較的下方の位置において生じ、また、遮蔽部材2の湾曲部分のために、この隙間内を視認可能な位置の範囲が狭くなるので、車外などから、荷室空間内を覗きにくくすることができる。
この構成において、リヤシートのシートバックを傾斜させていくと、遮蔽部材2は、弦巻ばね5の付勢力に抗して、図2,3の時計回り方向に揺動させられる。本実施形態では、リヤシートのリクライニングによる可動範囲に合わせて、遮蔽部材2は、図2に示すように、α=約45°の範囲にわたり揺動可能である。シートバックを立てていった時には、遮蔽部材2は、弦巻ばね5の付勢力によって、シートバックの揺動に追従して、図2,3の時計回り方向に揺動する。このような追随動作時、遮蔽部材2の一般面部2dのリヤシート側の部分が、前述のように湾曲した形状となっているため、遮蔽部材2とシートバックとの間に引っ掛かりなどを生じて、シートバックのリクライニング動作やそれに追従した遮蔽部材2の動作が阻害されるのを抑制し、遮蔽部材2が、シートバックの揺動に無理なく追従してスムースに揺動するようにすることができる。
以上説明した本実施形態のトノカバー装置1によれば、遮蔽部材2は、その一縁をトノカバーケース3に嵌合させることによって、特別な工具を必要とせずに、容易に取り付け、取り外すことができる。遮蔽部材2の、シートバックへの追随動作の際、遮蔽部材2は硬質な板状部材であるので、柔軟なシート状部材とした場合のように、シートバックを倒した時に波打ったようになるなどすることがなく、見栄えを良好に保つことができる。また、遮蔽部材2をシートバック側に取り付ける必要がないので、この点でも、取り付け、取り外し作業が簡便になる。また、本実施形態のトノカバー装置1は、遮蔽部材2を容易に取り付け、取り外しできるので、トノカバー装置1を取り外した時には、遮蔽部材2を外してコンパクトに収納することができる。トノカバー装置1を再び取り付けるのも容易であり、利便性が高い。
なお、本実施形態は、本発明の一例であり、本発明の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態では、遮蔽部材2は、自動車の幅方向に複数設けられている構成を示した。すなわち、例えば、リヤシートが左右対称に2分割されていれば、トノカバー装置1には、左右対称な2つの遮蔽部材2を設ける。また、リヤシートが、例えば、幅の比が3:7となるように2分割されている場合には、トノカバー装置1には、幅の比が3:7の2つの遮蔽部材2を設ける。このように遮蔽部材2を、分割されたリヤシートに合わせて分割した構成とすることによって、分割シートの1つを倒した時に、対応する遮蔽部材2のみが揺動するようにし、シートバックと遮蔽部材2の間に隙間が形成されて、その隙間から荷物室内が見えてしまうのを防止することができ、また、見栄えを良好に保つことができる。しかし、リヤシートが分割シートでない場合、あるいは、分割シートであったとしても、トノカバー装置1の構造の簡素化を優先したい場合などには、遮蔽部材2は単一の部材であってもよい。
遮蔽部材2の揺動範囲αは、45°に限られることはなく、リヤシートのリクライニング可能範囲に合わせて適宜設定することができる。遮蔽部材2の揺動範囲の設定は、凹溝3bの形状、大きさや弦巻ばね5の弾性力などによって調整することができ、それによって、各部品のコストや重量などの構成を合理的なものとしたり、動作の安定性を高めたりすることができるが、種々の自動車に適用可能なように、揺動範囲を大きく設定してもよい。
また、本実施形態では、遮蔽部材2を、シートバックのリクライニング動作に追従させるのに、遮蔽部材2に取り付けた弦巻ばね5を用いる構成を示したが、他の弾性部材を用いてもよく、弾性部材はトノカバーケース3側に設けてもよい。すなわち、例えば、凹溝3b内に、遮蔽部材2を上方に向かって付勢する板ばねを取り付けた構成とすることや、遮蔽部材2の一部を弾性変形可能な構成とし、遮蔽部材2が、それ自体の弾性変形によって揺動可能な構成とすることなどが考えられる。
また、本実施形態では、弦巻ばね5の弾性力を、遮蔽部材2をトノカバーケース3に嵌め合わせるのにも利用している。この構成は、弦巻ばね5を、遮蔽部材2をシートバックの動作に追従させるための、遮蔽部材2の回転付勢と、嵌め合わせの安定化との両方に利用することによって、それぞれの用途に別々の部材を用いるのに比べて部品点数および製造工数の低減を図ることができる点で好ましい。しかしながら、遮蔽部材2は、回転付勢用の弾性部材を利用せずにトノカバーケース3に嵌め合わせによって取り付け可能な構成とし、すなわち、遮蔽部材2の一端部に、トノカバーケース3の凹溝3bのような嵌め合わせ構造部と嵌合する構造の部分を設けた構成としてもよい。この構成でも、遮蔽部材2を嵌め合わせによって容易にトノカバーケース3に取り付け可能とする、本発明の効果は維持される。
本発明の一実施形態のトノカバー装置を上方から見た一部破断平面図。 図1のA−A線断面図。 図1のB−B線断面図。 図1のトノカバー装置の弦巻ばねの取り付け部を示す図。 図1のトノカバー装置の遮蔽部材の、トノカバーケースへの取り付け方法を示す図。 従来例のトノカバー装置の斜視図。 他の従来例のトノカバー装置の斜視図。
符号の説明
1 トノカバー装置
2 遮蔽部材
2b 孔
2c 取り付け端部部分
2d 一般面部
3,40 トノカバーケース
3a 開口
3b,41 凹溝
3c 延長部
3d 傾斜部
3e 係止突起
4,44 エンドキャップ
5 弦巻ばね
5a,5b アーム部
6 トノカバー
7 ピン
8 巻き取り軸
21 メインカバー
22 ケース
23,30 サブカバー
24 可動部
26 シートバック
31 厚肉端部
34 開口

Claims (5)

  1. 自動車のリヤシートの背後に設けられた荷室空間の上方を遮蔽するためのトノカバーと、
    該トノカバーを巻き取って収容するトノカバーケースと、
    前記トノカバーケースに着脱可能に取り付けられ、弾性部材によって回転付勢されて前記リヤシートのシートバックの背面に当接させられ、前記シートバックのリクライニング動作に追随して揺動する遮蔽部材とを有し、
    前記遮蔽部材は、前記トノカバーケースの外面に設けられた嵌め合わせ構造部に嵌め込むことによって、前記トノカバーケースに取り付けられるトノカバー装置。
  2. 前記弾性部材は、前記遮蔽部材の取り付け端部部分に取り付けられており、前記遮蔽部材は、前記弾性部材の弾性力を利用して前記嵌め合わせ構造部に嵌め込むことによって前記トノカバーケースに着脱可能である、請求項1に記載のトノカバー装置。
  3. 前記弾性部材は弦巻ばねであり、前記嵌め合わせ構造部は、凹溝と該凹溝の内面に形成された係止突起とを有し、前記弦巻ばねは、一端が前記係止突起に当接して前記凹溝内に保持され、前記遮蔽部材を前記凹溝の内面に押し付けて前記凹溝内に保持している、請求項2に記載のトノカバー装置。
  4. 前記嵌め合わせ構造部は、前記トノカバーケースの側面に形成された凹溝を有し、前記遮蔽部材は、前記凹溝に隣接する部分の上面と前記トノカバーケースの上面とが同一面上に位置することができるように、前記凹溝内に配置された部分と該凹溝の外に配置された部分との間に段差部を有している、請求項1から3のいずれか1項に記載のトノカバー装置。
  5. 前記遮蔽部材は、前記シートバックを倒していくにつれて下方に揺動し、上方に向かって凸になるように湾曲した形状を有している、請求項1から4のいずれか1項に記載のトノカバー装置。
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