JP2013192302A - 伸縮式絶縁防護具 - Google Patents
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Abstract
【課題】架空配電線への取り付け作業を1人で行うことができ、また、取り付ける電線の長さに応じて防具本体の長さを調節することが可能な伸縮式絶縁防護具を提供する。また、防具本体の長さを調節するにあたり、防具本体のスムーズな動きを確保して容易に作業を行えるようにする。
【解決手段】伸縮式絶縁防護具1を、架空配電線(引下げ線102)の周囲を覆うように敷設可能であると共に、引下げ線102に沿って蛇腹状に伸縮可能である絶縁性の防具本体3と、この防具本体3の両端部に設けられて防具本体を挟持可能とする一対のクリップ4,5と、この一対のクリップ間に設けられて、防具本体3の伸縮方向の動きをガイドする伸縮自在のガイド部材6とを具備する。防具本体3を蛇腹構造のダクト部材で構成し、ガイド部材6をバネ部材や伸縮棒によって構成する。防具本体3を一対のシート部材で構成し、ガイド部材6を伸縮棒によって構成してもよい。
【選択図】 図3
【解決手段】伸縮式絶縁防護具1を、架空配電線(引下げ線102)の周囲を覆うように敷設可能であると共に、引下げ線102に沿って蛇腹状に伸縮可能である絶縁性の防具本体3と、この防具本体3の両端部に設けられて防具本体を挟持可能とする一対のクリップ4,5と、この一対のクリップ間に設けられて、防具本体3の伸縮方向の動きをガイドする伸縮自在のガイド部材6とを具備する。防具本体3を蛇腹構造のダクト部材で構成し、ガイド部材6をバネ部材や伸縮棒によって構成する。防具本体3を一対のシート部材で構成し、ガイド部材6を伸縮棒によって構成してもよい。
【選択図】 図3
Description
この発明は、配電設備の引下げ線や架線などの架空配電線に取り付けられて、活線工法による作業時の感電、短絡事故などを有効に防止する伸縮式絶縁防護具に関する。
従来より架空配電線などの配電設備を工事する際には、電線が通電した状態において工事を行う活線工法が採用されているが、このような作業においては、絶縁シートを架空配電線の所要箇所に予め被覆させておくことで、作業者が作業中に感電したり、誤って短絡させたりするなどの不測の事故の発生を防止するようにしている。
たとえば、図7に示すように、高圧架空線100より分岐して下方のトランス101などに接続させる高圧引下げ線102おいては、引下線コネクタ103の取り付け、取り外し作業の際に、3線あるうちの中線のみに絶縁防護具(絶縁シート)104を取り付ける場合が多く、所要の幅と長さを備えた絶縁シート104を引下げ線102に沿った仮想線で折り畳んで引下げ線102を挟み込み、その後、絶縁シート104の両端部(上下端部)をクリップ105で挟持することで絶縁シート104を引下げ線102に固定するようにしている(特許文献1等参照)。
しかしながら、上述のような絶縁防護具(絶縁シート)においては、取り付ける電線の長さに応じて、シートの長さを使い分ける必要があり、絶縁シートが長い場合には、複数人によって取り付け作業を行わなければならなくなるため作業が煩雑化すると共に、防護具自体を落下させてしまうなどの不都合がある。また、電線の長さが長い場合には、シートの長さが足りず、同図に示されるように、複数枚のシートを重ねて取り付けなければならなくなり、シートを重ねて取り付ける場合においては、隣り合うシート間に隙間ができて確実な絶縁性を確保することができなくなる不都合が懸念される。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、架空配電線への防具の取り付け作業を1人でも行うことができ、また、取り付ける電線の長さに応じて防具本体の長さを調節することが可能な伸縮式絶縁防護具を提供することを主たる課題としている。また、防具本体の長さを調節するにあたり、防具本体のスムーズな動きを確保して容易に作業を行えるようにすることをも課題としている。
上記課題を達成するために、本発明にかかる伸縮式絶縁防護具は、架空配電線の周囲を覆うように敷設可能であると共に、前記架空配電線に沿って蛇腹状に伸縮可能である絶縁性の防具本体と、この防具本体の前記架空配電線に沿った方向の両端部に設けられ、前記防具本体を挟持可能とする対をなす挟持部を備えた一対のクリップと、前記一対のクリップ間に設けられ、前記防具本体の伸縮方向の動きをガイドする伸縮自在のガイド部材とを具備することを特徴としている。
このため、このような絶縁防護具を架空配電線の所要箇所に取り付ける場合には、絶縁防護具を縮めた状態にしておき、架空配電線の周囲を覆うように取り付け、絶縁防護具で覆いたい箇所の一端側に寄せて防具本体の両端部をクリップによって架空配電線と共に挟持しておく、その後、架空配電線の絶縁防護具で覆いたい側(防具本体を伸ばしたい側)のクリップを開いて固定状態を解除し、そのままクリップを架空配電線に沿って防護したい部分を覆うように移動させれば、防具本体はガイド部材により動きがガイドされつつスムーズに伸長されることとなる。そして、所望の長さに達した段階で、開いていたクリップを閉じて防具本体の端部を電線と共に挟持すれば、架空配電線の所望の範囲を覆うことが可能となる。このため、伸ばしたい側のクリップの移動量を調節することで、架空配電線の覆いたい範囲を容易に調節することができるので、絶縁防護具の取り付け作業を一人でも行うことが可能となり、また、絶縁が必要となる電線の長さに応じて防具本体の伸長量を調節できるので、絶縁防護具が電線の長さに依存することがなくなる。
ここで、前記防具本体は、前記架空配電線に沿った方向に伸縮可能な蛇腹構造のダクト部材によって構成され、前記ガイド部材は、前記ダクト部材の側面に取り付けられたリング部材を挿通し、前記ダクト部材の両端部に固定されると共に前記クリップを貫通して取り付けられるバネ部材によって構成するようにしてもよい。
このような構成によれば、クリップ間の距離を長くすれば、バネ部材に案内されてダクト部材がスムーズに伸長すると共にバネ部材自体も軸方向に伸長することとなり、また、クリップ間の距離を短くしようとすれば、ダクト部材はバネ部材にガイドされつつバネ部材のバネ力により積極的に収縮されることとなる。
また、バネ部材に代えて伸縮棒を用いるようにしてもよい。すなわち、ガイド部材を、ダクト部材の側面に取り付けられたリング部材を挿通し、ダクト部材の両端部に固定されると共にクリップを貫通して取り付けられる伸縮棒によって構成するようにしてもよい。このような構成は、バネ部材の伸縮を伸縮棒の伸縮で代用したものであり、バネ部材のようにバネ力を利用して防具本体を収縮させる機能はないが、防具本体のスムーズな動きを確保することが可能となる。なお、伸縮棒の内部にバネ部材を収容して伸縮棒を常時収縮する方向へ付勢するようにしてもよい。
さらに、伸縮式絶縁防護具は、防具本体を、一方のクリップの一方の挟持部と他方のクリップの一方の挟持部との間に固定されて前記架空配電線に沿った方向に蛇腹状に折り畳み可能な第1のシート部材と、前記一方のクリップの他方の挟持部と前記他方のクリップの他方の挟持部との間に固定されて前記架空配電線に沿った方向に蛇腹状に折り畳み可能な第2のシート部材とによって構成し、ガイド部材を、前記それぞれのシート部材の表裏を縫うように挿通し、前記クリップの挟持部に固定される一対の伸縮棒により構成するようにしてもよい。
このような構成においても、一方のクリップを緩めて架空配電線に沿って移動させることで、シート部材がガイド部材に沿って伸縮することとなり、上述した構成例と同様の作用効果を有する。
以上のように、本発明によれば、架空配電線の周囲を覆うように敷設可能であり、架空配電線に沿って伸縮可能である絶縁性の防具本体と、この防具本体の架空配電線に沿った方向の両端部に設けられて防具本体を挟持可能とする一対のクリップと、この一対のクリップ間に設けられ、防具本体の伸縮方向の動きをガイドする伸縮自在のガイド部材とを具備するようにしたので、架空配電線への防具の取り付け作業を1人でも行うことが可能となり、また、取り付ける電線の長さに応じて防具本体の長さを調節することが可能なる。このため、防護具の取り付け作業が容易になると共に、効率的に作用を行うことが可能となる。
また、バネ部材や伸縮棒などで構成されるガイド部材が設けられているので、防具本体の長さを調節するにあたり、防具本体のスムーズな動きを確保して容易に作業を行うことが可能となる。
また、バネ部材や伸縮棒などで構成されるガイド部材が設けられているので、防具本体の長さを調節するにあたり、防具本体のスムーズな動きを確保して容易に作業を行うことが可能となる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1乃至図3において、本発明に係る伸縮式絶縁防護具の構成例が示されている。
この伸縮式絶縁防護具1は、架空配電線2の周囲を覆うように設けられ、架空配電線2(例えば、引き下げ線102)に沿って伸縮可能な絶縁性の防具本体3と、この防具本体3の架空配電線2に沿った方向の両端部に設けられて防具本体3を挟持可能とする一対のクリップ4,5と、この一対のクリップ間に設けられて防具本体3の伸縮方向の動きをガイドするガイド部材6とによって構成されている。
この伸縮式絶縁防護具1は、架空配電線2の周囲を覆うように設けられ、架空配電線2(例えば、引き下げ線102)に沿って伸縮可能な絶縁性の防具本体3と、この防具本体3の架空配電線2に沿った方向の両端部に設けられて防具本体3を挟持可能とする一対のクリップ4,5と、この一対のクリップ間に設けられて防具本体3の伸縮方向の動きをガイドするガイド部材6とによって構成されている。
防具本体3は、この例では、フレキシブルダクトのような円筒状の蛇腹構造を有するダクト部材30によって構成されているもので、側面に軸方向に沿って分断された分断部7が形成されている。防具本体3の周壁は、絶縁性の布、合成樹脂等でできており、長手方向の所定間隔毎に山部30aが形成され、この山部30aの内部に金属等で形成された剛性のある弾性変形可能な線状部材31が埋設されている。
それぞれの線状部材31は、全体がリング状に丸められ、一端が他端の内側にくるように予め形状が決められており、したがって、防具本体3は、分断されている箇所の一方の側縁が他方の側縁の内側に入り込むように収縮する形状となり、分断部7を押し開くことにより、防具本体3の内側に架空配電線2を側方から(防具本体3の軸線に対して直角方向から)挿入でき、また、防具本体3の内側から架空配電線2を外すことができるようになっている。
また、山部30aのそれぞれには、分断された箇所から両側に約90度位相がずれた箇所(分断された箇所と防具本体3の軸心とを含む平面に対して直交すると共に防具本体3の軸心を通る平面がリングと交差する箇所)に絶縁素材で形成されたリング部材8が固定されている。
一対のクリップ4,5のそれぞれは、例えば硬質のプラスチック材料などで形成された対をなす対をなすクリップ片10,11と、これらクリップ片10,11をその略中間部で軸支する軸12と、軸12の位置でクリップ片10,11に外装された環状カバー13とを備えている。それぞれのクリップ片10,11は、軸12よりも先端側が挟持部10a,11aを構成し、軸12よりも基端側が操作部10b,11bを構成している。
軸12には、図示しないコイルばねが弾装され、その両端部がそれぞれ操作部10b、11bの内側に延在しており、これにより操作部10b、11bは、常時離反する方向に付勢され、また、前記挟持部10a,11aは、互いに接近する方向に常時付勢されている。
各挟持部10a、11aは、この例においては、それぞれ略直方体形状に形成されており、両者の互いに対向する内面には、これらの長さ方向に延設された凹部10c、10d;11c、11dが形成されている。凹部10c、11cは緩やかに湾曲した側面視で円弧状のくぼみに形成され、凹部10d、11dは側面視で長方形状に形成されている。また、各挟持部10a,11aの中間部には、両挟持部10a,11aの対峙面と平行をなす貫通孔10e,11eがそれぞれ穿設されている。
操作部10b、11bの互いに反対を向く外面には、ヤットコ等の間接活線把持具で把持される平坦なグリップ面10f,11fが形成されている。これらのグリップ面10f,11fは、挟持部10a,11aが閉じた状態において略平行となるように形成されている。
ガイド部材6は、防具本体3の側面に取り付けられた前記リング部材8を挿通し、防具本体3の軸方向の両端部に固定されると共に前記クリップ4,5の挟持部10a,11aを貫通して取り付けられた線状のバネ部材6aによって構成されている。すなわち、防具本体3の両端部には、リング状の線状部材31が設けられていない把持代30bが形成され、この把持代30bに、軸方向に所定の間隔を空けて固定された対をなす円筒状の留め具15a,15bを固定し、この対をなす留め具15a,15bの間にクリップ4,5の挟持部10a,11aの中間部を位置させ、リング部材8を挿通して延設されたガイド部材6(バネ部材6a)を、留め具15bを挿通させると共にクリップ4,5の貫通孔10e,11eを挿通させ、しかる後に最端にある固定具15bに挿着して固定させている。
バネ部材6aは、例えば、コイルバネの表面を伸縮するゴム素材等の弾性被覆材で包皮したもの等が用いられ、防具本体3が軸方向に最も縮んだ状態においても収縮する力が常時かかっているようになっている。また、バネ部材6aは、防具本体3を最も伸ばした状態においても、それに追従して伸長するように形成され、クリップ4,5で電線2を防具本体3の外側から把持した状態においても把持力が損なわれることがない程度の弾性力に設定されている。
以上の構成において、例えば、架空配電線2としての引き下げ線102に絶縁防護具1を取り付ける場合には、防具本体3を縮めた状態にして上側のクリップ4の操作部10b,11bをヤットコ等の間接活線把持具で把持し、防具本体3の分断部の上部を開いた状態にして引下げ線102の上端部へ近づけ、防具本体3を引下げ線102に沿わせつつ、引下げ線102を挟み込むようにして防具本体3を引下げ線102の周囲に取り付ける(防具本体3の内側に引下げ線102を側方から差し入れる)。
その後、上側のクリップ4の間接活線把持具による把持状態を解除し、下側のクリップ5の操作部10b、11bを把持して防具本体3の分断部7の下部を開き、引下げ線102を防具本体3の内側に挿入し、図3(a)に示されるような状態を形成する。
その後、上側のクリップ4の間接活線把持具による把持状態を解除し、下側のクリップ5の操作部10b、11bを把持して防具本体3の分断部7の下部を開き、引下げ線102を防具本体3の内側に挿入し、図3(a)に示されるような状態を形成する。
その後、下側のクリップ5の操作部10b、11bを把持して挟持部10a,11aによる防具本体3の挟持を緩め、下側のクリップ5を下方へ引き下げると、図3(b)に示されるように、上側のクリップ4の位置は固定されたまま、防具本体3がガイド部材6(バネ部材6a)にガイドされつつ伸長して引下げ線102を覆うことが可能となり、下側のクリップ5の固定位置を調整することで、引下げ線102の任意の範囲を絶縁防護することが可能となる。
また、絶縁防護具1を引下げ線102から取り外す場合には、上側または下側のクリップ4,5を間接活線把持具で把持して一方のクリップを開き、その状態でそのクリップを他方のクリップに向かって動かせば、防具本体3がガイド部材6(バネ部材6a)にガイドされつつバネ部材6aのバネ力により収縮されることとなり、その状態で、一方のクリップを操作部を把持して(挟持部を開いて)防具本体3と共に引下げ線102から取り外し、その後、他方のクリップを操作部を把持して(挟持部を開いて)防具本体3と共に引下げ線102から取り外せば、絶縁防護具1の取り外しは完了する。
したがって、伸ばしたい側のクリップ4,5を移動させることで、引下げ線102の覆いたい範囲を調節することができるので、絶縁防護具1の取り付け作業は一人でも行うことが可能となり、また、絶縁が必要となる電線の長さに応じて防具本体3の伸長量を調節することが可能となるので、絶縁防護具1が電線の長さに依存することがなくなる。このため、絶縁防護具1の取り付け作業が容易になると共に、絶縁防護具1を複数用意する必要がないことから、効率的に作業を行うことが可能となる。
また、上述の構成においては、防具本体3やガイド部材6(バネ部材6a)が共に可撓性を有しているので、電線の直線部分のみならず、湾曲した電線等を防護するためにも用いることが可能となる。
また、上述の構成においては、防具本体3やガイド部材6(バネ部材6a)が共に可撓性を有しているので、電線の直線部分のみならず、湾曲した電線等を防護するためにも用いることが可能となる。
以上の構成においては、ガイド部材6を、防具本体3の側面に取り付けられたリング部材8を挿通し、クリップ4,5に設けられた貫通孔10e,11eを挿通させて防具本体3の両端部に固定されるバネ部材6aによって構成した例を示したが、図4に示されるように、バネ部材6aの代わりに、伸縮棒6bを用いるようにしてもよい。
この伸縮棒6bは、前記構成例と同様に、ダクト部材の側面に取り付けられたリング部材8を挿通し、クリップ4,5に設けられた貫通孔10e,11eを挿通して防具本体3の両端部に固定されるもので、この例では、径が徐々に大きくなる小筒状体16、中筒状体17、大筒状体18を順次摺接可能に重ね合わせた三重筒構造に形成されている。それぞれの筒状体は、ほぼ同じ長さに形成され、隣合う筒状体は、外側にくる筒状体にスリット17a,18aが形成され、内側にくる筒状体にスリットに摺動可能に挿入されるピン16b,17bが外周に形成されて、筒状体の抜けが防止されている。
図1に示すバネ部材6aにおいては、可撓性があることから、防具本体3の径がクリップ4,5の横幅よりも大きい場合でも挟持部10a,11aに形成された貫通孔10e,11eにバネ部材6aを撓めて挿通させることが可能であるが、ガイド部材6が伸縮棒6bである場合には、可撓性がさほど期待できないので、防具本体3の径がクリップ4,5の横幅よりも大きい場合には、クリップ4,5の挟持部10a,10bの脇に貫通孔10e,11eが形成された鍔部10g,11gを設け、伸縮棒6bを撓めることなく挿通させるようにするとよい。
なお、他の構成は、前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一符号を付して説明を省略する。
なお、他の構成は、前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一符号を付して説明を省略する。
このような構成においても、引下げ線102に絶縁防護具1を取り付ける場合には、防具本体3を縮めた状態にして引下げ線102の上部に取り付け、下側のクリップ5をヤットコ等の間接活線把持具で把持して挟持状態を緩め(挟持部10a,11aを開き)、その状態で下方へ移動させれば、上側のクリップ4の位置が保持されたまま防具本体3が伸長すると共に伸縮棒6bが伸長して引下げ線102の所望範囲を覆うことが可能となる。
また、引下げ線102を絶縁防護具1によって防護した状態から、絶縁防護具1を取り外すには、上側または下側のクリップ4,5を間接活線把持具で把持して一方のクリップを開き、その状態でそのクリップを他方のクリップに向かって動かせば、ダクト部材が伸縮棒6bに沿って収縮し、同時に、伸縮棒6bも収縮した状態となり、その状態で、一方のクリップを防具本体3と共に引下げ線102から取り外し、その後、他方のクリップを防具本体3と共に引下げ線102から取り外せば、絶縁防護具1の取り外しは完了する。
このような構成においては、伸縮棒6bに可撓性を持たせにくいため、電線の曲線部分には利用しにくいが、それ他の点においては、前記構成例と同様の作用効果を得ることが可能となる。
図5及び図6において、さらに他の構成例が示されている。
この例においては、防具本体3が、一方のクリップ4の一方の挟持部10aと他方のクリップ5の一方の挟持部10aとの間に固定されて架空配電線2に沿った方向に蛇腹状に折り畳み可能な第1のシート部材20と、一方のクリップ4の他方の挟持部11aと他方のクリップ5の他方の挟持部11aとの間に固定されて架空配電線2に沿った方向に蛇腹状に折り畳み可能な第2のシート部材21とによって構成されている。
この例においては、防具本体3が、一方のクリップ4の一方の挟持部10aと他方のクリップ5の一方の挟持部10aとの間に固定されて架空配電線2に沿った方向に蛇腹状に折り畳み可能な第1のシート部材20と、一方のクリップ4の他方の挟持部11aと他方のクリップ5の他方の挟持部11aとの間に固定されて架空配電線2に沿った方向に蛇腹状に折り畳み可能な第2のシート部材21とによって構成されている。
クリップ4,5は、他方の挟持部11aの先端部は、一方の挟持部10aの先端部よりも長く形成され、この他方の挟持部11aの先端部には、一方の挟持部10aの側に突出する突出部11hが形成されている。また、一方の挟持部10aの先端部と中間部には、他方の挟持部11aの側へ突出した突出部10h,10iが形成され、これに対応して、他方の挟持部11aの前記突出部10h,10iと対峙する部分には、突出部10h,10iを受ける凹部11i,11jが設けられている。そして、他方の挟持部11aの突出部11hの先端近傍と凹部11jの近傍(この例では、凹部11iと凹部11jの間に位置する凹部11jの近傍)に貫通孔11k,11mが形成され、また、一方の挟持部10aのそれぞれの突出部10h,10iの先端近傍に貫通孔10k,10mが形成されている。
一方のクリップ4の一方の挟持部10aと他方のクリップ5の一方の挟持部10aは、互いの対応する貫通孔10k,10mに固定された一対の伸縮棒6b−1,6b−2により連結され、一方のクリップ4の他方の挟持部11aと他方のクリップ5の他方の挟持部11aは、互いに対応する貫通孔11k,11mに固定された一対の伸縮棒6b−3,6b−4により連結されている。
そして、一方のクリップ4の一方の挟持部10aと他方のクリップ5の一方の挟持部10aとを連結する一対の伸縮棒6b−1,6b−2の両端部近傍には、第1のシート部材の対応する端部がマジックテープ(登録商標)等によって固定されており、この一対の伸縮棒6b−1,6b−2は、第1のシート部材20をその表裏を縫うように貫通し、自身の伸縮に伴って第1のシート部材20を蛇腹状に伸縮させるようにしている。
また、一方のクリップ4の他方の挟持部11aと他方のクリップ5の他方の挟持部11aとを連結する一対の伸縮棒6b−3,6b−4の両端部近傍には、第2のシート部材21の対応する端部がマジックテープ(登録商標)等によって固定されており、この一対の伸縮棒6b−3,6b−4は、第2のシート部材21をその表裏を縫うように貫通し、自身の伸縮に伴って第2のシート部材21を蛇腹状に伸縮させるようにしている。
したがって、クリップ4,5の一方の挟持部11agの凹部11iと凹部11jとの間と、他方の挟持部10aの凸部10hと凸部10iとの間とにより電線2を挟み込めば、電線2は、第1のシート部材20と第2のシート部材21により周囲が覆われて防護されることになり、一対のクリップ4,5の間隔を広げれば、図6に示されるように、伸縮棒6b−1〜6b−4が伸長すると共に、これに固定されているシート部材20,21が伸長し、電線2を覆う範囲が長くなる。また、一対のクリップ4,5の間隔を狭めれば(一対のクリップ4,5を互いに近接させれば)、伸縮棒6b−1〜6b−4が収縮すると共に、これに固定されているシート部材20,21も収縮することとなる。
このような構成においても、引下げ線102に絶縁防護具1を取り付ける場合には、防具本体3を縮めた状態にして引下げ線102の上部に取り付け、下側のクリップ5をヤットコ等の間接活線把持具で把持して開き、その状態で下方へ移動させれば、上側のクリップ4の位置が保持されたまま、伸縮棒6b−1〜6b−4が伸長して防具本体3が伸縮棒6b−1〜6b−4に沿って伸長し、引下げ線102の所望範囲を覆うことが可能となる。
また、引下げ線102を絶縁防護具1によって防護した状態から、絶縁防護具1を取り外すには、上側または下側のクリップ4,5を間接活線把持具で把持して一方のクリップを開き、その状態でそのクリップを他方のクリップに向かって動かせば、伸縮棒6b−1〜6b−4が収縮して防具本体3が伸縮棒6b−1〜6b−4に沿って収縮し、その状態で、一方のクリップを防具本体3と共に電線から取り外し、その後、他方のクリップを防具本体3と共に電線から取り外せば、絶縁防護具1の取り外しは完了する。
なお、上述の構成例においては、引下げ線102に伸縮式絶縁防護具1を設けた例を示したが、高圧架線などの他の架空配電線に同様に採用してもよい。上述したいずれの実施例も、ほぼ直線状に架設された架空配電線に対して有効であり、特に、実施例1の構成においては、湾曲させた架空配電線に対しても有効である。
1 伸縮式絶縁防護具
2 架空配電線
3 防具本体
4,5 クリップ
6 ガイド部材
6a バネ部材
6b 伸縮棒
6b−1〜6b−4 伸縮棒
8 リング部材
10a,11a 挟持部
20 第1のシート部材
21 第2のシート部材
30 ダクト部材
102 引下げ線
2 架空配電線
3 防具本体
4,5 クリップ
6 ガイド部材
6a バネ部材
6b 伸縮棒
6b−1〜6b−4 伸縮棒
8 リング部材
10a,11a 挟持部
20 第1のシート部材
21 第2のシート部材
30 ダクト部材
102 引下げ線
Claims (4)
- 架空配電線の周囲を覆うように敷設可能であると共に、前記架空配電線に沿って蛇腹状に伸縮可能である絶縁性の防具本体と、
この防具本体の前記架空配電線に沿った方向の両端部に設けられ、前記防具本体を挟持可能とする対をなす挟持部を備えた一対のクリップと、
前記一対のクリップ間に設けられ、前記防具本体の伸縮方向の動きをガイドする伸縮自在のガイド部材と
を具備することを特徴とする伸縮式絶縁防護具。 - 前記防具本体は、前記架空配電線に沿った方向に伸縮可能な蛇腹構造のダクト部材によって構成され、
前記ガイド部材は、前記ダクト部材の側面に取り付けられたリング部材を挿通し、前記ダクト部材の両端部に固定されると共に前記クリップを貫通して取り付けられるバネ部材によって構成されることを特徴とする請求項1記載の伸縮式絶縁シート。 - 前記防具本体は、前記架空配電線に沿った方向に伸縮可能な蛇腹構造のダクト部材によって構成され、
前記ガイド部材は、前記ダクト部材の側面に取り付けられたリング部材を挿通し、前記ダクト部材の両端部に固定されると共に前記クリップを貫通して取り付けられる伸縮棒によって構成されることを特徴とする請求項1記載の伸縮式絶縁シート。 - 前記防具本体は、一方のクリップの一方の挟持部と他方のクリップの一方の挟持部との間に固定されて前記架空配電線に沿った方向に蛇腹状に折り畳み可能な第1のシート部材と、前記一方のクリップの他方の挟持部と前記他方のクリップの他方の挟持部との間に固定されて前記架空配電線に沿った方向に蛇腹状に折り畳み可能な第2のシート部材とによって構成され、
前記ガイド部材は、前記それぞれのシート部材の表裏を縫うように挿通し、前記クリップの挟持部に固定される伸縮棒により構成されることを特徴とする請求項1記載の伸縮式絶縁シート。
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JP2016073142A (ja) * | 2014-10-01 | 2016-05-09 | 中国電力株式会社 | 防護管 |
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JP2019149883A (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-05 | 中国電力株式会社 | 防護管及び防護管の取付方法 |
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2012
- 2012-03-13 JP JP2012055229A patent/JP2013192302A/ja active Pending
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