JP2016135013A - 防護管把持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 間接活線工法おいて容易かつ確実に防護管の把持を可能にする。【解決手段】棒状で先端にヤットコ120が配設された間接活線工具100に着脱自在に取り付けられ、帯状で両端部を開放したほぼループ状に形成された把持部材2と、該把持部材2の両端部にそれぞれ取り付けられた取付片3、3と、該取付片3、3と連結され、前記ヤットコ120の先端部に着脱自在に装着される装着具4,4と、からなり、前記ヤットコ120の開閉に連動して上記2つの取付片3、3を近接させることで、ループ状の把持部材2を縮径して防護管10を包むようにして把持する。【選択図】 図1

Description

この発明は、間接活線工具(ホットスティック・絶縁棒)の先端に取り付けられる間接活線先端工具に関し、特に、防護管を拡径して電線に取付ける作業において、防護管を下方から支え、把持する防護管把持具に関する。
近年、安全性をより確保するために、間接活線工具を用いて通電状態のままで作業を行う間接活線工法が、多く採用されている。この間接活線工法における配電路の工事は、工事中の感電、或いは電線の損傷を防止するなどために電線に防護管を取り付けて行われる。
防護管は絶縁材料からなる長尺な筒体で、その周面に軸方向に伸びるスリットが形成されており、このスリットを防護管の一端側から開きながら防護管を拡径して電線を防護管内に挿入する。
このような防護管は、例えば、特許文献1の背景技術に記載されているような防護管挿入機を用いて行う。この際、防護管はその一端が防護管挿入機に支持されているが、他端側は支持されておらず不安定になるため防護管の中間部を下方から支え把持する必要がある。この防護管の把持は例えば間接活線工具としてのヤットコで行う。
そして、上記防護管挿入機を駆動すると、防護管の端部から電線に被さるように防護管が移動される。この際、ヤットコで防護管を把持してその挿入を補助する。
この補助は、ヤットコで防護管を送り出すときは防護管をしっかりと把持して防護管挿入機側に移動させ、適宜移動させた後その把持を解除してヤットコを防護管挿入機とは反対側に移動させ防護管を把持し直すという作業を繰り返して行われる。
ヤットコで防護管を把持する場合、ヤットコは防護管を把持する専用工具でないため、防護管を線接触で把持することになり、防護管への把持力が弱いと十分に送り出すことができず、また、把持力が強すぎると防護管を傷つけてしまう。防護管が劣化している場合は防護管を破損してしまうこともあった。そのため防護管の把持には熟練が要求されていた。
これを解消するものとして、例えば、特許文献2に示された電線防護管取付け用器具が開発されている。すなわち、この電線防護管取付け用器具には防護管の送り出しのときは把持力を適度に緩和するためのラバースポンジと、把持を解除し滑らせるときは滑り性を良好にするためにアリングボールとが設けられている。
特開2009−219326号公報 特開2014−3867号公報
しかしながら、特許文献2に示された電線防護管取付け用器具であっても、棒状で先端にヤットコが配設された間接活線工具の操作部とヤットコとが離れており、防護管の把持力の調節が難しい。
特に電線の長い区間を保護しようとして複数の防護管を連設する場合、後の防護管になればなるほどその挿入する力が大きくなってしまい、防護管挿入機の駆動力のみでは防護管を送り込むことができない。そのため、ヤットコによる防護管の送り出しに頼らねばならず、ヤットコによる防護管の把持力を大きくしなければならず、さらに熟練が必要であった。
防護管の取外し作業においても、ヤットコは防護管を線接触で把持しているため、防護管を把み直す際に落下してしまう恐れがあり、その作業にあっても熟練が必要であった。
そこでこの発明は、防護管を安定かつ確実に把持でき、熟練を必要とせず、防護管を傷付けることを軽減し、また、防護管の破損を防止することができる防護管把持具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、間接活線工法における配電路の工事において、電線に取り付けられる防護管を把持する防護管把持具であって、棒状で先端にヤットコが配設された間接活線工具に着脱自在に取り付けられ、帯状で両端部を開放したほぼループ状に形成された把持部材と、該把持部材の両端部にそれぞれ取り付けられた取付片と、該取付片と連結され、前記ヤットコの先端部に着脱自在に装着される装着具と、からなり、前記ヤットコの開閉に連動し、上記2つの取付片を近接することにより上記把持部材で防護管を包み込むように把持する、ことを特徴とする。
この発明によれば、前記ヤットコの開閉に連動して上記2つの取付片を近接させることで、ほぼループ状の把持部材を縮径して防護管を包むようにして把持する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の防護管把持具において、前記取付片と前記装着具とが回動自在に連結されている、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の防護管把持具において、帯状の把持部材を防護管の長手方向に複数設ける、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3に記載の防護管把持具において、帯状の把持部材にその長さを調整可能にする調整手段を設ける、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、帯状の把持部材で包むようにして防護管を把持したので、防護管の周面に把持部材の内面を密着させることができ、把持部材による防護管の把持が線接触でなく面接触となり、確実でかつ、安定した状態で把持することができる。このため、防護管を傷つけたり、多少劣化した防護管であっても破損したりすることはない。また、経験やコツを必要とせず、熟練度に左右されずに防護管の電線への取付けが可能となる。
請求項2の発明によれば、把持部材に取付された取付片とヤットコの先端部に装着される装着具とが回動自在に連結されているので、前記ヤットコの先端部を防護管の長手方向に移動させて、防護管の電線側への送り出し、あるいは、把持を解除し防護管を把み直す際に、間接活線工具をスムースに移動させることが可能となる。
請求項3の発明によれば、帯状の把持部材を防護管の長手方向に複数設けているので、防護管の把持が長手方向に複数箇所となり、防護管の把持を安定させることができる。
請求項4の発明によれば、帯状の把持部材をその周方向の長さを調整可能にしているので、防護管の種類によって異なる直径に合わせることができ、1つの防護管把持具で複数種の防護管に対応することができる。
この発明の第1の実施の形態に係る防護管把持具を示し、把持状態を軸方向から見た正面図である。 図1の防護管把持具の把持を解除した状態を示す正面図である。 図1の防護管把持具の側面図である。 図3とは逆方向から見た防護管把持具の側面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 この発明の実施の形態に用いる間接活線工具を示す図である。 把持部材を調整手段によりそのループを小径にした状態を示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。 把持部材を調整手段によりそのループを拡径した状態を示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。 防護管を防護管挿入機側に送り出(移動)した状態を示す図である。 防護管を送り出した後、元の位置(防護管挿入機側と反対側)に戻した状態を示す図である。 この発明の第2の実施の形態に係る防護管把持具を示し、軸方向から見た正面図である。 図11の防護管把持具の側面図である。 図14と共に本発明の防護管把持具の別の使用例を示し、本図は防護管を把持した状態を示す正面図である。 防護管の把持を解除した状態を示す正面図である。
以下、この発明を図示の各実施の形態に基づいて説明する。
図1〜図10は、この発明の第1の実施の形態を示し、図1は防護管把持具1を示す正面図である。この防護管把持具1は間接活線工具100に着脱自在に取り付けられ、防護管10を把持し支えるための先端工具である。
間接活線工具100とは、通電状態のままで作業を行う間接活線工法で用いられる工具、つまり、電線などが作業者が直接接することなく作業を行うための工具であり、概略次のような構成となっている。
すなわち、図6に示すように、棒状で先端にヤットコ120が配設された工具であり、把持工具本体110と、ヤットコ120とを有している。把持工具本体110は絶縁性の棒体で、上端部には、金属製の支持具111が取付けられている。この支持具111の上部には、ヤットコ120を構成する可動アーム112、113が支持ピン(図示せず)を介して揺動可能に支持され、この可動アーム112、113は、操作ロッド114の上端部に連結されている。
一方、把持工具本体110には、レバー115が揺動可能に支持され、このレバー115の上端部には、操作ロッド114の下端部がピン連結されている。そして、レバー115を矢印F1方向に操作することによって、第1の可動アーム112および第2の可動アーム113(ヤットコ120)が、矢印F2方向に互いに進退動(回動)するものである。
防護管把持具1は、帯状の把持部材2と、該把持部材2の両先端部にそれぞれ設けられた取付片3、3と、該取付片3、3に連結され前記ヤットコ120の可動アーム112、113に着脱自在に装着される装着具4、4とからなる。また、把持部材2は2つの帯状の把持部材片2aと2bとからなり、例えば厚手の布材料で構成されている(図1、図2参照)。
一方の把持部材片2aには取付片3の反対側端縁に2つの係合フック5、5が設けられ、他方の把持部材片2bには上記係合フック5、5が係合される複数の係合孔6、6、…が設けられている。また、他方の把持部材片2bの端縁にベルトループ7が設けられており、このベルトループ7に一方の把持部材片2aを通すことにより両把持部材片2a、2bの端部側が重ね合わされる(図3〜図5参照)。
そして、一方の把持部材片2aの係合フック5、5を他方の把持部材片2bを所定の位置にある係合孔6、6に係合することにより、2つの把持部材片2aと2bとが一体化され把持部材2が構成される。
なお、把持部材2は布材料に限らず、可撓性の部材、例えば、軟質樹脂材料などであっても良く、この場合、防護管の把持を強固にするため表面をザラザラに加工したり摩擦係数の高い布を張着しても良い。
次に、把持部材片2a、2bの取付片3、3同士を隣接させることで把持部材2をその上方が開放されたほぼループ状に形成する。また、一方の把持部材片2aに設けられた係合フック5、5と他方の把持部材片2bに形成された複数の係合孔6、6、…とは、把持部材2のループ状の大きさを調整する調整手段8として機能する(図4、図8(b)参照)。すなわち、他方の把持部材片2bに帯状の長手方向に形成された複数の係合孔6、6、…のいずれかに係合フック5、5を係合させるかで両把持部材片2aと2bとの重なり量が変わり、把持部材2をループ状にしたときの内径が決定される。そのため、把持しようとする防護管10の外径に合わせて上記係合孔6、6を選択することで複数種の防護管10の把持に適応することができる。
図7は比較的小径な防護管10を把持した状態を示し、図7(a)はその正面図、図7(b)は側面図である。
図8は比較的大径な防護管10を把持した状態を示し、図8(a)はその正面図、図8(b)はその側面図である。
このループ状に形成された把持部材2の内径を防護管10の外径よりもやや小さく設定することにより、防護管10の防護管把持具1による把持を確実にすることができる。
取付片3はほぼ逆T字状の板部材からなり、下片に把持部材片2aの一端部がピンにより固定されている。
取付片3の上端には螺孔が形成され、上記装着具4の上端部に設けられた貫通孔にネジが通され、該ネジの先端部が取付片3の螺孔に螺合される。これにより装着具4は取付片3に対して回動自在に連結される。
取付片3と装着具4との間には上記ネジを外嵌するようにワッシャが介在されており、これにより取付片4に対する装着具4の回動がスムースに行うことができる。
また、上記ネジの頭部と装着具4との間にはネジを外嵌するようにコイルばねが配設され、これにより、装着具4と取付片3とが上記ワッシャを介して密接され両者間のガタツキが解消されている(図1、図2参照)。
この装着具4は、防護管把持具1をヤットコ120に着脱自在に装着するためのものであり、装着筒31とツマミ32とを備えている。装着筒31は、少なくとも下面が開放・開口された筒体で、下方からヤットコ120の可動アーム112、113の先端部を挿入できるようになっている。また、ツマミ32は、装着筒31の側面に螺合されたネジで、このツマミ32を締め付けることで、可動アーム112、113の先端部が装着筒31に固定され、ツマミ32を緩めることで、可動アーム112、113の先端部が装着筒31から取り外せるようになっている。
そして、防護管把持具1はその装着具4、4をヤットコ120の可動アーム112、113にそれぞれ装着することでヤットコ120に取り付けられ、防護管把持具1はヤットコ120に対して回動自在にされる(図9、図10参照)。
ヤットコ120の先端に取り付けられた防護管把持具1は、間接活線工具100の操作ロッド114を操作することによりヤットコ120が開閉して取付片3、3を離接することになり、把持部材2のループ形状が大きくなったり小さくなったりする。
次に、このような構成の防護管把持具1による、防護管10の把持及び防護管10の防護管挿入機への送り出し方法などについて説明する。
先ず、防護管10を防護管把持具1のループ状に形成された把持部材2内に挿入する。このとき、把持部材2が形成するループ形状を防護管10よりやや大きくなるように上記調整手段8により調整しておく。また、防護管10はそのスリット11が上方を向く状態で把持部材2内に挿入される。これは、上記防護管挿入機が電線の下方から防護管10を挿入して行くタイプのものだからである。
防護管10の把持部材2への挿入は、予め、作業者が手元で防護管10を把持部材2に挿入しても良いし、高所に位置させた防護管10に間接活線工具100の先端部を近づけて防護管10の後端からこれを把持部材2で囲うようにしても良い。
次に、防護管把持具1を防護管10の適宜な位置まで移動させ、間接活線工具100を操作してヤットコ120を挟む方向に動かすと、防護管把持具1の把持部材2のループ形状が縮径されて防護管10を包み込むようにして把持する。このとき、把持部材2はその内周面が防護管10の外周面にほぼ密着され、防護管10の一部に把持力が集中することはない(図1参照)。
間接活線工具100を操作してヤットコ120を挟む方向に動かすと、その挟み力がすなわち防護管10の把持力となるが、取付片3と装着具4との連結にコイルばねを介在させているので、多少強く挟んでもその力がコイルばねに吸収される。これにより、挟み力に強弱が多少あっても防護管10を確実に把持することができる。
そして、図示しない防護管挿入機を駆動すると、防護管10はその先端部においてスリットが開かれ電線を覆うようにしながら移動される。このとき、間接活線工具100と防護管10となす角度にズレが生じてしまうが、防護把持具1の取付片3、3とその装着具4、4とが回動自在に支持されているため、防護管10の動きに追従して間接活線工具100をスムースに操作することができる(図9参照)。
防護管10が所定距離まで移動したときに間接活線工具100を操作してヤットコ120を開放すると、防護管10への把持が解除される(図2参照)。
ヤットコ120を開放した状態、すなわち、防護管10の把持を解除した状態では把持部材2と防護管10との密着が解かれ、防護管把持具1を防護管10に対して移動可能にすることができる(図2参照)。そして、防護管10の後端側に移動させ、再び防護管10を把持する(図1参照)。このときも間接活線工具100と防護管10との成す角度が変化してしまうが、防護把持具1の取付片3、3とその装着具4、4とが回動自在に支持されているため、間接活線工具100をスムースに操作することができる(図10参照)。
この第1の実施の形態にかかる防護管把持具1にあっては、把持部材2と取付片3、3と装着具4、4とで構成され、シンプルな構造であるにもかかわらず、比較的難易度高い間接活線工法における防護管の把持を熟練度が低い作業者でも容易に行うことができる。
図11及び図12は、この発明の第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態にかかる防護管把持具20が上記第1の実施の形態にかかる防護管把持具1と異なる点は、把持部材が2つである点、把持部材の調整手段の構造である。したがって、異なる点を主に説明する。また、第1の実施の形態にかかる防護把持具1と同じ部分については同じ符号を付し、その説明は省略する。
この第2の実施の形態にかかる防護把持具20は、把持する防護管10の長手方向に離間した位置に設けられた2つの把持部材21、21と、該2つの把持部材21、21をともに取り付ける2つの取付片22a、22bと、これら取付片22a、22bをヤットコ120にそれぞれ装着するための装着具23、23とからなる。
取付片22a、22bはともにほぼ逆T字状の板部材からなり、下片が第1の実施の形態の取付片3、3より長くその両端に後述する把持部材21、21が取り付けられる。
対向する2つの取付片22a、22bはその構造が異なり、一方の取付片22aはその両端部に把持部材21、21の一端部がピンによりそれぞれ固定されている。他方の取付片22bにはその両端部に螺孔24、24がそれぞれ形成されている。他方の取付片22bの螺孔24、24が形成された位置には矩形の固定片25、25が蝶ネジ26、26により取り付けられるようになっており、この取付片22bと固定片25、25とにより、上記把持部材21、21が挟持される。
具体的には把持部材21、21の固定端とは反対側の端部にその帯状の長手方向に伸びる長孔27、27がそれぞれ形成されている。この長孔27、27が形成された把持部材21、21の部位が、取付片22bと固定片25との間に挟さまれた状態で、上記蝶ネジ26、26が固定片25の貫通孔と上記長孔27、27に通され、蝶ネジ26、26を締めつけることにより把持部材21の端部が取付片22bに取り付けられる。
これにより、把持部材21、21の両端部は、その一方が取付片22a、22bに、また、その他方が挟持された状態で取付片22a、22bにそれぞれ取り付けられ、把持部材21、21はループ状に形成される。
そして、把持部材21、21のループ形状の大きさを調整するには、上記蝶ネジ26、26を緩めて、把持部材21、21を長孔27、27の伸びる方向にスライドさせて適当な長さになったときに上記蝶ネジ26、26を締め付ける。これにより把持部材21、21の長さ、すなわちループ状の大きさが調整される。このように把持部材21、21の長孔27、27と固定片25、25と蝶ネジ26、26とにより、調整手段28、28として機能する。
この調整手段28、28はあらかじめ把持する防護管10の外径に合わせて調整しておく。この調整手段28、28は把持部材21、21を挟持する位置を選択するだけでよいので無段階での調整が可能であり、外径の異なった複数種の防護管10に適用することができる。
また、この防護管把持具20にあっては、把持部材21、21を防護管10の長手方向に離間した2箇所に設けたので、長尺な防護管10であってもより安定的に把持することができる。
なお、この第2の実施の形態かかる防護管把持具20による、防護管10の把持及び防護管10の防護管挿入機への送り出し方法などについても前記第1の実施の形態の防護管把持具1の場合とほぼ同様に行うことができる。
図13及び図14は、上記第1の実施の形態における防護把持具1の別の使用例を示す。この別の使用例は、そのスリットが下方を向く向きした防護管の把持に用いたものである。たとえば、特開2009−219362号公報には、下方に向いたスリット(割部16)を開拡して防護管の下方から電線を防護管内に挿入するものが示されている。本発明にかかる防護管把持具1にあっても、下方に向く向きで配された防護管10を把持することができる。すなわち、把持部材2と取付片3、3は上記第1の実施の形態で説明したものと同様の構成でよいが、装着具4、4の取付片3、3に対する向きが逆になるように両者を連結すればよい(図13、図14参照)。
図13は防護管を把持した状態を示し、図14は防護管の把持を解除した状態を示す。
このように、スリットが下方に向く向きの配された防護管にあっても防護管把持具1を使用してその把持及び把持の解除を行うことができる。
以上のように、防護管把持具1又は20によれば、防護管10の外周面を包むようにしているため、把持部材の内周面のほぼ全体が防護管の外周面に接触するため、一部分に把持力が集中することが無い。そのため、防護管10を傷つけることも無く、また、劣化した防護管10であっても破損することはない。
特に複数の防護管10、10、…を電線に取り付ける場合でも、防護管の把持力の調整が比較的緩やかになり、作業経験が少ない者であっても簡単に作業を行うことができる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の各実施の形態では、把持部材の長さを調整する調整手段8、28を設けたものについて説明したが、このような調整手段を用いたものにかがられず、防護管の外径が異なる場合にはその防護管ごとに適応した把持部材を用意しておいても良い。
また、上記各実施の形態にあっては、防護管挿入機により防護管を電線に取り付ける場合を想定してその防護管の把持を説明したが、本発明防護管把持具はこれに限らず、何らかの手段により防護管を拡径する場合にも適用することができる。例えば、特開2009−219362号公報にはヤットコの先端部に設けたアダプターで防護管を拡径して電線に防護管を被せるようにした防護管の装着法が記載されている。このような防護管の電線への装着法にあっても他のヤットコで防護管を把持する必要があり、本発明にかかる防護管把持具を用いることができる。
1 防護管把持具
2 把持部材
2a 把持部材片
2b 把持部材片
3 取付片
4 装着具
5 係合フック
6 係合孔
8 調整手段
10 防護管
11 スリット
20 防護管把持具(第2の実施の形態)
21 把持部材
22 取付片
22a 一方の取付片
22b 他方の取付片
23 装着具
24 螺孔
25 固定片
26 蝶ネジ
27 長孔
28 調整手段
100 間接活線工具
112 可動アーム
113 可動アーム
120 ヤットコ

Claims (4)

  1. 間接活線工法における配電路の工事において、電線に取り付けられる防護管を把持する防護管把持具であって、
    棒状で先端にヤットコが配設された間接活線工具に着脱自在に取り付けられ、帯状で両端部を開放したほぼループ状に形成された把持部材と、
    該把持部材の両端部にそれぞれ取り付けられた取付片と、
    該取付片と連結され、前記ヤットコの先端部に着脱自在に装着される装着具と、からなり、
    前記ヤットコの開閉に連動し、上記2つの取付片を近接することにより上記把持部材で防護管を包み込むように把持する、
    ことを特徴とする防護管把持具。
  2. 前記取付片と前記装着具とが回動自在に連結されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の防護管把持具。
  3. 帯状の把持部材を防護管の長手方向に複数設ける、
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の防護管把持具。
  4. 帯状の把持部材にその長さを調整可能にする調整手段を設ける、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の防護管把持具。
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