JP5778220B2 - 絶縁シート - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁シートに関し、特に、架空配電線において、間接活線工法により各種の作業を行う場合に、電柱、腕金等の絶縁対象物を覆うように取り付ける絶縁シートに関する。
従来、架空配電線において、間接活線工法により各種の作業を行う場合、縁線や作業者が誤って他物と接触して、地絡、短絡、感電等の不測の事故が起きるのを防止するため、電柱、腕金、配電線等の絶縁対象物を覆うように絶縁シートを取り付け、固定クリップ等の固定具で絶縁シートを絶縁対象物を覆った状態に固定することが行われている。
例えば、特許文献1に記載のように、長方形状の絶縁シートを用い、この絶縁シートを電柱、腕金等の絶縁対象物に巻き付け、絶縁ヤットコ等の間接活線工具を用いて、絶縁シートの外側に洗濯バサミ状の固定クリップを取り付けることにより、絶縁シートを絶縁対象物を覆った状態に固定している。
しかし、特許文献1に記載の技術では、絶縁対象物を絶縁シートで覆う作業、及び絶縁シートを絶縁対象物に固定する作業を個別に行う必要があり、それらの作業に時間と手間がかかる。また、電柱と腕金の両方を絶縁するためには、複数枚の絶縁シートを用いて、電柱、腕金、及び両者の境界部を覆う必要があり、その作業に時間と手間がかかる。
一方、上記のような問題に対処するために、特許文献2に記載の技術を適用することが考えられる。特許文献2に記載の技術は、略矩形形状の絶縁シートを用い、この絶縁シートで絶縁対象物の電柱、腕金、及び電柱と腕金との境界部を覆うように構成したものである。
この場合、絶縁シートの下半分は、2つの切れ目によって両側の下側腕金貼着部と、中央の下側中央部の3片に分割され、上半分は、両側の上側腕金貼着部と、中央の電柱側貼着部とによって構成され、中央の電柱側貼着部は、2つの切れ目によって3片に分割されている。
上半分の電柱側貼着部の各片の裏面側には、面ファスナーのループ又はフックからなる帯状の第1部材が貼着され、両側の上側腕金貼着部の裏面側には、面ファスナーのループ又はフックからなる帯状の第1部材が貼着され、下半分の両側の下側腕金貼着部の裏面側には、面ファスナーのフック又はループからなる帯状の第2部材が貼着されている。
上記のような構成の絶縁シートは、矩形板状に形成された固定具の外面側に貼着された面ファスナーのフック又はループからなる帯状の第2部材と、絶縁シートの上半分の電柱側貼着部の裏面側の面ファスナーの第1部材とを相互に噛み合い係合させることにより、固定具の外面側に吊り下げられた状態に取り付けられる。
また、固定具を電柱に取り付けることにより、固定具に吊り下げられた絶縁シートの下側中央部によって電柱の前面側の部分を覆うことができる。また、絶縁シートの各上側腕金貼着部と各下側腕金貼着部との間で各腕金を挟み、各上側腕金貼着部の裏面側の面ファスナーの第1部材と各下側腕金貼着部の裏面側の面ファスナーの第2部材とを相互に噛み合い係合させることにより、各腕金の周囲を覆うことができる。
従って、特許文献2に記載の技術を用いることにより、特許文献1に記載の技術のように、電柱と腕金の両方を絶縁シートで覆う場合に、複数の絶縁シートを用いる必要はなく、また、絶縁シートの外側に固定クリップを取り付ける必要がなく、絶縁シートで電柱、腕金等の絶縁対象物を覆う作業を容易に、短時間で行うことができる。
しかし、特許文献2に記載の絶縁シートは、下側中央部が固定具の外面から下方に垂れ下がった状態で電柱の前面側を覆っているだけで、電柱の両側面側にまで下側中央部が延出されていないため、風等によって下側中央部が電柱の前面側から捲れ上がってしまうことあり、電柱の前面側を確実に覆うことができない。
また、固定具の構造上、絶縁ヤットコ等の間接活線工具を電柱の側方から操作して、固定具を電柱に取り付ける必要があるため、電柱の側方から固定具を電柱に取り付ける作業と、電柱の前面側から絶縁シートを腕金等に巻き付ける作業とを2方向から個別に行う必要があり、絶縁シートを絶縁対象物に取り付け、絶縁対象物を覆った状態に固定する作業を効率良く行うことができない。
特開平9−191518号公報 特開2008−29056号公報
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、電柱、腕金等の絶縁対象物を確実に絶縁することができるとともに、電柱、腕金等の絶縁対象物を覆う作業を効率良く行うことができる絶縁シートを提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、電柱及び腕金を覆うように取り付けられるシート状の絶縁シートであって、前記電柱を覆うための長方形状の主シート部と、該シート部に設けられるとともに、該シート部を前記電柱に取り付けられる固定具に取り付けるための取付部材と、前記主シート部の各長辺の外側に各長辺に沿うようにそれぞれ設けられるとともに、前記主シート部よりも全長が短い長方形状の前記腕金を覆うための一対の副シート部と、前記主シート部の各長辺の内側に各長辺に沿うようにそれぞれ設けられるとともに、前記副シート部よりも全長が短い長方形状の前記電柱と前記腕金との境界部を覆うための一対の補助シート部とを備え、前記一対の副シート部は、当該一対の副シート部のそれぞれにある一方の長辺の一部が前記主シート部の各長辺にそれぞれ接合され前記一対の補助シート部は、当該一対の補助シート部のそれぞれにある一方の短辺側の部分が前記主シート部にそれぞれ接合されていることを特徴とする。
本発明の絶縁シートによれば、電柱を覆う主シート部と、腕金を覆う一対の副シート部と、電柱と腕金との境界部を覆う一対の補助シート部とが一体に形成されているので、電柱、腕金、及び電柱と腕金との境界部をそれぞれ個別の絶縁シートで覆う必要がなくなり、電柱、腕金、及び電柱と腕金との境界部を覆う作業を容易に、短時間で行うことができる。また、主シート部が固定具に取付部材によって取り付けられていることにより、電柱に固定具を取り付けることにより、固定具を介して絶縁シートの主シート部を電柱に取り付けることができ、絶縁シートを電柱及び腕金へ取り付け、絶縁シートを電柱及び腕金を覆った状態に固定する作業を効率良く行うことができる。また、主シート部の幅、長さ、副シート部の幅、長さ、補助シート部の幅、長さを適宜の寸法に設定することにより、寸法の異なる各種の電柱及び腕金を覆って絶縁する作業に対応することができる。
また、本発明において、前記取付部材は、面ファスナーであることとしてもよい。
本発明の絶縁シートによれば、固定具に取付部材としての面ファスナーを介して主シート部を容易に着脱させることができる。
また、本発明において、前記主シート部は、短辺方向に丸められた状態で前記電柱の前面側及び両側面側を覆い、前記副シート部は、長辺方向に丸められた状態で前記腕金の周囲を覆い、前記補助シート部は、前記主シート部の長辺と直交する方向に折り曲げられた状態で前記電柱と前記腕金との境界部を覆うように構成されていることとしてもよい。
本発明の絶縁シートによれば、長方形状の主シート部を短辺方向に丸めることにより、主シート部で電柱の前面側を覆うことができ、副シート部を長辺方向に丸めることにより、副シート部で腕金の周囲を覆うことができ、補助シート部を主シート部の長辺に対して直交する方向に折り曲げることにより、補助シートで電柱と腕金との境界部を覆うことができる。
また、本発明において、前記副シート部の各短辺に沿う部分には、前記副シートの各短辺間を相互に接合するための面ファスナーがそれぞれ設けられていることとしてもよい。
本発明の絶縁シートによれば、副シート部の両端面の面ファスナを相互に接合させることにより、副シート部が腕金を覆った状態に固定されることになり、腕金を覆う作業を容易に行うことができる。
また、本発明において、前記固定具は、開閉可能に設けられる一対のアームと、前記両アームを開閉可能に支持する支持部材と、前記両アームを閉じる方向に常時付勢する付勢部材と、前記支持部材に設けられるとともに、間接活線工具で把持可能な把持部とを備え、前記両アームの外面側に前記絶縁シートの主シート部が前記取付部材を介して取り付けられることを特徴とする。
本発明の絶縁シートによれば、固定具の両アームの外面側に取付部材を介して絶縁シートを取り付け、固定具の把持部を間接活線工具で把持し、間接活線工具を操作して、両アームの他端部間に電柱を押し付け、両アームの他端部間を押し広げて、両アーム間に電柱を押し込むことにより、固定具が両アームで電柱を挟んだ状態に取り付けられ、固定具を介して絶縁シートが電柱に取り付けられることになる。従って、固定具を電柱に取り付ける作業と、固定具で絶縁シートを固定する作業とを同時に行うことができるので、絶縁シートを電柱及び腕金に取り付ける作業を容易に短時間で効率よく行うことができる。
以上、説明したように、本発明の絶縁シートによれば、電柱を覆う主シート部と、腕金
を覆う一対の副シート部と、電柱と腕金との境界部を覆う一対の補助シート部とが一体に形成されていることにより、電柱、腕金、及び電柱と腕金との境界部を複数枚の絶縁シートで覆う必要はなく、電柱、腕金、及び電柱と腕金との境界部を絶縁シートで覆う作業を容易に、短時間で、効率良く行うことができる。また、絶縁シートは、固定具に取り付けられた状態で固定具を電柱に取り付けることにより、電柱に取り付けることができるので、絶縁シートと電柱に取り付ける作業と、固定具を電柱に取り付ける作業とを個別に行う必要はなく、絶縁シートを電柱、腕金、電柱と腕金との境界部を覆うように取り付ける作業を効率良く行うことができる。
本発明による絶縁シートの一実施の形態を示した裏面側から見た展開図である。 絶縁シートを固定具に取り付けた状態を示した説明図である。 固定具の要部の説明図である。 絶縁シートを電柱及び腕金に取り付けた状態を示した説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図4には、本発明による絶縁シートの一実施の形態が示されている。本実施の形態の絶縁シート25は、架空配電線において、間接活線工法により各種の作業を行う場合に、縁線や作業者が誤って電柱、腕金、配電線等の絶縁対象物と接触して、地絡、短絡、感電等の不測の事故が起きるのを防止するために、絶縁対象物を覆って絶縁するのに有効なものである。
なお、本実施の形態にいては、絶縁対象物を電柱35及び腕金36、37とし、電柱35及び腕金36、37を覆って絶縁するのに適用している。
本実施の形態の絶縁シート25は、絶縁材から形成されるものであって、図1に示すように、電柱35を覆うための長方形状の主シート部26と、主シート部26の各長辺に沿うようにそれぞれ設けられる、腕金36、37を覆うための長方形状の一対の副シート部28、29と、主シート部26の裏面側の各長辺26a、26bに沿う部分にそれぞれ設けられ、電柱35と腕金36、37との境界部を覆うための長方形状の一対の補助シート部30、31とを備えている。なお、図3は、絶縁シート25を裏面側から見た展開図である。
主シート部26の図中上側の短辺26cに沿う部分には、後述する固定具1の把持部11を挿通させるスリット27が設けられている。
各副シート部28、29は、主シート部26よりも全長が短い長方形状をなすものであって、図中下側の短辺28d、29dが主シート部26の図中下側の短辺26dの延長線上に位置するように、主シート部26の各長辺26a、26bに沿ってそれぞれ設けられている。
各副シート部28、29は、一方の長辺28a、29aの図中上側の太線で示す部分(一方の長辺28a、29aの全長の約1/4程度)が主シート部26の各長辺26a、26bに一体に接合され、それよりも図中下側の部分は主シート部26の各長辺26a、26bに対して分離した状態となっている。
各補助シート部30、31は、副シート部28、29よりも全長が短い長方形状をなすものであって、図中上側の短辺30c、31cが各副シート部28、29の図中上側の短辺28c、29cの延長線上に位置するように、主シート部26の各長辺26a、26bに沿ってそれぞれ設けられている。
各補助シート部30、31は、図中左側の長辺30a及び右側の長辺31aが主シート部26の各長辺26a、26bと重合した状態で、図中上側の短辺30c、31cに沿う部分(図中ハッチングで示す部分)が主シート部26の裏面側に一体に接合され、その他の部分が主シート部26の裏面に対して分離した状態となっている。各補助シート部30、31は、接合部33a、33b側の折り曲げ線34a、34bを基準として、図中矢印方向に折り曲げ可能に構成されている。
主シート部26の裏面側の図中上方の短辺26cに沿う部分には、取付部材としての面ファスナー20のフック又はループからなる帯状の第2部材20bが短辺26cの全長に沿うように一体に接合され、この面ファスナー20の第2部材20bと後述する固定具1の外面側の取付部材としての面ファスナー20の第1部材20aとが相互に着脱可能に接合される。
各副シート部28、29の図中上側の短辺28c、29cに沿う表面側の部分には、面ファスナー21、22のループ又はフックからなる帯状の第1部材21a、22aが短辺28c、29cの全長に沿うように一体に接合され、各副シート部28、29の図中下側の短辺28d、29dに沿う裏面側の部分には、面ファスナー21、22のフック又はループからなる帯状の第2部材21b、22bが短辺28d、29dの全長に沿うように一体に接合されている。
各副シート部28、29は、接合部32a、32b側の短辺28c、29cに対して図中下側の短辺28d、29dを図中矢印方向に丸めて、短辺28c、29cに沿う面ファスナー21、22の第1部材21a、22aと、短辺28d、29dに沿う面ファスナー21、22の第2部材21b、22bとを相互に接合させることにより、丸めた状態に保持される。
上記のような構成の絶縁シート25は、後述する固定具1に取り付けられた状態で電柱35及び腕金36、37を覆った状態に取り付けられる。
固定具1は、図2及び図3に示すように、開閉可能に設けられる一対のアーム2、5と、両アーム2、5を開閉可能に支持する支持部材7と、両アーム2、5を閉じる方向に常時付勢する付勢部材(図示せず)と、支持部材7に設けられる把持部11と、各アーム2、5の複数箇所に回転可能に設けられる案内部材16とを備えている。
両アーム(以下、第1アーム2、第2アーム5という。)は、略半円筒状をなすものであって、両アーム2、5の一端部が連結部材12を介して支持部材7に連結され、連結部材12を中心として両アーム2、5の他端間が開閉可能に構成されている。
第1アーム2の一端の上下には、図3に示すように、一対の板状の突部3、4が間隔をおいて一体に設けられている。各突部3、4の中心には、それぞれピン挿通孔3a、4aが貫通した状態で設けられている。第1アーム2の他端は、図2に示すように、所定の角度で外方に屈曲されている。
第2アーム5の一端の厚さ方向の中央には、図3に示すように、一つの板状の突部6が一体に設けられている。突部6の中心には、ピン挿通孔6aが貫通した状態で設けられている。第2アーム5の他端は、図2に示すように、第1アーム2と同一角度で外方に屈曲されている。
支持部材7は、図2及び図3に示すように、平板状の上板8と、平板状の下板9と、上板8と下板9の一端間を連結する平板状の側板10とからなるコ字形状をなすものであって、上板8及び下板9の中央には、それぞれピン挿通孔8a、9aが貫通した状態で設けられ、この支持部材7の内面側に第1アーム2及び第2アーム5の一端部が挿入される。
支持部材7の内面側に第1アーム2及び第2アーム5の一端部を挿入し、第1アーム2の突部3、4間に第2アームの突部6を挟んだ状態で、支持部材7の上板8のピン挿通孔8a、第1アーム2の上側の突部3のピン挿通孔3a、第2アーム5の突部6のピン挿通孔6a、第1アーム2の下側の突部4のピン挿通孔4a、及び支持部材7の下板9のピン挿通孔9a内に連結部材としての連結ピン12を挿通させ、連結ピン12の上下端部を上板8及び下板9に固定することにより、両アーム2、5の一端部が支持部材7に連結ピン12を介して回動自在に連結され、両アーム2、5の他端部間が連結ピン12を中心として開閉可能に構成される。
連結ピン12としては、例えば、両端部にねじが設けられたもの、六角ボルト状のもの等が用いられ、連結ピン12のねじの部分にナットを締め付けることにより、連結ピン12の上下端部が支持部材7の上板8及び下板9に固定される。
連結ピン12と第1アーム2及び第2アーム5との間には、付勢部材としてのトーションコイルばね(図示せず)が装着され、このトーションコイルばねの付勢力により、両アーム2、5の他端部間が閉じる方向に常時付勢される。
なお、付勢部材としては、トーションコイルばねに限らず、両アーム2、5の他端部間を閉じる方向に常時付勢することができる機能を有するものであればよい。
支持部材7の側板10の中央には、板状の把持部11が外方に突出した状態で一体に設けられ、この把持部11を絶縁ヤットコ等の間接活線工具(図示せず)で把持することで、固定具1を支持することができる。
なお、把持部11は、板状に限らず、中実又は中空の棒状のものをコ状に屈曲させて、その両端を側板10に連結するように構成してもよい。要は、絶縁ヤット等の間接活線工具を把持できる形状であればよい。
第1アーム2及び第2アーム5の複数箇所には、案内部材16が設けられている。案内部材16は、円柱状のローラー17と、ローラー17を回転自在に支持する支持軸18とから構成されている。案内部材16は、ローラー17(又は支持軸16)の軸線が垂直方向を向くように、上下端が第1アーム2及び第2アーム5の上下面に固定されている。案内部材16は、ローラー17の周面の一部が第1アーム2及び第2アーム5の内面から内方に所定量突出するように、第1アーム2及び第2アーム5への取付位置が設定されている。
なお、本実施の形態においては、第1アーム2及び第2アーム5の内面のうち、外方に屈曲されている部分に1箇所、湾曲状に形成された部分に4箇所、及び外方に屈曲された部分と湾曲状に形成された部分との境界部に1箇所、合計6箇所に案内部材16をそれぞれ設けて、両アーム2、5の内面側に電柱35を押し込む際の抵抗を軽減させているが、これに限定することなく、両アーム2、5の内面側の5箇所以下、7箇所以上に案内部材16を設けるように構成してもよい。
なお、外方に屈曲されている部分、及び外方に屈曲された部分と湾曲状に形成された部分との境界部は、両アーム2、5の内面側に電柱35を押し込む際に、両アーム2、5が最初に電柱35に接触する部分、及び2番目に電柱35に接触する部分となるので、少なくとも1箇所に案内部材16を設ける必要がある。
第1アーム2及び第2アーム5の外面側には、第1アーム2及び第2アーム5の全長に亘るように面ファスナー20のループ又はフックからなる帯状の第1部材20aが一体に接合され、この面ファスナー20の第1部材20aと前述した絶縁シート25の主シート部26の面ファスナー20のフック又はループとかなる帯状の第2部材20bとが相互に着脱可能に接合される。
そして、上記のような構成の絶縁シート25を用いて電柱35及び腕金36、37を覆うには、まず、図2に示すように、固定具1の第1アーム2及び第2アーム5の外面側の面ファスナー20の第1部材20aと絶縁シート25の主シート部26の裏面側の面ファスナー20の第2部材20bとを、相互に接合させることにより、絶縁シート25を固定金具1の両アーム2、5の外面側に、主シート部26を両アーム2、5の外面に沿って丸めた状態に、かつ吊り下げた状態に取り付ける。この際、固定金具1の把持部11を絶縁シート25の主シート部26のスリット27を挿通させることにより、絶縁シート25の主シート部26の表面側に固定金具1の把持部11を突出させる。
次に、作業者が各種の作業を行う電柱35の前面側に配置した高所作業車内において、図4に示すように、固定具1の把持部11を絶縁ヤットコ等の間接活線工具で掴み、間接活線工具を操作することにより固定具1を電柱35の方向に送り出し、固定具1の両アーム2、5の他端部間に電柱35を押し付け、固定具1を電柱35の方向に押し込むことにより、固定具1の両アーム2、5の他端部間をトーションコイルばね15の付勢力に抗して押し広げ、固定具1の両アーム2、5間に電柱35を押し込む。
これより、固定具1の両アーム2、5がトーションコイルばね15の付勢力によって電柱35の表面に押し付けられ、固定具1が両アーム2、5で電柱35を挟んだ状態に取り付けられ、固定具1に吊り下げられた絶縁シート25の主シート部26が、両アーム2、5の曲率と略同一に丸められた状態で、電柱35の周囲の一部(電柱35の前面側の部分、及び両側面側の部分)に巻き付けられる。
次に、各補助シート部30、31を、折り曲げ線34a、34bにおいて図1の矢印方向に折り曲げ、各補助シート部30、31を各腕金36、37の上面に沿って延ばす。次に、各副シート部28、29を、図1に示すように、短辺28c、29cに対して短辺28d、29dを各腕金36、37の周囲を囲むように丸め、各副シート部28、29の短辺28c、29c側の面ファスナー21、22の第1部材21a、22aと短辺28d、29d側の面ファスナー21、22の第2部材1b、22bとを相互に接合させ、各副シート部28、29を丸めた状態に保持する。
これにより、絶縁シート25の主シート部26によって電柱35の前面側の部分、及び両側面側の部分を覆うことができ、各副シート部28、29によって各腕金36、37の周囲を覆うことができ、各補助シート部30、31によって電柱35と各腕金36、37との境界部の上面側の部分を覆うことができる。また、固定具1により、主シート部26を電柱35の前面側の部分及び両側面側の部分を覆った状態に固定でき、各副シート部28、29を各腕金36、37の周囲を覆った状態に固定することができ、各補助シート部30、31を電柱35と各腕金36、37との境界部の上面側を覆った状態に固定することができる。
上記のように構成した本実施の形態の絶縁シート25にあっては、主シート部26と一対の副シート部28、29と一対の補助シート部30、31とによって構成して、主シート部26で電柱35の前面側の部分及び両側面側の部分を覆い、各副シート部28、29で各腕金36、37の周囲を多い、各補助シート部30、31で電柱35と各腕金36、37との境界部の上面側の部分を覆うように構成したので、電柱35及び腕金36、37を覆う作業を容易に、短時間で行うことができる。
また、主シート部26は、固定具1の両アーム2、5の曲率と略同一に丸められた状態で電柱35の前面側の部分及び両側面側の部分に巻き付けられているので、風等が作用しても主シート部26が捲り上がるようなことはなく、電柱35の前面側の部分及び両側面側の部分を確実に覆うことができる。
また、電柱35の前面側から間接活線工具を操作することにより、固定具1を電柱35に取り付けることができるとともに、固定金具1に取り付けた絶縁シート35を、主シート部26で電柱35の前面側の部分及び両側面側の部分を覆い、各副シート部28、29で各腕金36、37の周囲を覆い、各補助シート部30、31で電柱35と各腕金36、37との境界部の上面側を覆うように、取り付けることができる。
従って、電柱35の前面側のみからの作業で絶縁シート35を電柱35及び各腕金36、37を覆った状態に取り付けることができるので、絶縁シート35を電柱35及び各腕金36、37を覆った状態に取り付ける作業を効率良く行うことができる。
なお、本実施の形態の絶縁シート25の主シート部26の幅、及び長さ、副シート部28、29の幅、及び長さ、補助シート部30、31の幅及び長さを適宜の寸法に設定することにより、寸法の異なる各種の電柱35、腕金36、37を覆って絶縁するのに適用することができる。
また、上記の説明においては、両アーム2、5の外面側に絶縁シート25を取り付ける取付部材に面ファスナー20を用いたが、面ファスナー20に限らず、絶縁シート25を取り付けることができる機能を有するものであればよい。
1 固定具
2 第1アーム
3 突部
3a ピン挿通孔
4 突部
4a ピン挿通孔
5 第2アーム
6 突部
6a ピン挿通孔
7 支持部材
8 上板
8a ピン挿通孔
9 下板
9a ピン挿通孔
10 側板
11 把持部
12 連結部材(連結ピン)
16 案内部材
17 ローラー
18 支持軸
20、21、22 面ファスナー
20a、21a、22a 第1部材
20b、21b、22b 第2部材
25 絶縁シート
26 主シート部
26a、26b 長辺
26c、26d 短辺
27 スリット
28、29 副シート部
28a、29a 長辺
28c、28d、29c、29d 短辺
30、31 補助シート部
30a、31a 長辺
30c、31c 短辺
32a、32b、33a、33b 接合部
34a、34b 折り曲げ線
35 電柱
36、37 腕金

Claims (5)

  1. 電柱及び腕金を覆うように取り付けられるシート状の絶縁シートであって、
    前記電柱を覆うための長方形状の主シート部と、
    シート部に設けられるとともに、該シート部を前記電柱に取り付けられる固定具に取り付けるための取付部材と、
    前記主シート部の各長辺の外側に各長辺に沿うようにそれぞれ設けられるとともに、前記主シート部よりも全長が短い長方形状の前記腕金を覆うための一対の副シート部と、
    前記主シート部の各長辺の内側に各長辺に沿うようにそれぞれ設けられるとともに、前記副シート部よりも全長が短い長方形状の前記電柱と前記腕金との境界部を覆うための一対の補助シート部とを備え、
    前記一対の副シート部は、当該一対の副シート部のそれぞれにある一方の長辺の一部が前記主シート部の各長辺にそれぞれ接合され
    前記一対の補助シート部は、当該一対の補助シート部のそれぞれにある一方の短辺側の部分が前記主シート部にそれぞれ接合されていることを特徴とする絶縁シート。
  2. 前記取付部材は、面ファスナーであることを特徴とする請求項1に記載の絶縁シート。
  3. 前記主シート部は、短辺方向に丸められた状態で前記電柱の前面側及び両側面側を覆い、前記副シート部は、長辺方向に丸められた状態で前記腕金の周囲を覆い、前記補助シート部は、前記主シート部の長辺と直交する方向に折り曲げられた状態で前記電柱と前記腕金との境界部を覆うように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の絶縁シート。
  4. 前記副シート部の各短辺に沿う部分には、前記副シートの各短辺間を相互に接合するための面ファスナーがそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の絶縁シート。
  5. 前記固定具は、開閉可能に設けられる一対のアームと、前記両アームを開閉可能に支持する支持部材と、前記両アームを閉じる方向に常時付勢する付勢部材と、前記支持部材に設けられるとともに、間接活線工具で把持可能な把持部とを備え、
    前記両アームの外面側に前記絶縁シートの主シート部が前記取付部材を介して取り付けられることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の絶縁シート。
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