JP2008089809A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像上に黒点状の印刷汚れが発生するのを抑制することができ、画像品位を向上させることができるようにする。
【解決手段】媒体に現像剤像を形成するための画像形成部と、画像形成部から送られた媒体上の現像剤像を定着させる定着装置と、定着装置から排出される媒体を定着部材から分離させる分離部材と、分離部材と定着部材との間隙を変更するための間隔変更部材とを有する。分離部材と定着部材との間隙を変更するための間隔変更部材が配設されるので、画像形成装置を長期間使用することによって間隙が小さくなったときに、間隙を大きくして、元に戻すことができる。分離部材に付着していた現像剤が定着部材にまわり込むことがなくなるので、画像上に黒点状の印刷汚れが発生するのを抑制することができ、画像品位を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置にに関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の電子写真式の画像形成装置、例えば、プリンタにおいては、感光体ドラムの表面を、帯電ローラによって帯電させ、LEDヘッドによって露光して静電潜像を形成し、該静電潜像に現像ローラ上で薄層化されたトナーが静電的に付着させられてトナー像が形成され、該トナー像を転写ローラによって用紙に転写し、画像の形成、すなわち、印刷を行うようになっている。また、転写後に前記感光体ドラム上に残留したトナーは、クリーニングブレードによって除去される。
そして、トナー像が転写された用紙は、定着器に送られ、該定着器においてトナー像が用紙に定着させられるようになっている。
ところで、前記定着器においては、定着ローラ及び加圧ローラを備え、前記定着ローラと加圧ローラとの間に定着部が形成される。そして、該定着器から用紙を排出するに当たり、用紙を定着ローラ及び加圧ローラから分離するためにそれぞれ分離装置が配設される。そして、該各分離装置と定着部との間には、分離装置の所定の部位を定着ローラ及び加圧ローラに当接させることによって一定の間隙が形成されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−37567号公報
しかしながら、前記従来のプリンタにおいては、工場の出荷時に適切な間隙が形成されていても、プリンタを長期間使用することによって、定着ローラ及び加圧ローラに当接させられた分離装置の当接部位が摩耗してしまい、前記間隙が小さくなってしまう。その結果、分離装置に付着していたトナーが定着ローラ又は加圧ローラにまわり込んでしまい、画像上に黒点状の印刷汚れが発生することがあり、画像品位が低下してしまう。
本発明は、前記従来のプリンタの問題点を解決して、画像上に黒点状の印刷汚れが発生するのを抑制することができ、画像品位を向上させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の画像形成装置においては、媒体に現像剤像を形成するための画像形成部と、該画像形成部から送られた媒体上の現像剤像を定着させる定着装置と、該定着装置から排出される媒体を定着部材から分離させる分離部材と、該分離部材と定着部材との間隙を変更するための間隔変更部材とを有する。
本発明によれば、画像形成装置においては、媒体に現像剤像を形成するための画像形成部と、該画像形成部から送られた媒体上の現像剤像を定着させる定着装置と、該定着装置から排出される媒体を定着部材から分離させる分離部材と、該分離部材と定着部材との間隙を変更するための間隔変更部材とを有する。
この場合、分離部材と定着部材との間隙を変更するための間隔変更部材が配設されるので、画像形成装置を長期間使用することによって間隙が小さくなったときに、間隙を大きくして、元に戻すことができる。その結果、分離部材に付着していた現像剤が定着部材にまわり込むことがなくなるので、画像上に黒点状の印刷汚れが発生するのを抑制することができ、画像品位を向上させることができる。さらに、定着部材が摩耗したり、変形したりして間隙が変化したときにも、間隙を元に戻すことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この場合、画像形成装置としてのカラーのプリンタについて説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概念図である。
図に示されるように、プリンタ11には、四つの独立した画像形成部を構成する画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cが媒体としての用紙Pの挿入側から排出側に沿って配設され、各画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cは、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色の画像を形成する。なお、本実施の形態においては、前記用紙Pとして、普通紙が使用されるようになっているが、普通紙のほかに、OHP用紙、封筒、複写紙、特殊紙等を使用することができる。
各画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cは、像担持体としての感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13C、該感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cの表面を一様に、かつ、均一に帯電させる帯電装置としての帯電ローラ14Bk、14Y、14M、14C、前記感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cの表面に形成された潜像としての静電潜像に現像剤としての図示されないトナーを付着させ、現像剤像としての、かつ、可視像としての各色のトナー像を形成する現像剤担持体としての現像ローラ16Bk、16Y、16M、16C等を有する。また、該各現像ローラ16Bk、16Y、16M、16Cに圧接させて現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ18Bk、18Y、18M、18Cが配設され、該トナー供給ローラ18Bk、18Y、18M、18Cは、トナーカートリッジ20Bk、20Y、20M、20Cから供給されたトナーを前記現像ローラ16Bk、16Y、16M、16Cに供給する。そして、該現像ローラ16Bk、16Y、16M、16Cに現像ブレード19Bk、19Y、19M、19Cが圧接させられ、該現像ブレード19Bk、19Y、19M、19Cは、現像ローラ16Bk、16Y、16M、16C上において、トナー供給ローラ18Bk、18Y、18M、18Cから供給されたトナーを薄層化する。
また、前記画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cにおける感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cより上方には、露光装置としてのLEDヘッド15Bk、15Y、15M、15Cが感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cと対向させて配設され、各LEDヘッド15Bk、15Y、15M、15Cは、各色の画像データに従って感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cを露光し、静電潜像を形成する。そして、前記画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cにおける感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cより下方には、転写ユニットが配設される。該転写ユニットは、矢印e方向に走行自在に配設された搬送部材としての搬送ベルト21、及び該搬送ベルト21を介して各感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cと対向させて配設され、用紙Pをトナーと逆の極性に帯電させ、各色のトナー像を用紙Pに転写する転写部材としての転写ローラ17Bk、17Y、17M、17Cを備える。
前記プリンタ11の下部及び横部には、搬送路に用紙Pを供給するための給紙機構が配設され、該給紙機構は、媒体収容部としての用紙収容カセット24、該用紙収容カセット24内の用紙の色を測色する用紙色測色部29、手差しトレイ20、給紙ローラ22、23、及び媒体搬送ローラ25、26等を備える。また、前記プリンタ11の給紙機構とは反対側の横部及び上部には排紙機構が配設され、該排紙機構は、切替部材81、排出トレイ82、スタッカ83、排紙ローラ27等を備える。
前記用紙収容カセット24内の用紙Pは、給紙ローラ22によって繰り出され、媒体搬送ローラ25に送られる。続いて、用紙Pは、媒体搬送ローラ26から前記搬送ベルト21に送られ、該搬送ベルト21が走行させられるのに伴って搬送され、各画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cにおいて、転写ローラ17Bk、17Y、17M、17Cによって各色のトナー像が用紙に転写され、カラーのトナー像が形成される。そして、カラーのトナー像が形成された用紙Pは、定着装置としての定着器37に送られ、該定着器37においてカラーのトナー像は用紙Pに定着されられ、カラー画像が形成される。前記定着器37は、第1のローラとしての、かつ、定着アッパローラとしての定着ローラ38、及び第2のローラとしての、かつ、定着ロワローラとしての加圧ローラ39を備え、定着ローラ38と加圧ローラ39との間に定着部が形成される。前記定着ローラ38によって第1の定着部材が、加圧ローラ39によって第2の定着部材が構成される。
定着器37の下流には、切替部材81、排出トレイ82、拝紙ローラ27及びスタッカ83が配設されており、切替部材81の向きによって、用紙Pは排出トレイ82に排出されたり、拝紙ローラ27を介してスタッカ83に排出されたりする。
なお、手差しトレイ20上の用紙Pは、給紙ローラ23によって繰り出され、媒体搬送ローラ26に送られる。続いて、用紙Pは、媒体搬送ローラ26から前記搬送ベルト21に送られる。
次に、定着器37について説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態における定着器の前側を示す斜視図、図4は本発明の第1の実施の形態における定着器の筐体を取り外した状態の後側を示す斜視図である。
図において、37は定着器、39は加圧ローラ、30は左側のサイドプレート、31は右側のサイドプレート、131は筐体であり、該筐体131はアッパカバー132及びロワカバー133を備え、アッパカバー132に把手191が突出させて形成される。前記定着器37はプリンタの本体、すなわち、装置本体に対して着脱自在に配設され、操作者は、把手191を把持して定着器37を取り外したり、取り付けたりする。
ところで、前記定着部は、定着ローラ38と加圧ローラ39との間に形成されるニップ部によって形成されるので、前記定着器37から排出される用紙Pは、定着ローラ38又は加圧ローラ39に巻き付こうとする。そこで、用紙Pを定着ローラ38又は加圧ローラ39から分離させるために、分離部材としての分離装置28、49が配設される。
したがって、トナー像が定着された用紙Pが定着部を通過する際に用紙Pが定着ローラ38に巻き付こうとした場合、用紙Pの前端の余白部分が分離装置28によって案内され、分離させられる。一方、用紙Pが加圧ローラ39に巻き付こうとした場合、用紙Pは分離装置49によって分離させられる。
そして、該各分離装置28、49と定着ローラ38及び加圧ローラ39との間には、分離装置28、49の所定の部位を定着ローラ38及び加圧ローラ39に当接させることによって一定の間隙が形成されるようになっている。なお、前記サイドプレート30、31には、分離装置49のセパレータ50を揺動自在に支持するポスト32、33が互いに対向させて、かつ、突出させて形成される。
次に、前記分離装置49について説明する。なお、この場合、定着ローラ38用の分離装置28及び加圧ローラ39用の分離装置49は同じ構造を有するので、加圧ローラ39用の分離装置について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における分離装置の配設状態を示す斜視図、図5は本発明の第1の実施の形態における分離装置の要部を示す分解斜視図、図6は本発明の第1の実施の形態における分離装置の詳細を示す分解斜視図である。
図において、39は加圧ローラ、49は分離装置(一点鎖線で包囲された部分)である。該分離装置49は、加圧ローラ39における軸方向に沿って延在させて配設されたセパレータ50、該セパレータ50を両端で支持する支持ユニット141、142等を備える。なお、前記支持ユニット142は支持ユニット141と左右対称の構造を有するので、詳細な説明は省略する。
前記セパレータ50は、長尺状の形状を有し、平面を有する分離部材としての分離片51、及び分離片51と一体的に形成され、長尺状の形状を有する分離片ホルダ52を備え、該分離片ホルダ52は、前記分離片51から垂下させられ、かつ、分離片51に沿って形成される。本実施の形態において、セパレータ50は、弾性を有する材質、例えば、ステンレス鋼の薄板によって形成されるが、リン青銅等の金属板によって形成することもできる。前記分離片51と分離片ホルダ52とは、接着剤、溶接、ねじ止め、嵌入等の固定手段によって固定される。
また、前記支持ユニット141は、保持部材としてのホルダブラケット54、及び該ホルダブラケット54にねじ61によって固定された間隙保持部材としてのスペーサ53を備え、該スペーサ53は、分離片51の先端、すなわち、加圧ローラ39と対向する側の縁部51Aと加圧ローラ39との間隙を一定に保つために、常に加圧ローラ39に接触させて配設される。また、前記支持ユニット142は、同様に、ホルダブラケット74、及び該ホルダブラケット74に固定されたスペーサ73を備え、該ホルダブラケット74は常に加圧ローラ39に接触させて配設される。
前記セパレータ50は、加圧ローラ39に対して進退する方向に移動自在に配設され、一端がスペーサ53を介してホルダブラケット54によって、他端がスペーサ73を介してホルダブラケット74によって保持される。
前記ホルダブラケット54は、水平な基部151、該基部151の左右の縁部から垂下させられた垂下部152、153、前記基部151の加圧ローラ39と反対側の縁部から立ち上げられた立上部154を備え、前記基部151にセパレータ50を保持するためのポスト54Eが上方に向けて突出させて形成され、前記垂下部152、153に支点孔54Aが、前記立上部154の上縁に、互いに距離を置いて三つの突起54B〜54Dが形成される。
前記ホルダブラケット54の支点孔54Aには、サイドプレート30から突出させられたポスト32が貫通させられ、前記ホルダブラケット74の図示されない支点孔には、前記サイドプレート31から突出させられたポスト33が貫通させられる。したがって、セパレータ50は、ホルダブラケット54、74を介してポスト32、33を回動中心にして回動自在に配設される。
また、前記スペーサ53は、基部161、該基部161から加圧ローラ39側に向けて斜めに立ち上げて形成された爪部162、及び前記基部161から加圧ローラ39側と反対側に向けて形成された固定部163を備え、前記基部161に、円形の形状を有する凹部53A及び前記ポスト54Eを貫通させるための穴53Cが、爪部162の基部161側の端面に溝53Bが、固定部163にねじ61を貫通させるための穴53Dが形成される。
そして、前記セパレータ50の両端に、耳部171が突出させて形成され、該耳部171にねじ61を貫通させるための矩形の穴172が形成される。
また、前記立上部154と耳部171との間に、セパレータ50をスペーサ53に押し付けるための付勢部材としてのコイルスプリング55が配設され、前記ポスト32を包囲して、スペーサ53を加圧ローラ39に押し付けるための付勢部材としてのトーションスプリング56が配設される。該トーションスプリング56は、一方の係止部56Aがサイドプレート30の所定の箇所に、他方の係止部56Bが、ホルダブラケット54の基部151における加圧ローラ39と反対側の縁部176に係止させられ、ホルダブラケット54を図6における時計回り方向に付勢する。
前記スペーサ53、73が加圧ローラ39に押し付けられた状態で、分離片51の縁部51Aと加圧ローラ39との間隙が一定に保たれる。すなわち、加圧ローラ39が定着に伴って熱膨張した場合でも、前記間隙は一定に保たれる。また、加圧ローラ39の熱膨張の量が、加圧ローラ39の左右で異なる場合でも、セパレータ50が捩れることによって、前記間隙は一定に保たれる。
ところで、前記間隙が小さすぎると、用紙P上のカラー画像を構成するトナーが、十分に冷却されないまま分離片51に付着してしまうので、カラー画像に乱れが生じてしまう。ところが、必要とされる間隙は、用紙の種類、環境条件、印刷条件等によって異なるので、適宜設定する必要がある。
例えば、用紙Pとして薄紙を使用し、高温高湿(30〔℃〕、80〔%〕)の環境下で、前端の余白を3.75〔mm〕として、被覆率240〔%〕のベタ黒印刷の条件下で10枚の連続印刷を行った結果に基づいて間隙を設定する場合、分離装置49において、0.21±0.07〔mm〕となり、分離装置28において、0.37±0.06〔mm〕となる。
また、前記スペーサ53、73は、加圧ローラ39に常に接触しているので、長期間使用すると、加圧ローラ39との接触面が摩耗し、前記間隙が小さくなり、前述されたように、カラー画像に乱れが生じてしまう。
そこで、前記間隙の大きさを変更し、切り替えることができるように、間隙調整装置181がスペーサ53上に配設される。
前記間隙調整装置181は、スペーサ53に形成された凹部53A上において、前記ポスト54Eを回動中心にして回動自在に配設された間隙変更部材としてのカム57、及び該カム57に固定され、カム57と共に、回動自在に配設された操作部材としてのカムレバー58を備え、該カムレバー58を把持し、カム57を操作し回動させると、セパレータ50を加圧ローラ39に対して進退する方向に所定の所定の距離移動させことができる。そのために、前記カム57は、側面にカム曲線で形成されたカム面を備え、上面にはカムレバー58を位置決めするための矩形の形状を有する凹部57Aが形成される。
前記カムレバー58は、前記凹部57Aに嵌め込まれ、前記ポスト54Eに、ワッシャ59及びEリング60によって固定され、カムレバー58を所定の角度だけ回動させると、カム57も同じ角度だけ回動させられる。
前記カムレバー58は、ベース部58A及び把持部58Bを備え、ベース部58Aは板状のステンレス鋼によって形成され、把持部58Bはモールド、ゴム等によってベース部58Aと一体構造で形成される。前記ベース部58Aには、ホルダブラケット54の突起54B〜54Dと係止させるための穴58Cが形成される。なお、前記突起54B〜54Dによって位置決め用の係止部が、穴58Cによって位置決め用の被係止部が構成される。
次に、間隙調整装置181の切替操作について説明する。
図7は本発明の第1の実施の形態における間隙調整装置の切替操作を示す第1の図、図8は本発明の第1の実施の形態における間隙調整装置の切替操作を示す第2の図、図9は本発明の第1の実施の形態における間隙調整装置の切替操作を示す第3の図、図10は本発明の第1の実施の形態におけるカムの作用を説明する第1の図、図11は本発明の第1の実施の形態におけるカムの作用を説明する第2の図、図12は本発明の第1の実施の形態における間隙を示す図、図13は本発明の第1の実施の形態における定着器のアッパカバーを示す斜視図、図14は本発明の第1の実施の形態におけるアッパカバーの要部を示す斜視図である。
図7において、58はカムレバーであり、把持部58Bを把持し、カムレバー58を矢印A方向に回動させると、カムレバー58と共にカム57が回動させられ、セパレータ50は矢印B方向に移動させられ、間隙が大きくなる。このとき、カムレバー58は、ベース部58Aをわずかに変形させながら、ベース部58Aの穴58Cとホルダブラケット54の1番目の突起部54Bとが係止する位置から、図8に示されるように、穴58Cと2番目の突起部54Cとが係止する位置に移動し、更に、図9に示されるように、穴58Cと3番目の突起部54Dとが係止する位置に移動する。
ところで、図10に示されるように、前記分離片51の耳部171には矩形の穴172が形成され、該穴172の周囲、すなわち、加圧ローラ39側、分離片51の本体側、加圧ローラ39と反対側及び耳部171の先端側に、縁部182〜185が形成される。そして、図7に示されるように、カムレバー58が、穴58Cと突起54Bとが係止する位置に置かれると、図10に示されるように、カム57と縁部182との間にわずかなクリアランスが形成されるが、図8に示されるように、カムレバー58が、穴58Cと突起54Cとが係止する位置に置かれると、カム57と縁部182とが接触し、図12に示されるように、前記セパレータ50を矢印B方向に移動させ、加圧ローラ39から離す。
なお、図13に示されるように、定着器37のアッパカバー132の所定の箇所(図13における領域AR1で示される。)に刻印189が形成され、操作者は、カムレバー58の位置を刻印189で知る。なお、図14においては、把持部58Bが3箇所に配設されるように示されているが、実際には、3箇所の位置のうちのいずれか一箇所に位置させられる。
このように、本実施の形態においては、間隙調整装置181が配設されるので、カムレバー58を操作することによって、間隙δを、複数段階に切り替え、変更することができる。したがって、プリンタを長期間使用することによって、スペーサ53が摩耗して間隙δが小さくなったときに、間隙δを大きくして、元に戻すことができる。その結果、分離装置49に付着していたトナーが加圧ローラ39にまわり込むことがなくなるので、カラー画像上に黒点状の印刷汚れが発生することがなくなり、画像品位を向上させることができる。さらに、加圧ローラ39が摩耗したたり、変形したりして間隙δが変化したときにも、間隙δを元に戻すことができる。
本実施の形態においては、突起54B〜54Dが3個形成され、間隙δを3段階に切り替えることができるようになっているが、突起の数を多くし、4段階、5段階等に切り替えることができる。
また、本実施の形態においては、セパレータ50を移動させるためにカム57が使用されるようになっているが、ノブ、コロ等を使用することができる。
ところで、本実施の形態においては、カムレバー58を操作することによって間隙δを変更することができるようになっているが、このとき適切な操作が行われず、間隙δが必要以上に大きく設定されると、カラー画像の被覆率(画像密度)が高い印刷パターン、用紙Pの前端の余白が小さい印刷パターン等の印刷を行う場合に、用紙Pを円滑に分離することができず、例えば、加圧ローラ39に巻き付いて、ジャムを発生させてしまうことがある。また、1台のプリンタを複数のパソコンを操作することによって作動させる場合、間隙δを変更して設定した場合、設定した操作者以外は間隙δを把握することができない。したがって、用紙Pが加圧ローラ39に、繰り返し巻き付いて、ジャムを発生させてしまうことがある。
そこで、例えば、定着器37でジャムが発生したときに、ジャムを解除する際に、前記間隙δの設定を、初期の設定に戻すことができるようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図15は本発明の第2の実施の形態における定着器の筐体を取り外した状態の後側を示す斜視図、図16は本発明の第2の実施の形態における間隙調整装置の斜視図、図17は本発明の第2の実施の形態における間隙が初期の設定に戻る様子を説明する第1の図、図18は本発明の第2の実施の形態における間隙が初期の設定に戻る様子を説明する第2の図、図19は本発明の第2の実施の形態における間隙が初期の設定に戻る様子を説明する第3の図、図20は本発明の第2の実施の形態におけるジャムを解除する様子を説明する第1の図、図21は本発明の第2の実施の形態におけるジャムを解除する様子を説明する第2の図である。
図15において、37は定着装置としての定着器、39は加圧部材としての加圧ローラ、30、31はサイドプレート、28は定着部材としての定着ローラ38用の分離装置、49は加圧ローラ39用の分離装置、50はセパレータである。
また、図16において、141は支持ユニットであり、該支持ユニット141は保持部材としてのホルダブラケット101及びスペーサ53を備える。また、181は間隙調整装置であり、該間隙調整装置181は、図示されないカム及びカムレバー58を備える。そして、前記ホルダブラケット101は、カムレバー58の位置を規制するための突起101Aを備える。
前記サイドプレート30には、復帰部材としてのリセット板105が移動自在に配設され、該リセット板105の上縁に、互いに距離を置いて二つの突起105C、105Dが形成され、前記カムレバー58のベース部58Aに突起105C、105Dと係止させるための穴58Cが形成される。なお、前記突起105C、105Dによって位置決め用の係止部が、穴58Cによって位置決め用の被係止部が構成される。
ところで、前記カムレバー58は、矢印D方向に付勢して配設され、そのために、ベース部58の径方向におけるほぼ中央(穴58Cより回動中心側)に第1の係止部としてのフック部58Dが、分離片51の所定の箇所に第2の係止部としてのポスト51Bが配設され、フック部58Dとポスト51Bとの間に付勢部材としてのスプリング103が掛けられる。
リセット板105は、「L」字状の形状を有し、加圧ローラ39の軸方向に延びる第1の延在部201、該第1の延在部201の一端から加圧ローラ39側に向けて、かつ、サイドプレート30の所定の箇所に押し当てて延びる第2の延在部202、及び該第2の延在部202の上縁から水平に延びる係止部としての受け部203を一体的に備える。そして、前記第1の延在部201の上縁に前記突起105C、105Dが形成され、前記第2の延在部に、二つの案内要素としての長孔105Aが形成される。
そして、前記各長孔105Aには、サイドプレート30に配設された二つの被案内要素としてのポスト106Aが貫通させられ、前記各長孔105Aにおける前記ポスト106Aの位置を決めることによって、リセット板105を上下に移動させることができる。
また、107は付勢部材としてのコイルスプリングであり、該コイルスプリング107は、サイドプレート30に形成されたブラケット212と前記受け部203との間に配設され、受け部203を介してリセット板105を上方(矢印E方向)に向けて付勢する。
次に、本実施の形態における間隙調整装置181の動作を説明する。
初期の状態においてカムレバー58は、図16及び17に示される初期位置に置かれ、このときカムレバー58は、スプリング103の作用によって矢印D方向に付勢され、突起101Aに当接させられた状態で位置を規制される。
プリンタ11を長期間使用することによって、スペーサ53が摩耗して間隙δが小さくなったときに、第1の実施の形態と同様にカムレバー58を操作し、前記初期位置から、図18に示されるように、ベース部58Aの穴58Cとリセット板105の1番目の突起部105Cとが係止する位置に置くと、前記セパレータ50は移動させられ、加圧ローラ39から離れる。また、同様に、カムレバー58を操作し、ベース部58Aの穴58Cとリセット板105の2番目の突起部105Dとが係止する位置に置くと、前記セパレータ50は更に移動させられ、加圧ローラ39から離れる。
次に、カムレバー58が初期の状態に戻される様子について説明する。
前述されたように、間隙δが必要以上に広く設定されると、用紙Pを円滑に分離することができず、例えば、加圧ローラ39に巻き付き、ジャムを発生させてしまうことがある。
その場合、操作者は、ジャムを発生させた用紙Pを除去するために、定着器37を装置本体から取り外し、解除部材としてのリリースレバー106を操作する。本実施の形態においては、図20に示されるように、リリースレバー106を矢印F方向に回動させ、図21に示される位置に置くと、リリースレバー106の下端に連結された図示されないリンク部を介して、受け部203が下方向(矢印E方向と反対方向)に押し下げられ、リセット板105も押し下げられる。通常、リセット板105は、図18に示されるように、コイルスプリング107によって矢印E方向に付勢された位置に保持されているが、リリースレバー106が操作され、受け部203が押し下げられると、リセット板105は、図19に示される位置まで押し下げられる。その結果、穴58Cと突起105C又は105Dとの係止が解除され、スプリング103の付勢力によってカムレバー58は矢印D方向に回動させられ、突起101Aに突き当たり、停止させられる。このように、間隙調整装置181は初期位置に置かれる。
操作者が、ジャムを発生させた用紙Pを除去した後、リリースレバー106は、元の位置に戻されるが、それに伴って、受け部203は、コイルスプリング107の付勢力によって元の位置に戻され、リセット板105は上方に移動させられ、図17に示される位置に戻される。
このように、本実施の形態においては、操作者がリリースレバー106を操作することによって、間隙調整装置181を初期位置に置くことができるので、間隙δを初期の設定に戻すことができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図22は本発明の第3の実施の形態における定着器の後側を示す斜視図、図23は本発明の第3の実施の形態における媒体分離装置の切替操作を示す第1の図、図24は本発明の第3の実施の形態における媒体分離装置の切替操作を示す第2の図、図25は本発明の第3の実施の形態における媒体分離装置の切替操作を示す第3の図、図26は本発明の第3の実施の形態における媒体分離装置の要部を示す斜視図、図27は本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図、図28は本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
図23において、301は保持部材としてのホルダブラケットであり、該ホルダブラケット301の上縁に互いに距離を置いて、二つの突起301A、301Bが形成されるとともに、ホルダブラケット301の所定の箇所に、ポスト301Cが上方に向けて突出させて形成され、該ポスト301Cにベベルギヤ303が回転自在に配設される。該ベベルギヤ303はギヤ部303A及びベベルギヤ部303Bを備える。
302は、分離片51を移動させるためのカムであり、該カム302は側面がカム曲線で形成され、分離片51の一部と当接させられる。また、カム302の一部には、ギヤ部302Aが形成され、該ギヤ部302Aは、前記ベベルギヤ303のギヤ部303Aと噛合させられる。
また、サイドプレート30に、ポスト30Bが外方に向けて突出させて形成され、該ボスト30Bにスリットギヤ304が回転自在に配設される。該スリットギヤ304は、サイドプレート30に近接する位置にベベルギヤ部304Aを、該ベベルギヤ部304Aと隣接させて、所定の箇所に複数のスリット孔304Bが設けられたスリット盤304Cを、先端にギヤ部304Dを備え、該ギヤ部304Dと、装置本体側に配設された図示されない間隙変更ギヤとが噛合させられる。
そして、前記ベベルギヤ部303Bの一部は、サイドプレート30に形成された角孔306Aを介して外方に突出させられ、ベベルギヤ部303Bとスリットギヤ304のベベルギヤ部304Aとが、サイドプレート30の外側で噛合させられる。
前記カム302のギヤ部302A、ベベルギヤ303のギヤ部303A、ベベルギヤ部303B及びスリットギヤ304のベベルギヤ部304Aは、それぞれ位相を合わせて配設される。
また、305は、回転検出部としてのフォトカプラセンサであり、スリット盤304Cのスリット孔304Bをカウントすることによってスリットギヤ304の回転角度を測定し、センサ出力を制御部250に送る。58はカムレバーであり、該カムレバー58は、前記第1の実施の形態と同様に、カム302の図示されない凹みに嵌め込まれ、ホルダブラケット301に配設されたポストに、ワッシャ及びEリングによって固定され、カムレバー58を回転させると、カム302が同じ角度だけ回転させられる。
前記カムレバー58は、ホルダブラケット301に形成された二つの規制部材としての突起301A、301B間で回動させることができ、カムレバー58を操作し、回動させると、カム302が回動させられ、間隙δが変更される。
図23に示されるように、工場出荷時は、前記カムレバ58は突起301Bに当接させられ、前記間隙δが最も小さく設定される。そして、図26に示されるように、カムレバー58が突起301Aと当接させられると、間隙δが最も大きく設定される。
ところで、前述されたように、間隙δが必要以上に広く設定されると、用紙Pを円滑に分離することができず、例えば、加圧ローラ39に巻き付き、ジャムを発生させてしまうことがある。
その場合、操作者が、ジャムを発生させた用紙Pを除去するために、定着器37を装置本体から取り外し、ジャムを発生させた用紙Pを除去下後、定着器37を装置本体に取り付けると、前記プリンタに配設された、間隙変更用の駆動部としての間隔変更用モータ251が駆動され、間隙変更ギヤが回転させられ、回転がスリットギヤ304に伝達される。
これに伴って、スリットギヤ304が回転し、スリット盤304Cが回転させられると、フォトカプラセンサ305は、スリットギヤ304の回転角度を測定し、センサ出力を前記制御部250に送る。そして、該制御部250の図示されない位置判定処理手段は、位置判定処理を行い、センサ出力に基づいて、スリットギヤ304の回転角度を検出し、スリットギヤ304の位置を判定する。
また、前記スリットギヤ304が回転させられるのに伴って、ベベルギヤ部303B、304A及びギヤ部303A、302Aは、それぞれ位相を合わせて噛合させられるので、スリットギヤ304を矢印G方向に回転させると、ベベルギヤ303は矢印H方向に、カム302は矢印I方向に回転させられる。そして、カム302が所定の量回転すると、カム302の側面が分離片51を押し、該分離片51を所定の距離移動させる。
図27において、250はプリンタ全体の制御を行う制御部、259は定着器37が装置本体に対して装着されているかどうかを検出するための定着器検出センサ、251は間隙変更用モータ、258は制御部250からの信号に基づいて間隙変更用モータ251を駆動するドライバ、305はフォトカプラセンサ、255はプリンタ外部の上位装置としてのホストコンピュータ255との信号の送受信を行うインターフェース(I/F)である。
前記構成のプリンタ11において、ホストコンピュータ255から画像データを受信すると、制御部250の図示されない印刷処理手段は、印刷処理を行い、画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12C及び定着器37によって印刷を実行する。そして、前記制御部250の図示されないジャム判定処理手段は、ジャム判定処理を行い、ジャムが発生したかどうかを判断し、ジャムが発生しない場合、前記印刷処理手段は、印刷を終了し、用紙Pを排出する。
ジャムが発生した場合、定着器37を取り外し、用紙Pを除去した後、定着器37を装置本体にセットすると、制御部250の図示されない間隙変更処理手段は、間隙変更処理を行い、ドライバ258を介して間隙変更用モータ251を駆動し、図25に示されるように、スリットギヤ304を、矢印G方向に回転させ、ホームポジションに移動させるとともに、ベベルギヤ303を矢印H方向に、カム302を矢印I方向に回転させる。このとき、前記フォトカプラセンサ305によってスリット孔304Bがカウントされるが、スリットギヤ304を回転させてもセンサ光はスリット盤304Cを通過せず、センサ出力にオン・オフの信号が発生させられない。このとき、前記位置判定処理手段は、スリットギヤ304はホームポジションにあると判定する。
なお、図25に示されるように、スリットギヤ304がホームポジションにある場合、フォトカプラセンサ305は、スリット盤304Cにおけるスリット孔304Bが形成されていない部分と対向させられているので、スリットギヤ304を所定の量回転させてもセンサ光はスリット盤304Cを通過せず、センサ出力にオン・オフの信号が発生させられない。
続いて、前記印刷処理手段は、再び印刷を実行する。このとき、スリットギヤ304がホームポジションにある場合、前記間隙δは最も小さい状態になっている。したがって、カラー画像の被覆率が高い印刷パターン、用紙Pの前端の余白が小さい印刷パターン等の印刷を行う場合でも、用紙Pを円滑に分離することができ、加圧ローラ39に巻き付くことがなくなり、ジャムを発生させるのを防止することができる。
そして、前記ジャム判定処理手段は、ジャムが発生したかどうかを判断し、ジャムが発生しない場合、前記印刷処理手段は、印刷を終了し、用紙Pを排出する。続いて、前記制御部250の図示されない復帰処理手段は、復帰処理を行い、前記間隙を元の状態に戻す動作を行う。そのために、前記復帰処理手段は、前記間隔変更用モータ251を駆動し、スリットギヤ304を矢印G方向と反対の方向に回転させ、ホームポジションに移動させる。これに伴って、ベベルギヤ303は矢印H方向と反対の方向に、カム302及びカムレバー58は矢印I方向と反対の方向に回転させられる。このとき、スリットギヤ304は、ホームポジションに置かれるまでのカウント値と同じカウント値がカウントされるまで、回転させられる。したがって、前記間隙δは元の大きさになる。
このように、本実施の形態においては、ジャムが発生した場合、ジャムが発生したときの画像データについての印刷が終了すると、前記間隙δが元の大きさになるので、ジャムが発生したときの用紙Pを解除した後、カラー画像上に黒点状の印刷汚れが発生することがなくなり、画像品位を向上させることができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 画像データを受信する。
ステップS2 印刷を実行する。
ステップS3 ジャムが発生したかどうかを判断する。ジャムが発生した場合はステップS5に、発生していない場合はステップS4に進む。
ステップS4 印刷を終了し、用紙Pを排出し、処理を終了する。
ステップS5 用紙Pを除去する。
ステップS6 間隙変更用モータ251を駆動する。
ステップS7 スリットギヤ304をホームポジションへ移動させる。
ステップS8 印刷を実行する。
ステップS9 ジャムが発生したかどうかを判断する。ジャムが発生した場合はステップS11に、発生していない場合はステップS10に進む。
ステップS10 印刷を終了し、用紙Pを排出する。
ステップS11 用紙Pを除去する。
ステップS12 間隙変更用モータ251を逆方向に駆動する。
ステップS13 スリットギヤ304をホームポジションへ移動させ、処理を終了する。
ところで、前記第1〜第3の実施の形態においては、間隙δが適切に設定されず、用紙Pが加圧ローラ39に巻き付き、ジャムが発生した場合、ジャムが発生した用紙Pを除去するとともに、前記間隙δを初期の設定に戻すようにしているが、1台のプリンタを複数の操作者が各ホストコンピュータを使用して作動させる場合、各操作者によって必要とされる間隙δの設定が異なるので、加圧ローラ39への用紙Pの巻付き、黒点状の印刷等が繰り返し発生することがある。そこで、画像データに基づいて最適な間隙δを算出することができるようにした本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第1〜第3の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図29は本発明の第4の実施の形態における間隙調整装置の切替操作を示す第1の図、図30は本発明の第4の実施の形態における間隙調整装置の切替操作を示す第2の図、図31は本発明の第4の実施の形態における間隙調整装置の要部を示す斜視図である。
図において、401は保持部材としてのホルダブラケットであり、該ホルダブラケット401の所定の箇所にポスト401Aが上方に向けて突出させて配設され、該ポスト401Aにベベルギヤ303が回転自在に配設される。
操作者が印刷指示を入力すると、制御部250(図27)の図示されない画像被覆率解析処理手段は、画像被覆率解析処理を行い、画像データを読み込み、画像被覆率の解析を行い、前記制御部250の図示されない間隙算出処理手段は、間隙算出処理を行い、画像被覆率の解析結果に基づいて、最適な間隙δを算出する。この場合、画像被覆率は用紙Pの面積に対して実印刷領域が占める割合であり、受信された印刷データから算出される。画像被覆率が大きいほど用紙Pにおけるトナー領域の占める割合が大きくなるので、定着の際にトナーが定着ローラ38に貼り付く力が大きくなり、定着ローラ38に巻き付きやすくなってしまう。そこで、画像被覆率が大きいほど分離片51を定着ローラ38に近づけることによって、用紙Pが定着ローラ38に巻き付くのを抑制することができる。
続いて、間隙変更処理手段は、ドライバ258を介して間隙変更用モータ251を駆動し、図25に示されるように、スリットギヤ304を、矢印G方向に回転させ、ベベルギヤ303を矢印H方向に、カム302を矢印I方向に回転させる。このとき、前記フォトカプラセンサ305によってスリット孔304Bがカウントされるが、スリットギヤ304を回転させてもセンサ光はスリットギヤ304Cを通過せず、センサ出力にオン・オフの信号が発生させられない場合、前記位置判定処理手段は、スリットギヤ304はホームポジションにあると判定する。
前記間隙δを大きくする場合、ドライバ258を介して間隙変更用モータ251を駆動し、図31に示されるように、スリットギヤ304を、矢印G方向に回転させ、ベベルギヤ303を矢印H方向に、カム302を矢印I方向に回転させる。このとき、1番目のスリット孔304Bにフォトカプラセンサ305のセンサ光が通過してカウントが開始され、スリット孔304Bのカウント数に基づき、スリットギヤ304は回転角度が制御されながら回転させられる。カム302の側面と当接している分離片51は、前記間隙δが広くなる方向に所定の距離移動する。
なお、前記間隙δを小さくする場合は、スリットギヤ304を、矢印G方向と反対方向に回転させ、ベベルギヤ303を矢印H方向と反対方向に、カム302を矢印I方向と反対方向に回転させる。
前述されたように、本実施の形態においては、画像データを読み込み、画像データに基づいて、印刷される画像被覆率を解析し、画像被覆率に基づいて最適な間隙δを算出し、設定するようにしているので、画像品位を向上させることができる。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における分離装置の配設状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概念図である。 本発明の第1の実施の形態における定着器の前側を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における定着器の筐体を取り外した状態の後側を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における分離装置の要部を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における分離装置の詳細を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における間隙調整装置の切替操作を示す第1の図である。 本発明の第1の実施の形態における間隙調整装置の切替操作を示す第2の図である。 本発明の第1の実施の形態における間隙調整装置の切替操作を示す第3の図である。 本発明の第1の実施の形態におけるカムの作用を説明する第1の図である。 本発明の第1の実施の形態におけるカムの作用を説明する第2の図である。 本発明の第1の実施の形態における間隙を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における定着器のアッパカバーを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態におけるアッパカバーの要部を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における定着器の筐体を取り外した状態の後側を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における間隙調整装置の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における間隙が初期の設定に戻る様子を説明する第1の図である。 本発明の第2の実施の形態における間隙が初期の設定に戻る様子を説明する第2の図である。 本発明の第2の実施の形態における間隙が初期の設定に戻る様子を説明する第3の図である。 本発明の第2の実施の形態におけるジャムを解除する様子を説明する第1の図である。 本発明の第2の実施の形態におけるジャムを解除する様子を説明する第2の図である。 本発明の第3の実施の形態における定着器の後側を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態における媒体分離装置の切替操作を示す第1の図である。 本発明の第3の実施の形態における媒体分離装置の切替操作を示す第2の図である。 本発明の第3の実施の形態における媒体分離装置の切替操作を示す第3の図である。 本発明の第3の実施の形態における媒体分離装置の要部を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。 本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態における間隙調整装置の切替操作を示す第1の図である。 本発明の第4の実施の形態における間隙調整装置の切替操作を示す第2の図である。 本発明の第4の実施の形態における間隙調整装置の要部を示す斜視図である。
符号の説明
11 プリンタ
12 画像形成ユニット
37 定着器
51 分離片
57 カム

Claims (5)

  1. (a)媒体に現像剤像を形成するための画像形成部と、
    (b)該画像形成部から送られた媒体上の現像剤像を定着させる定着装置と、
    (c)該定着装置から排出される媒体を定着部材から分離させる分離部材と、
    (d)該分離部材と定着部材との間隙を変更するための間隙変更部材とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記間隙変更部材を操作するための操作部材を有する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 定着部においてジャムを発生させた媒体を除去した後に、前記間隙を小さくする間隙変更処理手段を有する請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記間隙変更処理手段は、定着部においてジャムを発生させた媒体を除去し、再び印刷を行った後に、前記間隙を元に戻す請求項3に記載の画像形成装置。
  5. (a)画像データの画像被覆率の解析を行う画像被覆率解析処理手段と、
    (b)前記画像被覆率の解析結果に基づいて、最適な間隙を算出する間隙算出処理手段と、
    (c)算出された間隙に基づいて間隙を設定する間隙変更処理手段とを有する請求項1に記載の画像形成装置。
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