JP6739395B2 - 走行支援器具及び走行装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行支援器具及び走行装置に関し、更に詳細には、倒立振子型車両のための走行支援器具及び倒立振子型車両が用いられた走行装置に関する。
搭乗型の車両として、搭乗者が着座するシートを有し、倒立振子制御によって自立走行する倒立振子型車両が知られている(例えば、特許文献1、2)。
倒立振子型車両は、車体に対する搭乗者の重心移動によってその移動方向に走行する。例えば、搭乗者が前かがみになったことにより重心が車体に対して前側に移動すると、倒立振子型車両は前方に走行する。
特許第5426682号公報 特開2013−237327号公報
搭乗者の重心移動による倒立振子型車両の操縦は、初心者や高齢者、身障者にとっては難しく感じる場面があり、その操縦には慣れが必要である。特に、一輪式の倒立振子型車両は、前後方向に加えて左右方向の倒立振子制御が行われるので、搭乗者がバランスを取ることを難しく感じ、左右方向にふらつかないかと云う不安を搭乗者に与える虞がある。
本発明が解決しようとする課題は、倒立振子型車両の走行を支援し、初心者や高齢者、身障者でも、慣れを要したり、不安を抱いたりすることなく倒立振子型車両を使用できるようにし、搭乗対象者の拡大を図ることである。
本発明の一つの実施形態による走行支援器具は、倒立振子制御によって走行する倒立振子型車両(10)の走行を支援する走行支援器具であって、複数の車輪(116、118)と、前記複数の車輪(116、118)を取り付けられて自立して走行可能な枠体(102)と、前記枠体(102)を前記倒立振子型車両(10)に連結するフレキシブルな連結部材(120)とを有する。
この構成によれば、自立して走行可能な枠体(102)やフレキシブルな連結部材(120)の存在により、初心者や高齢者、身障者でも、慣れを要したり、不安を抱いたりすることなく倒立振子型車両(10)を倒立振子制御に支障を与えることなく使用できるようになるので、搭乗対象者の拡大が図れる。また、走行支援器具(100)に手荷物等を提げることにより、前記手荷物等が前記倒立振子型車両(10)の重心移動の対象外となるので、安心して運ぶことができる。
上記走行支援器具において、好ましくは、前記連結部材(120)はゴム材によって構成されている。
この構成によれば、ゴム材の弾性力及び反発力が倒立振子型車両(10)を傾斜させる操作及び倒立振子型車両(10)を元の姿勢に戻す操縦に有効に作用し、倒立振子型車両(10)の操作性が向上する。
上記走行支援器具において、好ましくは、前記枠体(102)は、前記倒立振子型車両(10)の左右の側方を前後方向に延在する部分を含む左右のサイド部材(104)と、前記倒立振子型車両(10)の後方を左右方向に存在して前記左右のサイド部材(104)を互いに連結する後部部材(106、108)とを含んでいる。
この構成によれば、左右のサイド部材(104)が倒立振子型車両(10)の左右方向の傾動に対する当接式のストッパとして作用し、倒立振子型車両(10)が左右方向に過剰に傾動することが防止される。
上記走行支援器具において、好ましくは、前記連結部材(120)は左右方向に延在して前記左右のサイド部材(104)に係止される部分を含んでいる。
この構成によれば、走行支援器具(100)の倒立振子型車両(10)に対する連結が簡素な構造で行われる。
上記走行支援器具において、好ましくは、前記車輪は左右の前輪(116)及び後輪(118)を含み、少なくとも左右の前輪(116)は自在キャスタである。
この構成によれば、倒立振子型車両(10)の前後左右方向の走行が走行支援器具(100)によって阻害されることがない。
上記走行支援器具において、好ましくは、前記走行支援器具(110)は前記倒立振子型車両(10)の最大前後長より長いホイールベースを有する。また、前記前輪(116)がステップ(16)から遠い位置になるので、足の乗せ降ろしがし易くなる。
この構成によれば、走行支援器具(110)の倒立振子型車両(10)に対する前後方向の安定性が向上する。また、前記前輪(116)がステップ(16)から遠い位置になるので、足の乗せ降ろしがし易くなる。
上記走行装走行支援器具において、好ましくは、前記枠体(102)の左右に各々グリップ(114)が設けられている。
この構成によれば、グリップ(114)を握られることにより、搭乗姿勢が安定し、安心感が増す。
上記走行支援器具において、好ましくは、前記枠体(102)の左右に各々アームレスト(115)が設けられている。
この構成によれば、搭乗者がアームレスト(115)に肘を載せることにより、搭乗姿勢が安定し、安心感が増す。
本発明の一つの実施形態による走行装置は、倒立振子制御によって走行する倒立振子型車両と、上述した本発明の実施形態による走行支援器具とを含む。
この構成によれば、自立して走行可能な枠体(102)やフレキシブルな連結部材(120)の存在により、初心者や高齢者、身障者でも、慣れを要したり、不安を抱いたりすることなく倒立振子型車両(10)を使用できるようになるので、搭乗対象者の拡大が図れる。
本発明による走行支援器具によれば、倒立振子型車両の走行を支援し、初心者や高齢者、身障者でも、慣れを要することなく倒立振子型車両を安心して使用できるので、搭乗対象者の拡大が図れる。
本発明による走行支援機器を含む走行装置の一つの実施形態を示す斜視図 本実施形態による走行装置の側面図 本実施形態による走行装置の平面図 本実施形態による走行装置の正面図(アウタシェルを取り外した状態) 本実施形態による走行装置に用いられる倒立振子型車両の制御系のブロック図 本発明による走行支援機器を含む走行装置の他の実施形態を示す斜視図 本発明による走行支援機器を含む走行装置の他の実施形態を示す斜視図
以下に、本発明による走行装置の一つの実施形態を、図1〜図5を参照して説明する。
走行装置1は、図1〜図4に示されているように、倒立振子型車両10と走行支援器具100とを含む。
倒立振子型車両10は、車体フレーム20(図4参照)と、車体フレーム20を被覆する薄肉構造のアウタシェル12とを有する。車体フレーム20は、上下に延びる左右一対のサイドポスト22と、左右のサイドポスト22を互いに連結するアッパビーム24及びミドルビーム26と、各サイドポスト22の下部に取り付けられたサイドプレート28とを含む。サイドポスト22の上部には搭乗者が着座するシートであるサドル14が取り付けられている。各サイドプレート28の下部にはステップ16が取り付けられている。
左右のサイドプレート28は、当該左右のサイドプレート28間を車幅方向(左右方向)に水平に延在するディスク支持軸30の両端を支持している。ディスク支持軸30は、左右のサイドプレート28の内側に、左右のドライブディスク32を個別に回転可能に支持している。
左右のドライブディスク32間には主輪34が配置されている。主輪34は、金属製の円環部材36と、円環部材36の外周に取り付けられたゴム製の複数のドリブンローラ38とを有する。各ドリブンローラ38は、円環部材36の環方向(円周方向)に列をなすように設けられ、各々自身の配置位置における円環部材36の接線方向に延在する軸線周り(円環部材36の断面中心周り)に個別に転動(自転)可能である。
各ドライブディスク32は金属製の複数のドライブローラ40を周方向に等間隔をおいて回転可能に支持している。左側のドライブディスク32のドライブローラ40と右側のドライブディスク32のドライブローラ40とは、各ドライブローラ40の回転中心がドライブディスク32の回転中心に対してねじれの関係となるように左右対称に同一個数配置されている。
左右のドライブローラ40は、各々、外周面をもってドリブンローラ38の外周面に接触し、ドリブンローラ38を左右両側から挟むようにして主輪34を車幅方向(左右方向)に略水平に延在する中心軸線周りに回転可能に支持している。
車体フレーム20には走行駆動装置42が取り付けられている。走行駆動装置42は、右側電動モータ44及び左側電動モータ46と、減速装置48とを含む。減速装置48は、一つのギヤケース50内に右側電動モータ44用の減速ギヤ列(不図示)と左側電動モータ46用の減速ギヤ列(不図示)とを有する。ギヤケース50の左右両側には各ギヤ列の出力軸52が突出している。
各出力軸52にはドライブプーリ54が取り付けられている。各ドライブディスク32にはドリブンプーリ56が取り付けられている。ドライブプーリ54及びドリブンプーリ56には左右対応するもの同士を駆動連結するコグベルト58が掛け渡されている。これにより、右側電動モータ44は右側のドライブディスク32を、左側電動モータ46左側のドライブディスク32を各々個別に回転駆動する。
車体フレーム20はサイドプレート28において尾輪支持アーム60(図1及び図2参照)の前端を左右水平方向に延在する軸線周りに回動可能に支持している。尾輪支持アーム60は、図1及び図2に示されているように、後端においてオムニホイールによる尾輪62を前後方向に延在する軸線周りに回転支持している。尾輪62は尾輪支持アーム60に設けられた尾輪用電動モータ64(図5参照)によって前後方向に延在する軸線周りに回転駆動される。
次に、倒立振子型車両10の制御系を、図5を参照して説明する。倒立振子型車両10は、車体フレーム20に取り付けられたジャイロセンサ(傾斜角検出装置)66及び倒立振子制御のための制御装置80を含む。ジャイロセンサ66は、車体フレーム20の鉛直線に対する前後左右の傾斜角を検出し、検出値を制御装置80に出力する。制御装置80は、マイクロコンピュータを含む電子制御式のものであり、コンピュータプログラムを実行することにより、傾斜角算出部81と、角速度算出部82と、角加速度算出部83と、重心算出部84と、倒立振子制御部85と、旋回制御部86とを具現化する。
傾斜角算出部81はジャイロセンサ66の出力信号(検出値)から車体フレーム20の鉛直線に対する前後及び左右の傾斜角を算出する。角速度算出部82は傾斜角算出部81によって算出された傾斜角から角速度を算出する。角加速度算出部83は角速度算出部82によって算出された角速度から角加速度を算出する。重心算出部84は、各算出部81、82、83によって算出された車体フレーム20の前後左右の傾斜角、角速度及び角加速度の変化よりサドル14に着座した乗員を含む倒立振子型車両10全体の重心位置を算出する。
倒立振子制御部85は、重心算出部84によって算出された重心に基づいて倒立振子制御則による演算処理を行って走行方向を設定し、右側モータ駆動回路88と左側モータ駆動回路90とに個別に指令信号を出力する。旋回制御部86は、重心算出部84によって算出された重心に基づいて旋回制御則による演算処理を行って旋回方向を設定し、尾輪モータ駆動回路92に指令信号を出力する。各モータ駆動回路88、90、92は、インバータ等を含み、車体フレーム20に搭載されているバッテリ(不図示)から各電動モータ44、46、64に供給する電力を制御する。
次に、上述の構成による倒立振子型車両10の動作について説明する。
制御装置80は、乗員を含む倒立振子型車両10の重心がニュートラル位置にある時には、車体フレーム20を直立姿勢に維持すべく、右側電動モータ44及び左側電動モータ46の駆動を制御する。なお、この時には尾輪用電動モータ64は駆動されない。これにより、倒立振子型車両10は、走行も旋回もせず、直立姿勢で停車状態になる。
制御装置80は、乗員を含む倒立振子型車両10の重心がニュートラル位置より前方に移動すると、前進走行すべく、右側電動モータ44及び左側電動モータ46をそれぞれ正転方向に同一速度で駆動する制御を行う。この右側電動モータ44及び左側電動モータ46の駆動によって、左右のドライブディスク32が同一速度で正回転し、主輪34が自身の輪中心を回転軸として正回転、つまり、前進方向に公転する。この時には、左右のドライブディスク32に回転速度差が生じないため、ドライブローラ40及びドリブンローラ38は自転せず、倒立振子型車両10は少し前傾した姿勢を保って真っ直ぐに前進する。尚、この時には尾輪用電動モータ64は駆動されない。
制御装置80は、乗員を含む倒立振子型車両10の重心がニュートラル位置より後方に移動すると、後進走行すべく、右側電動モータ44及び左側電動モータ46をそれぞれ逆転方向に同一速度で駆動する制御を行う。この右側電動モータ44及び左側電動モータ46の駆動によって、左右のドライブディスク32が同一速度で逆回転し、主輪34が自身の輪中心を回転軸として逆回転、つまり、後進方向に公転する。この時には、左右のドライブディスク32に回転速度差が生じないため、ドライブローラ40及びドリブンローラ38は自転せず、倒立振子型車両10は少し後傾した姿勢で真っ直ぐに後進する。尚、この時も尾輪用電動モータ64は駆動されない。
制御装置80は、乗員を含む倒立振子型車両10全体の重心がニュートラル位置より左前方或いは右前方に移動すると、旋回すべく、右側電動モータ44及び左側電動モータ46を駆動せず、尾輪用電動モータ64を駆動する制御を行う。尾輪用電動モータ64の駆動によって尾輪62が前後方向に延在する中心軸線周りに回転する。これにより、倒立振子型車両10は主輪34の床面に対する接地点を旋回中心として右旋回或いは左旋回する。
制御装置80は、乗員を含む倒立振子型車両10全体の重心がニュートラル位置より左真横或いは右真横に移動すると、真横走行すべく、右側電動モータ44と左側電動モータ46とを互いに異なる回転方向に同一の回転速度に駆動する制御を行う。この時には、主輪34は全く公転せず、ドリブンローラ38だけが自転し、倒立振子型車両10は、少し左倒或いは右倒した姿勢を保って左方向或いは右方向に真横走行する。尚、この時も尾輪用電動モータ64は駆動される。
走行支援器具100は、図1〜図4に示されているように、枠体102を有する。枠体102は左右一対のサイド部材104を有する。各サイド部材104は、パイプ材による折曲成形品であり、倒立振子型車両10の左右の側方を各々前後方向に延在する部分を含む上部水平部104Aと、上部水平部104Aの前端から下方前側に傾斜して延在するフロントポスト部104Bと、フロントポスト部104Bと前端から前方に延出したフロント延長部104Cと、上部水平部104Aの後端から下方後側に傾斜して延在するリヤポスト104Dとを含む。左右のサイド部材104は左右のリヤポスト104D間に延在する上下2個のリヤクロスパイプ(リヤ部材)106、108によって互いに接続されている。これにより、枠体102は、走行支援器具100の左右及び後部を取り囲むように、平面視でコ字形をしている。枠体102は、各々上部水平部104Aと平行に延在して各サイド部材104のフロントポスト部104Bとリヤポスト104Dとを互いに接続する左右の上部補助パイプ110及び下部補助パイプ112を有する。左右の上部水平部104Aにはグリップ114が取り付けられている。
各フロント延長部104Cの前端には首振り可能な自在キャスタによる左右の前輪116が取り付けられている。各リヤポスト104Dの下端には首振り可能な自在キャスタによる左右の後輪118が取り付けられている。これにより、走行支援器具100は、四輪車をなし、安定した自立姿勢で走行可能(移動可能)である。
左右のサイド部材104及びリヤクロスパイプ106、108によって囲まれた空間に、倒立振子型車両10が配置される。
走行装置1は、更に、上述の如く配置された倒立振子型車両10と走行支援器具100とを互いに連結するフレキシブルな連結部材として、ゴムベルト120を有する。ゴムベルト120は、左右方向に延在して両端を上部補助パイプ110に係止され、中間部をアウタシェル12とサドル14とによって挟まれるようにして倒立振子型車両10に係止され、ゴム伸縮によって倒立振子型車両10を走行支援器具100に前後方向及び左右方向の双方に自在に傾動可能に連結している。
尚、ゴムベルト120は、倒立振子型車両10が垂直に起立した姿勢にある時に、弛みがない緊張状態になる設定であっても、弛みがある設定の何れであってもよく、また、弛み具合を調整できるものであってもよく、搭乗者の経験度等に応じて設定されればよい。
枠体102の横巾、つまり、左右のサイド部材104の間隔は図3及び図4に示されているように、倒立振子型車両10の最大横巾より大きく。このような横巾の走行支援器具100において、倒立振子型車両10はゴムベルト120によって走行支援器具100の左右方向の略中央部に配置される。これにより、枠体102は、倒立振子型車両10が垂直に起立した姿勢にある時には倒立振子型車両10に接触することがなく、倒立振子型車両10が左右方向に所定の角度、傾斜すると、倒立振子型車両10に接触し、倒立振子型車両10がそれ以上、左右方向に傾斜することを阻止する当接式のストッパとして作用する。尚、リヤクロスパイプ106、108の存在により、倒立振子型車両10の後傾も、同様の当接式のストッパ作用によって過剰に後傾することが阻止される。
走行支援器具100の左右の前輪116と左右の後輪118との間隔、つまり、ホイールベースは、図1及び図2に示されているように、倒立振子型車両の最大前後長より長い。このようなホイールベースの走行支援器具100において、倒立振子型車両10はゴムベルト120によって走行支援器具100の後輪118側に偏って配置され、前輪116は概ねフロント延長部104Cの前後長だけ倒立振子型車両10の前部より前方に位置する。尚、走行支援器具100に対する倒立振子型車両10の前後方向の位置は応じて変更可能になっていてよい。
このように、倒立振子型車両10は、走行支援器具100に連結され、搭乗者がサドル14に着座し、左右の足を各ステップ16に載せられた状態で、搭乗者の重心移動に応じて重心の移動方向に走行支援器具100と共に走行する。走行支援器具100の前輪116及び後輪118の全てが自在キャスタであることにより、倒立振子型車両10の前後方向や左右方向の走行が走行支援器具100によって阻害されることはなく、倒立振子型車両10は走行支援器具100と連結されていない単機の場合の同様に動作する。
倒立振子型車両10が安定して自立して走行可能な四輪車による走行支援器具100に連結されることにより、倒立振子型車両10と走行支援器具100とによる走行装置1が見て安定感が増し、初心者や高齢者、身障者でも、倒立振子型車両10を、安心感をもって使用できるようにすることに寄与する。これにより、倒立振子型車両10の搭乗対象者(使用者)の拡大が図られる。
倒立振子型車両10が左右方向に大きく傾くことは、倒立振子型車両10の左右両側方に存在する走行支援器具100の左右のサイド部材104によって阻止される。これにより、倒立振子型車両10の倒立振子状態の安定性が向上し、倒立振子型車両10が左右方向に転倒しないかと云う不安を搭乗者に与える不安感が払拭される。
手荷物等は、枠体102に吊り下げられる等として走行支援器具100によって支持されればよく、倒立振子型車両10の重心移動の対象外となるので、手荷物等は、安心して運ぶことができる。
搭乗者は、走行支援器具100の左右の上部水平部104Aに設けられている左右のグリップ114を左右の手で握ることにより、搭乗姿勢が安定し、安心感が増す。併せて過剰に重心移動することが未然に防止され、バランスを崩すことが回避される。また、搭乗者が前後方向や左右方向にバランスを崩そうとした際は、上部補助パイプ110や下部補助パイプ112を左右の手で握ることにより、元の姿勢に容易に復帰でき、バランスを崩すことが未然に防止される。
更には、搭乗者は、左右のグリップ114を左右の手で握り、左右の足を床面に着地させた状態で、サドル14に対する着座部において重心移動を安定して行うことができ、移動方向が自在の身障者向けの車椅子のようになる。
走行支援器具100は、ホイールベースが倒立振子型車両10の最大前後長より長いことにより、倒立振子型車両10に前後方向の傾動に対する前後方向の安定性がよく、搭乗者が前後方向にバランスを崩しても、前後方向に倒れることがない。更には、前輪116が概ねフロント延長部104Cの前後長だけ倒立振子型車両10の前部より前方にあることにより、搭乗者が前方向にバランスを崩しても、走行支援器具100が前方向に倒れることが、より一層、確実に生じ難くなる。また、前輪116がステップ16から遠い位置になるので、前輪116が邪魔になることなく、ステップ16に対する足の乗せ降ろしがし易くなる。
また、倒立振子型車両10と走行支援器具100とがゴムベルト120によって連結されていると、倒立振子型車両10が左右方向あるいは前後方向の傾動に応じてゴムベルト120が弾性によって伸長し、倒立振子型車両10の傾動に対して反力(抵抗力)が生じるのから、搭乗者は体感する反力の具合に応じて倒立振子型車両10の傾斜具合を知ることができる。このことにより、倒立振子型車両10の操作性が向上する。
また、ゴムベルト120の反発力によって倒立振子型車両10を直立姿勢に戻す力が倒立振子型車両10に作用するから、搭乗者が倒立振子型車両10を傾斜姿勢から直立姿勢に戻す操作に対して追従する。このことによっても、倒立振子型車両10の操作性が向上する。
このようにして、走行支援器具100によって倒立振子型車両10の操縦、走行が支援されることにより、初心者や高齢者、身障者でも、不安を抱くことなく、また慣れを要することなく倒立振子型車両10を安心して使用できるようになり、倒立振子型車両10の搭乗対象者の拡大が図られる。
次に、本発明による走行装置の他の実施形態を、図6を参照して説明する。なお、図6において、図1に対応する部分は、図6に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
本実施形態では、走行支援器具100の左右の後輪が首振り不能の固定キャスタによって構成されている。尾輪用電動モータ64は省略され、尾輪62は左右方向に延在する中心軸線周りに回転可能な固定キャスタと同等の車輪によって構成されている。
この実施形態では、走行装置1は、左右方向には移動できず、搭乗者が左右方向に重心移動した際には、尾輪62や後輪118を支点として旋回移動する。このこと以外は、上述の実施形態と同様に動作する。
したがって、この実施形態でも、上述の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、本発明による走行装置の他の実施形態を、図7を参照して説明する。なお、図7において、図1に対応する部分は、図6に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
本実施形態では、走行支援器具100の左右の上部水平部104Aの各々にグリップ114に代えてアームレスト115が取り付けられている。
本実施形態では、搭乗者が左右のアームレスト115に左右の肘を載せることにより、搭乗者の姿勢が安定すると共に安心感が増し、倒立振子型車両10の操縦が容易になる。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、倒立振子型車両10と走行支援器具100とを連結部材は、ゴムベルト120に限られることなく、倒立振子型車両10の傾動を許容するならば、伸縮性や可撓性を有する紐やハンモックのような布、ばね、金属製のテレスコピング部材等であってもよい。また、連結部材が紐やハンモックのような布の場合、それ自体は伸縮性がなくても、長めのものが用いられて倒立振子型車両10と走行支援器具100とを弛みをもって連結するものであればよい。
走行支援器具100に、四輪車に限られることはなく、自立して走行可能であれば、三輪車でも、四輪を超えた多輪のものであってもよく、輪数が増えるほど、走行支援器具100の自立の安定度が向上する。
また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。例えば、倒立振子型車両10の尾輪62は、必須でなく、省略されてもよい。
1 :走行装置
10 :倒立振子型車両
12 :アウタシェル
14 :サドル
16 :ステップ
20 :車体
22 :サイドポスト
24 :アッパビーム
26 :ミドルビーム
28 :サイドプレート
30 :ディスク支持軸
32 :ドライブディスク
34 :主輪
36 :円環部材
38 :ドリブンローラ
40 :ドライブローラ
42 :走行駆動装置
44 :右側電動モータ
46 :左側電動モータ
48 :減速装置
50 :ギヤケース
52 :出力軸
54 :ドライブプーリ
56 :ドリブンプーリ
58 :コグベルト
60 :尾輪支持アーム
62 :尾輪
64 :尾輪用電動モータ
66 :ジャイロセンサ
80 :制御装置
81 :傾斜角算出部
82 :角速度算出部
83 :角加速度算出部
84 :重心算出部
85 :倒立振子制御部
86 :旋回制御部
88 :右側モータ駆動回路
90 :左側モータ駆動回路
92 :尾輪モータ駆動回路
100 :走行支援器具
102 :枠体
104 :サイド部材
104A :上部水平部
104B :フロントポスト部
104C :フロント延長部
104D :リヤポスト
106 :リヤクロスパイプ(後部部材)
108 :リヤクロスパイプ(後部部材)
110 :上部補助パイプ
112 :下部補助パイプ
114 :グリップ
115 :アームレスト
116 :前輪
118 :後輪
120 :ゴムベルト(連結部材)

Claims (8)

  1. 主輪及び尾輪を含み、倒立振子制御によって走行する倒立振子型車両の走行を支援する走行支援器具であって、
    複数の車輪と、
    前記複数の車輪を取り付けられて自立して走行可能な枠体と、
    前記枠体を前記倒立振子型車両に連結するフレキシブルな連結部材とを有し、
    前記枠体は、前記倒立振子型車両の左右の側方を前後方向に延在する部分を含む左右のサイド部材と、前記倒立振子型車両の後方を左右方向に存在して前記左右のサイド部材を互いに連結する後部部材とを含み、
    前記連結部材は左右方向に延在して前記左右のサイド部材に係止される部分を含み、
    前記左右のサイド部材に各々グリップが設けられている走行支援器具。
  2. 前記連結部材はゴム材によって構成されている請求項1に記載の走行支援器具。
  3. 前記連結部材と前記左右のサイド部材との連結箇所が前記グリップよりも後方である請求項1又は2に記載の走行支援器具。
  4. 前記連結部材は、前後方向で見て前記主輪の接地点と前記尾輪の接地点との間に対応する位置において前記左右のサイド部材に連結されている請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の走行支援器具。
  5. 前記車輪は左右の前輪及び後輪を含み、四輪車をなし、少なくとも左右の前輪は自在キャスタである請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の走行支援器具。
  6. 前記倒立振子型車両の最大前後長より長いホイールベースを有する請求項5に記載の走行支援器具。
  7. 前記枠体の左右に各々アームレストが設けられている請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の走行支援器具。
  8. 倒立振子制御によって走行する倒立振子型車両と、請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の走行支援器具とを含む走行装置。
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