JP6099485B2 - 倒立振子型車両 - Google Patents

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    • B62K11/007Automatic balancing machines with single main ground engaging wheel or coaxial wheels supporting a rider

Description

本発明は、倒立振子型車両に係り、主輪に加えて旋回を容易にするための副輪を備えた倒立振子型車両に関する。
倒立振子型車両として、車体フレームと、複数の回転自在の従動ローラを当該従動ローラの回転軸線が円環状をなすように組み合わせてなる主輪と、前記車体フレームに前記主輪の回転軸線と概ね同軸をなして前記主輪の両側に位置するように回転可能に支持され、前記従動ローラに対してねじれの関係をもって接触するように配置された複数の回転自在な駆動ローラを備えた左右の駆動ディスクと、前記左右の駆動ディスクを個別に駆動する駆動手段とを有する倒立振子型車両が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に係る倒立振子型車両は、左右の駆動ディスクを回転させ、主輪を左右に延びる軸線を中心として回転させることによって前後に移動することができる。また、倒立振子型車両は、左右の駆動ディスクに速度差をつけて回転させ、従動ローラを回転させることによって左右に移動することができる。このように、倒立振子型車両は前後左右のいずれの方向にも走行することができる。
特開2011−63243号公報
しかしながら、特許文献1に係る倒立振子型車両は、前後左右への移動を得意とするものの、左右への旋回(回頭)が難しいという問題がある。この問題に対して、主輪に加えて副輪を設け、副輪による床面との摩擦力や副輪による駆動力によって、倒立振子型車両を旋回させることが考えられる。このような倒立振子型車両では、車体フレームに対して上下方向に回動可能に設けられた副輪アームに副輪を支持させ、副輪を自重によって接地させる構成が考えられる。しかしながら、この構成では、副輪アームを押し下げるような何らかの外力が副輪アームに加わる場合を想定すると、副輪の回転軸や回転軸の支持構造の耐荷重性を確保するために、副輪が必要以上に大型化する。
本発明は、以上の背景を鑑みてなされたものであって、倒立振子型車両において、副輪アームに何らかの下方へ押し下げるような外力が加わった場合であっても、副輪に過大な荷重が加わらないようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、前後左右に移動可能な主輪(3)及び前記主輪に支持された車体フレーム(2)を有する倒立振子型車両(1)において、前記車体フレーム(2)に上下に回動可能に支持された副輪アーム(101)と、前記副輪アームに支持され、接地する副輪(5)とを有し、前記副輪は、変形可能な付勢装置(129)を介して支持され、前記副輪アームに対して所定の位置に付勢され、前記副輪アームに下方への荷重が加わったときに、前記付勢装置が変形し、前記副輪アームの少なくとも一部が接地することを特徴とする。
この構成によれば、副輪を支持する副輪アームが変形可能な付勢装置を有するため、副輪アームに何らかの下方へ押し下げるような外力が加わった場合には、付勢装置が変形し、副輪アームが床面に突き当たる。そのため、副輪アームを床面側に押す荷重が、副輪、及び副輪と副輪アームとの接合部に加わることが避けられる。これにより、副輪及び副輪アームに求められる耐荷重性を最小限に抑えて、副輪まわりを軽量かつコンパクトにすることができる。
上記発明において、前記副輪アームは屈曲可能な少なくとも1つの関節部(102、116)を備え、前記付勢装置は前記関節部を所定の角度に付勢するとよい。
この構成によれば、副輪アームの変形部分及び変形方向が定まり、副輪アームによる副輪の支持構造が安定する。
上記発明において、前記副輪の前記主輪から水平方向に最も離れた最端部(R)は、鉛直方向において前記関節部よりも上方に配置されているとよい。
この構成によれば、倒立振子型車両が走行中に副輪の最端部側から障害物に衝突した場合に、副輪アームの副輪側が上方へと円滑に回動することができるため、副輪は上方に移動して障害物を円滑に乗り越えることができる。
上記発明において、前記副輪アームの前記車体フレームに対する回動軸(111)と、前記最端部とを結ぶ線分(L1)よりも下方に前記関節部が位置するとよい。
この構成によれば、副輪アームに加わる下方への荷重の方向と、副輪アームの関節部が副輪アームの両端部に対して突出する方向とが一致するため、車体フレームが副輪アームを押すときに関節部が円滑に屈曲し易くなる。また、副輪アームに下方への荷重が加わった際に、比較的早い段階で副輪アームを床面に当接させることができる。また、倒立振子型車両の走行中において、床面上の障害物が副輪に接触した場合に、関節部が屈曲して副輪が障害物を乗り越え易くなる。
上記発明において、前記副輪アームは、前記車体フレームに回動可能に支持された第1副輪アーム(103)と、第1副輪アームに所定の回動範囲で回動可能に支持された第2副輪アーム(104)とを有し、前記付勢装置は、前記第1副輪アーム及び前記第2副輪アーム間に設けられたばね(129)であり、前記第2副輪アームの前記副輪側の端部を、前記第1副輪アーム側の端部に対して床面側に付勢するとよい。
この構成によれば、副輪アームは、簡素な構成に形成され、荷重を受けていない通常時には床面から離れた位置に維持され、荷重を受けた際に屈曲して接地することができる。
上記発明において、前記副輪は、回転可能に前記副輪アームに支持されたホイール(151)と、前記ホイールの外周部に前記ホイールの接線を中心として回転可能に支持された複数のフリーローラ(153)とを有し、前記ホイールは電動モータ(133)によって駆動されるようにしてもよい。
この構成によれば、副輪のホイールが回転することによって、倒立振子型車両を旋回させることができる。また、副輪はフリーローラを有するため、ホイールが回転しない場合にもフリーローラが回転することによって、副輪は倒立振子型車両の走行抵抗とならない。
上記発明において、前記関節部は、前記電動モータの下方に配置されているとよい。
この構成によれば、関節部が屈曲する際にも電動モータと床面との接触が避けられる。また、関節部が副輪アームの両端に対して下方に突出して配置された場合には、電動モータは関節部の突出部の裏側(上方)に配置されることによって、スペースの有効利用が可能になる。
上記発明において、前記副輪アームは、前記車体フレームが前記副輪側に傾斜した際に接地する部分に、可撓性を有し、着脱可能なスキッドプレート(120)を有するとよい。
この構成によれば、副輪アームはスキッドプレートを介して床面に接地するため、副輪アームと床面との滑りが抑制される。これにより、副輪アームは、床面に対して車体フレームを安定性良く支持することができる。また、スキッドプレートを介して副輪アームが床面に接触するため、床面に傷を付け難くなる。また、スキッドプレートは、着脱可能であるため、摩耗した場合には取り替えが可能である。
以上の構成によれば、倒立振子型車両において、副輪アームに下方への荷重が加わった場合であっても、副輪に過大な荷重が加わらないようにすることができる。
実施形態に係る倒立振子型車両の斜視図 倒立振子型車両の側面図 ホイールカバーを取り外した状態の倒立振子型車両の側面図 ホイールカバーを取り外して示す倒立振子型車両の正面図 車体フレームの斜視図 副輪アーム及び副輪ユニットの斜視図(電動モータ、回転角センサ及び副輪カバーを省略して示す) 副輪アーム及び副輪ユニットの平面図(電動モータ、回転角センサ及び副輪カバーを省略して示す) 初期形態における副輪アーム及び副輪ユニットの断面図(電動モータ、回転角センサ及び副輪カバーを省略して示す) 屈曲後形態における副輪アーム及び副輪ユニットの断面図(電動モータ、回転角センサ及び副輪カバーを省略して示す) 倒立振子型車両の側面図であって、第1副輪アームの変形例を示す 一部変形実施形態の初期形態における副輪アーム及び副輪ユニットの断面図(電動モータ、回転角センサ及び副輪カバーを省略して示す) 一部変形実施形態の変形後形態における副輪アーム及び副輪ユニットの断面図(電動モータ、回転角センサ及び副輪カバーを省略して示す)
以下に、図面を参照して本発明の倒立振子型車両の実施形態を説明する。以下の説明では、倒立振子型車両に着座した乗員(搭乗者)を基準として各方向を定める。
(全体構成)
図1は実施形態に係る倒立振子型車両の斜視図であり、図2は倒立振子型車両の側面図であり、図3はホイールカバーを取り外した状態の倒立振子型車両の側面図であり、図4はステップユニットが収納状態にあり、ホイールカバーを取り外して示す倒立振子型車両の正面図である。図1〜図4に示すように、倒立振子型車両1は、車体骨格をなす車体フレーム2と、主輪3を含む主輪ユニット4と、副輪5を含む副輪ユニット6と、主輪ユニット4を駆動する駆動ユニット7と、駆動ユニット7及び副輪ユニット6を制御する電装ユニット8と、電装ユニット8に電力を供給するバッテリパック9と、乗員が着座するためのサドルユニット11とを有する。
(車体フレーム)
図5は、車体フレームの斜視図である。図1〜図5に示すように、車体フレーム2は、上下に延びる左右一対のサイドポスト21と、左右に延び、左右のサイドポスト21を連結するアッパビーム22及びミドルビーム23とを有している。アッパビーム22は、直線状に延び、左右両端が左右のサイドポスト21の上端部に接合されている。ミドルビーム23は、アッパビーム22よりも下方に配置され、左右両端が左右のサイドポスト21の中間部に接合されている。ミドルビーム23は、長手方向における中間部が左右両端よりも前方に突出するように湾曲して形成されている。サイドポスト21、アッパビーム22、及びミドルビーム23は、鋼製のパイプ材から形成され、ボルト締結や溶接によって互いに接合されている。以下、特に限定しない限り、接合との語は、ボルト締結や溶接等の公知の接合手法を含むものとする。他の実施形態では、サイドポスト21、アッパビーム22、及びミドルビーム23は、プレス鋼板等の公知の材料から形成されてよい。
左右のサイドポスト21の下端部には、主輪ユニット4を支持する車軸25に支持されるマウント部材(車軸支持部材)26がそれぞれ接合されている。車軸25及びマウント部材26は車体フレーム2の一部をなす。マウント部材26は、車軸孔(不図示)が形成されたマウント基部31と、マウント基部31から上方に延びるポスト接合部32と、マウント基部31から下方に延びるステップ接合部33とを有している。ポスト接合部32は、各サイドポスト21の下端部に接合されている。左右の車軸孔は、それぞれ左右に貫通するように形成され、互いに同軸に配置されている。車軸孔の内径は、車軸25の外径よりも小さく形成されている。車軸孔には車軸締結ボルト28が挿通される(図4参照)。車軸締結ボルト28の軸部は、左右方向における外側からワッシャ29及び車軸孔を貫通し、車軸25の端部に螺着することによって、車軸25をマウント部材26に回転不能に締結している。左右のステップ接合部33は、マウント基部31から下方に延びた後、左右方向において互いに離間する方向に延びている。左右のステップ接合部33の下端間には、後述するステップユニット35が掛け渡されている。
アッパビーム22には左右一対の第1ブラケット37が前方に突出するように接合され、ミドルビーム23には左右一対の第2ブラケット38が前方に突出するように接合されている。第1及び第2ブラケット37、38には駆動ユニット7がボルト締結され、駆動ユニット7は左右のサイドポスト21の上部前方に配置されている。
アッパビーム22には、左右一対の第3ブラケット39が後方に突出するように接合されている。第3ブラケット39にはバッテリパック9を支持するためのバッテリケース41が接合され、バッテリケース41は左右のサイドポスト21の上部後方に配置される。バッテリケース41は、後方に向けて開口する箱形に形成され、内部にバッテリパック9とのコネクタ(不図示)を有している。バッテリパック9は、後方からバッテリケース41に挿入されることによって、バッテリケース41に支持されると共に、コネクタに接続されている。
左右のサイドポスト21の上下方向における中間部には、ボルトボスである電装ユニット接合部43が設けられている。電装ユニット接合部43には、電装ユニット8の外殻をなす電装ケース44がボルト締結され、電装ケース44はバッテリケース41の直下、すなわちサイドポスト21の上部後方に配置されている。
(主輪ユニット)
図4に示すように、主輪ユニット4は、左右のマウント部材26間、及び左右のサイドポスト21間に配置されている。主輪ユニット4は、車幅方向(左右方向)に水平に延在する車軸25と、車軸25の外周に互いに独立して回転可能に支持された左右の駆動ディスク50と、車軸25によって挿通されると共に、左右の駆動ディスク50間に配置された環状の主輪3と、左右の駆動ディスク50に接合されたコグベルト用の左右の従動プーリ51とを有する。左右の駆動ディスク50と左右の従動プーリ51とは、全て車軸25の軸線を共通軸線として同一軸線上にある。車軸25の外周には、左右一対の段部(不図示)が軸線方向に所定の間隔をおいて形成されている。左右の駆動ディスク50は、車軸25に螺着されるナット(不図示)と段部と間に保持され、車軸25の軸線方向における位置が定められている。
主輪3は、倒立振子制御に基づき駆動される駆動輪であり、金属製の円環部材53と、円環部材53の外周に取り付けられた複数個の従動ローラ54(フリーローラ)とにより構成され、従動ローラ54において接地する。従動ローラ54は、円環部材53の外周に回転可能に装着された円筒状の金属製の基部(符号省略)と、基部の外周に加硫接着された円筒状のゴム製の外周部(符号省略)とにより構成されている。従動ローラ54は、円環部材53の環方向(円周方向)に複数個設けられ、各々自身の配置位置における円環部材53の接線を回転中心として個々に回転(自転)可能になっている。つまり、主輪3は、独立して自転可能な複数個の従動ローラ54を、円環をなすように組み合わせてなる。厳密には、複数個の従動ローラ54は、自身の個数に応じた角数の多角形をなすように組み合わせて主輪3をなす。
左右の駆動ディスク50は、円環部材53の中心半径より小さい外径の円盤形をなし、その外周部は略円錐台形をなす。駆動ディスク50の外周部には、周方向に等間隔をおいて複数の金属製の駆動ローラ58が回転可能に支持されている。左側の駆動ディスク50の駆動ローラ58と右側の駆動ディスク50の駆動ローラ58とは、左右対称形をなすように配置され、各駆動ローラ58の回転中心は駆動ディスク50の回転中心に対してねじれの関係となるように配置されている。これにより、左右の駆動ローラ58は、左右対称形をなし、はすば歯車の歯すじに似た傾斜配置となっている。
左右の駆動ディスク50は、主輪3を左右両側より挟むように配置され、主輪3を略同一軸線上(同心)に支持する。これにより、主輪3は左右の駆動ディスク50間に支持される。
駆動ディスク50の駆動ローラ58の外周部は、主輪3の従動ローラ54の外周部に押し付けられた状態で接触している。左右の駆動ディスク50の駆動ローラ58が左右両側から従動ローラ54を挟むことにより、主輪3は左右の駆動ディスク50の間に無軸状態で支持され、左右の駆動ディスク50と共に自身の中心を回転軸として回転(公転)可能となっている。以上のようにして、左右の駆動ディスク50、左右の従動プーリ51、車軸25及び主輪3による主輪ユニット4としての組立体が構成される。主輪ユニット4は、左右のマウント部材26間に配置され、ワッシャ29及び車軸孔を貫通し、車軸25の端部に接合される車軸締結ボルト28によってマウント部材26の内側に締結される。車軸締結ボルト28の頭部はマウント部材26から左右外方へと突出している。
(駆動ユニット)
駆動ユニット7は、左右一対の電動モータ61と、減速機構62と、左右一対のコグベルト用の駆動プーリ63とを有する。減速機構62は、1つのギヤケース64と、ギヤケース64内に支持された左側の電動モータ61用のギヤ列(不図示)と、ギヤケース64内に支持された右側の電動モータ61用のギヤ列(不図示)とを有する。左右の電動モータ61は、ギヤケース64の左右の側部に、ギヤケース64を挟んで互いに回転軸が同軸となるように接合されている。減速機構62における2つのギヤ列の各出力軸(不図示)は、互いに同軸にギヤケース64の左右の側部から突出している。各ギヤ列の出力軸は、左右の電動モータ61の回転軸と平行に配置されており、左側の電動モータ61に対応したギヤ列の出力軸は左方に突出し、右側の電動モータ61に対応したギヤ列の出力軸は右方に突出している。駆動プーリ63は、各ギヤ列の出力軸に接合されている。
ギヤケース64が第1ブラケット37及び第2ブラケット38にボルト締結されることによって、駆動ユニット7は車体フレーム2に支持される。駆動ユニット7は車体フレーム2に支持された状態で、駆動ユニット7は左右のサイドポスト21の上部前方に配置され、主輪ユニット4の前部上方に配置されている。左右の電動モータ61は、左右のサイドポスト21の前方に配置され、左右のサイドポスト21よりも左右外方へと突出している。左右の駆動プーリ63は、左右の電動モータ61に対して前方かつ下方に配置され、左右の従動プーリ51の上方に配置されている。左右において対応する駆動プーリ63及び従動プーリ51には無端のコグベルト66が掛け渡されている。駆動プーリ63は、従動プーリ51に対して直径が小さく、かつ歯数が少なく設定されている。これにより、左側の電動モータ61の回転力は、減速機構62の左側のギヤ列、左側の従動プーリ51、コグベルト66、左側の従動プーリ51を介して左側の駆動ディスク50に伝達される。同様に、右側の電動モータ61の回転力は、減速機構62の右側のギヤ列、右側の従動プーリ51、コグベルト66、右側の従動プーリ51を介して右側の駆動ディスク50に伝達される。
主輪3、左右の駆動ディスク50、左右の従動プーリ51、左右の駆動プーリ63、及びコグベルト66を覆うように合成樹脂製のホイールカバー67が設けられている。ホイールカバー67の下部は、開口を有しており、主輪3の下部が外部に露出している。
(ステップユニット)
図1〜図4に示すように、ステップユニット35は、乗員の足裏を支持するためのフットステップ71と、フットステップ71に設けられたスタンド装置72とを有する。スタンド装置72は、倒立振子制御が行われない不使用時に倒立振子型車両1を起立状態に維持するために使用される。フットステップ71は、ホイールカバー67の前方を左右に延在する前端部と、前端部の左端及び右端からそれぞれ後方に延びる左右一対の側部とを有し、各側部の後端部において左右のマウント部材26のステップ接合部33にボルト締結されている。
スタンド装置72は、起立位置と収納位置との間で回動可能にフットステップ71に支持された左右一対のスタンドアーム74と、各スタンドアーム74を収納位置から起立位置に回動させる起立用レバー75と、各スタンドアーム74を起立位置から収納位置に回動させる左右一対の収納用レバー76とを有している。起立用レバー75及び左右の収納用レバー76は、それぞれフットステップ71に回動可能に支持されており、各リンク部材(符号省略)を介して左右一対のスタンドアーム74に連結されている。乗員は、起立用レバー75及び左右の収納用レバー76を踏み込み操作することによって、スタンドアーム74を起立位置と収納位置との間で回動させることができる。左右のスタンドアーム74は、起立状態において、車体フレーム2を前傾させた場合に床面Sに当接する。
(サドルユニット)
図1〜図4に示すように、サドルユニット11は、乗員の臀部を支持するサドル84と、サドル84を車体フレーム2に支持するサドルポスト85とを有している。サドル84は、骨格(底板)をなす板状のベース86と、ベース86の上部に取り付けられた可撓性のパッド87とを有している。左右一対のサドルポスト85は、上下に延びる柱状をなし、その上端がベース86の下部に接合されている。左右のサドルポスト85は、左右のサイドポスト21の上端開口に挿入され、サイドポスト21に支持される。左右のサイドポスト21の上端付近には、サイドポスト21を径方向に貫通する調整ねじ88が螺着されている。左右のサドルポスト85には、直径方向に貫通し、調整ねじ88を受容する受容孔(不図示)が形成されている。受容孔は、サドルポスト85の長手方向に沿って複数形成されている。調整ねじ88が通過する受容孔を選択することによって、サイドポスト21に対するサドルポスト85の挿入深さが選択される。すなわち、サイドポスト21に対するサドル84の高さを調整することができる。
(電装ユニット)
電装ユニット8は、いずれも図示しない主輪PDU、副輪PDU、DC−DCコンバータ、及びI/Oインターフェースと、ジャイロセンサ91とを有している。主輪PDUは駆動ユニット7を制御するための主輪制御用パワードライブユニットであり、副輪PDUは副輪ユニット6を制御するための副輪制御用パワードライブユニットである。DC−DCコンバータは、バッテリパック9から供給される直流電圧を所定の直流電圧に降圧する。ジャイロセンサ91は、所定の軸線(例えば、鉛直線)に対する車体フレーム2の傾斜角及び角速度を検出する。主輪PDU、副輪PDU、DC−DCコンバータ、及びI/Oインターフェースは、箱形の電装ケース44内に収容されている(図1参照)。
電装ケース44は、左右のサイドポスト21に設けられた電装ユニット接合部43にボルト締結され、バッテリケース41の下方かつ主輪ユニット4の上方に配置される。側方から見て電装ケース44は、大部分が左右のサイドポスト21よりも後方に配置される。ジャイロセンサ91は、電装ケース44の底面に接合され、上下方向において電装ケース44と主輪ユニット4との間に配置されている。電装ユニット8の電源をON、OFFするスイッチボタン93は、ホイールカバー67の前面、すなわち主輪3の前方上方に設けられている。スイッチボタン93から出力信号は、I/Oインターフェースに入力される。
(副輪ユニット)
図5は車体フレームの斜視図であり、図6は副輪アーム及び副輪ユニットの斜視図(電動モータ、回転角センサ及び副輪カバーを省略して示す)であり、図7は副輪アーム及び副輪ユニットの平面図(電動モータ、回転角センサ及び副輪カバーを省略して示す)である。図5〜図7に示すように、副輪ユニット6は、副輪アーム101を介して車軸締結ボルト28(車軸25)に支持されている。副輪アーム101は、関節部102を介して互いに屈曲可能に連結された第1副輪アーム103と、第2副輪アーム104とを有している。
第1副輪アーム103は、金属製のパイプ材から形成された第1副輪アーム前部106と、第1副輪アーム前部106に接合されたブラケットである第1副輪アーム後部107とを有している。第1副輪アーム前部106は、長手方向における中間部が左右方向に延び、左右の端部が中間部に対して屈曲して前方に延び、平面視において前方に向けて開口したU字形を呈する。第1副輪アーム前部106の左右の前端部は左右方向から板状に押し潰され、左右を向く面を形成している。第1副輪アーム前部106の左右前端部のそれぞれには、左右方向に貫通する軸受孔(不図示)が形成されている。各軸受孔には、車軸締結ボルト28の頭部にそれぞれ接合された回動軸111が挿通されている。回動軸111は、軸部と段付きの頭部を備えた段付きボルトであり、車軸締結ボルト28の頭部に同軸に螺着されている。これにより、第1副輪アーム前部106は左右の回動軸111を介して、車軸25の中心を通る軸線を中心として回動可能に車軸25に支持されている。これにより、第1副輪アーム前部106の左右の前端部の間には、主輪ユニット4(左右の駆動ディスク50及び主輪3)、ホイールカバー67、左右のマウント部材26が配置される。詳細には、第1副輪アーム前部106は、回動軸111の頭部に支持されている。第1副輪アーム前部106は、回動軸111の頭部に形成された段部に係止され、回動軸111に対して軸線方向に変位不能に支持されている。すなわち、第1副輪アーム前部106は、回動軸111の頭部から脱落しないように支持されている。
第1副輪アーム後部107は、板状の底部114と、底部114の左右両側縁から上方へと延びる左右の側壁部115とを有している。第1副輪アーム後部107は、鋼板をプレス成形することによって形成されている。底部114及び左右の側壁部115の前端は、第1副輪アーム前部106の後端部、すなわち長手方向における中間部に溶接されている。底部114及び左右の側壁部115は、第1副輪アーム前部106の後端部から後方へと延びている。底部114は、左右の側壁部115よりも後方に延びている。左右の側壁部115間には、円柱状の支持軸116が掛け渡されている。支持軸116は、軸線が左右に延びるように配置されている。
第2副輪アーム104は、第2副輪アーム前部121と、第2副輪アーム後部122とを互いに接合して構成されている。第2副輪アーム前部121は、板片を折り曲げて形成されたものであり、面が前後を向き、左右に延びる中間部124と、中間部124の左右両端から前方に延び、面が左右を向く左右の側部125とを有する。左右の側部125の前端部には、左右に貫通する貫通孔(不図示)が形成され、各貫通孔には支持軸116が挿通されている。これにより、第2副輪アーム前部121は、支持軸116に回動可能に支持される。このようにして、第1副輪アーム後部107及び第2副輪アーム前部121は、関節部102を構成している。
第1副輪アーム後部107の底部114の下面には、スキッドプレート120が着脱可能に取り付けられている。スキッドプレート120は、可撓性を有する板状部材であり、底部114の下面を覆うように設けられている。底部114には上下に貫通する係合孔118が形成され、スキッドプレート120には係合孔118に着脱可能に係止される弾性爪130が突設されている。
第2副輪アーム前部121の中間部124には、板状の第2副輪アーム後部122の下端部がボルト126によって締結されている。ボルト126は、第2副輪アーム前部121の中間部124を貫通し、第2副輪アーム後部122に螺着するように設けられており、ボルト126の頭部は、中間部124の前側に突出している。
支持軸116には、捩じりコイルばねであるばね129のコイル部が支持されている。ばね129は、その一端が第1副輪アーム後部107の底部114の上面に当接し、他端が第2副輪アーム前部121及び第2副輪アーム後部122に一体に結合されたボルト126の頭部の上部に引っ掛かっている。倒立振子型車両1を左側から見た状態を基準にすると(図8参照)、第2副輪アーム前部121は、ばね129によって、第1副輪アーム後部107に対して、支持軸116を中心として時計回りに付勢されている。すなわち、前端部において支持軸116に支持された第2副輪アーム前部121の後端部が、支持軸116に対して下方に向かうように、ばね129に付勢されている。ばね129に付勢された第2副輪アーム前部121は、左右の側部125の下縁が第1副輪アーム後部107の底部114の上面に当接した状態に維持される。
第2副輪アーム後部122は、その下端部が第2副輪アーム前部121の中間部124にボルト締結され、第2副輪アーム前部121の中間部124に対して上方に延出している。第2副輪アーム後部122は、面が前後を向く板状に形成され、その中央部には前後に貫通する挿通孔131が形成されている。
副輪ユニット6は、電動モータ133と、減速機134と、副輪5とを有している。電動モータ133は、コイル(不図示)が収容されたハウジング(ヨーク)137と、ハウジング137に回転可能に支持された回転軸138とを有している。ハウジング137は、第2副輪アーム後部122の前面にボルト等によって接合され、関節部102の上方に配置される。電動モータ133の回転軸138は挿通孔131を通過して第2副輪アーム後部122よりも後方に突出している。電動モータ133のハウジング137の前端には、電動モータ133の回転軸138の回転角を検出するための回転角センサ139が取り付けられている。
減速機134は、外殻をなすギヤボックス141を有する。ギヤボックス141は、有底円筒状に形成された本体部142と、本体部142の開口端に外向きに突設されたフランジ部143とを有する。ギヤボックス141は、フランジ部143において第2副輪アーム後部122の後面に接合され、本体部142の内部が挿通孔131に連通している。本体部142の内部にはギヤ列(不図示)が収容されている。ギヤ列は、複数の平歯車や遊星歯車から構成され、所定の減速比が得られるように構成されている。ギヤ列に連結された減速機134の出力軸145は、本体部142の軸線に沿って本体部142から後方に突出している。出力軸145の先端は、扁平形状に形成されている。
副輪5は、1つのホイール151と、ホイール151の外周部に支持軸152を介して回転可能に支持された複数のフリーローラ153とを有する、いわゆるオムニホイールである。ホイール151は、回転軸線に対して直交する平面で半割りに分割された前半部155及び後半部156と、前半部155及び後半部156を回転軸線に沿った方向から挟持する前板157及び後板158とを有している。前板157、前半部155、後半部156、及び後板158は、これらを前後に貫通する複数のボルト161と、各ボルト161の先端に螺着されるナット162とによって、一体に結合されている。
前半部155及び後半部156の合わせ面には、フリーローラ153を受容するための溝部164、165が形成されている。フリーローラ153は、中央部に挿通された支持軸152によって回転可能に支持され、支持軸152の両端部は前半部155及び後半部156の間に挟持されている。このようにして、フリーローラ153は支持軸152を介してホイール151に回転可能に支持されている。各支持軸152の軸線は、ホイール151の外周部において、各位置におけるホイール151の接線と平行に配置されている。すなわち、フリーローラ153は、それぞれが設けられた位置において、その回転軸線がホイール151の接線と平行に配置されている。
前板157、前半部155、及び後半部156は、その中央部に前後に貫通する受容孔168が形成されている。一方、後板158は、中央部に貫通孔を有さず、受容孔168の底部を構成している。減速機134の本体部142は受容孔168に隙間を介して挿入され、減速機134の出力軸145は後板158の中心に形成された結合孔に圧入される。これにより、出力軸145は後板158と一体回転するように結合される。
ギヤボックス141のフランジ部143には、支持具171が接合され、支持具171には副輪カバー172が支持されている(図1及び図2参照)。副輪カバー172は、副輪5の上方、後方左右側方を覆うように設けられている。
図8に示すように、第1副輪アーム103が車軸25に対して回動することによって、副輪5はフリーローラ153において床面Sに接地する。車体フレーム2が所定の範囲内で傾斜している場合も同様である。このとき、関節部102は、ばね129に付勢され、第2副輪アーム前部121の左右の側部125の下縁が第1副輪アーム後部107の底部114の上面に当接した状態に維持される。この状態で第1副輪アーム前部106は、車軸25から後方かつ下方へと傾斜して延び、第1副輪アーム後部107の底部114は略水平に後方に延びる。このとき、第1副輪アーム103及び第2副輪アーム104を含む副輪アーム101は、床面Sから離れて配置される。このときの副輪アームの形態を初期形態という。また、副輪5が接地した状態において、電動モータ133の回転軸138、すなわちホイール151の回転軸線は前後に延在する。すなわち、平面視で車軸25の軸線(主輪3の回転中心軸線)に対して直交する軸線を中心としてホイール151は回転する。
図1及び図6等に示すように、左右のサイドポスト21には、後方かつ下方に突出したストッパ175が取り付けられている。ストッパ175は、副輪アーム101が左右方向に延びる車軸25を中心とした所定の回動位置にあるときに第1副輪アーム前部106の上面に突き当たることによって、車軸25を中心とした第1副輪アーム103の上方への回動範囲(車両を左方から見た状態(図2及び図3参照)において第1副輪アーム103の反時計回り方向への回動範囲)を規制する。換言すると、ストッパ175が第1副輪アーム103に当接することによって、車体フレーム2(サイドポスト21)の後方への最大傾斜角が規制される。
(倒立振子型車両の姿勢及び走行制御)
倒立振子型車両1の走行動作について説明する。主輪PDUは、ジャイロセンサ91により計測される車体フレーム2の前後左右の傾斜角及び角速度の変化よりサドルユニット11に着座した乗員を含む倒立振子型車両1全体の重心位置を随時演算する。
主輪PDUは、乗員を含む倒立振子型車両1全体の重心がニュートラル位置(例えば、車軸25の上方)にある時には、倒立振子制御則に従った制御処理に基づいて駆動ユニット7の電動モータ61を駆動し、車体フレーム2を直立姿勢に維持する。
このとき、副輪PDUは、旋回制御則に従った制御処理に基づいて副輪ユニット6の電動モータ133を停止状態に維持し、副輪5は回転しない。
乗員を含む倒立振子型車両1全体の重心がニュートラル位置より前側に移動すると、主輪PDUが倒立振子制御則に従った制御処理のもとに、駆動ユニット7の電動モータ61をそれぞれ正転方向に同一速度で駆動する。電動モータ61の駆動によって、左右の駆動ディスク50が同一速度で前転し、主輪3が自身の輪中心を回転軸として正転、つまり、前進方向に公転する。このとき、左右の駆動ディスク50に回転速度差が生じないため、駆動ディスク50の駆動ローラ58及び主輪3の従動ローラ54が自転せず、倒立振子型車両1は真っ直ぐに前進する。
乗員を含む倒立振子型車両1全体の重心がニュートラル位置より後側に移動すると、主輪PDUが倒立振子制御則に従った制御処理のもとに、左右の駆動ユニット7の電動モータ61をそれぞれ逆転方向に同一速度で駆動する。電動モータ61の駆動によって、左右の駆動ディスク50が同一速度で逆転し、主輪3が自身の輪中心を回転軸として逆転、つまり、後進方向に公転する。このとき、左右の駆動ディスク50に回転速度差が生じないため、駆動ディスク50の駆動ローラ58及び主輪3の従動ローラ54が自転せず、倒立振子型車両1は真っ直ぐに後進する。
前進時及び後進時には、副輪PDUは、旋回制御則に従った制御処理のもとに、副輪ユニット6の電動モータ133の停止状態が維持され、副輪5は公転しない。このとき、倒立振子型車両1の前進に伴って副輪5のフリーローラ153が自転する。
乗員を含む倒立振子型車両1全体の重心がニュートラル位置より左側あるいは右側に移動すると、主輪PDUが、倒立振子制御則に従った制御処理のもとに、駆動ユニット7の電動モータ61を、互いに異なった回転方向及び又は回転速度に駆動する。電動モータ61の駆動によって、左右の駆動ディスク50間に回転速度差が生じ、左右の駆動ディスク50の回転力による円周(接線)方向の力に対し、この力に直交する向きの分力が左右の駆動ローラ58と主輪3の従動ローラ54との接触面に作用する。この分力によって従動ローラ54が自身の中心軸線回りに回転(自転)することになる。
従動ローラ54の回転は、左右の駆動ディスク50の回転速度差によって定まる。例えば、左右の駆動ディスク50を互いに同一速度で逆向きに回転させると、主輪3は全く公転せず、従動ローラ54の自転だけが生じる。これにより、主輪3には左右方向の走行力が加わることになり、倒立振子型車両1は、左右方向に移動(真横移動)する。また、左右の駆動ディスク50を同一方向に相違した速度で回転させると、主輪3の公転と共に従動ローラ54の自転が生じる。これにより、倒立振子型車両1は、斜め前方や斜め後方に移動する。
このとき、副輪PDUは、旋回制御則に従った制御処理のもとに、副輪ユニット6の電動モータ133を駆動し、真横移動速度と同等の回転速度で副輪5を回転(公転)させてもよい。主輪3の従動ローラ54の回転による移動量と、副輪5の回転による移動量とに差が生じる場合には、倒立振子型車両1は旋回する。
倒立振子制御が行われているときには、車軸25を中心とした車体フレーム2の前傾及び後傾は所定の範囲に留められるため、第1副輪アーム103がストッパ175に当接することはない。一方、倒立振子制御が行われていないとき(例えば停車時)には、車体フレーム2は左右に延びる車軸25を中心として自由に回動することができるため、車体フレーム2は所定の範囲を超えて後傾することができる。車体フレーム2が後傾するときには、ストッパ175が第1副輪アーム103に当接し、第1副輪アーム103を下方に押す。これにより、ばね129の付勢力に抗して関節部102が左右方向に延びる支持軸116を中心として屈曲する(第1副輪アーム103に対して第2副輪アーム104が左右方向に延びる支持軸116を中心として回動する)。図9は、屈曲後形態における副輪アーム及び副輪ユニットの断面図(電動モータ、回転角センサ及び副輪カバーを省略して示す)である。図9に示すように、車体フレーム2の後傾が進むと、第1副輪アーム後部107の底部114がスキッドプレート120を介して床面Sに突き当たる。このときの屈曲した状態における副輪アーム101の形態を屈曲後形態という。この状態で、車体フレーム2の後傾は規制される。換言すると、第1副輪アーム103が支えとなって、車体フレーム2は床面Sに対して所定の角度に維持される。
以上のように、車体フレーム2が後傾する際には、副輪アーム101は関節部102において屈曲し、第1副輪アーム後部107の底部114が床面Sに突き当たるため、車体フレーム2の荷重が副輪ユニット6に加わることが避けられる。詳細には、減速機134の出力軸145や電動モータ133の回転軸138、第2副輪アーム後部122と電動モータ133のハウジング137及びギヤボックス141との接合部、減速機134の出力軸145と副輪5の後板158との接合部に加わることが避けられる。このため、副輪ユニット6に求められる耐荷重を最小限に抑えることができる。
副輪アーム101の関節部102は、副輪アーム101の車軸25に支持された前端部と、電動モータ133を支持する後端部とを結ぶ線分よりも下方に配置されているため、第1副輪アーム103が車体フレーム2のストッパ175に下方に押された際に関節部102は円滑に回動することができる。また、倒立振子型車両1の走行時に路面上の障害物が副輪5に当たった際には、副輪アーム101や関節部102が回動して副輪5は障害物を円滑に乗り越えることができる。
また、図2に示すように、副輪ユニット6の水平方向において主輪3から後方に最も離れた最後端部Rは、副輪カバー172によって構成されている。最後端部Rを通る水平な線を水平線Hとし、最後端部Rと回動軸111の中心とを結ぶ線分をL1とする。関節部102は、水平線H及び線分をL1よりも下方に配置されている。そのため、倒立振子型車両1が後方に移動し、副輪ユニット6の後方から床面S上の障害物が副輪ユニット6の最後端部Rに衝突した場合には、関節部102を中心として副輪ユニット6側が上方へと円滑に回動することができるため、衝撃吸収に寄与する。
車体フレーム2が、後傾した状態から車軸25を中心として前方に回動すると、副輪アーム101の関節部102はばね129に付勢され、第2副輪アーム前部121の左右側部125が第1副輪アーム後部107の底部114に当接するまで回動し、第1副輪アーム後部107の底部114が床面Sから離れ、初期形態に復帰する。
次に、図10を参照して、第1副輪アーム103の変形例として、第1副輪アーム103に副輪ユニット6を保護するガード180を設けた例について説明する。図10は、倒立振子型車両1の側面図であって、第1副輪アーム103の変形例を示す。図10に示すように、ガード180は、第1副輪アーム前部106から後方に略水平に突出した部材である。ガード180は、例えばパイプ材から形成され、平面視においてU字状を呈し、前端が二股に分岐している。ガード180は、各前端において第1副輪アーム前部106の分岐した左右両側に溶接等によって接合されている。これにより、ガード180の二股に分岐した前端間に主輪ユニット4及びホイールカバー67が配置され、ガード180の後部が主輪ユニット4の後方に配置される。
ガード180の後部は、副輪ユニット6の上方を覆うように延出している。ガード180の前部と第1副輪アーム前部106と間には斜材181が掛け渡され、ガード180の前部と第1副輪アーム前部106との接合部が補強されている。ガード180の最後端の副輪ユニット6に対する前後位置は、特に限定されないが最後端Rよりも前方に配置されることが好ましい。ガード180は、関節部102が屈曲する際に、副輪ユニット6に接触しない位置に配置されている。
ガード180が副輪ユニット6の上方を覆うことによって、副輪ユニット6の上方から副輪ユニット6に荷重が加わることを抑制することができる。例えば、人の足等が副輪ユニット6に上方から接近するときには、足はガード180に遮られ、副輪ユニット6が直接踏み込まれることが避けられる。足による荷重は、ガード180及び斜材181を介して第1副輪アーム103に加わり、関節部102が屈曲することによって第1副輪アーム103が床に接地する。
ガード180を設けた場合には、支持具171を省略し、副輪カバー172をガード180に支持させてもよい。この場合には、関節部102が屈曲するときに、尾輪5は副輪カバー172に対して相対移動する。
次に、上記の実施形態の一部を変更した一部変形実施形態を図11及び図12を参照して説明する。図11は、一部変形実施形態の初期形態における副輪アーム及び副輪ユニットの断面図(電動モータ、回転角センサ及び副輪カバーを省略して示す)であり、図12は一部変形実施形態の変形後形態における副輪アーム及び副輪ユニットの断面図(電動モータ、回転角センサ及び副輪カバーを省略して示す)である。図11に示すように、一部変形実施形態に係る副輪アーム200は、関節部102を有さず、複数のばね201(付勢装置)によって第1副輪アーム103と第2副輪アーム104とが連結されている。一部変形実施形態に係る副輪アーム200の構成のうちで、上記の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第2副輪アーム104は、第2副輪アーム前部121を有さず、第2副輪アーム後部122に対応した縦壁部205を有している。縦壁部205は、第2副輪アーム後部122と同様に、面が前後を向く板状に形成され、その中央部には前後に貫通する挿通孔131が形成されている。縦壁部205には、電動モータ133のハウジング137と、ギヤボックス141のフランジ部143とが接合されている。縦壁部205の下部には、電動モータ133及び回転角センサ139の下方を前方に延びる下板部206が突設されている。下板部206は、面が上下を向くように配置され、縦壁部205と下板部206とに掛け渡された補強壁部207によって、縦壁部205に対する倒れが抑制されている。
下板部206は、第1副輪アーム103の底部114と対向するように配置されている。下板部206と底部114との間には、コイルばねであるばね201が複数介装されている。各ばね201は、一端が下板部206の下面に接合され、他端が底部114の上面に接合されている。以上の構成により、第1副輪アーム103と第2副輪アーム104とはばね201を介して互いに接合されている。
図11に示すように、第1副輪アーム103がストッパ175に押されていないときには、第1副輪アーム103及び第2副輪アーム104を含む副輪アーム101は床面Sから離れ、副輪5が自重によって床面Sに接地している。図12に示すように、車体フレーム2が後傾し、ストッパ175が第1副輪アーム103を下方に押すときには、各ばね201が変形し、第1副輪アーム103がスキッドプレート120を介して床面Sに突き当たる。そのため、上述した実施形態と同様に車体フレーム2の荷重が副輪ユニット6に加わることが避けられる。このように、関節部102を設けない場合にも、変形可能なばね102及び第2副輪アーム104を介して副輪ユニット6を第1副輪アーム103に支持させることにより、車体フレーム2からの荷重が副輪ユニット6に加わらない構成とすることができる。
以上の一部変形実施形態では、第2副輪アーム104に下板部206を設け、ばね201の一端を下板部206に接合する構成としたが、他の実施形態では下板部206を省略し、ばね201の一端を電動モータ133のハウジング137や、ギヤボックス141等の副輪ユニット6の要素に直接に接合してもよい。この場合には、縦壁部205を含む第2副輪アーム104を省略し、電動モータ133のハウジング137とギヤボックス141とを直接に接合する構成としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。上記実施形態では、主輪3の後方に副輪5を配置した構成について説明したが、副輪は主輪3の後方に限らず、主輪3の左右側方や前方に配置して、側輪や前輪としてもよい。すなわち、副輪は、倒立振子型車両1の旋回時において、主輪3から離れた位置で床面Sとの間に摩擦力を生じさせることができればよいため、主輪3に対する位置は限定されない。また、副輪は、倒立振子型車両1が旋回を行わないときには床面Sとの間に生じる摩擦力を低減し、倒立振子型車両1の走行抵抗とならないことが好ましい。そのため、上記実施形態の副輪5のようにフリーローラ153を有することが好ましい。
上記の実施形態では、ばね129の付勢力によって、第1副輪アーム後部107の底部114と第2副輪アーム前部121の左右側部125が当接した状態を関節部102の初期形態としたが、他の実施形態では引張りコイルばねを使用することによって、第1副輪アーム103と第2副輪アーム104とが当接しない状態に関節部102を維持し、この状態を初期形態としてもよい。例えば、第1副輪アーム103及び第2副輪アーム104に、左右方向において互いに対向する部分を設け、この互いに対向する部分間に左右方向に延在する引張りコイルばねを掛け渡す構成としてもよい。このように構成すると、関節部102は、初期形態から支持軸116を中心としていずれの回転方向にも回転することができる。
また、上記実施形態では、副輪アーム101に1つの関節部102を設けた構成としたが、他の実施形態では関節部102は複数個設けられていてもよい。
また、一部変形実施形態では、コイルばねであるばね201に代えて、適切なばね特性を持つゴム等の弾性体(エラストマ)や板ばねを適用してもよい。
1…倒立振子型車両、2…車体フレーム、3…主輪、4…主輪ユニット、5…副輪、6…副輪ユニット、7…駆動ユニット、8…電装ユニット、9…バッテリパック、11…サドルユニット、21…サイドポスト、25…車軸、50…駆動ディスク、54…従動ローラ、58…駆動ローラ、61…電動モータ、62…減速機構、67…ホイールカバー、71…フットステップ、101…副輪アーム、102…関節部、103…第1副輪アーム、104…第2副輪アーム、106…第1副輪アーム前部、107…第1副輪アーム後部、114…底部、115…側壁部、116…支持軸、120…スキッドプレート、121…第2副輪アーム前部、122…第2副輪アーム後部、124…中間部、125…側部、129…ばね(付勢装置)、131…挿通孔、133…電動モータ、134…減速機、138…回転軸、141…ギヤボックス、145…出力軸、151…ホイール、153…フリーローラ、172…副輪カバー、175…ストッパ

Claims (8)

  1. 前後左右に移動可能な主輪(3)及び前記主輪に支持された車体フレーム(2)を有する倒立振子型車両(1)において、
    前記車体フレーム(2)に上下に回動可能に支持された副輪アーム(101)と、
    前記副輪アームに支持され、接地する副輪(5)とを有し、
    前記副輪は、変形可能な付勢装置(129)を介して前記副輪アームに変位可能に支持され、前記副輪アームに対して所定の位置に付勢され、
    前記副輪アームに下方への荷重が加わったときに、前記付勢装置が変形して前記副輪に対して前記副輪アームが変位することによって、前記副輪アームの少なくとも一部が接地することを特徴とする倒立振子型車両。
  2. 前記副輪アームは屈曲可能な少なくとも1つの関節部(102、116)を備え、前記付勢装置は前記関節部を所定の角度に付勢することを特徴とする請求項1に記載の倒立振子型車両。
  3. 前記副輪の前記主輪から水平方向に最も離れた最端部(R)は、鉛直方向において前記関節部よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の倒立振子型車両。
  4. 前記副輪アームの前記車体フレームに対する回動軸(111)と、前記最端部とを結ぶ線分(L1)よりも下方に前記関節部が位置することを特徴とする請求項3に記載の倒立振子型車両。
  5. 前記副輪アームは、前記車体フレームに回動可能に支持された第1副輪アーム(103)と、前記第1副輪アームに所定の回動範囲で回動可能に支持された第2副輪アーム(104)とを有し、
    前記付勢装置は、前記第1副輪アーム及び前記第2副輪アームの間に設けられたばね(129)であり、前記第2副輪アームの前記副輪側の端部を、前記第1副輪アーム側の端部に対して床面側に付勢することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載の倒立振子型車両。
  6. 前記副輪は、回転可能に前記副輪アームに支持されたホイール(151)と、前記ホイールの外周部に前記ホイールの接線を中心として回転可能に支持された複数のフリーローラ(153)とを有し、前記ホイールは電動モータ(133)によって駆動されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載の倒立振子型車両。
  7. 前記副輪アームは屈曲可能な少なくとも1つの関節部(102)を備え、前記付勢装置は前記関節部を所定の角度に付勢し、前記関節部は、前記電動モータの下方に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の倒立振子型車両。
  8. 前記副輪アームは、前記車体フレームが前記副輪側に傾斜した際に接地する部分に、着脱可能なスキッドプレート(120)を有することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つの項に記載の倒立振子型車両。
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