JP6074946B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6074946B2
JP6074946B2 JP2012183225A JP2012183225A JP6074946B2 JP 6074946 B2 JP6074946 B2 JP 6074946B2 JP 2012183225 A JP2012183225 A JP 2012183225A JP 2012183225 A JP2012183225 A JP 2012183225A JP 6074946 B2 JP6074946 B2 JP 6074946B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
carriage
image recording
recording apparatus
flexible flat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012183225A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014040039A (ja
Inventor
松永 啓一
啓一 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2012183225A priority Critical patent/JP6074946B2/ja
Priority to CN201310369918.9A priority patent/CN103625113B/zh
Priority to US13/973,023 priority patent/US9227443B2/en
Publication of JP2014040039A publication Critical patent/JP2014040039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6074946B2 publication Critical patent/JP6074946B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J25/00Actions or mechanisms not otherwise provided for
    • B41J25/304Bodily-movable mechanisms for print heads or carriages movable towards or from paper surface
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/005Cable or belt constructions for driving print, type or paper-carriages, e.g. attachment, tensioning means

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、記録ヘッドからインク滴を吐出することによって被記録媒体に画像を記録する画像記録装置に関し、より詳細にはインク供給部から記録ヘッドへインク供給管を介してインクを供給するインクジェット方式の画像記録装置に関する。
記録ヘッドからインク滴を吐出して記録用紙などの被記録媒体に画像記録を行うインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置において、記録ヘッドは、キャリッジに搭載されており、記録ヘッド及びキャリッジなどによって記録部が構成されている。キャリッジは、モータなどの駆動源から駆動伝達されて、一定方向に往復動する。キャリッジの往復動に際して、記録ヘッドからインク滴が被記録媒体へ吐出される。これにより、被記録媒体に画像が記録される。
上記構成のインクジェット記録装置には、装置全体の動作を制御する制御基板と、制御基板の制御に従って記録ヘッドを動作させるヘッド基板とが搭載される。制御基板は、インクジェット記録装置の筐体に固定される。一方、ヘッド基板は、キャリッジに搭載されてキャリッジと共に往復動する。そのため、制御基板とヘッド基板とは、フレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:FFC)によって電気的に接続される。このFFCは、キャリッジの往復動に追従して姿勢変化可能な可撓性を有する帯状の信号線である。このため、FFCは、キャリッジの往復動を阻害することなく、制御基板とヘッド基板とを接続することができる。
また、近年では、制御基板からヘッド基板への信号速度の高速化に伴って、低電圧差動信号(Low Voltage Differential Signaling:LVDS)方式による制御信号の伝送が注目されている。但し、LVDS信号をフーリエ級数展開することによって構成される高調波は、シングルエンド方式等と比較して周波数が高いので、データ伝送時にFFCから放射される放射ノイズが増大するという課題がある。
そこで、上記の課題を解決する手法の一例として、特許文献1には、金属枠体に対向する第1の面に導電性フィルムが貼付された第1の部位と、金属枠体に対向する面とは反対側の第2の面に導電性フィルムが貼付された第2の部位とで構成されるFFCが開示されている。
特開2010−200231号公報
高周波信号による放射ノイズの発生原因は様々であり、また、近年ではさらなる放射ノイズの抑制が求められている。さらに、特許文献1の方法では、キャリッジの往復動に追従して大きく撓む部分にも導電性フィルムを貼付することになるので、FFCの姿勢変化を妨げるという課題を生じる可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高周波信号の伝送による放射ノイズを抑制すると共に、姿勢変化をスムーズに行えるケーブルを備える画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明の画像記録装置は、制御基板と、ノズルからインク滴を選択的に吐出する記録ヘッドと、上記制御基板から出力される高周波信号に基づいて、上記記録ヘッドを動作させるヘッド基板と、上記記録ヘッド及び上記ヘッド基板を搭載して往復動するキャリッジと、上記制御基板と上記ヘッド基板とを高周波信号を伝送可能に接続しており、上記キャリッジの往復動に追従して姿勢変化可能な可撓性を有する帯状のケーブルと、を備える。そして、上記ケーブルは、厚み方向を向く面の長手方向の両端部の一部に、電磁波を反射する反射層を有する。
本構成によれば、反射層がケーブルから放射される放射ノイズを反射して外部への漏洩を抑制するので、放射ノイズを抑制できる。また、ケーブルの端部に選択的に反射層を設けたので、ケーブルのスムーズな姿勢変化を妨げることがない。
(2) 好ましくは、上記ケーブルは、厚み方向を向く面の長手方向の両端部のうちの少なくとも一方に、更に電磁波を吸収する吸収層を有する。
本構成によれば、吸収層がケーブルから放射される放射ノイズを吸収して外部への漏洩を抑制するので、放射ノイズをさらに抑制できる。
(3) 好ましくは、上記ケーブルの上記ヘッド基板側の端部の上記反射層は、上記ヘッド基板との接続部から離間した位置に設けられる。
本構成によれば、ケーブルのスムーズな姿勢変化が妨げられない。
(4) 好ましくは、上記ケーブルは、帯状の第1のケーブル及び第2のケーブルを有するものである。上記第1のケーブル及び第2のケーブルは、少なくとも長手方向の両端部において、厚み方向において重なるように接着されている。
本構成によれば、第1のケーブルと第2のケーブルとが接着されるので、姿勢変化に伴う第1のケーブルと第2のケーブルとの間隔の変化が抑制される。その結果、第1のケーブルと第2のケーブルとの間に生じるコモンモードノイズの変動が抑制される。
(5) 好ましくは、上記制御基板は、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)方式の上記高周波信号を、上記第1のケーブルを通じて上記ヘッド基板に伝送する。
本構成によれば、LVDS方式の高周波信号が用いられるので、制御基板からヘッド基板に伝送される制御信号の伝送速度が高速化される。
(6) 好ましくは、上記第1のケーブル及び上記第2のケーブルは、それぞれ複数の導電線を有するものである。上記第1のケーブルに含まれる複数の導電線のうちの一部は、LVDS方式の信号を伝送するLVDS導電線である。上記第2のケーブルに含まれる複数の導電線のうち、上記LVDS導電線に対向する導電線は、GND電位又は電源電位に接続される。
本構成によれば、放射ノイズの大きいLVDS導電線に近接する第2のケーブルの導電線で他の制御信号が伝送されないので、第1のケーブル及び第2のケーブルの間のコモンモード・ループを小さくして、放射ノイズを抑制することが可能になる。
(7) 好ましくは、該画像記録装置は、上記制御基板を搭載し、上記キャリッジを往復動可能に保持し、且つ内部の空間に上記ケーブルが配置されている導電性のフレームを更に備える。そして、上記フレームは、上記ケーブルの幅方向を向く面と対向する内壁面の少なくとも一方に、絶縁層を有する。
本構成によれば、フレームのケーブルと対向する面に絶縁層が設けられたので、キャリッジの往復動に伴ってケーブルが走査方向に交差する方向に振動したとしても、ケーブルと導電性のフレームとが直接接触することが防止される。その結果、ケーブルとフレームとの間に生じるコモンモードノイズの変動が抑制される。また、絶縁層をケーブルにではなくフレームに設けたので、ケーブルのスムーズな姿勢変化が妨げられない。
(8) 一例として、上記反射層は、上記ケーブルの厚み方向を向く面に貼付された反射シートである。
(9) 一例として、上記ケーブルの厚み方向を向く面と上記反射シートとの間に貼付された吸収シートである。
(10) 一例として、上記絶縁層は、上記フレームの内壁面に貼付された絶縁性シートである。
本発明によれば、高周波信号の伝送による放射ノイズが抑制され、且つ姿勢変化をスムーズに行えるケーブルを備える画像記録装置が得られる。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、プリンタ部11の内部を前方左斜め上から見た斜視図である。 図4は、図3の分解斜視図である。 図5は、キャリッジ38が右端付近へ移動したときのプリンタ部11の平面図である。 図6は、キャリッジ38が左端付近へ移動したときのプリンタ部11の平面図である。 図7は、キャリッジ38が右端付近へ移動したときのキャリッジ38とフレキシブルフラットケーブル90との位置関係を模式的に示した図であり、(A)には平面図が示されており、(B)には正面図が示されている。 図8は、キャリッジ38が左端付近へ移動したときのキャリッジ38とフレキシブルフラットケーブル90との位置関係を模式的に示した図であり、(A)には平面図が示されており、(B)には正面図が示されている。 図9は、フレキシブルフラットケーブル90の平面図である。 図10は、フレキシブルフラットケーブル90の断面を模式的に示した図であり、(A)には端部領域91、93における断面図が示されており、(B)には中央領域92における断面図が示されている。
以下、本発明の実施形態が説明される。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、本体開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10]
図1に示されるように、複合機10は、概ね薄型の直方体に形成されている。複合機10は、その上部に、記録用紙などの原稿に記録された画像をイメージセンサによって読み取って画像データを取得するスキャナ部12を備えている。また、複合機10は、その下部に、上記画像データなどに基づいて、記録用紙15(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11(画像記録装置の一例)を備えている。複合機10は、正面に本体開口13が形成された筐体14を有している。給紙トレイ20及び排紙トレイ21が、本体開口13から前後方向8に挿抜可能である。給紙トレイ20には、所望のサイズの記録用紙15が載置される。
スキャナ部12は、所謂フラットベッドスキャナとして構成されている。なお、ここでは、スキャナ部12の詳細な説明は省略される。
図2に示されるように、プリンタ部11は、記録用紙15が通過する搬送路23と、給紙トレイ20に載置された記録用紙15を搬送路23へ給送する給紙ローラ25と、搬送路23に設けられており、給紙ローラ25によって搬送路23に給送された記録用紙15を搬送する搬送ローラ対63及び排出ローラ対66と、スキャナ部12によって原稿から読み取られた画像データなどに基づいて、記録用紙15に画像を記録するインクジェット記録方式の記録部24と、を備えている。
[搬送路23]
図2に示されるように、搬送路23は、給紙トレイ20の後端部を基点として、下方から上方に延びつつUターンしてから、前向きに延びて記録部24の下方を通って排紙トレイ21に至る通路である。搬送路23は、所定間隔を隔てて互いに対向する外側ガイド部材53及び内側ガイド部材54によって区画される空間である。記録用紙15は、搬送路23を図2に破線の矢印で示される向きである搬送向きに搬送される。
[搬送ローラ対63及び排出ローラ対66]
図2に示されるように、搬送路23における記録部24よりも搬送向きの上流側には、搬送ローラ61及びピンチローラ62よりなる搬送ローラ対63が設けられている。ピンチローラ62は、ばねなどの弾性部材(不図示)によって搬送ローラ61のローラ面に圧接されている。これにより、搬送ローラ対63は、記録用紙15を挟持可能である。
搬送路23における記録部24よりも搬送向きの下流側には、排出ローラ64及び拍車65よりなる排出ローラ対66が設けられている。拍車65は、ばねなどの弾性部材(不図示)によって排出ローラ64のローラ面に圧接されている。これにより、排出ローラ対66は、記録用紙15を挟持可能である。
搬送ローラ61及び排出ローラ64は、搬送モータ(不図示)の回転駆動力が遊星ギヤなどから構成されている駆動伝達機構(不図示)を介して伝達されることによって、駆動される。回転駆動力が伝達された搬送ローラ61及び排出ローラ64は、ピンチローラ62及び拍車65との間に記録用紙15を挟持しつつ搬送向きへ搬送する。
[記録部24]
図2に示されるように、搬送路23の上側には、記録部24が配置されている。記録部24は、インクジェット方式の記録ヘッド(記録ヘッドの一例)37と、後述する制御基板80の制御に従って記録ヘッド37を動作させるヘッド基板(ヘッド基板の一例)39と、記録ヘッド37及びヘッド基板39を搭載するキャリッジ(キャリッジの一例)38とを備えている。
図3〜図6に示されるように、キャリッジ38は、記録用紙15の搬送方向である前後方向8と直交する左右方向(走査方向の一例)9に移動可能に以下で説明するガイドレール43、44に支持されている。換言すると、キャリッジ38は、記録用紙15の画像記録面に沿った方向に移動可能に一対のガイドレール43、44に支持されている。
ガイドレール43、44は、前後方向8において対向して配置されると共に、左右方向9に延設されている。ガイドレール43、44は、プリンタ部11を構成する各部材を支持するフレーム72に取り付けられている。キャリッジ38は、ガイドレール43、44を跨ぐようにして左右方向9に移動可能に載置されている。
ガイドレール44の上面には、駆動プーリ47(図6参照)と従動プーリ48(図5参照)と無端環状のベルト49(図5及び図6参照)とが配置されている。駆動プーリ47及び従動プーリ48は、ガイドレール44の左右方向9の両端付近に設けられている。駆動プーリ47及び従動プーリ48を架け渡すように、無端環状のベルト49が張架されている。駆動プーリ47の軸に、キャリッジ38を駆動させるためのキャリッジモータ(不図示)の駆動軸が連結されている。キャリッジモータの回転駆動力が駆動プーリに伝達されると、駆動プーリの回転によりベルト49が周運動する。
キャリッジ38は、その底面側においてベルト49に連結されている。これにより、ベルト49が周運動すると、キャリッジ38がガイドレール43、44上を左右方向9に移動する。つまり、キャリッジ38と、キャリッジ38に搭載された記録ヘッド37及びヘッド基板39とが一体となって左右方向9に移動する。
図2に示されるように、記録ヘッド37は、キャリッジ38の下面に配置されている。記録ヘッド37の下面には、複数個のノズル(不図示)が形成されている。ノズルは、キャリッジ38の下面に露出されている。つまり、記録ヘッド37は、ノズルが形成されたノズル面36を有している。また、ヘッド基板39は、キャリッジ38の上面に固定され、キャリッジ38の上面を覆う蓋(不図示)によって覆われている。このヘッド基板39は、プリント基板(不図示)と、プリント基板上に実装されたマイクロコンピュータや種々の電子部品(制御回路)とで構成されている。
[フレーム72、プレート70]
図3及び図4に示されるように、フレーム(フレームの一部を構成する部材の一例)72は、鉄やステンレス等の金属(すなわち、導電性の材料)で構成され、プリンタ部11を構成する各部材を保持する。フレーム72は、略直方体の箱状の部材であり、上面が開放されている。また、図3及び図4に示されるように、プリンタ部11には、フレーム72の上面を覆うように、鉄やステンレス等の導電性の材料で構成されたプレート(フレームの他の一部を構成する部材の一例)70が配置されている。プレート70は、前後方向8及び左右方向9の長さが上下方向7の長さよりも長い薄板形状で、且つ平面視において概ね矩形の部材である。なお、プレート70及びフレーム72を構成する材料は金属に限定されず、導電性を有するあらゆる材料を採用することができる。例えば、プレート70及びフレーム72は、導電性を有する樹脂材料で構成されてもよい。
[制御基板80]
図3及び図4に示されるように、金属製のプレート70には、その上側の面に制御基板80(制御基板の一例)がビスなどによって固定されている。制御基板80は、プリント基板(不図示)と、プリント基板上に実装されたマイクロコンピュータや種々の電子部品(制御回路)とで構成されている。この制御基板80は、図4に示されるように、前後方向8において、概ねプレート70の前端から後端に亘って配置されている。
以下、制御基板80による複合機10の動作の制御の一例が説明される。複合機10の動作とは、例えば、給紙ローラ25による記録用紙15の給送、搬送ローラ対63及び排出ローラ対66による記録用紙15の搬送、及びキャリッジ38の左右方向9への移動などである。上記の例の場合、制御基板80は、以下を実行することによって、複合機10の動作を制御する。つまり、制御基板80は、給紙ローラ25を回転させるための給紙モータ(不図示)を駆動させて、給紙ローラ25を回転させる。また、制御基板80は、上述した搬送モータを駆動させて、各ローラ対63、66を構成する搬送ローラ61及び排出ローラ64を回転させる。また、制御基板80は、上述したキャリッジモータを駆動させるようにヘッド基板39に制御信号(高周波信号)を送信することにより、キャリッジ38を移動させながらインクを吐出する。
[電源基板81]
図3及び図4に示されるように、プリンタ部11の左端部且つ前端部には、電源基板81が配置されている。なお、図3及び図4において、電源基板81は、公知のプリント基板である基板本体(不図示)と、基板本体を覆うカバー体82とで構成されている。基板本体には、制御基板80と同様に、電子部品などが取り付けられている。詳述すると、基板本体には、制御基板80に取り付けられた制御基板80を始めとする複合機10に搭載されている電動部品に電力を供給するために必要なコンデンサなどの電子部品(不図示)が取り付けられている。また、基板本体に取り付けられた電子部品は、制御基板80に取り付けられた電子部品や上記の電動部品と接続されている。これにより、基板本体に取り付けられた電子部品は、制御基板80に取り付けられた電子部品や上記の電動部品に電力を供給可能である。
[カートリッジ装着部41]
図1、図3、及び図4に示されるように、プリンタ部11の前面52(図1参照)の右下部には、カートリッジ装着部41が設けられている。図1に示されるように、プリンタ部11の前面52の右下には、プリンタ部11の前面52の下端を軸として矢印55の方向に回動することによって開閉可能なカバー51が設けられている。カバー51が開かれることによって、図3及び図4に示されるように、カートリッジ装着部41が露出される。
図3及び図4に示されるように、カートリッジ装着部41は、開口42を有する略直方体の箱状の部材である。カートリッジ装着部41は、開口42を前側として、プリンタ部11の筐体14の本体開口13の右側に取り付けられている。
インクカートリッジ(不図示)は、開口42を通じてカートリッジ装着部41内へ挿抜される。カートリッジ装着部41の天面と底面とには、ガイド溝45が形成されている。インクカートリッジは、ガイド溝45に沿って挿抜される。本実施形態において、ガイド溝45は、カートリッジ装着部41の天面と底面とに、それぞれ4つずつ形成されている。本実施形態において、カートリッジ装着部41には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジが挿抜可能である。
[インク供給管30]
上述したように、各色インクを収容したインクカートリッジは、プリンタ部11のカートリッジ装着部41に装着されている。そして、図4に示されるように、カートリッジ装着部41からキャリッジ38へは、各色インクに対応した4本のインク供給管30が引き回されている。キャリッジ38へ引き回されたインク供給管30は、キャリッジ38に搭載された記録ヘッド37へ各色インクを供給する。
インク供給管30は、合成樹脂製であって、ストレート形状に形成されたチューブである。インク供給管30は、ストレート形状を保持する適度な腰(曲げ剛性)を有し、外力が付加されることにより撓む可撓性と、その外力が解除されたときに元の形状に復元する弾性とを有する。この可撓性及び弾性によって、インク供給管30は、キャリッジ38の往復動に追従して姿勢変化する。
上記構成において、インクカートリッジのインク室に貯留された各色インクは、インク供給管30を通って記録部24へ供給される。そして、キャリッジ38がスライドされる間に、各ノズルから各色インクが微小なインク滴として選択的に吐出される。これにより、プラテン67(図2参照)上を搬送された記録用紙15に画像が記録される。
[フレキシブルフラットケーブル90]
制御基板80とヘッド基板39とは、フレキシブルフラットケーブル90によって電気的に接続される。具体的には、フレキシブルフラットケーブル90のキャリッジ38側の端部は、図7及び図8に示されるように、キャリッジ38に搭載されたヘッド基板39に接続されている。一方、フレキシブルフラットケーブル90の制御基板80側の端部は、図7及び図8に示されるように、フレーム72に固定されている。そして、フレキシブルフラットケーブル90は、この端部からさらに延出されたハーネス(不図示)によって制御基板80に接続されている。このフレキシブルフラットケーブル90は、可撓性を有し、キャリッジ38の往復動に追従して姿勢変化する。
フレキシブルフラットケーブル90は、厚み方向が幅方向より薄い帯状の信号線である。このフレキシブルフラットケーブル90は、例えば図10に示されるように、電気信号を伝送する複数本の導電線が幅方向に並べられ、これらがポリエステルフィルムなどの合成樹脂フィルムで覆われたものである。以下、フレキシブルフラットケーブル90の厚み方向に対向する一対の面(厚み方向を向く面の一例)それぞれは「主面」と表記され、幅方向に対向する一対の面(主面と交差する面、幅方向を向く面の一例)それぞれは「端面」と表記される。すなわち、フレキシブルフラットケーブル90は、主面の面積が端面の面積より大きい帯状の信号線である。なお、フレキシブルフラットケーブル90の主面及び端面は、必ずしも平坦な面である必要はなく、曲面であってもよい。
フレキシブルフラットケーブル90は、図7及び図8に示されるように、帯状の幅方向を上下方向(走査方向と交差する方向の一例)7として、すなわち一対の端面を上下方向7に向けて、プレート70及びフレーム72で区画される空間73内に、プレート70及びフレーム72の内壁面に沿って略U字形状に湾曲した状態で配置されている。フレキシブルフラットケーブル90が配置されている空間73は、上下方向7に対向する天面(プレート70の下面)及び底面と、前後方向8に対向する一対の側壁面と、左右方向9に対向する一対の側壁面とで区画される概ね直方体形状である。
なお、キャリッジ38の往復動の方向(第1方向)と、フレキシブルフラットケーブル90の端面が向く方向(第2方向)とが交差するとは、これら2つの方向が現実に交わっていることまでを要求するものではない。すなわち、第1方向及び第2方向の両方に直交する方向から平面視した場合に、第1方向及び第2方向が交差しているように見える関係であればよく、より具体的には、第1方向に延びる仮想線と第2方向に延びる仮想線とがねじれの位置にあればよい。
なお、フレキシブルフラットケーブル90は、1本だけで使用することもできるが、多くの場合には複数本を束ねて使用される。本実施形態において、フレキシブルフラットケーブル90は、図10に示されるように、3本のフレキシブルフラットケーブル(第1のケーブル95、第2のケーブル96、第3のケーブル97)を、厚み方向に重ねて(すななわち、互いの主面同士を対向させて)構成されている。なお、第1〜第3のケーブル95、96、97の構成は、上述したフレキシブルフラットケーブル90の構成と共通するので、再度の説明は省略する。
本実施形態において、制御基板80は、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)方式の高周波信号を、第1のケーブル95を通じてヘッド基板39に伝送する。一方、第2のケーブル96及び第3のケーブル97は、例えば、電源用或いは低速信号の伝送用として用いられる。
ここで、LVDSの矩形波は、例えば48MHzの基本波と、複数の高調波(例えば、144MHz、192MHz、240MHz)とを重ね合わせて形成される。第1のケーブル95を通じてこのような高周波信号が伝送される場合、第1のケーブル95から放射される放射ノイズの対策が必要となる。そこで、図7〜図10を参照して、本実施形態における放射ノイズ対策が詳細に説明される。
まず、フレキシブルフラットケーブル90は、キャリッジ38が往復動する際に振動を生じる。そこで、フレキシブルフラットケーブル90が周囲の導電性の壁面に接触するのを防止するために、フレキシブルフラットケーブル90の一対の端面に対向するプレート70或いはフレーム72の面に絶縁層が設けられる。
本実施形態では、図7(B)及び図8(B)に示されるように、フレキシブルフラットケーブル90の上側を向く端面に対向する面(すなわち、プレート70の下面或いは空間73を区画する天面)に、絶縁性シート(絶縁層の一例)100が貼付される。この絶縁性シート100は、例えば樹脂等の絶縁性材料をシート状に成形したものであり、接着剤等でプレート70に貼り付けられる。
なお、図7(B)及び図8(B)の例では、プレート70の下面にのみ絶縁性シート100が貼付されているが、これに代えて又はこれに加えて、フレキシブルフラットケーブル90の下側を向く端面に対向するフレーム72の内壁面(空間73を区画する底面)に絶縁性シート100が貼付されてもよい。すなわち、絶縁性シート100は、フレキシブルフラットケーブル90の端面に対向するプレート70及びフレーム72の面の少なくとも一方に設けられる。
また、本実施形態では、絶縁性シート100が貼付される例を説明したが、絶縁層の形成方法はこれに限定されない。例えば、フレキシブルフラットケーブル90の端面に対向する面に、絶縁性材料が塗布されてもよいし、その他の表面処理によって絶縁膜が成膜されてもよい。すなわち、本発明の絶縁層は、形態(シート、薄膜等)や形成方法(貼付、塗布等)を問わず、フレキシブルフラットケーブル90が周囲の導電性の壁面に直接接触するのを防止できるものであればよい。
次に、フレキシブルフラットケーブル90の主面と、この主面に対向するフレーム72の内壁面との間には、コモンモードノイズのループが形成される。このコモンモードノイズのループ面積を小さくするために、フレーム72の内壁面に対向するフレキシブルフラットケーブル90の主面のうち、フレキシブルフラットケーブル90の長手方向の両端部の一部に、導電性シートが貼り付けられる。この導電性シートは、少なくとも電磁波を反射する(電磁波反射能を有する)ものであり、更に電磁波を吸収する(電磁波吸収能を有する)ものであることが望ましい。
本実施形態において、フレキシブルフラットケーブル90のキャリッジ38に近い側の端部の一部には、図7(A)、図8(A)、及び図9に示されるように、アルミシート(反射層の一例)101が貼付されている。本実施形態において、アルミシート101は、フレキシブルフラットケーブル90の主面のうち、図7(A)の状態で空間73を区画する後方側の側壁面に対向し、且つ図8(A)の状態で空間73を区画する左側の側壁面に対向する部分に貼付されている。
一方、フレキシブルフラットケーブル90の固定端側(制御基板80に近い側)の端部の一部には、図7(A)、図8(A)、及び図9に示されるように、電磁波吸収シート(反射層及び吸収層の一例)102が貼付されている。本実施形態において、電磁波吸収シート102は、フレキシブルフラットケーブル90の主面のうち、空間73を区画する前方側の側壁面に対向する部分に貼付されている。
なお、アルミシート101は、反射層(反射シート)の一例であって、接着剤等によってフレキシブルフラットケーブル90に貼り付けられる。このアルミシート101は、フレキシブルフラットケーブル90から放射される電磁波を反射することによって、外部に漏れ出すのを抑制する。但し、反射シートを構成する材料は、アルミニウムに限定されず、電磁波を反射できる材料であればよい。
また、電磁波吸収シート102は、反射層(反射シート)及び吸収層(吸収シート)の両方の機能を有する部材の一例であって、例えば、電磁波反射層(例えば、アルミニウム箔)、絶縁層、電磁波吸収層、及び接着層をこの順に積層して形成され、接着層をフレキシブルフラットケーブル90の側に向けて貼り付けられる。この電磁波吸収シート102は、フレキシブルフラットケーブル90から放射される電磁波の一部をまず電磁波吸収層で吸収し、電磁波吸収層を通過した電磁波を電磁波反射層で反射して再び電磁波吸収層で吸収する。
なお、電磁波吸収シート102は、上記の構成に限定されず、電磁波反射能を有するあらゆる材料と、電磁波吸収能を有するあらゆる材料との任意の組み合わせで構成されてもよい。或いは、電磁波吸収シート102は、電磁波反射能と電磁波吸収能とを併せ持つ単一の材料で構成されてもよい。
なお、本実施形態では、フレキシブルフラットケーブル90の長手方向の両端部のうち、ヘッド基板39に近い側の端部にアルミシート101が貼付され、制御基板80に近い側の端部(固定端)に電磁波吸収シート102が貼付された例を説明したが、これに限定されない。例えば、両方の端部にアルミシート101が貼付されてもよいし、両方の端部に電磁波吸収シート102が貼付されてもよいし、ヘッド基板39に近い側の端部に電磁波吸収シート102が貼付され、制御基板80に近い側の端部にアルミシート101が貼付されてもよい。
また、本実施形態では、導電性シートの一例としてアルミシート101及び電磁波吸収シート102がフレキシブルフラットケーブル90に貼付された例を説明したが、電磁波反射層及び電磁波吸収層の形態や形成方法がこれに限定されないことは、絶縁性シート100の場合と同様である。
なお、電波(電磁波)吸収材としては、例えば、電波によって発生する電流を材料内部の抵抗によって吸収する導電性繊維の織物、或いは磁性材料の磁気損失によって電波を吸収する鉄、ニッケル、フェライトなどを単体、複合したものを使用することができる。たとえば製品として、3M製AB6000HF seriesが挙げられる。その構成は製品カタログから知ることができる。
次に、図10に示されるように、第1〜第3のケーブル95、96、97を束ねてフレキシブルフラットケーブル90を構成する場合、ケーブル間にコモンモードノイズのループが形成される。ここで、キャリッジ38の移動に伴ってケーブル間の距離が変化すると、放射ノイズの大きさが変化する。
そこで、本実施形態では、図10(A)に示されるように、少なくともフレキシブルフラットケーブル90の長手方向の両端部において、第1〜第3のケーブル95、96、97の主面同士が両面テープ103で互いに貼り合わされる。なお、第1〜第3のケーブル95、96、97を接着する方法は、両面テープ103に限定されず、例えば、接着剤が用いられてもよいし、束ねられた第1〜第3のケーブル95、96、97の外側にテープが巻回されてもよい。
一方、本実施形態において、図10(B)に示されるように、フレキシブルフラットケーブル90の長手方向の中央部では、第1〜第3のケーブル95、96、97が互いに接着されていない。すなわち、フレキシブルフラットケーブル90の長手方向の中央部では、キャリッジ38の往復動に伴って、第1〜第3のケーブル95、96、97が厚み方向に集散、すなわち厚み方向に広がったり近づいたりすることが許容されている。
本実施の形態において、第1のケーブル95の10本の導電線のうち、一部(本実施形態では、6本)はLVDS方式の信号を伝送するLVDS導電線98とされ、その他の導電線はGND電位に接続される。例えば、隣接する2本のLVDS導電線98をペア(すなわち、図10の例では3つのペア)としてこれらに差動信号を構成する一対の電圧が印可され、両端及び各ペアの間に位置する導電線がGND電位に接続される。また、第2のケーブル96の10本の導電線のうち、少なくとも第1のケーブル95のLVDS導電線98に対向する導電線99は、GND電位又は電源電位に接続される。例えば、図10の紙面右から2番目及び3番目の導電線99が電源電位に接続され、その他の導電線がGND電位に接続される。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、フレキシブルフラットケーブル90の端面に対向するプレート70の下面に絶縁性シート100が貼付されたので、キャリッジ38の往復動に伴ってフレキシブルフラットケーブル90が上下方向に振動したとしても、フレキシブルフラットケーブル90の端面と導電性のプレート70とが直接接触するのを防止できる。その結果、フレキシブルフラットケーブル90とプレート70との間に生じるコモンモードノイズの変動が抑制される。また、絶縁性シート100がフレキシブルフラットケーブル90にではなくプレート70に貼付されたので、フレキシブルフラットケーブル90のスムーズな姿勢変化が妨げられない。
また、本実施形態によれば、フレキシブルフラットケーブル90から放射される放射ノイズは、アルミシート101で反射されることで外部への漏洩が抑制されるので、フレキシブルフラットケーブル90の主面とフレーム72の内壁面との間に生じるコモンモードノイズのループ面積が減少する。また、電磁波吸収シート102は、フレキシブルフラットケーブル90から放射される放射ノイズの漏洩をさらに効果的に抑制する。
なお、本実施形態では、フレキシブルフラットケーブル90の主面のうち、長手方向の両端部のみにアルミシート101或いは電磁波吸収シート102が選択的に貼付され、中央部には貼付されない。図7(A)及び図8(A)に示されるように、フレキシブルフラットケーブル90の中央部は両端部に比べて姿勢変化が大きいので、フレキシブルフラットケーブル90をスムーズに姿勢変化させるためには、中央部に導電性シートが貼付されないことが望ましい。
また、フレキシブルフラットケーブル90の端部のうち、キャリッジ38との接続部(より具体的には、ヘッド基板39に接続されるコネクタ(不図示)に接する位置)にまで導電性シートを貼付すると、フレキシブルフラットケーブル90の姿勢変化を妨げる抵抗となって、キャリッジ38の動作を乱す可能性がある。すなわち、本実施形態において、アルミシート101は、フレキシブルフラットケーブル90のキャリッジ38側の端部のうち、キャリッジ38との接続部から離間した位置(すなわち、フレキシブルフラットケーブル90の端部の一部)に貼付されるのが望ましい。同様に、本実施形態において、電磁波吸収シート102は、フレキシブルフラットケーブル90の制御基板80側の端部のうち、制御基板80との接続点から離間した位置(すなわち、フレキシブルフラットケーブル90の端部の一部)に貼付されるのが望ましい。
また、本実施形態では、第1〜第3のケーブル95、96、97を束ねて構成されるフレキシブルフラットケーブル90の主面、すなわち図10の例では、第1のケーブル95の一対の主面のうちの第2のケーブル96と対向する主面と反対側の主面(図10の紙面上側の主面)、或いは第3のケーブル97の一対の主面のうちの第2のケーブル96と対向する主面と反対側の主面(図10の紙面下側の主面)に、アルミシート101及び電磁波吸収シート102が貼付される例が説明された。
しかしながら、アルミシート101又は電磁波吸収シート102が貼付される箇所は、上記の例に限定されない。すなわち、フレキシブルフラットケーブル90の両端部において、互いに重ね合わされる第1〜第3のケーブル95、96、97の間に、アルミシート101又は電磁波吸収シート102がさらに貼付されてもよい。これにより、ケーブル間で生じるコモンモードノイズが抑制される。
また、本実施形態によれば、第1〜第3のケーブル95、96、97が相互に接着されるので、フレキシブルフラットケーブル90の姿勢変化に伴う各ケーブルの厚み方向の間隔の変化が抑制される。その結果、第1〜第3のケーブル95、96、97の間に生じるコモンモードノイズの変動が抑制される。なお、フレキシブルットケーブル90をスムーズに姿勢変化させる観点からは、フレキシブルフラットケーブル90の主面のうち、長手方向の両端部でのみ第1〜第3のケーブル95、96、97が接着され、中央部では接着されないことが望ましい。
なお、本実施形態において、フレキシブルフラットケーブル90の長手方向の端部とは、所謂終端部に限定されるものではなく、終端部を含む所定の範囲を包含するものとして理解されるべきである。例えば図9に示されるように、フレキシブルフラットケーブル90は、一対の端部領域91、93と、一対の端部領域91、93の間に位置する中央領域92とに区分される。そして、アルミシート101或いは電磁波吸収シート102は、例えば、一対の端部領域91、93の全体或いはその一部に貼付される。同様に、第1〜第3のケーブル95、96、97は、例えば、一対の端部領域91、93の全体或いはその一部で互いに接着される。
ここで、フレキシブルフラットケーブル90の全長に占める端部領域91、93及び中央領域92の割合は特に限定されないが、一例として、ヘッド基板39側の端部からフレキシブルフラットケーブル90の全長の5〜15%程度の範囲が端部領域91と定義され、制御基板80側の端部(固定端)からフレキシブルフラットケーブル90の全長の5〜15%程度の範囲が端部領域93と定義され、端部領域91、93に挟まれたフレキシブルフラットケーブル90の全長の70〜90%程度の範囲が中央領域92と定義される。
但し、端部領域91、93及び中央領域92の割合は、上記の例に限定されず、例えば、放射ノイズ対策及びフレキシブルフラットケーブル90のスムーズな姿勢変化のバランスを考慮して決定される。すなわち、放射ノイズ対策を重視する場合には、端部領域91、93の割合が相対的に大きく決定され、フレキシブルフラットケーブル90のスムーズな姿勢変化を重視する場合には、端部領域91、93の割合が相対的に小さく決定されればよい。
なお、図9に示されるフレキシブルフラットケーブル90において、ヘッド基板39から延出されている接続領域94は、ヘッド基板39に接続されるためにキャリッジ38の内部に固定される部分である。そこで、本実施形態では、図9に示されるフレキシブルフラットケーブル90のうち、キャリッジ38の外部に露出される位置からフレーム72に固定されている位置までの領域(すなわち、接続領域94を除外した領域)をフレキシブルフラットケーブル90の全長として、一対の端部領域91、93及び中央領域92が定義される。
さらに、本実施形態によれば、放射ノイズの大きいLVDS導電線98に近接する第2のケーブル96の導電線99がGND用或いは電源用とされ、他の制御信号が伝送されないようにした。これにより、第1〜第3のケーブル95、96、97を両面テープ103で接着した場合でも、ケーブル間のコモンモード・ループを小さくして、放射ノイズを抑制することが可能になる。
なお、本実施形態では、フレキシブルフラットケーブル90の放射ノイズ対策が詳細に説明されたが、制御基板80から延出している複数のハーネス(図示省略)に対しても放射ノイズ対策が施されてもよい。具体的には、制御基板80とフレキシブルフラットケーブル90の固定端とを接続するハーネスではLVDS方式の高周波信号が伝送されるので、制御基板80から延出する他のハーネスとの間でコモンモードノイズが生じる可能性がある。そこで、制御基板80から延出する複数のハーネスのうち、フレキシブルフラットケーブル90に接続されるハーネスと他のハーネスとの間に、遮蔽フィルムが設けられてもよい。
この遮蔽フィルムは、例えば、遮蔽フィルムの一方側及び他方側に位置するハーネスを物理的に隔離するものであってもよいし、ハーネスから放射される放射ノイズを遮断するものであってもよい。これにより、フレキシブルフラットケーブル90に接続されるハーネスとその他のハーネスとが分離されるので、これらの間に生じるコモンモードノイズが抑制される。
また、本実施形態では、キャリッジ38が水平方向の一方向(走査方向の一例)に往復動し、フレキシブルフラットケーブル90がその端面を重力方向(走査方向に交差する方向の一例)に向けて配置された例が説明されたが、上記の例に限定されず、互いに交差(直交)する任意の2方向の組み合わせに対して、本発明は適用され得る。さらに、キャリッジ38の往復動の方向(走査方向)と、フレキシブルフラットケーブル90の端面が向く方向とが交差している必要は、必ずしもない。
10・・・複合機
11・・・プリンタ部
37・・・記録ヘッド
38・・・キャリッジ
39・・・ヘッド基板
70・・・プレート
72・・・フレーム
80・・・制御基板
90・・・フレキシブルフラットケーブル
95・・・第1のケーブル
96・・・第2のケーブル
97・・・第3のケーブル
98・・・LVDS導電線
99・・・導電線
100・・絶縁性シート
101・・アルミシート
102・・電磁波吸収シート

Claims (12)

  1. 制御基板と、
    ノズルからインク滴を選択的に吐出する記録ヘッドと、
    上記制御基板から出力される高周波信号に基づいて、上記記録ヘッドを動作させるヘッド基板と、
    上記記録ヘッド及び上記ヘッド基板を搭載して往復動するキャリッジと、
    上記制御基板と上記ヘッド基板とを高周波信号を伝送可能に接続しており、上記キャリッジの往復動に追従して湾曲可能な可撓性を有する帯状のケーブルと、
    上記制御基板を搭載し、上記キャリッジを往復動可能に保持し、且つ内部の空間に上記ケーブルが配置されている導電性のフレームと、を備えており、
    上記ケーブルは、
    長手方向の両端部それぞれの一部であって、厚み方向を向く面のうちの上記フレームに対向する湾曲外面に、電磁波を反射する反射層を有し、
    長手方向の両端部の間の中央部に上記反射層を有しない画像記録装置。
  2. 上記ケーブルは、厚み方向を向く面の長手方向の両端部のうちの少なくとも一方に、更に電磁波を吸収する吸収層を有するものである請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記ケーブルの上記ヘッド基板側の端部の上記反射層は、上記ヘッド基板との接続部から離間した位置に設けられる請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 上記ケーブルは、帯状の第1のケーブル及び第2のケーブルを有するものであり、
    上記第1のケーブル及び第2のケーブルは、少なくとも長手方向の両端部において、厚み方向において重なるように接着されたものである請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 上記制御基板は、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)方式の上記高周波信号を、上記第1のケーブルを通じて上記ヘッド基板に伝送するものである請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 上記第1のケーブル及び上記第2のケーブルは、それぞれ複数の導電線を有するものであり、
    上記第1のケーブルに含まれる複数の導電線のうちの一部は、LVDS方式の信号を伝送するLVDS導電線であり、
    上記第2のケーブルに含まれる複数の導電線のうち、上記LVDS導電線に対向する導電線は、GND電位又は電源電位に接続される請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 上記フレームは、上記ケーブルの幅方向を向く面と対向する内壁面の少なくとも一方に、絶縁層を有するものである請求項1から6のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 上記反射層は、上記ケーブルの厚み方向を向く面に貼付された反射シートである請求項2に記載の画像記録装置。
  9. 上記吸収層は、上記ケーブルの厚み方向を向く面と上記反射シートとの間に貼付された吸収シートである請求項8に記載の画像記録装置。
  10. 上記絶縁層は、上記フレームの内壁面に貼付された絶縁性シートである請求項7に記載の画像記録装置。
  11. 上記第1のケーブル及び上記第2のケーブルは、長手方向の両端部の間の中央部において、接着されていない請求項4に記載の画像記録装置。
  12. 上記反射層が形成される上記制御基板側の端部は、上記制御基板との接続部と異なる部分で、且つ上記キャリッジの往復動に追従して湾曲可能な部分であり、
    上記反射層が形成される上記ヘッド基板側の端部は、上記ヘッド基板との接続部と異なる部分で、且つ上記キャリッジの往復動に追従して湾曲可能な部分である請求項1から11のいずれかに記載の画像記録装置。
JP2012183225A 2012-08-22 2012-08-22 画像記録装置 Active JP6074946B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012183225A JP6074946B2 (ja) 2012-08-22 2012-08-22 画像記録装置
CN201310369918.9A CN103625113B (zh) 2012-08-22 2013-08-22 图像记录设备
US13/973,023 US9227443B2 (en) 2012-08-22 2013-08-22 Image recording apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012183225A JP6074946B2 (ja) 2012-08-22 2012-08-22 画像記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014040039A JP2014040039A (ja) 2014-03-06
JP6074946B2 true JP6074946B2 (ja) 2017-02-08

Family

ID=50147619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012183225A Active JP6074946B2 (ja) 2012-08-22 2012-08-22 画像記録装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9227443B2 (ja)
JP (1) JP6074946B2 (ja)
CN (1) CN103625113B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016053839A1 (en) 2014-09-29 2016-04-07 Laird Technologies, Inc. Starter overrides for telematics devices and corresponding methods
JP6478807B2 (ja) * 2015-05-22 2019-03-06 キヤノン株式会社 記録装置
JP6582801B2 (ja) * 2015-09-24 2019-10-02 富士ゼロックス株式会社 画像読取装置及び画像形成装置
JP6701723B2 (ja) * 2015-12-25 2020-05-27 セイコーエプソン株式会社 接続ケーブル
JP6658636B2 (ja) * 2017-03-17 2020-03-04 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 ケーブル支持機構及びそれを備えた原稿搬送装置並びに画像形成装置

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4644092A (en) * 1985-07-18 1987-02-17 Amp Incorporated Shielded flexible cable
JPH0216585U (ja) * 1988-07-18 1990-02-02
JPH04351806A (ja) * 1991-05-30 1992-12-07 Hitachi Ltd 断線防止構造のフラットケーブル
JP2000181591A (ja) 1998-12-18 2000-06-30 Pfu Ltd Lvdsインタフェース信号振幅設定機能を備える情報処理装置及びlvdsインタフェース信号振幅設定方法
JP2000236404A (ja) * 1999-02-15 2000-08-29 Seiko Epson Corp 画像読取装置
JP2001292526A (ja) * 2000-04-06 2001-10-19 Alpine Electronics Inc 接続ケーブルを用いた接続装置
US6413103B1 (en) * 2000-11-28 2002-07-02 Apple Computer, Inc. Method and apparatus for grounding microcoaxial cables inside a portable computing device
JP2002246120A (ja) * 2001-02-15 2002-08-30 Yazaki Corp シールドハーネス及び該シールドハーネスの製造方法
JP4164284B2 (ja) * 2002-04-23 2008-10-15 キヤノン株式会社 画像読取装置及び画像形成装置
JP4066725B2 (ja) * 2002-06-26 2008-03-26 日立電線株式会社 シールド材被覆フレキシブルフラットケーブルの製造方法
JP2005156952A (ja) 2003-11-26 2005-06-16 Canon Inc 電子写真装置
JP4428516B2 (ja) * 2004-06-02 2010-03-10 株式会社リコー 記録装置
JP2006015509A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Seiko Epson Corp フレキシブルフラットケーブルの電磁波遮蔽装置、記録装置及び液体噴射装置
JP2006198910A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007158138A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Seiko Epson Corp 部品収納ケース及び電子機器
JP2008108969A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Sony Corp 電磁波抑制デバイス
KR20080073480A (ko) * 2007-02-06 2008-08-11 삼성전자주식회사 플랫케이블 및 이를 갖는 전자장치
JP2008290387A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Seiko Epson Corp 液体吐出装置及び信号伝送路
JP2009212187A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Keihin Corp 電子制御装置
TWM342597U (en) * 2008-05-08 2008-10-11 Tennrich Int Corp Easily flexible transmission line with improved characteristic impedance
KR101244022B1 (ko) * 2008-09-04 2013-03-14 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 캄파니 전자기파간섭 억제용 복합시트
JP5193903B2 (ja) * 2009-02-26 2013-05-08 信越ポリマー株式会社 カバーレイフィルム、フレキシブルプリント配線板および光トランシーバ
JP5143054B2 (ja) * 2009-02-27 2013-02-13 キヤノン株式会社 画像読取装置
CN102369581B (zh) * 2009-03-30 2013-06-12 松下电器产业株式会社 柔性线缆和传输系统
US8672434B2 (en) * 2010-01-28 2014-03-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Wiring connection structure of driver IC and liquid droplet jetting apparatus
JP5810536B2 (ja) * 2011-01-26 2015-11-11 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20140055529A1 (en) 2014-02-27
US9227443B2 (en) 2016-01-05
JP2014040039A (ja) 2014-03-06
CN103625113A (zh) 2014-03-12
CN103625113B (zh) 2016-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6074946B2 (ja) 画像記録装置
US8944554B2 (en) Liquid jetting apparatus
JP6171348B2 (ja) 印刷装置
US8419167B2 (en) Liquid discharge head and liquid discharge apparatus
JP5794055B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2019006115A (ja) 液体吐出ヘッド
JP6056574B2 (ja) 多芯フラットケーブル
WO2013128923A1 (ja) インクジェット記録装置
JP5620789B2 (ja) 電線処理部材及びこの電線処理部材を備えた駆動ユニット並びにこの電線処理部材又は駆動ユニットを備えた画像形成装置
JP2005329547A (ja) キャリッジ走査機構と画像入力装置及びインクジェット記録装置
JP6390307B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP6414618B2 (ja) 液体吐出装置
JP6035839B2 (ja) 記録装置
CN108327412B (zh) 印刷装置
JP5343464B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6455320B2 (ja) 画像形成装置
JP2016215550A (ja) キャリッジ装置、記録装置、読取装置、配線構造及びシート材
JP2005096395A (ja) フラットケーブル、電気機器、液体噴射装置および配線方法
JP2000062283A (ja) 記録装置
JP2015231674A (ja) 記録装置
JP2006253511A (ja) ノイズフィルタ装置の取り付け構造及び、該取り付け構造を備えた記録装置及び、液体噴射装置
US9346299B2 (en) Recording apparatus
JP5948880B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP2023093893A (ja) 記録装置
JP2002240391A (ja) 画像形成装置及び配線ケーブル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6074946

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150