JP2015173594A - 掴線器及び該掴線器を用いる掴線方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】張線作業時における作業性が良く、かつ、電線に余分な負荷が加わることなく電線を掴持できる掴線器を提供する。
【解決手段】本体10と、固定側掴線部1と、移動自在な可動側掴線部2と、第1の支点31と第1の作動部3とを備えた掴線器であって、第1の作動部は2つのアーム部を含む実質的にL字形状を有する。第1の支点は2つのアーム部の間に位置づけられ、第1の作動部は更に作用点33において可動側掴線部と回動自在に接続される。掴線器は更に連接棒5を備え、第2の支点32において2つのアームのうちの1つと回動自在に接続され、第2の作動部4は第3の支点41において本体に回動自在に位置づけられる。連接棒の中腹部が第4の支点42において第2の作動部に回動自在に接続され、第2端部が可動側掴線部と固定側掴線部に対して実質的に平行に引っ張られたときに電線が可動側掴線部と固定側掴線部の間に掴持される。
【選択図】図4
【解決手段】本体10と、固定側掴線部1と、移動自在な可動側掴線部2と、第1の支点31と第1の作動部3とを備えた掴線器であって、第1の作動部は2つのアーム部を含む実質的にL字形状を有する。第1の支点は2つのアーム部の間に位置づけられ、第1の作動部は更に作用点33において可動側掴線部と回動自在に接続される。掴線器は更に連接棒5を備え、第2の支点32において2つのアームのうちの1つと回動自在に接続され、第2の作動部4は第3の支点41において本体に回動自在に位置づけられる。連接棒の中腹部が第4の支点42において第2の作動部に回動自在に接続され、第2端部が可動側掴線部と固定側掴線部に対して実質的に平行に引っ張られたときに電線が可動側掴線部と固定側掴線部の間に掴持される。
【選択図】図4
Description
本発明は、電力線、通信線といった電線の張線作業時に電線を掴持する掴線器及び該掴線器を用いる掴線方法関する。
従来、電線工事における張線作業では、張線器によって電線を引っ張るために電線を掴持する掴線器が用いられている。
しかし、従来の掴線器は、線状体(電線)を挿通させる作業から掴線部で線状体を固定するまでに作業者が移動しなければならない等、作業性が良くないものが多く、高所作業等危険を伴う場合や狭所等作業スペースが限定される場合が多い張線作業において作業性向上が求められていた。
そこで、図5に示すような固定側掴線部(501)を線状体(W)に引っ掛け、挿通孔(505)に挿通された円弧状の引張部(504)を矢印(A)方向に引っ張ると作動部(503)が可動側掴線部(52)を動作させて線状体(W)を掴持する構造を有し、作業者が掴線器正面側から移動せずに容易に操作できる掴線器(500)が提案され採用されている(特許文献1参照)。
しかしながら、図5に示す掴線器(500)では、線状体(W)を掴線する際には引張部(504)を矢印(A)方向(図示右斜め下方)に引っ張るので、掴線器(500)には図示時計回りのモーメントが加わる。
そのため、B部において線状体(W)に余分な負荷が加わり、湾曲することがある。線状体(W)が湾曲してくせがつくと寿命が短くなったり、損傷する虞があったりするといった問題につながる。
そのため、B部において線状体(W)に余分な負荷が加わり、湾曲することがある。線状体(W)が湾曲してくせがつくと寿命が短くなったり、損傷する虞があったりするといった問題につながる。
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題を鑑み、張線作業時における作業性が良く且つ張線作業時において線状体に余分な負荷が加わることなく線状体を掴持できる掴線器を提供することである。
請求項1に係る発明は、
本体(10)と、
該本体(10)に設けられた固定側掴線部(1)と、
該固定側掴線部に対向するように移動自在に設けられた可動側掴線部(2)と、
第1の支点(31)において前記本体(10)に設けられた第1の作動部(3)と
を備えた掴線器であって、
前記第1の作動部(3)は2つのアーム部を含む実質的にL字形状を有し、前記第1の支点(31)は当該2つのアーム部の間に位置づけられ、
前記第1の作動部(3)は更に、前記2つのアーム部のうちの1つに位置づけられた作用点(33)において前記可動側掴線部(2)と回動自在に接続され、
当該掴線器は、更に連接棒(5)を備え、
該連接棒(5)の第1端部は、第2の支点(32)において前記2つのアームのうちの前記1つと回動自在に接続され、
第2の作動部(4)は、第3の支点(41)において前記本体(10)に回動自在に位置づけられ、
前記連接棒(5)の中腹部が、第4の支点(42)において前記第2の作動部(4)に回動自在に接続され、
これによって、前記連接棒(5)の第2端部が前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)に対して実質的に平行に引っ張られたときに、電線(W)が前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)の間に掴持されてなる
ことを特徴とする掴線器
に関する。
本体(10)と、
該本体(10)に設けられた固定側掴線部(1)と、
該固定側掴線部に対向するように移動自在に設けられた可動側掴線部(2)と、
第1の支点(31)において前記本体(10)に設けられた第1の作動部(3)と
を備えた掴線器であって、
前記第1の作動部(3)は2つのアーム部を含む実質的にL字形状を有し、前記第1の支点(31)は当該2つのアーム部の間に位置づけられ、
前記第1の作動部(3)は更に、前記2つのアーム部のうちの1つに位置づけられた作用点(33)において前記可動側掴線部(2)と回動自在に接続され、
当該掴線器は、更に連接棒(5)を備え、
該連接棒(5)の第1端部は、第2の支点(32)において前記2つのアームのうちの前記1つと回動自在に接続され、
第2の作動部(4)は、第3の支点(41)において前記本体(10)に回動自在に位置づけられ、
前記連接棒(5)の中腹部が、第4の支点(42)において前記第2の作動部(4)に回動自在に接続され、
これによって、前記連接棒(5)の第2端部が前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)に対して実質的に平行に引っ張られたときに、電線(W)が前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)の間に掴持されてなる
ことを特徴とする掴線器
に関する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の掴線器を用いて電線を掴持する方法であって、
前記方法は、
(i)前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)の間に電線(W)を配する工程と、
(ii)前記電線(W)が前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)の間に掴持されるように、前記連接棒(5)を、前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)に対して実質的に平行な方向に引っ張る工程を含んでなる
ことを特徴とする電線を掴持する方法に関する。
前記方法は、
(i)前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)の間に電線(W)を配する工程と、
(ii)前記電線(W)が前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)の間に掴持されるように、前記連接棒(5)を、前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)に対して実質的に平行な方向に引っ張る工程を含んでなる
ことを特徴とする電線を掴持する方法に関する。
請求項1に係る発明によれば、本体(10)と、該本体(10)に設けられた固定側掴線部(1)と、該固定側掴線部に対向するように移動自在に設けられた可動側掴線部(2)と、第1の支点(31)において前記本体(10)に設けられた第1の作動部(3)とを備えた掴線器であって、前記第1の作動部(3)は2つのアーム部を含む実質的にL字形状を有し、前記第1の支点(31)は当該2つのアーム部の間に位置づけられ、前記第1の作動部(3)は更に、前記2つのアーム部のうちの1つに位置づけられた作用点(33)において前記可動側掴線部(2)と回動自在に接続され、当該掴線器は、更に連接棒(5)を備え、該連接棒(5)の第1端部は、第2の支点(32)において前記2つのアームのうちの前記1つと回動自在に接続され、第2の作動部(4)は、第3の支点(41)において前記本体(10)に回動自在に位置づけられ、前記連接棒(5)の中腹部が、第4の支点(42)において前記第2の作動部(4)に回動自在に接続され、これによって、前記連接棒(5)の第2端部が前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)に対して実質的に平行に引っ張られたときに、電線(W)が、前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)の間に掴持されてなることを特徴としているので、固定側掴線部と可動側掴線部の間に掴持する線状体に余分な負荷が加わり難い。そのため、電線に湾曲のくせがついて寿命が短くなったり、損傷したりする虞を低減できる。また、電線に固定側掴線部を引っ掛けて、引張部を引っ張るだけで可動側掴線部を動作させて電線を掴持できるので、作業者が移動せず掴線器正面側から容易に作業できるので作業性も良い。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の掴線器を用いて電線を掴持する方法であって、前記方法は、(i)前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)の間に電線(W)を配する工程と、(ii)前記電線(W)が前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)の間に掴持されるように、前記連接棒(5)を、前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)に対して実質的に平行な方向に引っ張る工程を含んでなることを特徴としていることにより、電線に近い位置で連接棒を引っ張ることができるので、掴線器に加わるモーメントがより発生し難く、電線に余分な負荷が加わらない。
以下、本発明に係る掴線器の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る掴線器(100)の一般的な使用例を示す図である。
なお、本明細書中においては、図1,2,4における紙面手前を正面とし、その上下左右方向を夫々上方、下方、左方、右方とするが、本発明に係る掴線器は使用時において上下左右が図示の向きと異なる場合がある。
図1は本発明に係る掴線器(100)の一般的な使用例を示す図である。
なお、本明細書中においては、図1,2,4における紙面手前を正面とし、その上下左右方向を夫々上方、下方、左方、右方とするが、本発明に係る掴線器は使用時において上下左右が図示の向きと異なる場合がある。
本発明に係る掴線器(100)は図1に示すように、張線器(200)と連結して張線作業等に用いられる。具体的には、電力線、通信線といった電線や、エレベータのワイヤ等の線状体(W)を張線器(200)によって引っ張ってテンションを掛ける際に、線状体(W)を掴持するために用いられる。
また、図示していないが、張線器(200)の両側に掴線器(100)を1個ずつ取り付け、1本の線状体(W)を2つの掴線器(100)で掴持し、張線器で引っ張ることによって線状体(W)に弛みを生じさせて行う切り分け作業等でも用いられる。
また、図示していないが、張線器(200)の両側に掴線器(100)を1個ずつ取り付け、1本の線状体(W)を2つの掴線器(100)で掴持し、張線器で引っ張ることによって線状体(W)に弛みを生じさせて行う切り分け作業等でも用いられる。
図2は、掴線器(100)を示す正面図であり、図3は掴線器(100)を示す左側面図である。
図2に示すように、掴線器(100)は、本体(10)の上端部に設けられた正面視略直線状の固定側掴線部(1)と、固定側掴線部(1)の下方に対向配置され、同じく正面視略直線状の可動側掴線部(2)を備えている。
なお、図3に示すように、本実施形態では固定側掴線部(1)は本体(10)と一体に側面視略L字状に形成されているがこれに限定されず、別部材として設けられていても良い。
図2に示すように、掴線器(100)は、本体(10)の上端部に設けられた正面視略直線状の固定側掴線部(1)と、固定側掴線部(1)の下方に対向配置され、同じく正面視略直線状の可動側掴線部(2)を備えている。
なお、図3に示すように、本実施形態では固定側掴線部(1)は本体(10)と一体に側面視略L字状に形成されているがこれに限定されず、別部材として設けられていても良い。
また、固定側掴線部(1)及び可動側掴線部(2)の側方視断面は、凹部が互いに対向するV字状または円弧状であることが好ましい。より好ましくは図3に示すように、固定側掴線部(1)がV字状、可動側掴線部(2)が円弧状であることが好ましい。
V字状断面の固定側掴線部(1)は断面略円形の線状体に断面上2点で接するので線状体の位置決めができ位置ズレすることがなく、円弧状断面の可動側掴線部(2)は線状体の周面に対して面で接するので確実に掴持できるからである。つまり、固定側掴線部(1)において位置決めした線状体を可動側掴線部(2)にて掴持することで、確実に位置決め固定できる。
V字状断面の固定側掴線部(1)は断面略円形の線状体に断面上2点で接するので線状体の位置決めができ位置ズレすることがなく、円弧状断面の可動側掴線部(2)は線状体の周面に対して面で接するので確実に掴持できるからである。つまり、固定側掴線部(1)において位置決めした線状体を可動側掴線部(2)にて掴持することで、確実に位置決め固定できる。
図2に示すように本体(10)の正面視下端左端部には第1作動部(3)が一端を支点(31)として、本体(10)の正面視下端右端部には第2作動部(4)が一端を支点(41)として夫々本体(10)に対して回動自在に取着されている。これら第1作動部(3)及び第2作動部(4)は、本体(10)から下方に向けて互いに略平行に延伸している。 また、第1作動部(3)は他端を支点(32)として、第2作動部(4)は他端を支点(42)として夫々連接棒(5)に対して回動自在に連結されている。
さらに第1作動部(3)は支点(31)と支点(32)を結ぶ直線と略直角を成して、支点(31)近傍から右方に延伸して全体として略L字状となっており、その延伸した先端は作用点(33)として可動側掴線部(2)と回動自在に連結しており、第1作動部(3)の支点(31)回りの回動に伴って、作用点(33)は可動側掴線部(2)と共に移動する。
さらに第1作動部(3)は支点(31)と支点(32)を結ぶ直線と略直角を成して、支点(31)近傍から右方に延伸して全体として略L字状となっており、その延伸した先端は作用点(33)として可動側掴線部(2)と回動自在に連結しており、第1作動部(3)の支点(31)回りの回動に伴って、作用点(33)は可動側掴線部(2)と共に移動する。
支点(32)は連接棒(5)の正面視左端部に、支点(42)は連接棒(5)の中腹に位置し、連接棒(5)の正面視右端部には引張部(6)が正面視左端部を支点(61)として連接棒(5)に対して回動自在に取着されている。また、支点(32)、支点(42)、支点(61)は略一直線上に配置されている。連接棒(5)の形状は特に限定されるものではないが、図示例では略直線状に形成されている。
引張部(6)の正面視右端部は、図2に示すように環状部(62)が形成されていることが好ましい。図1に示すように張線器(200)を連結する際に張線器(200)のフック等により容易に連結できるからである。
図4は、掴線器(100)の線状体を掴持した状態を示す正面図であり、これを用いて掴線器(100)の動作を説明する。
まず、図2において、固定側掴線部(1)と可動側掴線部(2)の間に線状体(W)(図2では省略)を位置させ、固定側掴線部(1)に線状体(W)(図2では省略)を嵌合させて、この状態で引張部(62)により連接棒(5)を固定側掴線部(1)と略平行に、即ち線状体(W)(図2では省略)と略平行に正面視右方に引っ張る。
なお、引張部(62)を無くし、支点(61)に張線器(200)(図4では省略)のワイヤ等を取り付けて直接、連接棒(5)を引っ張っても良い。
まず、図2において、固定側掴線部(1)と可動側掴線部(2)の間に線状体(W)(図2では省略)を位置させ、固定側掴線部(1)に線状体(W)(図2では省略)を嵌合させて、この状態で引張部(62)により連接棒(5)を固定側掴線部(1)と略平行に、即ち線状体(W)(図2では省略)と略平行に正面視右方に引っ張る。
なお、引張部(62)を無くし、支点(61)に張線器(200)(図4では省略)のワイヤ等を取り付けて直接、連接棒(5)を引っ張っても良い。
引張部(62)により連接棒(5)を右方に引っ張ると、図4に示すように、連接棒(5)は支点(61)回りに時計回りに回動しながら、右方へ移動する。これに伴って第1作動部(3)及び第2作動部(4)は、支点(32)、(42)にて右方へと引っ張られ、支点(31)、(41)回りに反時計回りに回動する。
この時、支点(31)から右方に延伸した位置にある作用点(33)は上方へ移動するので、作用点(33)にて第1作動部(3)に連結した可動側掴線部(2)は上方へ移動し、固定側掴線部(1)に嵌合させている線状体(W)を押え付け掴持する。
この時、支点(31)から右方に延伸した位置にある作用点(33)は上方へ移動するので、作用点(33)にて第1作動部(3)に連結した可動側掴線部(2)は上方へ移動し、固定側掴線部(1)に嵌合させている線状体(W)を押え付け掴持する。
上記した動作は全て、作業者が掴線器(100)の正面側から行うことができ、作業者が移動する必要なく作業性が良い。
さらに、引張部(62)を固定側掴線部(1)及び可動側掴線部(2)に略平行、即ち、線状体(W)と略平行に引っ張ることで、線状体(W)を掴持できるので、掴線器(100)にモーメントが働き難く、固定側掴線部(1)の右端部或いは可動側掴線部(2)の左端部にて、線状体(W)に余分な負荷が加わり難い。
従って、線状体(W)に湾曲のくせがついて寿命が短くなったり、線状体(W)が損傷したりする虞を低減できる。
従って、線状体(W)に湾曲のくせがついて寿命が短くなったり、線状体(W)が損傷したりする虞を低減できる。
また、図4に示すように、連接棒(5)の右端部は可動側掴線部(2)の延長線近傍に位置することが好ましい。即ち支点(61)が線状体(W)の近傍に位置することが好ましい。
引張部(62)によって連接棒(5)を固定側掴線部(1)及び可動側掴線部(2)に略平行、即ち、線状体(W)と略平行に引っ張る時に、掴線器(100)にモーメントがより働き難く、固定側掴線部(1)の右端部或いは可動側掴線部(2)の左端部にて、線状体(W)に余分な負荷が加わることがなく、線状体(W)に湾曲のくせがついて寿命が短くなったり、線状体(W)が損傷したりする虞がないからである。
引張部(62)によって連接棒(5)を固定側掴線部(1)及び可動側掴線部(2)に略平行、即ち、線状体(W)と略平行に引っ張る時に、掴線器(100)にモーメントがより働き難く、固定側掴線部(1)の右端部或いは可動側掴線部(2)の左端部にて、線状体(W)に余分な負荷が加わることがなく、線状体(W)に湾曲のくせがついて寿命が短くなったり、線状体(W)が損傷したりする虞がないからである。
なお、図4では第1作動部(3)の回転半径を第2作動部(4)の回転半径より大きくする、即ち支点(31)と支点(32)との間の距離を支点(41)と支点(42)との間の距離より長くすることで、略直線状の連接棒(5)を正面視において右上がりに傾斜させて、その右端部を線状体(W)に近付けているが、特にこれに限定されるものではない。
また更に、掴線器(100)は、図2、4に示すようなストッパ(7)を備えていても良い。固定側掴線部(1)に線状体(W)を嵌合させた後、引張部(62)を引っ張って線状体(62)を掴持するまでの間に脱落することを防止できるからである。
なお、ストッパ(7)は、本実施形態では固定側掴線部(1)に取り付けられているが、これに限定されるものではなく、可動側掴線部(2)に取り付けられていても良い。
なお、ストッパ(7)は、本実施形態では固定側掴線部(1)に取り付けられているが、これに限定されるものではなく、可動側掴線部(2)に取り付けられていても良い。
本発明は、電力線、通信線といった電線、エレベータ等のワイヤ、チェーン等の線状体を掴持する掴線器に対して好適に利用されるものである。
100 掴線器
10 本体
1 固定側掴線部
2 可動側掴線部
3 第1作動部
4 第2作動部
5 連接棒
10 本体
1 固定側掴線部
2 可動側掴線部
3 第1作動部
4 第2作動部
5 連接棒
Claims (2)
- 本体(10)と、
該本体(10)に設けられた固定側掴線部(1)と、
該固定側掴線部に対向するように移動自在に設けられた可動側掴線部(2)と、
第1の支点(31)において前記本体(10)に設けられた第1の作動部(3)と
を備えた掴線器であって、
前記第1の作動部(3)は2つのアーム部を含む実質的にL字形状を有し、前記第1の支点(31)は当該2つのアーム部の間に位置づけられ、
前記第1の作動部(3)は更に、前記2つのアーム部のうちの1つに位置づけられた作用点(33)において前記可動側掴線部(2)と回動自在に接続され、
当該掴線器は、更に連接棒(5)を備え、
該連接棒(5)の第1端部は、第2の支点(32)において前記2つのアームのうちの前記1つと回動自在に接続され、
第2の作動部(4)は、第3の支点(41)において前記本体(10)に回動自在に位置づけられ、
前記連接棒(5)の中腹部が、第4の支点(42)において前記第2の作動部(4)に回動自在に接続され、
これによって、前記連接棒(5)の第2端部が前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)に対して実質的に平行に引っ張られたときに、電線(W)が前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)の間に掴持されてなる
ことを特徴とする掴線器。 - 請求項1に記載の掴線器を用いて電線を掴持する方法であって、
前記方法は、
(i)前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)の間に電線(W)を配する工程と、
(ii)前記電線(W)が前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)の間に掴持されるように、前記連接棒(5)を、前記可動側掴線部(2)と前記固定側掴線部(1)に対して実質的に平行な方向に引っ張る工程を含んでなる
ことを特徴とする電線を掴持する方法。
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015173594A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106207873A (zh) * | 2016-09-14 | 2016-12-07 | 黄绍华 | 一种卡线器 |
CN106223706A (zh) * | 2016-08-17 | 2016-12-14 | 国家电网公司 | 拉线施工专用卡具 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59195926U (ja) * | 1983-06-14 | 1984-12-26 | 内藤工業株式会社 | 被覆電線用掴線器 |
-
2015
- 2015-04-23 JP JP2015088795A patent/JP2015173594A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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