JP6007692B2 - 給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

給送装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6007692B2
JP6007692B2 JP2012201665A JP2012201665A JP6007692B2 JP 6007692 B2 JP6007692 B2 JP 6007692B2 JP 2012201665 A JP2012201665 A JP 2012201665A JP 2012201665 A JP2012201665 A JP 2012201665A JP 6007692 B2 JP6007692 B2 JP 6007692B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control member
feeding device
medium
outer peripheral
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012201665A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014055058A (ja
Inventor
郁夫 藤井
郁夫 藤井
松山 康雄
康雄 松山
一平 木村
一平 木村
瑞来 田中
瑞来 田中
浩史 堀田
浩史 堀田
池末 隆光
隆光 池末
多田 薫
薫 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012201665A priority Critical patent/JP6007692B2/ja
Priority to US14/025,184 priority patent/US9085426B2/en
Publication of JP2014055058A publication Critical patent/JP2014055058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6007692B2 publication Critical patent/JP6007692B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H1/00Supports or magazines for piles from which articles are to be separated
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H1/00Supports or magazines for piles from which articles are to be separated
    • B65H1/26Supports or magazines for piles from which articles are to be separated with auxiliary supports to facilitate introduction or renewal of the pile
    • B65H1/266Support fully or partially removable from the handling machine, e.g. cassette, drawer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2403/00Power transmission; Driving means
    • B65H2403/50Driving mechanisms
    • B65H2403/51Cam mechanisms
    • B65H2403/512Cam mechanisms involving radial plate cam
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2405/00Parts for holding the handled material
    • B65H2405/10Cassettes, holders, bins, decks, trays, supports or magazines for sheets stacked substantially horizontally
    • B65H2405/11Parts and details thereof
    • B65H2405/113Front, i.e. portion adjacent to the feeding / delivering side
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2551/00Means for control to be used by operator; User interfaces
    • B65H2551/20Display means; Information output means
    • B65H2551/23Analog displays
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2553/00Sensing or detecting means
    • B65H2553/20Sensing or detecting means using electric elements
    • B65H2553/25Contact switches

Description

本発明は、記録媒体を給送することができる給送装置、及び給送装置を備えたレーザプリンタ、ディジタル複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
画像形成装置における給送装置には、記録用紙が積層状態で収納可能であり、かつ画像形成装置本体に対して着脱可能とした一段もしくは複数段の給紙トレイ(もしくは給紙カセット)が設置される。この給紙トレイは、通常、画像形成装置の一面に設けられた開口部を介して画像形成装置本体に装着され、あるいは画像形装置本体から取り外される。
この種の画像形成装置では、複写や印刷が正しく行われるように給紙トレイに収容された用紙のサイズ情報を画像形成装置本体の制御部へ伝達している。制御部への用紙サイズ情報の伝達を簡易に行う機構として、給紙トレイの前面パネルに回転式のダイヤルを設け、このダイヤルを使用者が操作することで用紙サイズを符号化し、制御部に伝達するようにした機構が公知である(特許文献1〜4)。
この種の機構として、特許文献1(特開平6−100198号公報)には、給紙カセットに回転可能に支持された円盤状の表示板の裏面に符号化手段としての凸状の押圧部品を取り付け、用紙カセットを本体に装着した時に、本体に設けられた複数のスイッチを押圧部品で選択的に押圧することで用紙サイズを検知する構成が開示されている。特許文献2(特開平11−59920号公報)にも同様の構成が開示されている。
また、特許文献3(特開2009−73664号公報)には、給紙カセットに円柱状のダイヤルを回転可能に配置し、ダイヤルの外周面の異なる高さ位置および周方向位置に複数のカムを設け、給紙カセットの装着動作でカムを本体側のサイズ検知スイッチに選択的に押し付けて用紙サイズを検知する構成が開示されている。さらに特許文献4(特開平9−290929号公報)には、サイズ表示板の半径方向に複数のひさしを突出させ、サイズ表示板の回転でひさしをスイッチに当接させてセンサを作動させる構成が開示されている。
汎用的な検知センサはスイッチを一列に並べた構成であるため、特許文献1および特許文献2のように、円盤状表示板の裏面に対向させる形でスイッチを配置する機構では、表示板の大径化が避けられない。そのため、表示板の設置スペースが制約を受け、設計自由度が低下する。特許文献1には、スイッチを二列に並べたセンサの使用例が開示されているが、そのようなセンサは汎用的ではないため、コストアップを招く。
また、特許文献3の構成では円柱状ダイヤルの外周面の軸方向に、センサのスイッチ数と同数のカム列を設ける必要があり、ダイヤルの軸方向寸法が大きくなる。また、特許文献4の構成では、サイズ表示板のスペース以外にも、サイズ表示板を回転させた時のひさしの回転軌跡分のスペースも必要となり、同様に設置スペースが制約を受ける。
そこで、本発明は、記録媒体のサイズ情報を符号化する機構のコンパクト化および低コスト化を図ることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、記録媒体を収容し、画像形成装置本体に対して装着および取り外し可能の媒体収容部と、画像形成装置本体に設けられ、複数の可動子および各可動子に対応した複数の接点を備え、かつ各接点の開閉を、対応する可動子の位置に応じて切り替える検出部と、媒体収容部に回転自在に支持され、回転方向に凹部と凸部が設けられた制御面を有し、かつ媒体収容部に収容された記録媒体の媒体サイズと関連付けた回転位相をとる制御部材とを備え、各回転位相をとった制御部材が、制御面のうち各可動子と対向する領域に、各回転位相に固有のパターンで凸部もしくは凹部を配置し、このパターンに応じて各可動子の位置を制御することで、媒体サイズを符号化する給送装置において、制御面を制御部材の外周面に形成し、各可動子を制御面と対向させて該制御面を含む同一平面上に配置し、かつ凸部の外周面を、その回転半径以上の曲率半径を有する形状に形成し、制御部材と検出部の各可動子との間に、凸部の外周面と接触可能であり、対応する可動子と連動して媒体収容部の着脱方向に移動可能のスペーサをそれぞれ配置し、媒体収容部の装着時における制御部材の回転軸の移動軌跡の延長線から離れた位置にあるスペーサの長さを、該移動軌跡に近い位置にあるスペーサの長さよりも長くしたことを特徴とするものである。
本発明の給送装置によれば、記録媒体の媒体サイズを符号化する機構をコンパクト化および低コスト化することができる。そのため、小型で安価な画像形成装置を提供することが可能となる。
給送装置を有する画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 画像形成装置本体を前面から見た斜視図である。 第一実施形態にかかる給送装置の構成を示す斜視図である。 検出部の概略構成を示す断面図である。 制御部材および保持機構の斜視図である。 給送装置の側面図である。 制御部材の一部拡大斜視図である。 保持機構の断面図である。 可動子のON・OFFパターンと用紙サイズとの関連を示す表である。 第二実施形態にかかる給送装置の構成を示す斜視図である。 給送装置の側面図である。 保持機構の断面図である。 可動子のON・OFFパターンと用紙サイズとの関連を示す表である。 制御部材およびスペーサの他の実施形態を示す概略側面図である。 給送装置の他の実施形態を示す概略側面図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付し、一度説明した後ではその説明を省略する。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態として、画像形成装置の一形態であるカラーレーザプリンタの全体構成及び動作について説明する。ただし、本発明は、カラーレーザプリンタに限定されず、モノクロプリンタや、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置にも適用可能である。
図1に示す画像形成装置は、露光部2、画像形成部3、画像転写部4、給紙装置5、搬送路6、定着部7、および排出部8などにより構成される。
露光部2は、画像形成装置1の上部に位置しており、光を発光する光源や各種光学系より構成される。露光部2では、図示しない画像取得手段から得られた画像データに基づいて作成する画像の色分解成分毎の光を、後述する画像形成部3の感光体に向けて照射し、感光体の表面を露光することで、感光体の表面に潜像が形成される。
画像形成部3は、露光部2の下方に位置しており、画像形成装置本体1に対して着脱可能に構成された複数の作像ユニット31を備える。各作像ユニット31は、表面上に現像剤としてのトナーを担持可能な像担持体としての感光体ドラム32と、感光体ドラム32の表面を一様に帯電させる帯電ローラ33と、感光体ドラム32の表面にトナーを供給する現像機34と、感光体ドラム32の表面をクリーニングする感光体クリーニングブレード35などで構成される。なお、各作像ユニット31は、カラー画像の色分解成分であるイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色に対応した4つの作像ユニット31(31Y,31C,31M,31Bk)からなり、これらはトナーの色以外は同様の構成であるため、重複説明を省略する。
画像転写部4は、画像形成部3の直下に位置する。この画像転写部4は、駆動ローラ4aおよび従動ローラ4bに周回走行可能に張架する転写ベルト43、転写ベルト43の表面をクリーニングするベルトクリーニング装置44、感光体ドラム32に対して転写ベルト43を挟んだ対向位置に配置する一次転写ローラ45などで構成される。各一次転写ローラ45はそれぞれの位置で転写ベルト43の内周面を押圧しており、この押圧力で各感光体ドラム32と各一次転写ローラ45との間にそれぞれ一次転写ニップが形成される。
また、駆動ローラ4aに対向した位置に二次転写ローラ46が配設される。二次転写ローラ46は転写ベルト43の外周面を押圧しており、駆動ローラ4aと二次転写ローラ46との間に二次転写ニップが形成されている。転写ベルト43の下方には、ベルトクリーニング装置44でクリーニングされた廃トナーを収容する廃トナー収容器47が配置されている。クリーニング装置44で除去された廃トナーは、図示しない廃トナー移送ホースを介して廃トナー収容器47に移送される。
給紙装置5は、画像形成装置1の下部に位置しており、記録用紙Pを収容した給紙トレイ51や、給紙トレイ51から記録用紙Pを搬出する給紙ローラ52などを具備するが、その詳細な構成は後で述べる。
搬送路6は、給紙部5から搬出された記録用紙Pを搬送する搬送経路であり、一対のレジストローラ61の他、後述する排出部8に至るまで、図示しない搬送ローラ対を搬送路6の途中に適宜配置する。
定着部7は、二次転写ニップの搬送経路下流に位置しており、加熱源71によって加熱される定着ローラ72、その定着ローラ72を加圧可能な加圧ローラ73などを有する。
排出部8は、画像形成装置1の搬送路6の最下流に設けられ、記録用紙Pを外部へ排出する一対の排紙ローラ81と、排出された記録媒体をストックする排紙トレイ82とを有する。
以下、図1を参照して上記画像形成装置の基本的動作を説明する。
画像形成装置において、画像形成動作を開始すると、各作像ユニット31Y,31C,31M,31Bkの感光体ドラム32を、図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動し、感光体ドラム32の表面を帯電ローラ33によって所定の極性に一様に帯電する。帯電された各感光体ドラム32の表面に、形成する画像の色成分毎のレーザ光を露光部2からそれぞれ照射して、感光体ドラム32の表面に静電潜像を形成する。このとき、各感光体ドラム32に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタおよびブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体ドラム32上に形成した静電潜像に、各現像機34によりトナーを供給することにより、静電潜像を顕像であるトナー画像(現像剤像)として可視像化する。
次いで、画像転写部4の駆動ローラ4aを図の反時計回りに回転駆動することにより、転写ベルト43を図の矢印Dで示す方向に走行駆動する。また、各一次転写ローラ45には、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧または定電流制御された電圧を印加する。これにより、各一次転写ローラ45と各感光体ドラム32との間の一次転写ニップにおいて転写電界を形成する。そして、各作像ユニット31Y,31C,31M,31Bkの感光体ドラム32上に形成した各色のトナー画像を、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界により、転写ベルト43上に順次重ね合わせて転写する。かくして転写ベルト43の表面に、フルカラーのトナー画像が形成される。
その後、各感光体ドラム32の表面に付着している残留トナーを感光体クリーニングブレード35によって除去し、次いで、その表面を図示していない除電装置で除電することにより、その表面電位を初期化して次の画像形成に備える。
一方、画像形成動作を開始すると、画像形成装置の下部では、給紙部5の給紙ローラ52が回転駆動して、給紙トレイ51に収容した記録用紙Pを搬送路6に送り出す。レジストローラ61は、搬送路6に送り出された記録用紙Pを、所定のタイミングで二次転写ニップに搬送する。このとき二次転写ローラ46は、転写ベルト43上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧を印加することにより、二次転写ニップに転写電界を形成する。そして、この転写電界によって、転写ベルト43上のトナー画像が記録用紙P上に一括して転写される。
トナー画像が転写された記録用紙Pは、定着部7に搬送され、加熱源71により加熱される定着ローラ72と加圧ローラ73とにより加熱および加圧され、これによってトナー画像が記録用紙Pに定着される。トナー画像を定着した記録用紙Pは、定着ローラ72から分離された後、図示しない搬送ローラ対で搬送されて、排出部8において排紙ローラ81により排紙トレイ82に排出される。一方、転写後の転写ベルト43上に付着している残留トナーは、ベルトクリーニング装置44により除去され、図示しないスクリューや廃トナー移送ホースなどによって廃トナー収容器47へ搬送され、回収される。
以上の説明は、記録用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像ユニット31Y,31C,31M,31Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つまたは3つの作像ユニット31を使用して、2色または3色の画像を形成したりすることも可能である。また、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。
以下、本発明の特徴部分である給紙装置5の第一実施形態を説明する。
媒体収容部としての給紙トレイ51は、図2に示すように、画像形成装置本体1の前面(図1の右側)に設けられた開口部を介し、画像形成装置本体1に装着し、あるいは画像形成装置本体1から取り外される。図2では、給紙トレイ51の装着方向を矢印Aで表し、給紙トレイの取り外し方向を矢印Bで表している(以下の説明でも同じ)。給紙トレイ51の前面パネル511には、給紙トレイ51の着脱操作時に使用者が掴むための取っ手512が形成されている。前面パネル511の一方の側部には、給紙トレイ51内の用紙残量を表示する残量表示窓513が形成され、他方の側部には、給紙トレイ51内に収容された用紙サイズを表示するサイズ表示窓514が形成されている。サイズ表示窓514の周縁部514aは、視認性向上のために傾斜面状に形成するのが望ましい(図3参照)。
図3は、給紙トレイ51を画像形成装置本体1に装着する際に、給紙トレイ51を画像形成装置本体1の開口部に挿入した後、所定の装着位置まで押し進める直前の状態を示す斜視図である。同図に示すように、給紙装置5のうち、給紙トレイ51の前記他方の側部には、給紙トレイ51内に収容された用紙のサイズを符号化する符号化手段53が設けられている。符号化手段53で符号化された用紙サイズは、画像形成装置本体1の図示しない制御部に伝達される。制御部は、この情報に基づいて用紙サイズに適合した複写や印刷を行うように画像形成装置の各部を制御する。
符号化手段53は、センサとしての検出部54と、制御部材55と、検出部54と制御部材55の間に配置されたスペーサ56と、制御部材55の回転位相を保持する保持機構58(図5参照)とを備えている。以下、これらの構成を順次説明する。
検出部54は、図6に示すように、一列に並べた複数(本実施形態では三つ)の可動子541を有する。検出部54は、各可動子541を後述の制御部材55の制御面552と対向させ、かつ各可動子541を、該制御面552を含む同一平面上に配置して、画像形成装置本体1のフレーム11(図3参照)に取り付けられている。図4に概略図示するように、可動子541は、ホルダ542に対して突出する位置と、ホルダ542内に後退する位置との間で移動可能である。各可動子541は、ホルダ542内に配置された弾性部材543の付勢力でホルダ前面542aからの突出方向に常時付勢されている。この付勢力に抗して可動子541を押し込むことで、可動子541を後退させることができる。
各可動子の移動領域には、回路を開く方向に付勢された接点544が配置されている。可動子541が後退すると、可動子541と当接した接点544が閉じる。また、可動子541が突出すると、接点544が開く。各接点544は、画像形成装置本体1の制御部に電気的に接続されている。
図3および図5に示すように、制御部材55は、軸方向の貫通穴551を有する概略円筒状の形態をなし、例えば樹脂で形成される。給紙トレイ51の側面の外側に突設したボス57に貫通穴551を嵌合することで、制御部材55は給紙トレイ51に回転自在に支持される。制御部材55の回転軸Oは、給紙トレイ51の着脱方向(矢印A、B方向)と直交して水平方向に延びている。この制御部材55は、使用者により、所定の回転位相となるように回転操作される。
制御部材55の外側端部の外周面には、凹部552bと、凹部552bに対して半径方向に突出する複数の凸部552aとからなる制御面522が形成されている。給紙トレイ51を画像形成装置本体1に装着した状態では、制御面522は給紙トレイ51の装着方向(矢印A方向)で検出部54と対向している。本実施形態では、凸部552aの外周面が回転軸Oを中心とする円筒面状に形成されており、従って、凸部552aの外周面の曲率半径は回転半径と等しい。凸部552aの周方向の長さや数は、符号化する用紙サイズの種類数に応じて定められる。本実施形態では、凸部552aと凹部552bを二つずつ設けた制御面552を例示している。凸部552aと凹部552bは、制御面522に最低一つずつあれば足りる。
制御面552の内径側は空洞になっている。また、この空洞内には、制御面552を形成する外径側の円筒部と、貫通孔551を形成する内径側の円筒部とに掛け渡す形で半径方向に延びるリブ557が設けられている。使用者はこの空洞に入れた指をリブ557に引っ掛けることで、制御部材55を回転させることができる。
図5に示すように、制御面552よりも内側の制御部材55の外周面には、円周方向に等ピッチで複数の突起553が形成されている。この突起553は、制御部材55を回転させる際の指の滑り止めとして機能させることができる。
突起553よりも内側の制御部材55の外周面には、円筒面状のサイズ表示面554が設けられる。このサイズ表示面554には、その周方向の複数個所に用紙サイズとして、規格化されたサイズ名称(A4,A3等)や用紙搬送方向(縦向き、横向き)を表す文字や図形が描かれている。このサイズ表示面554は、給紙トレイ51の前面パネル511に設けられたサイズ表示窓514と対向する位置にあり、従って、サイズ表示面554に描かれた用紙サイズは、サイズ表示窓514を介して外部から視認することができる。
サイズ表示面554の用紙サイズ(文字や図形)は、成形、印刷等の手段で直接制御部材55の外周面に形成する他、外周面にデカルを貼り付けることで描くこともできる。図7に示すように、サイズ表示面554に軸方向に延びる突条554a(溝でもよい)を形成しておけば、デカルの一端をこの突条554aに位置合わせてからその全体をサイズ表示面554に貼り付けることが可能となり、サイズ表示面554における用紙サイズの表示と、制御面552の凸部552aや凹部552bとの間の円周方向の位相ずれを防止し、組立ミスを低減することができる。図示のように、突条554aの軸方向一端に傾斜面554bを形成する等して突条554aの形状を軸方向で非対称にしておけば、デカルの貼り付け方向の誤りを防止し、さらなる組立ミスの低減を図ることができる。
サイズ表示面554よりも内側の制御部材55の外周面には、後述の保持機構58の一部を構成する拘束部555が形成されている。図8に示すように、拘束部555の円周方向複数個所には、保持機構58の係合部として機能する谷部555aが形成されている。谷部555aは、例えば滑らかな凹曲面で形成することができる。隣接する谷部555aの間には、滑らかな凸曲面で形成した山部555bが形成されている。図5に示すように、山部555bの最大外径寸法は、サイズ表示面554の外径寸法よりも小さい。
また、拘束部555よりも内側の制御部材55の外周面には、フランジ556が形成されている。
以上の説明では、制御部材55として、図5に示すように、軸方向の外側から内側に向かって制御面552、操作部553、サイズ表示面554、拘束部555、およびフランジ556を順次設けたものを例示しているが、各部552〜556の軸方向の配置位置は必要に応じて入れ替えることができる。例えば、フランジ556をサイズ表示面554と拘束部555の間に設けることもできる。
次に、スペーサ56について説明する。図6に示すように、スペーサ56は長尺状の部材であり、長手方向を給紙トレイ51の着脱方向(矢印A方向および矢印B方向)に向けて、検出部54の各可動子541と制御部材55の制御面552との間にそれぞれ配置されている。各スペーサ53は、画像形成装置本体1に設けたガイド部12にガイドされて給紙トレイ51の着脱方向と平行方向にスライド可能である。
スペーサ56の先端面561は、これを制御部材55の凸部552aに接触させた時に、当該凸部552aの外周面と適合する形状に形成されている。具体的には、給紙トレイ51を着脱した時の回転軸Oの移動軌跡の延長線P上にあるスペーサ56aでは、先端面が垂直に近い面となっている。また、この移動軌跡の延長線Pから遠いスペーサ56bでは、先端面561が該延長線Pから離反するほど給紙トレイ51の取り外し方向(矢印B方向)側に変位したテーパ面状になっている。以上の構成から、給紙トレイ51の装着により各スペーサ56の先端面561を凸部552aの外周面に当接させると、両者を実質的に面接触させることができる。両端のスペーサ56bは共通部品化することができ、これにより低コスト化を図ることが可能となる。
スペーサ56の基端には、ストッパ562が形成されている。このストッパ562がガイド部12に当接することで、各スペーサ56の突出位置が規定される。スペーサ56の先端面561が制御面552の凹部552bと対向した状態では、当該スペーサ56は、付勢力を受けた可動子541に押圧されて給紙トレイ51の取り外し方向(矢印B方向)側に移動する。これにより、当該スペーサ541および可動子541が第一位置としての突出位置に達し(図6の下段のスペーサ56b参照)、当該可動子541に対応する接点544が開いた状態となる(OFF)。なお、この状態では、スペーサ56の先端面561は、凹部552bの外周面に対して非接触の状態にある。
その一方、スペーサ56の先端面561が制御面552の凸部552aと対向した状態では、給紙トレイ51の装着に伴い、スペーサ56が凸部552aから押圧力を受けて給紙トレイ51の装着方向(矢印A方向)に後退し、さらに可動子541も後退する。これにより、スペーサ56および可動子541が第二位置としての後退位置に達し、その可動子541に対応した接点544が閉じた状態となる(ON)。
このように本実施形態において、スペーサ56は、後退位置から突出位置に至るまでは検出部54内に配置された弾性部材543の付勢力で移動する。一方、突出位置から後退位置に至るまでは、凸部552aから受けた押圧力で移動する。
次に、保持機構58について説明する。保持機構58は、図8に示すように、上述した制御部材55の拘束部555と、給紙トレイ51に設けられた係止部材582とで構成される。係止部材582は、給紙トレイ11に取り付けたベース部材581から突出しており、先端部には拘束部555の谷部555aに適合する形状の爪部583が形成されている。ベース部材581と係止部材582は、例えば樹脂等で一体に形成され、係止部材582の爪部583は係止部材583自身の弾性で制御部材55の回転軸O方向に付勢されている。図示のように爪部583が谷部555aに嵌まった状態では、爪部583が谷部555aと周方向両側で弾性的に係合するため、制御部材55の正逆回転が規制され、制御部材55の回転位相が保持される。
使用者が係止部材582の弾性に抗して制御部材55を回転させると、爪部583が谷部555aから脱出し、山部555bを乗り越えて隣接する谷部555aに嵌まり込む。爪部583が任意の谷部555aに嵌ったところで制御部材55の回転を停止させれば、係止部材582の爪部583が周方向両側で谷部555aと係合した状態となり、制御部材55が新たな回転位相で固定される。このように爪部583を任意の谷部555aに係合させることで、制御部材55を、予め定められた複数の回転位相に保持することができる。なお、山部555bの頂上は滑らかな凸曲面であるので、爪部583が山部555bに乗り上げた状態では、爪部583が隣接するどちらかの谷部555aに滑り落ちる。そのため、制御部材55は、規定の回転位相以外の位相では基本的に保持されない。
本実施形態では、後述のように符号化する対象が8通り存在するので、拘束部555の隣接する谷部555aの中心角θも、360°を八等分したθ=45°になっている。
ベース部材581には、抜け止め584が取り付けられている。図5に示すように、この抜け止め584を制御部材55の内側端部に設けられたフランジ556の外側面に係合させることで、制御部材55がボス57(図3参照)から脱落するのを防止することができる。
以下、以上に説明した給紙装置5を用いて、給紙トレイ51に収容された用紙のサイズを符号化する手順を説明する。
先ず給紙トレイ51を画像形成装置本体1から取り外した状態では、全てのスペーサ56および可動子541が突出位置にある。従って、検出部54の接点544(図4参照)は全てOFFの状態にある。
画像形成装置本体1から取り外した状態の給紙トレイ51では、保持機構58により、制御部材55が用紙サイズと関連付けられた特定の回転位相に保持されている。給紙トレイ51を画像形成装置本体1の前面開口部に挿入すると、各スペーサ56の先端面561が制御面552の凸部552aと凹部552bのどちらか一方と対向するが、先端面561との対向領域における凸部552aと凹部552bの配置パターンは、制御部材55の各回転位相に応じた固有のものとなる。給紙トレイ51を所定の装着位置まで押し進めると、凸部552aと対向するスペーサ56、さらにこのスペーサ56に対応する可動子541が凸部552aから押圧力を受けて装着方向(矢印A方向)に押し込まれ、この可動子541に対応する接点544がONに切り替わる。一方、凹部552bと対向するスペーサ56および対応する可動子541は、給紙トレイ51を装着位置まで押し込んだ後でもその位置が変わらず、対応する接点544はOFFのままとなる。制御部材55を回転させて任意の回転位相に保持しておけば、給紙トレイ51の装着後における全ての接点544のON・OFFパターンが一義的に定まる。
これにより、用紙サイズの符号化を行うことができ、全接点544のON・OFFパターンから、用紙サイズを特定することが可能となる。例えば図6に示す三つの可動子541のうち、上段の可動子541と中段の可動子541に対応する接点544がONとなり、下段の可動子541に対応する接点544がOFFとなった場合には、「A4サイズ・横向き」の用紙サイズであると判定することができる。画像形成装置本体1の制御部は、この判定を行った上で、判定結果に基づいて画像形成装置の各部を制御し、印刷作業を開始する。
三つの接点544のON・OFFパターンの総組み合わせ数は、2^3通り(八通り)となる。従って、本実施形態の構成であれば、全部で八種類の用紙サイズを符号化し、個々の用紙サイズに応じた印刷を行うことが可能となる。図9に、各接点544のON・OFFパターンに対する用紙サイズの割り当ての一例を示している。図6に示す三つの可動子541のうち、上段の可動子541がNo.1、中段の可動子541がNo.2、下段の可動子541がNo.3である。また、同図中の「1」が接点544のON、「0」が接点544のOFFを意味する。さらに、用紙の規格サイズ(A4、A3等)に付した「T」の文字は用紙長手方向と搬送方向が平行(縦向き)であることを意味し、「Y」の文字は用紙短手方向と搬送方向が平行(横向き)であることを意味する。
また、給紙トレイ51のサイズ表示窓514には、制御部材55の回転位相に対応した各用紙サイズが表示される。従って、制御部が認識する用紙サイズと外部に視覚的に表示される用紙サイズとを一致させることができ、給紙トレイ51が現在どの用紙サイズに適合しているのか、を使用者に認識させることができる。なお、図9に示すように、不定形サイズの用紙も使用する場合には、サイズ表示面554に例えば「*」の文字を描き、これをサイズ表示窓514に表示させる。
また、本実施形態では、全ての接点544がOFFになった状態(全てのスペーサ56が突出位置にある状態)では、給紙トレイ51が未装着状態にある、と判定し、その旨を画像形成装置本体1の操作画面(図示せず)等に表示して使用者に注意を喚起するようにしている。これにより、給紙トレイの装着の有無を検知するための専用センサが不要となり、低コスト化を図ることができる。
この場合、全接点544がOFFになるのは給紙トレイの未装着時だけではない。全てのスペーサ56(可動子541)が制御面552の凹部552bと対向する場合でも全接点544がOFFとなる。従って、この状態のまま給紙トレイ51を画像形成装置本体1に装着すると、給紙トレイ51の装着後も「給紙トレイなし」と判定されて誤検知となる。
かかる不具合を防止するため、全てのスペーサ56(可動子541)が制御面552の凹部552bと対向する回転位相では、保持機構58を作動させずに制御部材55の回転を許容するのが望ましい。具体的には、図8に示すように、拘束部555のうち、当該回転位相をとった際に、係止部材582の爪部583と接触する領域(図中の破線で示す領域)に係合部となる谷部555aを設けず、当該領域を例えば回転軸Oを中心とする円筒面状に形成する。これにより、そのような回転位相で制御部材55が保持される事態を防止して制御部材55の回転を許容し、上記で述べたような誤検知を回避することが可能となる。
上記とは反対に、専用センサで給紙トレイ51の装着の有無を検知する構成を採用した場合、全ての接点544がOFFとなるパターンも用紙サイズの検知に使用することができ、使用可能な媒体サイズの種類数を増すことができる。この場合、図8に示す保持機構58において、円筒面を形成した領域(破線丸印で示す箇所)にも係合部としての谷部555aを設け、全てのスペーサ56(可動子541)が制御面552の凹部552bと対向する回転位相でも制御部材55の回転を拘束する必要がある。
以上の構成を有する本発明の給送装置5は以下の作用効果を奏する。
制御面552を制御部材55の外周面に形成し、各可動子541を制御面552と対向させて該制御面552を含む同一平面上に配置しているため、制御部材55を小型化することができる。すなわち、凹凸を有する制御面を制御部材55の軸方向複数箇所に形成する場合と異なり、制御面552を軸方向一箇所に形成すれば足りるため、制御部材55の軸方向寸法を短くして制御部材55をコンパクト化することが可能である。従って、符号化手段53の占有スペースを小さくし、そのレイアウト自由度を向上させることができる。また、検出部54として、可動子541を一列に有する汎用品が使用可能となるので、低コスト化を図ることもできる。
制御部材55は、ボス57(図3参照)に対して嵌合した状態で支持されているためにガタを有する。そのため、制御面552の凸部552aと、これに接触する検出部54側の部材(本実施形態ではスペーサ56)との接触面積が小さいと、可動子541の押し込み量にばらつきを生じ、接点544のON・OFFの正確な切り替えに支障を来たすおそれがある。これに対し、本発明では、凸部552aの外周面を、その回転半径と同じ曲率半径を有する形状(円筒面状)に形成しているので、凸部552aとスペーサ56との間の接触面積を大きくして、制御部材55のガタの影響による可動子の押し込み量のばらつきを低減することができる。従って、接点544の切り替えを精度よく行って、画像形成装置の信頼性を高めることができる。
かかる効果は、凸部552aの外周面を、その曲率半径が回転半径よりも大きい円筒面状に形成した場合にも同様に得ることができる。また、凸部552aの外周面を、その曲率半径を無限大とした平面状に形成した場合にも同様の効果を得ることができる(第二実施形態参照)。凸部552aの外周面を平面状とすれば、スペーサ56の先端面561と確実に面接触させることができるので、制御部材55のガタの影響による可動子の押し込み量のばらつきをより効果的に低減することができる。
各可動子541を突出位置(第一位置)と後退位置(第二位置)の間で移動可能とし、各可動子541を、凸部552aから受けた押圧力で突出位置から後退位置に移動させると共に、検出部54に設けた弾性部材543の付勢力で第二位置から第一位置に移動させていること、さらに各可動子に対応する接点を、第一位置でOFFとし、第二位置でONにしていることから、汎用的な構成および機能を有する検出部54を使用し、シンプルな構成で媒体サイズを符号化することが可能となる。
全ての接点がOFFの状態で、給紙トレイ51が未装着であると制御部で判定すれば、給紙トレイ51の装着の有無を検知するための専用センサが不要となる。従って、部品点数を減らしてさらなる低コスト化を図ることができる。
各回転位相で制御部材55の回転を拘束する拘束機構58を設けることで、所定の回転位相以外で制御部材55が停止することによる用紙サイズの誤検知を防止することが可能となる。上記のように全接点544のOFFで給紙トレイ51が未装着であると判定する場合には、全ての可動子541が突出位置となる回転位相では拘束機構58を作動させない。これにより、給紙トレイ51が装着済みであるにもかかわらず、未装着であると誤検知されることを防止することができる。
保持機構58は、制御部材55の外周面の複数個所に設けられた谷部555a(係合部)と、給紙トレイ51に設けられ、谷部555aと周方向で弾性的に係合可能の係止部材582とで構成することができる。かかる構成であれば、保持機構58の構成を簡略化することができる。この時、係止部材582を自身の弾性で谷部555aに押し付けるようにすれば、係止部材582に別途弾性部材を取り付ける必要がなくなり、保持機構58の構成をさらに簡略化することができる。
本発明では、制御部材55と検出部54の各可動子541との間に、凸部552aの外周面と接触可能であり、対応する可動子541と連動して給紙トレイ51の着脱方向に移動可能のスペーサ56をそれぞれ配置している。スペーサ56を省略した場合、図15に示すように検出部54の可動子541を制御部材55の凸部552aに接触させることになる。しかしながら、汎用的な検出部では可動子541の高さh(図6参照)が一定であるため、そのままでは、前記延長線Pに対する可動子541の離隔距離に応じて押し込み量が異なる値となる。従って、延長線Pに近い可動子541を基準に押し込み量を設定した場合には、延長線Pから遠い可動子541で押し込み不足が生じ、延長線Pから遠い可動子541を基準に押し込み量を設定した場合には、延長線Pに近い可動子541で押し込み量過多が生じて可動子541の限界可動量を超えるおそれがある。図15に示すように、可動子541の長さを中央部と両側で異なる長さにすれば、かかる問題を回避することができるが、可動子541の長さが異なる検出部54は汎用品ではないため、コストアップを招く。
これに対し、スペーサ56を使用することで、可動子541の押し込み量を同じにすることができ、かつ可動子54が同じ長さを有する汎用品を使用することが可能となるので、上記不具合を回避することができる。画像形成装置のサイズや設計能力から上述の不具合が特に問題とならない場合には、図15に示すようにスペーサ56を省略し、可動子541を制御部材55の凸部552aに直接接触させても構わない。
各スペーサ56の先端面561を、凸部552aの外周面に適合する形状に形成することで、スペーサ56と凸部552aの外周面とを実質的に面接触させることができる。これにより、スペーサ56と凸部552aの接触状態を安定化させて、媒体サイズの符号化を精度良く行うことが可能となる。具体的には、給紙トレイの装着時における制御部材55の回転軸Oの移動軌跡の延長線から離れた位置にあるスペーサ56bの先端面561を、該延長線から離反するほど給紙トレイ51の取り外し方向側に変位させた形状にすることで、スペーサ56と凸部552aを実質的に面接触させることが可能となる。
制御部材55に、給紙トレイ51に収容された記録媒体の媒体サイズを表示するためのサイズ表示面554を設けることにより、制御部材55の現状の回転位相がどの用紙サイズに対応しているのか、を容易に判断することが可能となる。
以下、本発明の第二実施形態を図10〜図13に基づいて説明する。なお、第二実施形態における符号化手段53の説明は、第一実施形態と異なる構成および機能を有する部材についてのみ行うこととし、第一実施形態と同じ構成および機能を有する部材については、共通の参照番号を付して重複説明を省略することとする。
図10および図11に示すように、第二実施形態では、上記のとおり、制御部材55の凸部552aの外周面を平面状にした点が第一実施形態と異なる。この平面状をなす凸部552aの外周面は、その周方向両端が回転軸Oを中心とする円筒面に内接する形状になっている。
また、第二実施形態では、検出部54として、可動子541を四つ有するタイプを使用している。この検出部54を使用すれば、2^4通り(16通り)の用紙サイズを符号化することができ、給紙トレイ51に収容できる用紙サイズの種類数が大幅に増す。図13に、各接点544のON・OFFパターンに対する用紙サイズの割り当ての一例を示している。図中の「1」、「0」、「T」、「Y」の意味は図9と共通する。図10および図11は、A4サイズを縦向きで搬送する場合の制御部材55および検出部54を示している。この実施形態でも、四つ全ての接点544がOFFになった状態(全てのスペーサ56が突出位置にある状態)では、給紙トレイ51が未装着状態にある、と判定することができ、この場合には15通りの用紙サイズを判別することが可能となる。
四つのスペーサ56は、給紙トレイ51を画像形成装置本体1に対して着脱した時の回転軸Oの移動軌跡Pの延長線Pを挟んで上下方向で対称に配置される。各スペーサ56の先端面561は、何れも平面状の凸部552aの外周面と面接触するテーパ面状に形成されている。このうち、中央の二つのスペーサ56aの先端面561のテーパ角は、両端のスペーサ56bの先端面561のテーパ角よりも大きい。中央の二つのスペーサ56aを共通部品とし、かつ両端のスペーサ56bを共通部品とすることで、低コスト化を図ることができる。
このように検出部54の可動子541を第一実施形態の検出部54よりも増設した場合には、図11に示すように、凸部552aとスペーサ56の間の接触部における接触角α(回転軸Oから接触部に向う線と接触部を通る可動子541の中心線とがなす角度)が大きくなる。接触角αが45°よりも大きくなると、給紙トレイ51の装着時に、スペーサ56に作用する装着方向の押圧力よりも、スペーサ56を押し広げようとする力が大きくなり、スペーサ56とガイド部12との間でこじりを生じやすくなる。従って、全てのスペーサ56について接触角αが45°以下となるように、制御部材55の外径寸法を第一実施形態における制御部材55の外径寸法よりも若干大きく設計する必要がある。かかる対策でも接触角αが45°を越える場合には、こじりを低減するため、凸部552aの外周面を、第一実施形態と同様に回転軸Oを中心とする円筒面状に形成するのが望ましい。
図12に、第二実施形態における保持機構58の概略構成を図示する。第二実施形態の符号化手段53では、符号化する対象が16通りであるので、拘束部555の隣接する谷部555a間の中心角θは、θ=22.5°に設定される。この実施形態でも、全ての接点544がOFFで「給紙トレイなし」と判定しているので、誤検知を防止するため、拘束部555のうち、全ての接点544がOFFとなる回転位相で、係止部材582の爪部583と接触する領域(図中の破線で示す領域)での谷部555aを省略し、当該領域を突出部555cで形成している。図8と同様に、この領域の拘束部555を円筒面で形成してもよい。また、図8に示す実施形態でも、谷部555aを省略した部分を図12と同様の突出部555cで形成することもできる。
以上に説明した第一および第二各実施形態では、給紙トレイ51を画像形成装置本体1に装着した状態で制御部材55を回転させた場合、スペーサ56が制御面552の凸部552aと凹部552bの間の段差面に引っかかるため、制御部材55をスムーズに回転させることができない。これに対し、図14に示すように、凸部552aの外周面と凹部552bの外周面とをつなぐ段差面をなだらかなテーパ面状に形成し、さらに望ましくはスペーサ56の先端を、段差面と干渉しにくい球面状に形成すれば、給紙トレイ51を画像形成装置本体1に装着した状態でも、制御部材55を回転させることが可能となる。従って、給紙トレイ51を画像形成装置本体1に装着した状態でも、用紙サイズを変更することが可能となる。
1 画像形成装置本体
5 給送装置
12 ガイド部
51 媒体収容部(給紙トレイ)
53 符号化手段
54 検出部
55 制御部材
56 スペーサ
58 保持機構
541 可動子
543 弾性部材
544 接点
552 制御面
552a 凸部
552b 凹部
553 突起
554 サイズ表示面
555 拘束部
555a 係合部(谷部)
555b 突出部(山部)
561 先端面
582 係止部材
O 回転軸
P 移動軌跡の延長線
特開平6−100198号公報 特開平11−59920号公報 特開2009−73664号公報 特開平9−290929号公報

Claims (12)

  1. 記録媒体を収容し、画像形成装置本体に対して装着および取り外し可能の媒体収容部と、画像形成装置本体に設けられ、複数の可動子および各可動子に対応した複数の接点を備え、かつ各接点の開閉を、対応する可動子の位置に応じて切り替える検出部と、媒体収容部に回転自在に支持され、回転方向に凹部と凸部が設けられた制御面を有し、かつ媒体収容部に収容された記録媒体の媒体サイズと関連付けた回転位相をとる制御部材とを備え、各回転位相をとった制御部材が、制御面のうち各可動子と対向する領域に、各回転位相に固有のパターンで凸部もしくは凹部を配置し、このパターンに応じて各可動子の位置を制御することで、媒体サイズを符号化する給送装置において、
    制御面を制御部材の外周面に形成し、各可動子を制御面と対向させて該制御面を含む同一平面上に配置し、かつ凸部の外周面を、その回転半径以上の曲率半径を有する形状に形成し
    制御部材と検出部の各可動子との間に、凸部の外周面と接触可能であり、対応する可動子と連動して媒体収容部の着脱方向に移動可能のスペーサをそれぞれ配置し、
    媒体収容部の装着時における制御部材の回転軸の移動軌跡の延長線から離れた位置にあるスペーサの長さを、該移動軌跡に近い位置にあるスペーサの長さよりも長くしたことを特徴とする給送装置。
  2. 各可動子を第一位置と第二位置の間で移動可能とし、各可動子を、凸部から受けた押圧力で第一位置から第二位置に移動させると共に、付勢力で第二位置から第一位置に移動させ、各可動子に対応する接点を、第一位置でOFFとし、第二位置でONにする請求項1に記載の給送装置。
  3. 全ての接点がOFFの状態で、媒体収容部が未装着であると判定する請求項2に記載の給送装置。
  4. 全ての可動子が第一位置となる回転位相を除く各回転位相で制御部材の回転を拘束する拘束機構をさらに有する請求項3に記載の給送装置。
  5. 各回転位相で制御部材の回転を拘束する拘束機構をさらに有する請求項1〜3何れか1項に記載の給送装置。
  6. 拘束機構が、制御部材の外周面の複数個所に設けられた係合部と、媒体収容部に設けられ、前記係合部と周方向で弾性的に係合可能の係止部材とを備える請求項4または5に記載の給送装置。
  7. 各スペーサの先端面を、凸部の外周面に適合する形状に形成した請求項1〜6何れか1項に記載の給送装置。
  8. 媒体収容部の装着時における制御部材の回転軸の移動軌跡の延長線から離れた位置にあるスペーサの先端面を、該延長線から離反するほど媒体収容部の取り外し方向側に変位させた請求項に記載の給送装置。
  9. 制御部材の外周面に、媒体収容部に収容された記録媒体の媒体サイズを表示するためのサイズ表示面を設けた請求項1〜何れか1項に記載の給送装置。
  10. 凸部の外周面を、制御部材の回転軸と同軸の円筒面状に形成した請求項1〜何れか1項に記載の給送装置。
  11. 凸部の外周面を、平坦面状に形成した請求項1〜何れか1項に記載の給送装置。
  12. 請求項1〜11の何れか1項に記載の給送装置を有する画像形成装置。
JP2012201665A 2012-09-13 2012-09-13 給送装置及び画像形成装置 Active JP6007692B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012201665A JP6007692B2 (ja) 2012-09-13 2012-09-13 給送装置及び画像形成装置
US14/025,184 US9085426B2 (en) 2012-09-13 2013-09-12 Feeding device and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012201665A JP6007692B2 (ja) 2012-09-13 2012-09-13 給送装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014055058A JP2014055058A (ja) 2014-03-27
JP6007692B2 true JP6007692B2 (ja) 2016-10-12

Family

ID=50273654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012201665A Active JP6007692B2 (ja) 2012-09-13 2012-09-13 給送装置及び画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9085426B2 (ja)
JP (1) JP6007692B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5957432B2 (ja) * 2013-11-14 2016-07-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP6440086B2 (ja) 2014-03-17 2018-12-19 株式会社リコー シート給送装置及び画像形成装置
JP6287470B2 (ja) 2014-03-28 2018-03-07 株式会社リコー シート給送装置、画像形成装置及び画像読取装置
JP6600933B2 (ja) * 2014-09-19 2019-11-06 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP2016078983A (ja) 2014-10-16 2016-05-16 株式会社リコー シート給送装置及び画像形成装置
US10486922B2 (en) 2016-11-09 2019-11-26 Ricoh Company, Ltd. Sheet feeding device and image forming apparatus incorporating the sheet feeding device
JP7137788B2 (ja) 2018-09-27 2022-09-15 株式会社リコー 駆動伝達装置、シート搬送装置及び画像形成装置
JP7190107B2 (ja) 2019-01-24 2022-12-15 株式会社リコー シート取り扱い装置及び画像形成装置
JP7454127B2 (ja) 2019-07-26 2024-03-22 株式会社リコー シート材搬送装置及び画像形成装置

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0414232U (ja) * 1990-05-29 1992-02-05
JPH04292334A (ja) * 1991-03-19 1992-10-16 Canon Inc ユニバーサル給紙カセット
JP2595860B2 (ja) 1992-09-18 1997-04-02 富士通株式会社 用紙カセット
US5839047A (en) 1992-01-28 1998-11-17 Fujitsu Limited Sheet-size detection mechanism for sheet cassettes and image-forming-apparatus using the same
JP3197052B2 (ja) * 1992-03-12 2001-08-13 キヤノン株式会社 シート積載部材
JP2923207B2 (ja) * 1994-07-22 1999-07-26 沖電気工業株式会社 用紙サイズ検出機構
US5539512A (en) * 1995-07-28 1996-07-23 Hewlett-Packard Company Multi-range media size visual indicator
US5572310A (en) * 1996-01-24 1996-11-05 Hewlett-Packard Company Universal media size dial
JPH09240845A (ja) * 1996-03-11 1997-09-16 Ricoh Co Ltd 画像形成装置の用紙サイズ検出装置
JPH09290929A (ja) 1996-04-25 1997-11-11 Matsushita Graphic Commun Syst Inc 記録紙サイズ表示装置
JP3518261B2 (ja) * 1996-08-16 2004-04-12 株式会社リコー 用紙サイズ検知装置
JPH10157857A (ja) * 1996-11-27 1998-06-16 Konica Corp ユニバーサルカセットを有する画像形成装置
US5975515A (en) * 1997-02-21 1999-11-02 Hewlett-Packard Company System for designating paper cassettes in printers and copiers
JP3602945B2 (ja) 1997-08-11 2004-12-15 株式会社リコー 用紙収納装置
KR100343168B1 (ko) * 1998-10-21 2002-09-18 삼성전자 주식회사 인쇄기기의급지장치
JP2002104663A (ja) * 2000-09-25 2002-04-10 Nec Corp 用紙サイズ検出装置
JP3805293B2 (ja) * 2002-09-09 2006-08-02 キヤノン株式会社 シートサイズ検知装置とこの装置を備えた画像形成装置
JP4294572B2 (ja) * 2004-03-05 2009-07-15 株式会社リコー 給紙カセット、記録媒体サイズ検知装置及び画像形成装置
JP2009073664A (ja) 2007-08-28 2009-04-09 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP5585875B2 (ja) 2010-09-14 2014-09-10 株式会社リコー 給送装置及び画像形成装置
JP5549874B2 (ja) 2010-09-14 2014-07-16 株式会社リコー 給送装置及び画像形成装置
JP5364757B2 (ja) * 2011-05-23 2013-12-11 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 シートサイズ設定装置、給紙装置及び画像形成装置
JP5580808B2 (ja) * 2011-11-28 2014-08-27 株式会社沖データ 媒体供給装置および画像形成装置
JP5858230B2 (ja) * 2012-01-23 2016-02-10 株式会社リコー 給送装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20140077444A1 (en) 2014-03-20
US9085426B2 (en) 2015-07-21
JP2014055058A (ja) 2014-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6007692B2 (ja) 給送装置及び画像形成装置
US9310743B2 (en) Image forming apparatus and cleaning of image forming apparatus
CN101546140B (zh) 图像形成装置及与其相关的方法
CN104797987B (zh) 成像装置、盒和成像装置系统
JP2000305417A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2007212766A (ja) トナー補給装置、トナー補給ボックス、及び中継ボックス
US11709455B2 (en) Cartridge, process cartridge, and image forming apparatus
JP2019061059A (ja) 画像形成装置
US20110076053A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP2017151484A (ja) カートリッジの誤挿入防止システム及び画像形成装置
JP2013174732A (ja) 記録媒体搬送体、転写装置、及び画像形成装置
JP4722170B2 (ja) プロセスユニットおよび画像形成装置
JP5957432B2 (ja) 画像形成装置
US7010244B2 (en) Color electrophotographic printer having photosensitive drum protection device and method of operating same
JP6829834B2 (ja) 給送装置及び画像形成装置
JP6165301B2 (ja) 画像形成装置、カートリッジ、及びカートリッジの誤挿入防止システム
JP4641539B2 (ja) 画像形成装置
JP2000147860A (ja) 画像形成装置及び像形成ユニット
JP5768611B2 (ja) 画像形成装置
JP2008089809A (ja) 画像形成装置
JP2013114146A (ja) 画像形成装置
JP2014081425A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2010008850A (ja) 帯電装置、現像装置、及び画像形成装置
JP2002244525A (ja) 画像形成装置
JP2018031911A (ja) 画像形成装置及び画像形成システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160829

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6007692

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151