JP4471949B2 - バインド線用補助具およびバインド線の取付作業方法並びに取外作業方法 - Google Patents

バインド線用補助具およびバインド線の取付作業方法並びに取外作業方法 Download PDF

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Description

本発明は、バインド線用補助具およびバインド線の取付作業方法並びに取外作業方法に関し、詳しくは、バインド線の被覆や電線の外被などを傷付けることなく、作業することを実現するものに関する。
従来より、電線を電柱などに固定する際には、その電柱に固設されているピン碍子の近傍に電線を位置決めしつつ、そのピン碍子と電線にバインド線を巻き付けることにより固定することが行われている。
この種のバインド線は、強固に固定する必要があることから、電線やピン碍子等の巻き付ける対象物の外周に沿う螺旋形状などに予め整形しておき、その電線などの延在方向と平行な姿勢を維持しつつその端部が外周を周回するように移動させることにより、螺旋形状内に電線などが位置する状態にして固定するようになっている(例えば、特許文献1、2参照)。
このようなバインド線は、電線などを強固に固定する必要があることから、硬質な金属材料により作製されるのが一般的であり、絶縁性を確保するために絶縁被覆が施されている。
そして、このバインド線は、硬質金属線であることから、図12に示すようなリング形状301を備える先端具300を取り付けられた絶縁操作棒(図6参照)を準備して、そのリング形状301内に端部から挿通されつつ電線の周囲を周回されることにより、その電線の周囲に螺旋形状に巻き付いた状態にする。
また、このバインド線を取り外す場合には、先端具300の尖っている差込部302をその端部と電線の外周面との間に差し込んで離隔させた状態にした後に(図9参照)、以降では、巻付時と同様に、そのリング形状301内に端部から挿通しつつ電線の周囲を逆方向に周回させることにより、その電線の周囲から取り外す。
特開平7−312130号公報 特開2003−281954号公報
しかしながら、このようなバインド線にあっては、硬質金属線であり、また、先端具300のリング形状301も金属製であるのが一般的であることから、このバインド線を、直接、リング形状301内に挿通して周回させるように牽引すると、その絶縁被覆を傷つけて絶縁性を損なってしまう恐れがある。また、同様に、そのリング形状301が電線に直接接触してその外被を傷付けて絶縁性を損なってしまう恐れがある。
ここで、図12に示す先端具300のリング形状301の内方に突出する突起303に、ループ形状に結んだ紐などを引っ掛けるとともに、その紐をバインド線の端部に引っ掛けて電線の周囲を周回させる方向に牽引することにより、その電線の外周面に直接金属製の先端具300が触れることなく、バインド線を間接的に取り扱って電線の外周に巻き付けることができる。
しかるに、このようなループ状の紐では、バインド線の端部に、周回の都度、引っ掛け直す必要があり、このループ形状の紐のように容易に変形してしまうものを、バインド線の端部に引っ掛けるのは難しく、その作業が面倒で作業効率が悪い。
そこで、本発明は、バインド線の端部に簡易に装着して周回方向に他の道具で牽引することのできる構造を実現することにより、バインド線を傷付けることなく間接的に取り扱って電線の周囲に巻き付けることを可能にして、バインド線を高品質かつ容易に電線に巻き付けることのできるバインド線用補助具を提供することを目的とする。また、このバインド線補助具を用いてのバインド線の取付方法や取外方法を提供することも目的とする。
上記課題を解決するバインド線用補助具の第1の発明は、電線の外周面に巻き付けて該電線を固定するバインド線の当該巻付作業に利用する補助具であって、バインド線の端部を内部に差し込んで係止可能なチューブ形状に形成された係止部と、該係止部に連設されて牽引道具により牽引される牽引部と、を備えており、係止部のバインド線端部への差込方向に対する交差方向に牽引部を牽引可能に作製されていることを特徴とするものである。
この発明では、バインド線の端部を係止部内に差し込んだ状態のまま牽引部を掴むなどして電線の周囲に巻き付ける方向(電線端部への差込方向と交差して抜けない方向)に周回させることができる。したがって、バインド線を間接的に把持するなどして、言い換えると、直接把持などして傷付けてしまうことなく、電線に巻き付けることができる。
上記課題を解決するバインド線用補助具の第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記牽引部は、牽引道具を引掛可能なループ形状に形成されて係止部に連設されていることを特徴とするものである。ここで、ループ形状とは、円形に形成されたリング形状や、線状材料を折り返すようにして両端部を揃えるように結んだときに形成される輪状の形状を含む、バインド線の端部に引っ掛けることができる挿通穴を有する形状を意味する。
この発明では、バインド線の端部を係止部内に差し込んだ状態のままループ形状の牽引部内に牽引道具を引っ掛けるなどして電線の周囲に巻き付ける方向に周回させることができる。したがって、簡易な構造で軽量の牽引道具でもバインド線を電線に巻き付ける作業を行うことができ、利用性を向上させることができる。
上記課題を解決するバインド線用補助具の第3の発明は、上記第2の発明の特定事項に加え、前記牽引部は、バインド線を挿通しつつ牽引道具を引掛可能なループ形状に形成されていることを特徴とするものである。
この発明では、バインド線の端部を挿通した状態のループ形状の牽引部内に牽引道具を引っ掛けるなどして電線の周囲から外す方向に周回させることができる。したがって、電線にバインド線を巻き付ける場合だけでなく、そのバインド線を電線から外す際にも利用することができ、利用性を向上させることができる。
上記課題を解決するバインド線用補助具の第4の発明は、上記第2または3の発明の特定事項に加え、前記係止部と牽引部は、一本のチューブを一重または二重以上の結びにすることによりループ形状の牽引部が形成されているとともに該係止部に隣接する当該チューブ端部で係止部が形成されていることを特徴とするものである。
この発明では、チューブを結ぶだけで、バインド線の端部に差込可能な係止部と共に牽引道具により牽引可能なループ形状の牽引部を備えるバインド線用補助具を作製することができる。したがって、このバインド線用補助具を安価かつ容易に作製することができる。
上記課題を解決するバインド線の取付作業方法の第1の発明は、電線の外周面にバインド線を巻き付けて該電線を取り付ける取付作業方法であって、上記の第1の発明から第4の発明のいずれかのバインド線用補助具を少なくとも2個準備して、電線に巻き付けるバインド線の一端部と他端部のそれぞれを別個のバインド線用補助具の係止部内に差し込んだ後に、該バインド線の中央付近を電線に巻き付けて一部を固定し、この後に、バインド線の一端部または他端部の一方あるいは双方のバインド線用補助具の牽引部を一方ずつ、あるいは双方同時に牽引しつつ電線の外周面の外方を周回させることにより該電線の外周面に当該バインド線を巻き付けることを特徴としている。
この発明では、準備したバインド線用補助具の係止部内に予めバインド線の両端部を差し込んで装着しておき、そのバインド線の中央付近を、例えば、電柱上部に固設されているピン碍子に固定した後に、そのバインド線端部に取り付けられているバインド線用補助具の牽引部を把持したり、その牽引部に引っ掛ける道具を用いて、そのバインド線端部を電線の周囲で周回させることにより、そのバインド線を電線に巻き付けることができる。このバインド先端部のバインド線用補助具は、係止部の差込方向とは逆方向に牽引することにより引き抜くことができる。したがって、バインド線端部から外れてしまうことのないバインド線用補助具を把持などすることにより、直接接触することにより傷付けてしまうことなく、バインド線を電線に巻き付けることができる。
上記課題を解決するバインド線の取外作業方法の第1の発明は、電線の外周面に巻き付けられているバインド線を該電線から取り外す取外作業方法であって、上記の第3の発明のバインド線用補助具を準備して、電線に巻き付けられているバインド線の該電線の外周面から離隔されている端部を該バインド線用補助具のループ形状の牽引部内に挿通した後に、該牽引部を牽引道具により牽引しつつ当該電線の外周面の外方を周回させることにより当該バインド線を取り外すことを特徴としている。
この発明では、バインド線の取付作業方法の第1の発明のように、バインド線端部から外れてしまうことなく、傷付けずに電線にバインド線を巻き付けることのできるバインド線用補助具を用いて、そのバインド線を電線から外す際にも、そのバインド線用補助具のループ状の牽引部にバインド線の端部と共に牽引道具を引っ掛けるなどして、そのバインド線端部を電線の周囲で逆方向に周回させることにより、そのバインド線を電線から外すことができる。したがって、バインド線を電線に巻き付ける際に用いるバインド線用補助具を利用して、直接接触することにより傷付けてしまうことなく、バインド線を電線から外すことができる。
このように本発明によれば、バインド線端部に係止部を差込係止させた状態にして電線の周囲に巻き付ける方向に牽引部を牽引することによりそのバインド線端部を周回させることができるので、そのバインド線に直接金属製の牽引道具が触れてしまうことなく、そのバインド線の巻付作業を行うことができるとともに、その巻付作業が終了した後には、その差込方向とは逆方向に係止部を引き抜くだけで回収することができる。また、この係止部はバインド線端部への取付状態を維持できるので、バインド線の両端部に係止させた状態のまま巻付箇所の電線の近傍に持って行って作業することができる。この牽引部はループ形状にすることにより、牽引道具を引っ掛けて作業可能にすることができるとともに、バインド線をそのループ形状内に一緒に挿通することにより外す作業をも行うことができる。したがって、バインド線の着脱作業を容易に行うことができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図10は本発明に係るバインド線の取付方法や取外作業方法を実行する際に用いるバインド線用補助具の一実施形態を示す図である。
図1において、補助具10は、例えば、塩化ビニル樹脂製の一本のチューブ(線状材料)を折り返すようにして両端部を略揃えるように一重結びにすることにより、開口11aを露出させる状態で延在する延在部11と、この延在部11に結部12を介して連設された状態で輪状に形成されるループ部13と、を備える構造に作製されている。
すなわち、この補助具10は、チューブを一重結びにしただけのものであり、低廉かつ容易に作製することができ、破損などしてしまうことを気にすることなく作業することができる。
ここで、この補助具10としては、チューブを一重結びして作製する場合を一例に説明するが、後述する作業において結部12がより確実に緩まないように二重結びにして作成しても良く、また、このような結び方に限定されないことは言うまでもない。さらに、延在部11のようにチューブの両端部が揃わずに一本のみで同様に機能するだけでも良く、また、ループ部13が概略円形になるようにチューブを結んでも良いことは言うまでもない。
この補助具10は、図2に示すように、予め螺旋形状に形成されているバインド線20の端部21を延在部11の開口11a内に差し込んで使用するように設計されており、そのバインド線20の端部21を延在部11の開口11a内に差し込んだ状態で、落下しないだけではなく、その差込方向の逆方向に引っ張らない限り、容易に引き抜くことができずに係止させることができるように、そのバインド線20の線径よりも小径な内径を有して弾性力により密着した状態を維持可能なチューブが選択されて作製されている。すなわち、この延在部11は、バインド線20の端部21を差し込んで係止可能なチューブ形状の係止部を構成しており、その差込方向に対する交差方向に牽引しても係止状態を維持可能に設計されている。
ここで、バインド線20は、図3および図4に示すように、電柱の上部に設置されて絶縁性を確保されているピン碍子Gの頭部の窪み部g内に電線Dを外れないように固定する際に用いるものであり、その中央部にピン碍子Gの窪み部gに巻き付ける大湾曲部22が形成されているとともに、その両側は電線Dの外周面に巻き付け可能な螺旋部23が形成されている。このバインド線20は、強風などにより電線Dが振動などしてもピン碍子Gから外れてしまわないように、弾性力・剛性を有する金属材料により作製されており、また、絶縁性を確保するためのその表面には絶縁被覆が施されている。
戻って、補助具10のループ部13は、各種部材の端部を内部に挿通可能な挿通空間Sを有するように輪状に形成されており、例えば、図6に示す棒状の操作棒100の先端部に装着した図5に示すフック110を、あるいは、図7に示すヤットコ200の先端部の把持部201を、その挿通空間S内に挿し込んで引っ掛けることができるように、その大きさ(長さ)が設定されている。これにより、補助具10は、ループ部13の挿通空間S内に、操作棒100先端のフック110や、ヤットコ200の把持部201を余裕を持って挿し込むことができ、同時に、バインド線20の端部21をも挿し込むことができる。すなわち、このループ部13は、操作棒100先端のフック110やヤットコ200先端の把持部201を牽引道具として引っ掛けて、後述するように電線Dの周囲を周回させる周回方向などに牽引することのできる牽引部を構成している。
ここで、フック110は、図5に示すように、鉤部111と、ジョイント部112とを備えて構築されており、鉤部111が鉤の手形状に形成されることによりその先端部111aを補助具10のループ部13内に引っ掛けることができ、ジョイント部112がこの鉤部111の基端部側を操作棒100の先端部に着脱可能に連結する。詳細には、このフック110のジョイント部112は、操作棒100の先端部を差込可能に基端部の後端面が開口する有底の円筒形状に形成されており、その円筒部の互いに反対側となる周面が概略T字形状に切り欠かれることにより、後端面(操作棒100)側から先端側に向う差込切欠部113と、この差込切欠部113の直交方向の両側に連続するように屈曲する係合切欠部114と、が一対形成されている。これにより、フック110は、後述するように、操作棒100の後述するピン101をジョイント部112の差込切欠部113から係合切欠部114内の奥まで進入させて引っ掛けることにより相対回転不能かつ引抜不能(脱落不能)に取り付けることができる。
操作棒100は、図6示すように、先端部の互いに反対側となる側面に突起形状に一対立設されることによりフック110のジョイント部112の2箇所の切欠部113、114内に挿し込んで係合させることのできるピン101と、先端部の先端面に配設されて不図示の内蔵スプリングにより突出方向に付勢されている突起102と、先端部の側面に刻設されている不図示のネジ形状に螺合して進退可能なグリップ103と、滑り難い材質の取替え可能な滑り止が施されて作業員の把持する基端部側の把持部104と、を備えている。
これにより、操作棒100は、フック110のジョイント部112内に先端部を差し込んで突起102を内蔵スプリングの弾性力に抗して沈ませつつ、ピン101の双方をそのジョイント部112の切欠部113、114内に進入させて回転させた後に、その進入させる力を解放すると、突起102がスプリングの弾性力により突出してジョイント部112を押し出すことにより、その係合切欠部114から屈曲する係合溝114a内にピン101を離脱不能に係合させることができる。さらに、この操作棒100は、グリップ103を回転させてジョイント部112側に寄せることによりピン101が係合溝114a内から離脱して回転しないようにロックすることができ、フック110が相対回転して外れてしまうことを信頼性高く防止して取り扱い易くすることができる。ここで、この操作棒100は、中間部分に傘カバー105、106が取り付けられているとともに、全体をプラスチックなどの絶縁材料で作製されることにより絶縁性が確保されており、先端側の傘カバー105がフック110側からの水分を滴下させるとともに、基端側の傘カバー106が安全に作業を行い得る限界位置を示して、作業する際の安全を確保している。
また、ヤットコ200は、対象物を掴む把持部201と、作業者が把持して支持する支持棒202と、伝達棒203を介して操作力を伝達することにより把持部201を操作するハンドル204と、を備えている。このヤットコ200は、支持棒202に固設されている把持部201の不動部材201aに対して、ハンドル204を操作することにより伝達棒203に連結されている可動部材201bを回動軸201cを中心に回動させることにより、対象物などを掴むことができる。なお、このヤットコ200には、掴む側からの水分を滴下させる傘カバー205と、掴む側からの絶縁性を考慮して安全に作業を行い得る限界位置を示す傘カバー206とを備えて、概略全体をプラスチックやゴム材料などの絶縁材料で作製されることにより絶縁性が確保されている。
次に、この補助具10を用いてバインド線20を電線Dやピン碍子Gに巻き付けて取り付ける作業手順(方法)を説明する。
まず、補助具10を2個準備して、バインド線20の両端部21をその補助具10の延在部11の開口11a内に差し込んで脱落しないように係止させた状態にした後に、そのバインド線20をヤットコ200の把持部201で掴んでピン碍子Gの窪み部g内に大湾曲部22が位置する状態にする。このとき、補助具10は、バインド線20の端部21に係止された状態になっているので、落下してしまうことはない。また、このときのバインド線20は、後述するように持ち替える必要がなく、落下しないように保持するだけでよいので、ヤットコ200の把持部201で強く把持する必要はなく、傷付けてしまうことはない。
この状態のまま、図8に示すように、そのバインド線20の端部21に装着した補助具10のループ部13内に、別個のヤットコ200の把持部201の不動部材201aまたは可動部材201bを差し込んで引っ掛けるとともに、ハンドル204を操作してその把持部201を閉じた状態にして、その補助具10のループ部13を引掛・把持する。次いで、その補助具10のループ部13を延在部11の延在方向(差込方向)に対して略直交する方向にヤットコ200により牽引して、バインド線20の螺旋部23を電線Dの周囲に巻き付ける方向に周回させることにより、そのバインド線20の螺旋部23を一周または二周程度させて電線Dに巻き付けて固定する。このとき、バインド線20の螺旋部23を電線Dの周囲に巻き付けるために、牽引するヤットコ200の把持部201を電線Dの周囲を周回させる際に、その電線Dが邪魔になる場合には、一旦、ヤットコ200から補助具10のループ部13を離して反対側から掴み直せばよい。また、このときには、以下の取付作業も含めて、ヤットコ200に限らずに、フック110を先端に装着した操作棒100を準備して、そのフック110の鉤部111を補助具10のループ部13内に引っ掛けて牽引することにより、バインド線20の端部21を電線Dの周囲を周回させて巻き付けることもできることは言うまでもない。
このバインド線20の大湾曲部22の両側の螺旋部23の一周または二周程度を電線Dの周囲に巻き付ける作業を順次に、または並行して行って、バインド線20中央の一部をピン碍子Gと電線Dに固定した後には、そのバインド線20の大湾曲部22をピン碍子Gの窪み部g内に位置させるヤットコ200の把持を解除する。この後には、同様に、そのバインド線20の端部21の補助具10のループ部13内に、別個のヤットコ200の把持部201を差し込んで引掛・把持することによりその補助具10を牽引して電線Dの周囲を周回させるとともにそのループ部13を掴み直す作業を繰り返すことにより、その螺旋部23の全長を電線Dの外周に巻き付ける。
この後に、ヤットコ200により補助具10のループ部13を延在部11の延在方向(差込方向とは逆方向)に牽引することにより、そのバインド線20の端部21からその補助具10の延在部11を容易に引き抜いて取り外し回収する。
したがって、金属製のヤットコ200の把持部201により直接把持して傷付けてしまうことなく、バインド線20の端部21から外れてしまうことのない補助具10のループ部13を介してそのバインド線20の端部21を牽引することによって、電線Dの周囲を周回させてバインド線20を巻き付けることができる。また、この補助具10では、ヤットコ200よりも簡易な構造で軽量の操作棒100を用いてその先端に装着したフック110により補助具10のループ部13を引っ掛けて牽引し電線Dに巻き付けることもできる。
なお、図8に示すヤットコ200は、図7に示すヤットコ200よりも軽量に設計されているものであり、その把持部201では、二つ割に作製された不動部材201aの間に可動部材201bが進入するように設計されている。
次に、この補助具10を用いてバインド線20を電線Dやピン碍子Gから取り外す作業手順(方法)を説明する。
まず、補助具10を1個準備するとともに、図12に示す先端具300を先端に装着した操作棒100を準備して、図9に示すように、その差込部302をバインド線20の端部21と電線Dの外周面との間に差し込んで、そのバインド線20の端部21を電線Dの外周面から離隔して引き起こされた状態にする。
この後には、その補助具10のループ部13内に、ヤットコ200の把持部201の不動部材201aまたは可動部材201bを差し込んで引っ掛けるとともに、ハンドル204を操作してその把持部201を閉じることにより掴んだ状態にする。次いで、図10に示すように、そのヤットコ200を操作して、補助具10のループ部13をバインド線20の一方の端部21に引っ掛けて、そのバインド線20の螺旋部23を電線Dの周囲から取り外す方向に周回させるように牽引することにより、その電線Dが邪魔になる場合には、補助具10のループ部13を把持したままバインド線20の端部21を引っ掛け直して(一旦、補助具10のループ部13を離して反対側からヤットコ200により掴み直してもよい)、そのバインド線20の大湾曲部22に隣接する位置まで螺旋部23を電線Dの周囲から取り外す。このとき、取付作業と同様に、ヤットコ200に限らずに、フック110を先端に装着した操作棒100を準備して、そのフック110の鉤部111を補助具10のループ部13内に引っ掛けて牽引することによっても、バインド線20の電線Dからの取外作業を行うことはできるが、この場合には、補助具10がループ部13により吊下げられた状態になって、姿勢を安定させてバインド線20の端部21に引っ掛けることができないので、この取外作業では補助具10を把持して姿勢を保持することのできるヤットコ200を用いる方が好ましい。
また、同様に、その補助具10のループ部13をバインド線20の他方の端部21に引っ掛けて、そのバインド線20の螺旋部23を電線Dの周囲から取り外すとともに、バインド線20の全体を取り外す前に、別個のヤットコ200によりそのバインド線20が落下しないように把持して回収する。
したがって、バインド線20の取付作業を行う際に準備する補助具10とそのまま利用して、同様に、金属製のヤットコ200の把持部201により直接把持して傷付けてしまうことなく、補助具10のループ部13を介してそのバインド線20の端部21を牽引して電線Dの周囲を周回させて取り外すことができる。
このように本実施形態においては、チューブから簡易かつ容易に作製可能な補助具10を準備するだけで、ヤットコ200などで直接触れることなく、バインド線20をピン碍子Gと電線Dの周囲に巻き付けて取り付けたり、また、そこから取り外して回収することができる。したがって、バインド線20を傷付けてしまうことなく、その着脱作業を容易に行うことができる。
この本実施形態の他の態様としては、本実施形態では、チューブを結んで延在部11とループ部13を備える補助具10を作製しているが、これに限るものではなく、例えば、図11に示すように、開口31aを有するように形成された一本のチューブ形状の延在部31と、リング形状に形成されたループ部33と、を一体に樹脂成形して補助具30を作製しても良い。この場合にも、同様の作用効果を得ることができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。例えば、引っ掛け可能なループ部に限らずに、ヤットコ200などで把持可能な板形状やチューブ形状を差込係止可能な延在部に連設した形状でも、同様の作用効果を得て、作業できることは言うまでもない。
本発明に係るバインド線の取付方法や取外作業方法を実行する際に用いるバインド線用補助具の一実施形態を示す図であり、その全体構成を示す斜視図である。 そのバインド線の構成を示す平面図である。 そのバインド線を巻き付ける対象物のピン碍子と電線を示す斜視図である。 そのバインド線をピン碍子と電線に巻き付けた状態を示す一部断面平面図である。 そのバインド線の巻き付け作業に用いる操作棒の先端部分を示す平面図である。 そのバインド線の巻き付け作業に用いる操作棒を示す平面図である。 そのバインド線の巻き付け作業に用いるヤットコを示す平面図である。 そのバインド線の巻き付け作業中の状態を示す斜視図である。 そのバインド線の取り外し作業中の状態を示す斜視図である。 その図9に続くバインド線の取り外し作業中の状態を示す斜視図である。 その補助具の他の態様を示す斜視図である。 その従来技術を示す図であり、そのバインド線の巻き付け作業に用いる操作棒の先端部分を示す平面図である。
符号の説明
10、30……補助具 11、31……延在部 11a、31a……開口 13、33……ループ部 20……バインド線 21……端部 22……大湾曲部 23……螺旋部 100……操作棒 104……把持部 110……フック 111……鉤部 112……ジョイント部 200……ヤットコ 201……把持部 202……支持棒 203……伝達棒 204……ハンドル 300……先端具 301……リング形状 302……差込部 D……電線 G……ピン碍子

Claims (5)

  1. 電線の外周面に巻き付けて該電線を固定するバインド線の当該巻付作業に利用する補助具であって、
    バインド線の端部を内部に差し込んで係止可能なチューブ形状に形成された係止部と、牽引道具を引っ掛けて牽引可能なループ形状に形成されて係止部に連設される牽引部と、を備えており、
    係止部のバインド線端部への差込方向に対する交差方向に牽引部を牽引可能に作製されていることを特徴とするバインド線用補助具。
  2. 前記牽引部は、バインド線を挿通しつつ牽引道具を引掛可能なループ形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバインド線用補助具。
  3. 前記係止部と牽引部は、一本のチューブを一重または二重以上の結びにすることによりループ形状の牽引部が形成されているとともに該係止部に隣接する当該チューブ端部で係止部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバインド線用補助具。
  4. 電線の外周面にバインド線を巻き付けて該電線を取り付ける取付作業方法であって、
    上記請求項1から3のいずれかに記載のバインド線用補助具を少なくとも2個準備して、電線に巻き付けるバインド線の一端部と他端部のそれぞれを別個のバインド線用補助具の係止部内に差し込んだ後に、
    該バインド線の中央付近を電線に巻き付けて一部を固定し、
    この後に、バインド線の一端部または他端部の一方あるいは双方のバインド線用補助具の牽引部を一方ずつ、あるいは双方同時に牽引しつつ電線の外周面の外方を周回させることにより該電線の外周面に当該バインド線を巻き付けることを特徴とするバインド線の取付作業方法。
  5. 電線の外周面に巻き付けられているバインド線を該電線から取り外す取外作業方法であって、
    上記請求項2に記載のバインド線用補助具を準備して、電線に巻き付けられているバインド線の該電線の外周面から離隔されている端部を該バインド線用補助具のループ形状の牽引部内に挿通した後に、
    該牽引部を牽引道具により牽引しつつ当該電線の外周面の外方を周回させることにより当該バインド線を取り外すことを特徴とするバインド線の取外付作業方法。
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