JP6080974B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、食品を入れた被加熱物を加熱調理する加熱調理器に関するものである。
従来、調理終了時刻の予約機能を備えた加熱調理器がある。この加熱調理器では、肉、野菜、調味料等の食品を調理容器に収納した状態で保持し、調理終了時刻が近づくと加熱動作を開始して、調理終了時刻に調理が仕上がるように動作する。
しかし、このような加熱調理器では、食品を調理容器に収納した状態で長時間保持する場合があり、食品の腐敗、及び食中毒の原因となる微生物の増殖等が発生し、食品を衛生的に保つことができない課題がある。
特許文献1に記載の調理装置においては、調理室内の被加熱物を加熱する誘導加熱コイルと、調理室内を冷却する冷却手段と、調理終了時刻の予約機能とを備え、野菜の煮物を調理するにあたって、保冷、煮込み、冷却、再加熱のサイクルで調理を行い、予約された時刻に再加熱が終了するものが提案されている。この調理装置では、食材の腐食を防止するために冷却運転を行っている。
特開2006−108022号公報(例えば、請求項1及び図3参照)
しかしながら、特許文献1に記載の調理装置においては、1つの装置にて冷却と加熱とを行うため、熱エネルギーのロスが大きくなり、消費電力量が大きくなってしまうという課題があった。また、冷却手段を備えることで本体のサイズが大きくなり、設置スペースをとってしまうという課題もあった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、予約調理において食品を衛生的に保つことができる加熱調理器を提供することを目的としている。また、省エネルギー性を向上でき且つコンパクトな加熱調理器を提供することを目的としている。
本発明に係る加熱調理器は、被加熱物を加熱する加熱手段と、少なくとも、調理終了時間を含む予約設定を入力する操作部と、前記予約設定に応じて、前記加熱手段を制御する制御手段と、備え、前記制御手段は、前記加熱手段を制御して、前記被加熱物内の食品を殺菌する加熱殺菌工程と、前記加熱殺菌工程の後に実行する工程であって、前記予約設定に応じた調理として、前記食品を使用者が食べる際に所望する状態にするための工程である仕上げ工程と、を実行し、前記制御手段は、前記調理終了時間に前記仕上げ工程を完了するように前記加熱手段を制御して、前記被加熱物を加熱すことを特徴とする。
本発明に係る加熱調理器によれば、予約調理において食品を衛生的に保つことができる。また、食品を冷却する冷却手段を備えないため、省エネルギー性を向上でき且つコンパクトな加熱調理器を得ることができる。
実施の形態1に係る加熱調理器100の構成の一例を概略的に示す断面模式図である。 実施の形態1に係る加熱調理器100の予約調理工程を説明するフローチャートである。 実施の形態1に係る加熱調理器100の加熱殺菌工程Aを説明するフローチャートである。 実施の形態1に係る加熱調理器100の中間工程Aを説明するフローチャートである。 実施の形態1に係る加熱調理器100の仕上げ工程Aを説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る加熱調理器100の予約調理工程を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る加熱調理器100の加熱殺菌工程Bを説明するフローチャートである。 実施の形態3に係る加熱調理器100の構成の一例を概略的に示す断面模式図である。 実施の形態3に係る加熱調理器100の予約調理工程を説明するフローチャートである。 実施の形態3に係る加熱調理器100の中間工程Bを説明するフローチャートである。 実施の形態4に係る加熱調理器100の予約調理工程の一例を説明するフローチャートである。 実施の形態4に係る加熱調理器100の加熱殺菌工程Cを説明するフローチャートである。 実施の形態4に係る加熱調理器100の予約調理工程の一例を説明するフローチャートである。 実施の形態4に係る加熱調理器100の仕上げ工程Bを説明するフローチャートである。 実施の形態1〜4に係る加熱調理器100の鍋状容器5の変形例を概略的に示す断面模式図である。 図15の要部拡大図であり、通気口10aが開いている状態を示す図である。 図15の要部拡大図であり、通気口10aが閉じている状態を示す図である。
以下、本発明に係る加熱調理器100の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る加熱調理器100の構成の一例を概略的に示す断面模式図である。以下、図1に基づいて加熱調理器100について説明する。
加熱調理器100は、被調理物(本実施の形態1では食材200及び煮汁201)を入れた鍋状容器5を加熱コイル3で加熱することで、被調理物を調理するものである。
[本体1]
本体1は、容器カバー2と、加熱手段としての加熱コイル3と、鍋底温度センサー4と、時間計測手段7と、各部及び各装置を駆動制御して調理工程を実行する制御手段8とを備えている。
容器カバー2は、その上面に被加熱物である鍋状容器5が載置される。容器カバー2の中央には、鍋底温度センサー4が挿入される孔部2aが設けられている。
なお、鍋状容器5は、誘導加熱により発熱する磁性体金属を含む材料で構成され、有底円筒形状である。鍋状容器5の上端部外周には、フランジ部5aが形成されている。また、鍋状容器5に樹脂性の取っ手18を設ける。
加熱コイル3は、制御手段8により通電制御され、鍋状容器5を誘導加熱するものである。なお、加熱手段として、加熱コイル3に代えてシーズヒーター等の電気ヒーターを設けてもよい。
鍋底温度センサー4は、例えばサーミスタで構成され、鍋状容器5の温度を検知する。本実施の形態1の鍋底温度センサー4は、バネ等の弾性手段によって上方に付勢されており、容器カバー2に収容された鍋状容器5の底面に接する。鍋底温度センサー4が検知した鍋状容器5の温度に関する情報は、制御手段8に出力される。なお、鍋底温度センサー4の具体的構成はサーミスタに限定されず、鍋状容器5に接触して温度を検知する接触式温度センサーのほか、例えば赤外線センサー等の鍋状容器5の温度を非接触で検知する非接触式温度センサーを採用してもよい。
時間計測手段7は、制御手段8からの指示信号に基づいて経過時間をカウントする。時間計測手段7がカウントした経過時間は、制御手段8に出力される。
制御手段8は、鍋底温度センサー4、並びに本体1に設けられた操作表示部(操作部)15からの出力に基づいて、加熱コイル3に通電する高周波電流の動作を制御する。そのほか、制御手段8は、加熱調理器100の動作全般を制御する。制御手段8は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することもできるし、マイコン又はCPUのような演算装置と、その上で実行されるソフトウェアとにより構成することもできる。
[蓋体10]
蓋体10は、例えばステンレスなどの金属で構成されており、蓋体10の周縁部には、鍋状容器5の上端部外周に形成されたフランジ部5aとの密閉性を確保するシール材である蓋パッキン9が取り付けられている。また、蓋体10には、鍋状容器5の内部と外部とが連通し、鍋状容器5内の蒸気が通る通気口10aと、通気口10aを開閉する通気弁22を備え、蓋体10の中央には蓋つまみ19が設けられている。
[操作表示部15]
操作表示部15は、本体1の前面に設けられている。この操作表示部15は、使用者からの操作入力を受け付けるとともに、操作入力に関する情報及び加熱調理器100の動作状態を表示する。操作表示部15に対して設定可能な項目としては、例えば、調理の開始、取り消し、予約調理の時間(調理終了時刻)、加熱時間、火力の強弱、食材の種類、調理方法、自動調理メニューなどがある。
なお、食材の種類の具体例としては、肉、魚、野菜が挙げられる。自動調理メニューは自動で指定のレシピを調理するものであり、具体例としては、カレー、シチュー、豚の角煮が挙げられる。調理方法の具体例としては、煮る、蒸す、焼く、がある。
操作表示部15が表示する項目としては、例えば、調理中又は予約待機中等の加熱調理器100の状態、設定されている自動調理メニューの内容、調理終了の予定時刻、現在時刻等が挙げられる。なお、ここで示した操作表示部15の具体的構成は一例であり、本願発明を限定するものではない。
操作表示部15に対して使用者が操作入力を行うと、本体1に内蔵された制御手段8は、入力された加熱時間の長さ及び火力の強さなどに合わせた加熱プログラムに従って、加熱コイル3を動作させて調理工程及び予約調理工程を実行する。
[予約調理工程の動作]
次に、本実施の形態1に係る加熱調理器100の予約調理工程の動作について説明する。
図2は、実施の形態1に係る加熱調理器100の予約調理工程を説明するフローチャートである。
実施の形態1に係る加熱調理器100の予約調理工程は、加熱殺菌工程A(S2)、中間工程A(S3)、仕上げ工程A(S4)を有する。
以下、予約調理工程の動作を、図2を参照して説明する。
まず、使用者が、肉、野菜、魚、米などの食材200と、酒、醤油などの調味料及び水などの煮汁201と、を入れた鍋状容器5を、本体1内の容器カバー2の上面に載置し、蓋体10を閉じる。
そして、使用者は、操作表示部15の設定キーで、調理終了時刻、加熱時間、食材の種類、調理方法などの予約設定を行う。例えば、使用者は、操作表示部15の設定キーで、「予約19:00」、「加熱時間15分」、「野菜」、「煮物」と設定し、スタートスイッチを押して予約開始の動作指示を行う。制御手段8は、操作表示部15によって入力された予約設定に従い、予約調理工程を開始する。
予約調理を開始すると、制御手段8は、現在時刻(例えば、12:00)と操作表示部15で予約設定された調理終了時刻「予約19:00」とから、予約調理終了までの残り時間T(ここでは7時間)を算出する。
そして、ステップS1において、制御手段8は、算出した残り時間Tが、予め設定された残り時間T0(例えば0.5時間)よりも大きいか否か判定する。
予め設定された残り時間T0以下である場合(S1;No)、制御手段8は、ステップS1xへ進み、予約調理が不可能である旨を報知する。なお、報知する手段として、操作表示部15でLEDを点灯させても良い。また、音声発生手段でブザーを鳴らしても良い。
ステップS1において、残り時間Tが、予め設定された残り時間T0よりも大きい場合(S1;Yes)、制御手段8は、ステップS2の加熱殺菌工程Aを実行する。
[加熱殺菌工程A]
図3は、実施の形態1に係る加熱調理器100の加熱殺菌工程Aを説明するフローチャートである。
加熱殺菌工程Aの動作の詳細を、図3を参照して説明する。
加熱殺菌工程Aは、鍋状容器5内に収容した、食材200及び煮汁201などの被調理物に付着している微生物を加熱することで殺菌する工程である。
ステップS21で、制御手段8は加熱コイル3に通電し、鍋状容器5と鍋状容器5内に収容された被調理物を加熱する。
次に、ステップS22で、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、予め設定された温度θ2(例えば65℃)よりも大きいか否か判定する。
温度θが温度θ2よりも大きくない場合(S22;No)、ステップS21へ戻る。
温度θが温度θ2よりも大きい場合(S22;Yes)、時間計測手段7は、経過時間Aの計測を開始する(S23)。
次に、ステップS24で、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、予め設定された温度θ1(例えば63℃)以下であるか否かを判定する。この温度θ1は、温度θ2よりも低い温度である。
温度θが温度θ1以下である場合(S24;Yes)、制御手段8は加熱コイル3に通電し(S25)、ステップS28へ進む。
温度θが温度θ1以下でない場合(S24;No)、ステップS26で、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、予め設定された温度θ3(例えば67℃)よりも大きいか否かを判定する。この温度θ3は、温度θ2よりも高い温度である。即ち、θ1<θ2<θ3、の関係である。
温度θが温度θ3よりも大きい場合(S26;Yes)、ステップS27で、制御手段8は、加熱コイル3への電力を遮断し、ステップS28へ進む。
温度θが温度θ3よりも大きくない場合(S26;No)、ステップS28へ進む。
即ち、ステップS24〜S27の動作において、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、温度θ1以上θ3以下となるように、加熱コイル3への通電を制御する。
なお、温度θ1以上θ3以下の温度帯は、本発明における「第1温度帯」に相当する。
ステップS28で、制御手段8は、時間計測手段7が計測した経過時間Aが、予め設定した経過時間A1(例えば30分)以上であるか否かを判定する。
経過時間Aが経過時間A1以上でない場合(S28;No)、ステップS24へ戻る。
即ち、制御手段8は、加熱開始からの経過時間Aが、予め設定した経過時間A1を経過するまでの間、ステップS24〜S27の動作を繰り返し行う。
なお、予め設定した経過時間A1は、本発明における「第1経過時間」に相当する。
ステップS28において、経過時間Aが経過時間A1以上である場合(S28;Yes)、加熱殺菌工程Aの動作を終了する。
ここで、温度θ1と経過時間A1との組み合わせは、微生物の殺菌が可能な温度と時間の条件よりも、高温で且つ時間も長くすることで確実な殺菌が可能となる。
再び図2を参照する。
加熱殺菌工程A(S2)の後、制御手段8は、中間工程A(S3)を実行する。
[中間工程A]
図4は、実施の形態1に係る加熱調理器100の中間工程Aを説明するフローチャートである。
中間工程Aの動作の詳細を、図4を参照して説明する。
中間工程Aに進むと、ステップS31で、制御手段8は加熱コイル3への電力を遮断し、ステップS32に進む。
ステップS32では、制御手段8は、現在時刻(例えば、13:00)と操作表示部15で予約設定された調理終了時刻「予約19:00」とから、予約調理終了までの残り時間T(ここでは6時間)を算出する。そして、残り時間Tが、予め設定された残り時間T1(例えば15分)以下であるか否かを判定する。
残り時間Tが残り時間T1以下でない場合(S32;No)、ステップS31へ戻る。
残り時間Tが残り時間T1以下である場合(S32;Yes)、中間工程Aの動作を終了する。
即ち、中間工程Aにおいては、残り時間Tが、予め設定した残り時間T1以下になるまで、加熱コイル3への通電を停止させた状態を保持する。
なお、予め設定された残り時間T1は、操作表示部15で加熱時間が設定された場合は少なくとも残り時間T1≧加熱時間という関係が成り立つ。なお、予め設定された残り時間T1は、操作表示部15で設定された加熱時間に限るものではなく、食材の種類、調理方法、自動調理メニューのいずれか1つ以上の情報に基づき設定されても良い。
再び図2を参照する。
中間工程A(S3)の後、制御手段8は、仕上げ工程A(S4)を実行する。
[仕上げ工程A]
図5は、実施の形態1に係る加熱調理器100の仕上げ工程Aを説明するフローチャートである。
仕上げ工程Aの動作の詳細を、図5を参照して説明する。
仕上げ工程Aは、調理終了時刻に、予約設定に応じた調理を完了させるための工程である。例えば、食材が野菜であれば、芯がなく適度な軟らかさに加熱調理し、煮物であれば、食材に味が染み込んだ状態に仕上げる加熱調理を行うことで、食材を使用者が食べる際に所望する状態にするための工程である。
仕上げ工程Aに進むと、ステップS41で、制御手段8は加熱コイル3へ通電し、鍋状容器5と鍋状容器5内に収容された被調理物を加熱する。
ステップS42において、制御手段8は、現在時刻(例えば、19:00)と操作表示部15で予約設定された調理終了時刻「予約19:00」とから、予約調理終了までの残り時間T(ここでは0分)を算出し、残り時間Tが0分以下であるか否かを判定する。
残り時間Tが0分以下でない場合(S42;No)、ステップS41へ戻る。
残り時間Tが0分以下である場合(S42;Yes)、仕上げ工程Aの動作を終了する。
再び図2を参照する。
仕上げ工程A(S4)の後、制御手段8は、予約調理工程を終了する。
なお、制御手段8は、予約調理工程を終了した旨を報知するようにしても良い。報知する手段として、操作表示部15でLEDを点灯させても良い。また、音声発生手段でブザーを鳴らしても良い。
以上のように本実施の形態1においては、予約調理工程をスタートさせた直後に、加熱殺菌工程Aを実行して、被調理物が温度θ1以上となる状態を継続時間A1の間継続する。
このため、被調理物の腐敗及び食中毒の原因となる微生物を加熱殺菌することができる。
また、加熱殺菌工程Aの後は、蓋体10の通気口10aから空気中の微生物がわずかに混入したり、耐熱性の強い微生物又は芽胞を形成する菌などがわずかに生存している可能性もあるが、被調理物内の微生物の数は非常に少ない状態となる。このため、その後の仕上げ工程Aまでの間に被調理物が微生物によって腐敗するのを抑制することができる。
また、予約調理終了時刻の直前に仕上げ工程Aで加熱を行うため、使用者は予約調理終了時に出来立ての食品を食べることが可能となる。
よって、予約調理工程において食品を衛生的に保つことができる。また、食品を冷却する冷却手段を備えないため、省エネルギー性を向上でき且つコンパクトな加熱調理器100を得ることができる。
なお、上記の説明では、加熱殺菌工程Aにおいて、被調理物の温度を推測するために、鍋底温度センサー4の検知温度に基づき制御を実行したが、本発明はこれに限定されない。被調理物である食品の腐敗を抑制するには、食品自体が微生物の殺菌が可能な温度に到達する必要がある。そのため、鍋底温度センサー4に限るものではなく、例えば蓋体10に内部温度センサーを備え(図示せず)、鍋状容器5内の空気又は水蒸気の温度から食品温度を推測して内部温度センサーの情報に基づき、加熱殺菌工程の加熱を制御しても良い。そうすることで、より確実に殺菌を行うことができる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、中間工程がない場合の予約調理工程について説明する。なお、本実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述の図1〜図5と同一又は相当する構成には同一の符号を付す。
次に、本実施の形態2に係る加熱調理器100の予約調理工程の動作について、図6を参照して説明する。なお、加熱調理器100の構成は前述の実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
図6は、実施の形態2に係る加熱調理器100の予約調理工程を説明するフローチャートである。
以下、予約調理工程の動作を、図6を参照して説明する。
ステップS1、S1xは、実施の形態1と同様である。
ステップS1において、残り時間Tが、予め設定された残り時間T0よりも大きい場合(S1;Yes)、ステップS1aに進む。
ステップS1aにおいて、制御手段8は、残り時間Tが、予め設定された残り時間T2(例えば3時間)よりも小さいか否かを判定する。
残り時間Tが、予め設定された残り時間T2よりも小さい場合(S1a;Yes)、ステップS2の加熱殺菌工程Aに進む。以降の動作は実施の形態1と同様である。
ステップS1aにおいて、残り時間Tが、予め設定された残り時間T2よりも小さくない場合(S1a;No)、ステップS2bの加熱殺菌工程Bを実行する。
なお、ステップS1aの判定条件は、本発明における「予め設定した条件」に相当する。
[加熱殺菌工程B]
図7は、実施の形態2に係る加熱調理器100の加熱殺菌工程Bを説明するフローチャートである。
加熱殺菌工程Bの動作の詳細を、図7を参照して説明する。
加熱殺菌工程Bは、仕上げ工程Aに移行するまで、加熱殺菌を間欠的に繰り返し行う工程である。
ステップS201で、制御手段8は加熱コイル3に通電し、鍋状容器5と鍋状容器5内に収容された被調理物を加熱する。
次に、ステップS202で、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、予め設定された温度θ5よりも大きいか否か判定する。
温度θが温度θ5よりも大きくない場合(S202;No)、ステップS201へ戻る。
温度θが温度θ5よりも大きい場合(S202;Yes)、時間計測手段7は、経過時間Bの計測を開始する(S203)。
次に、ステップS204で、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、予め設定された温度θ4以下であるか否かを判定する。この温度θ4は、温度θ5よりも高い温度である。
温度θが温度θ4以下である場合(S204;Yes)、制御手段8は加熱コイル3に通電し(S205)、ステップS208へ進む。
温度θが温度θ4以下でない場合(S204;No)、ステップS206で、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、予め設定された温度θ6よりも大きいか否かを判定する。この温度θ6は、温度θ5よりも高い温度である。即ち、θ4<θ5<θ6、の関係である。
温度θが温度θ6よりも大きい場合(S206;Yes)、ステップS207で、制御手段8は、加熱コイル3への電力を遮断し、ステップS208へ進む。
温度θが温度θ6よりも大きくない場合(S206;No)、ステップS208へ進む。
即ち、ステップS204〜S207の動作において、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、温度θ4以上θ6以下となるように、加熱コイル3への通電を制御する。
なお、温度θ4以上θ6以下の温度帯は、本発明における「第1温度帯」に相当する。
なお、温度θ4、θ5、θ6は、加熱殺菌工程Aにおける温度θ1、θ2、θ3と同じ温度でも良いし、異なる温度を設定しても良い。
ステップS208で、制御手段8は、時間計測手段7が計測した経過時間Bが、予め設定した経過時間B1(例えば15分)以上であるか否かを判定する。
経過時間Bが経過時間B1以上でない場合(S208;No)、ステップS204へ戻る。
即ち、制御手段8は、加熱開始からの経過時間Bが、予め設定した経過時間B1を経過するまでの間、ステップS204〜S207の動作を繰り返し行う。
なお、予め設定した経過時間B1は、本発明における「第1経過時間」に相当する。
なお、経過時間B1は、加熱殺菌工程Aにおける経過時間A1と同じ時間でも良いし、異なる時間を設定しても良い。
ステップS208において、経過時間Bが経過時間B1以上である場合(S208;Yes)、ステップS209へ進む。
ステップS209において、制御手段8は、現在時刻(例えば、13:00)と操作表示部15で予約設定された調理終了時刻「予約19:00」とから、予約調理終了までの残り時間T(ここでは6時間)を算出する。そして、残り時間Tが、予め設定された残り時間T3(例えば2.25時間)より大きいか否かを判定する。
残り時間Tが残り時間T3よりも大きい場合(S209;Yes)、ステップS210へ進む。
残り時間Tが残り時間T3よりも大きくない場合(S209;No)、ステップS214へ進む。
ステップS210で、時間計測手段7は、経過時間Cの計測を開始し、ステップS211へ進む。
ステップS211で、制御手段8は、加熱コイル3への電力を遮断し、ステップS212へ進む。
ステップS212で、制御手段8は、時間計測手段7が計測した経過時間Cが、予め設定した経過時間C1(例えば2時間)以上であるか否かを判定する。
経過時間Cが経過時間C1以上でない場合(S212;No)、ステップS211へ戻る。
経過時間Cが経過時間C1以上である場合(S212;Yes)、ステップS213へ進む。
ステップS213において、制御手段8は、現在時刻(例えば、15:00)と操作表示部15で予約設定された調理終了時刻「予約19:00」とから、予約調理終了までの残り時間T(ここでは3時間)を算出する。そして、残り時間Tが、予め設定された残り時間T4(例えば1時間)以下であるか否かを判定する。
残り時間Tが残り時間T4以下である場合(S213;Yes)、ステップS214へ進む。
残り時間Tが残り時間T4以下でない場合(S213;No)、ステップS201へ戻る。
即ち、ステップS201〜S208で加熱殺菌をした後、残り時間TがT3より長い場合には、経過時間C1の間加熱を停止する。その後、残り時間TがT4以下でない場合には、再びステップS201へ戻り、ステップS201〜S208で加熱殺菌を行う。
ステップS214で、制御手段8は、加熱コイル3への電力を遮断し、ステップS215へ進む。
ステップS215において、制御手段8は、現在時刻(例えば、18:00)と操作表示部15で予約設定された調理終了時刻「予約19:00」とから、予約調理終了までの残り時間T(ここでは1時間)を算出する。そして、残り時間Tが、予め設定された残り時間T1(例えば15分)以下であるか否かを判定する。なお、残り時間T1は、例えば中間工程Aの残り時間T1と同じに設定する。
残り時間Tが残り時間T1以下でない場合(S215;No)、ステップS214へ戻る。
残り時間Tが残り時間T1以下である場合(S214;Yes)、加熱殺菌工程Bの動作を終了する。
再び図6を参照する。
加熱殺菌工程B(S2b)の後、制御手段8は、仕上げ工程A(S4)を実行する。
仕上げ工程A(S4)の動作は、実施の形態1と同様である。
以上のように本実施の形態2においては、予約調理終了までの残り時間Tが長い場合、加熱殺菌工程Bにおいて、鍋状容器5の温度を第1経過時間の間第1温度帯にする加熱を、間欠的に繰り返し行う。
このため、予約調理終了までの残り時間Tが長い場合でも微生物の増殖を抑えることができる。一方、予約調理終了までの残り時間が短い場合は、加熱殺菌工程Aでの加熱殺菌は1度しか実行しないため、加熱コイル3に通電する電力量が少なくて済むため、省エネルギーである。
なお、本実施の形態2では、ステップS1aにおいて、予約調理終了までの残り時間Tに基づき、加熱殺菌工程A及び中間工程A、又は加熱殺菌工程Bのいずれに移行するのかを判定したが、ステップS1aの判定条件は残り時間Tに限るものではない。
ステップS1aの判定条件として、操作表示部15で設定した食材の種類、調理方法、自動調理メニューの情報に基づいて判断しても良い。又は、本体1に室温センサー11を備え(実施の形態3参照)、室温に基づいて判断しても良い。また、これらを複数組み合わせた情報に基づいて判断しても良い。
例えば、室温が高温であれば腐敗の危険性が高まるため、室温が予め設定した温度以上である場合には、ステップS2bの加熱殺菌工程Bを実行する。これにより、菌の繁殖を抑えることができる。
また、食材の種類が米又は野菜である場合、耐熱性が高く芽胞を形成する菌が付着している可能性が高いため、同じくステップS2bの加熱殺菌工程Bを実行する。これにより、菌の繁殖を抑えることができる。
また、調理方法が焼き物の場合、ステップS2bの加熱殺菌工程Bでは食品が焦げ付いたり、ぱさついたりする可能性があるため、ステップS2の加熱殺菌工程Aを実行する。これにより、調理の失敗がなく、美味しく調理することができる。
また、自動調理メニューは、食材の種類と調理方法の両方の影響があるため、菌の繁殖のリスクが大きい食材、又は煮物など焦げ付きの心配がない調理方法であれば、ステップS2bの加熱殺菌工程Bを実行する。これにより、菌の繁殖を抑え美味しく調理することができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、中間工程において鍋状容器5内の食品を保温する制御について説明する。なお、本実施の形態3では実施の形態1及び2との相違点を中心に説明し、前述の図1〜図7と同一又は相当する構成には同一の符号を付す。
図8は、実施の形態3に係る加熱調理器100の構成の一例を概略的に示す断面模式図である。
図8に示すように、実施の形態3に係る加熱調理器100は、室温センサー11を備えている。室温センサー11は、当該加熱調理器100が配置される周囲空気(室温)の温度を検知する。室温センサー11が検知した検知温度Dは、制御手段8に出力される。
その他の構成は、前述の実施の形態1(図1)と同様である。
次に、本実施の形態3に係る加熱調理器100の予約調理工程の動作について、図9を参照して説明する。
図9は、実施の形態3に係る加熱調理器100の予約調理工程を説明するフローチャートである。
以下、予約調理工程の動作を、図9を参照して説明する。
ステップS1、S1xは、実施の形態1と同様である。
また、ステップS2の加熱殺菌工程Aも、実施の形態1と同様である。ステップS2の後、ステップS1bに進む。
ステップS1bにおいて、制御手段8は、室温センサー11の検知温度Dが予め設定された室温D1よりも小さいか否かを判定する。ここで、室温D1は、微生物が繁殖しやすい温度帯(例えば30〜40℃)よりも低い温度に設定する。
検知温度Dが、予め設定された室温D1よりも小さい場合(S1b;Yes)、ステップS3の中間工程Aに進む。以降の動作は実施の形態1と同様である。
ステップS1bにおいて、検知温度Dが、予め設定された室温D1よりも小さくない場合(S1b;No)、ステップS3bの中間工程Bを実行する。
なお、ステップS1bの判定条件は、本発明における「予め設定した条件」に相当する。
[中間工程B]
図10は、実施の形態3に係る加熱調理器100の中間工程Bを説明するフローチャートである。
中間工程Bの動作の詳細を、図10を参照して説明する。
中間工程Bは、加熱殺菌工程Aと仕上げ工程Aとの間において、鍋状容器5内の食品が、予め設定した温度帯の温度となるように保温する工程である。
ステップS301で、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、予め設定された温度θ7以下であるか否かを判定する。
温度θが温度θ7以下である場合(S301;Yes)、制御手段8は加熱コイル3に通電し(S302)、ステップS305へ進む。
温度θが温度θ7以下でない場合(S301;No)、ステップS303で、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、予め設定された温度θ8よりも大きいか否かを判定する。この温度θ8は、温度θ7よりも高い温度である。即ち、θ7<θ8、の関係である。
温度θが温度θ8よりも大きい場合(S303;Yes)、ステップS304で、制御手段8は、加熱コイル3への電力を遮断し、ステップS305へ進む。
温度θが温度θ8よりも大きくない場合(S303;No)、ステップS305へ進む。
即ち、ステップS301〜S304の動作において、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、温度θ7以上θ8以下となるように、加熱コイル3への通電を制御する。
なお、温度θ7以上θ8以下の温度帯は、微生物の繁殖を抑制する温度である。例えば70℃以上75℃である。
なお、温度θ7以上θ8以下の温度帯は、本発明における「第2温度帯」に相当する。
ステップS305において、制御手段8は、現在時刻と操作表示部15で予約設定された調理終了時刻とから、予約調理終了までの残り時間Tを算出する。そして、残り時間Tが、予め設定された残り時間T1(例えば15分)以下であるか否かを判定する。なお、残り時間T1は、例えば中間工程Aの残り時間T1と同じに設定する。
残り時間Tが残り時間T1以下でない場合(S305;No)、ステップS301へ戻る。
残り時間Tが残り時間T1以下である場合(S305;Yes)、中間工程Bの動作を終了する。
即ち、残り時間Tが、予め設定された残り時間T1以下になるまで、鍋状容器5内は温度θ7以上θ8以下の間の温度帯を保持した保温状態となる。
再び図9を参照する。
中間工程B(S3b)の後、制御手段8は、仕上げ工程A(S4)を実行する。
仕上げ工程A(S4)の動作は、実施の形態1と同様である。
以上のように本実施の形態3においては、検知温度Dが予め設定した室温D1よりも高い場合、中間工程Bにおいて、加熱殺菌工程Aと仕上げ工程Aとの間に、鍋状容器5の温度が第2温度帯となるように加熱コイル3を制御して、鍋状容器5内の食品を保温する。
このため、本体1を設置している環境温度が高く、微生物が繁殖しやすい温度帯(30〜40℃)であっても、中間工程Bで鍋状容器5内を保温することで、微生物の増殖を抑えることができる。
一方、室温が低い場合は、中間工程Aで加熱コイル3を動作させないため、省エネルギーである。さらに、中間工程Aにおいては、保温せずに自然冷却で徐々に鍋状容器5内の食品が冷やされることで、ソレー効果により食品に味が染みこみやすくなるという効果を奏する。
なお、本実施の形態3では、ステップS1bにおいて、室温センサー11の検知温度Dに基づき、中間工程A又は中間工程Bのいずれに移行するのかを判定したが、ステップS1bの判定条件は検知温度Dに限るものではない。
ステップS1bの判定条件として、予約調理終了までの残り時間T、操作表示部15で設定した食材の種類、調理方法、自動調理メニューの情報に基づいて判断しても良い。また、これらを複数組み合わせた情報に基づいて判断しても良い。
例えば、予約調理終了までの残り時間Tが長い場合には、ステップS3bの中間工程Bを実行する。これにより、菌の繁殖を抑えることができる。
また、食材の種類が米又は野菜である場合、耐熱性が高く芽胞を形成する菌が付着している可能性が高いため、同じくステップS3bの中間工程Bを実行する。これにより、菌の繁殖を抑えることができる。
また、調理方法が焼き物の場合、ステップS3bの中間工程Bでは食品が焦げ付いたり、ぱさついたりする可能性があるため、ステップS3の中間工程Aを実行する。これにより、調理の失敗がなく、美味しく調理することができる。
また、自動調理メニューは、食材の種類と調理方法の両方の影響があるため、菌の繁殖のリスクが大きい食材、又は煮物など焦げ付きの心配がない調理方法であれば、ステップS3bの中間工程Bを実行する。これにより、菌の繁殖を抑え美味しく調理することができる。
実施の形態4.
本実施の形態4では、操作表示部15で設定された情報に基づいて加熱殺菌工程又は仕上げ工程を可変する場合について説明する。なお、本実施の形態4では実施の形態1〜3との相違点を中心に説明し、前述の図1〜図10と同一又は相当する構成には同一の符号を付す。
次に、本実施の形態4に係る加熱調理器100の予約調理工程の動作について、図11を参照して説明する。なお、加熱調理器100の構成は前述の実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
図11は、実施の形態4に係る加熱調理器100の予約調理工程の一例を説明するフローチャートである。
以下、予約調理工程の動作を、図11を参照して説明する。
ステップS1、S1xは、実施の形態1と同様である。
ステップS1において、残り時間Tが、予め設定された残り時間T0よりも大きい場合(S1;Yes)、ステップS1cに進む。
ステップS1cにおいて、制御手段8は、操作表示部15で設定された食材が野菜であるか否かを判定する。
操作表示部15で設定された食材が野菜でない場合(S1c;Yes)、ステップS2の加熱殺菌工程Aに進む。以降の動作は実施の形態1と同様である。
ステップS1cにおいて、操作表示部15で設定された食材が野菜である場合(S1c;No)、ステップS2cの加熱殺菌工程Cを実行する。
なお、ステップS1cの判定条件は、本発明における「予め設定した条件」に相当する。
[加熱殺菌工程C]
図12は、実施の形態4に係る加熱調理器100の加熱殺菌工程Cを説明するフローチャートである。
加熱殺菌工程Cの動作の詳細を、図12を参照して説明する。
加熱殺菌工程Cは、被調理物を加熱する温度帯及び加熱時間の少なくとも一方を、加熱殺菌工程Aとは異なる値に変更して加熱殺菌を行う工程である。
ステップS221で、制御手段8は加熱コイル3に通電し、鍋状容器5と鍋状容器5内に収容された被調理物を加熱する。
次に、ステップS222で、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、予め設定された温度θ10よりも大きいか否か判定する。
温度θが温度θ10よりも大きくない場合(S222;No)、ステップS221へ戻る。
温度θが温度θ10よりも大きい場合(S222;Yes)、時間計測手段7は、経過時間Dの計測を開始する(S223)。
次に、ステップS224で、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、予め設定された温度θ9以下であるか否かを判定する。この温度θ9は、温度θ10よりも低い温度である。
温度θが温度θ9以下である場合(S224;Yes)、制御手段8は加熱コイル3に通電し(S225)、ステップS228へ進む。
温度θが温度θ9以下でない場合(S224;No)、ステップS226で、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、予め設定された温度θ11よりも大きいか否かを判定する。この温度θ11は、温度θ10よりも高い温度である。即ち、θ9<θ10<θ11、の関係である。
温度θが温度θ11よりも大きい場合(S226;Yes)、ステップS227で、制御手段8は、加熱コイル3への電力を遮断し、ステップS228へ進む。
温度θが温度θ11よりも大きくない場合(S226;No)、ステップS228へ進む。
即ち、ステップS224〜S227の動作において、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、温度θ9以上θ11以下となるように、加熱コイル3への通電を制御する。
なお、温度θ9、θ11の少なくとも一方は、加熱殺菌工程Aの温度θ1、θ3とは異なる値である。
ステップS228で、制御手段8は、時間計測手段7が計測した経過時間Dが、予め設定した経過時間D1以上であるか否かを判定する。
経過時間Dが経過時間D1以上でない場合(S228;No)、ステップS224へ戻る。
即ち、制御手段8は、加熱開始からの経過時間Dが、予め設定した経過時間D1を経過するまでの間、ステップS224〜S227の動作を繰り返し行う。
なお、予め設定した経過時間D1は、加熱工程Aの経過時間A1とは異なる値である。
ステップS228において、経過時間Dが経過時間D1以上である場合(S228;Yes)、加熱殺菌工程Cの動作を終了する。
再び図11を参照する。
加熱殺菌工程C(S2c)の後、制御手段8は、仕上げ工程A(S4)を実行する。
仕上げ工程A(S4)の動作は、実施の形態1と同様である。
ここで、加熱殺菌工程Cにおける温度θ9と経過時間D1の組み合わせは、微生物の殺菌が可能な温度と時間の条件よりも、高温で且つ時間も長くすることで確実な殺菌が可能となる。
また、温度θ9と経過時間D1を、食材に応じた加熱温度と時間で処理することで、美味しさを向上させることができる。
例えば、食材が野菜であれば、野菜の硬化が起こる温度帯60〜70℃ではなく、80℃15分加熱することで、軟らかい状態にすることができる。このため、加熱殺菌工程Cでは、例えば温度θ9を80℃に設定し、経過時間D1を15分に設定する。
なお、ステップS1cの条件に応じて、温度θ9と経過時間D1を変更しても良い。
例えば、ステップS1cにおいて、食材が牛乳であるか否かを判定し、食材が牛乳である場合には、加熱殺菌工程Cを実行する。牛乳を高温で加熱すると独特の臭気が生じるため、できるだけ低温例えば63℃で30分加熱すると良い。このため、加熱殺菌工程Cでは、例えば温度θ9を63℃に設定し、経過時間D1を30分に設定する。
また例えばステップS1cにおいて、食材又は自動調理メニューが、仕上げ工程の加熱調理で煮崩れたり、グダグダな軟らかすぎる食感になるのを防ぎたい食材又は自動調理メニューであると判定した場合には、加熱殺菌工程Cを実行する。この場合、あえて60〜70℃で15分加熱することで、ブランチングと加熱殺菌とを兼ねることができる。このため、加熱殺菌工程Cでは、例えば温度θ9を60℃〜70℃の任意の値に設定し、経過時間D1を30分に設定する。
以上のように本実施の形態4においては、操作表示部15で設定された食材、調理方法、自動調理メニューに応じて、第1経過時間及び第1温度帯の少なくとも一方を変更して加熱殺菌工程Cを実行する。
このため、食材、調理方法、自動調理メニューに応じた適切な加熱殺菌を行うことができる。よって、菌の繁殖を抑え美味しく調理することができる。
なお、上記の説明では、加熱殺菌工程の温度と経過時間とを変更した場合を説明したが、仕上げ工程の動作を変更しても良い。
例えば、自動調理メニューに応じて仕上げ工程を変更する予約調理工程の動作について、図13を参照して説明する。
図13は、実施の形態4に係る加熱調理器100の予約調理工程の一例を説明するフローチャートである。
以下、予約調理工程の動作を、図13を参照して説明する。
ステップS1、S1xは、実施の形態1と同様である。
また、ステップS2の加熱殺菌工程A及びステップS3の中間工程Aも、実施の形態1と同様である。ステップS3の後、ステップS1dに進む。
ステップS1dにおいて、制御手段8は、操作表示部15で設定された自動調理メニューが、シチューであるか否かを判定する。
操作表示部15で設定された自動調理メニューがシチューでない場合(S1d;Yes)、ステップS4の仕上げ工程Aに進む。以降の動作は実施の形態1と同様である。
ステップS1dにおいて、操作表示部15で設定された自動調理メニューがシチューでない場合(S1d;No)、ステップS4bの仕上げ工程Bを実行する。
なお、ステップS1dの判定条件は、本発明における「予め設定した条件」に相当する。
[仕上げ工程B]
図14は、実施の形態4に係る加熱調理器100の仕上げ工程Bを説明するフローチャートである。
仕上げ工程Bの動作の詳細を、図14を参照して説明する。
仕上げ工程Bは、鍋状容器5内の食品が、予め設定した温度帯を保持するように温調加熱する工程である。例えば、操作表示部15で設定された自動調理メニューがシチューの場合には、シチューに適した加熱として鍋状容器5を温調加熱する。
ステップS401で、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、予め設定された温度θ12以下であるか否かを判定する。
温度θが温度θ12以下である場合(S401;Yes)、制御手段8は加熱コイル3に通電し(S402)、ステップS405へ進む。
温度θが温度θ12以下でない場合(S401;No)、ステップS403で、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、予め設定された温度θ13よりも大きいか否かを判定する。この温度θ13は、温度θ12よりも高い温度である。即ち、θ12<θ13、の関係である。
温度θが温度θ13よりも大きい場合(S403;Yes)、ステップS404で、制御手段8は、加熱コイル3への電力を遮断し、ステップS405へ進む。
温度θが温度θ13よりも大きくない場合(S403;No)、ステップS405へ進む。
即ち、ステップS401〜S404の動作において、制御手段8は、鍋底温度センサー4が検知する温度θが、温度θ12以上θ13以下となるように、加熱コイル3への通電を制御する。
なお、温度θ12以上θ13以下の温度帯は、本発明における「第3温度帯」に相当する。
ステップS405において、制御手段8は、現在時刻と操作表示部15で予約設定された調理終了時刻とから、予約調理終了までの残り時間Tを算出する。そして、残り時間Tが0分以下であるか否かを判定する。
残り時間Tが0分以下でない場合(S405;No)、ステップS401へ戻る。
残り時間Tが0分以下である場合(S405;Yes)、仕上げ工程Bの動作を終了する。
即ち、残り時間Tが0分以下になるまで、鍋状容器5内は温度θ12以上θ13以下の間の温度帯を保持した温調加熱が行われる。
再び図13を参照する。
仕上げ工程B(S4b)の後、制御手段8は、予約調理工程を終了する。
このように、操作表示部15で設定された自動調理メニューがシチューの場合には、仕上げ工程Bにおいて、鍋状容器5の温度がθ12〜θ13の間の温度帯を保持するように温調加熱する。
このため、シチューのようなとろみのある焦げ付きやすい食品でも焦げ付きを防ぐことができるため、美味しく仕上げることができる。
なお、上記の説明では、仕上げ工程Aの変形例として、仕上げ工程Bにおいて温調加熱する方法について述べたが、本発明はこれに限るものではない。仕上げ工程Aの変形例として、仕上げ工程AのステップS41(図5)における加熱コイル3への通電量を変えても良い。
なお、ステップS1c及びS1dにおける判定条件は、食材の種類、自動調理メニューだけに限らず、予約調理終了までの残り時間T、操作表示部15で設定した加熱時間、調理方法の情報、又は、室温センサー11が検知する検知温度Dに基づいて判断しても良い。また、これらを複数組み合わせた情報に基づいて判断しても良い。
例えば、ステップS1cにおいて予約調理終了までの残り時間Tを判定し、予約調理終了までの残り時間Tが長い場合には、加熱殺菌工程A又は加熱殺菌工程Cのうち、加熱温度が高い、もしくは加熱時間が長いほうの加熱殺菌工程を実行する。これにより、菌の繁殖を抑えることができる。
また、調理方法が焼き物の場合、加熱温度が高いもしくは加熱時間が長いと、食品が焦げ付いたり、ぱさついたりする可能性がある。このため、ステップS1cにおいて調理方法を判定し、調理方法が焼き物の場合には、加熱殺菌工程A又は加熱殺菌工程Cのうち、加熱温度が低い、もしくは加熱時間が短いほうの加熱殺菌工程を実行する。これにより、調理の失敗がなく、美味しく調理することができる。
また、自動調理メニューは、食材の種類と調理方法の両方の影響があるため、菌の繁殖のリスクが大きい食材、又は煮物など焦げ付きの心配がない調理方法であれば、加熱殺菌工程A又は加熱殺菌工程Cのうち、加熱温度が高い、もしくは加熱時間が長いほうの加熱殺菌工程を実行する。これにより、菌の繁殖を抑え美味しく調理することができる。
また、室温が高温であれば腐敗の危険性が高まるため、室温が予め設定した温度以上である場合には、加熱殺菌工程A又は加熱殺菌工程Cのうち、加熱温度が高い、もしくは加熱時間が長いほうの加熱殺菌工程を実行する。これにより、菌の繁殖を抑えることができる。
また例えば、ステップS1dにおいて予約調理終了までの残り時間Tを判定し、予約調理終了までの残り時間Tが長い場合には、食品が調味料に接触している時間が長いということから、仕上げ工程は長時間加熱する必要がない。このため、仕上げ工程A又は仕上げ工程Bの調理時間を短く変更しても良い。
また、食材の種類が煮崩れやすい食品(例えば、ジャガイモ)の場合は、仕上げ工程Bを実行して温調加熱する。又は、仕上げ工程AのステップS41で加熱コイル3の電力を小さくする。これにより、調理の失敗がなく、美味しく仕上げることができる。
また、調理方法が焼き物の場合、加熱温度が高いと焦げ付いたり、ぱさついたりする可能性がある。このため、ステップS1dにおいて調理方法を判定、調理方法が焼き物である場合には、仕上げ工程Bを実行して温調加熱する。これにより、調理の失敗がなく、美味しく仕上げることができる。
また、室温が高温であれば腐敗の危険性が高まるため、ステップS1dで室温を判定し、室温が予め設定した温度以上である場合には、仕上げ工程Bの温度θ12及びθ13を高く設定する。これにより、殺菌性能を高め食中毒のリスクを低減することができる。
なお、上記実施の形態1〜4において、予め設定した条件に基づき、加熱殺菌工程、中間工程、仕上げ工程のうち1つを可変する予約調理工程について述べたが、予め設定した条件に基づき、加熱殺菌工程、中間工程、仕上げ工程のうち2つ以上の工程を可変しても良い。
[鍋状容器5の変形例]
次に、鍋状容器5の変形例を説明する。
鍋状容器5に、鍋状容器5の内部と外部とを連通及び遮断する手段を備えても良い。その一例を図15に示す。
図15は、実施の形態1〜4に係る加熱調理器100の鍋状容器5の変形例を概略的に示す断面模式図である。
図15に示すように、蓋体10に、通気口10aを開閉する通気弁22を備えても良い。
通気弁22は、例えば弾性を有するゴム状パッキンからなる。
鍋状容器5が加熱されると、鍋状容器5内の食材及び空気が加熱される。これにより、鍋状容器5内には、食材由来の水蒸気の発生及び空気の膨張によって、鍋状容器5内の圧力が上昇する。鍋状容器5内の圧力が上昇すると、通気弁22は、その圧力で押し上げられ、通気口10aが開いた状態、すなわち鍋状容器5の内部と外部とが連通した状態となる(図16)。
鍋状容器5の加熱が停止すると、鍋状容器5内の水蒸気及び空気が冷え、圧力が下がり通気弁22を押し上げる力がなくなる。これにより、通気口10aが閉じた状態、すなわち鍋状容器5の内部と外部とが遮断した状態となる(図17)。鍋状容器5内の温度がさらに低下することで、鍋状容器5内がさらに減圧状態となり、通気弁22と通気口10aの密着性が高まるため、鍋状容器5内の気密性も向上する。
このように、加熱が停止すると通気弁22によって通気口10aを閉じることで、鍋状容器5内の食品を衛生的に保存することが可能である。
具体的には、加熱殺菌工程では加熱により腐敗及び食中毒の原因となる菌を殺菌し、その後、中間工程では通気弁22を閉じて鍋状容器5内を密閉して保持する。これにより、中間工程において通気口10aを通して空気中の菌が鍋状容器5内に混入することを防ぐことができ、結果として、菌による食品の腐敗をさらに防ぐことができる。
また、加熱殺菌工程で鍋状容器5内に食材から発生する水蒸気が充満すると、その後、中間工程で発生した水蒸気が冷えて鍋状容器5内が略真空状態となる。その結果、中間工程において食品の酸化による劣化(例えば、変色)を抑制することも可能となる。
なお、ここで説明した鍋状容器5の内部と外部とを連通及び遮断する手段の具体的構成は一例であり、通電状態(オン又はオフ)に応じて弁体を動かすことで通気口10aを開閉するようにしてもよく、鍋状容器5の内部と外部とを連通及び遮断することができるものであれば、具体的構成は限定されない。
また、上記実施の形態1〜4では、常圧で加熱する調理器の例を示したが、圧力式でも良い。圧力加熱が可能であれば、鍋状容器5内を100℃以上の高温に保持することが可能であるため、さらに殺菌性能が高まる。
また、予約なしの調理工程よりも予約調理工程は加熱するタイミングが多いため、鍋状容器5内の食品を攪拌する撹拌手段を設けても良い。これにより、予約調理工程における焦げ付きを防止することができ、さらに調理失敗の可能性を抑制することができる。
また、食材によっては長時間の加熱で美味しさが低下してしまうものがある。例えば香辛料などのスパイスは加熱により辛味又は香りが減少してしまう。そこで、例えば蓋体10にタンクを設け、仕上げ工程中に該タンク内の食材を鍋状容器5内に投入するようにしても良い。
また、加熱調理器100の本体1に、高機能携帯電話(スマートフォン)又は携帯情報通信端末などと通信する通信手段を備え、予約設定後に予約調理終了時刻を変更できるようにしてもよい。そうすることで、外出先で急な予定変更が起こったときも、帰宅してすぐにできたての熱々の料理を食べることができる。
また、予約設定後に予約調理終了時刻を変更できるようにすることに代えて、あるいはこれに加えて、予約設定後に加熱殺菌工程を再実行するようにしてもよい。例えば、帰宅が当初の予定よりも遅くなる場合に、加熱殺菌工程を追加で実行することで、鍋状容器5内の食材の腐敗リスクをより確実に抑えることができる。また、鍋状容器5内に入れ忘れた食材を、加熱殺菌工程を開始した後で追加した場合にも、加熱殺菌工程をもう一度実行することで、追加した食材に菌が付着していたとしても再び実行される加熱殺菌工程で殺菌することができる。
加熱殺菌工程を再実行するための構成例は、以下のとおりである。
一つの例としては、加熱調理器100の本体1に、高機能携帯電話(スマートフォン)や携帯情報通信端末などの通信端末と通信する通信手段を設ける。そして、通信端末から送信された加熱殺菌工程の実行指示の信号を通信手段が受け付けると、制御手段8はその信号に基づいて、加熱殺菌工程を実行する。加熱殺菌工程を一度実行した後に上記の信号を受けると、加熱殺菌工程を再実行することになる。このような構成を採用することで、使用者は外出先から加熱殺菌工程の再実行の設定を行うことができる。
他の例としては、蓋体10の開閉状態を検知する蓋開閉センサーを加熱調理器100に設け、蓋開閉センサーの検知結果に基づいて加熱殺菌工程を再実行することができる。具体的には、加熱殺菌工程を開始してから仕上げ工程に移行するまでの間に、蓋体10が開放されたことあるいは閉塞されたことを蓋開閉センサーが検知すると、制御手段8は加熱殺菌工程を実行する。例えば、加熱殺菌工程を実行した後の中間工程で蓋体10が開閉されると、加熱殺菌工程を再実行する。このようにすることで、使用者が加熱殺菌工程を再実行するための設定を行わなくとも、自動的に加熱殺菌工程が再実行される。したがって、使用者の操作の手間を省くことができ、また、加熱殺菌工程の再実行を使用者が設定し忘れる心配もない。
さらに他の例としては、加熱殺菌工程の実行指示を使用者が指示するための操作ボタン等の入力部を操作表示部15に設け、その入力部に加熱殺菌工程の実行指示が入力されると、制御手段8は加熱殺菌工程を再実行する。このようにすることで、使用者は任意のタイミングで加熱殺菌工程を再実行させることができる。また、通信手段や蓋開閉センサーを設ける場合と比べて、安価な加熱調理器100を提供することができる。
また、仕上げ工程を開始する前に仕上げ工程の実行を保留する、あるいは仕上げ工程の実行中に加熱を一時停止することができるようにしてもよい。例えば、加熱調理器100の本体1に、高機能携帯電話などの通信端末と通信する通信手段を設ける。そして、通信端末から送信された仕上げ工程の一時停止指示の信号を通信手段が受け付けると、制御手段8はその信号に基づいて、仕上げ工程を実行する直前までの工程を実行した後、仕上げ工程の実行を保留する。あるいは、仕上げ工程の途中に上記信号を通信手段が受け付けると、制御手段8は、実行中の仕上げ工程を一時停止する。このようにすることで、使用者が帰宅途中に買い物をし、そこで調達した食材を、仕上げ工程が保留されているあるいは一時停止されている鍋状容器5に追加し、その後改めて仕上げ工程を実行する、といった使い方ができる。なお、通信手段に代えて、あるいはこれに加えて、操作表示部15に入力部を設け、この入力部への使用者からの入力に基づいて、仕上げ工程の実行を保留あるいは一時停止するようにしてもよい。
また、仕上げ工程を開始する実行開始指示を受け付け、その実行開始指示を受けるとすぐに仕上げ工程を実行するようにしてもよい。例えば、操作表示部15に「仕上げ」ボタン等の入力部を設け、この「仕上げ」ボタンが押下されると、制御手段8は、そのときに加熱殺菌工程や中間工程等の仕上げ工程以外が実行されていたとしてもそれらの工程を中止し、仕上げ工程に移行する。このようにすることで、予約調理終了時刻よりも早い時刻に調理したものを食べたくなったときに、速やかに仕上げ工程を実行することができるので、使い勝手のよい加熱調理器100を提供することができる。なお、仕上げ工程をすぐに開始する指示を受け付ける手段として、操作表示部15に設けられた入力部に代えて、あるいはこれに加えて、通信端末からの信号を受信する通信手段を設けてもよい。
なお、実施の形態1〜4では鍋状容器を有する加熱調理器100の構成例で説明したが、これに限るものではなく、本発明は例えばオーブン、電子レンジ、グリルなどにも適応される。
1 本体、2 容器カバー、2a 孔部、3 加熱コイル、4 鍋底温度センサー、5 鍋状容器、5a フランジ部、7 時間計測手段、8 制御手段、9 蓋パッキン、10 蓋体、10a 通気口、11 室温センサー、15 操作表示部、18 取っ手、19 蓋つまみ、22 通気弁、100 加熱調理器、200 食材、201 煮汁。

Claims (14)

  1. 被加熱物を加熱する加熱手段と、
    少なくとも、調理終了時間を含む予約設定を入力する操作部と、
    前記予約設定に応じて、前記加熱手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記加熱手段を制御して、前記被加熱物内の食品を殺菌する加熱殺菌工程と、
    前記加熱殺菌工程の後に実行する工程であって、前記予約設定に応じた調理として、前記食品を使用者が食べる際に所望する状態にするための工程である仕上げ工程と、を実行し、
    前記制御手段は、前記調理終了時間に前記仕上げ工程を完了するように前記加熱手段を制御して、前記被加熱物を加熱すことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記制御手段は、
    前記加熱殺菌工程と前記仕上げ工程との間に、
    前記加熱手段の動作を停止させる中間工程を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記制御手段は、
    予め設定した条件を満たす場合、前記加熱殺菌工程において、
    前記被加熱物の温度を第1経過時間の間第1温度帯にする加熱を、間欠的に繰り返し行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  4. 前記制御手段は、
    予め設定した条件を満たす場合、
    前記加熱殺菌工程と前記仕上げ工程との間に、前記被加熱物の温度が第2温度帯となるように前記加熱手段を制御して、前記被加熱物内の食品を保温する中間工程を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  5. 前記制御手段は、
    予め設定した条件を満たす場合、前記加熱殺菌工程において、
    前記条件に応じて、第1経過時間及び第1温度帯の少なくとも一方を変更する
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の加熱調理器。
  6. 前記制御手段は、
    予め設定した条件を満たす場合、前記仕上げ工程において、
    前記被加熱物の温度が第3温度帯となるように、前記加熱手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の加熱調理器。
  7. 前記予め設定した条件は、
    現在時刻から前記調理終了時間までの残り時間が、予め設定された残り時間以上であるか否かである
    ことを特徴とする請求項3〜6の何れか一項に記載の加熱調理器。
  8. 当該加熱調理器が配置される周囲空気の温度を検知する温度センサーを備え、
    前記予め設定した条件は、
    前記周囲空気の温度が、予め設定された温度以上であるか否かである
    ことを特徴とする請求項3〜6の何れか一項に記載の加熱調理器。
  9. 前記予約設定は、
    前記被加熱物内の食材の種類、調理方法、及び自動調理メニューの少なくとも1つが設定され、
    前記予め設定した条件は、
    前記食材の種類が米又は野菜である場合、前記調理方法が焼き物でない場合、前記自動調理メニューが煮込み調理である場合、の何れかである
    ことを特徴とする請求項3〜6の何れか一項に記載の加熱調理器。
  10. 前記予約設定が入力された後に、前記調理終了時間の変更を受け付ける
    ことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の加熱調理器。
  11. 前記加熱殺菌工程の実行指示を入力する操作部又は通信手段を備え、
    前記加熱殺菌工程の実行指示が入力されると、前記制御手段は、前記加熱殺菌工程を実行した後であっても前記加熱殺菌工程を再実行する
    ことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の加熱調理器。
  12. 前記被加熱物の蓋の開閉状態を検知する蓋開閉センサーを備え、
    前記蓋開閉センサーが前記蓋の開放または閉塞を検知すると、前記制御手段は、前記加熱殺菌工程を実行した後であっても前記加熱殺菌工程を再実行する
    ことを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の加熱調理器。
  13. 前記仕上げ工程の一時停止指示を入力する操作部又は通信手段を備え、
    前記仕上げ工程の一時停止指示が入力されると、前記制御手段は、前記仕上げ工程を実行前であれば当該仕上げ工程の実行を保留し、前記仕上げ工程を実行中であれば当該仕上げ工程を一時停止する
    ことを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の加熱調理器。
  14. 前記仕上げ工程の実行開始指示を入力する操作部又は通信手段を備え、
    前記仕上げ工程の実行開始指示が入力されると、前記制御手段は、前記仕上げ工程以外の工程を実行中であっても、前記仕上げ工程を開始する
    ことを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の加熱調理器。
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