JP2019154169A - テープ巻き付け先端工具及びこれを用いたテープ巻き付け工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線などの被覆対象物へのテープ巻き付け作業の労力を軽減でき、被覆対象物へのテープ巻き付け作業を容易に行える、間接活線把持工具に装着可能なテープ巻き付け先端工具、及び、これを用いたテープ巻き付け工具を提供する。【解決手段】テープ巻き付け先端工具20を、間接活線把持工具10の固定側の把持部13aに取り付け可能に形成された第1の工具部材21と、可動側の把持部13bに取り付け可能に形成された第2の工具部材31とから構成する。第1の工具部材21は、先端側に、二股に分岐されて外側に曲げ返され、ロール状テープが取り付けられた支持棒を係止する一対の保持片22,23を備え、末端側に、間接活線把持工具の固定側の把持部に装着可能な接続ホルダ24を備える。第2の工具部材31は、先端側に、一対の保持片間に配置可能となる押圧片32を備え、末端側に、間接活線把持工具の可動側の把持部に装着可能な接続ホルダ33を備える。【選択図】 図1

Description

この発明は、間接活線作業において、架空電線の被覆が破損した箇所や架空電線の接続部に被せられるカバー等の被覆対象物の外周にテープを巻き付ける場合に用いられるテープ巻き付け先端工具、及び、これを用いたテープ巻き付け工具に関する。
従来から、架空電線(以下、電線という)の絶縁被覆物の劣化や損傷により、電線の心線(導体)が露出した箇所を被覆する場合には、その露出部分に粘着性ポリエチレンテープ等の絶縁テープを巻き付けるようにしている。また、電線の接続部に被せられるスリーブカバーが電線に対して相対的に動かないようにするために、スリープカバーから電線にかけて絶縁テープを巻き付け、スリーブカバーを電線に対して固定するようにしている。
このような絶縁テープの巻き付け作業(間接活線作業)において使用されるテープ巻き付け工具としては、従来、図8に示されるような工具が採用されている。このテープ巻き付け工具100は、先端工具部101と二軸回転操作棒(絶縁棒)102とで構成されている。
先端工具部101は、図示しない電線を固定すると共にその電線の外周に絶縁テープを巻き付けるためのもので、電線を受け入れるU字状開口部106を有し、ロール状の絶縁テープ107を矢印R1方向に回動可能に支持する回転部材108とこの回転部材108をU字状開口部106の周囲に可動させる図示しない駆動機構とを備えている。
また、二軸回転操作棒102は、操作棒を支持するために把持する固定軸105と、ハンドル104での回転操作を先端工具部101に伝達するための回転駆動伝達機構を構成する回転軸103の2軸を有している。
このようなテープ巻き付け工具100は、先端工具部101に設けられたU字状開口部106に電線を入れ、ハンドル104を回転操作させることで、絶縁テープ107を支持している回転部材108を電線の外周に沿って矢印R2方向へ回転させ、電線の外周に絶縁テープ107を巻き付けるようにしている(特許文献1参照)。
特開2008−17600号公報
しかしながら、図8に示した従来のテープ巻き付け工具100は、先端工具部101が複雑な回動機構を備え、また、二軸回転操作棒102が固定軸105と回転軸103の2軸で構成されているため、間接活線作業に広く使用される絶縁ヤットコと比較して非常に重くなっている。
しかも、作業者は、一方の片手で二軸回転操作棒102を把持して重いテープ巻き付け工具100の重量を一方の片手で支持し、他方の片手でハンドル104を回転操作しなければならないため、作業者の疲労が大きくなるという問題を有していた。
また、図8で示す従来のテープ巻き付け工具100は、先端側(先端工具部101側)が重いため、作業者が片手でテープ巻き付け工具100の姿勢を保持しにくく、テープ巻きがうまくできないこともあった。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、絶縁ヤットコ等の間接活線把持工具に装着して用いることで、電線などの被覆対象物へのテープ巻き付け作業に対する作業者の労力を軽減でき、被覆対象物へのテープ巻き付け作業を容易に行うことが可能なテープ巻き付け先端工具、及び、これを用いたテープ巻き付け工具を提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明に係るテープ巻き付け先端工具は、間接活線把持工具の固定側の把持部に取り付け可能に形成された第1の工具部材と、前記間接活線把持工具の可動側の把持部に取り付け可能に形成された第2の工具部材と、によって構成されるテープ巻き付け先端工具であって、前記第1の工具部材は、先端側に、二股に分岐されると共に外側に曲げ返されてロール状テープが取り付けられた支持棒を係止可能とする支持棒係止部を内周面に有する一対の保持片を備え、末端側に、前記間接活線把持工具の固定側の把持部に装着可能な接続ホルダを備えて構成され、前記第2の工具部材は、先端側に、前記間接活線把持工具の固定側の把持部と可動側の把持部とを近接させた場合に、前記一対の保持片間に配置可能となる押圧片を備え、末端側に、前記間接活線把持工具の可動側の把持部に装着可能な接続ホルダを備えて構成されることを特徴としている。
したがって、上述したテープ巻き付け先端工具を利用して被覆対象物にテープを巻き付けるには、先ず、ロール状テープの引き出されたテープの先端部を間接活線把持工具を利用して被覆対象物に貼着させてロール状テープを被覆対象物の下方に垂らしておき、その状態で、第1の工具部材を間接活線把持工具の固定側の把持部に取り付け、第2の工具部材を間接活線把持工具の可動側の把持部に取り付け、間接活線把持工具を持ち上げて第1の工具部材をロール状テープにアプローチし、ロール状テープに取り付けられた支持棒の両端部を一対の保持片の先端部と末端部との間の間隙から挿入し、その両端部を一対の保持片の内周面に形成された支持棒係止部に係止させ、その状態で、テープ巻き付け先端工具(第1の工具部材、第2の工具部材)をテープにある程度のテンションをかけつつ被覆対象物を中心として該被覆対象物の上方まで円弧を描くように動かし、テープを被覆対象物の表面に下部から上部にかけて巻き付ける。
ロール状テープを被覆対象物の上方まで動かした状態においては、ロール状テープに取り付けられた支持棒は、一対の保持片の先端部に係止された状態であり、その後、一対の保持片の先端部を被覆対象物を跨ぐように動かすと共に間接活線把持工具を操作して可動側の把持部を固定側の把持部に近接させることで、一対の保持片間に保持されたロール状テープを第2の工具部材の押圧片で押し付けて一対の保持片の先端部から脱落させる。
これにより、ロール状テープは、被覆対象物の反対側へ落下し、再び被覆対象物の下方に垂れ下がった状態となる。
そして、以上の操作を繰り返すことで、ロール状テープを被覆対象物に所望の回数だけ巻き付けることが可能となる。
したがって、テープの巻き付け作業は、第1の工具部材を間接活線把持工具の固定側の把持部に取り付け、また、第2の工具部材を間接活線把持工具の可動側の把持部に取り付けることで行うことが可能となるので、二軸回転操作棒は必要とならず、また、従来のテープ巻き付け工具のように、回転操作部の回転操作を回転部材に伝達するための回転駆動伝達機構や回転部材をU字状開口の周囲に可動させる機構が不要となるので、歯車等の部品を大幅に減らすことができ、軽量化を図ることが可能となる。また、既存の間接活線把持工具をそのまま利用できるので、専用の工具が必要とならず、既存の把持工具の使用感覚でテープの巻き付け作業を行うことができ、テープ巻き付け作業を容易に行うことが可能となる。
ここで、前記一対の保持片は、その先端部が末端部側に近接するように湾曲され、それぞれの前記保持片の先端部は、前記一対の保持片の並設方向と略平行な仮想線を中心として前記末端部に最も近接している初期位置から外側へ回動可能であると共に、復元部材により前記初期位置に向けて常時付勢されている構成にするとよい。
このような構成によれば、ロール状テープが取り付けられた支持棒が一対の保持片の先端部に保持されている状態で、間接活線把持工具を操作して可動側の把持部を固定側の把持部に近接させて、第2の工具部材の押圧片をロール状テープに押し付ければ、一対の保持片の先端部が復元部材の付勢力に抗して外側へ回動するので、ロール状テープを一対の保持片から外して確実に落下させることが可能となり、ロール状テープを保持片から外す作業が一層容易となる。
また、前記一対の保持片の先端部と前記一対の保持片の末端部との間は、前記ロール状テープを取り付ける支持棒の直径よりも広い間隙を有していることが好ましい。このような構成とすることで、支持棒を一対の保持片の先端部と一対の保持片の末端部との間から容易に挿入することができ、ロール状テープを保持していない状態から一対の保持片に支持棒を保持させる作業を間接活線作業で容易に行うことが可能となる。
以上述べたように、本発明に係るテープ巻き付け先端工具やこれを間接活線把持工具に取り付けたテープ巻き付け工具によれば、絶縁操作棒が1軸であり、先端工具部の構造が簡単であるため、従来の2軸のテープ巻き付け工具に比較して全体重量を軽減することが可能となり、作業者の作業労力を軽減することができる。
また、本発明のテープ巻き付け先端工具又はテープ巻付け工具によれば、軽量であるため、作業者が被覆対象物に対する先端工具及びロール状テープの姿勢を正確に保持し易くなり、また、作業者は使用頻度の多いなじみのある1軸の絶縁操作棒を操作するだけで、ロール状テープを被覆対象物に巻き付けることができるため、テープ巻き付け作業を容易且つ確実に行うことが可能となる。
図1は、本発明に係るテープ巻き付け先端工具を間接活線把持工具の把持部に取り付けた状態を示す斜視図である。 図2は、間接活線把持工具を示す図であり、(a)はその全体図、(b)は把持部の一部を拡大した正面図である。 図3は、図1で示すテープ巻き付け先端工具を側方から見た図であり、(a)は間接活線把持工具の一対の把持部を開いた状態(離反させた状態)を示す図、(b)は間接活線把持工具の一対の把持部を閉じた状態(近接させた状態)を示す図である。 図4は、本発明に係るテープ巻き付け工具を被覆対象物(電線)に先端部を貼着させたロール状テープに取り付ける前の状態(ロール状テープの支持棒を一対の保持片に係止させる前の状態)を示す斜視図である。 図5は、本発明に係るテープ巻き付け工具を用いて、被覆対象物(電線)にロール状テープを巻きつける工程において、ロール状テープを被覆対象物の下方から上方にかけて動かす操作の途中(ロール状テープが被覆対象物と略水平となる位置まで巻きつけた状態)を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその側面図である。 図6は、本発明に係るテープ巻き付け工具を用いて、被覆対象物(電線)にロール状テープを巻きつける工程において、ロール状テープを被覆対象物の上方まで移動させた状態を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその側面図である。 図7は、本発明に係るテープ巻き付け工具を用いて、被覆対象物(電線)にロール状テープを巻きつける工程において、ロール状テープを被覆対象物の上方から下方にかけて動かす操作を説明する図(間接活線把持工具の一対の把持部を近接させて第2の工具部材でロール状テープを第1の工具部材の対をなす保持片から外して落下させる操作を示す図)であり、(a)はその斜視図、(b)はその側面図である。 図8は、従来のテープ巻き付け工具を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
図1において、本発明に係るテープ巻き付け工具1の構成例が示されている。このテープ巻き付け工具1は、対をなす把持部13a,13bを有する間接活線把持工具10と、この間接活線把持工具10の対をなす把持部13a,13bに取り付けられたテープ巻き付け先端工具20とから構成されている。
間接活線把持工具10としては、図2に示されるような一般的な絶縁ヤットコが用いられる。この間接活線把持工具(絶縁ヤットコ)10は、それ自体周知のもので、主軸11の先端側に一対の作動部12a、12bを有し、この作動部12a、12bの先端に設けられた一対の把持部13a,13bを主軸11の基端側に設けられた操作部14によって開閉操作するようにしている。
操作部14は、主軸11の基端側に回動自在に取り付けられているハンドル15によって構成され、このハンドル15を一方の作動部12bと連結棒16で連結した構造となっている。ハンドル15は、その支軸15aに取り付けられている図示しないコイルバネによって開拡する方向に常時付勢され、連結棒16は、ハンドル15がコイルバネの付勢力に抗して押し狭められた場合(ハンドル15を主軸11に近づけるように回動させた場合)に引っ張られ、一方の作動部12bの基端部を引っ張るようになっている。この一方の作動部12bは、他方の作動部12aに対して支軸17によって回動自在に取り付けられており、ハンドル15を主軸11と共に握持してハンドル15がコイルバネに抗して回動されると、支軸17に対して把持部13bとは反対側の端部が連結棒16によって引っ張られ、把持部13bが他方の作動部12aの把持部13aに向かって移動するようになっている。
また、ハンドル15から手を離してコイルバネのバネ力によりハンドル15が元の位置に戻されると、一方の作動部12bは、支軸17に対して把持部13bとは反対側の端部が連結棒16によって押し出され、把持部13bが他方の作動部12aの把持部13aから離反するようになっている。
したがって、ハンドル15を握持する操作と握持を解除する操作とにより、一対の把持部13a,13bが開閉動作するようになっている。
そして、それぞれの把持部13a,13bには、図2(b)に示されるように、以下に述べるテープ巻き付け先端工具20を取り付けるための係合孔18a,18bが形成されている。
一対の把持部13a、13bに取り付けられるテープ巻き付け先端工具は20は、ステンレス等の金属で形成され、図3にも示されるように、間接活線把持工具10の固定側の把持部13aに取り付け可能に形成された第1の工具部材21と、間接活線把持工具10の可動側の把持部13bに取り付け可能に形成された第2の工具部材31と、によって構成されている。
第1の工具部材21は、先端側に二股に分岐された一対の保持片22,23を備え、基端側に間接活線把持工具10の固定側の把持部13aに装着可能な接続ホルダ24を備えている。一対の保持片22,23は、接続ホルダ24と一体をなすと共に間接活線把持工具10の主軸11の軸心に対して直交する方向(より具体的には、作動部12aと作動部12bとを含む平面に対して直交する方向)に延設された基部25の両端部に連接され、この基部25の両端部からこれと垂直方向に略平行に延設されている。この一対の保持片22,23の間隔(離間距離)は、間に挿入されるロール状テープの巾よりも広く形成されている。
それぞれの保持片22,23は、末端部22a,23aが固定側の把持部13aの延設方向に沿って直線状に延設され、その後、外側に(可動側の把持部13bとは反対側に)曲げ返して先端が末端部22a,23aに対して略直交する方向を向くように丸められ(円周角にして約270度の範囲に亘って丸められ)、内周面にロール状テープAが取り付けられた支持棒B(図4以降で示す)を係止可能とする支持棒係止部22b,23bが形成されている。したがって、この一対の保持片22,23は、先端部22c,23cが末端部22a,23a側に近接するように湾曲され、一対の保持片22,23の先端部22c,23cと前記一対の保持片22,23の末端部22a,23aとの間には、前記ロール状テープに取り付けられる支持棒Bの直径よりも広い間隙26a,26bが形成され、この間隙26a,26bからロール状テープAを取り付けた支持棒Bを接続ホルダ24側から挿入できるようにしている。また、一対の保持片22,23の先端部22c,23cは、直線状の末端部22a,23aを鉛直方向と一致させた場合に、末端部22a,23aと対峙する先端より手前側の部分が最も低くなるように構成されている(末端部22a,23aがそれより手前側の部分よりも上方になるように構成されている)。
そして、それぞれの保持片22,23の先端部22c,23cは、一対の保持片22,23の並設方向と略平行な仮想線を中心として末端部22a,23aに最も近接した位置となる初期位置から外側へ回動可能となっている。この例では、直線状の末端部22a,23aから最も離れた部分が回動可能となっており、それより先端側を先端部22c、23cとして構成し、この先端部22c,23cとの接続端に突条22d、23dを形成し、これと連結する保持片の残りの部分の接続端に突条を挿入可能な溝が形成された連結代22e,23eを形成し、これら突条22d、23dと連結代22e,23eとをピン22f,23fで回動可能に連結すると共にこのピン22f,23fに設けられたねじりコイルバネ等で構成される復元部材22g、23gにより先端部22c、23cを初期位置に向けて常時付勢するようにしている。
したがって、一対の保持片22,23の先端部22c、23cは、保持片22,23で囲まれた内側から外側に向かって復元部材22g、23gのバネ力に抗して押し動かされない限り、外側へは回動せず、初期位置から動かないようになっている。
これに対して、第2の工具部材31は、先端側に、間接活線把持工具10の固定側の把持部13aと可動側の把持部13bとを近接させた場合に、一対の保持片22,23間に配置可能となる押圧片32を備え、末端側に、間接活線把持工具10の可動側の把持部13bに装着可能な接続ホルダ33を備えて構成されている。
押圧片32は、一対の保持片22,23間の離間距離よりも小さい厚み巾であれば、幅広に形成してもよいが、この例では、一対の保持片間の略中央部分に挿入配置されるように巾狭の(厚みが薄い)直線状のアームによって構成されている。
なお、第1の工具部材21の接続ホルダ24、及び、第2の工具部材31の接続ホルダ33は、それ自体周知の構成であり、間接活線把持工具(絶縁ヤットコ)10の把持部13a,13bに着脱可能な構成となっているもので、把持部13a,13bを挿入可能に形成された挿入部41を備えている。接続ホルダ24,33には、挿入部41に挿入された把持部13a,13bに係合する係合手段が設けられている。この係合手段は、接続ホルダ24,33に一体形成されたボス状のピン受け部42に形成されたピン挿入孔43に外側から変位可能に挿入されて先端部が挿入部41に突出可能な長さに形成された係合ピン44と、ピン挿入孔43に収容された引っ張りコイルばね45とから構成されている。
引っ張りコイルばね45は、ピン挿入孔43内に挿入されて、中心に係合ピン44が貫通されているもので、この引っ張りコイルばね45により係合ピン44の頭部44aを常時ピン受け部42の先端に当接させ、係合ピン44の先端を引っ張りコイルばね45のバネ力で挿入部41内に突出させるようにしている。
従って、テープ巻き付け先端工具20(第1の工具部材21と第2の工具部材31)を間接活線把持工具(絶縁ヤットコ)10の把持部13a,13bに取り付けるには、係合ピン44を持って引っ張りコイルばね45のバネ力に抗して引っ張り、間接活線把持工具(絶縁ヤットコ)10の把持部13a,13bを挿入部41に挿入した後に、係合ピン44を離すことで、係合ピン44の先端部を把持部13a,13bに形成された係合孔18a,18bに挿入係合させることで固定するようにしている。なお、間接活線把持工具(絶縁ヤットコ)10からテープ巻き付け先端工具20(第1の工具部材21と第2の工具部材31)を外すには、上述した取付け操作と逆の操作を行えばよい。
以上の構成において、次に、上述したテープ巻き付け工具1を用いて、例えば、電線の被覆表面を補修するためにデープを電線50に巻き付ける例について説明する。
先ず、ロール状テープAの中心に支持棒Bを挿通させて、ロール状テープAのテープ幅方向の両側に支持棒Bを突出させた状態とし、このロール状テープAからテープを適当な長さだけ引き出し、間接活線把持工具10を操作して、テープの先端部分の粘着面を電線50の被覆に貼り付け、図4に示されるように、ロール状テープAを支持棒Bと共に電線50の下方に垂れ下げておく。
その後、間接活線把持工具10の固定側の把持部13aに第1の工具部材21を装着し、可動側の把持部13bに第2の工具部材31を装着し、第1の工具部材21を垂れ下がったロール状テープAにアプローチし、一対の保持片22,23の先端部22c、23cを支持棒Bよりも上方に持ち上げ、一対の保持片22,23の間にロール状テープAが配されるように、保持片22,23の先端部22c、23cと末端部22a,23aとの間の間隙から、支持棒Bを保持片22,23の内側に挿入し、支持棒Bの両端部を支持棒係止部22b、23bに係止可能な状態とする。
その後、図5に示されるように、支持棒Bを一対の保持片22,23の支持棒係止部22b,23bに係止された状態を保ちつつ、間接活線把持工具10を動かして、ロール状テープAを幾分テンションを与えた状態で電線50の下方から粘着面を電線50の被覆表面に貼着するように(電線50を中心として円弧を描くように)回し上げる。
この際、支持棒Bは、一対の保持片22,23の支持棒係止部22b、23bの先端部22c、23cより手前の部分から先端部22c、23cにかけて摺動されつつ保持され、図6に示されるように、支持棒Bを電線50の上方まで回動させた状態においては、支持棒Bは一対の保持片22,23の先端部22c、23cの内面に保持された状態となる。
その後、一対の保持片22,23を電線50を跨ぐように電線50の手前側から反対側へ移動させ、保持片22,23の先端部22c、23cが電線50を超えた状態で間接活線把持工具10のハンドル15を操作して第2の工具部材31の押圧片32を第1の工具部材21の一対の保持片22,23間に配置されるように移動させる。すると、第2の工具部材31の押圧片32がロール状テープAを上方から押圧し、その押圧力で支持棒Bが一対の保持片22,23の先端部22c、23cを押し回して、支持棒Bを支持棒係止部22b、23bから外し、ロール状テープAを落下させる。
以上の操作を繰り返すことにより、電線50の被覆にロール状テープAを所望の回数だけ巻き付け、しかる後にテープを切断すれば、テープの巻き付け作業は完了する。
したがって、以上の構成によれば、既存の間接活線把持工具10の把持部13a,13bにテープ巻き付け先端工具20(第1の工具部材21及び第2の工具部材31)を取り付ければテープ巻き付け工具として利用できるので、テープの巻き付け作業を容易に行うことが可能となり、二軸回転操作棒が必要とならない。また、従来のテープ巻き付け工具のように、回転操作部の回転操作を回転部材に伝達するための回転駆動伝達機構や回転部材をU字状開口の周囲に可動させる機構が不要となるので、歯車等の部品を大幅に減らすことができ、軽量化を図ることが可能になると共に、作業者の作業労力を軽減することが可能となる。
すなわち、本発明のテープ巻き付け先端工具又はテープ巻付け工具によれば、軽量であるため、作業者が被覆対象物に対する先端工具及びロール状テープの姿勢を正確に保持し易くなり、また、作業者が使い慣れた1軸の絶縁操作棒を操作するだけで、ロール状テープを被覆対象物の周りに回動させて被覆対象物に巻き付けることができるため、テープ巻き付け作業を容易且つ確実に行うことができる。
しかも、上述の構成によれば、支持棒Bが一対の保持片22,23に保持されている状態で、間接活線把持工具10の固定側の把持部13aと可動側の把持部13bとを近接させると、ロール状テープAが第2の工具部材31の押圧片32によって押し付けられ、一対の保持片22,23の先端部22c、23cが復元部材22g、23gの付勢力に抗して外側へ回動するので、支持棒Bを一対の保持片22,23から外してロール状テープAを確実に落下させることが可能となり、ロール状テープAを保持片22,23から外す作業が一層容易になる。また、一対の保持片22,23の先端部22c、23cと末端部22a,23aとの間の間隙26a,26bが支持棒Bの直径よりも大きく形成されているので、支持棒Bを一対の保持片22,23の先端部22c、23cと末端部22a,23aとの間からスムーズに挿入することが可能となるので、ロール状テープAが被覆対象物から垂れ下がっている状態から支持棒Bを保持片22,23の支持棒係止部22b、23bに保持させるまでの作業を容易に行うことができ、間接活線作業にてテープの巻き付けを容易に行うことが可能となる。
1 テープ巻き付け工具
10 間接活線把持工具
13a,13b 把持部
20 テープ巻き付け先端工具
21 第1の工具部材
22,23 保持片
22a,23a 末端部
22b,23b 支持棒係止部
22c、23c 先端部
22g、23g 復元部材
24,33 接続ホルダ
26a,26b 間隙
31 第2の工具部材
32 押圧片

Claims (4)

  1. 間接活線把持工具の固定側の把持部に取り付け可能に形成された第1の工具部材と、前記間接活線把持工具の可動側の把持部に取り付け可能に形成された第2の工具部材と、によって構成されるテープ巻き付け先端工具であって、
    前記第1の工具部材は、先端側に、二股に分岐されると共に外側に曲げ返されてロール状テープが取り付けられた支持棒を係止可能とする支持棒係止部を内周面に有する一対の保持片を備え、末端側に、前記間接活線把持工具の固定側の把持部に装着可能な接続ホルダを備えて構成され、
    前記第2の工具部材は、先端側に、前記間接活線把持工具の固定側の把持部と可動側の把持部とを近接させた場合に、前記一対の保持片間に配置可能となる押圧片を備え、末端側に、前記間接活線把持工具の可動側の把持部に装着可能な接続ホルダを備えて構成され
    ることを特徴とするテープ巻き付け先端工具。
  2. 前記一対の保持片は、その先端部が末端部側に近接するように湾曲され、それぞれの前記保持片の先端部は、前記一対の保持片の並設方向と略平行な仮想線を中心として前記末端部に最も近接している初期位置から外側へ回動可能であると共に、復元部材により前記初期位置に向けて常時付勢されていることを特徴とする請求項1記載のテープ巻き付け先端工具。
  3. 前記一対の保持片の先端部と前記一対の保持片の末端部との間は、前記ロール状テープが取り付けられる支持棒の直径よりも広い間隙が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のテープ巻き付け先端工具。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のテープ巻き付け先端工具を備え、前記第1の工具部材を間接活線把持工具の固定側の把持部に取り付け、前記第2の工具部材を間接活線把持工具の可動側の把持部に取り付けて構成されることを特徴とするテープ巻き付け工具。
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