JP2017193279A - トノカバー構造 - Google Patents

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祥史 安部田
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Abstract

【課題】トノカバーがバックドアの開口部の縁に干渉することを抑制しつつ、ユーザビリティを向上させることが可能なトノカバー構造を提供する。
【解決手段】トノカバー10は、ハッチバックドア車100の後部に設けられた開口部6を上下方向に開閉するバックドア3とリアシート2との間に張設可能である。滑動子12は、開口部6とリアシート2との間におけるハッチバックドア車100の車室側の側面に設けられ、トノカバー10が張設された状態において、トノカバー10を下方に付勢しつつ滑動可能に支持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、トノカバー構造に関し、特には、ハッチバックドアタイプの乗用自動車用のトノカバー構造に関する。
上開き式のバックドアを備えるハッチバックドアタイプの自動車などでは、通常、後部座席とバックドアとの間がトノ(tonneau)部と呼ばれる荷物を収容するスペースとなっている。トノ部は、収容している荷物が外部から視認されないように、遮蔽用のシートであるトノカバーで覆われることがある。このような場合、トノカバーによって利用者の荷物の出し入れなどが妨げられないように、トノカバーを巻き取り可能に保持するトノカバー装置が設けられることがある。
トノカバー装置としては、トノカバーを巻き取る巻取軸を備えたケースが自動車の後部座席の背面に設けられ、後部座席側からバックドア側にトノカバーを引き出す構造のものが多いが、それとは逆にバックドアにケースが備わり、バックドア側から後部座席側にトノカバーを引き出す構造のものも知られている。
上開き式のバックドア側から後部座席側にトノカバーを引き出すタイプのトノカバー装置や、後部座席側からトノカバーを引き出して上開き式のバックドア側に係合するタイプのトノカバー装置などでは、バックドアが開いた際に、バックドアと共にトノカバーのバックドア側も上方に移動するため、利用者がトノ部をバックドア側から利用しやすくなるという利点がある。
しかしながら、バックドアにより開閉されるバックドア開口部の幅はトノカバーの幅よりも狭く、特にバックドア開口部の上方部は下方部よりも幅が狭くなっているため、上記のようなトノカバー装置には、バックドアが開いた状態では、トノカバーがバックドア開口部の縁(上縁や側縁)と干渉しやすいという問題がある。トノカバーがバックドア開口部の縁と干渉すると、トノカバーが撓んで皺が形成されるなどして見栄えが悪くなったり、バックドアの開閉が繰り返されることにより干渉が何度も発生して、トノカバーの側縁やバックドア開口部の縁に設けられたウェザーストリップなどが磨耗したりするなどの恐れがある。
これに対して特許文献1には、トノカバーが上側に移動することを規制する規制部を備えたトノカバー装置が記載されている。このトノカバー装置は、後部座席側からトノカバーを引き出し、上開き式のバックドア側に係合するタイプである。トノカバー装置は、バックドアが開いた状態において、バックドアの車室側の両端部におけるトノカバーと係合可能な被係合部よりも下側となる位置に、トノカバーと当接することで、トノカバーが上側に移動するのを規制する規制部が備わっている。これにより、トノカバーが幅狭部分であるバックドア開口部の上方部に接触することを抑制することができるため、トノカバーがバックドア開口部の縁に干渉することを抑制することができる。
特開2013−23095号公報
しかしながら、特許文献1に記載の後部荷室構造では、規制部がバックドアに備わっているため、バックドアの開閉に応じて規制部の位置が移動したり、バックドアが開いた状態の時に規制部が高い位置に移動してしまったりする。このため、トノカバーを使用しないときに規制部を有効に利用することができず、ユーザビリティが低い。
本発明の目的は、トノカバーがバックドアの開口部の縁に干渉することを抑制しつつ、ユーザビリティを向上させることが可能なトノカバー構造を提供することである。
本発明によるトノカバー構造は、自動車のトノカバー構造であって、前記自動車の後部に設けられた開口部を上下方向に開閉するバックドアと後部座席との間に張設可能なトノカバーと、前記開口部と前記後部座席との間における前記自動車の車室側の側面に設けられ、前記トノカバーが張設された状態において、前記トノカバーを下方に付勢しつつ滑動可能に支持する滑動子と、を有することを特徴とする。
この場合、滑動子がトノカバーを下方に付勢しつつ滑動可能に支持するため、トノカバーが幅狭部分であるバックドアの開口部の上方部に接触することを抑制することができるため、トノカバーがバックドア開口部の縁に干渉することを抑制することができる。また、滑動子は、開口部と後部座席との間における自動車の車室側の側面に設けられているため、トノカバーを使用しないときに滑動子をコンビニフックやコートフックなどとして有効に利用することが可能になるため、ユーザビリティを向上させることが可能になる。
また、本発明では、前記滑動子は、前記トノカバーが張設される張設方向とは垂直な方向に延在する支軸と、前記支軸を中心に回転する回転子と、を有することが望ましい。この場合、トノカバーを張設したり外したり際に、トノカバーによって回転子が回転するため、トノカバーと滑動子との間の摩擦を低減することが可能になるため、安定したトノカバーの滑動支持を可能にするとともに、トノカバーが磨耗することを抑制してトノカバーの耐久性を向上させることが可能になる。
また、本発明では、前記トノカバーが張設される張設方向とは垂直な方向に前記トノカバーを横断して配設され、前記トノカバーに当該配設された方向の剛性を高める棒状部材を付与するテンション部材をさらに有することが望ましい。この場合、トノカバーの幅方向の長さを一定に保つことが可能になるため、トノカバーの側縁が内側にたるんで、滑動子から外れてしまうことを抑制することが可能になる。
また、本発明では、前記トノカバーにおける前記滑動子と接触する個所に設けられ、前記滑動子による前記トノカバーの支持を補助する支持補助部をさらに有することが望ましい。この場合、トノカバーが滑動子から外れてしまうことを抑制することが可能になる。
また、本発明では、前記支持補助部は、前記接触する箇所とは異なる箇所よりも厚い縁取り部であることが望ましい。トノカバー10における滑動子と接触する箇所の剛性を高めることが可能になるため、低コストでトノカバーが滑動子から外れることを抑制することが可能になる。
また、本発明では、前記滑動子は、前記トノカバーが張設される張設方向とは垂直な方向に延在する支軸と、前記支軸を中心に回転する歯車と、を有し、前記支持補助部は、前記歯車の歯が挿入される孔であることが望ましい。この場合、歯車の歯をトノカバーの孔にはめることが可能になるため、トノカバーが滑動子から外れることをより確実に抑制することが可能になる。
本発明によれば、トノカバーがバックドアの開口部の縁に干渉することを抑制しつつ、ユーザビリティを向上させることが可能になる。
本発明の一実施形態のトノカバー構造を採用した自動車の要部を示す斜視図である。 滑動子の詳細な設置場所の一例を示すための図である。 滑動子の構成の一例を示す図である。 滑動子における回転機構の一例を示す図である。 滑動子の効果を説明するための図である。 支持補助部の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同じ機能を有するものには同じ符号を付け、その説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施形態のトノカバー構造を採用した自動車の要部を示す斜視図である。図1に示す自動車は、ハッチバックドアタイプの乗用自動車であるハッチバックドア車100であり、荷物を収容するために荷物収容部であるトノ部1を有する。トノ部1は、後部座席であるリアシート2の背面部(リアシートバック)からバックドア3までの空間である。また、ハッチバックドア車100は、トノ部1の側面部を構成するラゲージサイドトリム4と、トノ部1の底面部を構成するラゲージフロアトリム5とを有する。
バックドア3は、ハッチバックドア車100の後部に設けられた開口部6の上縁の近傍に軸支され、それにより、開口部6を上下方向に開閉可能にする。開口部6の縁には、バックドア3と開口部6との隙間を埋めるためのウェザーストリップ7が設けられている。なお、図1の例では、バックドア3が開かれた状態のハッチバックドア車100が示されている。
ハッチバックドア車100は、トノ部1に収容された荷物を車外から視認されることを抑制するために、トノ部1を覆うシート状のトノカバー10を有する。トノカバー10は、例えば、レザーのような遮光性および柔軟性を有するシート材で形成される。なお、レザーには、塩化ビニールレザーやターポリンレザーなどが含まれる。以下では、トノカバー10はレザーで形成されているものとする。
また、ハッチバックドア車100は、トノカバー10を巻き取る巻取装置11が設けられている。本実施形態では、巻取装置11は、バックドア3に内包されている。巻取装置11は、例えば、トノカバー10を出し入れするための開口が設けられたケース(不図示)と、ケースの内部に回動可能に軸支された、トノカバー10を巻き取るための巻取軸(不図示)とを有する。また、巻取装置11は、巻取軸をトノカバー10を巻き取る方向に付勢する付勢部材(例えば、コイルスプリング)などを有していてもよい。
利用者は、トノカバー10を利用する際には、トノカバー10の先端を巻取装置11から引き出して、リアシート2の背面部に設けられた係合部(不図示)に係止する。これにより、トノカバー10がバックドア3とリアシート2との間に張設される。トノ部1の高さ方向(車高方向)におけるトノカバー10が張設される位置は、特に限定されないが、バックドア3が閉められた状態で、トノ部1の天井部とラゲージフロアトリム5との間の中間点または中間点よりも上方であることが望ましい。
以上のようにトノカバー10を張設することで、利用者がトノ部1を使用するためにバックドア3を開けた際に、巻取装置11がバックドア3と共に上方に移動するため、トノカバー10のバックドア3側も高い位置に移動する。このため、利用者はトノ部1を利用しやすくなる。
また、本実施形態では、バックドア3が上向きに開けられた際に、トノカバー10とバックドア3の開口部6の縁とが干渉することを抑制する干渉抑制機構として滑動子12が設けられている。滑動子12は、開口部6とリアシート2との間におけるハッチバックドア車100の車室側の側面に設けられ、トノカバー10が張設された状態において、トノカバー10を下方に付勢しつつ滑動可能に支持する。
図2は、滑動子の詳細な設置場所の例を示すための図であり、ラゲージサイドトリム4とピラーガーニッシュ8との正面図である。
図2に示すピラーガーニッシュ8は、ラゲージサイドトリム4の上方からバックドア3の開口部6に沿って、ハッチバックドア車100の天井部まで延びるピラーの車室側を装飾する内装材である。ピラーガーニッシュ8は、例えば、オレフィン樹脂やABS樹脂などの材料を、射出成形法やスタンプ成形法を用いて、ハッチバックドア車100の形状に応じた所望の形状に成形された本体部と、骨格部の車室側の表面に貼着された意匠性の表皮材とを含む。
滑動子12は、バックドア3の開口部6の縁の近傍における、ピラーガーニッシュ8の車室側の表面に設けられている。滑動子12はピラーガーニッシュ8に後付けされてもよいし、ピラーガーニッシュ8と一体成形されてもよい。滑動子12とピラーガーニッシュ8とが一体成形されている場合、例えば、滑動子12は、ピラーガーニッシュ8の車室側の表面から突出(例えば、膨出)した突出部として一体成形される。
滑動子12の設置位置としては、バックドア3が閉められた状態で、バックドア3に内包された巻取装置11とリアシート2の背面の上端とを結ぶ直線と、滑動子12とリアシート2またはバックドア3の背面の上端とを結ぶ直線とが成す角度が小さい方が望ましい。また、利用者の運転中における後方視界確認時に、滑動子12が利用者の視界に入らないように、なるべく下方に位置する方が望ましい。このため、例えば、滑動子12の設置位置は、滑動子12が利用者の視界に入らない範囲において、上記の角度ができるだけ小さくなるように決定される。
図3は、滑動子12の一例を示す図である。滑動子12としては、表面が平滑であり、トノカバー10を滑動させる際に、トノカバー10が引っ掛かったたり、トノカバー10に傷を付けたりするような鋭利な角が存在しない形状を有するものが好適であり、図3(a)に示すように、円筒形状を有するものが特に好適である。なお、滑動子12とトノカバー10との間の摩擦係数(動摩擦係数)は、0.15以下であることが望ましい。
滑動子12の高さHが十分でない場合、滑動子12とトノカバー10とに十分なラップ量が得られず、トノカバー10が滑動子12から外れてしまう恐れがある。また、滑動子12の直径Dが十分でない場合、滑動子12に十分な強度が得られず、滑動子12が破損する恐れがある。このため、滑動子12には、ある程度の大きさ(高さHおよび直径D)が必要となる。例えば、滑動子12が円柱形状を有する場合、高さHが約20〜30mm、直径Dが10〜15mmが望ましい。
また、滑動子12が延在(突出)する向きとしては、滑動子12の中心軸Gがトノカバー10の張設される張設方向(すなわち、巻取装置11がトノカバーを巻き取る巻取方向)Xに対して垂直を向くことが望ましい。この場合、トノカバー10を滑動子12から外れにくくすることができる。
また、滑動子12は、トノカバー10を使用しない場合、レジ袋などを掛けるコンビニフックやコートなどを掛けるコートフックなどのような、他の用途として利用されることを考慮して、他の用途としての利便性が高い形状であることが特に望ましい。また、トノカバー10を使用せず、さらに滑動子12を他の用途として利用しないときに、滑動子12が利用者の行動を妨げないように、ハッチバックドア車100は、滑動子12をピラーガーニッシュ8内に収納することが可能な構造を有していてもよい。
滑動子12は、図3(a)に示した円筒形状が望ましいが、円筒形以外の形状でもよい。例えば、滑動子12は、図3(b)に示すようにL字形状を有し、下向きに凸部が形成されるように設置されてもよい。この場合、トノカバー10が張設された際に、トノカバー10における滑動子12の凸部と接触する部分に孔を設け、凸部がその孔に挿入される構成でもよい。この場合、トノカバー10が滑動子12から外れにくくすることが可能になる。なお、孔は、張設方向Xに沿って延びる長孔でもよい。
また、滑動子12には、トノカバー10が滑動子12を滑動しやすくなるように、滑動子12を回転させる回転機構が設けられることが望ましい。
図4は、回転機構を有する滑動子12の一例を示す分解斜視図である。図4に示す滑動子12は、トノカバー10が張設される張設方向とは垂直な方向に延在する支軸21と、支軸21に軸支される回転可能なローラ状の回転子22と、回転子22が支軸21から抜けることを防止する留め具23とを有する。支軸21は、ピラーガーニッシュ8に固定、またはピラーガーニッシュ8と一体成形されている。回転子22の表面には、トノカバー10をより滑動しやすくするために、回転子22の回転方向Yに沿って並設された複数の凹凸条が形成されていてもよい。
回転子22における支軸21と接触する内周部22aの材料は、SUS(Steel Special Use Stainless:ステンレス鋼材)またはPBT樹脂(ポリブチレンテレフタレート樹脂)などが望ましい。回転子22におけるトノカバー10と接触する外周部22bは、ゴム系の発泡材またはウレタン系の発泡材などが望ましい。また、回転子22が十分な強度を得るためには、回転子22がローラ形状の場合、直径(外径)D’は10〜15mmが望ましい。
図5は、滑動子12の効果を説明するための図である。図5では、滑動子12がない場合における巻取装置11と係合部14との間に張設されたトノカバー10と、滑動子12がある場合における巻取装置11と係合部14との間に張設されたトノカバー10とが示されている。図5に示すように滑動子12を設けることにより、滑動子12がないときにトノカバー10がバックドア3の開口部6と干渉する干渉点Aを避けてトノカバー10を張設することができる。
また、本実施形態では、ハッチバックドア車100は、図1に示すように、トノカバー10が張設される張設方向Xとは垂直な方向にトノカバー10を横断して配設されたテンションワイヤー13を備える。テンションワイヤー13は、トノカバー10に対して、テンションワイヤー13が配設された配設方向の剛性を高める棒状部材である。テンションワイヤー13によりトノカバー10が緩むことを抑制することができる。
テンションワイヤー13は、トノカバー10の中間位置、つまり、トノカバー10が張設された際に、リアシート2の背面部に設けられた係合部と巻取装置11との間の位置に配設される。テンションワイヤー13は、トノカバー10の表面に接着されていてもよいが、トノカバー10に内包されることが望ましい。
テンションワイヤー13をトノカバー10に内包する手法としては、トノカバー10が複層構造の場合、2つの層の間にテンションワイヤー13を挿入する手法が挙げられる。また、トノカバー10が単層構造の場合、テンションワイヤー13が露出しないように、被覆材とトノカバー10とでテンションワイヤー13を挟み、被覆材をトノカバー10に接着または溶着する手法が挙げられる。
テンションワイヤー13の材料は、例えば、SUSや丸鋼材S45Cなどを用いて、一定の剛性を有するように形成されることが望ましい。例えば、テンションワイヤー13は、SUSを、断面2次モーメントが4.3mm以上となるように形成されることが望ましい。また、テンションワイヤー13の断面形状は、巻取装置11がトノカバー10を円滑に巻き取れるように、円形状であることが望ましい。
テンションワイヤー13が太すぎると、巻取装置11がトノカバー10を円滑に巻き取ることが困難になる恐れがあるため、テンションワイヤー13はある程度細いことが望ましい。例えば、テンションワイヤー13の断面形状が円形状の場合、テンションワイヤー13の直径はφ4mm以下が望ましい。また、テンションワイヤー13の幅は、トノカバー10の幅よりも10mm程度短いことが好ましい。これは、テンションワイヤー13をトノカバー10に内包する際に、テンションワイヤー13の周囲でトノカバー10を構成する複層構造の2つの層を接着したり、トノカバー10を被覆材と接着したりするためには、5mm程度の接着幅が必要になるためである。
また、本実施形態では、トノカバー10を滑動子12から外れにくくするためのはずれ防止部として、トノカバー10の側縁部に、滑動子12によるトノカバーの支持を補助する支持補助部を備える。支持補助部は、特にテンションワイヤー13が滑動子12に衝突したはずみにトノカバー10が滑動子12から外れることを抑制するために、テンションワイヤー13の先端部近傍に設けられることが望ましい。
図6は、支持補助部の一例を示す図である。図6(a)に示す支持補助部は、トノカバー10における滑動子12と接触する箇所である側縁部(張設方向Xに沿った縁部)に設けられた縁取り部31で形成される。縁取り部31は、トノカバー10の他の部分である一般部32よりも厚く、この縁取り部31が滑動子12の上を滑動するように設けられる。これにより、縁取り部31は、一般部32よりも厚いため、トノカバー10の側縁部の剛性を高めることが可能になり、その結果、トノカバー10が滑動子12から外れることを抑制することができる。
また、図6(b)および図6(c)に示す支持補助部は、滑動子12の回転子22である歯車33とトノカバー10の側縁部に設けられた孔34とで構成される。この場合、図6(b)に示すように、歯車33の歯をトノカバー10の側縁部に設けられた孔34にはめることが可能になるため、トノカバー10が滑動子12から外れることを抑制することが可能になる。
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
1 トノ部
2 リアシート
3 バックドア
4 ラゲージサイドトリム
5 ラゲージフロアトリム
6 開口部
7 ウェザーストリップ
8 ピラーガーニッシュ
10 トノカバー
11 巻取装置
12 滑動子
13 テンションワイヤー
14 係合部
21 支軸
22 回転子
23 留め具
31 縁取り部
32 一般部
33 歯車
34 孔
100 ハッチバックドア車

Claims (6)

  1. 自動車のトノカバー構造であって、
    前記自動車の後部に設けられた開口部を上下方向に開閉するバックドアと後部座席との間に張設可能なトノカバーと、
    前記開口部と前記後部座席との間における前記自動車の車室側の側面に設けられ、前記トノカバーが張設された状態において、前記トノカバーを下方に付勢しつつ滑動可能に支持する滑動子と、を有することを特徴とするトノカバー構造。
  2. 前記滑動子は、前記トノカバーが張設される張設方向とは垂直な方向に延在する支軸と、前記支軸を中心に回転する回転子と、を有することを特徴とする請求項1に記載のトノカバー構造。
  3. 前記トノカバーが張設される張設方向とは垂直な方向に前記トノカバーを横断して配設され、前記トノカバーに当該配設された方向の剛性を高める棒状部材をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載のトノカバー構造。
  4. 前記トノカバーにおける前記滑動子と接触する個所に設けられ、前記滑動子による前記トノカバーの支持を補助する支持補助部をさらに有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のトノカバー構造。
  5. 前記支持補助部は、前記接触する箇所とは異なる箇所よりも厚い縁取り部である、請求項4に記載のトノカバー構造。
  6. 前記滑動子は、前記トノカバーが張設される張設方向とは垂直な方向に延在する支軸と、前記支軸を中心に回転する歯車と、を有し、
    前記支持補助部は、前記歯車の歯が挿入される孔である、請求項4に記載のトノカバー構造。
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