JP2009118584A - 巻付部材および電線プロテクタ並びに電線カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】同じ動作を頻繁に繰り返すなど煩雑な作業を行うことなく、相手に自力で巻き付き固定させることを実現することにより、容易に相手を保護する作業を簡易に行い得るようにして、例えば、電線の外面を容易に直接保護することのできる電線プロテクタを提供すること。
【解決手段】巻き癖の付いているテープ状材料11と、該テープ状材料を一端側から外部に引き出し可能に少なくとも当該シート状材料の中間部分を収容する収容部材13と、を備えて、収容部材は、テープ状材料の巻き癖により移動可能な程度の重量に設定されているとともに、テープ状材料の引出方向の長さが一回の作業で巻き付けたいシート状材料の巻付量程度に形成される一方、テープ状材料の先端部11aには、巻き付き相手に対して斜めの姿勢で取付可能にCリング部材15が固着される。
【選択図】図1

Description

本発明は、巻付部材および電線プロテクタ並びに電線カバーに関し、詳しくは、自力で相手に巻き付いて、例えば、電線を覆って保護したり、カバー本体を閉止状態にすることのできるものに関する。
従来、電線の外被を剥いで内部の導電線を導通接続することにより、電線の端部同士を接続して直線状に延長したり、電線途中に端部を接続して分岐させたり、高圧電線を絶縁碍子により電柱などに引き留めるなどの各種作業が行われており、その接続箇所などの作業箇所には、絶縁テープを巻き付けて保護するようにしたり、あるいは、その作業箇所を内装可能なカバーを取り付けて保護するのが一般的である。
しかしながら、部材の周囲にテープなどを巻くには、テープを心材に巻き回している状態から引き出して相手の周囲に巻き付ける作業を頻繁に繰り返す必要があり、その作業に手間が掛かる。例えば、電線の接続箇所の周囲に絶縁テープを巻く際に、その電線からの絶縁距離を取るために、ヤットコなどの道具を利用して遠隔位置からこのテープ巻き作業をスムーズに行うのは難しい。
また、二つ割り可能なカバーを広げて内部に作業箇所の部材を内装した状態にした後に、そのカバーを閉止するには、例えば、縦断面形状が矢印状の突起を相手側の差込穴内に差し込んで係止させる構造をそのカバーの縁に設けることが多用されている(例えば、特許文献1、2参照)。しかるに、この保護カバーの場合でも、同様に、電線の作業箇所にカバー本体を被せてその周縁部の突起を差込穴内に差し込む作業を、ヤットコなどの道具を利用して遠隔位置からスムーズに行うのは難しい。
特開2003−264917号公報 特開平5−176440号公報
そこで、本発明は、同じ動作を頻繁に繰り返すことなく、また、細かい部位を把持するなどの操作を必要とすることなく、相手に自力で巻き付き固定させることを実現することにより、容易に相手を保護する状態にしたり、あるいは、所望の部材を相手に固定するなどの作業を簡易に行い得るようにして、例えば、電線の外面を容易に直接保護したり、電線の接続箇所にカバーを容易に取り付けることのできる巻付部材および電線プロテクタ並びに電線カバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決する巻付部材の第1の発明は、巻き癖の付いているシート状材料と、該シート状材料を一端側から外部に引き出し可能に少なくとも当該シート状材料の中間部分を収容する収容部材と、を備えて、収容部材は、シート状材料の巻き癖により移動可能な程度の重量に設定されているとともに、シート状材料の引出方向の長さが一回の作業で巻き付けたいシート状材料の巻付量程度に形成されていることを特徴とするものである。
この発明では、シート状材料の一端側をテープで固定したり挟み込むなどして相手に取り付けた後に収容部材を把持してその取付箇所から離隔させることにより、そのシート状材料を収容部材から引き出した後にその収容部材を把持する状態から解放する。すると、シート状材料は、自身の巻き癖の方向に屈曲しようとして、その巻き癖による屈曲力よりも軽量の収容部材を回動させつつ屈曲する。このとき、収容部材は、シート状材料の巻き付けたい長さ程度になっているので、相手の部材よりも手前のシート状材料に突き当たってその巻き癖の屈曲力を自身に付勢させて回動を完結させてしまうことなく、その相手に側面を突き当て滑ることを許容する状態になって、シート状材料の巻き癖による屈曲を継続させることができる。したがって、シート状材料は収容部材から引き出した分だけ相手に巻き付くことができる。
上記課題を解決する巻付部材の第2の発明は、巻き癖の付いているシート状材料と、一端側の心棒部材に巻き癖と反対方向に周回させている状態でシート状材料が巻き付けられているとともに、該シート状材料の開放端側を心棒部材の反対側に保持する保持部材と、を備えて、保持部材は、シート状材料の巻き癖により移動可能な程度の重量に設定されて、開放端側のシート状材料を巻き付ける相手に取り付ける取付手段を他端側に有するとともに、該取付手段を解放可能に連結されていることを特徴とするものである。
この発明では、シート状材料の開放端側を保持部材の取付手段により相手に取り付けた後にその保持部材から取付手段を外して(解放して)自由にする。すると、シート状材料は、取付手段の周りを周回するように自身の巻き癖の方向に屈曲しようとして、その巻き癖による屈曲力よりも軽量の保持部材を回動させつつ屈曲する。このとき、保持部材は、シート状材料を心棒部材に巻き癖と反対向きに巻き付けているので、シート状材料を反対向きに徐々に屈曲させて巻き癖による屈曲力による周回を継続させることができる。したがって、シート状材料は保持部材(心棒部材)に巻き付けている分だけ相手に巻き付くことができる。
上記課題を解決する巻付部材の第3の発明は、上記第1または第2の発明の特定事項に加え、前記シート状材料は、幅狭で長尺な帯状のテープ形態に形成されていることを特徴とするものである。
この発明では、テープ形態のシート状材料を相手に巻き付けることができる。したがって、幅広のシート状材料では、相手の大面積の外面を周回して覆うことができるのに対して、幅狭に形成されていることから小面積の箇所で周回して巻き付けることができる。
上記課題を解決する巻付部材の第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明の特定事項に加え、前記シート状材料は、巻き付ける相手に対して斜めの姿勢で取り付ける取付手段を端部に有することを特徴とするものである。
この発明では、相手に斜めの姿勢で周回して巻き付けることができる。したがって、巻き付き箇所をずらしながら巻き付くことができる。
上記課題を解決する電線プロテクタの第1の発明は、電線の外周に巻き付ける電線プロテクタであって、上記巻付部材の第1から第4のいずれか発明におけるシート状材料を巻き付ける相手に取り付ける取付手段として、巻き付ける相手の電線に固定する固定手段を該シート状材料の端部に備えることを特徴とするものである。
この発明では、相手の電線に取付手段の固定手段により取付・固定してシート状材料を巻き付けて覆うことができる。したがって、テープを引き出して相手に巻き付ける作業を頻繁に繰り返すことなく、電線の外周に直接シート状材料を自動的に複数回巻き付けた状態にして容易に保護することができる。
上記課題を解決する電線カバーの第1の発明は、電線に取り付けて該電線の作業箇所を覆う電線カバーであって、2つ割りにすることにより電線の作業箇所を内部に内装可能に形成されているカバー本体と、上記第1から第4のいずれか発明の巻付部材と、を備えており、電線を外部に引き出した状態にしたカバー本体の外面に巻付部材のシート状材料を巻き付けて該カバー本体を閉止した状態にすることを特徴とするものである。
この発明では、相手の電線の接続箇所などの作業箇所にカバー本体を被せて閉止する状態に保持しつつ、その電線の引出部や胴体部などの周囲にシート状材料を巻き付けることができる。したがって、突起を差込穴に差し込むような細かい作業を行うことなく、電線の接続箇所などに設置した保護カバーの引出部などにシート状材料のテープ状材料などを自動的に巻き付けてその閉止状態を維持することができ、その取付作業を容易に完了することができる。
このように本発明によれば、相手にシート状材料の端部を取り付けて、引き出した後に放したり、そのまま放すだけで、シート状材料の巻き癖により自動的に相手に巻き付けることができ、その取付作業を完了することができる。したがって、テープ材料を短く引き出する作業を頻繁に繰り返して巻き付ける作業を行うことなく、また、細かい部位を操作するなど煩雑な作業を行うことなく、相手にシート状材料を巻き付けて保護したり、取付固定する部材として機能させることができる。この結果、例えば、電線の外面に簡単に巻き付けてプロテクタとして機能させたり、あるいは、電線の接続箇所などに被せる保護カバーの必要な箇所に巻き付けて容易に取付・固定することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6は本発明に係る巻付部材を備える電線プロテクタの第1実施形態を示す図である。
図1において、電線プロテクタは、幅狭で長尺な帯状に形成されて巻き癖の付与されているテープ状材料11と、このテープ状材料11を先端部11aから引き出して使用するように内部に収容する収容部材13と、そのテープ状材料11の先端部11aを巻き付ける対象物の電線Dに取付・固定するCリング部材(取付・固定手段)15と、を備えている。
テープ状材料11は、電線Dよりも小さな内径に屈曲する巻き癖を付与するように樹脂材料により作製されており、軸部材12にその巻き癖の方向に逆らわないように巻き付けられている。このテープ状材料11は、収容部材13に収容された状態のまま自由に屈曲可能に垂下されたときには、その収容部材13を持ち上げて巻かれている状態に戻ろうとする屈曲力を発揮するように作製されている。ここで、このテープ状材料11は、幅狭で長尺な帯状に限ることはなく、例えば、対象物に巻き付ける面積が広く周回数を少なく覆う状態にする場合には、幅広のシート状材料にしてもよいことは言うまでもない。
収容部材13は、テープ状材料11の先端部11aを一端側の差込口13aから差し込まれて反対側の引出口13bから引き出される収容経路13cが内部に形成されており、その収容経路13c内にテープ状材料11の中間部11bを収容する状態にして保持することができるように設計されている。この収容部材13は、テープ状材料11が軸部材(心棒部材)12側に巻き付こうとして一端側端面13dに突き当たって先端部11aを引き戻そうとすることから、その反対側端面13eの引出口13bには、テープ状材料11の一面側に平行の姿勢で対面するように外側端辺を外方に延長されている突出部16と、同様に外方に延長されているとともにその突出部16に突き当たるように傾斜する突当部17とが形成されている。これにより、収容部材13は、差込口13aからテープ状材料11を差し込んだときにその突当部17を弾性変形させて引出口13bを開口させるように押し退けることにより先端部11aを外部に引き出すことができ、また、その突当部17がテープ状材料11を突出部16に押し付けるように突き当たることによりテープ状材料11が引き戻す方向に後退することを制限して収容経路13c内に中間部11bが位置する状態で保持することができる。ここで、この収容部材13は、垂下されている状態でのテープ状材料11の自由な屈曲を妨げないように、軽量に作製されている。また、テープ状材料11の全体を内部に収容した状態にして引出口13bから引き出して利用するようにしてもよいことは言うまでもない。
Cリング部材15は、電線Dよりも小さめの内径で湾曲しているとともに端部15a間がその電線D径よりも狭い間隔で離隔して開口しており、その端部15aは、電線Dを押し付けるだけで離隔方向に拡開して内部に滑り込ませることができるように反り返った形状に形成されている。このCリング部材15は、テープ状材料11の先端部11aの一面側に両面テープ18を貼付することによりその先端部11aが内面に貼り付けられて固定されており、その先端部11aの他面側にも両面テープ18が貼付されて内部に押込まれた電線Dの外面に固着させるようにして取付・固定する。
したがって、テープ状材料11は、図2に示すように、軸部材12に巻かれている状態から先端部11aを引き出すようにして伸ばすとともに収容部材13の差込口13aから差し込んで引出口13bから露出する状態にした後に、その延在方向がCリング部材15に対して(図2中に一点鎖線で示すCリング部材15の円弧の軸心に対して)斜めになるようにその先端部11aの一面側の両面テープ18をそのCリング部材15の内面に貼付して取付固定することができる。
この組立後に、収容部材13は、引出口13bから引き出されているテープ状材料11の先端部11aのCリング部材15の近傍を突出部16と突出部16の間で挟み込むことによりその位置で保持することができ、例えば、絶縁性を確保しつつ作業することのできる図6に示すヤットコ100を用いることにより安全に作業することができる。具体的には、図3に示すように、スリーブSにより端部同士を導通接続させて延長されている架線の電線Dであっても、電気的に安全な遠隔位置から作業する間接活線工法により、Cリング部材15の端部15a間にそのスリーブS近傍の電線Dを押し付けるようにヤットコ100の先端で摘むようにするだけで、その電線DをCリング部材15の内部に収納するのと同時にテープ状材料11の他面側の両面テープ18を貼付させて垂下する状態に取付固定することができる。
この状態では、テープ状材料11は、収容部材13を巻き込む方向に自身の巻き癖により屈曲しようとするが、Cリング部材15が収容部材13の引出口13b側に当接する程度にしか引き出されていないことから、図4に示すように、収容部材13をヤットコ100により把持して下方に引くことにより、軸部材12を回転させつつその収容部材13内から引き出すようにして延長することができ、収容部材13の長さ未満の引出長でヤットコ100から解放することにより、巻き癖により屈曲して収容部材13を持ち上げるように回動させることができる。
このとき、収容部材13は、電線Dの外面に突き当たる状態になるが、長さ方向にスライドすることができることから、その状態からテープ状材料11がさらに屈曲を継続して回動されることになる。よって、テープ状材料11は、電線Dの周囲に斜めの姿勢で横にずれつつ巻き付くことができ、その電線Dが収容部材13の引出口13b側に当接することによりさらに屈曲することが制限されて巻き付きを停止する。
この後には、テープ状材料11は、同様に、収容部材13をヤットコ100により把持してその収容部材13内から引き出して放すことにより、スリーブSを完全に覆うように電線Dの周囲に巻き付けることができる。この結果、テープ状材料11は、そのスリーブSを完全に覆った後に、収容部材13の引出口13b側と電線Dとの間でヤットコ100の先端に取り付けた例えば、不図示のハサミなどの切断道具により切断することにより、図5に示すように電線Dの周囲に巻き付いてスリーブSの外面を保護する状態にすることができる。
ここで、ヤットコ100は、例えば、図6に示すように、目的物を把持する把持部110と、作業者が操作する操作部120と、この操作部120が手元側に配置されるとともに把持部110が離隔する先端位置に連結されてその操作部120からの操作力を把持部110に伝達して動作させる支持伝達部130と、を備えている。このヤットコ100の把持部110は、支持伝達部130の支持棒131の先端側に固設(連結)されている不動部材(回動部材)111と、操作部120からの操作力を伝達される支持伝達部130の伝達棒132先端側に連設されて支持棒131側に配設された回動軸113により相対回動自在に支持されている可動部材(回動部材)112とを備えており、操作部120のハンドル122を操作することにより可動部材112が不動部材111に対して相対的に回動することによって、それぞれの先端部111a、112aが接離して、目的物を掴んだり離したりすることができる。なお、このヤットコ100には、掴む側からの水分を滴下させる傘カバー134と、掴む側からの絶縁性を考慮して安全に作業を行い得る限界位置を示す傘カバー135とを備えて、概略全体をプラスチックやゴム材料などの絶縁材料で作製されることにより絶縁性が確保されている。
このように本実施形態においては、電線Dにテープ状材料11の先端部11aをCリング部材15により取付固定するとともに、そのテープ状材料11が電線D以外の場所で巻き癖方向に屈曲して巻き付き動作を終了してしまうことを収容部材13により回避しつつ、テープ状材料11をその収容部材13内から適度に引き出して放すだけで、その電線Dと共にスリーブSを覆う状態にテープ状材料11が自動的に自力で巻き付くことができる。したがって、テープ状材料11を電線Dにヤットコ100により直接巻き付けるような煩雑な作業を繰り返すことなく、電線Dと共にスリーブSの外面を覆うようにテープ状材料11を容易に巻き付けて保護するプロテクタとして機能させることができる。
次に、図7〜図10は本発明に係る巻付部材を備える電線プロテクタの第2実施形態を示す図である。
図7において、電線プロテクタは、上述第1実施形態と同様のテープ状材料11と、このテープ状材料11を巻き付けた状態にして保持する保持部材23と、この保持部材23に着脱可能に取り付けられてテープ状材料11を巻き付けた状態に保持するようにその先端部11aを固着されているとともに巻き付ける対象物の電線Dに取付・固定するCリング部材(取付・固定手段)27と、を備えている。
テープ状材料11は、電線Dよりも小さな内径に屈曲する巻き癖と反対向きになるように保持部材23の軸部材(心棒部材)25に巻き付けられており、このテープ状材料11は、保持部材23による保持から解放されたときには、その保持部材23を持ち上げて巻かれている状態に戻ろうとする屈曲力を発揮するように作製されている。ここで、このテープ状材料11は、上述第1実施形態と同様に、幅狭で長尺な帯状に限ることはなく、例えば、対象物に巻き付ける面積が広く周回数を少なく覆う状態にする場合には、幅広のシート状材料にしてもよいことは言うまでもない。
保持部材23は、図8に示すように、巻き付いている状態のテープ状材料11の厚さT程度の長さの棒形状に作製されている本体部24の先端側端部にCリング部材27が取り付けられているとともに反対側端部に軸部材25が取り付けられている。軸部材25は、その本体部24の延在方向と直交する向きに固着されてテープ状材料11が巻き付けられており、Cリング部材27は、その本体部24の先端側端部の端面24a(図9を参照)に円弧部が位置するように取り付けられている。
Cリング部材27は、図9に示すように、上述第1実施形態のCリング部材15と同様に、電線Dよりも小さめの内径で湾曲しているとともに端部27a間がその電線D径よりも狭い間隔で離隔して開口しており、その端部27aの一方には、押し付けることにより内部に収納させた電線Dが外部に押し出されてしまわないように、開口方向に突出するカエシ27bが形成されている。このCリング部材27は、テープ状材料11の先端部11aの両面に貼付されている両面テープ18により内面にそのテープ状材料11の先端部11aが固着されているとともに、内部に押込まれた電線Dの外面にその両面テープ18を固着させるようにして取付・固定する。
このCリング部材27は、端部27a間の反対側円弧部に、表裏に貫通する貫通穴27cが2箇所形成されており、その貫通穴27cに保持部材23の本体部24の端面24aから突出する突起24bを差し込まれることにより仮固定されているとともに離隔方向に引くことによりその突起24bを貫通穴27cから離脱させて外すことができる。
また、保持部材23は、図10に示すように、本体部24の端面24aの一辺側から他辺側に向ってCリング部材27を覆うように湾曲形状に形成されているカバー部材26が連設されており、このカバー部材26は、本体部24の端面24aの一辺側に形成されているヒンジ部26aにより回動自在に連設されているとともに、その端面24aの他辺側に設けられている受け部26bに先端側を嵌め込むことによりCリング部材27(電線D)を内装した状態のまま本体部24を吊り下げることができる。
したがって、テープ状材料11は、上述第1実施形態と同様に、その延在方向がCリング部材27に斜めになるようにその先端部11aを固着するとともに、そのCリング部材27を本体部24の先端に取り付けられている保持部材23は、図6に示すヤットコ100の先端で本体部24を摘まんでその先端側のCリング部材27の端部27a間に、スリーブS近傍の電線Dを押し付けるようにするだけで、その電線DをCリング部材27内に収納するとともに両面テープ18により固着してテープ状材料11の先端部11aを取付・固定することができる。この後に、保持部材23は、カバー部材26をヒンジ部26aにより回動させて先端部を受け部26b内に嵌め込むことにより電線Dに吊り下げ可能に連結することができる。
この状態では、テープ状材料11は、保持部材23の本体部24の両端側に配設されている軸部材25とCリング部材27に固定されていることにより自身の巻き癖により屈曲することを制限されているが、その本体部24をヤットコ100で摘まんで引くことにより、Cリング部材27の貫通穴27cから本体部24の突起24bを離脱させることができ、そのCリング部材27と本体部24の連結状態を解除して自由に相対回動可能な状態にすることができる。
このとき、テープ状材料11は、保持部材23による巻き癖による屈曲の制限が解放されることになって、その屈曲方向の解放されている先端部11a側から順次にその巻き癖方向に屈曲することができ、Cリング部材27に対してカバー部材26により自由回転可能に連結されている状態の保持部材23の本体部24をその屈曲力により回動させる。この結果、テープ状材料11は、Cリング部材27により固定されている電線Dに巻き戻す方向にズレながら巻き付くことになって、スリーブSを完全に覆うように電線Dの周囲に巻き付けることができる。この後には、テープ状材料11を軸部材25から外すか切断するとともに、カバー部材26の先端部を受け部26bから外すことにより保持部材23を回収することができる。ここで、テープ状材料11の巻き癖による屈曲力が強く、カバー部材26がなくても電線Dの周りを周回することができる場合には、そのカバー部材26を省略してもよいことは言うまでもない。
このように本実施形態においては、上述第1実施形態と同様に、電線Dにテープ状材料11の先端部11aをCリング部材15により取付固定するとともに、そのCリング部材27をカバー部材26により覆う状態にして自由な回動を許可することにより、そのテープ状材料11は、巻き癖による屈曲力により電線Dの周りを回動してスリーブSと共に覆う状態に自動的に巻き付けることができる。したがって、テープ状材料11を電線Dにヤットコ100により直接巻き付ける煩雑な作業を繰り返すことなく、電線Dを延長接続するスリーブSの外面を覆うようにテープ状材料11を容易に巻き付けて保護するプロテクタとして機能させることができる。
次に、図11および図12は本発明に係る巻付部材を備える電線カバーの一実施形態を示す図である。
図11において、電線カバーは、カバー本体31内に配電線の分岐箇所(作業箇所)を内部に収容して保護するように設計されており、このカバー本体31は、図12に示すように、上述第2実施形態における電線プロテクタを閉止部材35として利用して、電線Dを内部から引き出した状態にする端部の引出口32、33にテープ状材料11を巻き付けることにより閉じることができる。
カバー本体31は、電線Dを引き出す引出口32、33間の一辺側(図中、上側)にヒンジ部34が形成されているとともに、そのヒンジ部34の両端側から他辺側(図中、下側)が開閉可能に割り形状に形成されることにより、そのヒンジ部34を中心に図の紙面に対する表裏側をそれぞれ離隔方向に回動させることによりその内部を開放して電線Dの分岐箇所を内装することができる。
このカバー本体31の引出口32は、内部を開放して内装した電線Dの一端側を引出可能に開口しているとともに、その外被に密接するように弾性変形する複数片のクチバシ形状32aが形成されており、引出口33も、同様に、その電線Dの他端側を引き出すとともに不図示のコネクタにより分岐接続した電線(例えば、引下線)Dを一緒に引出可能に引出口32よりも大口径に形成されて開口しているとともに、それぞれの外被に密接するように弾性変形する複数片のクチバシ形状33aが形成されている。
また、この引出口32、33は、内部から引き出した電線Dの外被に密接するクチバシ形状32a、33aの先端部に、そのままの口径で延長されている延長部32b、33bが形成されており、その延長部32b、33bも、複数片に分割されて電線Dの外被に密接させることができる。
したがって、カバー本体31は、図6に示すヤットコ100を用いて、電線Dの分岐箇所に取り付けて保護する作業を行う際に、カバー本体31の延長部31aを把持して閉めた状態を維持するとともに、引出口32、33から電線Dを引き出した状態にしつつクチバシ形状32a、33aをその外被に圧接させて位置決め保持する状態で、上述第2実施形態の電線プロテクタの閉止部材35によりその引出口32、33を固定することにより閉止することができる。
すなわち、その閉止部材35は、Cリング部材27をその引出口32、33の延長部32b、33bの隣接位置で所望の向きに固定するとともにカバー部材26内に電線Dと共にそのCリング部材27を収納した後に、その電線プロテクタの本体部24をヤットコ100で摘まんで引くことにより、テープ状材料11をその巻き癖による屈曲力により本体部24とともに回動させることができる。この結果、テープ状材料11は、Cリング部材27により固定されている電線Dにズレながら巻き付くことによって、そのカバー本体31の引出口32、33の延長部32b、33bからクチバシ形状32a、33a付近まで覆う状態に巻き付いてそのカバー本体31を閉止固定することができる。
ここで、この閉止部材35は、テープ状材料11の先端部11aをCリング部材27に対して連続するように(斜めにするのではなく湾曲方向に一致するように)固着して利用してもよい。この場合には、カバー本体31の引出口32、33の延長部32b、33b内にCリング部材27が位置するように電線Dに固定した後に、その延長部32b、33b間から外面側にテープ状材料11を露出する状態にして、本体部24をヤットコ100で摘まんで引くことにより、テープ状材料11をその延長部32b、33bの周囲で本体部24とともに周回(回動)させることにより巻き付けさせてカバー本体31を閉止固定することができる。
このように本実施形態においては、上述第2実施形態と同様に、テープ状材料11の巻き癖による屈曲力により、カバー本体31の引出口32、33の延長部32b、33bの周りにそのテープ状材料11を自動的に巻き付けることができる。したがって、二つ割り可能なカバー本体31を閉止するために、そのカバー本体31の周縁部に形成準備されている突起を差込穴内に差し込むような細かくて煩雑作業をヤットコ100により遠隔位置から作業する必要がなく、電線Dに先端部11aを固着させたテープ状材料11を簡易な操作で巻き付けるだけでそのカバー本体31を閉止させることができる。
本実施形態の他の態様としては、本実施形態では、上述第2実施形態の電線プロテクタを閉止部材35として利用する場合を一例にして説明するが、これに限るものではなく、上述第1実施形態の電線プロテクタを用いてもよいことは言うまでもない。
また、この閉止部材35は、このカバー本体31のタイプにのみ利用することができるものではなく、他のタイプの電線カバーにも適用できることは言うまでもなく、例えば、図13および図14に示すように、高圧電線の引留箇所(作業箇所)を内部に収納して保護するカバーにも利用することができる。具体的には、そのカバー本体41の延長部41aを把持しつつ引出口42〜44のクチバシ形状42a〜44a先端の延長部42b〜44bに、閉止部材45としてテープ状材料11を巻き付けて閉止することができる。ただし、この場合には、上述第2実施形態の電線プロテクタの方がコンパクトに設計することができることから、引出口42、44の延長部42b、44bが近傍に存在するタイプの場合には、上述第1実施形態の電線プロテクタよりも有利である。なお、図14中の46はカバー本体41の開閉を可能にするヒンジであり、Wは高圧電線Dを引き止めるワイヤーである。
さらに、開閉するタイプに限るものではなく、例えば、図15に示すように、筒状のカバーにも適用することができ、この場合には、そのカバー本体51の両端部の引出口52、53に限ることなく、その全体をテープ状材料11により覆って保護するようにしてもよいことは言うまでもない。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
本発明に係る巻付部材を備える電線プロテクタの第1実施形態を示す図であり、その概略全体構成を示す透視側面図である。 その組立の一例の状態を示す斜視図である。 その使用を説明する始めの状態を示す斜視図である。 その使用を説明する図3に続く状態を示す斜視図である。 その使用を説明する電線への巻付完了時の状態を示す斜視図である。 その使用時に利用する絶縁道具を示す平面図である。 本発明に係る巻付部材を備える電線プロテクタの第2実施形態を示す図であり、その概略全体構成を示す平面図である。 その要部部品の構成を説明する斜視図である。 その要部部品の要部構造を示す図であり、(a)はその分解斜視図、(b)はその分解側面図である。 その要部部品の構成を説明する図であり、(a)はその使用前の状態を示す側面図、(b)はその使用時の状態を示す側面図である。 本発明に係る巻付部材を備える電線カバーの一実施形態を示す図であり、その閉止部材を使用する前の構成を示す平面図である。 その閉止部材を使用して閉止した状態を示す平面図である。 その第1の他の態様を示す図であり、その閉止部材を使用する前の構成を示す平面図である。 その他の態様の閉止部材を使用することにより閉止した状態を示す平面図である。 その第2の他の態様を示す図であり、その閉止部材を使用する前の構成を示す平面図である。
符号の説明
42a〜44a……クチバシ形状 42〜44……引出口 42b〜44b……延長部 11……テープ状材料 11a……先端部 12、25……軸部材 13……収容部材 13a……差込口 13b……引出口 13c……収容経路 15、27……Cリング部材 15a、27a……端部 16……突出部 17……突当部 18……両面テープ 23……保持部材 24……本体部 24b……突起 26……カバー部材 26a……ヒンジ部 26b……受け部 27b……カエシ 27c……貫通穴 31、41、51……カバー本体 31a、41a……延長部 32、33、42〜44、52、53……引出口 32a、33a、42a〜44a……クチバシ形状 32b、32b、42b〜44b……延長部 34、46……ヒンジ部 35、45……閉止部材 100……ヤットコ 110……把持部 120……操作部 122……ハンドル 130……支持伝達部 D……電線 S……スリーブ

Claims (6)

  1. 巻き癖の付いているシート状材料と、該シート状材料を一端側から外部に引き出し可能に少なくとも当該シート状材料の中間部分を収容する収容部材と、を備えて、
    収容部材は、シート状材料の巻き癖により移動可能な程度の重量に設定されているとともに、シート状材料の引出方向の長さが一回の作業で巻き付けたいシート状材料の巻付量程度に形成されていることを特徴とする巻付部材。
  2. 巻き癖の付いているシート状材料と、一端側の心棒部材に巻き癖と反対方向に周回させている状態でシート状材料が巻き付けられているとともに、該シート状材料の開放端側を心棒部材の反対側に保持する保持部材と、を備えて、
    保持部材は、シート状材料の巻き癖により移動可能な程度の重量に設定されて、開放端側のシート状材料を巻き付ける相手に取り付ける取付手段を他端側に有するとともに、該取付手段を解放可能に連結されていることを特徴とする巻付部材。
  3. 前記シート状材料は、幅狭で長尺な帯状のテープ形態に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の巻付部材。
  4. 前記シート状材料は、巻き付ける相手に対して斜めの姿勢で取り付ける取付手段を端部に有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の巻付部材。
  5. 電線の外周に巻き付ける電線プロテクタであって、
    上記請求項1から4のいずれかに記載の巻付部材のシート状材料を巻き付ける相手に取り付ける取付手段として、巻き付ける相手の電線に固定する固定手段を該シート状材料の端部に備えることを特徴とする電線プロテクタ。
  6. 電線に取り付けて該電線の作業箇所を覆う電線カバーであって、
    2つ割りにすることにより電線の作業箇所を内部に内装可能に形成されているカバー本体と、上記請求項1から4のいずれかに記載の巻付部材と、を備えており、
    電線を外部に引き出した状態にしたカバー本体の外面に巻付部材のシート状材料を巻き付けて該カバー本体を閉止した状態にすることを特徴とする電線カバー。
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JP2017070135A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 中国電力株式会社 テープ巻付器およびテープ巻付方法

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