JP2014125191A - 重心移動により操縦可能な車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者に操縦負担を与えない重心移動により操縦可能な車両の提供。
【解決手段】補助輪1と、左回転駆動部21によって駆動される左駆動輪2aと、右回転駆動部22によって駆動される右駆動輪2bと、操縦ステップ30に起立した運転者の前記操縦ステップ30上での荷重分布を検出する荷重検出モジュール4からの検出信号に基づいて運転者の操縦ステップ上での重心位置を演算する重心位置演算部51と、重心位置に基づいて、前方直線走行と旋回走行を実現するように左・右回転駆動部を回転駆動制御する第1制御モード、及び前方直線走行と旋回走行と後方直進走行のいずれかの走行を実現するように左・右回転駆動部を回転駆動制御する第2制御モードを備えた走行制御部6と、第1制御モードと第2制御モードのいずれかを選択する選択指令を与える運転者入力操作デバイス91とが備えられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、重心移動により操縦可能な車両に関する。
自動車やオートバイなどの車両の操縦において、従来から、ステアリングホイールやハンドルに対する手動操作で進行方向が調整され、アクセルペダルやブレーキペダルに対する足操作で車速が調整されている。そのような従来方式の操縦に代えて、運転者が乗った操縦ステップの重心位置を検出し、その重心位置に応じて車両を操縦する重心移動操縦が提案されている。
特許文献1には、重心移動により操舵可能な車両が開示されている。この車両は、左車輪を回転駆動する第1の駆動モータと、右車輪を回転駆動する第2の駆動モータと、車両ベースの上方に配置され且つ人が搭乗されるステップボードと、車両ベースとステップボードとの間に介在され且つ運転者の重心移動を検出する重心移動検出手段と、重心移動検出手段からの検出信号に基づき第1の駆動モータ及び第2の回転駆動手段を駆動制御して直線走行及び旋回動作を行う駆動制御手段とを備えている。その重心移動検出手段はステップボードに各コーナに割り当てられた4つの圧力センサから構成され、この4個の圧力センサから検出信号に基づいて駆動制御手段が左右の駆動モータを駆動制御する。例えば、運転者の体重移動によって重心が車両の中心より前側に移動すると、車両が前進走行することになり、重心を車両中心に戻すと、左右の駆動モータが停止され、車両が停止する。逆に、重心が車両中心より後側に移動すると、車両が後方に走行する。
また、特許文献2には、運転者が走行装置に対する運転操作としての体重移動を通じて作用する力の荷重分布に基づいて、走行装置の走行駆動源を制御する駆動制御装置が開示されており、その際、荷重分布の検出対象範囲を複数に分割した小領域が設定され、この小領域毎に検出した荷重データの分布に基づいて走行駆動源が制御される。例えば、両足のつま先側に体重をかけると前進走行し、両足のかかと側に体重がかけると後退走行する。さらに、右足側に体重をかけると右旋回し、左足側に体重をかけると左旋回する。停止させるには、両足の荷重データが検出されない状態を作り出す、すなわち、両足をフットプレートから降ろす必要がある。
特開2004−359094号公報(図5、図6) 特開2004−138547号公報(図1、図2)
上述したような従来技術では、後方への重心移動や後方への荷重位置移動で後方直進走行が実現するが、運転者が立ち乗りしているような場合には運転者が不測にそのような姿勢になる可能性がある。このため、このような不測の後方直進走行を避けるべく、運転者は緊張感を持たなければならない問題が生じる。さらに、従来技術では、運転者の重心位置や荷重位置によって左右車輪の回転速度、結果的は車速が決定されるため、一定速度での走行(クルージング走行)が困難という問題もある。
このことから、より運転者に操縦負担を与えないで、重心移動操縦可能な車両が要望されている。
本発明による重心移動により操縦可能な車両は、少なくとも1つの補助輪と、左回転駆動部によって駆動される左駆動輪と、右回転駆動部によって駆動される右駆動輪と、操縦ステップと前記操縦ステップに起立した運転者の前記操縦ステップ上での荷重分布を検出する荷重検出モジュールとを備えた操縦台と、前記荷重検出モジュールからの検出信号に基づいて前記運転者の前記操縦ステップ上での重心位置を演算する重心位置演算部と、前記重心位置に基づいて前方直線走行と旋回走行のいずれかの走行を実現するように前記左回転駆動部と前記右回転駆動部とを回転駆動制御する第1制御モード、及び前記重心位置に基づいて前方直線走行と旋回走行と後方直進走行のいずれかの走行を実現するように前記左回転駆動部と前記右回転駆動部とを回転駆動制御する第2制御モードを備えた走行制御部、運転者入力操作に基づいて前記第1制御モードと第2制御モードのいずれかを選択する選択指令を前記走行制御部に与える運転者入力操作デバイスとを備えている。
この構成によれば、左回転駆動部と右回転駆動部とに回転駆動制御指令を与える走行制御部には、運転者がどのような重心位置を作り出しても、後方直進走行が実現しない第1制御モードと、重心位置よって後方直進走行が実現する第2制御モードとが備えられている。しかもこの第1制御モードと第2制御モードとの選択は運転者入力操作に基づいて行われる。従って、運転者の意思に基づく運転者入力操作デバイスに対する操作により後方直進走行が実現可能な操縦状態であるかいなかを選択できるので、運転者はより安心感をもって車両を操縦することができる。
上記第1制御モードまたは第2制御モードと重心位置との好適な関係の1つとして以下の構成が提案される。つまり、前記第1制御モードでは、前記重心位置が運転者の前傾起立姿勢に対応する重心領域に入っている場合に加速走行が実行され、前記重心位置が運転者の自然起立姿勢に対応する重心領域に入っている場合に定速走行が実行される。前記第2制御モードでは、前記重心位置が運転者の後傾起立姿勢に対応する重心領域に入っている場合に減速走行または後進走行が実行される。この構成では、第1制御モードにおいて定速走行(クルージング走行)が実現する重心領域が設定されており、これにより定速走行の維持が簡単となる。さらに、減速または後進走行を行いたい時には、運転者の意思による運転者入力操作デバイスに対する操作を通じて第2制御モードを選択することにより可能となる。
前記第1制御モードにおいて、前記重心位置が運転者の後傾起立姿勢に対応する重心領域に入っている場合には、定速走行が実行される仕様、または走行停止までの減速走行が実行される仕様のいずれかを採用することができるようにしてもよい。いずれにせよ、第1制御モードでは後進走行は不可であるが、後者の仕様では、第1制御モードにおいて、現状速度を減速して、車両を停止させることができる。
また、前記第2制御モードでも、前記重心位置が運転者の前傾起立姿勢に対応する重心領域または前記重心位置が運転者の自然起立姿勢に対応する重心領域に入っている場合に加速走行または定速走行が実行されるような構成を採用すると、運転者が後傾起立姿をとらない限り、第1制御モードと類似する操縦感が得られる。
この実施形態では、第2制御モードでない限り後進走行をすることができないので、不測の後進走行の可能性が低くなる。
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記走行制御部が前記左回転駆動部と前記右回転駆動部とに与える回転駆動制御指令は、正加速指令と定速指令と負加速指令のいずれかとなっている。従来技術では、後方への重心移動や後方への荷重位置移動といった運転者姿勢変更に基づいて速度を調整する方式を採用していたが、この好適実施形態では、運転者姿勢変更に基づいて、加速度が調整される。これにより、当然限界値は設定されているが、例えば前方傾斜姿勢を維持することで速度が上昇し、姿勢を戻すことで速度を一定に維持するという速度制御が可能となる。
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記運転者入力操作デバイスは運転者が支え具を握ったことを検知するセンサであり、運転者が支え具を握っている限り前記第2制御モードを選択する選択指令が前記走行制御部に与えられる。運転者の姿勢が不安定となりがちな後進走行が可能となる第2制御モードでは、運転者が何らかの支え具を握ることが望ましい。従って、運転者が支え具を握る行為と運転者入力操作デバイスによる第2制御モードの選択とを統合化したこの実施形態は好都合である。そのような支え具の具体的な実施形態の1つでは、前記支え具は、前進走行方向を向いて前記操縦ステップに起立した運転者の前方に位置する支持台に設けられた握り棒であり、前記センサは前記握り棒に備えられた接触検知センサである。この具体的構成では、運転者が操縦ステップに立ち乗りした姿勢における後進開始時の姿勢の揺らぎは握り棒を握ることにより抑制される。しかも、握り棒を握らない限りは、後進旋回を含む後進走行が禁止されるので、好都合である。
本発明による重心移動により操縦可能な車両は、上述したように、定速走行が容易であるとともに、後進も運転者の十分な意識下で行われる。このことから、本発明は、定速走行や後進走行が要求される、芝刈作業等を行う対地作業車両に適用されると好都合である。そのような車両は、例えば、前記左駆動輪と前記右駆動輪とによって対地支持された車体フレームと、前記車体フレームに装備された対地作業装置とを備える。特に、対地作業を行うような場合は、車両周辺領域、特に対地作業領域が十分に運転者の視野に入ることが要求される。このため、前記操縦台が前記車体フレームの後端部に当該後端部から後方に延びるように連結されていることが好ましい。
運転者の操縦ステップ上での荷重分布ないしは運転者の操縦ステップ上での重心位置は操縦ステップが水平な状態と傾斜した状態では相違する。この相違が無視できない場合、操縦ステップの傾斜、つまり車両の傾斜によって、重心位置演算部で演算された重心位置と、前記重心位置に基づいて前記左回転駆動部と前記右回転駆動部に対する回転駆動制御量との関係を変更することが好ましい。従って、本発明の好適な実施形態の1つでは、走行路面の傾斜角を測定する傾斜センサが備えられ、前記左回転駆動部と前記右回転駆動部とに対する回転駆動制御が前記傾斜角に応じて変更される。
本発明の基本的な操縦原理を説明する模式図である。 本発明の車両における操縦台の種々の変形例を説明する模式図である。 荷重検出モジュールとして感圧シートを適用した例を説明する模式図である。 本発明の立ち乗り芝刈機の具体的な実施形態の1つを示す平面図である。 図3による立ち乗り芝刈機の側面図である。 立ち乗り芝刈機における回転動力制御を説明する模式図である。 立ち乗り芝刈機における操縦制御の機能ブロック図である。 ロードセル検出値を用いた重心位置演算を説明する模式図である。 回転駆動制御に用いられる制御マップを示す説明図である。 第1制御モードで用いられる制御マップの改変例を示す説明図である。 操縦台の別な実施形態を説明する模式図である。 操縦台のさらに別な実施形態を説明する模式図である。 運転者入力操作デバイスの別な形態を示す模式図である。
本発明による重心移動により操縦可能な車両の具体的な実施形態を説明する前に、図1を用いて本発明による車両の操縦原理を説明する。
図1で例示された車両は、補助輪としての左右一対の前輪1と、左駆動輪2aと右駆動輪2bと、これらの車輪によって対地支持される車体フレーム10とを備えている。車体フレーム10の後部には後方水平に延びた操縦台3が連結されている。左駆動輪2aは左回転駆動部21によって、右駆動輪2bは右回転駆動部22によってそれぞれ独立的に駆動される。左右の回転駆動部21と22は、電動モータで構成するのが好ましいが、油圧モータでもよく、その駆動方式は本発明では限定されない。さらに、操縦ステップ30に乗った運転者が手で握れる位置に配置されるように、握り棒12が車体フレーム10に支持されている。この握り棒12には、運転者が握ったことを検知する握り検知センサ91が、運転者入力操作デバイスとして設けられている。操縦台3は、水平面を有する操縦ステップ30とこの操縦ステップ30に起立した運転者の操縦ステップ30上での荷重分布を検出する荷重検出モジュール4とを含む。荷重検出モジュール4は、操縦ステップ30上の左右方向及び前後方向の荷重分布を検出するため、3つ以上の荷重検出センサ(例えば、ロードセル)を有し、それぞれの検出信号を出力する。図1の例では、4つの荷重検出センサ41、42、43、44から4つの検出信号(図1ではW1、W2、W3、W4で示されている)が出力されている。
左右駆動輪2aと2bのための駆動制御系は、重心位置演算部51と走行制御部6とを含む。重心位置演算部51は、荷重検出モジュール4からの検出信号に基づいて運転者の操縦ステップ30上での重心位置を演算する。重心位置の演算アルゴリズムは荷重検出センサ41、42、43、44の個数や配置によっても異なるが、基本的にはそれぞれの検出信号の関数として求められる。図1では、そのような関数をGとし、その重心位置をx座標値とy座標値で表すことにして、
(x、y)←G(W1、W2、W3、W4)
で求めている。
走行制御部6は、重心位置演算部51で求められた重心位置に基づいて左右の回転駆動部21と22とに対する回転駆動制御指令を生成する。走行制御部6は、重心位置演算部51から出力された重心位置に基づいて前方直線走行と旋回走行のいずれかの走行を実現するように左回転駆動部21と右回転駆動部22とを回転駆動制御する第1制御モード、及び重心位置に基づいて前方直線走行と旋回走行と後方直進走行のいずれかの走行を実現するように左回転駆動部21と右回転駆動部22とを回転駆動制御する第2制御モードを備えている。つまり、第1制御モードと第2制御モードとでは、同じ重心位置であっても異なる回転駆動制御指令が出力される。重心位置に基づく回転駆動制御指令の生成を制御マップで行うとして、図1では、第1制御モードのための制御マップをML1(左駆動輪用第1制御マップ)とMR1(右駆動輪用第1制御マップ)とで表し、第2制御モードのための制御マップをML2(左駆動輪用第2制御マップ)とMR2(右駆動輪用第2制御マップ)とで表している。第1制御モードが選択されている場合には、第1制御マップ:ML1とMR1を用いて、重心位置:(x、y)を入力パラメータとして左回転駆動部21に対する回転駆動指令:DL及び右回転駆動部22に対する回転駆動指令:DRを導出する。第2制御モードが選択されている場合には、第2制御マップ:ML2とMR2を用いて、重心位置:(x、y)を入力パラメータとして右回転駆動部22に対する回転駆動指令:DR及び右回転駆動部22に対する回転駆動指令:DRを導出する。
これを式で示すと、
第1制御モードでは、
DL←ML1(x、y)、DR←MR1(x、y)、
第2制御モードでは、
DL←ML2(x、y)、DR←MR2(x、y)、
となる。
ここでは、重心位置に基づく回転駆動制御指令の生成が制御マップを用いて行なう方法で説明したが、ソフトウエアまたはハードウエアあるいはその両方で構築されたロジック回路を用いて行なってもよい。
第1制御モード又は第2制御モードの選択は運転者によって操作される運転者入力操作デバイスからの信号(図1ではSで示されている)に基づいて行なわれる。従って、第2制御マップ:ML2にのみ左回転駆動部21または右回転駆動部22あるいは両方に逆転駆動を指令する制御係数が含まれている。
図1の例では、第1制御モード又は第2制御モードの選択は、運転者が握り棒12を握ったことを検知する握り検知センサ91からの信号に基づいて行なわれる。運転者が操縦台3に上ってたち乗り運転する場合、後進走行の場合には体が不安定になるので、握り棒12を持つことが好ましい。したがって、ここでは、運転者が握り棒12を握ったときだけ第2制御モードが選択され、後進走行が許可されるように構成されている。本発明は、握り棒12に対する握り行為と第2制御モードを直接的に関係付けることに限定されているわけではなく、握り棒12とは別に制御モード選択スイッチを設けてもよい。その場合、後進走行を所望するときには、制御モード選択スイッチを第2制御モード側に切り替え、握り棒12を握りながら、後進走行に割り当てられている重心姿勢、一般的にはかかと重心姿勢をとる。
操縦台3を構成する操縦ステップ30と操縦ステップ30における運転者による荷重分布を検出する荷重検出モジュール4とは種々の形態で組み合わせることができるが、主な形態が図2に示されている。
図2の(a)に示された形態では、1枚の四角形状の板状体を操縦ステップ30とし、操縦ステップ30にかかる荷重が4つの荷重検出センサで検出される。具体的には、操縦ステップ30の左前で荷重検出する第1の荷重検出センサ41、右前で荷重検出する第2の荷重検出センサ42、左後で荷重検出する第3の荷重検出センサ43、右後で荷重検出する第4の荷重検出センサ44が備えられている。例えば、両足のつま先に重心をかけた姿勢では第1と第2の荷重検出センサ41と42に大きな荷重がかかり、左足のつま先に重心をかけた姿勢では第1の荷重検出センサ41に片寄って大きな荷重がかかる。従って、走行制御部6は、運転者の左足または右足のかかと重心またはつま先重心の姿勢は第1から第4までの荷重検出センサ41・・・44の荷重検出値のバラツキ、結果的には荷重位置の形で認識することができる。
図2の(b)と(c)に示された形態では、操縦ステップ30にかかる荷重が3つの荷重検出センサで検出される。図2の(b)の形態では、図2の(a)の形態と較べて、第4の荷重検出センサ44が省かれている代わりに、第3の荷重検出センサ43が中央後で荷重検出するように配置されており、図2の(c)の形態では、第2の荷重検出センサ42が省かれている代わりに、第1の荷重検出センサ41が中央前で荷重検出するように配置されている。これらは、3点測定であり、図2の(b)の4点測定に較べてその精度は多少低くなるかもしれないが、前後方向及び左右方向での運転者の重心姿勢を検出することができる。
図2の(d)と(e)に示された形態では、それぞれ左足用と右足用に割り当てられた2枚の四角形状の板状体が操縦ステップ30として形成されている。つまり、左足用操縦ステップ30aの荷重分布から左足の重心位置が、右足用操縦ステップ30bの荷重分布から右足の重心位置が独立して求められ、双方の重心位置から運転者の重心位置が求められる。このため、図2の(d)の形態では、左足用の操縦ステップ30aにかかる荷重が、操縦ステップ30のそれぞれ前後位置に配置された第1の荷重検出センサ41と第3の荷重検出センサ43で検出され、右足用の操縦ステップ30bにかかる荷重が、操縦ステップ30のそれぞれ前後位置に配置された第2の荷重検出センサ42と第4の荷重検出センサ44で検出される。さらにより高精度の重心位置を求めるために、図2の(e)の形態では、それぞれの操縦ステップ30a、30bにおける荷重位置を求めるために、その左前で荷重検出する第1の荷重検出センサ41、右前で荷重検出する第2の荷重検出センサ42、左後で荷重検出する第3の荷重検出センサ43、右後で荷重検出する第4の荷重検出センサ44が備えられている。
なお、本発明の操縦台3は、板状の操縦ステップ30における荷重分布をこの操縦ステップ30を支持する複数の荷重検出センサ41・・・44によって求めるような形態に限定されるわけではない。例えば、図3に模式的に示すように、感圧シートを操縦ステップ30の敷設することで、操縦ステップ30と荷重検出モジュールとを一体化させたような形態を採用することも可能である。
次に、図面を用いて、本発明による重心移動により操縦可能な車両の具体的な実施形態の1つである立ち乗り芝刈機を説明する。図4は、立ち乗り芝刈の平面図であり、図5は側面図である。図6は、この立ち乗り芝刈機における回転動力制御を説明する模式図である。
立ち乗り芝刈機は、補助輪1としての左右一対の遊転自在なキャスタ型前車輪1a、1b、左駆動車輪としての左後輪2a、右駆動車輪としての右後輪2b、車体フレーム10、車体フレーム10の後部に連結された操縦台3とを備えられている。モーアユニット8は、左右の前車輪1a、1bと左右の後輪2a、2bとの間に図示されていない昇降リンク機構を介して昇降可能に車体フレーム10から吊り下げられている。この立ち乗り芝刈機は電気駆動車両であり、左後輪2aを駆動する左回転駆動部としての左輪モータ21と、右後輪2bを駆動する右回転駆動部としての右輪モータ22が装備されている。モーアユニット8も電動式であり、モーアユニット8には、ブレード81とこのブレード81を回転駆動させるブレードモータ82が設けられている。電源としてのバッテリ20は、車体フレーム10の前部に載置されている。車体フレーム10の中央部に運転者のための支え具を支持する支持台としての支持フレーム11が立設されている。支持フレーム11は、左右一対の脚部とその脚部同士を上方で接続する水平ブリッジ部とからなるパイプ製のU字形状体である。水平ブリッジ部は、操縦台3に立った操縦者のための握り棒12として機能する。握り棒12には、運転者がこの握り棒12を握ったことを検知する握り検知センサ91が設けられている。
図6で模式的に示されているが、左輪モータ21と右輪モータ22とブレードモータ82への給電は、ECUとも呼ばれるコントローラ5による制御に基づいて動作するインバータユニット7を介して行われる。操縦台3は、図2の(a)で示したような形態であり、長方形の板材からなる操縦ステップ30と、4つのロードセル41・・・44からなる荷重検出モジュール4とからなる。
左輪モータ21と右輪モータ22はそれぞれ独立的にインバータユニット7を介して供給される電力量によってその回転方向及び回転速度が変化する。従って、左後輪2aと右後輪2bの回転方向及び回転速度を相違させることができ、これにより、この立ち乗り芝刈機は、前進、後進、左右速度差による信地旋回のみならず、さらには左右輪を互いに反対に回転させる超信地旋回も可能である。
次に、図7を用いて、この立ち乗り芝刈機における操縦制御を説明する。
実質的にコンピュータで構成されるコントローラ5は、入力インターフェースを介して、荷重検出モジュール4、握り検知センサ91、速度検出モジュール92、傾斜センサ93、加速度センサ94、作業装置スイッチモジュール95と接続されている。速度検出モジュール92には、左後輪2aの回転数を検出する左後輪回転検出センサ92a、右後輪2bの回転数を右後輪回転検出センサ92bが含まれれている。傾斜センサ93は、車体フレーム10の傾斜を検出するセンサである。加速度センサ94は、オプション機能であるが、車両の加速状態によって制御を調整するため等に用いられる。作業装置スイッチモジュール95は、この実施形態では、モーアユニット8の昇降動作やブレードモータ82のON/OFFを指令するために用いられる。
さらに、コントローラ5は、出力インターフェースを介してインバータユニット7と接続されている。バッテリ20に接続されたインバータユニット7は、左輪モータ21に給電する左輪給電部71、右輪モータ22に給電する右輪給電部72、ブレードモータ82に給電する作業装置給電部73を備えている。
コントローラ5には、信号処理部50、重心位置演算部51、作業装置制御部52、走行制御部6などの機能部が備えられている。信号処理部50は、各種センサやスイッチなどから入力された信号に対してAD変換やフォーマット変換など前処理を施す。作業装置制御部52は、作業装置スイッチモジュール95からの信号や緊急停止信号に基づいて、ブレードモータ82の動作を制御するための制御指令を生成して、作業装置給電部73に与える。
重心位置演算部51は、荷重検出モジュール4からの荷重検出信号を入力して、運転者の前記操縦ステップ上での重心位置を演算する。この実施形態での荷重検出モジュール4は、図8に示すように、車体フレーム10の後端から後方に延びた支持フレーム31に支持された4つのロードセル41、42、43、44からなる。各ロードセル41、42、43、44は、台ばかりに用いられる棒状のロードセルであり、車体幅方向に長辺がくるように配置された長方形の操縦パネル30を、その4つのコーナ部で受けるように対角線上に配置されている。図8では、操縦パネル30上での荷重分布を示す4つのロードセル41、42、43、44から出力される荷重検出信号は、それぞれW1、W2、W3、W4で表されている。運転者の荷重(体重):Wは、W=W1+W2+W3+W4となるが、運転者の姿勢(重心移動)によって、それぞれの荷重検出信号の値:W1、W2、W3、W4は変化する。したがって、この荷重検出信号の値を演算することにより、操縦パネル30での運転者の重心位置を得ることができる。車体の前後方向(走行方向)をY軸、車体の幅方向をZ軸とし、その重心位置をX座標値:xとY座標値:yとすると、
(x,y)で規定される重心位置:Gは、百分率を用いて
x=100×(W2+W4)/W、
y=100×(W1+W3)/W、
で求められる。ここでは、最も左前に片寄った重心位置は(0,100)で、最も右前に片寄った重心位置は(100,100)で、最も左後に片寄った重心位置は(0, 0)で、最も右後に片寄った重心位置は(100, 0)で表される。
走行制御部6は、制御テーブル60、左輪速度演算部61、右輪速度演算部62、操作量演算部63を含んでいる。この実施形態では、重心位置演算部51で求められた重心位置から加速度が導出され、この導出された加速度に基づいてインバータユニット7への操作量を演算出力して、左輪モータ21と右輪モータ22の回転数を制御する。制御テーブル60には、図9で示すような、重心位置:Gから目標加速度を算定するための加速度係数を導出する制御マップが用意されており、この加速度係数から目標加速度が算定される。ここでは、加速度係数の所定の数値を乗ずると目標加速度となるように設定されているが、直接目標加速度が制御テーブル60から導出されるようにしてもよい。その際、左輪速度演算部61は、制御テーブル60から導出された加速度係数に基づいて左輪速度(回転数)を演算し、その演算結果に基づいて操作量演算部63が左輪給電部71への操作量(回転駆動制御指令)を算定して、出力する。同様に、右輪速度演算部62は、制御テーブル60から導出された加速度係数に基づいて右輪速度(回転数)を演算し、その演算結果に基づいて操作量演算部63が右輪給電部72への操作量(回転駆動制御指令)を算定して、出力する。
図1を用いて説明したように、走行制御部6は、運転者が握り棒12を握っていない場合に選択される第1制御モードと、運転者が握り棒12を握っている場合に選択される第2制御モードとを有する。図9の(a)は第1制御モードにおける左後輪2aの制御のための左駆動輪用第1制御マップ:ML1と右後輪2bの制御のための右駆動輪用第1制御マップ:MR1を示している。図9の(b)は第2制御モードにおける左後輪2aの制御のための左駆動輪用第2制御マップ:ML2と右後輪2bの制御のための右駆動輪用第2制御マップ:MR2を示している。このマップに与えられている数値は、所定の加速度値に対する増減を表すパーセント値であるが、これに代えて実際の加速度値に対応する数値を用いても良い。
左駆動輪用第1制御マップ:ML1及び右駆動輪用第1制御マップ:MR1では、重心位置が前方に片寄っているほど大きな数値(%)が与えられており、重心位置が中央ないしは後方に片寄っている場合0(%)が与えられている。このことは、重心位置が前方に片寄っていると車両は加速され、車速は増加していくが、重心位置が前後方向中央ないしは後方に片寄っていると、加速が0、つまり定速走行(クルージング走行)となることを意味している。また、左駆動輪用第1制御マップ:ML1及び右駆動輪用第1制御マップ:MR1の違いは、重心位置が左前に片寄っている場合には右後輪2bの周速を左後輪2aより大きくなるようにして、左方向の旋回が実現するように数値が設定されており、重心位置右前に片寄っている場合には左後輪2aの周速を右後輪2bより大きくなるようにして、右方向の旋回が実現するように数値が設定されていることである。
左駆動輪用第2制御マップ:ML2及び右駆動輪用第2制御マップ:MR2では、重心位置が前方に片寄っているほど大きな数値(%)が与えられており、重心位置が前後方向と幅方向で中央に位置している場合0(%)が与えられている。このことは、重心位置が前方に片寄っていると車体は増速するが、前後方向と幅方向で中央に位置していると、定速走行(クルージング走行)となることを意味している。さらに、重心位置が後方に片寄っているほどマイナスの大きな数値(%)が与えられている。このことは、重心位置が後方に片寄っていると車速は減速から停止を経て逆転(後進)に移行することを意味する。さらに、重心位置が前後方向中央で左側に片寄っている場合には左後輪2aが減速から停止を経て逆転(後進)に移行するとともに右後輪2bが増速または定速となり、左側に信地旋回する。同様に、重心位置が前後方向中央で右側に片寄っている場合には右後輪2bが減速から停止を経て逆転(後進)に移行するとともに左後輪2aが増速または定速となり、右側に信地旋回する。もちろん、前進速度(正転)と後進速度(逆転)にはそれぞれ上限値が設定されているので、左輪速度演算部61及び右輪速度演算部62は、それらの上限値を越えない前進と後進が実現するように速度(回転数)を設定する。
この実施形態では、走行制御部6は、傾斜センサ93からの傾斜検出信号から、上り坂走行、平地走行、下り坂走行といった車体の走行状況を把握することができる。上り坂では運転者の重心は後方に移動する傾向があり、下り坂では前方に移動する傾向がある。従って、検出された傾斜検出信号に基づいて、そのような傾向による誤差を補償するような補正係数が与えられる。あるいは、制御テーブル60の内容は平地走行を想定したものであるので、所定のしきい値を越えた上り坂や下り坂が検知されると、制御マップそのものを切り替えるような構成を採用してもよい。傾斜地の横断走行などに生じる車体の幅方向の傾斜に関しても同じような誤差が生じうるので、そのような誤差を補正係数や制御マップの切替で補償する構成を採用することも可能である。
加速度センサ94からの加速度検出信号は、左後輪2a及び右後輪2bの目標加速度に基づく速度制御のフィードバック信号として利用することができるが、それ以外に路面状況の良否(走行抵抗の大小)の把握に用い、この加速度検出信号に基づいて、操作量演算部63が左輪給電部71及び右輪給電部72への操作量(回転駆動制御指令)を調整するように構成してもよい。
〔別実施の形態〕
(1)
上述した実施形態では、図9の(a)に示す左駆動輪用第1制御マップ:ML1及び右駆動輪用第1制御マップ:MR1から明らかなように、重心位置が後方に片寄っている場合0(%)が与えられており、運転者の後傾起立姿勢をとると、加速が0、つまり定速走行(クルージング走行)が実現する。この代替案としての左駆動輪用第1制御マップ:ML1及び右駆動輪用第1制御マップ:MR1が図10に示されている。ここでは、重心位置が後方に片寄っている場合負の値(例えば、−20〜―50%)が与えられており、運転者の後傾起立姿勢をとると、負の加速度つまり減速が実現する。ただし、図9の(b)に示す第2制御モードでの制御とは異なり、後進走行は実現せずに、速度が0、つまり車両が停止すれば、それ以降は、負の加速度は加速度0に強制設定される。つまり、この別実施形態では、第1制御モードにおいて、前記重心位置が運転者の後傾起立姿勢に対応する重心領域に入っている場合には、走行停止までの減速走行が実行されることになる。
(2)
図11と図12には、荷重検出センサ群を2系統用意して、より高い信頼性を得る操縦台3の実施形態が示されている。図11は、図2の(d)に対応するものであり、それぞれの操縦ステップ30a、30bにおける荷重位置を求めるための荷重検出センサが2系統用意されている。つまり、左足用の操縦ステップ30aにかかる荷重が、第1系統に属する前後一対の荷重検出センサ40Aと第2系統に属する前後一対の荷重検出センサ40Bで検出される。同様に、右足用の操縦ステップ30bにかかる荷重も、第1系統に属する前後一対の荷重検出センサ40Aと第2系統に属する前後一対の荷重検出センサ40Bで検出される。荷重検出モジュール4では、第1系統と第2系統との対応する荷重検出センサ40Aと40Bとを比較して、所定以上の差があれば、いずれかの系統の荷重検出センサの1つが故障または断線しているとみなして、エラー処理を行う。このエラー処理では、問題となるセンサの特定とエラー報知が行なれる。エラー報知があっても、正常な方の系統を用いた操縦走行を続行することができる。
図12は、図2の(b)に対応するものであり、前後方向で逆転した配置で、第1系統の3つの荷重検出センサ40Aと第2系統の3つの荷重検出センサ40Bが用意されている。荷重検出モジュール4では、第1系統の荷重検出センサ40Aの測定結果に基づく第1重心位置と第2系統の荷重検出センサ40Bの測定結果に基づく第2重心位置とを演算し、その、第1重心位置と第2重心位置との差が所定値に収まっている限りでは、それらの平均値またはいずれか一方を採用する。その差が所定値を超えた場合には、いずれかの系統に属する荷重検出モジュールが故障または断線しているとみなして、エラー処理を行う。ここでも、各荷重検出センサの検出値からいずれかの系統の荷重検出センサの1つが故障または断線しているとみなして、エラー処理を行う。このエラー処理では、問題となるセンサの特定とエラー報知が行なれる。エラー報知があっても、正常な方の系統を用いた操縦走行を続行することができる。
(3)
上述した実施形態では、握り棒12に運転者が握ったことを検知する握り検知センサ91が、運転者入力操作デバイスとして設けられており、運転者が握り棒12を握ったことを握り検知センサ91が検知することで第2制御モードが選択される。図13に、この運転者入力操作デバイスの別実施形態が示されている。この別実施形態では、運転者入力操作デバイスとして、握り棒12を握った手で操作されるボタンスイッチ91aが握り棒12に設けられている。このボタンスイッチ91aを操作することにより、第2制御モードが選択される。なお、この別実施形態においても、握り検知センサ91を併用してもよい。つまり、握り検知センサ91による握り検出とボタンスイッチ91aの押し検出とによって第2制御モードが選択されるように構成してもよい。
(4)
駆動輪としては少なくとも左駆動輪2aと右駆動輪2bが必須であるが、補助輪1は1つだけでもよい。
(5)
この明細書では、左駆動輪2aと右駆動輪2bをホイールタイプの車輪として図示されていたが、本発明では、左駆動輪2aと右駆動輪2bはクローラタイプの走行機構における駆動輪(駆動スプロケット)も含む上位の用語として使われている。
(6)
上述した実施形態では、作業装置としてモーアユニット8が採用されていたが、放水装置や噴霧装置など、種々の作業装置を装備することが可能である。また、そのような作業装置に変えて荷物室を装備してもよい。
本発明は、重心移動により操縦可能な、作業車両、運搬車両、オフロード車両など種々の車両に適用可能である。
1a:左補助輪(補助輪)
1b:右補助輪(補助輪)
2a:左駆動輪
2b:右駆動輪
10:車体フレーム
11:支持フレーム(支持台)
12:握り棒(支え具)
21:左回転駆動部
22:右回転駆動部
3:操縦台
30:操縦ステップ
31:支持フレーム
4:荷重検出モジュール
5:コントローラ
50:信号処理部
51:重心位置演算部
52:作業装置制御部
6:走行制御部
60:制御テーブル
61:左輪速度演算部
62:右輪速度演算部
63:操作量算定部
7:インバータユニット
8:モーアユニット(作業装置)
81:ブレード
82:ブレードモータ
91:握り検知センサ(運転者入力操作デバイス)
92:速度検出モジュール
92a:左輪回転速度センサ
92b:右輪回転速度センサ
93:傾斜センサ
94:加速度センサ
95:作業装置スイッチモジュール

Claims (7)

  1. 少なくとも1つの補助輪と、
    左回転駆動部によって駆動される左駆動輪と、
    右回転駆動部によって駆動される右駆動輪と、
    操縦ステップと前記操縦ステップに起立した運転者の前記操縦ステップ上での荷重分布を検出する荷重検出モジュールとを備えた操縦台と、
    前記荷重検出モジュールからの検出信号に基づいて前記運転者の前記操縦ステップ上での重心位置を演算する重心位置演算部と、
    前記重心位置に基づいて前方直線走行と旋回走行のいずれかの走行を実現するように前記左回転駆動部と前記右回転駆動部とを回転駆動制御する第1制御モード、及び前記重心位置に基づいて前方直線走行と旋回走行と後方直進走行のいずれかの走行を実現するように前記左回転駆動部と前記右回転駆動部とを回転駆動制御する第2制御モードを備えた走行制御部と、
    運転者入力操作に基づいて前記第1制御モードと第2制御モードのいずれかを選択する選択指令を前記走行制御部に与える運転者入力操作デバイスと、
    を備えている重心移動により操縦可能な車両。
  2. 前記第1制御モードでは、前記重心位置が運転者の前傾起立姿勢に対応する重心領域に入っている場合に加速走行が実行され、前記重心位置が運転者の自然起立姿勢に対応する重心領域に入っている場合に定速走行が実行され、かつ
    前記第2制御モードでは、前記重心位置が運転者の後傾起立姿勢に対応する重心領域に入っている場合に減速走行または後進走行が実行される請求項1に記載の重心移動により操縦可能な車両。
  3. 前記第1制御モードでは、前記重心位置が運転者の後傾起立姿勢に対応する重心領域に入っている場合に定速走行が実行される請求項2に記載の重心移動により操縦可能な車両。
  4. 前記第1制御モードでは、前記重心位置が運転者の後傾起立姿勢に対応する重心領域に入っている場合に走行停止までの減速走行が実行される請求項2に記載の重心移動により操縦可能な車両。
  5. 前記第2制御モードでは、前記重心位置が運転者の前傾起立姿勢に対応する重心領域または前記重心位置が運転者の自然起立姿勢に対応する重心領域に入っている場合に加速走行または定速走行が実行される請求項2から4のいずれか一項に記載の重心移動により操縦可能な車両。
  6. 前記走行制御部が前記左回転駆動部と前記右回転駆動部とに与える回転駆動制御指令は、正加速指令と定速指令と負加速指令のいずれかである請求項1から5のいずれか一項に記載の重心移動により操縦可能な車両。
  7. 前記操縦台は、前記左駆動輪と前記右駆動輪とによって対地支持された車体フレームの後端部に当該後端部から後方に延びるように連結されている請求項1から6のいずれか一項に記載の重心移動により操縦可能な車両。
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