JP5988487B2 - アタッチメント、電線カバーの間接取付方法、および電線カバーモジュール - Google Patents

アタッチメント、電線カバーの間接取付方法、および電線カバーモジュール Download PDF

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Description

本発明は、アタッチメント、電線カバーの間接取付方法、および電線カバーモジュールに関する。
架線などの電線には、たとえば工事の際に工事機器のクレーン、アームなどが直接に当たらないように、電線カバーを取り付ける。電線カバーは、たとえば特許文献1に開示されている。
特開平10−40759号公報
電線カバーは、たとえば樹脂材料を円筒形状に形成したものである。電線カバーは、円筒側面のスリットから電線を入れることにより、電線に取り付けることができる。電線の周囲を電線カバーにより被覆できる。
しかしながら、電線カバーのスリットから電線を入れるためには、作業者は、電線の近くで作業する必要がある。作業者は、電線カバーを両手で開き、両手で持った電線カバーを電線まで持っていき、電線カバー内に電線を押し込むという、一連の作業を、電線の近くで実施する必要がある。作業者は、電線に対して電線カバーを直接工法で取り付ける必要がある。
このように電線カバーの取り付け作業では、作業者が電線などから離れた状態で作業できるようにすることが、求められている。
本発明に係るアタッチメントは、電線カバーの電線が配線される本体部に形成されたスリットを開くために電線カバーに取り付け可能なアタッチメントであって、電線カバーに取り付けた状態において、電線カバーのスリットに挿入される第1先端部および第2先端部と、電線カバーの本体部の外側を挟んで配置される第1リンク部および第2リンク部と、第1リンク部および第2リンク部に設けられる一対の把持部と、を有し、第1先端部は第1リンク部に連結され、第2先端部は第2リンク部に連結され、一対の把持部が把持されることにより第1先端部および第2先端部が開く。
好適には、第1リンク部および第2リンク部の少なくとも一方のリンク部についての電線カバー側の内面には、電線カバーへ向かって突出する突起部が形成される、とよい。
好適には、第1リンク部および第2リンク部の少なくとも一方のリンク部は、該リンク部の内面に貫通する貫通孔を有し、貫通孔には、係止部材が挿入され、突起部は、貫通孔に挿入された係止部材が内面から突出することにより形成される、とよい。
好適には、係止部材は、貫通孔に挿入された状態で第1リンク部または第2リンク部に固定される、とよい。
好適には、第1先端部および第2先端部は、第1リンク部および第2リンク部についての幅方向の一方側に設けられ、電線カバーに取り付けた状態において電線カバーのスリットに挿入される第3先端部および第4先端部を有し、第3先端部および第4先端部は、第1リンク部および第2リンク部についての幅方向の他方側に設けられる、とよい。
本発明に係る電線カバーの間接取付方法は、電線カバーの電線が配線される本体部に形成されたスリットを開いてスリットから本体部内に電線を入れることにより電線に電線カバーを取り付ける方法であって、電線カバーに、電線カバーのスリットを開くための一対の把持部を有するアタッチメントを本体部の外側を挟み込むように取り付け、アタッチメントの一対の把持部を作業具で挟むことにより電線カバーのスリットを開いた状態に保持し、作業具に保持された電線カバーの本体部内にスリットから電線を入れる。
本発明に係る電線カバーモジュールは、電線に取り付けられる電線カバーと、電線カバーに取り付けられ、電線カバーについての電線を入れるためのスリットを開くアタッチメントと、を有し、アタッチメントは、電線カバーに取り付けた状態において、電線カバーの電線が配線される本体部に形成されたスリットに挿入される第1先端部および第2先端部と、電線カバーの本体部の外側を挟んで配置される第1リンク部および第2リンク部と、第1リンク部および第2リンク部に設けられる一対の把持部と、を有し、第1先端部は第1リンク部に連結され、第2先端部は第2リンク部に連結され、一対の把持部が把持されることにより第1先端部および第2先端部が開き、電線カバーのスリットを開く。
本発明では、電線カバーに、電線カバーのスリットを開くためのアタッチメントを取り付ける。アタッチメントは、電線カバーに取り付けた状態において、電線カバーのスリットに挿入される第1先端部および第2先端部と、電線カバーを挟んで配置される第1リンク部および第2リンク部と、第1リンク部および第2リンク部に設けられる一対の把持部と、を有する。そして、第1先端部は第1リンク部に連結され、第2先端部は第2リンク部に連結され、一対の把持部が把持されることにより第1先端部および第2先端部が開く。
よって、一対の把持部をたとえばヤットコで挟むことにより、電線カバーのスリットを開き、電線に電線カバーを取り付けることができる。間接工法により、電線カバーを電線に取り付けることができる。作業者は、電線などから離れた状態で取付作業を実施できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電線カバーモジュールの取り付け状態を示す説明図である。 図2は、蛇腹の電線カバーとして用いることができる蛇腹管の一例を示す斜視図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係るアタッチメントの分解斜視図である。 図4は、図3のアタッチメントの斜視図である。 図5は、間接工法による電線カバーモジュールの取付作業工程の一例の説明図である。 図6は、電線カバーモジュールの製造工程を示す説明図である。 図7は、ヤットコに把持された電線カバーモジュールの開き状態の説明図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係るアタッチメントの側面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る電線カバーモジュール1の取り付け状態を示す説明図である。
図1には、電柱11が図示されている。電柱11の先端部には、電線12が取り付けられる。電線12は、図示外の左右の電柱11との間に架け渡される。電柱11の中段部には、変圧器13が取り付けられている。変圧器13は、図示外の分岐電線により、電線12に接続される。
図1では、電線12に電線カバーが取り付けられる。電柱11間の直線状の電線部分には、直管の筒形状の電線カバー14が取り付けられる。電柱11上で湾曲する電線部分には、第1実施形態の電線カバーモジュール1が取り付けられる。
電線カバーモジュール1は、蛇腹の電線カバー2と、蛇腹の電線カバー2の外周に取り付けられた複数のアタッチメント3と、を有する。
図1の例では、蛇腹の電線カバー2が、屈曲した電線部分に取り付けられる。屈曲した電線部分は、蛇腹の電線カバー2により覆われる。蛇腹の電線カバー2は、屈曲した電線部分の電線カバー2として機能する。
図2は、蛇腹の電線カバー2として用いることができる蛇腹管20の一例を示す斜視図である。
図2の蛇腹管20は、たとえばEVA(エチレン酢酸ビニル)などの樹脂材料を成形したものである。蛇腹管20は、略円筒形状の蛇腹円筒部21、スリット22、一対のアウターリブ部23、およびインナーリブ部24、を有する。
蛇腹円筒部21が円筒の蛇腹構造であることにより、単なる円筒の直管構造と比べて、蛇腹円筒部21は曲がり易い。蛇腹管20は、電線の直線部分だけでなく、湾曲部分についても、容易に取り付けることができる。蛇腹管20は、縁廻り線やリード線など、直管の防護具では防護できない箇所に使用できる。不特定形状に曲がっている電線部分に対して容易に取り付けることができる。
スリット22は、蛇腹円筒部21の円筒軸方向に沿って蛇腹円筒部21の全長に渡って形成される。蛇腹円筒部21は、スリット22により分断され、スリット22により開くことができる。
一対のアウターリブ部23は、スリット22に沿って蛇腹円筒部21の外周面に立設される。一対のアウターリブ部23の間に、スリット22が位置する。
インナーリブ部24は、蛇腹円筒部21の内周面に設けられる。インナーリブ部24は、スリット22により分断される内周面についての一方側のエッジから、他方側のエッジに向かって突出する。インナーリブ部24は、内周面に沿って突出する。スリット22は、インナーリブ部24により内側から覆われる。蛇腹円筒部21に収容した電線が、エッジに当たり難くなる。
このような構造を有する蛇腹管20は、直接工法により電線12に取り付けることが可能である。
直接工法により蛇腹管20を電線12に取り付ける場合、作業者は、たとえば高所作業車の昇降可能な作業台に乗り、蛇腹管20を取り付ける電線12の近くまで移動する。作業者は、電線12の近くにおいて取付作業を実施する。
直接工法の取付作業において、作業者は、まず、蛇腹管20を切断する。蛇腹管20は、たとえば5メートル、10メートルなどの規定の長さで販売される。蛇腹管20は、取り付ける電線12の長さに合わせて切断される。
次に、作業者は、切断した蛇腹管20の一対のアウターリブ部23の間に外から両手を入れて、蛇腹管20のスリット22を開く。蛇腹管20は、電線12から脱落しない強度に形成する必要があること、また、蛇腹構造であることから、比較的強い力でスリット22を開く必要がある。作業者は、両手で電線カバー2を開く必要がある。
蛇腹管20のスリット22を両手で開いた状態で、作業者は、蛇腹管20を電線12まで持っていき、蛇腹管20に電線12を押し込む。作業者は、蛇腹管20を両手で開いた状態において蛇腹管20内に電線12を押し込む作業を、蛇腹管20の全長にわたって繰り返す。
また、作業者は、蛇腹管20を開くために両手が塞がった状態で、屈曲した電線12に合わせて蛇腹管20を曲げながら取り付ける必要がある。熟練した作業者は、取り付ける電線12の周囲で蛇腹管20を回すなどの工夫をして作業を行う。熟練作業者と、不慣れな作業者とでは、作業効率に大きな差が生じる。
また、作業中に電線12が作業者の手が届かない位置になると、取り付け作業中に作業台を移動させる必要がある。取り付け作業は中断される。
このように直接工法では、電線12などの近くにおいて作業する必要があること、作業性を向上させることに限界があること、などの課題がある。
このため、蛇腹管20による電線カバー2を電線12に取り付ける作業では、作業者が電線12などから離れた状態で作業できるようにすること、すなわち間接工法により作業できるようにすることが求められる。
そこで、本実施形態では、蛇腹管20などによる電線カバー2に対してアタッチメント3を取り付けて電線カバーモジュール1を構成し、この電線カバーモジュール1をヤットコなどの工具を用いて電線12に取り付けることを可能にする。間接工法による作業を可能にする。
図3は、本発明の第1実施形態に係るアタッチメント3の分解斜視図である。
図4は、図3のアタッチメント3の斜視図である。
アタッチメント3は、図1に示すように、電線カバー2の外周に取り付けられる。
アタッチメント3は、第1パーツ30、第1係止部材40、第2パーツ50、および第2係止部材60を有する。
第1パーツ30は、第1把持部31、第1リンク部32、第1引出部33、第1先端部34、第3先端部35、第3把持部36、および第5把持部37を有する。
第2パーツ50は、第2把持部51、第2リンク部52、第2引出部53、第2先端部54、第4先端部55、第4把持部56、および第6把持部57を有する。
第1リンク部32および第2リンク部52は、略円筒形状の電線カバー2より一回り大きい内径のリングを均等に2分割した半円弧形状を有する。第1リンク部32の半円弧形状の一端部と第2リンク部52の半円弧形状の一端部とは、回転軸用のボス71と受け孔72とが係合することにより、互いに回転可能に連結される。第1リンク部32と第2リンク部52とは、リングを開閉するように互いに回動する。
第1把持部31は、第1リンク部32についての、半円弧形状の一端部寄りの外周面に立設される。第2把持部51は、第2リンク部52についての、半円弧形状の一端部寄りの外周面に立設される。第1把持部31と第2把持部51とによる一対の把持部を挟むことにより、第1リンク部32と第2リンク部52とによるリングを開くことができる。第1リンク部32の他端と第2リンク部52の他端との間が開く。
第1把持部31および第2把持部51は、第1リンク部32および第2リンク部52に立設された略平板形状を有する。第1把持部31についての第2把持部51と反対側の面と、第2把持部51についての第1把持部31と反対側の面とは、ローレット加工により凹凸が形成される。凹凸が形成されたローレット加工部73の周囲には、外周リブ部74が立設する。外周リブ部74は、略四角形の領域であるローレット加工部73の左右方向両側に沿って設けた一対のリブ部として設けられる。外周リブ部74は、略平板形状の把持部についての、左右方向両側に沿って立設する。ローレット加工部73の周囲の3方向は、一対のリブ部としての外周リブ部74と、第1リンク部32または第2リンク部52の外周面とにより囲まれる。ローレット加工および3方向からの囲い込み構造により、一対の把持部を道具でしっかりと挟むことができる。一対の把持部をヤットコなどの道具で挟んだ状態で、道具と一対の把持部との間にねじり方向の力が作用したとしても、道具から一対の把持部が脱落し難くなる。
第1引出部33は、半円弧形状の第1リンク部32の他端縁から突出して設けられる。第1引出部33は、第1リンク部32より幅広の平板形状を有し、第1リンク部32の左右方向両側へ突出する。アタッチメント3を電線カバー2の外周に取り付けた状態で、第1引出部33は、電線カバー2の外周から突出する一方のアウターリブ部23に沿って第1リンク部32の他端部から突出する。第1引出部33は、アウターリブ部23より長く突出する。
第1先端部34および第3先端部35は、第1引出部33の幅方向両端に設けられる。第1リンク部32についての左右方向両側に第1先端部34と第3先端部35とが位置する。第1先端部34および第3先端部35は、第1引出部33の先端縁から折り返して設けられる。アタッチメント3を電線カバー2の外周に取り付けた状態で、第1先端部34および第3先端部35は、電線カバー2の一対のアウターリブ部23の間に挿入される。
第3把持部36および第5把持部37は、第1引出部33に設けられる。第1引出部33の左右方向の両端に、第3把持部36および第5把持部37が設けられる。第3把持部36は、第1先端部34の反対方向へ突出する。第5把持部37は、第3先端部35の反対方向へ突出する。
第2引出部53は、半円弧形状の第2リンク部52の他端縁から突出して設けられる。第2引出部53は、第2リンク部52より幅広の平板形状を有し、第2リンク部52の左右方向両側へ突出する。アタッチメント3を電線カバー2の外周に取り付けた状態で、第2引出部53は、電線カバー2の外周から突出する他方のアウターリブ部23に沿って第2リンク部52の他端部から突出する。第2引出部53は、アウターリブ部23より長く突出する。
第2先端部54および第4先端部55は、第2引出部53の幅方向両端に設けられる。第2リンク部52についての左右方向両側に第2先端部54と第4先端部55とが位置する。第2先端部54および第4先端部55は、第2引出部53の先端縁から折り返して設けられる。アタッチメント3を電線カバー2の外周に取り付けた状態で、第2先端部54および第4先端部55は、電線カバー2の一対のアウターリブ部23の間に挿入される。一対のアウターリブ部23の間で、第2先端部54は第1先端部34と重なる。第4先端部55は、第3先端部35と重なる。
第4把持部56および第6把持部57は、第2引出部53に設けられる。第2引出部53の左右方向の両端に、第4把持部56および第6把持部57が設けられる。第4把持部56は、第2先端部54の反対方向へ突出する。第6把持部57は、第4先端部55の反対方向へ突出する。第4把持部56は第3把持部36とともにヤットコで挟むことができる。第6把持部57は第5把持部37とともにヤットコで挟むことができる。第3把持部36、第4把持部56、第5把持部37および第6把持部57にも、外側の把持面にローレット加工が施されている。
このように第1パーツ30および第2パーツ50を有するアタッチメント3は、たとえばポリカーボネートなどの高強度、高耐久性の樹脂材料を成型して形成すればよい。たとえば、第1把持部31、第1リンク部32、第1引出部33、第1先端部34、第3先端部35、第3把持部36および第5把持部37を有する第1パーツ30を射出成型により成形し、第2把持部51、第2リンク部52、第2引出部53、第2先端部54、第4先端部55、第4把持部56、および第6把持部57を有する第2パーツ50を射出成型により成形すればよい。
また、第1リンク部32には、第1貫通孔38が形成される。第1貫通孔38は、円弧形状の第1リンク部32の略中央部において、円弧方向に長い矩形に形成される。第1貫通孔38は、第1リンク部32の外面から内面へ貫通する。第1貫通孔38には、第1係止部材40が挿入して取り付けられる。第1係止部材40は、第1保持部41と、第1突出部42とを有する。
第1保持部41は、略矩形の平板形状を有する。第1係止部材40を第1貫通孔38に取り付けることにより、第1貫通孔38は第1保持部41により覆われる。略矩形の平板形状の第1保持部41は、たとえば矩形の四隅に立設したボスを第1リンク部32の外面に対応して形成した孔に挿入することにより、第1リンク部32の外面に固定される。ボスの先端部にかぎ形状の折返部を形成し、折返部を第1リンク部32の孔に引っ掛けてもよい。折返部が第1リンク部32の孔に引っ掛かることにより、ボスが第1係止部材40の抜け止めとして機能する。第1係止部材40は、第1リンク部32に取り付けた後、第1リンク部32に固定され、第1リンク部32から脱落し難くなる。
第1突出部42は、平板形状の第1保持部41の中央部に立設されたたとえばブレード形状を有する。第1リンク部32に第1係止部材40を取り付けた状態で、ブレード形状の第1突出部42の先端部は、第1リンク部32の内面から突出する。突出した先端部は、第1リンク部32の内面から電線カバー2へ向かって突出する突起部として機能する。
第2リンク部52には、第2貫通孔58が形成される。第2貫通孔58は、円弧形状の第2リンク部52の略中央部において、円弧方向に長い矩形に形成される。第2貫通孔58は、第2リンク部52の外面から内面へ貫通する。第2貫通孔58は、第1貫通孔38と対向する。第2貫通孔58には、第2係止部材60が挿入して取り付けられる。第2係止部材60は、第2保持部61と、第2突出部62とを有する。
第2保持部61は、略矩形の平板形状を有する。第2係止部材60を第2貫通孔58に取り付けることにより、第2貫通孔58は第2保持部61により覆われる。略矩形の平板形状の第2保持部61は、たとえば矩形の四隅にボスを立設させ、第2リンク部52の外面に対応する孔を形成し、このボスを孔に挿入することにより、第2リンク部52の外面に固定できる。更に、ボスの先端部にかぎ形状の折返部を形成し、折返部を第2リンク部52の孔に引っ掛けてもよい。折返部が第2リンク部52の孔に引っ掛かることにより、ボスが第2係止部材60の抜け止めとして機能する。第2係止部材60は、第2リンク部52に取り付けた後、第1リンク部32に固定され、第2リンク部52から脱落し難くなる。
第2突出部62は、平板形状の第2保持部61の中央部に立設されたたとえばブレード形状を有する。第2リンク部52に第2係止部材60を取り付けた状態で、ブレード形状の第2突出部62の先端部は、第2リンク部52の内面から突出する。突出した先端部は、第2リンク部52の内面から電線カバー2へ向かって突出する突起部として機能する。
図5は、間接工法による電線カバーモジュール1の取付作業工程の一例の説明図である。
図6は、電線カバーモジュール1の製造工程を示す説明図である。
電線12に電線カバーモジュール1を取り付ける場合、図5に示すように、作業者は、たとえば高所作業車の昇降可能な作業台に乗り、蛇腹管20を取り付ける電線12の近くまで移動する(ステップST1)。
作業現場において、まず、図6(A)に示すように規定長で販売されている蛇腹管20を、取り付ける電線12の長さに合わせて切断する(ステップST2)。
これにより、図6(B)に示すように、電線カバー2が作成される。
次に、電線カバー2に、アタッチメント3を取り付ける。
蛇腹の電線カバー2に対してアタッチメント3を取り付ける場合、図6(C)に示すように、まず、連結された第1パーツ30および第2パーツ50を、電線カバー2の端縁から挿入する(ステップST3)。
第1係止部材40および第2係止部材60が取り付けられていない状態での第1リンク部32および第2リンク部52による内径は、電線カバー2より大きい。第1パーツ30および第2パーツ50の間に電線カバー2を容易に横入れできる。
電線カバー2に装着された状態では、第1リンク部32に連結された第1先端部34および第3先端部35は、電線カバー2の一対のアウターリブ部23の間に挿入される。第2リンク部52に連結された第2先端部54および第4先端部55は、電線カバー2の一対のアウターリブ部23の間に挿入される。第1先端部34と第2先端部54とは、電線カバー2の一対のアウターリブ部23の間で重なる。第3先端部35と第4先端部55とは、電線カバー2の一対のアウターリブ部23の間で重なる。
次に、図6(D)に示すように、電線カバー2の長さ方向でのアタッチメント3の位置を決める(ステップST4)。
電線カバー2に対するアタッチメント3の取付個数および取付間隔は、たとえば取り付ける電線12の湾曲度合いに応じて現場で調整する。アタッチメント3を把持した状態での電線カバー2の開き具合を確認しながら、取付個数および取付間隔を決定すればよい。電線カバー2の長さ方向においてたとえば20から30センチメートルの間隔でアタッチメント3を取り付けることにより、電線カバー2のスリット22をその全長に渡って、一般的な電線12の太さより広く開くことが可能である。
電線カバー2に対するアタッチメント3の取付位置を決めた後、図6(E)に示すように、第1リンク部32の第1貫通孔38に第1係止部材40を取り付け、第2リンク部52の第2貫通孔58に第2係止部材60を取り付ける(ステップST5)。
第1係止部材40は、第1リンク部32に固定される。第1係止部材40の第1突出部42の先端部は、第1リンク部32の内面から突出する。第2係止部材60は、第2リンク部52に固定される。第2係止部材60の第1突出部42の先端部は、第2リンク部52の内面から突出する。電線カバー2の外形は、蛇腹による凹凸形状である。第1突出部42の先端部および第2突出部62の先端部は、アタッチメント3の内周面から突出し、蛇腹による電線カバー2の外周の窪みに入る。アタッチメント3は、ワンタッチで所望の位置に位置決めできる。蛇腹の電線カバー2からアタッチメント3が脱落し難くなる。ボスの先端部のかぎ形状の折返部により、第1係止部材40および第2係止部材60は、嵌め殺しに固定される。
以上の作業により、電線カバー2の外周にアタッチメント3が取り付けられる。取り付ける電線12に対応する長さの電線カバーモジュール1が形成される。
次に、図5に示すように、電線カバーモジュール1を電線12に取り付ける。
作業者は、高所作業用のヤットコまたはホットスティックで、アタッチメント3の第1把持部31および第2把持部51を把持する(ステップST6)。
ヤットコ4とは、後述する図8に示すように、ペンチに長い柄を取り付けたような構造を有する。第1把持部31および第2把持部51をペンチで挟む。電線カバー2に取り付けた複数のアタッチメント3を、複数のヤットコ4により同時に把持してもよい。通常、電線カバーモジュール1の端に取り付けたアタッチメント3を最初に挟む。ヤットコ4で挟まれたアタッチメント3が開き、電線カバー2のスリット22が開く。
図7は、ヤットコ4に把持された電線カバーモジュール1の開き状態の説明図である。図7において、電線カバー2は、点線で図示されている。
図7に示すように、ヤットコ4でアタッチメント3の第1把持部31および第2把持部51を把持すると、アタッチメント3の第1リンク部32および第2リンク部52は、互いに回転して開く。電線カバー2についてのスリット22の反対側の部位は、第1リンク部32と第2リンク部52との連結部分に当たる。第1リンク部32に連結された第1先端部34および第3先端部35と、第2リンク部52に連結された第2先端部54および第4先端部55とにより、電線カバー2の一対のアウターリブ部23が開く。これにより、電線カバー2は変形し、スリット22が開く。
次に、作業者は、電線カバーモジュール1を電線に取り付ける(ステップST7)。
作業者は、電線カバー2のスリット22が開いた状態の電線カバーモジュール1をヤットコ4に吊下げて、電線12まで持ち上げる。スリット22から電線カバー2内へ電線12を入れる。ヤットコ4を開いてアタッチメント3から外すと、電線カバー2は元の形状に戻る。電線カバー2はスリット22で電線12を挟む。アタッチメント3からヤットコ4を外しても、電線カバーモジュール1は電線12に取り付く。
作業者は、電線12を挟んだ状態にある電線カバーモジュール1について、複数のアタッチメント3をヤットコ4で順番に把持し、スリット22を開き、電線カバー2内へ電線12を入れる。この作業を繰り返す。
これにより、電線12の全体をスリット22から電線カバー2内へ収めることができる。電線12は、電線カバー2により被覆される。
なお、電線12が湾曲している場合、電線カバー2もそれに沿って湾曲させる必要がある。電線カバー2を湾曲させるためには、作業者は、ヤットコ4で挟んだアタッチメント3をひねったり、ねじったりする必要がある。アタッチメント3の第1把持部31および第2把持部51には、ローレット加工による凹凸および外周リブ部74が形成される。ヤットコ4でアタッチメント3をひねったとしても、ヤットコ4の間からアタッチメント3が脱落し難くい。ヤットコ4でアタッチメント3をひねったり、ねじったりできる。ヤットコ4を用いて電線12の湾曲に合わせて電線カバー2のスリット22を湾曲させることができる。電線カバーモジュール1を電線12に対して効率よく取り付けることができる。
また、アタッチメント3は、第1把持部31および第2把持部51の反対側に突出させて、第3把持部36および第4把持部56、並びに、第5把持部37および第6把持部57の2対の把持部を有する。これらの把持部をヤットコ4で挟んで引っ張ることにより、一対のアウターリブ部23の間に挟まれた電線部分を、インナーリブ部24の内側へ引き込むことができる。高い作業性が得られる。また、これらの把持部をヤットコ4で挟んで引っ張ることにより、電線12の周囲で電線カバーモジュール1を回転できる。図1に示すように電線12が連続的に湾曲して設けられる場合、一方の湾曲部分に取り付けた電線カバーモジュール1のアタッチメント3と、他方の湾曲部分に取り付けた電線カバーモジュール1のアタッチメント3とが互いに干渉しないようにする必要がある。電線12の周囲で電線カバーモジュール1を回転させることで、アタッチメント3が干渉しないように、姿勢を調整できる。
また、アタッチメント3の第1リンク部32および第2リンク部52の内面には、第1突出部42の先端部と第2突出部62の先端部とが突出する。第1突出部42の先端部と、第2突出部62の先端部とは、対向する。よって、ヤットコ4でアタッチメント3を挟んで、第1リンク部32および第2リンク部52を開いた状態では、第1リンク部32および第2リンク部52は共に、電線カバー2の長さ方向にずれ難い。図7で言えば、紙面に垂直な方向へずれ難い。
これに対して、第1リンク部32および第2リンク部52の一方のリンク部のみに突出部を突出させた場合、他方のリンク部は、電線カバー2の長さ方向にずれ易くなる。その結果、作業中にヤットコ4でアタッチメント3をひねったり、ねじったりする場合、他方のリンク部が電線カバー2に対して大きくずれる。電線カバー2のスリット22の開きは狭くなる。電線12に対する電線カバー2の取付作業性が低下する。
以上のように、本実施形態では、蛇腹管20を所定の長さに切断してなる電線カバー2に所定の間隔で複数のアタッチメント3を取り付け、各アタッチメント3をヤットコ4で把持して電線カバー2のスリット22を開いて、電線12に取り付ける。ヤットコ4を用いた間接工法により、電線カバー2を電線12に取り付けることができる。作業者は、電線12などから離れた状態で作業できる。
特に、アタッチメント3において、円弧形状の第1リンク部32には第1把持部31と第1先端部34とが設けられ、円弧形状の第2リンク部52には第2把持部51と第2先端部54とが設けられる。第1先端部34と第2先端部54とは、電線カバー2の一対のアウターリブ部23の間に挿入される。ヤットコ4により第1把持部と第2把持部とを挟むだけで、電線カバー2の一対のアウターリブ部23の間のスリット22を開くことができる。ヤットコ4でアタッチメント3を把持するだけで、電線カバー2のスリット22を開くことができる。間接工法において高い作業性が得られる。
また、第1リンク部32の左右方向の両側に第1先端部34と第3先端部35とが設けられ、第2リンク部52の左右方向の両側に第2先端部54と第4先端部55とが設けられる。第1先端部34と第2先端部54との対と、第3先端部35と第4先端部55との対とは、電線カバー2の長さ方向に離れて設けられる。1つのアタッチメント3により開くことができる電線カバー2の範囲または長さを広げることができる。スリット22を開くために電線カバー2に取り付けるアタッチメント3の個数を削減できる。
また、アタッチメント3の第1リンク部32の内面には、第1係止部材40の先端部が突出する。第1係止部材40の先端部は、電線カバー2に向かって突出する。蛇腹の電線カバー2が挿入されたアタッチメント3は、電線カバー2から脱落し難くなる。電線カバー2の長さ方向について、アタッチメント3を位置決めできる。
また、第2リンク部52の内面にも、第2係止部材60の先端部が突出する。第1リンク部32および第2リンク部52から共に電線カバー2に向かう先端部を突出させることにより、電線カバー2に対して第1リンク部32および第2リンク部52が共にずれ難くなる。電線12に沿って電線カバー2を湾曲させるためにヤットコ4をひねったとしても、電線カバー2のスリット22の開き幅を維持できる。ヤットコ4でアタッチメント3をひねって電線カバー2を湾曲させた状態でも、スリット22から電線12を容易に入れることができる。高い作業性が得られる。
また、第1係止部材40は、第1リンク部32の外面から内面に貫通する第1貫通孔38に挿入させた状態で固定される。第2係止部材60は、第2リンク部52の外面から内面に貫通する第2貫通孔58に挿入させた状態で固定される。第1リンク部32および第2リンク部52の間に電線カバー2を横入れした後に、第1係止部材40および第2係止部材60を取り付けることにより、アタッチメント3を位置決めして固定できる。アタッチメント3に対する電線カバー2の横入れ作業性を低下させることなく、電線カバー2に対してアタッチメント3を位置決めして固定できる。
そして、このような本実施形態のアタッチメント3または電線カバーモジュール1を使用することにより、以下の効果が得られる。
第1に、作業者は、変圧器13などの充電部などに近づくことなく、取り付け作業を実施できる。作業者は、間接工法で電線12に電線カバー2を取り付けることができる。
第2に、ヤットコ4などの工具でアタッチメント3を挟むことにより電線カバー2の一対のアウターリブ部23の間のスリット22を開いた状態に維持できるので、熟練していない作業者であっても、電線カバー2のスリット22に電線12を容易に入れることができる。作業者は、特殊な技巧を必要としない。ヤットコ4などの工具以外の特別な挿入冶具などが不要である。
第3に、アタッチメント3が電線カバー2から脱落しないようになっているので、電線12に電線カバー2を取り付けた後にアタッチメント3を回収する必要がない。余分な施工作業および施工時間が発生しない。
第4に、以上の効果の組み合わせにより、施工時間を格段に短縮できる。
[第2実施形態]
図8は、本発明の第2実施形態に係るアタッチメント3の側面図である。図8には、アタッチメント3とともに、ヤットコ4が点線で図示されている。
図8のアタッチメント3は、第1パーツ30、第1係止部材40、第2パーツ50、および第2係止部材60を有する。
第1パーツ30は、第1把持部31、第1リンク部32、第1引出部33、第1先端部34、第3把持部36、および第1突当板部81を有する。
第2パーツ50は、第2把持部51、第2リンク部52、第2引出部53、第2先端部54、第4把持部56、および第2突当板部91を有する。
第1パーツ30において、第1引出部33は、第1リンク部32と同じ幅に形成される。第1先端部34は、第1引出部33の先端縁から折り返して設けられる。第3把持部36は、第1引出部33から、第1先端部34の反対方向へ突出する。第1先端部34および第1引出部33は、第1リンク部32と同じ幅に形成される。
第1突当板部81は、第1リンク部32に立設される。第1突当板部81は、第1リンク部32についての、第1把持部31の取付位置から外方へ向かって突出する。第1突当板部81は、第1リンク部32の外側面と第1把持部31との間から外方へ向かって突出する。
第2パーツ50において、第2引出部53は、第2リンク部52と同じ幅に形成される。第2先端部54は、第2引出部53の先端縁から折り返して設けられる。第4把持部56は、第2引出部53から、第2先端部54の反対方向へ突出する。第2先端部54および第2引出部53は、第2リンク部52と同じ幅に形成される。
第2突当板部91は、第2リンク部52に立設される。第2突当板部91は、第2リンク部52についての、第2把持部51の取付位置から外方へ向かって突出する。第2突当板部91は、第2リンク部52の外側面と第2把持部51との間から外方へ向かって突出する。
第1突当板部81および第2突当板部91は、組み合わせることによりリング形状となる第1リンク部32および第2リンク部52から、共に外方へ突出する。図8に示すように第1リンク部32および第2リンク部52を閉じた状態では、第1突当板部81および第2突当板部91は、略一直線状に並ぶ。第1突当板部81および第2突当板部91は、第1リンク部32および第2リンク部52と同じ幅に形成される。
上述した以外のアタッチメント3の構成は、第1実施形態のものと同様である。説明を省略する。
以上のように、本実施形態では、第1リンク部32の外側面と第1把持部31との間から第1突当板部81が外方へ向かって突出する。また、第2リンク部52の外側面と第2把持部51との間から第2突当板部91が外方へ向かって突出する。
よって、図8に示すように、ヤットコ4でアタッチメント3を把持する場合、ヤットコ4の先端が第1突当板部81および第2突当板部91に突き当たる。図8と異なって第1突当板部81および第2突当板部91が無い場合、ヤットコ4の先端が、奥側へ入りすぎて、第1リンク部32および第2リンク部52を把持する恐れがある。ヤットコ4は、ペンチに長い柄を取り付けたような構造を有する。作業者は、電線から垂れ下がる電線カバーモジュール1のアタッチメント3を、遠くからヤットコ4で把持する必要がある。ヤットコ4の先端を第1把持部31および第2把持部51の外側の位置に合わせることが難しいことがある。本実施形態では、このような事態の発生を防止できる。そして、遠く離れた位置からヤットコ4でアタッチメント3を挟み、容易に開くことができる。
また、本実施形態では、第1パーツ30において、第1把持部31、第1引出部33、第1先端部34、第3把持部36、および第1突当板部81は、第1リンク部32と同じ幅に形成される。第2パーツ50において、第2把持部51、第2引出部53、第2先端部54、第4把持部56、および第2突当板部91は、第2リンク部52と同じ幅に形成される。第1実施形態の第1パーツ30および第2パーツ50についての、左右方向の幅が狭い。小さい金型を用いて、安価に第1パーツ30および第2パーツ50を射出成形できる。
以上の実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
たとえば上記実施形態では、アタッチメント3は、電線カバー2を覆うパーツとして、第1パーツ30および第2パーツ50を有する。アタッチメント3は、電線カバー2を覆うパーツとして、3つ以上のパーツを有してもよい。この場合、パーツ同士を連結するヒンジ部分は、2つ以上で必要になる。この場合でも、たとえば連結の両端のパーツに一対の把持部を設け、これをヤットコ4で挟むことにより、電線カバー2のスリット22を開くことができる。
上記実施形態では、アタッチメント3の第1リンク部32および第2リンク部52は、リングを2分割した円弧形状に形成される。この他にもたとえば、リンク部は、四角形の外形形状に形成されても、多角形の外形形状に形成されてもよい。
上記実施形態では、第1リンク部32の内面に第1係止部材40が突出し、第2リンク部52の内面に第2係止部材60が突出している。係止部材は、各リンク部に1つずつ設けられている。この他にもたとえば、複数のリンク部のうちの1つのリンク部に1つの係止部材を設けてもよい。この場合でも、電線カバー2に対してアタッチメント3が大きくずれたりし難くなる。さらに他にもたとえば、各リンク部に複数の係止部材を設けてもよい。係止部材の個数を増やすことにより、電線カバー2に対してリンク部がよりずれ難くなる。スリット22の開口維持能力を向上できる。また、複数の係止部材は、リンク部の左右の幅方向に並べて設けてよい。この場合、リンク部において、複数の蛇腹管20を連結できる。端材となった蛇腹管20をアタッチメント3で連結し、所望の長さの電線カバーモジュール1として利用できる。
上記実施形態では、リンク部の内面から電線カバー2へ向かって突出する突起部は、リンク部とは別体の係止部材をリンク部に取り付けることにより形成される。この他にもたとえば、突起部は、リンク部の内面に形成されてよい。この場合、係止部材は不要である。
上記実施形態では、第1パーツ30および第2パーツ50は、ヤットコ4の幅に合わせて形成される。そして、第1実施形態では、第1パーツ30および第2パーツ50は、その左右方向の両側に2組の先端部を有する。第2実施形態では、第1パーツ30および第2パーツ50は、1組の先端部を有する。この他にもたとえば、第1パーツ30および第2パーツ50は、3組以上の先端部を有してよい。また、第1パーツ30および第2パーツ50は、ヤットコ4と無関係な幅に形成してよい。ただし、第1パーツ30および第2パーツ50は、ヤットコ4の幅に合わせて形成することにより、蛇腹の電線カバー2の湾曲能力を最大限に維持できる。
上記実施形態では、作業現場において蛇腹管20を所定の長さに切断し、切断した蛇腹管20にアタッチメント3を取り付けている。この他にもたとえば、蛇腹管20に予め複数のアタッチメント3を取り付け、作業現場では単にこれを切断してもよい。
上記実施形態では、アタッチメント3は、蛇腹の電線カバー2に取り付けられる。この他にもたとえば、アタッチメント3は、直管の電線カバー2に取り付けてもよい。この場合、アタッチメント3を介した間接工法により、直管の電線カバー2を電線12に効率良く取り付けることができる。
1 電線カバーモジュール、2 電線カバー、3 アタッチメント、12 電線、20 蛇腹管、22 スリット、31 第1把持部、32 第1リンク部、34 第1先端部、35 第3先端部、38 第1貫通孔、40 第1係止部材、51 第2把持部、52 第2リンク部、54 第2先端部、55 第4先端部、58 第2貫通孔、60 第2係止部材

Claims (7)

  1. 電線カバーの電線が配線される本体部に形成されたスリットを開くために前記電線カバーに取り付け可能なアタッチメントであって、
    前記電線カバーに取り付けた状態において、
    前記電線カバーの前記スリットに挿入される第1先端部および第2先端部と、
    前記電線カバーの前記本体部の外側を挟んで配置される第1リンク部および第2リンク部と、
    前記第1リンク部および前記第2リンク部に設けられる一対の把持部と、
    を有し、
    前記第1先端部は前記第1リンク部に連結され、前記第2先端部は前記第2リンク部に連結され、
    前記一対の把持部が把持されることにより前記第1先端部および前記第2先端部が開く、
    アタッチメント。
  2. 前記第1リンク部および前記第2リンク部の少なくとも一方のリンク部についての前記電線カバー側の内面には、前記電線カバーへ向かって突出する突起部が形成される、
    請求項1記載のアタッチメント。
  3. 前記第1リンク部および前記第2リンク部の少なくとも一方のリンク部は、該リンク部の前記内面に貫通する貫通孔を有し、
    前記貫通孔には、係止部材が挿入され、
    前記突起部は、前記貫通孔に挿入された前記係止部材が前記内面から突出することにより形成される、
    請求項2記載のアタッチメント。
  4. 前記係止部材は、前記貫通孔に挿入された状態で前記第1リンク部または前記第2リンク部に固定される、
    請求項3記載のアタッチメント。
  5. 前記第1先端部および前記第2先端部は、前記第1リンク部および前記第2リンク部についての幅方向の一方側に設けられ、
    前記電線カバーに取り付けた状態において前記電線カバーのスリットに挿入される第3先端部および第4先端部を有し、
    前記第3先端部および前記第4先端部は、前記第1リンク部および前記第2リンク部についての幅方向の他方側に設けられる、
    請求項1から4のいずれか一項記載のアタッチメント。
  6. 電線カバーの電線が配線される本体部に形成されたスリットを開いて前記スリットから前記本体部内に電線を入れることにより前記電線に前記電線カバーを取り付ける方法であって、
    前記電線カバーに、前記電線カバーの前記スリットを開くための一対の把持部を有するアタッチメントを前記本体部の外側を挟み込むように取り付け、
    前記アタッチメントの前記一対の把持部を作業具で挟むことにより前記電線カバーの前記スリットを開いた状態に保持し、
    前記作業具に保持された前記電線カバーの前記本体部内に前記スリットから前記電線を入れる、
    電線カバーの間接取付方法。
  7. 電線に取り付けられる電線カバーと、
    前記電線カバーに取り付けられ、前記電線カバーについての前記電線を入れるためのスリットを開くアタッチメントと、を有し、
    前記アタッチメントは、
    前記電線カバーに取り付けた状態において、
    前記電線カバーの前記電線が配線される本体部に形成されたスリットに挿入される第1先端部および第2先端部と、
    前記電線カバーの前記本体部の外側を挟んで配置される第1リンク部および第2リンク部と、
    前記第1リンク部および前記第2リンク部に設けられる一対の把持部と、
    を有し、
    前記第1先端部は前記第1リンク部に連結され、前記第2先端部は前記第2リンク部に連結され、
    前記一対の把持部が把持されることにより前記第1先端部および前記第2先端部が開き、前記電線カバーの前記スリットを開く、
    電線カバーモジュール。
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