JP2012157121A - 遠隔把持道具用先端具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヤットコのような遠隔把持道具でも、把持する目的物が先端部の内側の空間から抜けてしまうことをなくして、確実に蛇などを掴むことをできるようにする遠隔把持道具用先端具を提供すること。
【解決手段】遠隔位置に配設されている一対の回動部材111、112の先端が接離して目的物を挟むように把持するヤットコ100の該先端部111a、112aに取り付ける一対の取付部10と、該取付部の内側から回動部材の回動軸側に延在して対面しつつ該回動部材の回動により接離することにより目的物を挟むように把持する一対の挟持部30と、を備えて、該挟持部は、揺動板31に貼付されている一対の挟持部材34の回動軸側を延長して連結する連結部34aを有することにより回動自在を実現している。
【選択図】図1

Description

本発明は、遠隔把持道具用先端具に関し、詳しくは、既存の遠隔把持道具でも目的物を確実に把持できるようにするものに関する。
従来、遠隔位置の目的物を把持することのできるヤットコ(遠隔把持道具)が知られており、このヤットコを用いて、例えば、電柱に架設されている電線に防護管を被せたり、電線に碍子を設置する作業や、その電柱の上部に営巣されたカラスの巣を除去するなどの作業等が行われている。
このようなヤットコとしては、例えば、図4に示すように、目的物を把持する把持部110と、作業者が操作する操作部120と、この操作部120が手元側に配置されるとともに把持部110が離隔する先端位置に連結されて操作部120からの操作力を把持部110に伝達して動作させる支持伝達部130と、を備えている。このヤットコ100の把持部110は、支持伝達部130の支持棒131に配設された回動軸113を中心に回動自在に支持(連結)されている回動部材111と、支持伝達部130の支持棒131に固設(連結)されて不動状態のまま回動部材111に対して相対回動する回動部材112とを備えており、この回動部材111、112が互いに相対的に回動することにより、それぞれの湾曲形状の先端部111a、112aが接離して、目的物を掴んだり離したりすることができる。
このヤットコ100は、把持部110の回動部材111、112の先端部111a、112aで挟むことを基本動作としているために、他の機能を付与するために、各種先端具が提案されており、例えば、先細りの棒状部材を備える先端具を着脱自在にその先端部111a、112aに取り付けることによりその棒状部材同士を対面接触させる、所謂、ラジオペンチのようにして作業を行えるようにしたり(例えば、特許文献1参照)、その先端部111a、112aの対面接触する部分は小面積で概略平面であることから確実に掴むことはできるように複数本のリブや針を形成した先端具をその先端部111a、112aに取り付けることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−194822号公報 特開2007−276024号公報
しかしながら、このような遠隔把持道具にあっては、把持部110の回動部材111、112が回動軸113を中心に相対回動して先端部111a、112aが接離することにより目的物を掴む構造であり、その回動部材111、112は先端部111a、112aから回動軸113側に向かうほど離隔する湾曲形状に形成されていることから、先端部111a、112aの回動軸113側は回動部材111、112が大きく離隔している。
このため、遠隔把持道具は、把持する目的物が硬い物である場合には先端部111a、112aで把持することはできるが、特に、電柱等の上部で短絡事故を起こす恐れのある、あるいは、起こした蛇などの場合にはその先端部111a、112aが小面積であるとともに、その胴体も動いて容易に変形することから安定した状態で掴むことが難しく、さらに、その蛇の胴体も鱗で覆われていることから滑って外側にずれて外れてしまったり、内側にずれたときには回動部材111、112の回動軸113側の空間から抜けて落下させてしまうことがないように細心の注意が必要である。
また、この遠隔把持道具は、把持する目的物に応じた先端具、例えば、上記の特許文献1、2に記載のように、棒状部材の先端具や針などを立設した先端具を先端部111a、112aに取り付けたとしても、蛇などの胴体は滑り易いとともに回動部材111、112の回動軸113側の空間から抜けて落下させてしまう恐れがあることには変わりはない。
そこで、本発明は、ヤットコのような遠隔把持道具でも、把持する目的物が先端部の内側の空間から抜けてしまうことをなくして、確実に蛇などを掴むことをできるようにする遠隔把持道具用先端具を提供することを目的としている。
上記課題を解決する遠隔把持道具用先端具の発明の一態様は、遠隔位置に配設されている一対の回動部材の先端が接離して目的物を挟むように把持する遠隔把持道具の該回動部材の先端に取り付ける一対の取付部と、該取付部の内側から前記回動部材の回動軸側に延在して対面しつつ該回動部材の回動により接離することにより目的物を挟むように把持する一対の挟持部と、該挟持部の前記回動部材の前記回動軸側を回動自在に連結する連結部と、を備えることを特徴とするものである。
この発明の態様では、回動部材の先端部に取付部を取り付けることによって、回動軸側が連結部により回動自在に連結されている一対の挟持部をセットすることができる。したがって、回動部材の先端部よりも把持し易く形成した挟持部間で把持することができるとともに、把持する目的物が内側にずれて回動軸側に抜けてしまうことを制限することができる。
このように本発明の一態様によれば、回動部材の回動軸側が連結されている挟持部間で目的物を把持することができるので、回動部材の回動軸側に把持する目的物が抜けてしまうことなく、蛇などを容易かつ確実に把持する状態を維持することができる。
本発明に係る遠隔把持道具用先端具の第1実施形態の全体構成を示す平面図である。 その遠隔把持道具への取付構造を示す図であり、(a)はその外観を示す斜視図、(b)はその要部構成を示す縦断面図、(c)はその要部構成を示す一部拡大横断面図である。 その遠隔把持道具への取付状態を示す縦断面図である。 その遠隔把持道具の全体構成を示す平面図である。 その使用時の状態を示す一部横断拡大平面図である。 本発明に係る遠隔把持道具用先端具の第2実施形態の全体構成を示す平面図である。 本発明に係る遠隔把持道具用先端具の第3実施形態の全体構成を示す平面図である。 その使用時の状態を示す一部横断拡大平面図である。
本発明の態様としては、上記の課題解決手段のように、遠隔位置に配設されている一対の回動部材の先端が接離して目的物を挟むように把持する遠隔把持道具の該回動部材の先端に取り付ける一対の取付部と、該取付部の内側から前記回動部材の回動軸側に延在して対面しつつ該回動部材の回動により接離することにより目的物を挟むように把持する一対の挟持部と、該挟持部の前記回動部材の前記回動軸側を回動自在に連結する連結部と、を備えることを基本構成とするのに加えて、次の構成を備えてもよい。
第1の他の態様としては、前記挟持部は、前記取付部に対して揺動自在にする揺動手段が介在して連設されていてもよい。
この態様では、回動部材の回動軸よりも内側の任意の位置に連結部が位置することができ、また、目的物の把持状態に応じて挟持部も適宜揺動して安定した状態で把持することができる。
第2の他の態様としては、前記挟持部は、前記取付部に対して前記回動部材の先端側を接離可能に該回動部材の前記回動軸側を連設されているとともに、該回動部材の先端側から離隔方向に付勢する付勢手段が配設されていてもよい。
この態様では、挟持部と取付部との間でも回動軸側の連結箇所から離隔する先端側が接離することができるとともに離隔方向に付勢されて、回動部材に対する目的物の位置に応じて把持しつつ挟持部を付勢する付勢力で目的物に押し付けることができ、蛇などのように変形しやすい目的物でもより確実に把持することができる。
第3の他の態様としては、前記挟持部は、対向面の少なくとも前記回動部材の延在方向の断面形状が前記回動部材の先端側よりも前記回動軸側に大きな角度で対面させている鋸歯状に形成されていてもよい。この断面鋸歯形状は、挟持部の対向面側に硬質の弾性材料を固設して設けてもよいことはいうまでもない。
この形態では、挟持部間に挟まれている目的物が先端側に抜けようとしても、回動部材の回動軸側(連結部側)に大きな角度で対面する断面鋸歯状の対向面に突き当たる状態になって移動を制限することができ、より確実に把持することができる。
第4の他の態様としては、前記挟持部は、対向面側に厚板部材が固設されており、該厚板部材は、挟んだ状態の目的物の隣接部位同士が面接触するとともに、該目的物の外面に沿うように弾性変形する弾性材料により作製されていてもよい。
この形態では、挟持部間に挟まれる目的物の形状に応じて厚板部材が変形して隣接部位の対向面間が圧接するのと同時にその目的物の外形に沿って包む状態になり、例えば、蛇などのように長尺で長さ方向にも大きく移動する(遊ぶ、暴れる)目的物でもしっかりと掴んだ状態で把持することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1〜図5は本発明に係る遠隔把持道具用先端具の第1実施形態を示す図である。
図1において、先端具は、図4に示すヤットコ(遠隔把持道具)100の把持部110に、蛇などの短絡事故の要因となる動植物のように容易に変形等する不要物を除去する際に取り付けて使用するものである。
まず、ヤットコ100は、各種の部品や材料などの目的物を掴む把持部110と、この把持部110の操作(力)を入力する操作部120と、これら把持部110および操作部120を離隔させる位置に支持棒131により連結するとともにその操作部120に入力された作業者による操作を伝達棒132により把持部110に伝達する支持伝達部130と、を備えており、このヤットコ100は、概略全体をプラスチックやゴム材料などの絶縁材料で作製されて絶縁性が確保されている。
把持部110は、円弧形状に形成されて支持伝達部130の伝達棒132の一端側に連結されるとともに支持棒131側に配設された回動軸113を中心に回動自在に軸支されている回動部材111と、同様に円弧形状に形成されて支持伝達部130の支持棒131の一端側に固設された回動部材112と、により構成されている。この把持部110は、回動部材111、112が回動軸113を中心に相対的に回動して互いの先端部111a、112aを接離させることにより目的物を挟むようにして把持することができるように構築されている。
操作部120は、支持伝達部130の支持棒131の他端側に取り付ける取付具121と、この取付具121に配設された回動軸121aに一端側が回動自在に軸支されているレバーハンドル122と、このレバーハンドル122と同軸となるように取付具121の回動軸121aに一端側が回動自在に軸支されているとともに他端側が回動軸123aを介して相対回動可能に支持伝達部130の伝達棒132に連結されている連結レバー123と、取付具121の回動軸121aに配設されてレバーハンドル122の回動を連結レバー123に伝達するとともに支持伝達部130の伝達棒132を図4の上方(回動部材111、112の先端部111a、112a同士を離隔させる方向)に押すように付勢する不図示のバネ材料と、により構成されている。
これにより、ヤットコ100は、作業者が支持伝達部130の支持棒131を掴んで支持しつつ、操作部120のレバーハンドル122をその支持棒131に接近させる方向に回動させると、その支持伝達部130の伝達棒132が図4の下方に引かれて把持部110の可動な回動部材111が不動の回動部材112に接近する方向に向かって回動されることにより先端部111a、112a同士を接近させることができ、目的物を把持して掴むことができる。一方、このヤットコ100は、レバーハンドル122が放されて伝達棒132を介する操作力から解放されると、前記バネ材料の弾性力により伝達棒132が図4上方に押されて可動な回動部材111が不動の回動部材112から離隔する方向に向かって回動されることにより先端部111a、112a同士を離隔させた自然状態に戻る。
ここで、支持伝達部130の伝達棒132には、連結レバー123との連結部の近傍にスプリング133が介装されており、レバーハンドル122を回動させて伝達棒132を引いて回動部材111、112の先端部111a、112aを接近させて目的物を把持する際には、その操作力に応じてスプリング133が弾性伸長することにより信頼性高く目的物を把持して掴む状態を維持することができる。また、このヤットコ100は、把持部110側からの水分を滴下させる傘カバー134と、作業対象の電線などからの絶縁性を考慮して安全に作業を行い得る限界位置を示す傘カバー135とが支持伝達部130の支持棒131および伝達棒132に設けられている。
そして、図1に戻って、先端具は、ヤットコ100の把持部110の回動部材111、112の先端部111a、112a(以下、単にヤットコ100の先端部111a、112aなどと適宜短縮する)毎に固定させて取付状態を維持する取付部10と、この取付部10に連設されてヤットコ100の回動部材111、112と一体に連動することにより遠隔位置の目的物を挟み込むように掴んで把持する一対の挟持部30と、を備えている。
取付部10は、ヤットコ100の回動部材111、112の先端部111a、112aの把持面側に位置して回動軸113側からその先端部111a、112aよりも突出する方向に延在する支持板11と、この支持板11と一体に形成されてヤットコ100の先端部111a、112aを覆う状態に差し込む箱型筐体12と、この箱型筐体12をその先端部111a、112aに着脱可能に固定して取り付け状態を維持する着脱部13と、により構成されている。
支持板11は、後述する挟持部30の間で把持する目的物の反発力を受けても変形等しない程度の強度を有するように所望の厚さに形成されており、その挟持部30と対面して変形することを制限するように略同様の面積を有している。ここで、この支持板11は、回動部材111、112の回動軸113から離隔するほど厚くなっているが、先端具が間に挟まれた状態になって、その先端部111a、112aの把持面も斜めの状態になるこためである。
箱型筐体12は、図2に示すように、ヤットコ100の先端部111a、112aを差し込んで内装状態にするように開口する差込口15が形成されているとともに、その差込口15の上面側(図2(a)の上方)にはその先端部111a、112aの両側面に形成されている不図示のリブを収装するスリット16が形成されており、そのスリット16の間に着脱部13が配設されている。
この着脱部13は、箱型筐体12の上面に一体形成された円柱形状部17内に上下方向に貫通する貫通孔17aが穿孔されており、この貫通孔17a内に、箱型筐体12の内部に先端18aを突出させる係合ピン18と、この係合ピン18および円柱形状部17の貫通孔17a内面に両端部をそれぞれ固設されてその係合ピン18の先端18aを箱型筐体12内に突出させるように付勢するスプリング(付勢手段)19と、が収装されている。
これにより、取付部10は、着脱部13の係合ピン18の後端側の大径部18bを摘まんでスプリング19の弾性力に抗して引き上げることによって、ヤットコ100の先端部111a、112aを箱型筐体12の差込口15から差し込むことができ、図3に示すように、その係合ピン18の大径部18bを離したときにはその先端部111a、112aの外面に形成されている窪みPに係合ピン18の先端18aを進入(係合)させて箱型筐体12内から離脱してしまうことを制限して離脱不能に取り付けて固定することができる。なお、このヤットコ100の先端部111a、112aは、箱型筐体12上面側に位置する係合ピン18の大径部18bを摘んで引き上げることにより取付部10から外すことができる。また、この着脱部13は、係合ピン18を引き上げることなく、スプリング19の弾性力に抗しつつ、ヤットコ100の先端部111a、112aを箱型筐体12の差込口15から差し込んでもよいことはいうまでもない。
また、この着脱部13は、係合ピン18の軸部側面に係止ピン18cが立設される一方、円柱形状部17の貫通孔17aには、その係止ピン18cを上下方向に移動可能に収装するスリット17bが形成されている。
これにより、この取付部10は、係合ピン18の大径部18bを摘まんでスリット17bから係止ピン18cが外れるほど引き上げた後に回転させることにより、その係止ピン18cを円柱形状部17の上面(スリット17bの脇)に係止させることができ、作業者が手を離しても箱型筐体12内にその先端18aが突出しない状態に保持することができる。この状態で、ヤットコ100の先端部111a、112aを箱型筐体12の差込口15から容易に差し込むことができ、この後にその大径部18bを逆方向に回転させて係合ピン18の係止ピン18cをスリット17b内に進入させることによりその係合ピン18の先端18aをヤットコ100の先端部111a、112aの外面の窪みに係合させて固定することができる。
図1に戻って、挟持部30は、取付部10の支持板11における把持面側(先端部111a、112aの背面側)と同様の形状に形成されて揺動自在に取り付けられている揺動板31と、この揺動板31および支持板11のヤットコ100の回動軸113に近接する側の端面31a、11aに貼付(固設)されてその揺動板31を支持板11に対して接離する方向に揺動自在に取り付ける可撓性の薄板ヒンジ32と、を備えている。また、この挟持部30は、揺動板31および支持板11のヤットコ100の回動軸113から離隔する側(薄板ヒンジ32の反対側)の先端側の対向面に、互いに離隔する方向に付勢すると共に横ずれを防止しつつ両者の連結状態を維持する板バネ25が固設されている。
これにより、挟持部30は、ヤットコ100の回動部材111、112の先端部111a、112aのそれぞれに対面する状態に取付部10により取り付けることができる。このヤットコ100の先端部111a、112aが接近して目的物を挟んで挟持(把持)する際には、揺動板31がその把持力や把持する姿勢に応じて支持板11に対して板バネ25の弾性力に抗して薄板ヒンジ32を中心にして揺動(回動)することにより、より信頼性高く目的物を挟持して掴む状態を維持することができる。すなわち、薄板ヒンジ32が挟持部30を取付部10に対して揺動自在にする揺動手段を構成しており、板バネ25が支持板11から揺動板31を離隔する方向に付勢する付勢手段を構成している。なお、ヤットコ100自身でも伝達棒132とレバーハンドル122(連結レバー123)との間のスプリング133の弾性力でその先端部111a、112a間の目的物を挟んで把持している。
そして、この挟持部30は、揺動板31の把持面側(取付部10の支持板11の背面側)にある程度の弾性力を有するゴム材料により作製されている挟持部材34が先端から3分2程度の面積だけ貼付(ネジ止め等で固設してもよい)されている。この挟持部材34は、支持板11や揺動板31の把持面と同様の周縁形状に形成されており、ヤットコ100の回動部材111、112の先端部111a、112aのそれぞれに対面する状態に揺動板31を介して取付部10により取り付けられるとともに、そのヤットコ100の回動軸113側を延長させて連結状態にする連結部34aを備えるように一体形成されている。
これにより、挟持部30は、ヤットコ100の回動部材111、112の先端部111a、112aの間を挟持部材34の連結部34aによって連結して回動軸113側に連通する空間を遮蔽することができ、把持する目的物が回動軸113側に抜けてしまうことをなくすことができる。また、この挟持部30では、挟持部材34の端部が連結部34aで連結されている状態でも、ヤットコ100の先端部111a、112a(取付部10の支持板11)に対しても挟持部30の揺動板31がその拡開角度や挟持(把持)する目的物の把持状態に応じて適宜揺動するとともに、挟持部材34の連結部34a側の揺動板31に貼付されていない領域も適宜離隔して動作が妨げられることがない。
また、この挟持部30の挟持部材34は、ヤットコ100の先端部111a、112aの回動面と平行な対向面側の縦断面形状が先端側に対面する傾斜面34bよりも回動軸113側に対面する傾斜面34c側の方が大きな傾斜角度で対面する鋸歯状に形成されている。
これにより、挟持部30は、ヤットコ100の先端部111a、112aに取付部10により挟持部30を取り付けて目的物Sを挟んで挟持(把持)する際には、図5に示すように、挟持部材34の傾斜面34b、34c間の頂角34dが食い込んでしっかりと把持することができるとともに、その目的物Sが先端側に逃げようとしたとしても、回動軸113に向かって対面する傾斜面34cがその移動を制限して確実に把持する状態を維持することができる。
このように本実施形態においては、ヤットコ100の先端部111a、112aに取り付けた回動軸113側の連結されている挟持部材34が揺動しつつ挟むようにして目的物を把持するので、例えば、蛇などのように長尺で長さ方向にも大きく移動する(遊ぶ、暴れる)とともに変形し易いものを掴んで処理する場合でも、回動軸113側に抜けてしまうことなく、また、先端側に逃げてしまうことなく、信頼性高く把持(挟持)して処理することができる。
次に、図6は本発明に係る遠隔把持道具用先端具の第2実施形態を示す図である。ここで、本実施形態は、上述実施形態と略同様に構成されているので、同様の構成には同一の符号を付して特徴部分を説明する(以下で説明する他の実施形態も同様)。
図6において、先端具は、取付部10および挟持部30を備えて、ヤットコ100の把持部110に取り付けて使用するものであり、挟持部30の揺動板31には、ヤットコ100の回動軸113から離隔する側(薄板ヒンジ32の反対側)の端部に鉛直に規制棒33が立設される一方、支持板11には、揺動板31の揺動に伴って接離するその規制棒33を収納する状態に維持して横方向へのずれを規制する規制穴11bが穿孔されているとともに、その規制棒33を内装して反発するスプリング21がその支持板11の規制穴11bの底面側と揺動板31側とに両端部が固設されている。なお、規制穴11bは、規制棒33が揺動板31の薄板ヒンジ32側を中心にして回動して揺動することから広めに形成されている。
これにより、挟持部30は、ヤットコ100の回動部材111、112の先端部111a、112aが接近して目的物Sを挟んで挟持(把持)する際には、上述実施形態と同様に、ヤットコ100に加えられる把持力や把持する姿勢に応じて、揺動板31が支持板11に対してスプリング21の弾性力に抗して薄板ヒンジ32を中心にして揺動(回動)することにより、より信頼性高く目的物を挟持して掴む状態を維持することができる。
このように本実施形態においては、上述第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、図7および図8は本発明に係る遠隔把持道具用先端具の第3実施形態を示す図である。
図7において、先端具は、取付部10および挟持部30を備えて、ヤットコ100の把持部110に取り付けて使用するものであり、挟持部30は、薄板ヒンジ32と板バネ25により揺動自在に支持板11に連設されている揺動板31の対向面側に厚板部材41が固設されている。
この厚板部材41は、把持する目的物程度の厚さに切り出された、例えば、低反発ウレタン(弾性材料)により作製されており、先端から3分2程度の面積だけ揺動板31に貼付(固設)されているとともに、薄板ヒンジ32と同様な材料の連結板材(連結部)42がヤットコ100の回動軸113側の端面41aに貼付されてその先端部111a、112aの間が連結されている。
これにより、挟持部30は、ヤットコ100の回動部材111、112の先端部111a、112a間を、厚板部材41の回動軸113側の連結板材42によって連結して、把持する目的物Sが回動軸113側に抜けてしまうことをなくすことができる。また、この挟持部30は、連結板材42で端部が連結されている厚板部材41でも、ヤットコ100の先端部111a、112a(取付部10の支持板11)に対して揺動板31がその拡開角度や挟持(把持)する目的物の把持状態に応じて適宜揺動するとともに、厚板部材41の連結板材42側の揺動板31に貼付されていない領域も適宜離隔して動作が妨げられることがない。
また、この挟持部30は、図8に示すように、厚板部材41が間に挟み込む圧接力により、把持する目的物Sの外面に沿うようにゆっくりと弾性変形することができ、その目的物Sの外面を対向面41b間でしっかりと把持する状態を維持することができる。
このように本実施形態においては、上述第1実施形態と同様に、ヤットコ100の先端部111a、112aに取り付けた回動軸113側の連結されている厚板部材41が揺動しつつ対向面41b間で包むようにして把持するので、例えば、蛇などのように長尺で長さ方向にも大きく移動する(遊ぶ、暴れる)とともに変形し易いものを掴んで処理する場合でも、回動軸113側に抜けてしまうことなく、また、先端側に逃げてしまうことなく、信頼性高く把持(挟持)して処理することができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
10……取付部 11……支持板 11a、31a、41a……端面 11b……規制穴 12……箱型筐体 13……着脱部 21……スプリング 25……板バネ 30……挟持部 31……揺動板 32……薄板ヒンジ 33……規制棒 34……挟持部材 34a……連結部 34b、34c……傾斜面 34d……頂角 41……厚板部材 41b……対向面 42……連結板材 100……ヤットコ 110……把持部 111、112……回動部材 111a、112a……先端部 113……回動軸 120……操作部 130……支持伝達部

Claims (5)

  1. 遠隔位置に配設されている一対の回動部材の先端が接離して目的物を挟むように把持する遠隔把持道具の該回動部材の先端に取り付ける一対の取付部と、該取付部の内側から前記回動部材の回動軸側に延在して対面しつつ該回動部材の回動により接離することにより目的物を挟むように把持する一対の挟持部と、該挟持部の前記回動部材の前記回動軸側を回動自在に連結する連結部と、を備えることを特徴とする遠隔把持道具用先端具。
  2. 前記挟持部は、前記取付部に対して揺動自在にする揺動手段が介在して連設されていることを特徴とする請求項1に記載の遠隔把持道具用先端具。
  3. 前記挟持部は、前記取付部に対して前記回動部材の先端側を接離可能に該回動部材の前記回動軸側を連設されているとともに、該回動部材の先端側から離隔方向に付勢する付勢手段が配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遠隔把持道具用先端具。
  4. 前記挟持部は、対向面の少なくとも前記回動部材の延在方向の断面形状が前記回動部材の先端側よりも前記回動軸側に大きな角度で対面させている鋸歯状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遠隔把持道具用先端具。
  5. 前記挟持部は、対向面側に厚板部材が固設されており、
    該厚板部材は、挟んだ状態の目的物の隣接部位同士が面接触するとともに、該目的物の外面に沿うように弾性変形する弾性材料により作製されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遠隔把持道具用先端具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016135013A (ja) * 2015-01-20 2016-07-25 中国電力株式会社 防護管把持具

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