JP2013174732A - 記録媒体搬送体、転写装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体の先端を把持するときと把持した後の記録媒体の把持不良を抑制する。
【解決手段】転写ドラム30は、筒部31と、先端グリッパ32と、先端グリッパ32とともに記録用紙Pを挟む接触部100と、を有している。接触部100は、第1の摩擦係数μ1の第1摩擦部102と、μ1よりも高い第2の摩擦係数μ2を有する第2摩擦部104とを備えている。そして、第1摩擦部102は第2摩擦部104よりも上側に配置されている。ここで、記録用紙Pの先端が接触部100と先端グリッパ32との間に進入するとき、記録用紙Pは、先に第1摩擦部102に接触する。このため、記録用紙Pの進入がスムーズに行われ、引っ掛かりが抑制される。さらに、進入した記録用紙Pは、少なくとも第2摩擦部104と先端グリッパ32とで把持されるので、記録用紙Pの把持状態を維持できる。
【選択図】図5
【解決手段】転写ドラム30は、筒部31と、先端グリッパ32と、先端グリッパ32とともに記録用紙Pを挟む接触部100と、を有している。接触部100は、第1の摩擦係数μ1の第1摩擦部102と、μ1よりも高い第2の摩擦係数μ2を有する第2摩擦部104とを備えている。そして、第1摩擦部102は第2摩擦部104よりも上側に配置されている。ここで、記録用紙Pの先端が接触部100と先端グリッパ32との間に進入するとき、記録用紙Pは、先に第1摩擦部102に接触する。このため、記録用紙Pの進入がスムーズに行われ、引っ掛かりが抑制される。さらに、進入した記録用紙Pは、少なくとも第2摩擦部104と先端グリッパ32とで把持されるので、記録用紙Pの把持状態を維持できる。
【選択図】図5
Description
本発明は、記録媒体搬送体、転写装置、及び画像形成装置に関する。
特許文献1の画像形成装置は、転写ドラムに転写材を巻き付けて保持する転写装置を有している。この転写装置は、転写ドラムの周長をL1、潜像形成位置から転写位置に至る距離をL2、転写材の先端位置から転写ドラムの弾性体層の後端に至る距離をL3としたとき、L1−L3>L2の関係を満たすように設定されている。
本発明は、記録媒体の先端を把持するときと把持した後の記録媒体の把持不良を抑制することができる記録媒体搬送体、転写装置、及び画像形成装置を得ることを目的とする。
本発明の請求項1に係る記録媒体搬送体は、外周面に切欠部が形成され、該外周面に記録媒体が巻きつけられる筒部と、前記切欠部内に設けられ、記録媒体に対する第1の摩擦係数を有する第1摩擦部と、前記記録媒体に対する前記第1の摩擦係数よりも高い第2の摩擦係数を有する第2摩擦部と、を備え、記録媒体の先端に対して前記第1摩擦部が前記第2摩擦部よりも先に接触する接触部と、前記筒部に一端が連結され、他端が前記筒部に対して相対移動し、前記接触部との間に進入する記録媒体を把持する把持部と、を有する。
本発明の請求項2に係る記録媒体搬送体は、前記第1摩擦部と前記第2摩擦部が、記録媒体の搬送方向と交差する幅方向に交互に並んでいる。
本発明の請求項3に係る記録媒体搬送体は、前記第1摩擦部及び前記第2摩擦部の一方と前記筒部との間には、前記接触部と前記把持部との間に記録媒体が進入するときと、前記接触部と前記把持部とで記録媒体が把持されるときとで、前記筒部の径方向における前記第1摩擦部及び前記第2摩擦部の一方の高さを変更する高さ変更手段が設けられている。
本発明の請求項4に係る記録媒体搬送体は、前記高さ変更手段は、前記第1摩擦部を、前記接触部と前記把持部との間に記録媒体が進入するときに前記径方向の外側に前記第2摩擦部よりも高く上昇させ、前記接触部と前記把持部とで記録媒体を把持するときに前記径方向の内側に前記第2摩擦部よりも低く下降させる。
本発明の請求項5に係る記録媒体搬送体は、前記高さ変更手段は、前記把持部の把持動作に伴って前記第1摩擦部を前記径方向の内側へ下降させる弾性体である。
本発明の請求項6に係る記録媒体搬送体は、前記筒部の径方向における前記第1摩擦部の突出量が前記第2摩擦部の突出量よりも大きく、前記把持部は、前記第1摩擦部を避けて前記第2摩擦部とで記録媒体を把持する。
本発明の請求項7に係る転写装置は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の記録媒体搬送体と、前記記録媒体搬送体を回転させる回転手段と、前記記録媒体搬送体の外周面と対向する像保持体上の現像剤像を、前記把持部と前記接触部との間で把持されつつ前記回転手段の回転で搬送される記録媒体に転写する転写手段と、を有する。
本発明の請求項8に係る画像形成装置は、前記像保持体と、前記像保持体上に現像剤像を形成する現像剤像形成手段と、前記像保持体上の現像剤像を記録媒体に転写する請求項7に記載の転写装置と、を有する。
本発明の請求項9に係る画像形成装置は、前記像保持体と、前記像保持体上に現像剤像を形成する現像剤像形成手段と、前記記録媒体搬送体を複数回まわして前記像保持体上の現像剤像を記録媒体に重ねて転写する請求項7に記載の転写装置と、を有する。
請求項1の発明は、接触部が第2摩擦部のみ又は第1摩擦部のみで形成された構成に比べて、記録媒体の先端を把持するときと把持した後の記録媒体の把持不良を抑制することができる。
請求項2の発明は、第1摩擦部が幅方向で偏って配置されている構成に比べて、記録媒体の把持不良をさらに抑制することができる。
請求項3の発明は、第1摩擦部及び第2摩擦部の高さが固定されている構成に比べて、記録媒体の変形を抑制することができる。
請求項4の発明は、第1摩擦部の高さが固定されている構成に比べて、記録媒体の把持位置を安定させることができる。
請求項5の発明は、高さを変更するための駆動機構を有する構成に比べて、変更手段を簡易な構成とすることができる。
請求項6の発明は、第1摩擦部を駆動機構を用いて駆動して移動させる構成に比べて、変更手段を簡易な構成とすることができる。
請求項7の発明は、第2摩擦部が第1摩擦部よりも先に記録媒体に接触する構成に比べて、記録媒体上の現像剤像の位置ずれを抑制することができる。
請求項8の発明は、第2摩擦部が第1摩擦部よりも先に記録媒体に接触する構成に比べて、記録媒体上の現像剤像の位置ずれを抑制することができる。
請求項9の発明は、第2摩擦部が第1摩擦部よりも先に記録媒体に接触する構成に比べて、記録媒体上の現像剤像の色ずれを抑制することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る記録媒体搬送体、転写装置、及び画像形成装置の一例について説明する。
本発明の第1実施形態に係る記録媒体搬送体、転写装置、及び画像形成装置の一例について説明する。
(全体構成)
図1には、本発明の第1実施形態の一例としての画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、現像剤像の一例としてのトナー像Tが形成される画像形成部12と、記録媒体の一例としての記録用紙Pを供給し搬送する用紙供給部18と、保持した記録用紙P上に画像形成部12で形成したトナー像Tを転写する転写装置14と、転写装置14から解放された記録用紙P上のトナー像Tを定着する定着装置16と、画像形成装置10の全体(各部)の動作を制御する制御部20と、を有している。また、画像形成装置10の各構成部材は、装置本体としての筐体10Aの内部に収容されており、筐体10Aの上部には、定着装置16から排出された記録用紙Pを積載する排紙積載部42が設けられている。
図1には、本発明の第1実施形態の一例としての画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、現像剤像の一例としてのトナー像Tが形成される画像形成部12と、記録媒体の一例としての記録用紙Pを供給し搬送する用紙供給部18と、保持した記録用紙P上に画像形成部12で形成したトナー像Tを転写する転写装置14と、転写装置14から解放された記録用紙P上のトナー像Tを定着する定着装置16と、画像形成装置10の全体(各部)の動作を制御する制御部20と、を有している。また、画像形成装置10の各構成部材は、装置本体としての筐体10Aの内部に収容されており、筐体10Aの上部には、定着装置16から排出された記録用紙Pを積載する排紙積載部42が設けられている。
画像形成部12は、回転可能に設けられた像保持体の一例としての感光体ドラム22と、感光体ドラム22を帯電させる帯電装置24と、帯電された感光体ドラム22を露光する露光装置26と、現像剤の一例としてのトナー(図示省略)を用いて現像を行う現像剤像形成手段の一例としての現像装置28と、転写後に感光体ドラム22上に残ったトナーを清掃する清掃装置46と、を含んで構成されている。
感光体ドラム22は、表面(外周面)に一例として負の帯電極性を有する感光層22Aを備えるとともに、モータを含む駆動手段(図示省略)によって矢印A方向(図示の時計回り方向)に回転するように設けられている。また、感光体ドラム22の外径は、一例として30mmとなっている。さらに、感光体ドラム22は接地されている。そして、帯電装置24、露光装置26、現像装置28、清掃装置46は、感光体ドラム22の感光層22A(外周面)と対向して矢印A方向に沿って、この順番で設置されている。
帯電装置24は、一例として、接触ローラ型の放電装置であり、電圧印加手段(図示省略)により電圧が印加され、接地された感光体ドラム22との間で電位差が生じることにより放電するようになっている。そして、帯電装置24は、感光体ドラム22とともに回転しながら感光体ドラム22を帯電させる。
露光装置26は、感光体ドラム22の帯電表面に画像情報に基づいて光を照射することで、静電潜像を形成する構成となっている。また、露光装置26は、一例として、複数配置された光源としてのLED(図示省略)と屈折率分布型レンズとを含んで構成されている。
現像装置28は、全体が円柱状のロータリー型の現像装置であり、感光体ドラム22の回転軸(図示省略)と軸方向を揃えられた回転軸28Aと、回転軸28Aの周囲に中心角90°毎に設置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の現像器28Y、28M、28C、28Kとを有している。また、現像装置28は、筐体10Aに対して着脱可能に設けられている。さらに、現像装置28は、回転軸28Aを中心として矢印C方向(図示の時計回り方向)に回転するように構成されている。
なお、カラー画像(多色画像)ではなく単色画像のみを形成する場合には、現像装置28を単色の現像器のみ(一例として黒(K)の現像器28Kのみ)を有する現像装置と交換してもよい。そして、現像装置28は、感光体ドラム22の外周面と対向する位置において、現像器28Y、28M、28C、28Kのうちいずれかが停止するようになっている。このようにして、現像装置28は、露光装置26によって形成された感光体ドラム22上の静電潜像をトナーを用いて現像するようになっている。現像装置28の外径は、一例として、100mmとなっている。
現像器28Y、28M、28C、28Kには、一例として、磁性トナーまたは非磁性トナーを単独で用いる1成分現像剤(図示省略)が収容されている。なお、本実施形態では一例として1成分現像剤を用いているが、トナー及びキャリアを含む2成分現像剤を用いてもよい。また、以後の説明では、1成分現像剤を単に現像剤という。
清掃装置46は、一例として、ブレード方式のクリーナで構成されており、感光体ドラム22の表面(外周面)に残った転写後の現像剤や現像剤以外の付着物をブレードで除去するようになっている。
筐体10A内には、後述する用紙収容部18Aから記録用紙Pを転写部位Trに供給するための供給経路40と、トナー像Tが転写された記録用紙Pを定着装置16を介して排紙積載部42に排出するための排出経路41とが設けられている。また、本実施形態では、後述する転写ドラム30に向けて供給されてくる記録用紙Pが、後述する先端グリッパ32及び後端グリッパ34によって転写ドラム30に巻き付けられた状態で回転することになるが、このとき記録用紙Pが通る経路を回転経路43と称する。
一方、用紙供給部18は、画像形成装置10の下方、具体的には、詳細を後述する記録媒体搬送体の一例としての転写ドラム30の下方に備えられ記録用紙Pを内部に収容する用紙収容部18Aと、用紙収容部18Aから記録用紙Pを取り出す取出しロール18Bと、取出しロール18Bに設けられ収容された記録用紙Pのサイズを検知する用紙サイズセンサ(図示省略)とを有している。さらに、用紙供給部18は、密着した記録用紙Pを分離する分離ロール18Cと、供給経路40に設けられ記録用紙Pを設定されたタイミングで搬送するための位置合せセンサ18Dと、記録用紙Pを搬送する複数の搬送ロール18Eと、を有している。
また、供給経路40付近には用紙検知センサ36が設けられている。用紙検知センサ36は、供給経路40を挟んで転写ドラム30の外周面と対向して配置されており、転写ドラム30に巻き付けられて搬送される記録用紙Pの通過を検知する。詳細には、用紙検知センサ36は、近赤外光を転写ドラム30の外周面に向けて出射する。そして、転写ドラム30の外周面あるいは転写ドラム30に保持される記録用紙Pからの反射光(近赤外光)を受光する。そして、この反射光の光量の変化を検知することによって、記録用紙Pの搬送方向の先端及び搬送方向の後端が通過したことが検出される。
なお、用紙検知センサ36は、後述する後端グリッパ34の待機位置よりも記録用紙Pの搬送方向の上流側に設けられている。本実施形態では一例として、用紙検知センサ36は、後端グリッパ34の待機位置と、記録用紙Pの後述する給紙位置Paとの間に配置されている。さらに、用紙検知センサ36は、転写ドラム30の軸方向端部の外周面に設けられたマーク(図示省略)を検知することで、回転する転写ドラム30の回転位置も測定するようになっている。
定着装置16は、排出経路41に設けられており、一例として、ハロゲンランプで構成された加熱源(図示省略)を内側に備え回転可能に配置された加熱ロール16Aと、加熱ロール16Aと軸方向を揃えて回転可能に設けられ加熱ロール16Aの外周面に記録用紙Pを押し付ける加圧ロール16Bとを有している。また、記録用紙Pの搬送方向で定着装置16よりも下流側には、排出ロール44が設けられている。
制御部20は、ユーザーから指示を受けたユーザー・インターフェイス(図示省略)によって信号が入力される。また、制御部20には、画像形成装置10の内部または外部に設けられた画像出力指示部(図示省略)から画像信号が入力される。さらに、制御部20には、用紙検知センサ36から送られてくる記録用紙Pの通過の信号及び感光体ドラム22の位相信号が入力される。
そして、制御部20は、次の各部に制御信号を出力するようになっている。すなわち、制御部20は、感光体ドラム22を回転駆動する感光体ドラム駆動部(図示省略)、帯電装置24、露光装置26、現像装置28を回転/停止させることで感光体ドラム22と対向する現像位置に目的とする現像器28Y、28M、28C、28Kのいずれかを位置させる現像装置駆動部(図示省略)、現像位置に配置された現像器28Y、28M、28C、28Kのいずれかに供給する現像バイアスを設定する現像バイアス設定部(図示省略)、転写ドラム30を回転駆動する後述する転写ドラム駆動部50(図3(A)の転写ドラムモータM1及び転写ドラムギアG1参照)、後端グリッパ34を回転駆動する後端グリッパ駆動部(図3(A)の後端グリッパモータM2及び軸部ギアG2参照)、転写ドラム30に供給する転写バイアス(感光体ドラム22との間に電位差を生じさせるバイアス)を設定する転写手段の一例としての転写バイアス印加部33、先端グリッパ32、後端グリッパ34、用紙供給部18、及び定着装置16に、制御部20はそれぞれ制御信号を出力するようになっている。
(要部構成)
次に、転写装置14について説明する。
次に、転写装置14について説明する。
図1に示すように、転写装置14は、記録用紙Pを保持する記録媒体搬送体の一例としての転写ドラム30と、転写ドラム30を回転させる回転手段の一例としての転写ドラム駆動部50(図3(A)参照)と、転写ドラム30の外周面と対向する感光体ドラム22上のトナー像Tを、転写ドラム駆動部50の回転で搬送される記録用紙Pに転写する既述の転写バイアス印加部33と、を有している。また、転写装置14は、記録用紙Pが通過することを検知する用紙検知センサ36を含んでいる。
転写ドラム30は、円筒状で外周面31Eに記録用紙Pが巻き付けられる筒部31と、記録用紙Pの先端部を把持する把持部の一例としての先端グリッパ32と、外周面31Eに形成された切欠部31D内に収納された接触部100と、記録用紙Pの後端部を保持する後端グリッパ34と、を含んで構成されている。
筒部31は、外周面31Eが感光体ドラム22の外周面と対向し且つ回転軸31Aを中心に回転可能に設けられており、筐体10Aに対して着脱可能となっている。また、筒部31は、円筒状の基部31Bと、基部31Bの外周面に形成された弾性層31Cと、を有している。詳細には、弾性層31Cは、記録用紙Pの搬送方向における先端である先端部BLから記録用紙Pの搬送方向における後端である後端部BTまで、基部31Bの外周に沿って延伸している。そして、筒部31には、径方向に窪んで基部31Bが露出する切欠部31Dが形成されている。
また、筒部31は、弾性層31Cが弾性変形して感光体ドラム22とニップ部を形成する状態で、感光体ドラム22の回転に対して僅かな周速差で矢印B方向(図示の反時計回り方向)に回転するように設けられている。ここで、感光体ドラム22の回転軸(図示省略)と筒部31の回転軸31Aとは、それぞれ筐体10Aに支持されている。すなわち、感光体ドラム22と筒部31との回転軸間の距離は維持されるように配置されている。筒部31の外径は、一例として、感光体ドラム22の外径よりも大きく、120mmとなっている。
筒部31の基部31Bは、一例として、導電性を有する中空管であり、金属製である。また、弾性層31Cは、半導電性を有する弾性部材でポリウレタン、クロロプレン、EPDM(エチレン・プロピレンゴム)、NBR(ニトリルゴム)などのゴム製であり、一例として、ポリウレタンを用いている。なお、弾性層31Cの外周表面には誘電体シートのような誘電体は設けられていない。そして、筒部31の周長(弾性層31Cの周長)は、画像形成装置10によって記録用紙Pに形成される画像の、記録用紙Pの搬送方向における長さの最大長(プリント最大長)よりも長くなっている。
ここで、基部31Bは、転写バイアス印加部33からトナーの極性とは逆極性の電圧からなる転写バイアスが印加されるようになっている。これにより、感光体ドラム22上のトナー像Tが、転写部位Trにおいて弾性層31C上の記録用紙Pに転写される。なお、転写部位Trとは、感光体ドラム22と転写ドラム30とが対向(対峙)する領域であって、感光体ドラム22上のトナー像Tを弾性層31C上の記録用紙Pに転写するため、感光体ドラム22と転写ドラム30とが接触し得る領域をいう。
先端グリッパ32及び後端グリッパ34は、転写ドラム30とともに回転可能となっており、転写ドラム30上で記録用紙Pを保持するように構成されている。ここでは、先端グリッパ32及び後端グリッパ34の詳細について説明する。
図2(A)、(B)に示すように、転写ドラム30上において、記録用紙Pの搬送方向(矢印B)の先端部(図2(A)における記録用紙Pの左側の端部)を先端グリッパ32が把持しており、記録用紙Pの搬送方向の後端部(図2(A)における記録用紙Pの右側の端部)を後端グリッパ34が保持している。そして、先端グリッパ32は、転写ドラム30に対して固定されている。
また、後端グリッパ34は、転写ドラム30とは別体として設けられており(図1参照)、転写ドラム30に対する後端グリッパ34の位置を変更可能となっている。ここで、詳細は後述するが、先端グリッパ32は、記録用紙Pを把持したとき、記録用紙Pの搬送方向へのずれを許容せず、かつ転写ドラム30から離れる方向の移動を制限する。一方、後端グリッパ34は、記録用紙Pを保持したとき、記録用紙Pの搬送方向へのずれを許容し、かつ転写ドラム30から離れる方向の移動を制限する。
(後端グリッパ)
次に、後端グリッパ34について説明する。
次に、後端グリッパ34について説明する。
図3(A)、(B)に示すように、後端グリッパ34は、筒部31の回転軸31Aの軸方向(矢印Z方向であり、以後、Z方向という)において、転写ドラム30を跨ぐように(コ字状に)取り付けられている。また、後端グリッパ34は、Z方向に沿った軸方向を有する円盤状の軸部34A及び軸部34Bが、Z方向の両端部に設けられている。軸部34A及び軸部34Bには、径方向の内側にベアリング35A、35Bが取り付けられている。そして、ベアリング35A、35Bに回転軸31Aが挿入されることで、後端グリッパ34が、回転軸31Aの周囲を転写ドラム30に対して独立に回転するようになっている。
詳細には、後端グリッパ34は、転写ドラム30の外周面に対向して記録用紙Pを保持する矩形状の用紙保持部34Cと、用紙保持部34CのZ方向両端を保持し転写ドラム30の径方向に延びる保持部34D、34Eとを有している。
用紙保持部34Cは、転写ドラム30の回転軸31Aに沿って延伸し、画像形成装置10(図1参照)で使用することのできる記録用紙Pの最大の幅(記録用紙Pが転写ドラム30の外周面に巻き付けられたときの回転軸31Aと平行な方向の長さ)よりも長くなっている。なお、用紙保持部34Cは、転写部位Trにおいて感光体ドラム22と接触することから、厚みが薄く角部を持たないことが望ましい。
また、用紙保持部34Cは、フィルム状、ワイヤ状、円柱状等のいずれの形状であってもよい。さらに、用紙保持部34Cは、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリイミド、フッ素系樹脂などの樹脂で構成される。ここでは一例として、用紙保持部34Cがポリイミドで構成されている。
保持部34D、34Eは、画像形成装置10(図1参照)で使用可能な記録用紙Pの最大の幅よりも長い間隔を隔てて対向配置されている。また、保持部34D、34Eは、転写ドラム30の径方向に延伸し、かつ転写ドラム30の径方向に移動可能に設けられている。そして、保持部34D、34Eは、それぞれ軸部34A、34Bに取り付けられたスプリング37A、37Bによって、転写ドラム30の回転中心へ向けて(外周側から内周側へ向けて)付勢されている。
軸部34A、34Bには、Z方向に貫通した貫通孔34F、34Gが形成されており、貫通孔34F、34Gには、板状の押上部材39A、39Bが挿入されている。
押上部材39A、39Bは、保持部34D、34Eとともに回転軸31Aの周囲を回転可能に設けられている。また、押上部材39A、39Bは、ソレノイド(図示省略)を駆動させることにより、Z方向に移動可能に設けられている。そして、押上部材39A、39BがZ方向に移動することにより、保持部34D、34Eが転写ドラム30の径方向に移動するようになっている。なお、保持部34D、34Eの端面及び押上部材39A、39Bの端面は、水平面あるいは垂直面に対して角度45°の傾斜面(テーパ面)となっており、これらの端面どうしが接触するように配置されている。
ここで、図3(A)に示すように、押上部材39A、39Bが転写ドラム30へ向けて(Z方向に)移動すると、押上部材39A、39Bと接触した保持部34D、34Eが筒部31の径方向外側へ押し上げられ、用紙保持部34Cと筒部31の外周面31Eとの間隔が広がる(開放される)。
また、図3(B)に示すように、押上部材39A、39Bが転写ドラム30から離れる方向に移動すると、保持部34D、34Eが筒部31の径方向内側へ移動し、用紙保持部34Cと筒部31の外周面31Eとの間隔が狭くなって、外周面31Eに巻き付けられた記録用紙Pが保持される。
一方、図3(A)、(B)に示すように、転写ドラム30は、転写ドラム駆動部50によって回転駆動されるようになっている。転写ドラム駆動部50は、転写ドラム30を回転駆動する転写ドラムモータM1と、回転軸31Aの一端に固定され転写ドラムモータM1から駆動力が伝達される転写ドラムギアG1とを有している。
また、後端グリッパ34は、後端グリッパ駆動部60によって回転駆動されるようになっている。後端グリッパ駆動部60は、後端グリッパ34の軸部34Bを回転駆動する後端グリッパモータM2と、軸部34Bの外周面に設けられ後端グリッパモータM2から駆動力が伝達される軸部ギアG2とを有している。
(先端グリッパ)
次に、先端グリッパ32について説明する。
次に、先端グリッパ32について説明する。
図7(A)に示すように、先端グリッパ32は、転写ドラム30の切欠部31Dにおいて、筒部31に一端(後述する連結部32C)が連結されており、他端(後述する先端部32A)が筒部31に対して相対移動することで、筒部31(接触部100)との間に進入する記録用紙Pを把持するようになっている(図7(C)参照)。
詳細には、先端グリッパ32は、一例として、ステンレス鋼(SUS)で構成されており、弾性層31Cの後端部BTと先端部BLとの間に設けられている。そして、先端グリッパ32は、先端グリッパ32の閉状態で感光体ドラム22(図1参照)と接触しないように構成されている。なお、図7(A)、(B)、(C)では、構成を分かり易くするために先端グリッパ32及び接触部100を拡大して示している。このため、図7(A)、(B)、(C)では、先端グリッパ32が弾性層31Cよりも外側へ出ている。
また、図7(A)に示すように、先端グリッパ32は、転写ドラム30を軸方向に見て、接触部100と共に記録用紙Pを挟む板状の先端部32Aと、先端部32Aの一端から筒部31の内側へ斜めに延びる傾斜部32Bと、傾斜部32Bの先端部32Aとは反対側の端部に一体に形成された連結部32Cと、連結部32Cの傾斜部32Bとは反対側の端部に設けられた引掛部32Dと、を含んで構成されている。
さらに、先端部32Aの接触部100と対向する面(下面)には、後述する第2摩擦部104と同様の材料で構成された板状の摩擦部材68が接着固定されている。そして、先端部32Aの下面で摩擦部材68よりも傾斜部32Bに近い側には、下方側へ突出した板状のストッパ部32Fが設けられている。ストッパ部32Fは、先端グリッパ32が記録用紙Pを挟むとき、記録用紙Pの先端が接触することで記録用紙Pの移動を規制する。
筒部31のZ方向両端部には、Z方向外側へ向けて突出した円柱状のピン62と、筒部31の内側へ向けて板状に張り出した張出部64とが設けられている。ここで、連結部32CをZ方向に貫通して形成された貫通孔(図示省略)にピン62が挿入されることにより、先端グリッパ32が、ピン62を中心として円弧状に移動可能(揺動可能)に支持されている。
また、張出部64には、Z方向に貫通した貫通孔64Aが形成されており、貫通孔64Aの縁部には、引張りばね66の一端が引っ掛けられている。そして、引張りばね66の他端は、引掛部32Dに設けられた凸部32Eに引っ掛けられている。これにより、先端グリッパ32は、引張りばね66の引張力で先端部32Aが接触部100に近づき、接触部100とともに記録用紙Pを把持する(接触部100との隙間を閉じる)。
一方、先端グリッパ32の引掛部32Dは、図示を省略するが、凸部32Eよりも筒部31の内側へ延出されている。そして、引掛部32Dの延出部分には、引張ばね66と同じ側にソレノイド(図示省略)が設けられている。そして、ソレノイドの動作で引掛部32Dが引張ばね66を伸ばす方向に移動することで、引張りばね66の引張力が作用している状態でも、先端グリッパ32が接触部100に対して開放状態で保持されるようになっている。ここで、先端グリッパ32は、記録用紙Pの搬送方向の下流側に向けて開放するようになっている。なお、ソレノイドが元の位置へ移動したときは、既述のように、引張りばね66の引張力によって先端グリッパ32が閉じることになる。
(接触部)
次に、接触部100について説明する。
次に、接触部100について説明する。
図5(A)に示すように、接触部100は、記録用紙P(図1参照)に対する第1の摩擦係数μ1(図示省略)を有する第1摩擦部102と、第1の摩擦係数μ1よりも高い第2の摩擦係数μ2(図示省略)を有する第2摩擦部104と、を有している。そして、第1摩擦部102と第2摩擦部104は、それぞれ複数設けられており、記録用紙Pの搬送方向(B方向)と交差する幅方向(Z方向)に交互に並んでいる。
第1摩擦部102は、直方体状のブロックの角部が湾曲面となるように円弧状に丸められた形状となっている。また、第1摩擦部102は、ポリアセタール(POM樹脂)、ナイロンなどの樹脂、またはステンレス鋼などの金属で構成されるものであり、本実施形態では一例として、ポリアセタールを用いている。ポリアセタールは、JIS K 7125に基づく万能試験機(摩擦試験機)で測定される動摩擦計数(対ステンレス鋼)が、一例として、0.15程度となっている。さらに、第1摩擦部102は、後述する高さ変更手段及び弾性体の一例としてのスプリング106(図示は一例として2箇所)を介して、転写ドラム30の筒部31(基部31B)に取り付けられている。なお、摩擦係数の比較対象が記録用紙Pであってもよい。
スプリング106は、基部31Bの上面31F上に一端が固定され、他端が第1摩擦部102の下面102Aに固定されて、転写ドラム30の径方向(以後R方向という)に弾性変形可能となっている。これにより、第1摩擦部102は、接触部100と先端グリッパ32との間に記録用紙Pが進入するとき(図7(B)参照)に第2摩擦部104よりも上側(R方向外側)に配置され、接触部100と先端グリッパ32とで記録用紙Pが把持されるとき(図7(C)参照)に第2摩擦部104とほぼ同じ高さとなる。すなわち、第1摩擦部102は、筒部31のR方向における高さが変わるようになっている。
一方、第2摩擦部104は、直方体状のブロックであり、R方向の高さが低く抑えられると共に、記録用紙Pの搬送方向(以後B方向という)及び転写ドラム30の軸方向(以後Z方向という)に広がっている。また、第2摩擦部104は、ウレタンゴム、シリコンゴムなどで構成されるものであり、本実施形態では一例として、ウレタンゴムを用いている。ウレタンゴムは、JIS K 7125に基づく万能試験機(摩擦試験機)で測定される動摩擦計数(対ステンレス鋼)が、一例として0.75程度となっている。すなわち、記述のように、第2摩擦部104の第2の摩擦係数μ2は、第1摩擦部102の第1の摩擦係数μ1よりも高い。さらに、第2摩擦部104は、転写ドラム30の切欠部31D内の基部31B上に固定されている。なお、摩擦係数の比較対象が記録用紙Pであっても、第2の摩擦係数μ2は第1の摩擦係数μ1よりも高い。
ここで、図6に示すように、接触部100をR方向で平面視したとき、一例として、9個の第1摩擦部102について、Z方向の手前側(図示の左側)にある第1摩擦部102の手前側の側面から、Z方向の奥側(図示の右側)にある第1摩擦部102の奥側の側面までのZ方向の配置間隔(幅)はW1となっている。そして、記録用紙PA(例えばA4横置きの普通紙)のZ方向の幅はW1よりも広い幅W2となっている。これにより、記録用紙PAが、Z方向の中心位置を接触部100のZ方向の中心位置に合せた状態で搬送されてきたとき、記録用紙PAのZ方向の両端部が、第1摩擦部102よりも外側(第2摩擦部104上)に配置されるようになっている。
同様にして、接触部100の中央の3個の第1摩擦部102について、Z方向の手前側(図示の左側)にある第1摩擦部102の手前側の側面から、Z方向の奥側(図示の右側)にある第1摩擦部102の奥側の側面までのZ方向の配置間隔(幅)はW3となっている。そして、記録用紙PB(例えばハガキ)のZ方向の幅はW3よりも広い幅W4となっている。これにより、記録用紙PBが、Z方向の中心位置を接触部100のZ方向の中心位置に合せた状態で搬送されてきたとき、記録用紙PBのZ方向の両端部が、第1摩擦部102よりも外側(第2摩擦部104上)に配置されるようになっている。
つまり、第1摩擦部102のZ方向の配置ピッチをdとしたとき、(W2−W1)<d、(W4−W3)<dとなっている。なお、(W2−W1)/2<d、(W4−W3)/2<dであることが望ましい。
(画像形成装置10の画像形成動作)
次に、画像形成装置10(図1参照)の画像形成動作について説明する。なお、ここでは一例として、画像形成装置10によって1枚の記録用紙Pに複数色の画像形成を行う場合について説明する。
次に、画像形成装置10(図1参照)の画像形成動作について説明する。なお、ここでは一例として、画像形成装置10によって1枚の記録用紙Pに複数色の画像形成を行う場合について説明する。
図1に示す画像形成装置10において、原稿読取装置(図示省略)によって読み取られた原稿の色材反射光像やパーソナルコンピュータ(図示省略)などによって形成された色材画像データは、一例として、R(赤)、G(緑)、B(青)の各データとして画像信号処理装置(図示省略)に入力され、予め定められた画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の色材諧調データに変換され、露光装置26に出力される。
続いて、画像形成動作の開始に伴い、感光体ドラム22及び転写ドラム30は同期して回転を開始する。このとき、先端グリッパ32及び後端グリッパ34は、ともに開いている。また、先端グリッパ32は、転写ドラム30とともに回転するのに対して、後端グリッパ34は、転写ドラム30とともに回転することなく待機位置に静止している(周速度がゼロである)。詳細には、図4(A)に示すように、後端グリッパ34は、転写ドラム30の外周であって、給紙位置Paと転写部位Trとの間の位置に対向するように配置されている。
続いて、図1に示すように、回転する感光体ドラム22の感光層22Aが帯電装置24により帯電された後、露光装置26により感光体ドラム22へ光が照射されて、画像情報に応じた一色目(一例としてイエロー)の静電潜像が形成される。また、転写ドラム30が回転を開始するのに伴い、用紙検知センサ36が転写ドラム30の回転の位相の測定を行う。測定された位相は、制御部20へと送られる。
一方、現像装置28では、感光体ドラム22上に形成される静電潜像に対応する色成分トナーを有する現像装置(イエローの場合にはイエローの現像器28Y)が、感光体ドラム22との対向位置に配置されるように予め回転させられ、停止している。そして、現像器28Yにより感光体ドラム22上の静電潜像が現像され、感光体ドラム22上にトナー像Tが形成される。そして、トナー像T(ここではイエローのトナー像)は、感光体ドラム22の回転に伴って転写装置14と対向する転写部位Trに向かって送られていく。
また、画像形成動作の開始に対応して、記録用紙Pの供給も行われる。詳細には、取出しロール18Bにより用紙収容部18Aから取り出した記録用紙Pを、分離ロール18Cを経て、搬送ロール18Eを用いて供給経路40に送り出す。そして、用紙検知センサ36が記録用紙Pの搬送方向の先端が通過したことを検出し、検出信号を制御部20へと送る。検出信号を受けた制御部20は、用紙検知センサ36によって得られた検出信号及び位相に基づき、先端グリッパ32が給紙位置Paに到達するのに合わせて記録用紙Pが給紙位置Paに到達するように、搬送を制御する。
続いて、図4(B)に示すように、給紙位置Paにおいて、先端グリッパ32が開いた状態から閉じた状態へと移行する。これに伴って、記録用紙Pの搬送方向の先端部が先端グリッパ32によって把持される。なお、先端グリッパ32による記録用紙Pの把持の詳細については後述する。また、このとき、後端グリッパ34は、転写ドラム30の外周であって、待機位置に静止している。そして、記録用紙Pを把持した先端グリッパ32は、静止した後端グリッパ34と転写ドラム30の回転軸31Aとの間を通過する。
続いて、後端グリッパ34と回転軸31Aとの間を通過した先端グリッパ32は、記録用紙Pを把持したまま転写部位Trを通過する。転写部位Trを通過した記録用紙Pは、先端グリッパ32に把持されたまま転写ドラム30の外周面31Eに巻き付いた状態となって回転経路43(図1参照)を搬送される。
続いて、図1に示すように、露光装置26により画像情報に応じた一色目(一例としてイエロー)の静電潜像が感光体ドラム22上に形成された後に、用紙検知センサ36によって記録用紙Pの搬送方向の後端が通過したことが検知される。そして、用紙検知センサ36からの検知信号を受けた制御部20が、後端グリッパ34(具体的には図示しないソレノイド)へと指示を出す。指示を受けた後端グリッパ34は、開いた状態から閉じた状態へと移行する(図3(A)の矢印D1参照)。
続いて、図4(C)に示すように、閉じた後端グリッパ34は、転写ドラム30と同期して回転を開始する。言い換えると、記録用紙Pは、搬送方向の先端部を先端グリッパ32によって把持され、かつ後端部を後端グリッパ34によって保持されながら転写ドラム30とともに回転する。そして、感光体ドラム22上に形成された一度目(一例としてイエロー)のトナー像は、感光体ドラム22と転写ドラム30とが対向する転写部位Trにおいて、転写ドラム30上の記録用紙Pに転写される。なお、転写後に感光体ドラム22上に残留したトナーは、清掃装置46(図1参照)によって除去される。
続いて、二色目から最終色の前(一例としてマゼンタ、シアンの順)までの潜像形成、現像、及び転写が、上述した手順に従って同様に繰り返される。ここで、各色のトナー像Tを形成するに際しては、現像装置28(図1参照)が回転を行い、対応する現像器28M、28C、28K(図1参照)が停止位置に配置される。この間、図4(D)に示すように、記録用紙Pは、先端グリッパ32及び後端グリッパ34によって、転写ドラム30に巻き付けられた状態で回転搬送され、転写部位Trを通過するたびに二色目以降のトナー像が重ねあわされるようにして順次転写される。その結果、黒(K)を除く、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)各色のトナー像が、転写ドラム30上の記録用紙Pに多重転写される。
そして、最終色(一例として黒)のトナー像Tが転写されるときには、最終色前の転写のときと異なり、転写部位Trを抜けた後、先端グリッパ32が閉じた状態から開いた状態へと移行する。これにより、先端グリッパ32による記録用紙Pの把持が解除される。そして、図1に示すように、カラー画像が形成された記録用紙Pは、記録用紙Pの搬送方向の先端が転写ドラム30から剥離され、排紙位置Pbから排出経路41へと進入する。
続いて、記録用紙Pが搬送されるのに合せて、記録用紙Pの搬送方向の後端を保持する後端グリッパ34は、閉じた状態から開いた状態へと移行する(図3(A)の矢印D2参照)。なお、後端グリッパ34が閉じた状態から開いた状態へと移行するときは、露光装置26により画像情報に応じた最終色(一例として黒)の静電潜像は、形成中又は形成された後である。そして、開いた状態の後端グリッパ34は、待機位置で停止する。
続いて、後端グリッパ34による保持が解除された記録用紙Pの搬送方向の後端は、転写ドラム30から剥離され排紙位置Pbから排出経路41へと進入する。そして、排出経路41へと進入した記録用紙Pは、定着装置16に送られ、加熱ロール16A及び加圧ロール16Bによってトナー像Tが定着される。定着終了後の記録用紙Pは、排出ロール44によって画像形成装置10の機外に排出され、排紙積載部42に積載される。
(作用)
次に、第1実施形態の作用について説明する。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
図7(A)及び図8(A)に示すように、記録用紙Pが進入する前は、先端グリッパ32が既述の移動規制部材(図示省略)により接触部100側への移動を規制されており、先端グリッパ32と接触部100との間が開放されている。また、スプリング106が自然長であり、第1摩擦部102は第2摩擦部104の上面よりも上側(先端グリッパ32側)に突出(上昇)している。
ここで、図11には、比較例の転写ドラム200が示されている。転写ドラム200は、本実施形態の転写ドラム30において、接触部100に換えて接触部202が設けられている。なお、接触部202は、全て第2摩擦部104と同じ材質で構成されている。
比較例の転写ドラム200では、記録用紙Pの先端が先端グリッパ32と接触部202との間に進入するとき、記録用紙Pの先端が摩擦係数の高い接触部202と接触する。このため、記録用紙Pの先端の移動が摩擦力で抑制されて引っ掛かり、記録用紙Pを斜めに把持するなどの初期の把持不良が生じる。そして、記録用紙Pに折れ曲がりやしわが生じることになる。
また、図示を省略するが、他の比較例として、先端グリッパ及び接触部の両方が第1摩擦部102で構成されている場合には、先端グリッパ及び接触部で記録用紙Pを把持した後、把持した記録用紙Pに作用する摩擦力が低いため、記録用紙Pがずれる(把持不良)。
一方、図7(B)及び図8(B)に示すように、本実施形態の転写ドラム30では、記録用紙Pの先端が先端グリッパ32と接触部100との間に進入したとき、第1摩擦部102が第2摩擦部104よりも高い位置にあるため、記録用紙Pの先端は第2摩擦部104よりも先に第1摩擦部102と接触する。そして、記録用紙Pの先端は、摩擦係数が低い第1摩擦部102に沿って移動するため、途中で引っ掛かることが抑制され、初期の把持不良(把持するときの不良)が抑制される。
続いて、図7(C)及び図8(C)に示すように、記録用紙Pの先端がストッパ部32Fと接触する直前に既述の移動規制部材(図示省略)が退避位置へ移動し、引張りばね66の引張力によって先端グリッパ32の先端部32Aが接触部100側へ移動する。これにより、摩擦部材68が記録用紙Pと接触するとともに記録用紙Pを接触部100側へ押し付ける。このとき、摩擦部材68の押付力でスプリング106が縮み、第1摩擦部102が下降する。そして、第1摩擦部102の上面と第2摩擦部104の上面とが揃った状態で、記録用紙Pが摩擦部材68(先端グリッパ32)と第1摩擦部102及び第2摩擦部104(接触部100)とで挟まれる。
また、先端グリッパ32と接触部100とで記録用紙Pを把持している状態では、第1摩擦部102よりも摩擦係数が高い第2摩擦部104が記録用紙Pと接触しているため、記録用紙Pの抜け方向の移動が規制される。これにより、記録用紙Pの把持状態が維持される(把持した後の把持不良が抑制される)。特に、本実施形態では、記録用紙PのZ方向両端部が第2摩擦部104と接触しているため、さらに記録用紙Pの把持状態が維持され、把持不良が抑制される。
加えて、転写ドラム30では、第1摩擦部102と第2摩擦部104がZ方向で交互に配置されているので、第1摩擦部102がZ方向で偏って配置されている構成と比べると、記録用紙PにZ方向で均等な摩擦力が作用する。これにより、記録用紙Pを把持するときの引っ掛かり(把持不良)がさらに抑制される。
また、転写ドラム30では、第1摩擦部102がスプリング106により高さを変更可能となっているので、第1摩擦部102の上面と第2摩擦部104の上面とが揃えられる。これにより、記録用紙Pが平らな状態で把持され(安定した状態で把持され)て、記録用紙Pの変形が抑制される。そして、記録用紙Pの把持位置が安定する。
さらに、転写ドラム30では、第1摩擦部102の高さをスプリング106で変更しているので、別途、高さ変更のための駆動機構を設ける必要がなく、簡易な構成で第1摩擦部102の高さ変更が行われる。
そして、図1において、画像形成装置10及び転写装置14としては、記録用紙Pが、ずれを抑制された状態で搬送され、転写及び定着が行われるので、記録用紙P上のトナー像Tの位置ずれ(本来の画像形成位置からのずれ)が抑制される。また、カラーの画像形成を行った場合は、記録用紙P上のトナー像に他の色のトナー像を重ねるときの色ずれが抑制される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る記録媒体搬送体、転写装置、及び画像形成装置の一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態に係る記録媒体搬送体、転写装置、及び画像形成装置の一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図9には、第2実施形態の一例としての転写ドラム120が示されている。転写ドラム120は、既述の転写ドラム30(図2(B)参照)において、先端グリッパ32に換えて把持部の一例としての先端グリッパ122が設けられ、接触部100に換えて接触部130が設けられている。なお、先端グリッパ122及び接触部130を除く他の部位については、転写ドラム30と同様の構成であるため、説明を省略する。
(先端グリッパ)
次に、先端グリッパ122について説明する。
次に、先端グリッパ122について説明する。
図9に示すように、先端グリッパ122は、第1実施形態の先端グリッパ32(図7(A)参照)において、先端部32Aに換えて先端部123が設けられており、他の構成は先端グリッパ32と同様となっている。また、先端グリッパ122は、一例として、ステンレス鋼(SUS)で構成されている。そして、先端グリッパ122は、先端グリッパ122の閉状態で感光体ドラム22(図1参照)と接触しないように構成されている。
先端部123は、Z方向を長手方向とする板状の部位であり、記録用紙P(図9では図示省略)が進入してくる側に開口した凹状のスリット部123Aが、Z方向に間隔をあけて複数個所に形成されている。そして、2つのスリット部123Aの間が、板状部123Bとなっている。板状部123Bの下面には、摩擦部材68が接着固定されている。そして、先端部123の下面で摩擦部材68よりも傾斜部32Bに近い側には、下方側へ突出したストッパ部32Fが設けられている。
各スリット部123Aは、後述する第1摩擦部132の大きさ及び配置に合せて形成されている。これにより、先端グリッパ122と接触部130が接触したとき、各スリット部123A内に第1摩擦部132が配置され、板状部123Bの摩擦部材68と第1摩擦部132が接触しないようになっている。なお、図9では、先端グリッパ122及び接触部130の構成を分かり易くするために、先端グリッパ122をR方向にずらして表示している。
一方、Z方向で先端グリッパ122よりも外側の領域には、ソレノイド(図示省略)の動作でZ方向へ突出又は退避する円柱状の移動規制部材(図示省略)が設けられている。そして、この移動規制部材がZ方向へ突出して先端グリッパ122の先端部123の下面と接触することで、引張りばね66(図7(A)参照)の引張力が作用している状態でも、先端グリッパ122が接触部130に対して開放状態で保持されるようになっている。ここで、先端グリッパ122は、記録用紙Pの搬送方向の下流側に向けて開放するようになっている。なお、移動規制部材が退避位置へ移動したときは、既述のように、引張りばね66の引張力によって先端グリッパ122が閉じることになる。
(接触部)
次に、接触部130について説明する。
次に、接触部130について説明する。
図9に示すように、接触部130は、記録用紙P(図1参照)に対する第1の摩擦係数μ1(図示省略)を有する第1摩擦部132と、第2摩擦部104と、を有している。そして、第1摩擦部132と第2摩擦部104は、それぞれ複数設けられており、Z方向に交互に並んでいる。
第1摩擦部132は、直方体状のブロックの角部が湾曲面となるように円弧状にカットされた形状となっている。また、第1摩擦部132は、ポリアセタール(POM樹脂)、ナイロン、ステンレス鋼などの金属で構成されるものであり、本実施形態では一例として、ポリアセタールを用いている。さらに、第1摩擦部132は、第2摩擦部104よりもR方向の高さが高くなっており、転写ドラム120の筒部31(基部31B)上に直接、取り付けられて固定されている。
このように、転写ドラム120では、R方向における第1摩擦部132の突出量が第2摩擦部104の突出量よりも大きくなっている。そして、先端グリッパ122は、第1摩擦部132を避けて第2摩擦部104と共に記録用紙Pを把持するようになっている。なお、第1摩擦部132のZ方向の配置は、第1実施形態の第1摩擦部102(図6参照)のZ方向の配置と同様であるため、説明を省略する。
(作用)
次に、第2実施形態の作用について説明する。
次に、第2実施形態の作用について説明する。
図10(A)に示すように、記録用紙Pが進入する前は、先端グリッパ122が既述の移動規制部材(図示省略)により接触部130側への移動を規制されており、先端グリッパ122と接触部130との間が開放されている。また、第2摩擦部132は第2摩擦部104の上面よりも上側(先端グリッパ122側)に突出している。
続いて、図10(B)に示すように、記録用紙Pの先端が先端グリッパ122と接触部130との間に進入したとき、第1摩擦部132が第2摩擦部104よりも高い位置にあるため、記録用紙Pの先端は第2摩擦部104よりも先に第1摩擦部132と接触する。そして、記録用紙Pの先端は、第2摩擦部104よりも摩擦係数が低い第1摩擦部132に沿って移動するため、途中で引っ掛かることが抑制され、初期の把持不良が抑制される。
続いて、図10(C)に示すように、記録用紙Pの先端がストッパ部32F(図9参照)と接触する直前に既述の移動規制部材(図示省略)が退避位置へ移動し、引張りばね66(図7(A)参照)の引張力によって先端グリッパ122の先端部123が接触部130側へ移動する。これにより、摩擦部材68が記録用紙Pと接触するとともに記録用紙Pを第2摩擦部104側へ押し付け、記録用紙Pが摩擦部材68(先端グリッパ122)と第2摩擦部104(接触部130)とで挟まれる。
このとき、第1摩擦部132の上端部がスリット部123A(摩擦部材68の間も含む)内に収容されるため、第1摩擦部132上に配置されている記録用紙Pの一部は、先端グリッパ122によって第1摩擦部132に押し付けられることはない。なお、図10(C)では、第1摩擦部132の配置を分かり易くするために第1摩擦部132の突出量を大きくして示しており、記録用紙Pに凹凸が形成されているが、実際は第1摩擦部132の突出量は記録用紙Pに凹凸が形成されてしまうほどの量ではなく、少ない突出量(例えば0.5mm)となっている。
ここで、先端グリッパ122と接触部130とで記録用紙Pを把持している状態では、第1摩擦部132よりも摩擦係数が高い第2摩擦部104が記録用紙Pと接触しているため、記録用紙Pの移動が規制される。これにより、記録用紙Pの把持状態が維持される。特に、本実施形態では、記録用紙PのZ方向両端部が第2摩擦部104と接触しているため、さらに記録用紙Pの把持状態が維持され(記録用紙Pのずれが抑制され)、把持後の把持不良が抑制される。
加えて、転写ドラム120では、第1摩擦部132と第2摩擦部104がZ方向で交互に配置されているので、第1摩擦部132がZ方向で偏って配置されている構成と比べると、記録用紙PにZ方向で均等な摩擦力が作用する。これにより、記録用紙Pを把持するときの引っ掛かりがさらに抑制される。
そして、図1において、画像形成装置10及び転写装置14としては、記録用紙Pが、ずれを抑制された状態で搬送され、転写及び定着が行われるので、記録用紙P上のトナー像Tの位置ずれ(本来の画像形成位置からのずれ)が抑制される。また、カラーの画像形成を行った場合は、記録用紙P上のトナー像に他の色のトナー像を重ねるときの色ずれが抑制される。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
図5(B)に示すように、高さ変更手段の他の例として、スプリング106(図5(A)参照)に換えて直方体状の弾性体108を用いてもよい。弾性体108は、一例として、ポリウレタンスポンジが用いられる。
また、高さ変更手段は、弾性体に限らず、アクチュエータを用いた昇降機構や偏心カムを用いた昇降機構で構成してもよい。
さらに、第1実施形態では第1摩擦部102の高さを変更可能(移動可能)としたが、これに限らず、第2摩擦部104の高さを変更可能としてもよい。一例として、第1実施形態の転写ドラム30において、第1摩擦部102に換えて基部31B上に第2実施形態の第1摩擦部132が固定されており、第2摩擦部104の下面と基部31Bとの間にアクチュエータで構成された高さ変更手段が設けられていてもよい。この構成では、先端グリッパ32と接触部100とで記録用紙Pを挟むときに、第2摩擦部104が上昇して、第1摩擦部102の上面と第2摩擦部104の上面とが揃えられる。そして、先端グリッパ32が開放されるときに、第2摩擦部104が下降して、第1摩擦部102が第2摩擦部104よりも上方に配置される。
加えて、表面が第1摩擦部102、裏面が第2摩擦部104で構成された接触部を用いて、記録用紙Pの進入時に第1摩擦部102が上側に配置され、記録用紙Pを把持するときに回転して第2摩擦部104が上側に配置されるものであってもよい。
また、記録媒体搬送体は、転写ドラム30、120に限らず、単に記録用紙Pを搬送するための搬送ロールであってもよい。そして、画像形成装置は、電子写真方式に限らず、インクジェット方式など他の画像形成方式のものであってもよい。
さらに、転写ドラム30において、摩擦部材68を設けていなくても、記録用紙Pの把持不良が抑制される。
10 画像形成装置
14 転写装置
22 感光体ドラム(像保持体の一例)
28 現像装置(現像剤像形成手段の一例)
30 転写ドラム(記録媒体搬送体の一例)
31 筒部
31D 切欠部
31E 外周面
32 先端グリッパ(把持部の一例)
33 転写バイアス印加部(転写手段の一例)
50 転写ドラム駆動部(回転手段の一例)
100 接触部
102 第1摩擦部
104 第2摩擦部
106 スプリング(高さ変更手段及び弾性体の一例)
120 転写ドラム(記録媒体搬送体の一例)
122 先端グリッパ(把持部の一例)
130 接触部
132 第1摩擦部
T トナー像(現像剤像の一例)
14 転写装置
22 感光体ドラム(像保持体の一例)
28 現像装置(現像剤像形成手段の一例)
30 転写ドラム(記録媒体搬送体の一例)
31 筒部
31D 切欠部
31E 外周面
32 先端グリッパ(把持部の一例)
33 転写バイアス印加部(転写手段の一例)
50 転写ドラム駆動部(回転手段の一例)
100 接触部
102 第1摩擦部
104 第2摩擦部
106 スプリング(高さ変更手段及び弾性体の一例)
120 転写ドラム(記録媒体搬送体の一例)
122 先端グリッパ(把持部の一例)
130 接触部
132 第1摩擦部
T トナー像(現像剤像の一例)
Claims (9)
- 外周面に切欠部が形成され、該外周面に記録媒体が巻きつけられる筒部と、
前記切欠部内に設けられ、記録媒体に対する第1の摩擦係数を有する第1摩擦部と、前記記録媒体に対する前記第1の摩擦係数よりも高い第2の摩擦係数を有する第2摩擦部と、を備え、記録媒体の先端に対して前記第1摩擦部が前記第2摩擦部よりも先に接触する接触部と、
前記筒部に一端が連結され、他端が前記筒部に対して相対移動し、前記接触部との間に進入する記録媒体を把持する把持部と、
を有する記録媒体搬送体。 - 前記第1摩擦部と前記第2摩擦部が、記録媒体の搬送方向と交差する幅方向に交互に並んでいる請求項1に記載の記録媒体搬送体。
- 前記第1摩擦部及び前記第2摩擦部の一方と前記筒部との間には、前記接触部と前記把持部との間に記録媒体が進入するときと、前記接触部と前記把持部とで記録媒体が把持されるときとで、前記筒部の径方向における前記第1摩擦部及び前記第2摩擦部の一方の高さを変更する高さ変更手段が設けられている請求項1又は請求項2に記載の記録媒体搬送体。
- 前記高さ変更手段は、前記第1摩擦部を、前記接触部と前記把持部との間に記録媒体が進入するときに前記径方向の外側に前記第2摩擦部よりも高く上昇させ、前記接触部と前記把持部とで記録媒体を把持するときに前記径方向の内側に前記第2摩擦部よりも低く下降させる請求項3に記載の記録媒体搬送体。
- 前記高さ変更手段は、前記把持部の把持動作に伴って前記第1摩擦部を前記径方向の内側へ下降させる弾性体である請求項4に記載の記録媒体搬送体。
- 前記筒部の径方向における前記第1摩擦部の突出量が前記第2摩擦部の突出量よりも大きく、
前記把持部は、前記第1摩擦部を避けて前記第2摩擦部とで記録媒体を把持する請求項1又は請求項2に記載の記録媒体搬送体。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の記録媒体搬送体と、
前記記録媒体搬送体を回転させる回転手段と、
前記記録媒体搬送体の外周面と対向する像保持体上の現像剤像を、前記把持部と前記接触部との間で把持されつつ前記回転手段の回転で搬送される記録媒体に転写する転写手段と、
を有する転写装置。 - 前記像保持体と、
前記像保持体上に現像剤像を形成する現像剤像形成手段と、
前記像保持体上の現像剤像を記録媒体に転写する請求項7に記載の転写装置と、
を有する画像形成装置。 - 前記像保持体と、
前記像保持体上に現像剤像を形成する現像剤像形成手段と、
前記記録媒体搬送体を複数回まわして前記像保持体上の現像剤像を記録媒体に重ねて転写する請求項7に記載の転写装置と、
を有する画像形成装置。
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