JP3827393B2 - 線状体把持器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、活線振分装置や張線装置などに取り付けられて電線などの線状体を掴持する用途に使用される線状体把持器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電線の振り分け工事などを行うに際しては、伸縮自在の棒状となった装置本体の両端部に電線把持器を固定した活線振分装置を用いて、両側の電線把持器により電線の2か所をそれぞれ掴持したのちに、上記の装置本体を縮小させて両電線把持器を互いに近接させることにより、電線を両電線把持器で両側から引き寄せて両電線把持器の間に弛ませている。このように、電線を2箇所で掴持してその間の部分を弛ませることにより、その後の作業、例えば電線の弛ませた箇所を切断したのちに振り分ける作業を容易に行えるようにしている。
【0003】
このような電線振分装置に用いられている従来の電線把持器は、固定側掴線部が一体形成されている把持器本体と、この把持器本体に対し基端部を回動自在に取り付けられた作動部材と、この作動部材に回動自在に取り付けられて固定側掴線部に対設された可動側掴線部と、作動部材の先端部に基端部が回動自在に連結されるとともに把持器本体から延出したガイド部に摺動自在に挿通して保持された連結部材とを主構成要素として構成されている。
【0004】
上記の電線把持器は、連結部材の先端の連結部を、例えば活線振分装置における装置本体に固定して取り付けられる。そして、使用に際しては、可動側掴線部を固定側掴線部から離間させた状態として、この両掴線部の間に電線を挿入させ、そののちに、連結部材を上記の装置本体の方向に引っ張ると、この連結部材の移動に伴って作動部材が回動され、この作動部材に取り付いている可動側掴線部が固定側掴線部に近接する方向に変位していき、両掴線部で電線を両側から挟み付ける。それにより、電線把持器は電線に吊り下げ状態に取り付けられる。続いて、活線振分装置の装置本体が縮小されることにより、連結部材が装置本体の方向に移動されて、両掴線部で掴持した電線を装置本体の方向に引っ張る。その引っ張り力により作動部材に一方向への回動力がさらに付与されて、両掴線部がさらに強く電線を掴持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電線把持器では、上述のように電線を引っ張った状態で2〜3日放置しておく場合に、例えば電柱に自動車が衝突するなどの何らかの原因で大きな衝撃力が加わったときに、そのショックで可動側掴線部が固定側掴線部から離間する方向に作動部材が瞬間的に僅かに回動し、両掴線部による掴持力が弛んだ瞬間に引っ張っていた電線が弛んでしまうおそれがある。
【0006】
そこで、上記のような不都合の発生を防止するために、端部にリング状の操作つまみを有するボルトを把持器本体のガイド部に螺合して取り付けた電線把持器が存在する。この電線把持器は、電線を掴持した後に活線振分装置の装置本体を縮小させて電線を所定状態に引っ張り終えた時点で、操作つまみを回転操作してボルトをねじ込み、このボルトの先端を連結部材に圧接させることにより、連結部材とガイド部とを相互に固定できるようになっている。それにより、衝撃力を受けた場合に作動部材が瞬間的に回動するのを阻止するようにしている。
【0007】
しかし、上記のボルトによる固定手段では作動部材が何れの方向へも回動しないよう固定されてしまうので、両掴線部の間隔もボルトの締め付け時の状態に固定されてしまう。そのため、電線を引っ張った状態で2〜3日放置しておく場合に、電線における両掴線部による掴持箇所が、両掴線部により両側から圧潰されて細くなるよう変形すると、両掴線部の間隔が電線の変形に対し全く追従できないために、電線に対する掴持力が減少してしまう。この場合、衝撃力を受けなくても、電線の引っ張り力が減少して電線が弛んだり、ときには、電線が両掴線部の間から抜け落ちるおそれもある。
【0008】
そこで本発明は、何れの方向への衝撃力を受けても線状体に対する掴持力が減少することがなく、しかも、線状体の形状の変化に追従して可動側掴線部を変位させて一定の掴持力を保持できる線状体把持器を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の線状体把持器は、上記目的を達成するために、固定側掴線部を一体に備えた把持器本体と、前記把持器本体に動可能に取り付けられ、引っ張り手段により前記把持器本体に対する一方向回動への作動力を付与される作動部材と、前記作動部材の前記一方向回動への作動により前記固定側掴線部に近接して前記固定側掴線部と共に線状体を掴持するとともに、前記作動部材の前記把持器本体に対する他方向回動への作動により前記固定側掴線部から離間する可動側掴線部と、前記作動部材と前記把持器本体との間に架け渡して設けられ、前記作動部材に対し前記一方向回動への作動を許容し、且つ前記他方向回動への作動を阻止するよう規制する作動規制部材とを備え、前記作動規制部材を、先端に抜け止め用鍔部を、基端に操作部をそれぞれ備えると共に、外周に雄ねじ部を備えた軸状体で構成し、前記作動部材に、螺孔を有する軸体を、前記螺孔に垂直な方向の軸体中心線まわりに回動可能に取付け、前記把持器本体に保持孔を有する保持ブロック体を、前記保持孔に垂直な方向の保持ブロック体中心線まわりに回動可能に取付け、前記作動規制部材をその雄ねじ部において前記軸体の螺孔に螺合貫通させると共に、その先端部において前記保持ブロック体の保持孔に遊挿状態で挿通させ、前記作動規制部材の抜け止め用鍔部と前記保持ブロック体との係合によって、前記作動部材に対する前記他方向回動への作動を阻止するよう構成し、かつ前記作動規制部材の軸心まわりの回動操作により前記作動部材の前記把持器本体に対する相対位置を調整可能とするように構成したことを特徴とする。
【0010】
この線状体把持器では、線状体を固定側および可動側の両掴線部により掴持して引っ張った状態で数日間放置しておく場合に、何らかの原因で作動部材を他方向へ作動させるような衝撃力が加わっても、作動規制部材が作動部材の他方向への作動を阻止するので、両掴線部による線状体の掴持力が減少することがない。
【0011】
一方、線状体における両掴線部で掴持されている箇所が圧潰されて変形した場合、作動部材は、作動規制部材により一方向への作動のみ許容されるとともに、引っ張り手段により常に一方向への引っ張り力を付与されていることから、線状体の変形に応じて一方向に作動される。それにより、可動側掴線部が線状体の変形に追従して固定側掴線部に近接する方向に変位されるから、両掴線部による線状体に対する掴持力は線状体の変形に拘わらず常に一定に保持される。この場合、作動規制部材は、作動部材が作動した分だけ把持器本体に対する相対位置が変化するが、その変化は目視により確認でき、作動規制部材を軸心まわりに回動操作することにより、上記の作動部材が作動した分だけ把持器本体に対する相対位置を補正するよう調整できる。それにより、作動規制部材は、その調整した位置から作動部材が他方向へ作動しようとするのを阻止する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1および図2はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る線状体把持器を示し、図1(a),(b)は電線のような線状体Wへ吊り下げ状態に取り付けた状態の正面図および背面図、図2(a),(b)は線状体Wを掴持した状態の正面図および背面図である。
【0014】
この線状体把持器は、固定側掴線部2が一体形成された把持器本体1と、可動側掴線部4が回動可能に取り付けられた作動部材3と、作動部材3に連結され、且つ把持器本体1に移動可能に保持された連結部材7と、作動部材3と把持器本体1との間に架け渡す状態に設けられた作動規制部材8とを主構成要素として構成されている。
【0015】
把持器本体1には、固定側掴線部2の他に、連結部材7をスライド自在に保持するガイド部9が一体に延出されており、さらに、固定側掴線部2に対し最大離間に離間した可動側掴線部4の両側部を支持する支持膨出部12および支持片13が表面側に一体形成されている。前記ガイド部9は、連結部材7を挿通させることのできる間隔となった二股形状に形成され、ガイド部9の先端には、連結部材7の抜け止め用およびガイド用としての短い管体11を挿通させて保持するピン10が固定されている。
【0016】
作動部材3は、基端部が把持器本体1に枢軸14を介して回動自在に取り付けられているとともに、先端部に支軸17を介して連結部材7の基端部が回動自在に連結されている。また、作動部材3の基端部における枢軸14の近傍箇所には、取付ピン18を介して可動側掴線部4が回動自在に取り付けられている。連結部材7の先端部には、活線振分装置や張線装置などの装置本体のような引っ張り手段へ取り付けるための取付孔を有する連結部19が設けられている。
【0017】
作動規制部材8は、軸状体の中央部に雄ねじ部20が形成され、端部に操作用リング体(操作部)21が、且つ端部に抜け止め用鍔部22がそれぞれ一体に設けられている。一方、把持器本体1の裏面部には、保持孔24を有する保持ブロック体23がねじ結合により、前記保持孔24に垂直な方向の保持ブロック体中心線まわりに、回動可能に取り付けられている。また、作動部材3の裏面部には、雌ねじ部(螺孔)28を有する軸体27がねじ29により前記雌ねじ部28に垂直な方向の軸体中心線まわりに、回動可能に取り付けられている。上記の作動規制部材8は、保持ブロック体23の保持孔24に遊挿状態に挿通されるとともに軸体27の雌ねじ部28に雄ねじ部20が螺合されて、前記作動部材と前記把持器本体との間に架け渡して設けられている。
【0018】
なお、各掴線部2,4の対向面には、それぞれ線状体Wを嵌め込むことのできる断面湾曲形状の嵌合溝37,38が凹設されている。また、把持器本体1における固定側掴線部2の前面には、脱落防止カバー30が枢ピン31を支点として回動自在に取り付けられており、この脱落防止カバー30のガイド孔32に、固定側掴線部2に固設されたガイドピン33が摺接自在に挿通されている。したがって、脱落防止カバー30は、図示の状態において、操作孔34に工具などを挿入して押し下げ操作すると、ガイド孔32の孔縁部がガイドピン33に摺接してガイドされながら枢ピン31を支点として下方に回動する。
【0019】
つぎに、上記の線状体把持器の作用について説明する。先ず、線状体把持器を、図1に示すように、掴持すべき線状体Wに吊り下げ状態に取り付けるのであるが、それに先立って、作動部材3を、枢軸14を支点に図1のb矢印方向へ回動させて、両掴線部2,4を互いに離間して開いた図示の状態とする。この場合、作動規制部材8は、予めリング体21により回転操作して雄ねじ部20を雌ねじ部28に対し図1のa矢印方向に螺進させて、雄ねじ部20の雌ねじ部28に対する螺合部と鍔部22との間隔が大きくなるよう設定しておく。これにより、作動部材3は、作動規制部材8が反a矢印方向へ変位して鍔部22が保持ブロック体23の端面に当接する位置まで、図1のb矢印方向へ回動させることができ、この作動部材3の回動に伴って可動側掴線部4が固定側掴線部2から大きく離間する。
【0020】
図1の状態の線状体把持器を、両掴線部2,4の間に線状体Wを挿通するよう配置したのちに、固定側掴線部2の嵌合溝37に線状体Wの上面部分を嵌入させて、固定側掴線部2を線状体W上に載置する。それにより、線状体把持器を線状体Wに吊り下げ状態に取り付ける。続いて、脱落防止カバー30の操作孔34に工具などを挿入してc矢印方向に押圧操作することにより、脱落防止カバー30は、枢ピン31を支点として下方に回動して、両掴線部2,4にまたがるように位置する。これにより、線状体Wは、上下に位置する両掴線部2,4と、前後に位置する脱落防止カバー30および把持器本体1の表面とにより、周囲を取り囲まれるので、線状体把持器は、以後の作業時に線状体Wから脱落することのない状態に取り付けられたことになる。
【0021】
つぎに、連結部材7の連結部19が連結された引っ張り手段、例えば張線装置の装置本体を縮小するよう作動させて、連結部材7をd矢印方向に引っ張る。作動部材3は、上記の連結部材7が引っ張られていくのに伴って支軸17を支点として図1のe矢印方向へ回動して、図2の状態となる。その結果、可動側掴線部4は、図2に示すように、僅かに斜め上方に向けて押し上げられて、その嵌合溝38に嵌まり込んだ線状体Wを固定側掴線部2と共に上下から挟み付けて掴持する。その後に、引っ張り手段が線状体把持器をさらにd矢印方向に引っ張ると、両掴線部2,4で掴持された線状体Wもd矢印方向に引っ張られていく。
【0022】
作動規制部材8は、その雄ねじ部20が作動部材3に固着の軸体27の雌ねじ部28に螺合しているので、上述の作動部材3がe矢印方向に回動するのに伴って保持ブロック体23の保持孔24を挿通しながら図の上方へ押し上げられ、図2に示すように鍔部22が保持ブロック体23から離間する。この作動規制部材8の移動は、軸体27および保持ブロック体23が僅かに回動することにより円滑に行われる。そして、上述の線状体把持器が引っ張り手段により所定位置まで引っ張れたのちに、作動規制部材8のリング体21を、雄ねじ部28が雌ねじ部28に対し図2のf矢印方向に螺進する方向に手動操作により回転させる。それにより、作動規制部材8は、作動部材3および把持器本体1に対し図2のf矢印方向へ相対移動されるが、この作動規制部材8の回転操作を、その鍔部22が保持ブロック体23に当接するまで行う。
【0023】
このようにして線状体9を引っ張った状態で2〜3日の間放置しておくときに、何らかの原因で線状体把持に対し衝撃力が加わり、連結部材3を反d矢印方向へ移動させて作動部材3を図2のg矢印方向へ回動させようとする力が瞬間的に加わわった場合、作動規制部材8が作動部材3のg矢印方向への回動を阻止する。すなわち、作動規制部材8は、鍔部22が把持器本体1に固着の保持ブロック体23に当接し、且つ雄ねじ部20が作動部材3に固着の軸体27の雌ねじ部28に螺合して、把持器本体1と作動部材3との相対位置を作動部材3が反g矢印方向へ変位する場合を除きロックしている。したがって、可動側掴線部4は、衝撃力が加わわた場合においても固定側掴線部2から離間する方向に変位しないよう確実に保持されるから、両掴線部2,4による線状体Wの掴持力が減少することがない。
【0024】
一方、上記の状態で2〜3日の間放置しておくときに、線状体Wが両掴線部2,4により上下から締め付けられて細くなるよう変形したような場合、作動部材3は、その線状体Wの変形に追従して図1のe矢印方向へ回動しながら可動側掴線部4を固定側掴線部2に近接する方向に変位させる。すなわち、連結部材7は常に図2のd矢印方向に引っ張られているから、作動部材3には図1のe矢印方向への回動付勢力が常時付与され、可動側掴線部4には作動部材3により固定側掴線部2に近接する方向に力が常時作用している。これに対し、作動規制部材8は、作動部材3にe矢印方向の回動力が加わった場合に保持ブロック体23に摺動して、作動部材3のe矢印方向への回動を許容する。これらにより、作動部材3が上述のように線状体Wの変形に追従しながらe矢印方向へ回動する結果、線状体Wへの掴持力は常に一定に保持され、線状体Wが弛んだり、線状体Wが両掴線部2,4から抜け落ちるといった事態の発生を確実に防止できる。
【0025】
また、作動部材3が上述のように線状体Wの変形に追従してe矢印方向へ回動した場合には、その作動部材3の回動分だけ作動規制部材8が変位し、鍔部22が保持ブロック体23から離間する。この鍔部22の保持ブロック体23からの離間は目視で確認できるので、そのような場合には、作動規制部材8を回動操作して鍔部22を保持ブロック体23に当接させておく。それにより、上記のように何らかの衝撃力を受けた場合にも、作動規制部材8は作動部材3のg矢印方向への回動を確実に阻止する。
【0026】
なお、上記実施の形態の線状体把持器は、上述の活線振分装置や張線装置に適用できる以外に、電線のような線状体を掴んだのちに引っ張るむ種々の装置にも適用して、同様の効果を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る線状体把持器によれば、作動部材を他方向に作動させるような衝撃力が加わっても、作動規制部材により作動部材の他方向への移動を阻止して、両掴線部による線状体の掴持力の減少を防止できる。また、線状体における両掴線部に掴持されている部分が変形しても、作動規制部材が線状体の変形に応じて作動部材が一方向に作動するのを許容するので、線状体の変形に追従して両掴線部による線状体に対する掴持力を常に一定に保持することができる。さらに、作動規制部材は、作動部材が作動した分だけ作動部材および把持器本体に対する相対位置を補正するよう調整でき、その調整した位置から作動部材が他方向へ作動しようとするのを阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る線状体把持器を示し、(a)は線状体を把持する前の状態における正面図、(b)は同状態の背面図。
【図2】(a)および(b)はそれぞれ同上線状体把持器の線状体を把持した状態の正面図および背面図。
【符号の説明】
1 把持器本体
2 固定側掴線部
3 作動部材
4 可動側掴線部
8 作動規制部材

Claims (1)

  1. 固定側掴線部を一体に備えた把持器本体と、
    前記把持器本体に動可能に取り付けられ、引っ張り手段により前記把持器本体に対する一方向回動への作動力を付与される作動部材と、
    前記作動部材の前記一方向回動への作動により前記固定側掴線部に近接して前記固定側掴線部と共に線状体を掴持するとともに、前記作動部材の前記把持器本体に対する他方向回動への作動により前記固定側掴線部から離間する可動側掴線部と、
    前記作動部材と前記把持器本体との間に架け渡して設けられ、前記作動部材に対し前記一方向回動への作動を許容し、且つ前記他方向回動への作動を阻止するよう規制する作動規制部材とを備え、
    前記作動規制部材を、先端に抜け止め用鍔部を、基端に操作部をそれぞれ備えると共に、外周に雄ねじ部を備えた軸状体で構成し、前記作動部材に、螺孔を有する軸体を、前記螺孔に垂直な方向の軸体中心線まわりに回動可能に取付け、前記把持器本体に保持孔を有する保持ブロック体を、前記保持孔に垂直な方向の保持ブロック体中心線まわりに回動可能に取付け、
    前記作動規制部材をその雄ねじ部において前記軸体の螺孔に螺合貫通させると共に、その先端部において前記保持ブロック体の保持孔に遊挿状態で挿通させ、前記作動規制部材の抜け止め用鍔部と前記保持ブロック体との係合によって、前記作動部材に対する前記他方向回動への作動を阻止するよう構成し、かつ前記作動規制部材の軸心まわりの回動操作により前記作動部材の前記把持器本体に対する相対位置を調整可能とするように構成したことを特徴とする線状体把持器。
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