JP2018098883A - 間接活線工事用クリップ - Google Patents

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裕之 森山
Hiroyuki Moriyama
裕之 森山
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Abstract

【課題】電線を容易に誘導する間接活線工事用クリップを提供する。【解決手段】クリップ10は、一対のクリップ本体1a・1bと連結部材2を備える。又、クリップ10は、捩じりコイルばね3、複数のボールキャスター4、及び、付勢部材5を備える。一対のクリップ本体1a・1bは、電線Wを挟持自在な挟持部11と把持部12を有する。連結部材2は、挟持部11・11の基端部側を回動自在に連結している。捩じりコイルばね3は、一対の挟持部11・11の先端部側を閉じることができる。ボールキャスター4は、ボール4bの一部が挟持面11fから突出した状態で、挟持部11の内部に遊動自在に保持している。付勢部材5は、ボールキャスター4に付勢している。一方の挟持部11に配置されたボール4b群と、他方の挟持部11に配置されたボール4b群は、電線Wを外周方向から挟持自在に、行方向Lに交互に配置している。【選択図】図2

Description

本発明は、間接活線工事用クリップに関する。特に、絶縁操作棒などを用いて、無停電状態の高圧配電線を間接的に活線工事できる間接活線工事用クリップであって、クリップが延びる方向に対して、高圧配電線と略直交する方向から高圧配電線を確実に挟持できる間接活線工事用クリップの構造に関する。
間接活線工事用クリップは、絶縁操作棒などの間接活線工具で操作され、例えば、充電中の高圧配電線に被せた絶縁シートが間接活線工事中に高圧配電線から離脱しないように、把持できる。そして、間接活線工事用クリップは、絶縁シートを高圧配電線に仮固定することができる。
一般に、絶縁操作棒は、長尺の操作棒とこの操作棒の先端部に取り付けた配電作業用工具(以下、先端工具という)で構成している。そして、絶縁操作棒は、高圧配電線を把持、又は切断するなど、用途に対応して、先端工具を交換できるように構成している。
このような間接活線工事用クリップとしては、電線を挟持可能な一対の開閉部材の挟持部に、電線を弾性的に挟持する弾性部材を配置することにより、電線を確実に挟持できる間接活線工事用クリップが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
又、このような間接活線工事用クリップとしては、電線を円滑に取り付け、又は、取り外すことができる間接活線工事用クリップが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2014−79105号公報 特開2014−121154号公報
図11は、第1の従来例による間接活線工事用クリップの構成を示す斜視図である。図12は、第1の従来例による間接活線工事用クリップを間接活線工具で把持した状態を示す正面図である。なお、本願の図11は、特許文献1の図1に相当し、本願の図12は、特許文献1の図6に相当している。
図11又は図12を参照すると、第1の従来例による間接活線工事用クリップ(以下、クリップと略称する)60は、一対の帯板状の開閉部材61・62、連結部材63、及び、捩じりコイルばね64を備えている。一対の開閉部材61・62は、絶縁性を有する硬質の合成樹脂からなり、長尺の帯板状に成形している。一対の開閉部材61・62は、電線Wを挟持自在な挟持部61a・62aと、絶縁操作棒80(図12参照)によって把持される把持部61b・62bに区分している。
図11又は図12を参照すると、連結部材63は、実体として、一対の開閉部材61・62の幅方向に挿通された連結ピンである。そして、この連結ピンが一対の開閉部材61・62から離脱しないように、連結部の周囲をゴムからなる環状のバンド部材65で覆っている(図11参照)。このように、連結部材63は、一対の挟持部61a・62aの先端部を開閉自在に、一対の挟持部61a・62aの基端部側を連結している。
図11又は図12を参照すると、捩じりコイルばね64は、連結部材63及び一対の把持部61b・62bに内装されている。捩じりコイルばね64は、一対の挟持部61a・62aの先端部が閉じる方向に力を付勢している。そして、捩じりコイルばね64の付勢力に抗して、一対の把持部61b・62bを互いに近づけると、挟持部61a・62aの先端部を開くことができる。一方、一対の把持部61b・62bを解放すると、捩じりコイルばね64に付勢されて、一対の挟持部61a・62aの先端部を閉じることができる(図12参照)。
図11を参照すると、一対の挟持部61a・62aは、先端部と基端部の間の領域に亘り、内壁から外壁に向かって窪んだ切り欠き部61c・62cを有している。これらの切り欠き部61c・62cには、帯板状の弾性部材となるゴム板66・66を取り付けている。そして、一対の挟持部61a・62aで電線Wを挟持すると、一対のゴム板66・66が弾圧して、電線Wとの滑りを防止できる。ゴム板66は、開閉部材61・62より硬度が低いことが好ましい。
図11又は図12を参照すると、ゴム板66は、先端部側から基端部側に向かって、その板厚が漸次減少するように形成している。そして、図12に示すように、一対のゴム板66・66の対向面は、基端部側に向かって間隙が拡がっている。これにより、比較的直径の大きい電線Wを一対の挟持部61a・62aの基端部側で挟んだ場合であっても、一対の挟持部61a・62aの先端部を閉じることができ、電線Wを確実に把持できる。
図11を参照すると、ゴム板66は、波状に凹部と凸部が規則的に繰り返すプロファイル加工を電線Wの挟持面66aに施している。これにより、直径の細い電線Wであっても確実に把持できる。又、不規則に屈曲した電線Wであっても確実に把持できる。なお、一方のゴム板66に設けたプロファイル加工の凹部と、他方のゴム板66に設けたプロファイル加工の凸部は、略嵌合するように配置されていることが好ましい。
図12を参照すると、間接活線工具となる絶縁操作棒80(いわゆる、絶縁ヤットコ)は、長尺の操作棒81と補助棒82を備えている。補助棒82は、操作棒81に併設している。操作棒81の先端部には、円弧状の固定アーム81aを取り付けている。固定アーム81aには、円弧状の可動アーム82aを回動自在に連結している。
図12を参照すると、可動アーム82aには、補助棒82の先端部が連結している。操作棒81の手許部に設けた操作レバー(図示せず)を操作すると、操作棒81に対して、補助棒82を進退できる。補助棒82を一方の方向に移動すると、固定アーム81aの先端爪811に対して、可動アーム82aの先端爪821を開くことができる。補助棒82を他方の方向に移動すると、固定アーム81aの先端爪811に対して、可動アーム82aの先端爪821を閉じることができる。
図12を参照して、クリップ60を絶縁操作棒80に取り付ける場合は、固定アーム81aの先端爪811に対して、可動アーム82aの先端爪821を閉じて、一対の把持部81b・82bを外側から挟むことができる。一対の挟持部61a・62aを閉じた状態では、クリップ60は、綾目状の滑り止め加工61r・62r(図11参照)を表面に施した一対の把持部61b・62bの外面が略平行に形成されているので、あらゆる方向から絶縁操作棒80でクリップ60を把持できる。
図13は、第2の従来例による間接活線工事用クリップの構成を示す斜視図である。図14は、第2の従来例による間接活線工事用クリップを間接活線工具で把持した状態を示す正面図である。なお、本願の図13は、特許文献2の図1に相当し、本願の図14は、特許文献2の図9に相当している。
図13又は図14を参照すると、第2の従来例による間接活線工事用クリップ(以下、クリップと略称する)70は、一対の帯板状のクリップ片72・72と一対一組の磁石74・74を備えている。又、クリップ70は、複数の円柱状のローラ76と圧縮コイルばね78を備えている。
図13又は図14を参照すると、クリップ片72は、平面部72aと一対の斜面部72b・72bを有している。平面部72aは、クリップ片72の長手方向に延びている。一対の斜面部72b・72bは、平面部12aの長手方向の両端部に形成している。又、クリップ片72は、ゴムからなるキャップ部材79で両端部を被覆している。
図13又は図14を参照すると、磁石74は、平面部72aと斜面部72bの境界に埋設されている。一対の磁石74・74は、一方の斜面部72b・72bに対向配置されている。又、一対の磁石74・74は、他方の斜面部72b・72bに対向配置されている。対向する一対の磁石74・74は、互いに吸磁できる。そして、一対のクリップ片72・72の平面部72a同士を密着するように連結できる。又、図14に示すように、一方の一対の磁石74・74が互いに吸磁した状態で、他方の一対の磁石74・74を互いに離間することもできる。
図13又は図14を参照すると、複数のローラ76は、平面部72aに沿って配置されている。又、ローラ76は、その外周の一部が平面部72aから突出するように配置されている。圧縮コイルばね78は、ローラ76の外周の一部が平面部72aから突出する力を付勢している。
図14を参照して、一方の一対の磁石74・74が互いに吸磁した状態で、一方の一対のキャップ部材79・79を固定アーム81a及び可動アーム82aで把持すると、他方の一対のキャップ部材79・79を開くことができる。そして、電線Wをその外周方向から一対のクリップ片72・72の間に導入できる。この場合、電線Wは、ローラ76に転動されながら、所定の位置まで導入できる。
図14を参照すると、電線Wは、四つのローラ76で挟持されている。図14に示した状態から、一方の一対のキャップ部材79・79を固定アーム81a及び可動アーム82aから解放すると、他方の一対の磁石74・74を互いに吸磁できる。そして、電線Wは、四つのローラ76で押圧された状態で、一対一組の磁石74・74の吸磁力で確実に挟持できる。
特許文献1によるクリップ60は、波状に凹部と凸部が規則的に繰り返すプロファイル加工を電線Wの挟持面66aに施したゴム板66を一対の挟持部61a・62aに取り付けているので、電線Wを確実に挟持できる。
しかし、特許文献1によるクリップ60は、波状の凸部がゴム板66の挟持面66aから突出しているので、電線Wを挟持面66aの奥部まで誘導することが容易でない、という問題がある。又、特許文献1によるクリップ60は、一対の開閉部材61・62が延びる方向に対して、電線Wを斜めに把持することが容易であるという、問題がある。
特許文献2によるクリップ70は、転動自在な複数のローラ76をクリップ片72の平面部72aに配置しているので、一対のクリップ片72・72の間に電線Wを容易に誘導できる。
しかし、特許文献2によるクリップ70は、一対のクリップ片72・72が延びる方向に対して、電線Wを斜めに把持することもできる。この場合、四つのローラ76で電線Wの中心部に向かって把持する力を付勢することが容易でなく、電線Wを確実に挟持できないという心配がある。
電線を内部に容易に誘導でき、かつ、クリップが延びる方向に対して、電線を略直交する方向に確実に挟持できる間接活線工事用クリップが求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、一対のクリップの挟持面にボールが出没するボールキャスターを縦横に配置することで、電線を容易に誘導する間接活線工事用クリップを提供することを目的とする。
本発明者は、ボールの球面の一部が挟持部の挟持面から突出した状態で、挟持部の内部に遊動自在に保持された複数のボールキャスターを備えることで、一対の挟持部の間に電線を容易に誘導できると考え、これに基づいて、以下のような新たな間接活線工事用クリップを発明するに至った。
(1)本発明による間接活線工事用クリップは、開閉自在に連結した一対の固定アーム及び可動アームを先端部に有する絶縁操作棒を用いて操作できると共に、電線を挟持自在な間接活線工事用クリップであって、電線外周方向から挟持自在な挟持部、及び、この挟持部から連続し、一対の前記固定アーム及び前記可動アームで把持自在な把持部を有する一対の帯板状のクリップ本体と、一対の前記挟持部の先端部側を開閉自在に、前記挟持部の基端部側を回動自在に連結した連結部材と、前記連結部材を外装し、一対の前記挟持部の先端部側が閉じる方向に力を付勢する捩じりコイルばねと、ボールを回転自在に保持し、前記ボールの球面の一部が前記挟持部の挟持面から突出した状態で、前記挟持部の内部に遊動自在に保持した複数の円筒状のボールキャスターと、前記ボールが前記挟持部の挟持面に向かう力を前記ボールキャスターに付勢する付勢部材と、を備え、複数の前記ボールキャスターは、前記挟持部が延出する行方向と前記挟持部が延出する方向と直交する列方向とに縦横に配列され、一方の前記挟持部に配置され、前記列方向に配列されたボール群と、他方の前記挟持部に配置され、前記列方向に配列されたボール群は、電線を外周方向から挟持自在に、前記行方向に交互に配置している。
(2)前記ボールは、絶縁性を有する合成樹脂からなることが好ましい。
(3)前記付勢部材は、圧縮コイルばねからなることが好ましい。
(4)前記ボールキャスターは、前記ボールの球面の一部が突出した状態で、前記ボールを回転自在に保持する円筒状のリテーナーと、前記リテーナーを保持する筒形ケースと、を有していることが好ましい。
(5)前記リテーナーは、前記ボールを転動自在に支持する複数の小球体を底部に配列していることが好ましい。
本発明による間接活線工事用クリップは、ボールの球面の一部が挟持部の挟持面から突出した状態で、挟持部の内部に遊動自在に保持された複数のボールキャスターを備えているので、一対の挟持部の間に電線を容易に誘導できる。
又、本発明による間接活線工事用クリップは、対向配置されたボール群を行方向に交互に配置しているので、クリップが延びる方向に対して、電線を略直交する方向から確実に挟持できる。
本発明の一実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す斜視図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す斜視分解組立図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す正面図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す平面図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す正面図であり、連結部を覆うバンド部材を縦断面で示している。 前記実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す平面図であり、連結部を覆うバンド部材を横断面で示している。 図3のA−A矢視を拡大した平面図である。 図7のA−A矢視断面図である。 図7のB−B矢視断面図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップを絶縁操作棒で把持した状態を示す正面図である。 第1の従来例による間接活線工事用クリップの構成を示す斜視図である。 第1の従来例による間接活線工事用クリップを間接活線工具で把持した状態を示す正面図である。 第2の従来例による間接活線工事用クリップの構成を示す斜視図である。 第2の従来例による間接活線工事用クリップを間接活線工具で把持した状態を示す正面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[間接活線工事用クリップの構成]
最初に、本発明の一実施形態による間接活線工事用クリップの構成を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す斜視図である。図2は、前記実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す斜視分解組立図である。
図3は、前記実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す正面図である。図4は、前記実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す平面図である。
図5は、前記実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す正面図であり、連結部を覆うバンド部材を縦断面で示している。図6は、前記実施形態による間接活線工事用クリップの構成を示す平面図であり、連結部を覆うバンド部材を横断面で示している。
図7は、図3のA−A矢視を拡大した平面図である。図8は、図7のA−A矢視断面図である。図9は、図7のB−B矢視断面図である。
図10は、前記実施形態による間接活線工事用クリップを絶縁操作棒で把持した状態を示す正面図である。
なお、従来技術で使用した符号と同じ符号を有する構成品は、その作用を同じとするので、以下説明を省略することがある。
(全体構成)
次に、本発明の一実施形態による間接活線工事用クリップの全体構成を説明する。図1から図10を参照すると、本発明の一実施形態による間接活線工事用クリップ(以下、クリップと略称する)10は、一対の帯板状のクリップ本体1a・1b、連結部材2、及び、捩じりコイルばね3を備えている。又、クリップ10は、複数の円筒状のボールキャスター4と圧縮コイルばねからなる付勢部材5を備えている。
図1から図6を参照すると、一対のクリップ本体1a・1bは、挟持部11と把持部12を有している。一対の挟持部11・11は、電線Wを外周方向から挟持できる(図1又は図5及び図10参照)。把持部12は、挟持部11から連続している。又、一対の把持部12・12は、固定アーム81a及び可動アーム82aで把持できる(図10参照)。
図2又は図5及び図6を参照すると、連結部材2は、一対の挟持部11・11の基端部側を回動自在に連結している。そして、一対の把持部12・12を操作すると、一対の挟持部11・11の先端部側を開閉できる。
図2又は図5及び図6を参照すると、連結部材63は、実体として、一対のクリップ本体1a・1bの連結部13の幅方向に挿通された連結ピンである。そして、この連結ピンが一対のクリップ本体1a・1bから離脱しないように、連結部13の周囲をゴムからなる環状のバンド部材2bで覆っている(図1又は図3及び図4参照)。
図2又は図5を参照すると、捩じりコイルばね3は、連結部材2を外装している。そして、捩じりコイルばね3は、一対の挟持部11・11の先端部側が閉じる方向に力を付勢している。
図2又は図8及び図9を参照すると、ボールキャスター4は、ボール4bを回転自在に保持している。そして、ボールキャスター4は、ボール4bの球面の一部が挟持部11の挟持面11fから突出した状態で、挟持部11の内部に遊動自在に保持されている(図9参照)。
図2又は図8及び図9を参照すると、付勢部材5は、挟持部11の内部に収容されている。付勢部材5は、挟持部11の挟持面11fに向かう力をボールキャスター4に付勢している。付勢部材5は、圧縮コイルばねからなることが好ましい。付勢部材5は、円筒部材の外周に螺旋状のスリットを設けたヘリカルスプリングを使用でき、円柱状のゴム体を使用することもできる。
図1から図10を参照すると、複数のボールキャスター4は、挟持部11が延出する行方向Lと挟持部11が延出する方向と直交する列方向Cとに縦横に配列されている。そして、一方の挟持部11に配置され、列方向Cに配列されたボール4b群と、他方の挟持部11に配置され、列方向Cに配列されたボール4b群は、電線Wを外周方向から挟持自在に、行方向Lに交互に配置している。
図1又は図5及び図10を参照すると、実施形態によるクリップ10は、ボール4bの球面の一部が挟持部11の挟持面11fから突出した状態で、挟持部11の内部に遊動自在に保持された複数のボールキャスター4を備えているので、一対の挟持部11・11の間に電線Wを容易に誘導できる。
又、図1から図10を参照すると、実施形態によるクリップ10は、対向配置されたボール4b群を行方向Lに交互に配置しているので、クリップ10が延びる方向に対して、電線Wを略直交する方向に確実に挟持できる。
(クリップ本体の構成)
次に、実施形態によるクリップ本体1a・1bの構成を説明する。図1から図10を参照すると、一対のクリップ本体1a・1bは、絶縁性を有する硬質の合成樹脂からなることが好ましく、この合成樹脂を成形して、長尺の帯板状のクリップ本体1a・1bを得ることができる(図2参照)。
図2又は図8及び図9を参照すると、挟持部11には、挟持面11f及び挟持面11fと反対面に開口した収容室1hを設けている。収容室1hには、ボールキャスター4及び付勢部材5を収容できる。
図8又は図9を参照すると、ボールキャスター4の底部側には、付勢部材5を配置している。挟持面11fと反対面の収容室1hの開口を蓋体4dで封鎖することで、ボール4bを挟持面11fから出没自在に配置できる。蓋体4dは、絶縁性を有する合成樹脂からなることが好ましい。
図1又は図2及び図4又は図6を参照すると、一対の把持部12・12は、綾目状の滑り止め加工12rを外面に施している。これにより、図10を参照すると、一対の固定アーム81a及び可動アーム82aで一対の把持部12・12を外側から確実に挟むことができる。
(ボールキャスターの構成)
次に、実施形態によるボールキャスター4の構成を説明する。図9を参照すると、ボールキャスター4は、ボール4b、円筒状のリテーナー4a、及び、筒形ケース4cを備えている。ボール4bは、絶縁性を有する合成樹脂からなることが好ましい。
図9を参照すると、リテーナー4aは、ボール4bの球面の一部が突出した状態で、ボール4bを回転自在に保持している。リテーナー4aからボール4bが脱落しないように、ボール4bを収容後にリテーナー4aの入口を絞り加工しておくことが好ましい。筒形ケース4cは、リテーナー4aを保持している。
図9を参照すると、ボールキャスター4は、複数の小球体41bを更に備えている。これらの小球体41bは、リテーナー4aの底部に配列されている。そして、これらの小球体41bは、ボール4bを転動自在に支持している。ボールキャスター4は、市販品を使用することもできる。
(間接活線工事用クリップの作用)
次に、実施形態によるクリップ10の操作方法を説明しながら、クリップ10の作用及び効果を説明する。
図10を参照して、クリップ10を絶縁操作棒80に取り付ける場合は、固定アーム81aの先端爪811に対して、可動アーム82aの先端爪821を閉じて、一対の把持部12・12を外側から挟むことができる。一対の挟持部11・11を閉じた状態では、クリップ10は、綾目状の滑り止め加工12r・12r(図1又は図4参照)を表面に施した一対の把持部12・12の外面が略平行に形成されているので、絶縁操作棒80であらゆる方向からクリップ10を把持できる。
図10を参照して、固定アーム81aの先端爪811に対して、可動アーム82aの先端爪821を閉じると、一対の挟持部11・11を開くことができる。そして、一対の挟持部11・11が開いた状態を維持しながら、電線Wに向かってクリップ10を移動し、操作棒81の手許部に設けた操作レバー(図示せず)を操作し、一対の挟持部11・1を閉じることで、電線Wを挟持できる。
図1から図10を参照すると、実施形態によるクリップ10は、ボール4bの球面の一部が挟持部11の挟持面11fから突出した状態で、挟持部11の内部に遊動自在に保持された複数のボールキャスター4を備えているので、一対の挟持部11・11の間に電線Wを容易に誘導できる。
又、図1から図10を参照すると、実施形態によるクリップ10は、対向配置されたボール4b群を行方向Lに交互に配置しているので、クリップ10が延びる方向に対して、電線Wを略直交する方向に確実に挟持できる。
図5を参照して、一対の挟持部11・11の間に電線Wを挟持した状態から、クリップ10を列方向Cに強制的に移動することで、切断された電線Wからクリップ10を引き抜くこともできる。
本発明による間接活線工事用クリップは、次のような効果が期待できる。
(1)一対のクリップ本体の間に電線を容易に誘導できる。
(2)クリップが延びる方向に対して、電線を略直交する方向に確実に挟持できる。
(3)クリップを列方向に移動することで、切断された電線からクリップを引き抜くことができる。
本発明は、絶縁操作棒などを用いて、無停電状態の高圧配電線を間接的に活線工事できる間接活線工事用クリップを開示したが、本発明のクリップは、間接活線工事用に限定されることなく、他の分野でも応用されることが期待される。
1a・1b 一対のクリップ本体
2 連結部材
3 捩じりコイルばね
4 ボールキャスター
4b ボール
5 付勢部材
10 クリップ(間接活線工事用クリップ)
11 挟持部
12 把持部
80 絶縁操作棒
81a 固定アーム
82a 可動アーム
C 列方向
L 行方向
W 電線

Claims (5)

  1. 開閉自在に連結した一対の固定アーム及び可動アームを先端部に有する絶縁操作棒を用いて操作できると共に、電線を挟持自在な間接活線工事用クリップであって、
    電線外周方向から挟持自在な挟持部、及び、この挟持部から連続し、一対の前記固定アーム及び前記可動アームで把持自在な把持部を有する一対の帯板状のクリップ本体と、
    一対の前記挟持部の先端部側を開閉自在に、前記挟持部の基端部側を回動自在に連結した連結部材と、
    前記連結部材を外装し、一対の前記挟持部の先端部側が閉じる方向に力を付勢する捩じりコイルばねと、
    ボールを回転自在に保持し、前記ボールの球面の一部が前記挟持部の挟持面から突出した状態で、前記挟持部の内部に遊動自在に保持した複数の円筒状のボールキャスターと、
    前記ボールが前記挟持部の挟持面に向かう力を前記ボールキャスターに付勢する付勢部材と、を備え、
    複数の前記ボールキャスターは、前記挟持部が延出する行方向と前記挟持部が延出する方向と直交する列方向とに縦横に配列され、
    一方の前記挟持部に配置され、前記列方向に配列されたボール群と、他方の前記挟持部に配置され、前記列方向に配列されたボール群は、電線を外周方向から挟持自在に、前記行方向に交互に配置している、間接活線工事用クリップ。
  2. 前記ボールは、絶縁性を有する合成樹脂からなる、請求項1記載の間接活線工事用クリップ。
  3. 前記付勢部材は、圧縮コイルばねからなる、請求項1又は2記載の間接活線工事用クリップ。
  4. 前記ボールキャスターは、
    前記ボールの球面の一部が突出した状態で、前記ボールを回転自在に保持する円筒状のリテーナーと、
    前記リテーナーを保持する筒形ケースと、を有している、請求項1から3のいずれかに記載の間接活線工事用クリップ。
  5. 前記リテーナーは、前記ボールを転動自在に支持する複数の小球体を底部に配列している、請求項4記載の間接活線工事用クリップ。
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