WO2016181532A1 - 一人乗り移動機器 - Google Patents

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Abstract

搭乗者が搭乗するための搭乗装置(100)と、当該搭乗装置(100)と分離して設けられていて搭乗者が把持するための操舵装置(200)とにより一人乗り移動機器を構成し、複数の車輪(21,22)と、搭乗者が把持することが可能に成された把持部(24)とを備えて操舵装置(200)を構成することにより、搭乗者が搭乗装置(100)の上に立って乗り、操舵装置(200)を把持した状態で一人乗り移動機器を利用することができるようにし、搭乗者が旋回したい方向に操舵装置(200)を向けることにより、身体が捻られて自然と搭乗者の重心移動が起こり、それによって搭乗者の意図した通りに一人乗り移動機器が旋回していくようにする。

Description

一人乗り移動機器
 本発明は、一人乗り移動機器に関し、特に、人の重心移動により走行制御可能な移動機器に関するものである。
 従来、人ひとりを乗せて走行する新たなタイプの移動機器として、所謂「パーソナルモビリティ(一人乗り移動機器)」が知られている。パーソナルモビリティの代表例として、既に市販されているSegway(登録商標)が存在する。また、スケートボードのように立って乗るスタイルのパーソナルモビリティも提案されている(例えば、特許文献1~4参照)。
 これら特許文献1~4に記載のパーソナルモビリティでは、人の重心移動により走行制御を行うことが可能になされている。この特許文献1~4に記載の技術では、ボード上のどの位置に重心を移動させるかによって、旋回の角度や走行速度などパーソナルモビリティの動きが決まる。
 しかしながら、重心移動は搭乗者が感覚的に行わざるを得ないため、搭乗者が意図あるいは予想しているパーソナルモビリティの動きと、ボード上の重心位置によって変わるパーソナルモビリティの実際の動きとが一致しないことがある。そのため、搭乗者が自分の意図通りにパーソナルモビリティを操縦することが難しいという問題があった。
 そこで、本発明者は、搭乗台に対する加重の有無や搭乗台上の重心位置によって変わる一人乗り移動機器の動作を搭乗者に分かりやすく伝達するようにした一人乗り移動機器を考案した(特許文献5参照)。この特許文献5に記載の発明は、ボード状の搭乗台に設けられた複数の荷重センサと、搭乗台に設けられた複数のバイブレータと、当該バイブレータの駆動制御を行う制御回路とを備え、制御回路において、複数の荷重センサからの出力信号に基づいて加重の有無および重心位置を検出し、当該検出した加重の有無および重心位置によって変わる一人乗り移動機器の動作に応じて複数のバイブレータの駆動を制御するようにしている。
特開2004-345608号公報 特開2004-359094号公報 特開2006-217952号公報 特開2006-256401号公報 特許第5470507号公報
 上記特許文献5に記載の発明によれば、搭乗者が一人乗り移動機器に乗って重心移動により走行制御を行うと、そのときの荷重センサへの加重の有無および搭乗台上の重心位置が検出され、加重の有無および重心位置によって変わる一人乗り移動機器の動作に応じた振動が複数のバイブレータにより搭乗者に伝えられる。これにより、搭乗者は、加重の有無や重心位置によって変わる一人乗り移動機器の動作を足元から伝わる振動により把握して、自分の意図通りに一人乗り移動機器を操縦することができるようになる。
 しかしながら、一人乗り移動機器の実際の動きと搭乗者の意図とのズレがバイブレータの振動によって分かったときに、そのズレを矯正して的確な重心移動を行うことができるのは、搭乗に慣れている人や、運動能力が比較的高い人である。すなわち、搭乗に慣れていない人や、運動能力が高くない人の場合、一人乗り移動機器の実際の動きを足元から伝わる振動により把握できて、それが搭乗者の意図している動きとは異なることが分かったとしても、搭乗者が本来走行させたいように重心移動をうまく行うことができないことがあるという問題があった。
 なお、重心移動を行いやすくするために、一人乗り移動機器のサスペンションを柔らかめに設定する方法が考えられる。しかしながら、サスペンションを柔らかくすると、搭乗台の安定性が低下して不安定になり、かえって操縦が難しくなってしまう。搭乗台の上に立って乗るタイプの一人乗り移動機器では、搭乗台の安定性も必要であり、サスペンションはある程度硬めに設定せざるを得ない。そうすると、上述したように、搭乗者が本来走行させたいように重心移動による加重をうまく行うことができなくなるという問題を生じる。
 本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、ボード状の搭乗台に車輪を設けた構成タイプで、搭乗者の重心移動により走行制御を行うことが可能になされた一人乗り移動機器において、搭乗に慣れていない人や運動能力があまり高くない人であっても、搭乗者が自分の意図通りに操縦しやすくなるようにすることを目的とする。
 上記した課題を解決するために、本発明では、搭乗者が搭乗するための搭乗装置と、当該搭乗装置と分離して設けられていて搭乗者が把持するための操舵装置との組み合わせにより一人乗り移動機器を構成している。ここで、操舵装置は、操舵装置用車輪を備えるとともに、搭乗台の上に立って搭乗した搭乗者が把持することが可能に構成している。
 上記のように構成した本発明によれば、搭乗者が搭乗装置の上に立って乗り、操舵装置を把持した状態で一人乗り移動機器を利用することができる。ここで、搭乗者が旋回したい方向に操舵装置を向けると、操舵装置を把持しているために身体が捻られて自然と搭乗者の重心移動が起こり、それによって搭乗者の意図した通りに一人乗り移動機器が旋回していく。このように、本発明によれば、搭乗に慣れていない人や運動能力があまり高くない人であっても、搭乗者が自分の意図通りに操縦しやすくなるようにすることができる。
本実施形態による一人乗り移動機器(パーソナルモビリティ)の外観を示す概略斜視図である。 本実施形態による搭乗装置の外形を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は底面図である。 本実施形態による搭乗台の構成例を示す図であり、(a)はシャーシ、(b)は上面カバーを示す図である。 本実施形態の搭乗台に備えられる各構成をデフォルメして示す模式図である。 本実施形態による制御回路が備える機能構成例を示すブロック図である。 本実施形態の重心位置検出部により検出される重心位置の例を示す図である。 本実施形態のモータ駆動制御部が重心位置のX座標に応じて行う操舵角の制御例を示す図である。 本実施形態のモータ駆動制御部が重心位置のY座標に応じて行う走行速度や進行方向の制御例を示す図である。 本実施形態による操舵装置の変形例を示す概略斜視図である。
 以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による一人乗り移動機器(パーソナルモビリティ)の外観を示す概略斜視図である。図1に示すように、本実施形態の一人乗り移動機器は、搭乗者が搭乗するための搭乗装置100と、当該搭乗装置100と分離して設けられ、搭乗者が把持するための操舵装置200とを備えて構成されている。
 搭乗装置100は、ボード状の搭乗台10に車輪13,14(特許請求の範囲の搭乗装置用車輪に相当)を設けた構成タイプで、搭乗者の重心移動により走行制御を行うことが可能になされている。すなわち、搭乗者が搭乗台10の上に両足を乗せて起立状態で搭乗し、前後左右に重心移動を行うことにより、直進、左右への旋回、走行速度の制御を行うことができるようになされている。
 すなわち、搭乗装置100は、複数の車輪13,14(本実施形態の場合は4輪)と、当該複数の車輪13,14が取り付けられる搭乗台10とを備えて構成されている。搭乗台10は、複数の車輪13,14のうち少なくとも一部(本実施形態の場合は2つの前輪13)を駆動するモータ、制御回路およびバッテリを収容するシャーシ11と、当該シャーシ11の上に被せる上面カバー12とから構成されている。搭乗台10に収容されたモータおよび制御回路により、直進(前進および後進)、左右への旋回、走行速度の制御を行うようになされている。
 一方、操舵装置200は、複数の車輪21,22(特許請求の範囲の操舵装置用車輪に相当)と、当該複数の車輪21,22が取り付けられる荷台23と、当該荷台23から上方に立設された把持部24とを備えて構成されている。把持部24は、搭乗台10の上に立って搭乗した搭乗者が両手を水平方向に開いた状態で把持することが可能に構成されている。本実施形態では、操舵装置用車輪21,22は4輪であり、把持部24は、荷台23の2つの後輪22が取り付けられている位置から上方に立設されている。
 図2は、搭乗装置100の外形を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は底面図である。
 図2(d)に示すように、本実施形態の搭乗装置100は、4個の車輪13,14を備えている。4個の車輪13,14のうち、2個の前輪13は、搭乗台10に内蔵された2個のモータ(図示せず)によりそれぞれ独立して駆動される駆動付き車輪である。また、残り2個の後輪14は、360度自由に回転可能なタイプのキャスタである。後輪14に用いるキャスタは、2つの車輪を平行に並べて1つの車輪のように使うタイプの双輪キャスタであってもよい。
 搭乗台10は、その底部に4個の車輪13,14が取り付けられるとともに、2個の駆動付き車輪13を駆動するモータ、制御回路およびバッテリ(何れも図示せず)を内部に収容する。搭乗台10は平面が略矩形形状となっており、その四隅付近に4個の車輪13,14が取り付けられている。これにより、搭乗者が一人乗り移動機器に乗ったときの走行安定性を確保できるようにしている。
 上述したように、搭乗台10は、モータ、制御回路およびバッテリを収容するシャーシ11と、当該シャーシ11の上に被せる上面カバー12とから構成されている。図3は、この搭乗台10の構成例を示す図であり、(a)はシャーシ11、(b)は上面カバー12を示している。また、図4は、搭乗台10に備えられる各構成(具体的には後述する)をデフォルメして示す模式図である。
 図3(a)に示すように、シャーシ11は、2つのモータを収容するモータ収容部17と、バッテリおよび制御回路を収容する回路収容部18とを備えている。また、シャーシ11の四隅には、前輪である駆動付き車輪13を取り付けるための前輪用空間15と、後輪であるキャスタ14を取り付けるための後輪用空間16とが形成されている。
 一方、上面カバー12は、図3(b)に示すように、略矩形形状のボードの4辺に、当該ボードに対して略垂直な側壁が設けられた箱型形状を有している。これは、上面カバー12の上に搭乗者が乗ったときに、その重みによって上面カバー12が容易に撓まないようにするためである。もちろん、剛性の強い金属材料で上面カバー12を構成するとか、上面カバー12を厚くするといった工夫によって、上面カバー12が撓まないようにしてもよい。
 本実施形態の搭乗装置100は、搭乗台10に設けられた複数の荷重センサ41を備えている。図3(a)および図4に示すように、複数の荷重センサ41は、搭乗台10(具体的には、シャーシ11の上面カバー12が取り付けられる側の面)の四隅付近に4個設けられている。本実施形態において、荷重センサ41は厚さ0.5mm程度の矩形形状をしており、その表面は厚さ1mm以下の薄いアルミ板42によって覆われている。
 一方、上面カバー12は、図3(b)および図4に示すように、シャーシ11と対向する面(上面カバー12の裏面)の、4個の荷重センサ41と対向する位置に支柱43を備えている。この支柱43は、高さ1mm程度の円柱形状をしており、その円形の断面積は荷重センサ41の面積よりも小さくなっている。シャーシ11の上に上面カバー12を被せたときに、この支柱43によって、シャーシ11と上面カバー12との対向面が支柱43以外の面で非接触状態となるようにしている。
 上述したように、上面カバー12を箱型形状にして容易に撓まないようにしているのは、上面カバー12の上に搭乗者が乗っても、シャーシ11と上面カバー12とが支柱43以外の面で非接触状態を維持できるようにするためである。すなわち、上面カバー12の上に搭乗者が乗ったときに、支柱43を介して荷重センサ41に対して搭乗者の体重によって正確に加重が行われるようにするためである。
 また、上述したように荷重センサ41の表面を薄いアルミ板42で覆っているのは、荷重センサ41よりも面積の小さい支柱43に加えられた力をアルミ板42によって広範囲に分散させ、荷重センサ41の全面に対して均等に加重が行われるようにするためである。なお、荷重センサ41を断面円形のボタン電池形状とし、その直径と支柱43の直径とを略同じ大きさに設計した場合、アルミ板42を省略することが可能である。あるいは、支柱43を四角柱とし、その断面積と荷重センサ41の面積とを略同じ大きさに設計した場合も、アルミ板42を省略することが可能である。
 図5は、搭乗台10に収容される制御回路(図示せず)が備える機能構成例を示すブロック図である。制御回路は、荷重センサ41の出力信号を入力して、モータの駆動制御を行う。図5に示すように、制御回路は、その機能構成として、重心位置検出部51およびモータ駆動制御部52を備えている。
 上記各機能構成51,52は、ハードウェア構成、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても実現することが可能である。例えばソフトウェアによって実現する場合、上記各機能構成51,52は、実際にはCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROMに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。なお、プログラムを記憶する記録媒体はこれに限定されない。また、PIC(Peripheral Interface Controller)を用いて各機能構成51,52を実現することも可能である。
 重心位置検出部51は、複数の荷重センサ41からの出力信号に基づいて、搭乗者による加重の有無および搭乗台10上での搭乗者の重心位置を検出する。具体的には、重心位置検出部51は、複数の荷重センサ41からの出力信号に基づいて、加重の有無を検出するとともに、補間演算によって重心位置を検出する。
 図6は、重心位置検出部51により検出される重心位置の例を示す図である。図6に示すように、搭乗台10の平面上に、搭乗台10の中心位置を原点Oとする2次元座標(X-Y座標)を設定する。この場合、4個の荷重センサ41は何れも原点Oから等距離に位置している。
 図6に示す座標平面において、第1象限~第4象限に配置された荷重センサ41をそれぞれ符号41-1~41-4で区別する。ここで、各荷重センサ41-1~41-4で検出される荷重の大きさ(圧力)をそれぞれW-1~W-4とする。また、原点Oから各荷重センサ41-1~41-4までのX軸方向の距離をx(何れも同じ)、Y軸方向の距離をy(何れも同じ)とする。
 この場合、各荷重センサ41-1~41-4からの出力信号W-1~W-4に基づいて重心位置検出部51により検出される重心位置G(x,y)は、
 x=x(W-1+W-4)/W-x(W-2+W-3)/W
 y=y(W-1+W-2)/W-y(W-3+W-4)/W
 ただし、W=W-1+W-2+W-3+W-4
となる。
 モータ駆動制御部52は、重心位置検出部51により検出された加重の有無および搭乗台10の重心位置Gに応じて、前輪である駆動付き車輪13に接続された2個のモータの駆動を制御する。すなわち、モータ駆動制御部52は、重心位置検出部51により加重が検出されたときに、2個のモータを駆動して搭乗装置100を発進させる。
 ただし、重心位置検出部51により加重が検出された直後(搭乗者が搭乗台10に乗った直後)にモータを駆動して一人乗り移動機器を発進させると、搭乗者がバランスを崩してしまう恐れがある。そこで、重心位置検出部51により加重が検出された後、所定時間後(例えば、1.5秒後)にモータの駆動を開始するようにするのが好ましい。
 搭乗装置100の発進後、モータ駆動制御部52は、重心位置検出部51により検出された重心位置Gに応じて、2個のモータのうちどちらをどの程度のトルクで駆動するかを制御する。具体的には、モータ駆動制御部52は、重心位置GのX座標に応じたモータ駆動によって操舵角の制御を行い、重心位置GのY座標に応じたモータ駆動によって走行速度や進行方向の制御を行う。
 図7は、本実施形態のモータ駆動制御部52が重心位置GのX座標に応じて行う操舵角の制御例を示す図である。重心位置GのX座標に関しては、例えば図7のように、負の最大値から正の最大値までを3つの領域71~73に分割し、X座標の値が負の値で最も小さくなる第1の領域71に重心位置Gがあるときは左旋回、X座標の値が正の値で最も大きくなる第3の領域73に重心位置Gがあるときは右旋回、その間の第2の領域72に重心位置Gがあるときは直進とするようにモータのトルクを制御する。
 すなわち、図7(b)に示すように、重心位置GのX座標がゼロに近い場合(例えば、X座標の値が-x~+xである第2の領域72に重心位置Gがある場合)、モータ駆動制御部52は2個のモータ(つまり、左右の駆動付き車輪13)を同じトルクで駆動する。これにより、搭乗装置100は直進する。
 また、図7(a)に示すように、重心位置GのX座標の値が-xより小さい場合(重心位置Gが第1の領域71にある場合)、モータ駆動制御部52は左輪のモータより右輪のモータを大きなトルクで駆動する。これにより、搭乗装置100は左方向に旋回する。このとき、左右のトルク差の大きさに応じて、左旋回の角度が決まる。左右のモータでどのくらいのトルク差をつけるかは、重心位置GのX座標の値に応じて決める。
 本実施形態では、前輪のみを駆動付き車輪13とし、後輪はキャスタ14としているので、左輪のモータを非駆動として右輪のモータだけを駆動することにより、その場で左方向に信地旋回(非駆動とした左輪を回転中心とする旋回)をすることも可能である。あるいは、左輪のモータと右輪のモータとを同じ大きさのトルクで互いに逆向きに駆動することにより、その場で左方向に超信地旋回(2個の駆動付き車輪13の中央を回転中心とする旋回)をすることも可能である。
 また、図7(c)に示すように、重心位置GのX座標がxより大きい場合(重心位置Gが第3の領域73にある場合)、モータ駆動制御部52は右輪のモータより左輪のモータを大きなトルクで駆動する。これにより、搭乗装置100は右方向に旋回する。このとき、左右のトルク差の大きさに応じて、右旋回の角度が決まる。この場合も、左右のモータでどのくらいのトルク差をつけるかは、重心位置GのX座標の値に応じて決める。右輪のモータを非駆動として左輪のモータだけを駆動することにより、右方向に信地旋回をすることも可能である。あるいは、左輪のモータと右輪のモータとを同じ大きさのトルクで互いに逆向きに駆動することにより、その場で右方向に超信地旋回をすることも可能である。
 図8は、重心位置GのY座標に応じて行う走行速度や進行方向の制御例を示す図である。重心位置GのY座標に関しては、図8のように、負の最大値から正の最大値までを3つの領域81~83に分割し、Y座標の値がyより大きい第1の領域81に重心位置Gがあるときは加速、Y座標の値が-yより小さい第3の領域83に重心位置Gがあるときは減速、その間の第2の領域82に重心位置Gがあるときは等速となるようにモータのトルクを制御する。
 なお、ここで示した制御例は一例に過ぎない。例えば、第1の領域81から第3の領域83を等分割し、第1の領域81に重心位置Gがあるときは前進、第2の領域82に重心位置Gがあるときは停止、第3の領域83に重心位置Gがあるときは後進となるようにモータのトルクを制御してもよい。この場合、第1の領域81の中では、重心位置GのY座標の値が大きくなるほど、モータ駆動制御部52はモータに与える正のトルクを大きくする。また、第3の領域83の中では、重心位置GのY座標の値が小さくなるほど(絶対値が大きくなるほど)、モータ駆動制御部52はモータに与える負のトルクを大きくする。
 以上、図5~図8で説明したように、本実施形態の搭乗装置100は、これに搭乗する搭乗者の重心移動に応じて前後左右の走行制御(図7のような操舵角の制御、図8のような走行速度や進行方向の制御)を行うことができる。このうち、図8に示すような前後方向の走行制御であれば、不慣れな搭乗者や運動能力があまり高くない搭乗者であっても、搭乗者の意図通りに操縦することは比較的行いやすい。
 一方、図7に示すような左右方向の操舵角の走行制御の場合は、搭乗台10の上の適切な位置に重心を移動させることが比較的難しく、不慣れな搭乗者や運動能力があまり高くない搭乗者だと、本人の意図通りに操縦することがうまくできないことがある。
 これに対し、本実施形態の一人乗り移動機器は、搭乗装置100の他に、搭乗者が把持するための操舵装置200を備えている。操舵装置200は、複数の車輪21,22を備えているため、搭乗者が搭乗装置100の上に乗って操舵装置200を把持した状態で、重心を前方向に移動させることによって搭乗装置100が前進すると、それに伴って操舵装置200も前進する。このように、本実施形態の一人乗り移動機器によれば、搭乗者が搭乗装置100の上に立って乗り、操舵装置200を両手で把持した状態で一人乗り移動機器を利用することができる。
 ここで、搭乗者が旋回したい方向に操舵装置200を向けると、操舵装置200を両手で把持しているために身体が捻られて自然と搭乗者の重心移動が起こり、それによって搭乗者の意図した通りに搭乗装置100が旋回していく。操舵装置200がない場合、ほぼ直立した姿勢で、両手に何の支えもない状態で身体を捻って重心移動しようとすると、バランスを崩して搭乗装置100から落ちてしまいそうになることがある。そのため、搭乗者が安心して重心移動を行うことができず、結果として搭乗装置100をうまく操縦することができなくなるということがある。これに対し、本実施形態によれば、操舵装置200が搭乗者の支えにもなるので、操舵装置200を旋回したい方向に向けて安心して重心移動を行うことができる。したがって、本実施形態によれば、搭乗に慣れていない人や運動能力があまり高くない人であっても、搭乗者が自分の意図通りに一人乗り移動機器を操縦しやすくなるようにすることができる。
 また、本実施形態では、操舵装置200が荷台23を備えている。これにより、搭乗者が搭乗装置100に乗って単に移動するだけでなく、荷台23の上に荷物を置いて運ぶこともできる。それだけでなく、荷台23に荷物を置くと、その重みによって操舵装置200の接地力が増すために安定性が良くなる。このため、搭乗装置100の上に起立した搭乗者の支えとしての機能を操舵装置200がより発揮しやすくなる。これにより、操舵装置200を支えとして使用しつつ重心移動のための舵取り手段として使用することがより行いやすくなるというメリットを有する。
 なお、上記実施形態では、左右の車輪を独立して駆動する2つのモータのトルクを重心位置に応じて制御することによって操舵角の制御を行う例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、搭乗装置100の車輪を弾性変形可能に構成し、搭乗装置100に搭乗した人の左右方向への重心移動により左右の車輪を異なる形状に変形させることにより、2個の車輪間の回転半径に差異を生じさせることによって操舵角の制御を行うようにしてもよい。なお、この場合、搭乗装置100に乗ったときの安定性が低下するが、支えとしての操舵装置200があるので、搭乗者の心理的負担を軽減することができ、搭乗者が実際にバランスを崩して搭乗装置100から落ちてしまうことも防止することができる。
 別の例として、重心位置に応じて左右の車輪にかかる接地圧が変わるように構成し、その接地圧が左右2つの独立したモータにそれぞれ伝達されるようにすることで、操舵角の制御を行うようにしてもよい。この例は、左右のモータのトルク、もしくは左右のモータへの印加電圧を一定としつつも、左右方向への重心移動により変化する左右の車輪にかかる接地圧の大きさに応じて、左右の車輪の回転数に差異を生じさせることによって操舵角の制御を行うものである。すなわち、この例では、接地圧が大きい方の車輪にかかる負荷が大きくなり、接地圧が小さい方の車輪にかかる負荷が小さくなるため、左右の車輪の回転数に差異が生じ、左右方向に旋回することが可能となる。
 また、上記実施形態では、搭乗台10をボード状に構成する例について説明したが、表面が平たい形状であってもよいし、若干丸みを帯びた形状であってもよい。また、上記実施形態では、搭乗台10が4つの車輪を備える例について説明したが、3輪、2輪または1輪を備える構成としてもよい。2輪の場合は、例えば、搭乗台10の両側面に1輪ずつ、比較的大きな車輪を設ける構成が考えられる。1輪の場合は、例えば、比較的大きな車輪の両側面に1つずつ、フットペダル型のような搭乗台10を設ける構成が考えられる。
 また、上記実施形態では、操舵装置200が荷台23を備える構成について説明したが、荷台23は必須の構成ではない。操舵装置200は、操舵装置用車輪を備えていて、搭乗台10の上に立って搭乗した搭乗者が把持することが可能に構成されていればよい。車輪の数は4輪に限らず、1輪、2輪または3輪であってもよい。
 例えば、図9(a)に示すように、いわゆるキャリーバッグ型に操舵装置200’を構成してもよい。この図9(a)に示す例では、車輪91,92は4輪であり、荷物を収納可能な収納部93の底面に当該車輪91,92が取り付けられている。また、把持部94は、収納部93から上方に立設されている。この例では、把持部94はT字状に構成されており、水平な部分を、搭乗者が両手を水平方向に開いた状態で把持することができるようになっている。把持部は、略逆U字状または略Π字状に構成されていてもよい。または、2本の棒状部材の先端にグリップを設けた形状に把持部を構成してもよい。
 また、図9(b)に示すように、図1に示した操舵装置200から荷台23および前輪21をなくしたような形状に操舵装置200”を構成してもよい。この図9(b)に示す例では、車輪92は2輪であり、車輪取付板95に当該車輪92が取り付けられている。また、図1と同様の把持部24は、車輪取付板95から上方に立設されている。
 これ以外にも、操舵装置は様々な形状により構成することが可能である。例えば、図9(c)に示すように操舵装置の車輪を1輪とすることも可能である。なお、図9(c)に示す構成では、操舵装置の接地安定性または搭乗装置100との間隔をある程度維持しながら走行させることが可能な走行安定性が低下するため、搭乗者が走行時に操舵装置を支えにすることは比較的難しくなる。ただし、操舵装置の向きを変えれば、それにつられて搭乗者の重心移動が起こるので、重心移動をアシストするための操舵装置としては機能する。なお、図9(d)のような一輪台車型の構成であれば、図9(c)に示す構成と比べて、接地安定性および走行安定性が増すため、操舵装置としてより好適である。
 また、図9(e)に示すように操舵装置の把持部を垂直方向に立設する1本の棒状部材のみとすることも可能である。なお、この場合は、片手で把持部を持つか、両手を上下方向にずらして把持部を持つかのどちらかになる。この場合、操舵装置の向きを変えることが若干行いにくくなるが、接地安定性および走行安定性は大きいため、搭乗者が操舵装置を支えにしながら向きを変えることが可能である。舵取りの操作性の良さも勘案すれば、把持部は、搭乗台10の上に立って搭乗した搭乗者が両手を水平方向に開いた状態で把持することが可能に構成するのが好ましい。なお、両手を水平方向に開いた状態で把持することが可能に構成された把持部を、搭乗者が両手で把持するのが好ましいが、片手で把持してもよい。
 また、上記実施形態では、操舵装置が把持部を備える構成について説明したが、専用の把持部は必須の構成ではない。すなわち、操舵装置は、搭乗台10の上に立って搭乗した搭乗者が何れかの部位を把持することが可能に構成されていればよい。例えば、かご台車型、ワゴン台車型などの形状に操舵装置を構成するようにしてもよい。
 その他、操舵装置は、2輪台車型、ストックカート型、ゴリラカート型、リヤカー型、ゴルフキャリー型、老人用カート型、コンテナ台車型、ショッピングカート型、車いす型、ベビーカー型などの構成とすることも可能である。
 その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
 10 搭乗台
 11 シャーシ
 12 上面カバー
 13 駆動付き車輪(搭乗装置用車輪)
 14 キャスタ(搭乗装置用車輪)
 21,22 操舵装置用車輪
 23 荷台
 24 把持部
 51 重心位置検出部
 52 モータ駆動制御部
 100 搭乗装置
 200 操舵装置

Claims (5)

  1.  搭乗台に車輪を設けた構成タイプで、搭乗者の重心移動により走行制御を行うことが可能になされた一人乗り移動機器であって、
     上記搭乗者が搭乗するための搭乗装置と、
     上記搭乗装置と分離して設けられ、上記搭乗者が把持するための操舵装置とを備え、
     上記搭乗装置は、
     搭乗装置用車輪と、
     上記搭乗装置用車輪を駆動するモータおよび制御回路を収容する上記搭乗台とを備えて構成され、
     上記操舵装置は、
     操舵装置用車輪を備え、
     上記搭乗台の上に立って搭乗した搭乗者が把持することが可能に構成されていることを特徴とする一人乗り移動機器。
  2.  上記操舵装置は、上記搭乗台の上に立って搭乗した搭乗者が両手を水平方向に開いた状態で把持することが可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の一人乗り移動機器。
  3.  上記操舵装置は、
     上記操舵装置用車輪として4輪を備え、
     上記4輪のうち2つの後輪側の位置から上方に立設された把持部を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の一人乗り移動機器。
  4.  上記操舵装置は、
     上記複数の操舵装置用車輪が取り付けられる荷台と、
     上記荷台から上方に立設された把持部とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の一人乗り移動機器。
  5.  上記操舵装置用車輪は4輪であり、
     上記把持部は、上記4輪のうち2つの後輪が取り付けられている荷台の位置から上方に立設されていることを特徴とする請求項4に記載の一人乗り移動機器。
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