JP5959654B2 - 掴線器 - Google Patents
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Description
この掴線器1は、工事中の架空配電線の張力を保持し、ハンドル4を引っ張ると、揺動レバー2と掴線器本体1に取り付ける軸に過大な力、例えばせん断力がかかり、軸あるいは掴線器本体1の孔の周辺を破損するおそれがある。
しかしながら、堅牢性を増すために、掴線器本体1や軸を太くする等すれば、重量が増して高所で使用する掴線器として使用しにくくなる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、軽量で堅牢な掴線器を提供することである。
この発明の請求項2にかかる掴線器は、前記揺動部材を取付ける支軸を挿入する孔の周囲に設けられる円形状突条は、揺動部材を載せておくための座であり、前記円形状突条とは別の円弧状突条は、揺動部材を載せておくための座であり、前記円形状突条及び前記円弧状突条の高さは略々同一であり、各々の頂部が形成する平面上で、前記固定掴持体の本体に設けられた支軸孔を通る回動軸を軸心として揺動部材を回動させるように、揺動部材と摺接する、請求項1に記載の掴線器である。
この発明の請求項3にかかる掴線器は、前記円弧状突条は、前記円形状突条の外周縁とは略々同じ間隔をおいて、前記円形状突条を囲繞するように同心円に構成され、前記円弧状突条と前記円形状突条との間には、バネ用溝が形成されている、請求項1又は請求項2に記載の掴線器である。
この発明の請求項4にかかる掴線器は、線状体押さえ部を有する固定掴持体と、前記固定掴持体に支軸により揺動可能に取付けられた揺動部材と、前記揺動部材の揺動により、前記固定掴持体の線状体押さえ部に向けて揺動する、線状体保持部を有する可動掴持体と、前記揺動部材に連結され、揺動部材を揺動させる連結部材とを備える掴線器であって、前記固定掴持体は、揺動部材を取付ける支軸を挿入する孔の近傍において、線状体押さえ部に向けて延びる突条が設けられ、前記線状体押さえ部に向けて延びる突条は、直線状であって、前記孔の孔縁より等間隔に、複数条設けられた、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の掴線器である。
この発明の請求項5にかかる掴線器は、前記円形状の突条は、連結部材を取付ける側に設けられ、前記線状体押さえ部に向けて延びる突条は、連結部材を取付ける側とは反対側に設けられた、請求項4に記載の掴線器である。
請求項2の発明によれば、前記揺動部材を取付ける支軸を挿入する孔の周囲に設けられる円形状突条は、揺動部材を載せておくための座であり、前記円形状突条とは別の円弧状突条は、揺動部材を載せておくための座であり、前記円形状突条及び前記円弧状突条の高さは略々同一であり、各々の頂部が形成する平面上で、前記固定掴持体の本体に設けられた支軸孔を通る回動軸を軸心として揺動部材を回動させるように、揺動部材と摺接するので、軽量で堅牢な掴線器を提供することができる。
請求項3の発明によれば、前記円弧状突条は、前記円形状突条の外周縁とは略々同じ間隔をおいて、前記円形状突条を囲繞するように同心円に構成され、前記円弧状突条と前記円形状突条との間には、バネ用溝が形成されているので、軽量で堅牢な掴線器を提供することができる。
請求項4の発明によれば、線状体押さえ部を有する固定掴持体と、前記固定掴持体に支軸により揺動可能に取付けられた揺動部材と、前記揺動部材の揺動により、前記固定掴持体の線状体押さえ部に向けて揺動する、線状体保持部を有する可動掴持体と、前記揺動部材に連結され、揺動部材を揺動させる連結部材とを備える掴線器であって、前記固定掴持体は、揺動部材を取付ける支軸を挿入する孔の近傍において、線状体押さえ部に向けて延びる突条が設けられ、前記線状体押さえ部に向けて延びる突条は、直線状であって、前記孔の孔縁より等間隔に、複数条設けられているので、軽量で堅牢な掴線器を提供することができるとともに支軸を挿入する孔の周囲を一層堅牢にできる。
請求項5の発明によれば、前記円形状の突条は、連結部材を取付ける側に設けられ、前記線状体押さえ部に向けて延びる突条は、連結部材を取付ける側とは反対側に設けられているので、連結部材の取り付けられる領域を一層堅牢にできる。
本体22は、連結部材18を引っ張る側(a方向)と押し戻す側(b方向)とにのびる水平部分と、該水平部分の押し戻す側(b方向)において垂設された垂延部分とを有している。
線状体押さえ部24は、本体22の水平部分及び垂延部分並びに連結部材案内部26の上部において、手前側に向けて突き出された庇状であり、その下面に挟持溝24aが形成されている。
連結部材案内部26は、本体22の水平部分の連結部材18を引っ張る側(a方向)より線状体押さえ部24とは反対側である下方に向けてのびる。
連結部材案内部26は、連結部材18を挿通して案内するガイド孔28を穿設され、ガイド孔28に前記揺動部材14に回動可能に軸支された連結部材18を挿通させて保持する。
支軸孔30は、本体22の手前側(正面側)から向こう側(背面側)にかけて本体22に穿設された円孔であり、水平方向にのびる。
突条32は、支軸孔30の下部から前側、上部及び後ろ側にかけて連続して設けられた、正面視円形の肋(リブ)である。
突条32は、支軸孔30の孔の外周縁ののびる方向(支軸70の軸心70aののびる方向)に、本体22から突出している。
突条32は、頂部32aが平面状であって、支軸孔30の孔周縁ののびる方向と交差する方向である垂直方向に広がる。突条32は、その頂部32aが本体22の手前側面及び線状体押さえ部24の挟持溝24aとは平行な平面を備え且つその周縁が本体22の手前側面と交差する方向にのびる断面略台形状である。突条32は、その高さが本体22の幅と略々同じ長さであり、全周に亘って略々同じ断面形状で略々同じ高さである。
突条32は、上端(頂部32a)に向かうに従って徐々にその幅が狭くなるテーパー状であり、その下端部の幅が本体22の幅と略々同じ幅である。
突条32は、揺動部材14を載せておくための座を構成する。
突条32は、本体22と金属で一体成形されている。
円弧状突条40は、支軸孔30の下部から前側にかけて連続して設けられた、正面視円弧状の肋(リブ)である。
突条40は、支軸孔30の孔の外周縁ののびる方向(支軸70の軸心70aののびる方向)に、本体22から突出している。
突条40は、後方[連結部材18を引っ張る方向(図15図示a方向)]の下部を切り欠かれており、バネの移動をできるようにするための空所42が設けられている。
突条40は、突条32の外周縁とは略々同じ間隔をおいて、突条32を囲繞するように同心円に構成され、突条40と突条32との間には、バネ用溝44が形成されている。
突条40は、頂部40aが平面状であって、支軸孔30の孔周縁ののびる方向と交差する方向である垂直方向に広がる。突条40は、その頂部40aが本体22の手前側面及び線状体押さえ部24の挟持溝24aとは平行な平面を備え且つその周縁が本体22の手前側と交差する方向にのびる断面略台形状である。
突条40は、突条32と略々同じ高さを備え、その高さが本体22の幅と略々同じ長さであり、全周に亘って略々同じ断面形状で略々同じ高さである。
突条40は、上端(頂部40a)に向かうに従って徐々にその幅が狭くなるテーパー状であり、その下端部の幅が本体22の幅と略々同じ幅である。
突条40は、揺動部材14を載せておくための座を構成する。
突条40は、本体22と金属で一体成形されている。
前記第1線状突条50及び第2線状突条52は、直線状であって、その頂部が平面状で本体22の手前側面とは平行な断面略台形状であり、その高さが本体22の幅と略々同じ長さであり、全体に亘って略々同じ断面形状であって略々同じ長さで略々同じ高さである。
第1線状突条50と第2線状突条52とは、前記支軸孔30の孔縁より適宜な間隔をあけて設けられ、平行に設けられている。第1線状突条50と支軸孔30との間及び第2線状突条52と支軸孔30との間は、等間隔である。第1線状突条50及び第2線状突条52は、連結部材18を引っ張る方向(図15図示a方向)と交差する方向にのびている。
前記円形状の突条32は、本体22の垂延部分において、連結部材18を取付ける側(揺動部材14を取り付ける側)に設けられ、前記線状体押さえ部24に向けて延びる第1線状突条50及び第2線状突条52は、本体22の垂延部分において、連結部材18を取付ける側とは反対側の面に設けられている。
固定掴持体取付孔60,可動掴持体取付孔62及び連結部材取付孔64の周辺は、手前側面及び向こう側面のいずれもその他の部分より高く膨出しており、その膨出部の頂部が孔の周縁ののびる方向と直交する垂直な平面である。すなわち、固定掴持体取付孔60の向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部60a及び手前側の孔の周辺の膨出部の頂部60b,可動掴持体取付孔62の向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部62a及び手前側の孔の周辺の膨出部の頂部62b及び連結部材取付孔64の向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部64a及び手前側の孔の周辺の膨出部の頂部64bは、平行に形成され、固定掴持体取付孔60,可動掴持体取付孔62及び連結部材取付孔64の孔縁(孔の外周縁)ののびる方向と直交する。
固定掴持体取付孔60の手前側の周辺に形成された向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部60aの摺接面(突条32の頂部32a及び突条40の頂部40aと摺接する摺接面)は、揺動部材14の回転軸(支軸70の軸心)と直交し且つ固定掴持体12の挟持溝24a及び可動掴持体16の挟持溝100と平行になるように垂直面に形成されている。
可動掴持体取付孔62の向こう側及び手前側の周辺に形成された向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部62a及び手前側の孔の周辺の膨出部の頂部62bの摺接面(可動掴持体16の取り付け面と摺接する摺接面)は、可動掴持体16の回転軸(回動軸74の軸心)と直交し且つ固定掴持体12の挟持溝24a及び可動掴持体16の挟持溝100と平行になるように垂直面に形成されている。
連結部材取付孔64の向こう側の周辺に形成された向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部64aの摺接面(連結部材18の取り付け面と摺接する摺接面)は、連結部材18の回転軸(回動軸72の軸心)と直交し且つ固定掴持体12の挟持溝24a及び可動掴持体16の挟持溝100と平行になるように垂直面に形成されている。
揺動部材14は、他端部に前記連結部材18の一端が接合され、連結部材18の揺動部材取付孔82と揺動部材14の連結部材取付孔64とを一直線状に並列され、回動軸72で回動可能に取り付けられている。
また、揺動部材14は、固定掴持体取付孔60と隣り合う位置に設けられた可動掴持体取付孔62において、回動軸74により回動可能に可動掴持体16が取り付けられている。
揺動部材14の連結部材取付孔64と連結部材18の揺動部材取付孔82とは、同一径で、その孔の外周縁を平行にして並列される。そして、連結部材18は、本体22を揺動部材14の連結部材取付孔64から連結部材18の揺動部材取付孔82に貫挿された回動軸72により、回動自在に揺動部材14に取り付けられる。
固定掴持体12のガイド孔28は、支軸孔30と略々同じ高さに形成されており、揺動部材14の固定掴持体取付孔60は、固定掴持体12の支軸孔30及びガイド孔28と略々同じ高さにおいて形成される。それゆえに、揺動部材14の固定掴持体取付孔60より下方に形成された連結部材取付孔64に取り付けられた連結部材18は、固定掴持体12の連結部材18に貫挿されて、連結部材18を引っ張る側(図15図示a方向)に向けて上昇する。
連結部材18は、連結部材18の連結部材本体80に作用する力が小さくなるように、支軸孔30とは離れる側である連結部材18を引っ張る側(図15図示a方向)のガイド孔28の口縁に接触するようにしてもよい。
回動軸72は、長さ方向にのびる軸心72aを有する円柱状で、その手前側に軸心72aに交差する方向に突き出た鍔部72bを備えている。回動軸72は、揺動部材14の連結部材取付孔64に手前側より嵌合され且つ連結部材18の揺動部材取付孔82に手前側より嵌合され、揺動部材取付孔82の向こう側にてかしめられて、揺動部材14及び連結部材18に取り付けられる。回動軸72の軸心72aは、連結部材18の回転の中心となる。
回動軸74は、長さ方向にのびる軸心74aを有する円柱状で、その向こう側に軸心74aに交差する方向に突き出た鍔部74bを備えている。回動軸74は、可動掴持体16の向こう側の他方の揺動部材取付孔98から揺動部材14の可動掴持体取付孔62に嵌挿され且つ一方の揺動部材取付孔96に嵌挿されて、該鍔部74bを他方の揺動部材取付孔98の周辺に接合させ且つ可動掴持体16の手前側の一方の揺動部材取付孔96の手前側に突き出た部位において、割りピン76にて固定されている。回動軸74の軸心74aは、可動掴持体16の回転の中心となる。
他方の揺動部材取付孔98の向こう側の外周辺は、円周方向に段差を円環状に形成されている。回動軸74の鍔部74bの向こう側の表面は、回動軸74の鍔部74bを前記円環状段差部98aに嵌挿したとき、他方の揺動部材取付部94の向こう側面と平面的に連続するように構成する。
支軸孔30と揺動部材14の固定掴持体取付孔60とは同一径で、その孔の外周縁を平行にして並列される。
支軸孔30の周縁ののびる方向と固定掴持体取付孔60,可動掴持体取付孔62及び連結部材取付孔64の周縁ののびる方向とは、平行であり、支軸孔30の周縁ののびる方向と、固定掴持体取付孔60,可動掴持体取付孔62及び連結部材取付孔64の周縁ののびる方向と、支軸70の軸心70a,回動軸72の軸心72a及び回動軸74の軸心74aとは、平行である。
付勢部材110は、コイル部112を固定掴持体12のバネ用溝44に嵌挿されている。
付勢部材110は、コイル部112の手前側からのびた直線状第1引掛部114を揺動部材14の向こう側面に形成された引掛穴66に固定され、且つ、コイル部112の向こう側からのびた直線状第2引掛部116を固定掴持体12の本体22の手前側面に形成された引掛穴48に固定されている。
固定掴持体12の突条40は、第1引掛部114の作動範囲において形成されておらず、空所42を設けられており、支軸孔30の下部から前部にかけて設けられている。
可動掴持体16は、上面に、線状体Wの下部を収容する挟持溝100が、固定掴持体12の下面に形成された挟持溝24aと対向するように形成されている。
可動掴持体16は、一方の揺動部材取付部92と他方の揺動部材取付部94とを揺動部材14の後部の上部に跨らせ、一方の揺動部材取付孔96及び他方の揺動部材取付孔98と揺動部材14の可動掴持体取付孔62とを一直線状に並列され、揺動部材14に取り付けられている。
可動掴持体16は、一直線状に並列された一方の揺動部材取付孔96及び他方の揺動部材取付孔98と可動掴持体取付孔62とに貫挿された回動軸74によって、揺動部材14に回動自在に取り付けられる。
揺動部材14の可動掴持体取付孔62と可動掴持体16の一方の揺動部材取付孔96及び他方の揺動部材取付孔98とは、同一径で、それらの孔の外周縁を平行にして並列される。
一方の揺動部材取付部92と他方の揺動部材取付部94とは、それらが対向する面(それぞれの内面)が、平行な垂直面であり、突条32の頂部32a及び突条40の頂部40aと平行にして、揺動部材14に取り付けられる。
一方の揺動部材取付部92と他方の揺動部材取付部94とが対向する面(それぞれの内面)は、一方の揺動部材取付孔96及び他方の揺動部材取付孔98の孔の外周縁ののびる方向と直交し、回動軸74の軸心74aと直交する。
揺動部材14に取り付けられた可動掴持体16は、回動軸74の軸心74aを中心にして揺動する。
この可動掴持体16の回動範囲は、揺動部材14の回動により上面が固定掴持体12の線状体押さえ部24の下面と平行となる状態からずれるのを補正する程度の回動でよく、回動範囲は規制されている。
揺動部材14は、揺動部材14に取り付けられた可動掴持体16の挟持溝100を固定掴持体12の挟持溝24aの真下に位置させて、可動掴持体16の挟持溝100と固定掴持体12の挟持溝24aとが対向するように、固定掴持体12の突条32の頂部32aの手前側及び突条40の頂部40aの手前側に取り付けられる。
連結部材18は、連結部材本体80が、固定掴持体12の突条32及び突条40の下方において、突条32の頂部32a及び突条40の頂部40aと平行であり且つ固定掴持体12の挟持溝24a及び可動掴持体16の挟持溝100ののびる方向に沿ってのびるように、揺動部材14に取り付けられる。連結部材18は、回動軸72の軸心72aを中心にして回動する。
突条32の頂部32a及び突条40の頂部40aの摺接面は、固定掴持体取付孔60,可動掴持体取付孔62及び連結部材取付孔64の孔の周辺の膨出部の頂部(向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部60a,向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部62a,向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部64a,手前側の孔の周辺の膨出部の頂部60b,手前側の孔の周辺の膨出部の頂部62b及び手前側の孔の周辺の膨出部の頂部64b)の摺接面と対向する平行な面である。そして、回動軸70の軸心70aを中心として揺動部材14を回動させるように、突条32の頂部32a及び突条40の頂部40aと固定掴持体取付孔60の周辺の膨出部(向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部60a)とは、面接触している。
そして、突条32の頂部32a及び突条40の頂部40aと接し合う垂直平面P1は、連結部材案内部26のガイド孔28の内側を通るように構成されている。
揺動部材14の固定掴持体取付孔60の周辺の手前側面及び可動掴持体取付孔62の周辺の手前側面(手前側の孔の周辺の膨出部の頂部62bの摺接面)を通る垂直平面P2及び揺動部材14の固定掴持体取付孔60の周辺の向こう側面及び可動掴持体取付孔62の周辺の向こう側面(向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部62aの摺接面)を通る垂直平面P3は、回動軸70の軸心70a,回動軸72の軸心72a及び回動軸74の軸心74aと垂直であり且つ固定掴持体12の挟持溝24aと平行である。そして、揺動部材14の固定掴持体取付孔60の周辺の向こう側面及び可動掴持体取付孔62の連結部材18を取り付けられる向こう側面(向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部64aの摺接面)を通る垂直平面P3は、回動軸70の軸心70a,回動軸72の軸心72a及び回動軸74の軸心74aと垂直であり且つ連結部材案内部26のガイド孔28の内側を通るように構成されている。
突条32の頂部32a及び突条40の頂部40aと接し合う平面P1と可動掴持体取付孔62の周辺の手前側面(手前側の孔の周辺の膨出部の頂部62bの摺接面)を通る平面P2と固定掴持体取付孔60の周辺の向こう側面(向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部60aの摺接面)及び可動掴持体取付孔62の周辺の向こう側面(向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部62aの摺接面)を通る平面P3とは、平行であり、回動軸70の軸心70a,回動軸72の軸心72a及び回動軸74の軸心74aと垂直な面を構成する。
まず、連結部材18を押し戻す側(図15図示b方向)に押して、可動掴持体16が固定掴持体12から充分に離れた状態にして、固定掴持体12と可動掴持体16との間に線状体Wを通しやすくしておく。
張線装置により更に図15図示a方向への引っ張り力が加えられると、掴線器10によって掴持された線状体Wは、図15図示a方向に引かれるので、これによって両側の掴線器10が互いに引き寄せられるようになり、両側の掴線器10の間にある線状体Wは、弛みが生じた状態となり、振り分け工事を実施できる状態が得られる。
12 固定掴持体
14 揺動部材
16 可動掴持体
18 連結部材
22 本体
24 線状体押さえ部
24a,100 挟持溝
26 連結部材案内部
28 ガイド孔
30 支軸孔
32,40 突条
32a,40a 頂部
42 空所
44 バネ用溝
48,66 引掛穴
50 第1線状突条
52 第2線状突条
60 固定掴持体取付孔
60a,62a,64a 向こう側の孔の周辺の膨出部の頂部
60b,62b,64b 手前側の孔の周辺の膨出部の頂部
62 可動掴持体取付孔
64 連結部材取付孔
70 支軸
70a,72a,74a 軸心
70b,72b,74b 鍔部
72,74 回動軸
76 割りピン
80 連結部材本体
82 揺動部材取付孔
84 連結穴
92 一方の揺動部材取付部
94 他方の揺動部材取付部
96 一方の揺動部材取付孔
98 他方の揺動部材取付孔
98a 段差部
110 付勢部材
112 コイル部
114 第1引掛部
116 第2引掛部
W 線状体
Claims (5)
- 線状体押さえ部を有する固定掴持体と、
前記固定掴持体に支軸により揺動可能に取付けられた揺動部材と、
前記揺動部材の揺動により、前記固定掴持体の線状体押さえ部に向けて揺動する、線状体保持部を有する可動掴持体と、
前記揺動部材に連結され、揺動部材を揺動させる連結部材とを備える掴線器であって、
前記固定掴持体は、支軸を保護するために、前記固定掴持体の本体と一体成形される、前記揺動部材を取付ける支軸を挿入する孔の周囲に円形状突条が設けられ、さらに、前記固定掴持体の本体と一体成形される、前記支軸を挿入する孔の孔縁より離れた位置に、孔縁に沿って、前記突条とは別の円弧状突条が形成され、
前記円形状突条及び前記円弧状突条の頂部は、揺動部材を載せて、揺動部材と摺接するように形成された、掴線器。
- 前記揺動部材を取付ける支軸を挿入する孔の周囲に設けられる円形状突条は、揺動部材を載せておくための座であり、
前記円形状突条とは別の円弧状突条は、揺動部材を載せておくための座であり、
前記円形状突条及び前記円弧状突条の高さは略々同一であり、各々の頂部が形成する平面上で、前記固定掴持体の本体に設けられた支軸孔を通る回動軸を軸心として揺動部材を回動させるように、揺動部材と摺接する、請求項1に記載の掴線器。
- 前記円弧状突条は、前記円形状突条の外周縁とは略々同じ間隔をおいて、前記円形状突条を囲繞するように同心円に構成され、前記円弧状突条と前記円形状突条との間には、バネ用溝が形成されている、請求項1又は請求項2に記載の掴線器。
- 線状体押さえ部を有する固定掴持体と、
前記固定掴持体に支軸により揺動可能に取付けられた揺動部材と、
前記揺動部材の揺動により、前記固定掴持体の線状体押さえ部に向けて揺動する、線状体保持部を有する可動掴持体と、
前記揺動部材に連結され、揺動部材を揺動させる連結部材とを備える掴線器であって、
前記固定掴持体は、揺動部材を取付ける支軸を挿入する孔の近傍において、線状体押さえ部に向けて延びる突条が設けられ、
前記線状体押さえ部に向けて延びる突条は、直線状であって、前記孔の孔縁より等間隔に、複数条設けられた、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の掴線器。
- 前記円形状の突条は、連結部材を取付ける側に設けられ、
前記線状体押さえ部に向けて延びる突条は、連結部材を取付ける側とは反対側に設けられた、請求項4に記載の掴線器。
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