JP2020080615A - 間接活線工事用クリップ - Google Patents

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裕之 森山
Hiroyuki Moriyama
裕之 森山
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Abstract

【課題】電線に正しく取り付けできる間接活線工事用クリップを提供する。【解決手段】クリップ10は、一組の帯板状の開閉部材1・2と捩りコイルばね3を備える。開閉部材1は、把持部材4と捩りコイルばね5を備える。把持部材4の一片41は、その先端部が開閉部材1の回動自在に連結している。把持部材4の他片42は、絶縁操作棒9で把持できる。捩りコイルばね5は、他片42を開閉部材2の先端部に向って回動させる力を付勢している。開閉部材2は、捩りコイルばね3の付勢力に抗して、電線Wを導入容易に屈曲した屈曲部21を先端部側に有する。絶縁操作棒9が把持部材4の他片42を把持している状態では、開閉部材1の先端部と屈曲部21の間から電線Wを導入できる。絶縁操作棒9が把持部材4を解放している状態では、把持部材4は、開閉部材1の先端部と屈曲部21の間を閉鎖している。【選択図】図1

Description

本発明は、間接活線工事用クリップに関する。特に、絶縁操作棒などを用いて、無停電状態の高圧配電線を間接的に活線工事できる間接活線工事用クリップであって、クリップが延びる方向に対して、高圧配電線と略直交する方向から高圧配電線を内部に容易に導入できる間接活線工事用クリップの構造に関する。
高圧配電線を無停電状態で配電工事を行う活線作業には、直接活線工法と間接活線工法の二通りがあることが知られている。直接活線工法は、作業者が高圧ゴム手袋などの保護具を着用して、通電中の高圧配電線に直接触れて配電工事を行う。一方、間接活線工法は、作業者が絶縁操作棒(ホットスティック)などを用いて、通電中の高圧配電線に直接触れることなく配電工事を行うことができる。
一般に、絶縁操作棒は、長尺の操作棒とこの操作棒の先端部に取り付けた配電作業用工具(以下、先端工具という)で構成している。そして、絶縁操作棒は、高圧配電線を把持、又は切断するなど、作業目的に対応して、先端工具を交換できるように構成している。
このような遠隔に配置された高圧配電線を把持する絶縁操作棒としては、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の把持腕を手許の操作で開閉できる遠隔把持用絶縁操作棒、いわゆる「絶縁ヤットコ」が知られている。この絶縁ヤットコを用いて、電線を把持する作業の他に、部分的に被覆を剥離した電線に絶縁シートを被せる作業などが実施されている。
電線に絶縁シートを被せる作業においては、間接活線工事用クリップを用いて、電線に絶縁シートを挟持させるために、絶縁ヤットコの先端部に間接活線工事用クリップを取り付けることができ、絶縁ヤットコの手許操作で間接活線工事用クリップを開閉自在とした間接活線工事用クリップが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、第1の従来技術による間接活線工事用クリップの構成を示す図であり、図8(A)は、間接活線工事用クリップの平面図、図8(B)は、間接活線工事用クリップの正面図である。又、図9は、第1の従来技術による間接活線工事用クリップの構成を示す正面図であり、絶縁ヤットコで間接活線工事用クリップの把持部を把持した状態図である。
なお、本願の図8(A)は、特許文献1の図11に相当し、本願の図8(B)は、特許文献1の図15に相当している。又、本願の図9は、特許文献1の図10に相当している。
図8を参照すると、第1の従来技術による間接活線工事用クリップ(以下、クリップと略称する)7は、一対の帯板状の開閉部材71・72と連結部材7pを備えている。一対の開閉部材71・72は、絶縁性を有する硬質の合成樹脂からなり、長尺の帯板状に成形している。一対の開閉部材71・72は、挟持部71a・72aと把持部71b・72bに区分している。一対の挟持部71a・72aは、例えば、図示しない電線の上から絶縁シートを挟持できる。一対の挟持部71a・72aは、絶縁操作棒9(図5から図7参照)によって把持できる。
図8を参照すると、連結部材7pは、実体として、一対の開閉部材71・72の幅方向に挿通された連結ピンである。そして、この連結ピンが一対の開閉部材71・72から離脱しないように、連結部の周囲をゴムからなる環状のバンド部材6gで覆っている。このように、連結部材7pは、一対の挟持部71a・72aの先端部を開閉可能に、一対の挟持部71a・72aの基端部側を連結している。
図8を参照すると、クリップ7は、図示しない捩じりコイルばねを連結部材7p及び一対の把持部71b・72bに内装している。この捩じりコイルばねは、一対の挟持部71a・72aの先端部が閉じる方向に力を付勢している。そして、この捩じりコイルばねの付勢力に抗して、一対の把持部71b・72bを互いに近づけると、挟持部71a・72aの先端部を開くことができる。一方、一対の把持部71b・72bを解放すると、捩じりコイルばねに付勢されて、一対の挟持部71a・72aの先端部を閉じることができる(図8(A)参照)。
図8を参照すると、クリップ7は、綾目状の滑り止め加工が施された滑り止め部71r・72rを一対の把持部71b・72bの外面に形成している。これにより、後述する絶縁操作棒9の先端部に設けた一対の把持腕9a・9bで確実に把持できる(図5から図7参照)。
図8(A)を参照すると、一方の開閉部材71は、緩やかに湾曲した円弧溝711を挟持部71aの内壁に形成している。同様に、他方の開閉部材72は、緩やかに湾曲した円弧溝721を挟持部72aの内壁に形成している。図示しない絶縁シートを介して、円弧溝711と円弧溝721の間に、電線を導入して、一対の開閉部材71・72を閉じることで、電線を絶縁シートで覆って挟持できる。
図9を参照して、一対の把持腕9a・9bを先端部に有する絶縁操作棒9を用いて、一対の把持部71b・72bを把持し、一対の挟持部71a・72aの先端部が開いた状態で、クリップ7を電線に近づけることができる。
しかし、クリップ7より上方に電線が配置されているとは限らない。例えば、クリップ7より下方に電線が配置されている場合には、図9に示すように、絶縁操作棒9が延びる方向と鋭角に、クリップ7の把持部71b・72bを把持し、絶縁操作棒9を引き下げることで、クリップ7を電線に近づけることができる。
しかし、このような場合には、一対の把持腕9a・9bは、滑り止め部71r・72rの一部しか把持できず(図9参照)、クリップ7が絶縁操作棒9から脱落し易いという問題があった。
このような事態を解消するため、把持部に対して、一対の開閉アームを任意の方向から差し入れて安定よく把持できる間接活線工事用クリップが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
一方、間接活線工事用クリップを用いて、電線を防護した絶縁シートを挟持する場合に、煩わしい作業が一切必要なく、間接活線工事における作業の効率を向上できる間接活線工事用クリップが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2012−200089号公報 特開2011−89629号公報 特開2001−231118号公報
図10は、第2の従来技術による間接活線工事用クリップの構成を示す正面図である。図11は、第2の従来技術による間接活線工事用クリップの構成を示す平面図であり、第2の従来技術による間接活線工事用クリップの使用状態図である。なお、本願の図10は、特許文献2の図1に相当し、本願の図11は、特許文献2の図6に相当している。
図10又は図11を参照すると、第2の従来技術による間接活線工事用クリップ(以下、クリップと略称する)8は、一対の帯板状の開閉部材81・82と連結部83を備えている。一対の開閉部材81・82は、絶縁性を有する硬質の合成樹脂からなり、長尺の帯板状に成形している。一対の開閉部材81・82は、挟持部81a・82aと把持部81b・82bに区分している。一対の挟持部81a・82aは、例えば、図示しない電線の上から絶縁シートを挟持できる。一対の挟持部81a・82aは、絶縁操作棒9(図5から図7参照)によって把持できる。
図10を参照すると、連結部83は、一対の開閉部材81・82の幅方向に挿通された連結ピン(図示せず)を備えている。そして、この連結ピンが一対の開閉部材81・82から離脱しないように、連結部83の周囲をゴムからなる環状のバンド部材8gで覆っている。
又、図10を参照すると、連結部83は、図示しない捩じりコイルばねを内部に備えている。この捩じりコイルばねは、一対の挟持部81a・82aの先端部が閉じる方向に力を付勢している。そして、この捩じりコイルばねの付勢力に抗して、一対の把持部81b・82bを互いに近づけると(図10参照)、挟持部81a・82aの先端部を開くことができる。一方、一対の把持部81b・82bを解放すると、捩じりコイルばねに付勢されて、一対の挟持部81a・82aの先端部を閉じることができる。
図10を参照すると、第2の従来技術によるクリップ8は、一対の把持部81b・82bを円板状に形成していることに特徴がある。そして、一対の把持部81b・82bには、綾目状の滑り止め加工が施された滑り止め部81r・82rを外面に形成している。
図11を参照して、開閉する一対の湾曲した把持腕9a・9bを先端部に有する絶縁操作棒9を用いて、一対の把持部81b・82bを把持できる。より具体的には、一対の把持腕9a・9bの先端部側に形成された把持爪91a・91bで一対の把持部81b・82bを把持できる。そして、一対の挟持部71a・72aの先端部が開いた状態で、クリップ7を電線に近づけることができる。
図10又は図11を参照して、他の従来技術によるクリップ8は、一対の把持部81b・82bを円板状に形成しているので、絶縁操作棒9の先端部に設けた一対の把持爪91a・91bをあらゆる方向から一対の把持部81b・82bに差し入れて、一対の把持部81b・82bを把持できる。
しかし、第2の従来技術によるクリップ8は、一対の把持爪91a・91bで把持部81b・82bを把持した後に、絶縁操作棒9が延びる方向に対する傾斜角度を変更することが困難であるいう問題がある。クリップ8を電線にアプローチする角度が予測と異なる場合があるからである。
図12は、第3の従来技術による間接活線工事用クリップの構成を示す斜視図である。図13は、第3の従来技術による間接活線工事用クリップの構成を示す斜視図であり、図12と異なる方向から間接活線工事用クリップを観ている。
図14は、第3の従来技術による間接活線工事用クリップの構成を示す正面図であり、図14(A)は、絶縁シート付きの電線を導入する前の状態図、図14(B)は、絶縁シート付きの電線を導入している状態図、図14(C)は、絶縁シート付きの電線を導入した状態図である。
なお、本願の図12と図13は、特許文献3の図1と図2に相当している。又、本願の図14(A)から図14(C)は、特許文献3の図3から図5に相当している。
図12から図14を参照すると、第3の従来技術による間接活線工事用クリップ(以下、クリップと略称する)6は、C字状に湾曲した一組の枠板状の開閉部材61・62、軸体63、及び、付勢部材となる捩りコイルばね64を備えている。一組の開閉部材61・62は、それらの中間部が相反する向きに湾曲している。又、一組の開閉部材61・62は、電線Wを防護した絶縁シートShを導入容易に、それらの先端部611・621を開角している。
図12から図14を参照すると、軸体63は、一組の開閉部材61・62の先端部側を開閉自在に、一組の開閉部材61・62の基端部側を回動自在に連結している。捩りコイルばね64は、軸体63に嵌装されている。捩りコイルばね64は、一組の開閉部材61・62の先端部側が閉じる方向に力を付勢している。
図12から図14を参照すると、クリップ6は、一方の開閉部材61の先端部611に対して、他方の開閉部材62の先端部621を長く延出している。又、クリップ6は、他方の開閉部材62の基端部に対して、一方の開閉部材61の基端部を長く延出しており、その末端部の把持部612を設けている。
図14を参照すると、開閉する一対の湾曲した把持腕9a・9bを先端部に有する絶縁操作棒9を用いて、把持部612を把持できる。絶縁操作棒9を用いて、把持部612を把持した状態で、電線Wを防護した絶縁シートShに向って、クリップ6を進出できる。又、絶縁操作棒9を用いて、把持部612を把持した状態で、電線Wを防護した絶縁シートShからクリップ6を後退できる。
図12から図14を参照すると、クリップ6は、複数のローラ65rを更に備えている。一方の開閉部材61は、複数のローラ65rを回転自在に支持すると共に、これらのローラ65rの外周が電線Wを防護した絶縁シートShに転動できるように配置している。同様に、他方の開閉部材62は、複数のローラ65rを回転自在に支持すると共に、これらのローラ65rの外周が電線Wを防護した絶縁シートShに転動できるように配置している。
次に、第3の従来技術によるクリップ6の使用方法を説明する。最初に、図14(A)を参照して、開閉部材62側が上側に向く状態で、クリップ6の把持部612を絶縁操作棒9で把持する。次に、クリップ6を把持した絶縁操作棒9を操作して、絶縁シートShで防護された電線Wに向けて、開閉部材62側を近づける。この場合、図14(A)に示すように、他方の開閉部材62の先端部621が電線Wに到達する。これにより、電線Wの上端面側にクリップ6が掛合した状態となる。
次に、図14(A)を参照して、絶縁操作棒9を操作して、他方の開閉部材62の先端部621を電線Wの上端面側に沿って、更に電線Wの奥側に向けて押していき、一組の開閉部材61・62の当接箇所に電線Wに押し当てる。これにより、図14(B)に示すように、一方の開閉部材61に対して、他方の開閉部材62が電線Wによって押し広げられると共に、捩りコイルばね64の付勢力に抗して、軸体63を中心として他方の開閉部材62が上方側へ回動する。
更に、図14(B)を参照すると、電線Wの導入に抗して、復帰しようとする捩りコイルばね64の付勢力により、一組の開閉部材61・62が電線Wを自動的に把持できる。しかも、複数のローラ65rにより、クリップ6が電線Wを把持する状態を維持しながらでも、絶縁シートShの外面に沿って電線Wをスムーズに移動できる。
図14(C)を参照すると、捩りコイルばね64の付勢力により、一組の開閉部材61・62が電線Wを絶縁シートShで防護する状態で把持するので、クリップ6によって絶縁シートShを電線Wから容易に抜き出しができない状態を維持できる。一方、絶縁シートShを取り外す場合には、クリップ6の把持部612を絶縁操作棒9で把持し、クリップ6を作業者側に引き寄せることで、クリップ6が電線Wから簡単に外すことができる。
特許文献3によるクリップ6は、絶縁操作棒9を操作して、電線Wを防護した絶縁シートShを容易に導入できる。しかし、電線が絶縁操作棒の作業者の上方に配置されている場合には、特許文献3によるクリップ6は、絶縁操作棒の上部に取り付けているので、電線に対して、一組の開閉部材61・62の先端開口部との相対位置関係が不明確であるという問題がある。これにより、クリップ6が電線に正しく取り付けられていない心配がある。なお、特許文献1・2によるクリップ7・8も同様の問題を孕んでいる。
電線に対して、クリップの先端開口部との相対位置関係が明確であり、クリップを電線に正しく取り付けできる、間接活線工事用クリップが求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、電線に対して、クリップの先端開口部との相対位置関係が明確であり、クリップを電線に正しく取り付けできる、間接活線工事用クリップを提供することを目的とする。
本発明者は、一組の開閉部材を有するクリップであって、一組の開閉部材の開口側が電線の奥側に配置できるように、絶縁操作棒で把持できる把持部材を一方の開閉部材の先端部側に回動自在に配置し、この把持部材が一組の開閉部材の開口側を開放する状態と、一組の開閉部材の開口側を封鎖する状態に変換可能とすることで、クリップを電線に正しく取り付けできると考え、これに基づいて、以下のような新たな間接活線工事用クリップを発明するに至った。
(1)本発明による間接活線工事用クリップは、一対の開閉する把持腕を先端部に有する間接活線工具を用いて操作できると共に、一つ以上の電線を挟持できる間接活線工事用クリップであって、先端部側を開閉自在に、基端部を回動可能に連結し、前記電線を挟持できる一組の帯板状の開閉部材と、一組の前記開閉部材の先端部が閉じる方向に力を付勢する第1付勢部材と、を備え、一方の前記開閉部材は、一片の先端部が一方の前記開閉部材の先端部と回動自在に連結し、他片を前記間接活線工具で把持できるL字状の把持部材と、前記把持部材の他片を他方の前記開閉部材の先端部に向って回動させる力を付勢する第2付勢部材と、を有し、他方の前記開閉部材は、前記第1付勢部材の付勢力に抗して、前記電線を導入容易に屈曲した屈曲部を先端部側に有している。
(2)前記間接活線工具が前記把持部材を把持している状態では、一方の前記開閉部材の先端部と前記屈曲部の間から前記電線を導入でき、前記間接活線工具が前記把持部材を解放している状態では、前記把持部材は、前記電線から脱落困難に、一方の前記開閉部材の先端部と前記屈曲部の間を閉鎖していることが好ましい。
(3)一方の前記開閉部材は、先端部側に向って突出し、前記間接活線工具で把持できる把持片を基端部に有していることが好ましい。
本発明による間接活線工事用クリップは、一組の開閉部材を有するクリップであって、一組の開閉部材の開口側が電線の奥側に配置できるように、絶縁操作棒で把持できる把持部材を一方の開閉部材の先端部側に回動自在に配置し、この把持部材が一組の開閉部材の開口側を開放する状態と、一組の開閉部材の開口側を封鎖する状態に変換可能とすることで、電線に対して、クリップの先端開口部との相対位置関係が明確になり、クリップを電線に正しく取り付けできる。
本発明の一実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す正面図であり、一組の開閉部材を閉じた状態図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す正面図であり、一組の開閉部材が一組の電線を挟持している状態図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す図であり、図3(A)は、間接活線工事用クリップの正面図、図3(B)は、間接活線工事用クリップの右側面図、図3(C)は、間接活線工事用クリップの左側面図、図3(D)は、間接活線工事用クリップの下面図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す斜視分解組立図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップが適用される絶縁操作棒の正面図である。 図5に示した絶縁操作棒の先端部を拡大した正面図である。 図6の左側面図である。 第1の従来技術による間接活線工事用クリップの構成を示す図であり、図8(A)は、間接活線工事用クリップの平面図、図8(B)は、間接活線工事用クリップの正面図である。 第1の従来技術による間接活線工事用クリップの構成を示す正面図であり、絶縁ヤットコで間接活線工事用クリップの把持部を把持した状態図である。 第2の従来技術による間接活線工事用クリップの構成を示す正面図である。 第2の従来技術による間接活線工事用クリップの構成を示す平面図であり、第2の従来技術による間接活線工事用クリップの使用状態図である。 第3の従来技術による間接活線工事用クリップの構成を示す斜視図である。 第3の従来技術による間接活線工事用クリップの構成を示す斜視図であり、図12と異なる方向から間接活線工事用クリップを観ている。 第3の従来技術による間接活線工事用クリップの構成を示す正面図であり、図14(A)は、絶縁シート付きの電線を導入する前の状態図、図14(B)は、絶縁シート付きの電線を導入している状態図、図14(C)は、絶縁シート付きの電線を導入した状態図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[間接活線工事用クリップの構成]
最初に、本発明の一実施形態による間接活線工事用クリップの構成を説明する。
(絶縁操作棒の構成)
本発明の一実施形態による間接活線工事用クリップの構成を説明するに先立ち、実施形態による間接活線工事用クリップが適用される絶縁操作棒の構成を説明する。
図5から図7を参照すると、絶縁操作棒9は、長尺の操作棒91と把持工具92で構成している。又、絶縁操作棒9は、作動棒93を備えている。把持工具92は、操作棒91の先端部に取り付けられている。
図5又は図6を参照すると、把持工具92は、開閉する一対の湾曲した把持腕9a・9bで構成している。そして、一方の把持腕9aは、基端部が固定された固定腕であり、他方の把持腕9bは、一方の把持腕9aの基端部に設けた回動軸9cを中心に回動する可動腕となっている。
図5を参照すると、作動棒93は、操作棒91に沿って保持されている。作動棒93の先端部は、他方の把持腕9bに回動自在に連結している。そして、作動棒93の基端部に設けた操作レバー94を操作すると、一方の把持腕9aに対して、他方の把持腕9bを開閉できる。絶縁操作棒9は、操作棒91及び作動棒93の中間部が絶縁性を有するプラスチックパイプなどで構成され、間接活線工法に好適なように、絶縁性を確保している。
図5を参照して、操作レバー94を握って、操作レバー94を操作棒91に近づけると、一方の把持腕9aに対して、他方の把持腕9bを閉じることができる。操作レバー94を解放すると、操作レバー94に連結したばね(図示せず)の力で、一方の把持腕9aに対して、他方の把持腕9bを開くことができる。図5又は図6は、一方の把持腕9aに対して、他方の把持腕9bが最大に開いた状態を示している。
図6又は図7を参照して、一方の把持腕9aは、先細り状の把持爪91aを突出している。把持爪91aは、把持面90aを形成している。把持面90aは、回動軸9cの回転中心から遠心方向に沿って略平行に形成されている。同様に、他方の把持腕9bは、先細り状の把持爪91bを突出している。把持爪91bは、把持面90bを形成している。把持面90bは、把持面90aと所定の開角を設けて配置されている。図5又は図6を参照して、操作レバー94を握ると、把持面90bを把持面90aに近づけることができる。
図6から図7に示した絶縁操作棒9は、高所に配置された高圧配電線などを一対の把持爪91a・91bで把持できる、いわゆる「絶縁ヤットコ」になっている。
(全体構成)
次に、本発明の一実施形態による間接活線工事用クリップの全体構成を説明する。図1から図4を参照すると、本発明の一実施形態による間接活線工事用クリップ(以下、クリップと略称する)10は、一組の帯板状の開閉部材1・2と第1付勢部材となる捩りコイルばね3を備えている。
図1から図4を参照すると、一組の開閉部材1・2は、それらの先端部側を開閉自在に、基端部を回動可能に連結している。又、一組の開閉部材1・2は、電線Wを挟持できる(図2参照)。捩りコイルばね3は、一組の開閉部材1・2の先端部が閉じる方向に力を付勢している。
図1から図4を参照すると、一方の開閉部材1は、把持部材4と第2付勢部材となる捩りコイルばね5を備えている。把持部材4は、一片41と他片42でL字状に構成している。把持部材4の一片41は、その先端部が一方の開閉部材1の先端部と回動自在に連結している。把持部材4の他片42は、絶縁操作棒9の先端部に設けた一対の把持腕9a・9bで把持できる(図1参照)。
図1から図4を参照すると、捩りコイルばね5は、把持部材4の他片42を他方の開閉部材2の先端部に向って回動させる力を付勢している。
図1から図4を参照すると、他方の開閉部材2は、一方の開閉部材1の先端部に対して、屈曲した屈曲部21を先端部側に有している。屈曲部21は、捩りコイルばね5の付勢力に抗して、電線Wを容易に導入できる。
図1を参照して、一対の把持腕9a・9bが把持部材4の他片42を把持している状態では、一方の開閉部材1の先端部と屈曲部21の間から電線Wを導入できる。図2を参照して、一対の把持腕9a・9bが把持部材4を解放している状態では、把持部材4は、電線Wから脱落困難に、一方の開閉部材1の先端部と屈曲部21の間を閉鎖している。
図1から図4を参照すると、実施形態によるクリップ10は、一組の開閉部材1・2を有するクリップ6であって、一組の開閉部材1・2の開口側が電線Wの奥側に配置できるように、絶縁操作棒9で把持できる把持部材4を一方の開閉部材1の先端部側に回動自在に配置し、把持部材4が一組の開閉部材1・2の開口側を開放する状態と、一組の開閉部材1・2の開口側を封鎖する状態に変換可能とすることで、電線Wに対して、クリップ6の先端開口部との相対位置関係が明確になり、クリップ6を電線に正しく取り付けできる。
(開閉部材の構成)
次に、実施形態による一組の開閉部材1・2の構成を説明する。図1から図4を参照すると、一組の開閉部材1・2は、それらの基端部が連結部材31で回動自在に連結している。一組の開閉部材1・2は、絶縁性を有する硬質の合成樹脂からなり、長尺の帯板状に成形している。一組の開閉部材1・2は、一つ以上の電線Wを中間部で挟持できる(図2参照)。
図1から図4を参照すると、連結部材31は、実体として、一組の開閉部材1・2の幅方向に挿通された連結ピンである。そして、この連結ピンが一組の開閉部材1・2から離脱しないように、連結部材31の周囲をゴムからなる環状のバンド部材3bで覆っている(図3(B)参照)。このように、連結部材31は、一組の開閉部材1・2の先端部を開閉可能に、それらの基端部側を連結している。
図1から図4を参照すると、捩じりコイルばね3は、連結部材31及び一組の開閉部材1・2の基端部に内装されている。捩じりコイルばね3は、一組の開閉部材1・2の先端部が閉じる方向に力を付勢している。そして、捩じりコイルばね3の付勢力に抗して、一組の開閉部材1・2の先端部の間から電線Wを導入すると、一組の開閉部材1・2は、電線Wを挟持できる(図2参照)。一組の開閉部材1・2から電線Wを導出すると、捩じりコイルばね3に付勢されて、一組の開閉部材1・2の先端部を閉じることができる(図1参照)。
図1から図4を参照すると、一方の開閉部材1は、把持片11を基端部に有している。把持片11は、一片111と他片112でL字状に構成している。把持片11の一片111は、一方の開閉部材1の基端部と連続している。把持片11の他片112は、一方の開閉部材1の先端部側に向って突出している。そして、把持片11の他片112は、一対の把持腕9a・9bで把持できる(図5から図7参照)。
図2に示した状態から、把持片11の他片112を一対の把持腕9a・9bで把持し、絶縁操作棒9を操作して、一組の開閉部材1・2から電線Wを導出できる。
(把持部材の構成)
次に、実施形態による把持部材4の構成を説明する。図3(D)又は図4を参照すると、把持部材4は、回動軸4sを更に備えている。又、把持部材4は、一対の軸受部411・411を一片41の先端部に形成している。一対の軸受部411・411は、所定の間隔を設けて、離隔している。又、一対の軸受部411・411は、回動軸4sの両端部を支持できる。
図4を参照すると、一方の開閉部材1は、回動軸4sと嵌合自在な軸穴1hを先端部に開口している。軸受部411に開口した圧入穴4hと軸穴1hを一致させた状態で、回動軸4sを圧入穴4hに圧入することで、一方の開閉部材1の先端部に対して、把持部材4を回動自在に連結できる。
(第2付勢部材の構成)
次に、実施形態による捩りコイルばね5の構成を説明する。図1から図4を参照すると、捩りコイルばね5は、コイル部5cと一対の端末腕5a・5bで構成している。一対の端末腕5a・5bは、コイル部5cの両端部に設けている。
図1から図4を参照すると、捩りコイルばね5のコイル部5cは、回動軸4sを嵌装している。一方の端末腕5aは、把持部材4の一片41の上面に係止している。他方の端末腕5bは、一方の開閉部材1の先端部の内壁に係止している(図3(A)参照)。
図1から図4を参照すると、捩りコイルばね5は、把持部材4の他片42を他方の開閉部材2の先端部に向って、把持部材4の他片42を反時計方向に回動させる力を付勢している。図4(A)を参照すると、把持部材4の一片41が一方の開閉部材1の先端部に切り欠いた切り欠きの端縁に当接して、把持部材4は、時計方向に回動することが規制されている。
[間接活線工事用クリップの作用]
次に、実施形態によるクリップ10の操作方法を説明しながら、クリップ10の作用及び効果を説明する。
図1を参照して、最初に、操作レバー94を操作して(図5参照)、一対の把持腕9a・9bで把持部材4の他片42を把持する。図1に示した状態では、一方の把持爪91aの先端面が一方の開閉部材1の先端面に当接しているので、把持部材4の他片42が反時計方向に回動することが規制されている。
次に、図1に示した状態を維持しながら、絶縁操作棒9を操作して(図5参照)、クリップ10を電線Wの奥側に移動する。次に、絶縁操作棒9を操作して、電線Wに向ってクリップ10を移動することで、一方の開閉部材1の先端部と屈曲部21の間から電線Wを導入できる。そして、電線Wに向ってクリップ10を更に移動することで、一組の開閉部材1・2は、一つ以上の電線Wを中間部で挟持できる(図2参照)。
次に、図1に示した状態から把持部材4を解放することで、把持部材4は、電線Wから脱落困難に、一方の開閉部材1の先端部と屈曲部21の間を閉鎖できる(図2参照)。
一方、図1又は図2を参照して、電線Wからクリップ10を取り外す場合には、把持片11の他片112を一対の把持腕9a・9bで把持し、絶縁操作棒9を操作して、電線Wからクリップ10を移動することで、一組の開閉部材1・2から電線Wを導出できる。
図1から図4を参照すると、実施形態によるクリップ10は、一組の開閉部材1・2を有するクリップ6であって、一組の開閉部材1・2の開口側が電線Wの奥側に配置できるように、絶縁操作棒9で把持できる把持部材4を一方の開閉部材1の先端部側に回動自在に配置し、把持部材4が一組の開閉部材1・2の開口側を開放する状態と、一組の開閉部材1・2の開口側を封鎖する状態に変換可能とすることで、電線Wに対して、クリップ6の先端開口部との相対位置関係が明確になり、クリップ6を電線に正しく取り付けることができる。
又、実施形態によるクリップ10は、把持部材4を解放することで、把持部材4は、電線Wから脱落困難に、一方の開閉部材1の先端部と屈曲部21の間を閉鎖できる。
本発明による間接活線工事用クリップは、次のような効果を期待できる。
(1)電線をクリップする場合に、クリップする状態が作業者から明確に観察できる。
(2)クリップを取り付け時に、絶縁操作棒でクリップの基端部を把持した状態を維持する必要が無くなる。
(3)電線をクリップ後に、振動などで電線からクリップが外れる心配が無くなる。
(4)クリップを電線に正しく取り付けできる。
1 開閉部材(一方の開閉部材)
2 開閉部材(他方の開閉部材)
3 捩りコイルばね(第1付勢部材)
4 把持部材
5 捩りコイルばね(第2付勢部材)
9 絶縁操作棒(間接活線工具)
9a・9b 一対の把持腕
10 クリップ(間接活線工事用クリップ)
21 屈曲部
41 把持部材4の一片
42 把持部材4の他片
W 電線

Claims (3)

  1. 一対の開閉する把持腕を先端部に有する間接活線工具を用いて操作できると共に、一つ以上の電線を挟持できる間接活線工事用クリップであって、
    先端部側を開閉自在に、基端部を回動可能に連結し、前記電線を挟持できる一組の帯板状の開閉部材と、
    一組の前記開閉部材の先端部が閉じる方向に力を付勢する第1付勢部材と、を備え、
    一方の前記開閉部材は、
    一片の先端部が一方の前記開閉部材の先端部と回動自在に連結し、他片を前記間接活線工具で把持できるL字状の把持部材と、
    前記把持部材の他片を他方の前記開閉部材の先端部に向って回動させる力を付勢する第2付勢部材と、を有し、
    他方の前記開閉部材は、前記第1付勢部材の付勢力に抗して、前記電線を導入容易に屈曲した屈曲部を先端部側に有している、間接活線工事用クリップ。
  2. 前記間接活線工具が前記把持部材を把持している状態では、一方の前記開閉部材の先端部と前記屈曲部の間から前記電線を導入でき、
    前記間接活線工具が前記把持部材を解放している状態では、前記把持部材は、前記電線から脱落困難に、一方の前記開閉部材の先端部と前記屈曲部の間を閉鎖している、請求項1記載の間接活線工事用クリップ。
  3. 一方の前記開閉部材は、先端部側に向って突出し、前記間接活線工具で把持できる把持片を基端部に有している、請求項1又は2記載の間接活線工事用クリップ。
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