JP5813724B2 - 間接活線工事用アダプタ - Google Patents
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Description
本発明は、間接活線工事用アダプタに関する。特に、絶縁操作棒などの間接活線工具の先端部に設けた一対の開閉する把持腕に取り付け、高圧引下線などを切断できる間接活線工事用アダプタの構造に関する。
高圧配電線を無停電で配電工事を行う活線作業には、直接活線工法と間接活線工法の二通りがある。直接活線工法は、作業者が高圧ゴム手袋などの保護具を着用して、通電中の高圧配電線に直接触れて配電工事を行う。一方、間接活線工法は、作業者が絶縁操作棒(ホットスティック)などを用いて、通電中の高圧配電線に直接触れることなく配電工事を行うことができる。
一般に、絶縁操作棒は、長尺の操作棒とこの操作棒の先端部に取り付けた配電作業用工具(以下、先端工具という)で構成している。そして、絶縁操作棒は、高圧配電線を把持、又は切断するなど、作業目的に対応して、先端工具を交換できるように構成している。
このような遠隔に配置された高圧配電線を把持する絶縁操作棒としては、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の把持腕を手許の操作で開閉できる遠隔把持用絶縁操作棒、いわゆる「絶縁ヤットコ」が知られている。
上述した絶縁ヤットコを用いて、電線を把持する作業の他に、一組のアダプタを介して、一対の把持腕に切断工具を取り付け、高圧配電線から分岐する高圧引下線を切断できる間接活線工事用アダプタが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、従来技術による間接活線工事用アダプタ及び切断工具の構成を示す正面図であり、一方のアダプタを縦断面で示している。本願の図9は、特許文献1の図3に相当している。図10は、遠隔把持用の絶縁操作棒の一例を示す正面図であり、図10(A)は、絶縁操作棒の基端部側を示し、図10(B)は、絶縁操作棒の先端部側を示している。又、図11は、図10に示した絶縁操作棒の先端部を拡大した正面図である。
図9を参照すると、間接活線工事用アダプタ(以下、アダプタと略称する)8は、ブロック状のアダプタ本体81と係止手段82を備えている。アダプタ本体81は、絶縁操作棒70の先端部に設けた一対の開閉する湾曲した把持腕7a・7bに取り付けことができる。アダプタ本体81は、凹部を底面に開口している。この凹部には、一対の把持腕7a・7bから遠心方向に突出する把持爪71a又は把持爪71bを挿入できる。
図9を参照すると、係止手段82は、係合ピン82pと圧縮コイルばね82sを備えている。係合ピン82pは、軸部と鍔部で構成している。軸部は、アダプタ本体81の外壁から突出した円筒部8pの内部に収容されている。軸部は、その先端部が凹部の内部に突出している。鍔部は、円筒部8pの上端縁に当接している。
図9を参照すると、圧縮コイルばね82sは、軸部の外周を巻回している。又、圧縮コイルばね82sは、円筒部8pの内部に収容されている。圧縮コイルばね82sの一端部は、軸部に固定されている。圧縮コイルばね82sの他端部は、円筒部8pの内壁に固定されている。そして、圧縮コイルばね82sは、軸部の先端部が凹部の内部に突出する力を付勢している。
図9を参照して、係合ピン82pの鍔部を把持して、圧縮コイルばね82sの弾性力に抗して、係合ピン82pを引き上げると、把持爪71a又は把持爪71bを凹部に収容できる。そして、係合ピン82pの鍔部を解放すると、把持爪71a又は把持爪71bの把持面70a・70bと反対面から把持爪71a又は把持爪71bに係合ピン82pの先端部を当接できる。把持爪71a又は把持爪71bには、係合ピン82pの先端部が進入する窪み7dを設けている。
図9を参照すると、切断工具9は、一対の柄部91・92と一対の刃部9a・9bを有している。一対の柄部91・92は、回動軸9cで開閉自在に連結している。又、一対の刃部9a・9bは、回動軸9cから延びた先端部に形成されている。一対の柄部91・92の基端部を閉じると、一対の刃部9a・9bを閉じて、図示しない引下線などを切断できる。
図9を参照すると、アダプタ本体81は、その側面に工具取付部83を設けている。柄部91の基端部は、一方の工具取付部83と回動自在に連結している。柄部92の基端部は、他方の工具取付部83と回動自在に連結している。一対の把持腕7a・7bを閉じると、一対の刃部9a・9bを閉じて、図示しない引下線などを切断できる。
図10又は図11を参照すると、間接活線工具となる絶縁操作棒(いわゆる、絶縁ヤットコ)70は、長尺の操作棒71と把持工具72で構成している。把持工具72は、操作棒71の先端部に着脱自在に取り付けられている。又、絶縁操作棒70は、作動棒73を備えている。絶縁操作棒70は、操作棒71及び作動棒73の中間部が絶縁性を有するプラスチックパイプなどで連結され、間接活線工法に好適なように、絶縁性が確保されている。
図10又は図11を参照すると、把持工具72は、開閉する一対の湾曲した把持腕7a・7bで構成している。そして、一方の把持腕7aは、基端部が固定された固定腕であり、他方の把持腕7bは、一方の把持腕7aの基端部に設けた回動軸7cを中心に回動する可動腕となっている。
図10又は図11を参照すると、作動棒73は、操作棒71に沿って保持されている。作動棒73の先端部は、他方の把持腕7bに回動可能に連結している。そして、作動棒73の手許部に設けた操作レバー74を操作すると、一方の把持腕7aに対して、他方の把持腕7bを開閉できる。
図10を参照して、操作レバー74を握って、操作レバー74を操作棒71に近づけると、一方の把持腕7aに対して、他方の把持腕7bを閉じることができる。操作レバー74を解放すると、操作レバー74に連結したばね(図示せず)の力で、一方の把持腕7aに対して、他方の把持腕7bを開くことができる。図11は、一方の把持腕7aに対して、他方の把持腕7bが最大に開いた状態を示している。
図11を参照して、一方の把持腕7aは、先細り状の把持爪71aを突出している。把持爪71aは、把持面70aを形成している。把持面70aは、操作棒71の軸中心と略平行に配置されている。同様に、他方の把持腕7bは、先細り状の把持爪71bを突出している。把持爪71bは、把持面70bを形成している。把持面70bは、把持面70aと所定の開角を設けて配置されている。図10又は図11を参照して、操作レバー74を握ると、把持面70bを把持面70aに近づけることができる。
ところで、図9に示した切断工具9を用いて、高圧配電線から分岐する高圧引下線を切断する場合には、切り離される高圧引下線を別の絶縁操作棒70で把持している。しかし、高圧引下線を切断した直後に、別の絶縁操作棒70で把持した反対側の高圧引下線が垂れ下がり、地絡又は短絡する心配があった。切断される高圧引下線の両端部を絶縁操作棒70で把持しておけば、この心配は無くなるが、作業要員が増えるという問題がある。高圧引下線を把持した状態で高圧引下線を切断できる間接活線工事用アダプタが求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、絶縁操作棒などの間接活線工具の先端部に設けた一対の開閉する把持腕に取り付けでき、高圧引下線を把持した状態で高圧引下線を切断できる間接活線工事用アダプタを提供することを目的とする。
本発明者は、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉する把持腕の把持爪に一組の間接活線工事用アダプタを取り付け、高圧引下線を把持する把持部材を一組の間接活線工事用アダプタの対向面に取り付けると共に、高圧引下線を切断する刃部を端部に有する切断部材を一組の間接活線工事用アダプタの側面に取り付けることで、高圧引下線を把持した状態で高圧引下線を切断できることを見出し、これに基づいて、以下のような新たな間接活線工事用アダプタを発明するに至った。
(1)本発明による間接活線工事用アダプタは、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉する把持腕に取り付け、これらの把持腕の間に配置された電線を切断可能な、一組で構成される間接活線工事用アダプタであって、前記把持腕から遠心方向に突出する把持爪が挿入可能な凹部を底面に開口したブロック状のアダプタ本体と、このアダプタ本体に取り付け、前記把持爪の把持面と反対面から当該把持爪を固定する係止手段と、前記アダプタ本体の対向面に固定し、前記電線をその外周方向から把持する帯状の把持部材と、前記アダプタ本体の一方の側面に着脱自在に固定し、前記電線をその外周方向から切断する半円弧状の刃部を端部に有する板状の切断部材と、を備え、前記切断部材の刃部を対向配置すると共に、一対の前記把持腕が閉じた状態で、これらの刃部が交差するように、一方の前記切断部材に対して、他方の前記切断部材が厚さ方向に重なり合うように配置されている。
(2)前記アダプタ本体は、前記切断部材をボルト部材で固定するための一つ以上のネジ穴を一方の側面に有し、前記切断部材は、前記ボルト部材が挿入され、一対の前記刃部の対向距離を調整可能な長穴を開口していることが好ましい。
(3)前記把持部材は、その板厚方向に圧縮変形自在な弾性部材からなることが好ましい。
(4)前記アダプタ本体は、その対向面に前記把持部材を貼着してもよい。
本発明による間接活線工事用アダプタは、高圧引下線などの電線を把持する把持部材を一組の間接活線工事用アダプタの対向面に取り付けると共に、電線を切断する刃部を端部に有する切断部材を一組の間接活線工事用アダプタの側面に取り付けることで、電線を把持した状態で電線を切断できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[間接活線工事用アダプタの構成]
最初に、本発明の一実施形態による間接活線工事用アダプタの構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態による間接活線工事用アダプタの構成を示す斜視分解組立図である。
[間接活線工事用アダプタの構成]
最初に、本発明の一実施形態による間接活線工事用アダプタの構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態による間接活線工事用アダプタの構成を示す斜視分解組立図である。
図2は、前記実施形態による一方の間接活線工事用アダプタの構成を示す図であり、図2(A)は、一方の間接活線工事用アダプタの正面図、図2(B)は、図2(A)の平面図、図2(C)は、図2(A)の右側面図、図2(D)は、図2(A)の左側面図、図2(E)は、図2(A)の下面図、図2(F)は、図2(B)のA−A矢視断面図である。
図3は、前記実施形態による他方の間接活線工事用アダプタの構成を示す図であり、図3(A)は、他方の間接活線工事用アダプタの正面図、図3(B)は、図3(A)の平面図、図3(C)は、図3(A)の右側面図、図3(D)は、図3(A)の左側面図、図3(E)は、図3(A)の下面図、図3(F)は、図3(B)のA−A矢視断面図である。
図4は、前記実施形態による間接活線工事用アダプタに備わるアダプタ本体の構成を示す図であり、図4(A)は、アダプタ本体を底面側から観た斜視図、図4(B)は、アダプタ本体の要部縦断面図、図4(C)は、アダプタ本体の要部横断面図である。
(全体構成)
図1から図4を参照すると、本発明の一実施形態による間接活線工事用アダプタ(以下、アダプタと略称する)10は、ブロック状のアダプタ本体1、係止手段2、及び帯状の把持部材3を備えている。又、一方のアダプタ10は、板状の切断部材41を備えている。他方のアダプタ10は、板状の切断部材42を備えている。
図1から図4を参照すると、本発明の一実施形態による間接活線工事用アダプタ(以下、アダプタと略称する)10は、ブロック状のアダプタ本体1、係止手段2、及び帯状の把持部材3を備えている。又、一方のアダプタ10は、板状の切断部材41を備えている。他方のアダプタ10は、板状の切断部材42を備えている。
(アダプタ本体の構成)
図1から図4を参照すると、アダプタ本体1は、絶縁操作棒70の先端部に設けた一対の開閉する把持腕7a・7bに取り付けことができる(図7参照)。又、アダプタ本体1は、対向する一対の対向面10g・10gに帯状の把持部材3を取り付けている。これらの把持部材3・3は、引下線などの電線Wをその外周方向から把持できる。
図1から図4を参照すると、アダプタ本体1は、絶縁操作棒70の先端部に設けた一対の開閉する把持腕7a・7bに取り付けことができる(図7参照)。又、アダプタ本体1は、対向する一対の対向面10g・10gに帯状の把持部材3を取り付けている。これらの把持部材3・3は、引下線などの電線Wをその外周方向から把持できる。
図4を参照すると、アダプタ本体1は、凹部11hを底面に開口している。凹部11hには、一対の把持腕7a・7bから遠心方向に突出する把持爪71a又は把持爪71bを挿入できる(図5又は図7参照)。
図1又は図4を参照すると、アダプタ本体1は、一対の雌ねじ穴11s・11sを両側面に設けている。これらの雌ねじ穴11s・11sには、六角穴付きボルトなどのボルト部材5を螺合できる(図1参照)。
図1又は図2を参照すると、一方のアダプタ本体1には、一組のボルト部材5・5を用いて、切断部材41を着脱自在に固定できる。一方、図1又は図3を参照すると、他方のアダプタ本体1には、一組のボルト部材5・5を用いて、切断部材42を着脱自在に固定できる。
(係止手段の構成)
図4を参照すると、係止手段2は、係合ピン21と圧縮コイルばね22を備えている。係合ピン21は、軸部21sと鍔部21fで構成している。軸部21sは、アダプタ本体1の外壁から突出した円筒部2pの内部に収容されている。軸部21sは、その先端部が凹部11hの内部に突出している(図4(B)参照)。鍔部21fは、円筒部2pの上端縁に当接している。
図4を参照すると、係止手段2は、係合ピン21と圧縮コイルばね22を備えている。係合ピン21は、軸部21sと鍔部21fで構成している。軸部21sは、アダプタ本体1の外壁から突出した円筒部2pの内部に収容されている。軸部21sは、その先端部が凹部11hの内部に突出している(図4(B)参照)。鍔部21fは、円筒部2pの上端縁に当接している。
図4(B)を参照すると、圧縮コイルばね22は、軸部21sの外周を巻回している。又、圧縮コイルばね22は、円筒部2pの内部に収容されている。圧縮コイルばね22の一端部は、軸部21sに固定されている。圧縮コイルばね22の他端部は、円筒部2pの内壁に固定されている。そして、圧縮コイルばね22は、軸部21sの先端部が凹部11hの内部に突出する力を付勢している。
図4(A)又は図4(B)を参照して、鍔部21fを把持して、圧縮コイルばね22の弾性力に抗して、係合ピン21を引き上げると、把持爪71a又は把持爪71bを凹部11hに収容できる(図7参照)。そして、鍔部21fを解放すると、把持爪71a又は把持爪71bの把持面70a・70bと反対面から把持爪71a又は把持爪71bに係合ピン21の先端部を当接できる。把持爪71a又は把持爪71bには、係合ピン21の先端部が進入する窪み7dを設けている(図7参照)。
図4(B)又は図4(C)を参照すると、軸部21sは、遠心方向に係止ピン21pを突出している。一方、円筒部2pの内部には、係止ピン21pを軸部21sの軸方向に案内するスリット状の溝21mを設けている。
図4(B)又は図4(C)を参照して、鍔部21fを把持して、係合ピン21を引き上げると、係止ピン21pを円筒部2pの上端縁を超える高さに移動できる。そして、係合ピン21を外周方向に回動すると、係止ピン21pを円筒部2pの上端縁に当接できる。これにより、係合ピン21を引き上げた状態を維持でき、把持爪71a又は把持爪71bを凹部11hに収容した後に、係合ピン21を逆方向に回動することで、アダプタ本体1を把持爪71a又は把持爪71bに固定できる。
(把持部材の構成)
図1から図3を参照すると、把持部材3は、アダプタ本体1の対向面10gに貼着されている。把持部材3は、その板厚方向に圧縮変形自在なゴム板など弾性部材からなっている。一対の把持腕7a・7bを閉じると、一対の把持部材3・3で、電線Wをその外周方向から確実に把持できる(図7参照)。
図1から図3を参照すると、把持部材3は、アダプタ本体1の対向面10gに貼着されている。把持部材3は、その板厚方向に圧縮変形自在なゴム板など弾性部材からなっている。一対の把持腕7a・7bを閉じると、一対の把持部材3・3で、電線Wをその外周方向から確実に把持できる(図7参照)。
(切断部材の構成)
図1又は図2を参照すると、一方の切断部材41は、半円弧状の刃部4cを端部に形成している。同様に、図1又は図3を参照すると、他方の切断部材42は、半円弧状の刃部4cを端部に形成している。切断部材41及び切断部材42は、それらの刃部4cを焼き入れ加工した鋼板からなることが好ましい。
図1又は図2を参照すると、一方の切断部材41は、半円弧状の刃部4cを端部に形成している。同様に、図1又は図3を参照すると、他方の切断部材42は、半円弧状の刃部4cを端部に形成している。切断部材41及び切断部材42は、それらの刃部4cを焼き入れ加工した鋼板からなることが好ましい。
図1又は図6を参照すると、切断部材41の刃部4cと切断部材42の刃部4cは、互いに対向するように配置されている。そして、一対の把持腕7a・7bを閉じると、一組のアダプタ10・10の間に配置された電線Wを切断することができる(図6参照)。
図1又は図3を参照すると、アダプタ本体1の側面と切断部材42の間には、所定の厚さを有するスペーサ43を配置している。スペーサ43を介在して、切断部材42をアダプタ本体1の側面に固定することで、一対の把持腕7a・7bが閉じた状態で、一対の刃部4c・4cを交差できる(図8参照)。又、アダプタ本体1の側面と切断部材42の間にスペーサ43を介在することで、一方の切断部材41に対して、他方の切断部材42を厚さ方向に重なり合うように配置できる。
図1又は図2を参照すると、一方の切断部材41は、一対の長穴4h・4hを開口している。同様に、図1又は図3を参照すると、他方の切断部材42は、一対の長穴4h・4hを開口している。
図1を参照して、一対の長穴4h・4hに一組のボルト部材5・5を挿入して、一方の切断部材41をアダプタ本体1の側面に固定できる。スペーサ43に開口した一組のボルト穴43h・43h、及び一対の長穴4h・4hに一組のボルト部材5・5を挿入して、他方の切断部材42をアダプタ本体1の側面に固定できる。
図1又は図2を参照して、一方のアダプタ本体1に対して、切断部材41の取り付け位置を変えることで、一対の刃部4c・4cの対向距離を調整できる。他方のアダプタ本体1に対して、切断部材42の取り付け位置を変えることで、一対の刃部4c・4cの対向距離を調整できる。このように、切断部材41及び切断部材42は、ボルト部材5が挿入され、一対の刃部4c・4cの対向距離を調整可能な一対の長穴4h・4hを開口している。
[間接活線工事用アダプタの作用]
次に、実施形態によるアダプタ10の操作方法を説明しながら、アダプタ10の作用及び効果を説明する。
次に、実施形態によるアダプタ10の操作方法を説明しながら、アダプタ10の作用及び効果を説明する。
図5は、前記実施形態による一組の間接活線工事用アダプタを対向配置した状態図であり、一対の把持腕が最も開角した状態で、一対の把持腕に一組の間接活線工事用アダプタを取り付ける前の状態を示す正面図である。
図6は、前記実施形態による一組の間接活線工事用アダプタを対向配置した状態図であり、一対の把持腕が最も開角した状態で、一対の把持腕に一組の間接活線工事用アダプタを取り付けた状態を示す正面図である。
図7は、図6の状態変化図であり、一対の把持腕を閉じて、一対の切断部材の刃部が交差して電線を切断した状態を示す正面図である。図8は、図6の状態変化図であり、一対の把持腕を閉じて、一対の切断部材の刃部が交差して電線を切断した状態を示す正面図である。なお、従来技術で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じとするので説明を省略することがある。
図5を参照して、アダプタ10は、把持爪71a又は把持爪71bを凹部11hに挿入し(図4参照)、係合ピン21で固定できる。一組のアダプタ10・10は、対向する一対の把持部材3・3の間に引下線などの電線Wを把持できる(図1参照)。アダプタ本体1の対向面10gに弾性部材からなる把持部材3を取り付けておくことで、電線Wをその外周方向から確実に把持できる(図7参照)。
次に、図6を参照して、絶縁操作棒70を操作して、一対の刃部4c・4cの間に電線Wを導入する。次に、図6に示した状態から、操作レバー74を握って、操作レバー74を操作棒71に近づけると(図10参照)、一方のアダプタ10に対して、他方のアダプタ10を閉じることができる(図7参照)。図7に示した状態では、対向する一対の把持部材3・3が電線Wをその外周方向から把持している。
又、図8を参照すると、一対のアダプタ10・10を閉じた状態では(図7参照)、一対の刃部4c・4cが交差し、電線Wをその外周方向から切断できる。
このように、実施形態によるアダプタ10は、高圧引下線などの電線Wを把持する把持部材3を一組のアダプタ本体1・1の対向面10gに取り付けると共に、電線Wを切断する刃部4cを端部に有する切断部材41・42を一組のアダプタ本体1の側面に取り付けることで、電線Wを把持した状態で電線Wを切断できる。
又、実施形態によるアダプタ10は、ボルト部材5が挿入され、一対の刃部4c・4cの対向距離を調整可能な一対の長穴4h・4hを切断部材41及び切断部材42に開口しているので、異なる外径の電線Wに対応できる。
図9を参照すると、従来技術による切断工具9は、一対の把持爪71a・71bの上方で電線Wを切断している。一方、実施形態によるアダプタ10は、一対の把持爪71a・71bが対向する位置に電線Wを導入して、一対の把持爪71a・71bが電線Wを把持する感覚で、電線Wを容易に切断できる(図6又は図8参照)。
本発明による間接活線工事用アダプタは、次のような効果が奏される。
(1)間接活線工法により高圧引下線などの電線を確実に切断できる。
(2)従来の切断工具と比較して構造が簡易であり、電線の切断と把持を同時に実現可能とした。
(3)切断される電線の両端部を絶縁操作棒で把持する必要が無くなり、電気工事のコストダウンが期待できる。
(1)間接活線工法により高圧引下線などの電線を確実に切断できる。
(2)従来の切断工具と比較して構造が簡易であり、電線の切断と把持を同時に実現可能とした。
(3)切断される電線の両端部を絶縁操作棒で把持する必要が無くなり、電気工事のコストダウンが期待できる。
本発明は、絶縁操作棒などを用いて、無停電状態の高圧配電線を間接的に活線工事できる間接活線工事用アダプタを開示したが、本発明のアダプタは、間接活線工事用に限定されることなく、他の分野でも応用されることが期待される。
1 アダプタ本体
2 係止手段
3 把持部材
4c 刃部
7a・7b 一対の把持腕
10 アダプタ(間接活線工事用アダプタ)
10g 対向面
11h 凹部
41 切断部材
42 切断部材
70 絶縁操作棒
70a・70b 一対の把持面
71a・71b 一対の把持爪
W 電線
2 係止手段
3 把持部材
4c 刃部
7a・7b 一対の把持腕
10 アダプタ(間接活線工事用アダプタ)
10g 対向面
11h 凹部
41 切断部材
42 切断部材
70 絶縁操作棒
70a・70b 一対の把持面
71a・71b 一対の把持爪
W 電線
Claims (4)
- 絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉する把持腕に取り付け、これらの把持腕の間に配置された電線を切断可能な、一組で構成される間接活線工事用アダプタであって、
前記把持腕から遠心方向に突出する把持爪が挿入可能な凹部を底面に開口したブロック状のアダプタ本体と、
このアダプタ本体に取り付け、前記把持爪の把持面と反対面から当該把持爪を固定する係止手段と、
前記アダプタ本体の対向面に固定し、前記電線をその外周方向から把持する帯状の把持部材と、
前記アダプタ本体の一方の側面に着脱自在に固定し、前記電線をその外周方向から切断する半円弧状の刃部を端部に有する板状の切断部材と、を備え、
前記切断部材の刃部を対向配置すると共に、一対の前記把持腕が閉じた状態で、これらの刃部が交差するように、一方の前記切断部材に対して、他方の前記切断部材が厚さ方向に重なり合うように配置されている間接活線工事用アダプタ。 - 前記アダプタ本体は、前記切断部材をボルト部材で固定するための一つ以上のネジ穴を一方の側面に有し、
前記切断部材は、前記ボルト部材が挿入され、一対の前記刃部の対向距離を調整可能な長穴を開口している請求項1記載の間接活線工事用アダプタ。 - 前記把持部材は、その板厚方向に圧縮変形自在な弾性部材からなる請求項1又は2記載の間接活線工事用アダプタ。
- 前記アダプタ本体は、その対向面に前記把持部材を貼着している請求項1から3のいずれかに記載の間接活線工事用アダプタ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013218529A JP5813724B2 (ja) | 2013-10-21 | 2013-10-21 | 間接活線工事用アダプタ |
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JP2015082864A JP2015082864A (ja) | 2015-04-27 |
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- 2013-10-21 JP JP2013218529A patent/JP5813724B2/ja not_active Expired - Fee Related
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