JP4422994B2 - 掴線器 - Google Patents

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Description

本発明は、主としてエレベータの新設時や保守点検に際して、エレベータ用ケーブルを引っ張った状態に保持するときに、当該エレベータ用ケーブルの先端部を掴持する用途に好適に用いることができる掴線器に関するものである。
従来から、エレベータの新設時にエレベータ用ケーブルを新たに取り付ける場合やエレベータの保守点検時に老朽化したエレベータ用ケーブルを交換する場合には、例えば、伸縮自在の棒状となった張線装置の少なくとも一端に掴線器を連結して、その掴線器によりエレベータ用ケーブルの先端を掴持させたのちに、張線装置を縮小させて掴線器を引き寄せることにより、エレベータ用ケーブルを張線状態とすることが行われている。
上記掴線器は、エレベータ用ケーブルを上下から掴持するための固定側掴線部と可動側掴線部とを備えており、これら一対の掴線部の相対向面には、エレベータ用ケーブルの外周面の半部近くをそれぞれ嵌まり込ませる把持溝が凹設されている。これら把持溝の溝面には、エレベータ用ケーブルを抜け止めして確実に掴持するために、滑り止め用凹凸部が刻設されている。この滑り止め用凹凸部は、把持溝の溝方向に沿った断面が鋸歯状となる形状になっている。現在、エレベータ用ケーブルとしては、複数本のケーブル素線を縒った縒り線が一般的に使用されており、縒り合わされた個々のケーブル素線はそれぞれ螺旋状に捩じられた形状になっている。
しかしながら、上記掴線器の一対の掴線部の各々の把持溝の溝面に形成されている滑り止め用凹凸部は、多数の係止条部が把持溝の溝方向に対し直交方向に配設されて溝方向に沿った断面形状が鋸歯状となっているので、両把持溝に嵌まり込んだエレベータ用ケーブルが一対の掴線部により上下から掴持されたときには、各係止条部が、螺旋状に延びる各ケーブル素線に対し直交する相対配置で相対向するから、掴線器を介して張線状態のエレベータ用ケーブルに対して大きな引っ張り力が加わった場合には、その引っ張り力に対応して一対の掴線部によるエレベータ用ケーブルに対する掴持力が増大して、各係止条部がケーブル素線に食い込んでケーブル素線を損傷させてしまうおそれがある。エレベータ用ケーブルは、エレベータを吊り下げ状態に支持しながら昇降させるものであるから、上述のような損傷の発生を極力避けることが好ましい。
そこで、大きな引っ張り力の発生に伴う掴持力の増大時にもエレベータ用ケーブルが損傷されないことを目的として、エレベータ用ケーブルに沿った長さを大きくした一対の掴線部を備えた掴線器を用いることにより、掴持したときにエレベータ用ケーブルに対し局所的に掴持力が作用しないようにしながらもケーブルを確実に掴持することが考えられる。ところが、その場合には、掴線器の全体形状が極めて大型化して、これの操作性が悪くなり、ひいてはケーブル配設の作業性が低下するという、新たな問題が生じる。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、形状の大型化を招くことなく、且つ複数本の素線を縒った縒り線からなる線状体に損傷を与えるおそれなしに当該線状体を確実に掴持することのできる掴線器を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明の掴線器は、固定側掴線部を有する掴線器本体と、前記掴線器本体に回動自在に連結されて引っ張り手段により一方向への回動力を付与される作動部材と、前記作動部材の一方向への回動により前記固定側掴線部に対し近接する方向に変位されて、複数本の素線の縒り線からなる線状体を前記固定側掴線部と共にそれらの把持溝間で掴持する可動側掴線部とを備え、前記可動側掴線部材の掴線部および固定側掴線部材の掴線部の少なくとも可動側線掴線部材の掴持する部分は、可動側掴線部材とは別部材の可動側掴線ブロック体に形成され、この可動側掴線ブロック体は、下面にある嵌合凹所の両端側箇所にそれぞれ取付穴が形成され、正面中央部に固定穴が形成されて、可動側掴線部材の上面に固着された一対の係合ピンを前記取付穴に係入させながら嵌合凹所に可動側掴線部材の上部を嵌め込ませることによる、可動側掴線部材に対する位置決め状態と、前記固定穴への可動側掴線部材上の固定金具のばねによる付勢を伴う挿入とによって前記可動側掴線部材に着脱自在に取り付けられていることを特徴としている。
請求項1の発明の掴線器では、各ストランド条部および各ストランド小溝部が線状体の外周面を形成する各素線に対応した配置で形成されているから、可動側および固定側の両掴線部の間に線状体に対する大きな掴持力が加わった場合に、掴線部それぞぞれの把持溝が、線状体の外周面における隣接する各2本の素線の間に入り込むので損傷を与えない上に、両掴線部のそれらの把持溝で全体から線状体に対し均等な把持力を効果的に作用させることができる。特に、少なくとも可動側線掴線部材の掴持部分は、可動側掴線部材とは別部材の可動側掴線ブロック体に形成され、この可動側掴線ブロック体は、下面にある嵌合凹所の両端側箇所にそれぞれ取付穴が形成され、正面中央部に固定穴が形成されて、可動側掴線部材の上面に固着された一対の係合ピンを前記取付穴に係入させながら嵌合凹所に可動側掴線部材の上部を嵌め込ませることによる、可動側掴線部材に対する位置決め状態と、前記固定穴への可動側掴線部材上の固定金具のばねによる付勢を伴う挿入とによって前記可動側掴線部材に着脱自在に取り付けられているので、可動側掴線ブロック体を着脱してのメンテナンスができる
以下、本発明の最良の実施の形態について、図1ないし図6を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る掴線器を示す正面図であり、この実施の形態では、エレベータ用ケーブルを掴持対象の線状体とする掴線器を例示してある。図1において、この掴線器は、固定側掴線部2の左右両端部から取付片部3および支持片部4がそれぞれ下方へ向け一体に延設された掴線器本体1と、ほぼ三角形状を有してその三角形の第1の角部7aが枢軸8を介して上記取付片部3の下端部に回動自在に連結された作動レバー部材7と、この作動レバー部材7の第2の角部7bに連結ピン10を介して回動自在に取り付けられた可動側掴線部材9と、一端部(図の左端部)が支軸12を介して上記作動レバー部材7の第3の角部に可動自在に連結され、且つ上記支持片部4の挿通孔4aに挿通された連結部材11とを主構成要素として構成されている。
上記連結部材11の他端部(図の右端部)には、後述の引っ張り手段への連結部11aが設けられている。また、掴線器本体1の取付片部3と作動レバー部材7との間には、ねじりコイルばね16が、作動レバー部材7を掴線器本体1に対し枢軸8を支点として図1の反矢印方向に回動付勢する状態に配設されている。すなわち、ねじりコイルばね16は、自体のコイル部に枢軸8を挿通させて保持された状態で、両端部16a,16bが掴線器本体1の取付片部3のカバー壁部3aおよび作動レバー部材7の係止穴7dにそれぞれ係止されている。
上記固定側掴線部2には固定側掴線ブロック体13が、且つ可動側掴線部材9には可動側掴線ブロック体14がそれぞれ着脱自在に取り付けられている。すなわち、この掴線器は、エレベータ用ケーブルを上下から挟み付けて掴持する部分が、固定側掴線ブロック体13および可動側掴線ブロック体14として別部材に分離されて、この固定側掴線ブロック体13および可動側掴線ブロック体14が固定側掴線部2および可動側掴線部材9に着脱自在に取り付けられるようになっていることが特長の一つである。また、この両掴線ブロック体13,14は、掴線対象の線状体、つまりエレベータ用ケーブルよりも硬度が低い軟質の金属を素材として、ほぼ角柱棒状に形成されている。この実施の形態では、両掴線ブロック体13,14はアルミニウムを素材として形成されている。
固定側掴線ブロック体13は、上面に形成された嵌合凹所13aに掴線部本体1の固定側掴線部2を嵌め込ませた状態で、2本の固定ピン17により固定側掴線部2に固定されている。一方、可動側掴線ブロック体14は、下面に形成された嵌合凹所14aに可動側掴線部材9を嵌め込ませた状態で、固定金具18により可動側掴線部材9に固定されているが、この可動側掴線ブロック体14の詳細については後述する。
図2は、上記掴線器の左側面図を示す。同図において、上記2本の固定ピン17は、掴線器本体1に対し背面側から挿通して固定側掴線ブロック体13に係入されることにより、固定側掴線ブロック体13を掴線器本体1に固定している。両掴線ブロック体13,14の相対向面には、それぞれ断面ほぼ半円形状の把持溝19,20が凹設されている。この両掴線ブロック体13,14は、エレベータ用ケーブルを各々の把持溝19,20内に嵌め込んだ状態で上下から挟み付けるように掴持する。したがって、両把持溝19,20は、掴持すべきエレベータ用ケーブルの外径に対応するほぼ半円形状に形成されている。また、両把持溝19,20の溝面には、後述する多数のストランド条部がそれぞれ形成されている。
図3は上記可動側掴線ブロック体14を示したもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。(a)に示すように、可動側掴線ブロック体14の把持溝20には、この実施の形態の掴線対象の線状体であるエレベータ用ケーブルの外周面形状に対応した配置で多数本のストランド条部20aが形成されて、隣接する各2本のストランド条部20aの間にストランド小溝部20bが形成されている。
すなわち、図5(b)に示すように、エレベータ用ケーブル22は複数本のケーブル素線22aを縒った縒り線からなるので、個々のケーブル素線22aは螺旋形状に捩じられた状態になっている。したがった、ストランド条部20aおよびストランド小溝部20bは、エレベータ用ケーブル22の外周面を形成する各ケーブル素線22aの各々の螺旋形状の一部に対応する形状に形成されている。また、上記図5(b)に示すように、固定側掴線ブロック体13の把持溝20にも、可動側掴線ブロック体14とほぼ同形状のストランド条部19aおよびストランド小溝部19が形成されている。
図3(b),(c)に示すように、上記可動側掴線ブロック体14には、下面に形成された嵌合凹所14aの両端側箇所にそれぞれ取付穴14bが形成されているとともに、正面中央部に固定穴14cが形成されている。上記可動側掴線ブロック体14は、可動側掴線部材9の上面に固着された一対の係合ピン21,21(図1)をそれぞれ取付穴14bに係入させながら嵌合凹所14aに可動側掴線部材9の上部を嵌め込ませることにより、可動側掴線部材9に対し位置決め状態に固定されるとともに、固定穴14cに固定金具18(図1)が挿入されることにより、可動側掴線部材9から外れ止めされる。つぎに、固定金具18について説明する。
図6(a),(b)に示すように、固定金具18は、軸状部材の2か所を同方向に直角に屈曲して、ほぼコ字形状に形成されており、中央の摘まみ部18aの両端部から、可動側掴線ブロック体14の固定穴14cに係入する固定軸部18bと、可動側掴線部材9の二股状の一方側に形成された挿通孔9aに挿通された取付軸部18cとがそれぞれ延出している。取付軸部18cの先端部には係止リング23が外嵌固定されている。可動側掴線部材9の二股状の他方側には、係止リング23が摺動自在に嵌め入れられる保持孔9bが穿設されている。この固定金具18は、取付軸部18cに巻装して係止リング23と挿通孔9aとの間に介装された圧縮コイルばね24により、固定軸部18bが固定孔14cに挿入する方向に常時付勢されている。
つぎに、上記掴線器の作用について説明する。図1の通常状態において、作動レバー部材7を、ねじりコイルばね16の回動付勢力に抗して回動させるように操作して、枢軸8を支点として掴線器本体1に対し同図の矢印方向に回動させる。これにより、図4に示すように、可動側掴線部材9は作動レバー部材7の回動に伴い下方に変位されて、可動側掴線ブロック体14が固定側掴線ブロック体13から離間する。
上記状態を保持しながら、図4に示すように、離間した両掴線ブロック体13,14の間にエレベータ用ケーブル22を挿通させ、そののちに、作動レバー部材7の保持を解除すると、作動レバー部材7は、ねじりコイルばね16の回動付勢力により図5の矢印方向に回動されて連結部材11を同図の矢印方向に押し出す。このとき、可動側掴線部材9は、作動レバー部材7の回動に伴い図の上方に押し上げられるので、図5(a)に示すように、両掴線ブロック体13,14は、各々の把持溝19,20内にエレベータ用ケーブル22を嵌まり込ませた状態で、エレベータ用ケーブル22を上下から挟み付けて掴持する。これにより、掴線器は、ねじりコイルばね16の回動付勢力によりエレベータ用ケーブル22に確実に仮取り付けされる。
上記掴線器1のエレベータ用ケーブル22への仮取り付け時には、両掴線ブロック体13,14間にねじりコイルばね16の回動付勢力による掴持力が作用する。そのため、図5(b)に示すように、両掴線ブロック体13,14の各ストランド条部19a,20aは、隣接する各2本のケーブル素線22aの間に入り込み、且つ両掴線ブロック体13,14の各ストライド小溝部19b,20b内に各ケーブル素線22aが入り込む。
そののち、連結部材11の連結部11aに連結した張線装置などの引っ張り手段を作動させて連結部材11を図4の矢印方向に引っ張る。このとき、作動レバー部材7には連結部材11に加わる引っ張り力に応じた回動付勢力が作用するので、作動レバー部材7は枢軸8を支点として図4の矢印方向に回動されていく。その結果、作動レバー部材7に取り付けられている可動側掴線部材9は僅かに斜め方向を向いた上方に押し上げられるので、両掴線ブロック体13,14によるエレベータ用ケーブル22への掴持力が増大していき、エレベータ用ケーブル22が強固に掴持される。
従来の掴線器では、固定側および可動側の各掴線部の各々の把持溝の溝面に、多数の係止条部が把持溝の溝方向に対し直交方向に配設されて溝方向に沿った断面形状が鋸歯状となった滑り止め用凹凸部が形成されて、各係止条部が、螺旋状に延びる各ケーブル素線に対し直交する相対配置で相対向しているので、一対の掴線部間に大きな掴持力が加わった場合に、各係止条部がケーブル素線に食い込んでいくという不具合が生じていた。
これに対し、上記掴線器では、両掴線ブロック体13,14に、エレベータ用ケーブル22の外周面を形成する各ケーブル素線22aに対応して螺旋形状の一部を形作る配置で多数本のストランド条部20aが形成されて、隣接する各2本のストランド条部20aの間にストランド小溝部20bが形成されている。そのため、両掴線ブロック体13,14間に大きな掴持力が加わった場合には、上述したように、両掴線ブロック体13,14の各ストランド条部19a,20aが、隣接する各2本のケーブル素線22aの間に入り込み、且つ両掴線ブロック体13,14の各ストライド小溝部19b,20b内に各ケーブル素線22aが入り込む。また、両掴線ブロック体13,14は、ケーブル素線22aよりも軟質の金属であるアルミニウムを素材として形成されている。これらにより、この掴線器では、各ストランド条部19a,20aがケーブル素線22aに対し食い込んで損傷を与えるおそれが全くない。
しかも、各ストランド条部19a,20aおよび各ストライド小溝部19b,20b内は、エレベータ用ケーブル22の外周面を形成する各ケーブル素線22aに対応した配置で形成されているから、既存のものと同程度の大きさであっても、エレベータ用ケーブル22に対し効果的な滑り止め機能を発揮する。そのため、両掴線ブロック体13,14は、各々の把持溝19,20の全体からエレベータ用ケーブル22に対し均等に把持力を作用させることができるから、エレベータ用ケーブル22を抜け止め状態で確実に掴持することができる。したがって、上記実施の形態では、把持溝19,20の全体にわたりストランド条部19a,20aおよびストライド小溝部19b,20bを形成した場合を例示しているが、把持溝19,20の一部のみにストランド条部19a,20aおよびストライド小溝部19b,20bを形成するだけでも、上述したとほぼ同等の効果を得ることができる。
また、両掴線ブロック13,14は、エレベータ用ケーブル22よりも軟質の金属であるエルミニウムで形成していることから、エレベータ用ケーブル22に損傷を与えない効果を得られるのに加えて、ストランド条部19a,20aおよびストライド小溝部19b,20bをエレベータ用ケーブル22の外周面形状に正確に対応させた形状に容易に形成できる利点がある。
ところで、現在のエレベータ用ケーブル22としては、外径の異なる7種類が存在し、これらのエレベータ用ケーブル22は、各々の外径の相違に応じてケーブル素線22aの螺旋状に捩じるときの傾斜角つまりストランドピッチが相違する。これに対し、上記掴線器では、固定側掴線部2および可動側掴線部材9に対しそれぞれ着脱自在に取り付けられる固定側掴線ブロック体13および可動側掴線ブロック体14を備えた構成になっているので、種類の異なる各エレベータ用ケーブル22にそれぞれ対応したストランド条部19a,20aおよびストライド小溝部19b,20bを把持溝19,20に形成した固定側掴線ブロック体13および可動側掴線ブロック体14が、各エレベータ用ケーブル22の種類分だけ用意されている。
そして、上述の用意された固定側掴線ブロック体13および可動側掴線ブロック体14は、掴持すべきエレベータ用ケーブル22に応じて適宜交換して取り付けられる。その場合、可動側掴線ブロック体14の交換に際しては、図6(a)の取付状態において、固定金具18の操作部18aを摘んで固定軸部18bを同図(b)に示すように可動側掴線ブスック体14の固定穴14cから抜脱したのちに、操作部18aを回す操作をすることにより、固定軸部18bを固定穴14cから離間させて可動側掴線部材9の側面に当接させ、操作部18aから指を離す。これにより、可動側掴線ブロック体14は可動側掴線部材からの抜け止めが解除される。
続いて、作動レバー部材7を掴線器本体1に対し図1の矢印方向に回動させて、可動側掴線ブロック体14を固定側掴線ブロック体13から離間させ、この状態を保持しながら、図6(b)に2点鎖線で示すように、可動側掴線ブロック体14を可動側掴線部材9の一対の係合ピン21から抜脱して取り外す。つぎに、取り付けるべき可動側掴線ブロック体14を、これの取付穴14bに係合ピン21を係入させて可動側掴線部材9に位置決め状態に嵌合したのちに、固定金具18の操作部18aを摘んで上述とは逆の方向に回動操作を行い、固定軸部18bが固定穴か14cに合致した時点で操作部18aの摘まみを解除すると、圧縮されていた圧縮コイルばね24の復元力により固定軸部18bが固定穴14c内に係入して、可動側掴線ブロック体14が可動側掴線部材9に抜け止め状態に固定される。したがって、この掴線器は、可動側掴線ブロック体14の取り替え作業を容易、且つ迅速に行うことができる。
一方、固定側掴線ブロック体13は、一対の固定ピン17を固定側掴線部2から抜脱することにより、固定側掴線部2から取り外すことができる。つぎに、取り付けるべき固定側掴線ブロック体13は、固定側掴線部2に嵌合させたのちに、新たな係合ピン17を固定側掴線部2に圧入することにより、固定側掴線部2から取り付けられる。なお、この固定側掴線ブロック体13は、可動側掴線ブロック体14と同様の取付構造で取り付ける構成とすることもでき、その場合には、固定側掴線ブロック体13の取り替え作業も容易、且つ迅速に行うことができる。
但し、エレベータ用ケーブル22の滑り止めは、主として可動側掴線ブロック体14のストランド条部20aおよびストランド小溝部20bで行われるので、固定側掴線ブロック体13の把持溝19には、全ての種類のエレベータ用ケーブル22に共用可能な比較的簡単な形状のストランド条部19aおよひストランド小溝部19bを形成しておくだけでも、所要の効果を得ることができ、その場合にば、エレベータ用ケーブル22の種類の相違に拘わらず固定側掴線ブロック体13を取り替える必要がない。
なお、上記実施の形態では、エレベータ用ケーブル22の掴持用のものを例示して説明しているが、本発明の掴線器は、エレベータ用ケーブル22の掴持用に限られるものでなく、複数本の素線の縒り線からなる電線などの他の線状体の掴持用としての用途にも用いることができる。
本発明の一実施の形態に係る掴線器の未使用状態の正面図。 同上の掴線器を示す左側面図。 同上の掴線器における可動側掴線ブロック体を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図。 同上の掴線器の線状体への取り付け前の状態の正面図。 (a)は同上の掴線器の線状体に取り付けた状態の左側面図、(b)は(a)の要部を詳細に示した拡大断面図。 (a)は図1のA−A線断面図、(b)は(a)の状態から可動側掴線ブロック体を取り外し操作をした状態の断面図。
符号の説明
1 掴線器本体
2 固定側掴線部
7 作動レバー部材(作動部材)
9 可動側掴線部材(可動側掴線部)
13 固定側掴線ブロック体
14 可動側掴線ブロック体
19,20 把持溝
19a,20a ストランド条部
19b,20b ストランド小溝部
22 エレベータ用ケーブル(線状体)
22a ケーブル素線(素線)

Claims (1)

  1. 固定側掴線部を有する掴線器本体と、
    前記掴線器本体に回動自在に連結されて引っ張り手段により一方向への回動力を付与される作動部材と、
    前記作動部材の一方向への回動により前記固定側掴線部に対し近接する方向に変位されて、複数本の素線の縒り線からなる線状体を前記固定側掴線部と共にそれらの把持溝間で掴持する可動側掴線部とを備え、
    前記可動側掴線部材の掴線部および固定側掴線部材の掴線部の少なくとも可動側線掴線部材の掴持する部分は、可動側掴線部材とは別部材の可動側掴線ブロック体に形成され、
    この可動側掴線ブロック体は、下面にある嵌合凹所の両端側箇所にそれぞれ取付穴が形成され、正面中央部に固定穴が形成されて、可動側掴線部材の上面に固着された一対の係合ピンを前記取付穴に係入させながら嵌合凹所に可動側掴線部材の上部を嵌め込ませることによる、可動側掴線部材に対する位置決め状態と、前記固定穴への可動側掴線部材上の固定金具のばねによる付勢を伴う挿入とによって前記可動側掴線部材に着脱自在に取り付けられている
    ことを特徴とする掴線器。
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