JP2016034182A - 絶縁防護具 - Google Patents

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益久 福田
Masuhisa Fukuda
益久 福田
光幸 加納
Mitsuyuki Kano
光幸 加納
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Abstract

【課題】防護対象部位の態様に柔軟に対応して効率よく安全に間接活線工法による工事を行えるようにする。
【解決手段】間接活線工法に際して防護対象部位の周囲に設けられる絶縁防護具10であり、防護対象部位を間に挟み込むことが可能なように重ね合わされる絶縁シート11、2つ折りにして重ね合わされた絶縁シート11の夫々に設けられ、夫々の間に挟み込まれる防護対象部位が延出する方向に延出させて絶縁シート11に固定され、所定の形状保持力を有する可撓性の心材12を備える。絶縁シート11を外側から挟み込むように設けられ、その先端部近傍が心材12と連結された複数のクリップを備える。心材12は、クリップ13の挟持部分の先端近傍に設けられた挿通孔に挿通させてクリップ13と連結され、クリップ13を開閉操作することにより重ね合わされた絶縁シート11の縁部が開閉される。
【選択図】図1

Description

この発明は、間接活線工法に用いる絶縁防護具に関する。
送電線などの架線工事に際しては、停電回避等を目的として活線状態(送電線に電流を流した状態)のまま工事を行う活線工法がとられている。この活線工法には、作業者が絶縁用保護具を装着して充電部に対して直接作業を行う直接活線工法と、作業者が絶縁操作棒や絶縁ヤットコ等の間接活線工具を用いてより安全に作業を行えるようにした間接活線工法とがある。このうち後者の間接活線工事に際しては、短絡や感電等の事故を防ぐため、電線の接続部分など絶縁が必要な部位(以下、防護対象部位とも称する。)を被覆するための絶縁性のシ−ト(以下、絶縁防護具とも称する。)が用いられる。
図7に間接活線工事の現場における、絶縁防護具72の防護対象部位への取り付け作業の様子を示している。同図に示すように、間接活線工事に際しては、複数の作業員が、高所作業車のバケット73等に乗り込んで工事対象箇所に接近し、要部の工事に先立ち間接活線工具74を操作して防護対象部位に絶縁防護具72を取り付ける。この例では、作業員X,Yが共同して、防護対象部位である、電柱70の腕金75に架設されている電線71の一部に絶縁防護具72を取り付けている。
上記絶縁防護具については、作業の安全性や利便性を向上すべく、従来より様々な改良がなされている。
例えば、特許文献1には、間接活線工具を用いて容易に取り付けることができるように、通電箇所に二つ折りにして掛けられる絶縁性のある柔軟なシート、二つ折りになってぶら下がるシートの端部を閉じるように係合する面ファスナ、シートの周縁に設けられる芯材、芯材の所定位置に設けられるヒンジ部を備えた架線工事用絶縁被覆材が記載されている。
また特許文献2には、電線を挾む開閉自在な一対の挾持板からなる活線作業用防護具であって、上記挾持板が、硬質の電気絶縁材料製心材、心材を覆った柔軟性の電気絶縁材料製介在層、及び介在層を覆った耐摩耗性に富む電気絶縁材料製外層シートで形成されていることが記載されている。
また特許文献3には、引下げ線などの防護用絶縁シ−トの取付け作業の能率を向上すべく、予めクリップを絶縁シ−トに取付け、被防護物に挾持せしめつつ巻回して取付けることが記載されている。
また特許文献4には、間接活線工法における防護用シートの使い勝手を向上させるべく、防護用シートを、充電部を被覆して感電を防止する絶縁シート、絶縁シートを補強する1以上の芯材、芯材を着脱可能に保持する芯材保持部、及び充電部に被覆した状態で絶縁シートを固定する固定部を備えた構成とすることが記載されている。
実開平7−9011号公報 実開昭62−70612号公報 特開平10−271628号公報 特開2010−176878号公報
ところで、上記特許文献1乃至3に記載されている絶縁防護具(架線工事用絶縁被覆材、活線作業用防護具、防護用絶縁シート、防護用シート)は、いずれも防護対象部位の形状や大きさ等に対して柔軟に対応できる構成にはなっていない。例えば、電線の防護対象部位に取り付けようとした場合、間接活線工具や先端工具の金属部分が周囲に設けられている配電設備に接触してしまう可能性がある。そこで防護対象部位の周囲に存在する配電設備についても防護措置を行う必要があり、とくに防護対象部位の周囲に多数の配電設備(腕金等)が存在する場合には防護措置のために作業効率が大きく低下してしまうこととなる。
この点について、特許文献4に記載された防護用シートは、芯材が着脱可能な構成を有しており、直線部や大きな部材に被せる際には芯材を取り付けて所望の剛性を持たせるようにし、一方、曲線部や細い形状を覆う際には芯材を取り外して防護用シートの可撓性(柔軟性)を高めて充電部の形状に自由に倣わせるようにしている。
しかし芯材を取付けた状態では剛性が大き過ぎて柔軟性が不足することがあり、逆に、芯材を取り外した状態では柔軟過ぎて、例えば、電線の湾曲が大きい箇所に長尺の防護用シートを取り付けることが難しくなる。尚、後者の場合は防護用シートを短尺として対応することも考えられるが、その場合は多数の防護用シートを取り付けなければならず、作業効率が大きく低下してしまう。また露出部を無くすために隣接する防護用シート同士を重ね合わせて取り付ける必要もあり、クリップの取り付けのための作業回数も増えてしまう。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、防護対象部位の態様に柔軟に対応して効率よく安全に間接活線工法による工事を行えるようにすることを可能とする絶縁防護具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のうちの一つは、間接活線工法に際して防護対象部位の周囲に設けられる絶縁防護具であって、防護対象部位を間に挟み込むことが可能なように2つ折りにして重ね合わされる絶縁シート、及び、重ね合わされた前記絶縁シートの夫々に設けられ、夫々の間に挟み込まれる前記防護対象部位が延出する方向に沿うように延出させて前記絶縁シートに固定され、所定の形状保持力を有する可撓性の心材を備える。
本発明の絶縁防護具は、絶縁シートに設けた心材が所定の形状保持力を有するので、絶縁シートの変形や弛みを防いで効率よく絶縁防護具を防護対象部位に取り付けることができる。また心材は可撓性も有するので、防護対象部位の形状に合わせて絶縁シートを確実に防護対象部位に取り付けることができる。このため、本発明の絶縁防護具を用いることで効率よく安全に間接活線工法による工事を行うことができる。
上記目的を達成するための本発明のうちの一つは、上記絶縁防護具であって、前記心材は、複数の単位構造を連結することにより構成されており、前記単位構造は、略球状部と前記略球状部が嵌合される刳り抜き部を有し、前記単位構造の夫々は、夫々の前記略球状部を前後して連結される他の前記単位構造の前記刳り抜き部に嵌合させることにより連結されていることとする。
このように、心材を構成する単位構造は略球状部と刳り抜き部を有しており、単位構造の夫々は、夫々の略球状部を、前後して連結される他の単位構造の刳り抜き部に嵌合させることにより連結される。このため、略球状部と刳り抜き部の間の材質や表面形状、両者の形状一致性等を調節することにより、適切な形状保持力を有するとともに可撓性を有する心材を容易に実現することができる。
上記目的を達成するための本発明のうちの一つは、上記絶縁防護具であって、前記絶縁シートの折り目の方向から、重ね合わされた前記絶縁シートの双方を外側から挟むように設けられ、その先端部近傍が前記心材と連結された複数のクリップを更に備え、前記心材は、前記クリップの挟持部分の先端近傍に設けられた挿通孔に挿通させることにより前記クリップと連結されており、前記クリップを開閉操作することにより、重ね合わされた前記絶縁シートの縁部が開閉されることとする。
このように心材をクリップの回動腕の挟持部分の先端近傍に設けられた挿通孔に挿通させることによりクリップと連結させるようにすることで、クリップを開閉操作することにより重ね合わされた絶縁シートの縁部を容易に開閉することができ、絶縁防護具を効率よく防護対象部位に取り付けることができる。
上記目的を達成するための本発明のうちの一つは、上記絶縁防護具であって、前記絶縁シートの所定位置に、重ね合わされる前記絶縁シートを貼りわせるための面ファスナが設けられていることとする。
本発明によれば、絶縁シートの各部を強固に結合することができ、絶縁防護具を防護対象部位に確実に取り付けることができる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明の絶縁防護具によれば、防護対象部位の態様に柔軟に対応して効率よく安全に間接活線工法による工事を行うことができる。
絶縁防護具10の構成を示す図である。 (a)は絶縁シート11の表面(電線に巻き付けた際に外側になる面)の展開図、(b)は絶縁シート11の裏面(電線に巻き付けた際に内側になる面)の展開図である。 クリップ13の平面図である。 (a)は心材12を直線状としている状態を、(b)は心材12を屈曲させている状態を示す。 (a),(b)は、絶縁防護具10の具体的な使用方法を説明する図である。 (c),(d)は、絶縁防護具10の具体的な使用方法を説明する図である。 絶縁シート11の他の態様を示す図(クリップ13の平面方向(回動軸131の方向)から見た場合の絶縁シート11の断面図)である。 間接活線工事の様子を示す図である。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下の説明において示す寸歩や材料、各種の数値等は、いずれも例示に過ぎず、これらの表示は本発明を限定するものではない。また、同一又は類似の部分に同一の符号を付して重複した説明を省略することがある。また、構成に付した符号のアルファベットを省略して構成を総称することがある(例えば、「絶縁シート11a,11b」を「絶縁シート11」と総称する場合等。)。
図1に、本発明の一実施形態として説明する絶縁防護具10の概略的な構成を示している。尚、同図には、サイズの異なる2つの絶縁防護具10を、夫々、図1(a)、図1(b)として示している。また図2に、図1(a)に示した絶縁防護具10の絶縁シート11の展開図を示している。図2(a)は、絶縁シート11の表面(電線等の間接活線工事に際して配電設備の絶縁が必要とされる箇所(以下、防護対象部位とも称する。)に巻き付けた際に外側になる面)の展開図であり、図2(b)は、絶縁シート11の裏面(防護対象部位に巻き付けた際に内側になる面)の展開図である。
これらの図に示すように、絶縁防護具10は、防護対象部位の所定長さを間に挟み込むことが可能なように2つ折りにして重ね合わされる絶縁シート11a,11b、これら重ね合わされる絶縁シート11a,11bの夫々に設けられ、これらに挟み込まれる防護対象部位が延出する方向(例えば電線が延出する方向)に沿うように延出させて固定され、所定の形状保持力を有する可撓性の心材12a,12b、及び、絶縁シート11の折り目112の方向から、重ね合わされた絶縁シート11a,11bの双方を挟むように設けられ、その先端部近傍において心材12a,12bと連結された複数のクリップ13を備える。尚、上記の所定の形状保持力とは、防護対象部位に絶縁防護具10を取付けた際に絶縁防護具10の自重等によって自然変形しない程度の保持力であって、かつ、作業員が間接活線工具を用いた手作業により変形可能な程度の保持力をいう。
図1(a)に示す絶縁防護具10の(2つ折りにされた)絶縁シート11の長尺方向の長さは1000mmであり、図1(b)に示す絶縁防護具10の(2つ折りにされた)絶縁シート11の長尺方向の長さは500mmである。図1(a)に示す絶縁防護具10は、絶縁シート11の長尺方向に沿って所定の間隔を開けて設けられた4つのクリップ13を備え、図1(b)に示す絶縁防護具10は、絶縁シート11の長尺方向に沿って所定の間隔を開けて設けられた2つのクリップ13を備える。
絶縁シート11は、防護対象部位の態様に応じて任意の形状や大きさとすることができる。尚、設けるクリップ13の数や隣接するクリップ13の配置間隔は必ずしも図1に示す態様に限られない。
図2に示すように、絶縁シート11は展開した状態で略長方形状を呈している。絶縁シート11は、例えば、高絶縁性、高耐久性を有するエチレンビニルアセテート(EVA)等の樹脂(もしくはこれを表面にコーティングした繊維)を素材とする。
同図に示すように、絶縁シート11の長辺の所定位置には、短辺の方向に所定の長さで延出する複数のタブ111(帯)が設けられている。タブ111の形状、大きさ、数等は任意に設定することができる。図中の一点鎖線は、絶縁シート11を2つ折りにする際の折り目112を示す。同図に示すように、本実施形態では、折り目112を、絶縁シート11の2つの短辺の夫々中点を通り絶縁シート11の長辺に並行に延びる線としている。折り目112は必ずしも同図に示す態様に限られないが、折り目112を同図に示す態様とした場合には絶縁シート11を2つ折りにした際の各面の重量バランスが取れるため、絶縁防護具10を防護対象部位に取付けた後の安定性が高まり、間接活線工事の作業効率も向上する。
絶縁シート11の表裏の所定位置には、間接活線工事に際して絶縁防護具10を防護対象部位に巻き付ける際に絶縁シート11の各部を強固に結合するための複数の面ファスナ113が設けられている。絶縁防護具10の防護対象部位への取付けに際してこれらの面ファスナ113を適宜用いることで、取付け後の絶縁防護具10の保持性が向上し、絶縁防護具10のズレや落下を防止することができる。また面ファスナ113の貼付力を考慮しつつ、面ファスナ113を設ける位置、範囲、面積等を調整することで、絶縁防護具10を撤去する際の作業性の向上を図ることができる。
図3に、クリップ13の平面図を示している。図3(a)は、クリップ13を開いた状態を示し、図3(b)は、クリップ13を閉じた状態を示す。これらの図に示すように、クリップ13は、支点となる回動軸131の周りに回動自在に設けられた2つの回動腕132a,132bを有する。各回動腕132a,132bは、夫々、2つ折りされた絶縁シート11a,11bを挟み込む挟持部133a,133b、挟持部133a,133bを開閉する際に握り手(グリップ)となる部分である把持部134a,134bを備える。
回動腕132a,132bの先端(挟持部133の端部)近傍には、夫々、心材12a,12bが挿通される挿通孔135a,135bが設けられている。このうち一方の回動腕132aの挿通孔135aには、2つ折りにした絶縁シート11a,11bのうち絶縁シート11aに固定される心材12aが挿通され、他方の回動腕132bの挿通孔135bには、2つ折りにした絶縁シート11a,11bのうち絶縁シート11bに固定される心材12bが挿通される。
2つの心材12a,12bは、いずれも2つ折りにした絶縁シート11a,11bの各面に固定されており、作業員が把持部134a,134bを持ってクリップ13を開閉操作すると、これに連動して絶縁シート11a,11bの開口側(防護対象部位が挿入される側)の縁部が開閉される。このため、作業員は、絶縁防護具10を効率よく防護対象部位に取り付けることができる。
心材12a,12bは、例えば、絶縁シート11に縫製された、これら心材12a,12bと同径の収容部に挿入することにより、絶縁シート11a,11bに固定されるが、例えば、接着材を用いる等、心材12a,12bは、これとは別の方法により絶縁シート11a,11bに固定してもよい。心材12a,12bがクリップ13と結合する部分は例えば露出しており、この部分において心材12a,12bはクリップ13の挿通孔135a,135bに挿入されている。尚、心材12a,12bと夫々の挿通孔135a,135bとは必ずしも固定されていなくてもよく、例えば心材12a,12bが回動自在に挿通孔135a,135bに支持されていてもよい。
図4に、心材12の具体的な構造を示している。図4(a)は、心材12を直線状としている状態を示し、図4(b)は、心材12を屈曲させている状態を示す。心材12は、例えば、ABS樹脂等の絶縁性の素材からなる。心材12は、複数の単位構造141を連結することにより構成されている。
図4(c)に単位構造141の構成を示している。同図に示すように、単位構造141は、裁頭円錐状部142、裁頭円錐状部142の上面側に形成された略球状部143を有している。裁頭円錐状部142の内側には、略球状部143の外径と略同形状の刳り抜き部144が形成されている。単位構造141同士の連結は、前後して連結される一方の単位構造141の略球状部143を他方の単位構造141の裁頭円錐状部142の刳り抜き133に嵌合させることにより行われる。
尚、心材12の形状保持力と柔軟性(フレキシビリティ)は、例えば、単位構造141の材質や表面粗さ、各単位構造141の略球状部143の形状と刳り抜き部144の形状の寸法の一致性等を選択することにより、適切な値に調節することができる。
続いて、図5A,図5Bとともに、絶縁防護具10の具体的な使用方法について説明する。以下では、作業員X,Yが共同して防護対象部位である湾曲した電線の所定部位に絶縁防護具10を装着する場合を例として説明する。尚、図の複雑化を避けるため、図5A,図5Bでは心材12bを省略して描いている。
まず図5A(a)に示すように、作業員Xが間接活線工具T1(例えば絶縁ヤットコ)を用いて2つ折りにした絶縁シート11の長辺の一端近傍に設けられているクリップ13aを、作業員Yが間接活線工具T2(例えば絶縁ヤットコ)を用いて絶縁シート11のクリップ13bとクリップ13cとの間の部分を、夫々保持し、絶縁防護具10の絶縁シート11の2つ折りの開口部を電線71の方向に向けて絶縁防護具10を電線71に近づける。そして作業員Xがクリップ13aを操作し、電線71を絶縁シート11の長辺の一端近傍の絶縁シート11の間に挿入し、電線71をクリップ13aの根元付近(回動軸131付近)に挟み込む。
続いて、図5A(b)に示すように、作業員Xが間接活線工具T1をクリップ13aからクリップ13bに持ち替え、作業員Yが間接活線工具T2を絶縁シート11のクリップ13bとクリップ13cとの間の部分からクリップ13cとクリップ13dとの間の部分に持ち替える。そして作業員Xは、心材12a,12bを電線71の形状に沿って変形させつつ、絶縁シート11の間に電線71の更に先の部分を挿入し、クリップ13bを操作して電線71をクリップ13bの根元付近に挟み込む。
続いて、図5B(c)に示すように、作業員Xが間接活線工具T1をクリップ13bからクリップ13cに持ち替え、作業員Yが間接活線工具T2を絶縁シート11のクリップ13cとクリップ13dとの間の部分からクリップ13dと絶縁シート11の他端との間の部分に持ち替える。そして作業員Xは、心材12a,12bを電線71の形状に沿って変形させつつ、絶縁シート11の間に電線71の更に先の部分を挿入し、クリップ13cを操作して電線71をクリップ13cの根元付近に挟み込む。
続いて、図5B(d)に示すように、作業員Xが間接活線工具T1をクリップ13cからクリップ13dに持ち替え、作業員Yが間接活線工具T2を操作して心材12a,12bを電線71の形状に沿って変形させつつ、絶縁シート11の間に電線71の更に先の部分を挿入し、作業員Xがクリップ13dを操作して電線71をクリップ13dの根元付近に挟み込む。その後、作業員X,Yは、間接活線工具T1,T2を操作して心材12a,12bの形状を整える。
以上に説明したように、本実施形態の絶縁防護具10にあっては、絶縁シート11に設けた心材12が所定の形状保持力を有しているので、絶縁シート11の変形や弛みを防いで効率よく絶縁防護具10を防護対象部位に取り付けることができる。また心材12は可撓性も有するので、防護対象部位の形状に合わせて絶縁シート11を確実に防護対象部位に取り付けることができる。このため、本実施形態の絶縁防護具10を用いることで、防護対象部位の態様に柔軟に対応して効率よく安全に間接活線工法による工事を行うことができる。
また心材12を構成する単位構造141は、略球状部143と刳り抜き部144を有しており、単位構造141の夫々は、夫々の略球状部143を、前後して連結される他の単位構造141の刳り抜き部144に嵌合させることにより連結されるので、略球状部143と刳り抜き部144の間の材質や表面形状、両者の形状一致性を調節することにより、適切な形状保持力を有するとともに可撓性を有する心材12を容易に実現することができる。
また心材12を、クリップ13の回動腕132の挟持部分の先端近傍に設けられた挿通孔135に挿通させることによりクリップ13と連結させるようにすることで、クリップ13を開閉操作することにより重ね合わされた絶縁シート11の縁部を容易に開閉することができ、作業員は絶縁防護具10を効率よく防護対象部位に取り付けることができる。
ところで、以上の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、図6に示すように、2つ折りにして重ね合わされた絶縁シート11a,11bの間に挟み込んだ電線が絶縁防護具10から外れにくくなるように、2つ折りにして重ね合わされた絶縁シート11a,11bの夫々の開口側の内周の縁に沿って返し部材115a,115bを設けてもよい。
面ファスナ113は必ずしも必須の構成ではない。例えば、クリップ13の挟持力のみによって絶縁防護具10を防護対象部位に取付けるようにしてもよい。
10 絶縁防護具、11 絶縁シート、111 タブ、112 折り目、113 面ファスナ、12 心材、141 単位構造、142 裁頭円錐状部、143 略球状部、144 刳り抜き部、13 クリップ、131 回動軸、132a,132b 回動腕、133a,133b 挟持部、134a,134b 把持部、135a,135b 挿通孔

Claims (4)

  1. 間接活線工法に際して防護対象部位の周囲に設けられる絶縁防護具であって、
    防護対象部位を間に挟み込むことが可能なように2つ折りにして重ね合わされる絶縁シート、及び、
    重ね合わされた前記絶縁シートの夫々に設けられ、夫々の間に挟み込まれる前記防護対象部位が延出する方向に沿うように延出させて前記絶縁シートに固定され、所定の形状保持力を有する可撓性の心材
    を備えることを特徴とする絶縁防護具。
  2. 請求項1に記載の絶縁防護具であって、
    前記心材は、複数の単位構造を連結することにより構成されており、
    前記単位構造は、略球状部と前記略球状部が嵌合される刳り抜き部を有し、
    前記単位構造の夫々は、夫々の前記略球状部を前後して連結される他の前記単位構造の前記刳り抜き部に嵌合させることにより連結されている
    ことを特徴とする絶縁防護具。
  3. 請求項1又は2に記載の絶縁防護具であって、
    前記絶縁シートの折り目の方向から、重ね合わされた前記絶縁シートの双方を外側から挟むように設けられ、その先端部近傍が前記心材と連結された複数のクリップを更に備え、
    前記心材は、前記クリップの挟持部分の先端近傍に設けられた挿通孔に挿通させることにより前記クリップと連結されており、前記クリップを開閉操作することにより、重ね合わされた前記絶縁シートの縁部が開閉される
    ことを特徴とする絶縁防護具。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の絶縁防護具であって、
    前記絶縁シートの所定位置に、重ね合わされる前記絶縁シートを貼りわせるための面ファスナが設けられている
    ことを特徴とする絶縁防護具。
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