JP5177692B2 - 一対の片足載置型移動体を組み合わせた乗用移動装置 - Google Patents
一対の片足載置型移動体を組み合わせた乗用移動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5177692B2 JP5177692B2 JP2009210023A JP2009210023A JP5177692B2 JP 5177692 B2 JP5177692 B2 JP 5177692B2 JP 2009210023 A JP2009210023 A JP 2009210023A JP 2009210023 A JP2009210023 A JP 2009210023A JP 5177692 B2 JP5177692 B2 JP 5177692B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- moving body
- wheel
- moving
- user
- riding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
Description
この形態は車輪数が2つと少ない形態でありながら、前後のバランスを車輪の制御で確保することで、その場での静止が行えると同時に、左右車輪を独立に制御することで前・後進、旋回を行うことができる。また、モビリティの占有面積を小さくできるため、人混みの中などで使用する場合の親和性も良い。
(1)走行・操舵を実現するために二輪それぞれに駆動モータ等のアクチュエータを設け、しかも使用者が両足を載置できるよう、大型のステップが必要となり、さらなる小型軽量化が困難であること。
(2)2輪走行が基本となっているために拡張性に乏しいこと。
(3)大きな段差や階段の昇降は、実質不可能で、特別な補助装置を付加する必要があること。
などの問題がある。
特許文献1、特許文献2では、ハンドル付きおよびハンドルなしの1輪乗用移動体の機構が、また、特許文献3では、複数の車輪が並列に接近して配置される形態のハンドル付き乗用移動体の機構が提案されている。
特許文献3は、前後左右方向の安定化手法を提案しているものの、使用者は、やはり、1輪の両側に設けられたステップ上に両足を載置しなければならないため、大きな段差や階段の昇降は実質不可能であり、しかも、使用者の全体重移動に対し左右バランスを確保しなければならないため、左右方向の傾斜に対する許容範囲が限定されてしまうという実用上の問題がある。
そこで、本発明で提案する移動体は、乗用移動装置として、1つの駆動車輪を持つ移動体を独立したユニットとし、使用者の各足をそれぞれの移動体に載置することを基本とし、単体での乗車や段差踏破なども可能であると同時に、さまざまな形態による移動体を実現することを課題とする。
また、使用者の搭乗の有無、車輪の地面からの浮上等を検知するため、前記乗用移動体において、前記ステップ上、あるいはステップ下に、力センサを設けてもよい。
移動体1の上面には、使用者の片足が載置されるステップ2が形成されており、このステップ2に、使用者の足、あるいは靴を固定するための、つま先挿入部やベルト等を組み合わせてなる固定部を設けてもよい。
この実施例では、車輪3の両側に、補助用遊動輪4が、回転自在かつ高さ調整自在に取り付けられているが、これは、小児あるいは不慣れな者などが使用する際に、使用時、移動体1を安定させるために適宜装着されるものであり、走行時、使用者の左右への体重移動に伴い、ある程度左右に傾斜できるよう、サスペンション機構を設けてもよいし、テレビゲームなどにも使用されるジャイロ内蔵型無線式のコントローラ等の操作により、使用後安定してから電動アクチュエータにより補助用遊動輪4を退避させるような機構を設けてもよい。
モータ5からの駆動力は、モータ出力軸歯車6、歯付きベルト7を介して、車輪3の車軸8に取り付けられた歯車6に伝達され、このモータ5は、移動体1の内部に設けられた制御装置9により、その回転方向及び回転速度が制御されるように構成されている。なお、歯付きベルト7に代え、複数の歯車を組み合わせて、モータ出力を伝達するようにしてもよい。また、車輪の中にモータを埋め込む形態のインホイールモータにしてもよい。
また、移動体1の内部には、ピッチ角(移動方向に対し前後方向の傾斜角度)速度センサであるレートジャイロ13、ピッチ角度センサである加速度計14及び車輪3の回転角速度を検出するロータリエンコーダ15等が設けられている。
使用者によるコントローラ指示や力センサ12により、使用者が片足をステップ2に載置したことが確認されると、制御装置9の電源がスタンバイから切り換えられ、モータドライバを介してモータ5の制御を開始する。
この制御装置9の基本は、レートジャイロ13、加速度計14及びロータリエンコーダ15に基づいて、ピッチ方向のバランスを取るとともに、移動体1の目標速度を演算して、走行速度を制御することである。
すなわち、図6に示すように、レートジャイロ13及び加速度計14により検出された移動体のピッチ方向の傾斜角度をθ1、レートジャイロ13により検出された移動体1の傾斜角速度をdθ1/dt、車輪回転角速度を検出するロータリエンコーダ15により検出された車輪回転角速度をdθ2/dt、必要なモータトルクをTとしたとき、
T=k1θ1+k2dθ1/dt+k3dθ2/dt (k1〜k3フィードバックゲイン)となるように、モータトルクを制御する。
なお、その際、移動体1は、微小な前後移動を繰り返すが、フィードバックゲインk1〜k3を適切に設定することで、前後方向の移動を数mm程度に抑制することが必要である。
右に操向したい場合は、逆に左足側のステップ上でつま先荷重を増大させればよい。
(1)使用者はまず、後傾姿勢を取るなどしてブレーキをかけた後、各移動体を階段の直前で静止させ、一度直立姿勢を取る。
(2)停止後、ハンドルバー17も使用して、一方の移動体を使用者の手足の力で持ち上げる。
(3)持ち上げられた移動体側の制御装置9は、力センサ12の検出荷重が急激に減少したことを検知し、車輪駆動用のモータ5を停止、あるいはロック状態にする。
(4)持ち上げた側の車輪3が段差上面に接地すると、制御装置9は、力センサ12の検出値に基づいて確実に着地が終了したことを判断し、安定化制御を再開する。
(5)次に、下側の移動体を使用者の手足の力で持ち上げる。
(6)同様に、踏面力センサ12の信号により、持ち上げた側の移動体の車輪駆動用モータ5が停止、あるいはロック状態になり、段差上面に車輪が接地したら安定化制御が再開される。
以上のシーケンスを繰り返すことにより、階段昇りを円滑に実現することが可能になる。
なお、上記の実施例では、ハンドルバー付きの場合を示したが、使用者の足あるいは靴を固定するための、つま先挿入部やベルト等を組み合わせてなる固定部を設けた場合は、ハンドルバーがなくても足を持ち上げることで、同様のシーケンスが実現できる。
逆に、初心者用向けに、ユニバーサルジョイントで結合された軸の両端部を、左右の移動体の中央側側面部に、回転自在かつ着脱自在に連結することにより、両移動体が常に所定間隔を維持するようにすることもでき、簡単かつ安全に走行を楽しむことができる。
2 ステップ
3 車輪
4 補助用遊動輪
5 モータ
6 歯車
7 歯付ベルト
8 車輪軸
9 制御装置
10a、10b バッテリ
11 DC/DCコンバータ
12 力センサ
13 レートジャイロ
14 加速度計
15 ロータリエンコーダ
16 円筒状の装着部
17 ハンドルバー
18 ストッパ
Claims (7)
- 一対の片足載置型移動体を組み合わせた乗用移動装置であって、
各移動体は、上面に片足が載置されるステップ、回転自在に支持された1輪の車輪、該車輪を駆動するモータ及び該モータを制御する制御装置を備えており、
前記制御装置は、各移動体のピッチ方向の角度、角速度を検出するセンサの検出値及び車輪回転角速度を検出するセンサの検出値に基づいて、ピッチ方向のバランスを取るとともに、両者を接続する赤外線、電波等の無線による送受信機を備えており、
各移動体のピッチ角度に基づいて、各移動体の進行方向及び進行速度を連携制御する手段を備えたことを特徴とする乗用移動装置。 - 前記ステップに、使用者の搭乗の有無、車輪の地面からの浮上等を検知するため、前記乗用移動体において、前記ステップ上、あるいはステップ下に、力センサを設けた請求項1記載の乗用移動装置。
- 前記ステップに、使用者の足あるいは靴を固定するための、つま先挿入部やベルト等を組み合わせてなる固定部を設けた請求項1または2記載の乗用移動装置。
- 前記移動体の上面先端に、上端に使用者用グリップを備えたハンドルバーを着脱自在に取り付け可能の円筒部を設けた請求項1〜3記載の乗用移動装置。
- 前記使用者用グリップに、前記制御装置の電源オン・オフ及び制御モードを切り換えるコントローラを設けた請求項4記載の乗用移動装置。
- 前記制御装置は、一方の移動体が持ち上げられたとき、他方の移動体を静止あるいはロックするよう、他方の移動体の制御装置に制御信号を送るようにした請求項1〜5に記載の乗用移動装置。
- 前記移動体の各中央側側面部に、ユニバーサルジョイントで結合された軸の両端部を回転自在かつ着脱自在に連結できるようにした請求項1〜6に記載の乗用移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009210023A JP5177692B2 (ja) | 2009-09-11 | 2009-09-11 | 一対の片足載置型移動体を組み合わせた乗用移動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009210023A JP5177692B2 (ja) | 2009-09-11 | 2009-09-11 | 一対の片足載置型移動体を組み合わせた乗用移動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011057111A JP2011057111A (ja) | 2011-03-24 |
JP5177692B2 true JP5177692B2 (ja) | 2013-04-03 |
Family
ID=43945266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009210023A Expired - Fee Related JP5177692B2 (ja) | 2009-09-11 | 2009-09-11 | 一対の片足載置型移動体を組み合わせた乗用移動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5177692B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102673700A (zh) * | 2012-06-01 | 2012-09-19 | 温宝忠 | 一种代步独轮电动车 |
JP6095436B2 (ja) | 2013-03-27 | 2017-03-15 | 本田技研工業株式会社 | 倒立振子型車両 |
JP6111119B2 (ja) | 2013-03-29 | 2017-04-05 | 本田技研工業株式会社 | 倒立振子型車両 |
JP6081271B2 (ja) | 2013-03-29 | 2017-02-15 | 本田技研工業株式会社 | 倒立振子型車両 |
JP6081270B2 (ja) | 2013-03-29 | 2017-02-15 | 本田技研工業株式会社 | 倒立振子型車両 |
JP6099485B2 (ja) | 2013-05-31 | 2017-03-22 | 本田技研工業株式会社 | 倒立振子型車両 |
JP6099484B2 (ja) * | 2013-05-31 | 2017-03-22 | 本田技研工業株式会社 | 倒立振子型車両 |
US9211470B2 (en) | 2013-10-21 | 2015-12-15 | Equalia LLC. | Pitch-propelled vehicle |
US10369453B2 (en) | 2013-10-21 | 2019-08-06 | Equalia LLC | Pitch-propelled vehicle |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52108220A (en) * | 1976-03-06 | 1977-09-10 | Bunsaku Taketomi | Stilts with wheels thereon |
JPS6272664U (ja) * | 1985-10-25 | 1987-05-09 | ||
JP2004129435A (ja) * | 2002-10-04 | 2004-04-22 | Sony Corp | 搬送装置、制御方法、及び駆動機構 |
JP4411867B2 (ja) * | 2003-06-04 | 2010-02-10 | トヨタ自動車株式会社 | 重心移動により操舵可能な車両 |
JP3965651B2 (ja) * | 2003-07-25 | 2007-08-29 | 義方 六車 | 並列2輪電走体 |
JP4635692B2 (ja) * | 2005-04-12 | 2011-02-23 | トヨタ自動車株式会社 | 車両装置及びその制御方法 |
JP2008254527A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Toyota Motor Corp | 走行装置の安全停止装置 |
-
2009
- 2009-09-11 JP JP2009210023A patent/JP5177692B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011057111A (ja) | 2011-03-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5177692B2 (ja) | 一対の片足載置型移動体を組み合わせた乗用移動装置 | |
JP6620326B2 (ja) | 手押し車 | |
EP3000456B1 (en) | Electric walking assistance device, program for controlling electric walking assistance device, and method of controlling electric walking assistance device | |
US9452691B2 (en) | Transportation apparatus and method for carrying a payload in a desired plane independent of 3D tilting of said apparatus | |
KR101943180B1 (ko) | 주행기구 및 그 주행기구가 장착되는 전기차와 장난감 | |
KR101265745B1 (ko) | 이동체 및 그 제어방법 | |
US8256545B2 (en) | Coaxial two-wheel vehicle and method of controlling the same | |
JP3981733B2 (ja) | 平行2輪乗用台車 | |
JP5062361B2 (ja) | 移動体 | |
US20100235028A1 (en) | Traveling apparatus and method of controlling same | |
CN112437736B (zh) | 一种借助于悬浮滑板的用于推车的推进系统,悬浮滑板及推车 | |
KR20140005670A (ko) | 운전자와의 상호 작용식 주행용 전동장치 | |
JP2006256401A (ja) | 3輪型乗用移動台車 | |
JP7519031B2 (ja) | 電動歩行補助車 | |
JP2022108966A (ja) | 電動歩行補助車 | |
JP4111134B2 (ja) | 搭乗型ロボット | |
KR101440827B1 (ko) | 탑승 가능한 개인용 골프카트 | |
KR101393452B1 (ko) | 탑승형 자세 균형 이동장치 | |
KR101888186B1 (ko) | 전동식 보조 보행기 | |
JP7567489B2 (ja) | 電動歩行補助車 | |
US20220233371A1 (en) | Small electric vehicle | |
JP6651037B1 (ja) | 歩行補助装置 | |
KR20220152057A (ko) | 단차 극복 보행보조장치 | |
JP2007314078A (ja) | キャリー | |
JP2023011193A (ja) | 小型電動車両 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120911 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121225 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5177692 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |