JP5456114B2 - 電線接続用補助器具 - Google Patents

電線接続用補助器具 Download PDF

Info

Publication number
JP5456114B2
JP5456114B2 JP2012180310A JP2012180310A JP5456114B2 JP 5456114 B2 JP5456114 B2 JP 5456114B2 JP 2012180310 A JP2012180310 A JP 2012180310A JP 2012180310 A JP2012180310 A JP 2012180310A JP 5456114 B2 JP5456114 B2 JP 5456114B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clip
connection sleeve
clips
mounting body
electric wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012180310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014039396A (ja
Inventor
裕之 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2012180310A priority Critical patent/JP5456114B2/ja
Publication of JP2014039396A publication Critical patent/JP2014039396A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5456114B2 publication Critical patent/JP5456114B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Processing Of Terminals (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

この発明は、接続スリーブを用いて2本の電線同士を接続する際に利用される電線接続補助器具に関し、特に、電線を接続スリーブに入れ易くすると共に、所定位置まで容易に挿入でき、挿入された電線が接続スリーブから抜けることを有効に回避し、間接活線用の手動式圧縮ペンチ等の圧着機を用いて接続スリーブを圧縮する場合でもその作業を容易に行うことが可能な電線接続用補助器具に関する。
間接活線工法において高圧引下線の縁接続作業を行う場合には、図7(a)に示されるような導電体で形成された円筒形状の接続スリーブ1を用い、次のような作業を行う。
先ず、負荷側縁線2は、停電作業となるので、接続スリーブ1の一端から負荷側縁線2の芯線2aを挿入し、圧縮ペンチを直接手で持って接続スリーブ1の所定の2箇所を圧着させるようにしている。
その後、電源側縁線3を接続スリーブ1に接続する作業を行うが、電源側縁線3は充電中であるので、間接活線作業にて縁線の被覆を剥ぎ取り、負荷側と電源側の双方の縁線をそれぞれ絶縁ヤットコで把持し、負荷側縁線2が接続された接続スリーブ1に電源側縁線3の芯線3aを挿入する。
その後、1人の作業者が両方の絶縁ヤットコを保持した状態で、もう一人が図7(b)に示されるような間接活線用の手動式圧縮ペンチ100を接続スリーブ1に引っ掛け、この圧縮ペンチ100の操作レバー101を他の間接活線工具(例えば、バインド打ち器)102を用いて動かすことで接続スリーブ1を圧縮し、電源側縁線3に接続スリーブ1を圧着させるようにしている(特許文献1等参照)。
特開2008−125291号公報
しかしながら、接続スリーブ1は、長さが40〜50mm、直径10mm程度のものであるため、作業位置から離れたスリーブに絶縁ヤットコ等の間接活線工具を操作して縁線の芯線を接続スリーブ1に挿入することは難しく、また、挿入した芯線を所定の位置まで挿入させることも難しく、一旦挿入できても、仮留めできないため、直ぐに外れてしまう。
特に、風が強い中での作業になると、接続スリーブ1への縁線の挿入や挿入量の調整は困難を極め、作業時間がかかってしまう不都合がある。
また、接続スリーブを電源側縁線に圧着させる際には、前述した間接活線用の圧縮ペンチをスリーブの所定箇所に引っ掛けて操作する必要があるが、圧縮ペンチを乗せた重みで挿入した縁線が外れることもあり、また、スリーブの圧縮箇所は、作業者の位置から見えにくいため、誤った箇所を圧縮して圧縮不良が生じる等の不都合も懸念される。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、間接活線作業にて電線を接続スリーブに入れやすくすると共に所定位置まで容易に挿入することができ、一旦挿入したら外れる不都合を回避でき、また、接続スリーブの予め決まった箇所を圧縮ペンチで確実に圧縮することが可能な電線接続用補助器具を提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明にかかる電線接続用補助器具は、2本の電線を接続スリーブによって接続する際に用いられる補助器具であって、予め一方の電線を固定した接続スリーブ、又は、この接続スリーブと前記一方の電線とを把持可能とする第1のクリップ装着体と、他方の電線の被覆端部を把持可能とする第2のクリップ装着体とを有し、前記第1のクリップ装着体は、複数のクリップを連結棒を介して連結して構成され、前記接続スリーブの先端を前記一方の電線から最も離れた端部のクリップで把持しつつ、当該クリップの端面より内側に位置させるように前記接続スリーブの把持位置を規定する位置決め機構と、前記接続スリーブと前記他方の電線とを圧着するために用いられる圧縮器具による前記接続スリーブの圧縮位置を規定するガイド機構とを備え、前記第1のクリップ装着体と前記第2のクリップ装着体との軸方向で互いに近接させるそれぞれの端面に磁石を設けたことを特徴としている。
したがって、一方の電線が固定された接続スリーブに他方の電線を取り付けるには、先ず、一方の電線が固定された接続スリーブを、第1のクリップ装着体に対して、位置決め機構によってその先端を一方の電線から最も離れた端部のクリップで把持しつつ、そのクリップの端面よりも内側(手前)に位置するように取り付け、また、他方の電線の被覆端部を第2のクリップ装着体によって把持する。
この状態においては、第1のクリップ装着体の一方の電線から最も離れた端部のクリップには、接続スリーブを挟持している挟持部分に、接続スリーブよりも先端側で該接続スリーブの内径よりも大きい内径を有する空間が形成されることになる。
そこで、第1のクリップ装着体と第2のクリップ装着体とを互いに近づけ、前記端部のクリップの挟持部分の空間に他方の電線の芯線を一旦挿入し、その後、接続スリーブへ挿入させる。
このように、他方の電線の芯線を直接接続スリーブに挿入するのではなく、一旦、端部のクリップの接続スリーブを把持している空間に挿入させるので、芯線を受け入れる部分の径を実質的に大きくすることが可能となり、接続スリーブへの導入がしやすくなる。
そして、接続スリーブに他方の電線の芯線が挿入された後に押し込むと、第1のクリップ装着体と第2のクリップ装着体とは、軸方向で互いに対向する端面に設けられた磁石の磁力により吸着し、他方の電線の芯線は接続スリーブに所定位置まで挿入される。
この段階においては、第1のクリップ装着体と第2のクリップ装着体とは、磁石によって互いに吸着されているので、磁力以上の力が加わらない以上、離れることがなくなる。
その後、接続スリーブを圧着機で圧縮する場合には、第1のクリップ装着体のガイド機構によって圧着機を接続スリーブの所定箇所に導き、接続スリーブを圧縮すれば、接続スリーブの所定部位を圧着機によって確実に圧縮することが可能となる。
ここで、位置決め機構は、前記接続スリーブの外周面に形成された凹部に、いずれかのクリップの内面に設けられた位置決めピンを係合して構成するようにしてもよい。
また、ガイド機構は、隣り合うクリップの対向する端面によって構成するようにしてもよい。
前述した複数のクリップは、対をなすクリップ片を有して構成され、各々の一方のクリップ片が第1の連結部材により連結され、各々の他方のクリップ片が第2の連結部材により連結され、両端部のクリップの動きに連動して開閉させるようにしても、対をなすクリップ片を有して構成され、両端部のクリップはそれぞれ独立して開閉動作し、前記両端部のクリップの間に位置するクリップは、前記両端部のクリップを連結する連結棒に固定され、その対をなすクリップ片の先端部に前記接続スリーブを押し付けることにより開いて前記対をなすクリップ片間に前記接続スリーブを導く導入部を設けるものであってもよい。
さらに、クリップ片の挟持力を高めるために、前記クリップの対をなすクリップ片の先端部には、互いに吸着する磁石が設けるようにしても、対をなすクリップ片を板バネを設けて、常時閉方向に付勢するようにしてもよい。
なお、複数のクリップは、前記第1のクリップ装着体の両端部に設けられるものとし、この両端部のクリップの間に前記接続スリーブを支持する複数の支持片を設け、前記位置決め機構を、接続スリーブの外周面に形成された凹部に、いずれかの前記支持片の内面に設けられた位置決めピンを係合して構成し、前記ガイド機構を、前記クリップと前記支持片との対向する端面、及び、隣り合う支持片の対向する端面によって構成するようにしてもよい。
以上述べたように、本発明によれば、電線接続用補助器具を、予め一方の電線を固定した接続スリーブ、又は、この接続スリーブと一方の電線とを把持可能とする第1のクリップ装着体と、他方の電線の被覆端部を把持可能とする第2のクリップ装着体とにより構成し、第1のクリップ装着体に、接続スリーブの先端を端部のクリップで把持しつつ端部のクリップの端面よりも手前の部分に位置させるように位置決めする位置決め機構と、圧縮器具による圧縮位置を規定するガイド機構とを設け、さらに、第1のクリップ装着体と前記第2のクリップ装着体との軸方向で互いに対向するそれぞれの端面に磁石を設けたので、間接活線作業によっても電線の芯線を接続スリーブに容易に挿入することができ、また、電線の芯線を接続スリーブの所定位置まで挿入できると共に、一旦挿入した芯線が外れる不都合を回避することが可能となる。さらに、接続スリーブの所定箇所を圧縮ペンチで確実に圧縮して接続スリーブと電線との圧着不良を無くすことが可能となる。
図1は、本発明に係る電線接続用補助器具の第1の構成例(実施例1)を示す斜視図であり、第1のクリップ装着体に接続スリーブを把持させる前の状態を示す図である。 図2は、第1のクリップ装着体と第2のクリップ装着体とを示す側面図であり、(a)は第1のクリップ装着体と第2のクリップ装着体とを合体させる前の状態を示す図、(b)は第1のクリップ装着体と第2のクリップ装着体とを合体させた状態を示す図である。 図3は、実施例1に係る電線接続用補助器具の第1のクリップ装着体に用いられるクリップと第2のクリップ装着体に用いられるクリップを示す図であり、(a)は、第1のクリップ装着体の第1クリップAを示す図、(b)は、第1のクリップ装着体の第2クリップBを示す図、(c)は第1のクリップ装着体の第3クリップCを示す図、(d)は、第1のクリップ装着体の第4クリップDを示す図であり、(e)は第2のクリップ装着体の第5クリップEを示す図である。 図4は、本発明に係る電線接続用補助器具の第2の構成例(実施例2)を示す斜視図であり、第1のクリップ装着体に接続スリーブを把持させる前の状態を示す図である。 図5は、実施例2に係る電線接続用補助器具の第1のクリップ装着体に用いられるクリップと第2のクリップ装着体に用いられるクリップを示す図であり、(a)は、第1のクリップ装着体の第1クリップAを示す図であり、(b)は、第1のクリップ装着体の第2クリップBを示す図であり、(c)は第1のクリップ装着体の第3クリップCを示す図であり、(d)は、第1のクリップ装着体の第4クリップDを示す図であり、(e)は第2のクリップ装着体の第5クリップEを示す図である。 図6は、本発明に係る電線接続用補助器具の第3の構成例(実施例3)を示す斜視図であり、第1のクリップ装着体に接続スリーブを把持させる前の状態を示す図である。 図7(a)は、従来の接続スリーブを示す図であり、第7(b)は、従来の間接活線用の圧縮ペンチを示す図である。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1乃至図3において、本発明に係る電線接続用補助器具の第1の実施例の全体構成が示されている。この電線接続用補助器具は、負荷側縁線2が取り付けられた接続スリーブ1を負荷側縁線2と共に把持可能とする第1のクリップ装着体10と、電源側縁線3の被覆端部を把持可能とする第2のクリップ装着体20とを有して構成されている。
接続スリーブ1は、従来から公知のもので、アルミ材等の導電性材料で形成されて電線の芯線を挿入させる挿入孔1aが形成された円筒状のもので、中央に径を相対的に小さくした環状凹部1bが形成されている。
第1のクリップ装着体10は、4つのクリップ(第1クリップA、第2クリップB,第3クリップC、第4クリップD)と2本の連結棒11a,11bとを有して構成されている。
両端部のクリップ(第1クリップA,第4クリップD)は、対をなすクリップ片(A1,A2,D1,D2)を略中央で回動自在に連結させたもので、連結軸A3,D3より一端側(図において上側)に接続スリーブ1を支持する支持部A1a,A2a,D1a,D2aが設けられ、連結軸A3,D3より他端側(図において下側)に手や工具で把持可能な把持部A1b,A2b,D1b,D2bが形成され、連結軸A3,D3には、トーションばねA4,D4が取付られ、このトーションばねA4,D4のアーム部を対をなす把持部A1b,A2b,D1b,D1bに固定することで把持部A1b,A2b,D1b,D1bを常時開方向(支持部A1a,A2a,D1a,D2aを常時閉方向)へ付勢するようにしている。
したがって、対をなす把持部A1b,A2b,D1b,D1bを摘まんで互いに近づけるように動かすことで支持部A1a,A2a,D1a,D2aが開き、また、把持部A1b,A2b,D1b,D1bの把持力を弱めることで、トーションばねA4,D4によって支持部A1a,A2a,D1a,D2aが閉じられるようになっている。
それぞれの支持部A1a,A2a,D1a,D2aには、接続スリーブ1の外径と同等又は僅かに大きい径を有する断面半円状のスリーブ受面A1c、A2c、D1c,D2cが形成されている。また、第1クリップAの支持部A1a,A2aには、軸方向外側の端面(第1のクリップ装着体10の先端側の端面)に、板状の磁石12a,12bが付設され、対をなす支持片A1、A2のそれぞれの先端部には、互いに吸着可能な磁石13a,13bが取り付けられている。
第2クリップBは、前記2つの連結棒11a,11bに一体化された対をなすクリップ片B1,B2を有し、この対をなすクリップ片B1,B2は連結棒11a,11bの近傍に設けられた連結軸B3を中心として回転自在に連結されており、連結棒11a,11bが回転することにより連結軸B3を中心としてクリップ片B1,B2が回動するようになっている。この第2クリップBは、幅狭に形成されており、対をなす支持部B1、B2には、接続スリーブ1の外径と同等又は僅かに大きい径を有する断面半円状のスリーブ受面B1c,B2cが形成され、また、トーションばねの代わり、連結軸B3を跨ぐように板ばねB4が設けられ、クリップ片B1,B2を閉じる方向にばね力が常時付勢されている。また、対をなすクリップ片B1、B2のそれぞれの先端部には、互いに吸着可能な磁石15a,15bが取り付けられている。
第3クリップCは、第2クリップBと同様に、2つの連結棒11a,11bに一体化された対をなすクリップ片C1,C2を有し、この対をなすクリップ片C1,C2は、連結棒11a,11bの近傍に設けられた連結軸C3を中心として回転自在に連結されており、連結棒11a,11bが回転することにより連結軸C3を中心として回動するようになっている。この第3クリップCは、幅広に形成されており、対をなす支持部C1,C2には、接続スリーブ1の外径と同等又は僅かに大きい径を有する断面半円状のスリーブ受面C1c,C2cが形成され、連結軸C3を跨ぐように板ばねC4が設けられ、クリップ片C1,C2を閉じる方向にばね力が常時付勢されている。また、このクリップにも、対をなすクリップ片C1、C2のそれぞれの先端部に、互いに吸着可能な磁石17a,17bが取り付けられている。
さらに、一方のクリップ片C1のスリーブ受面C1cには、接続スリーブ1の環状凹部1bに係合可能な位置決めピン18がスプリング19により内側から付勢されて突出するようになっている。このスプリング19により付勢された位置決めピン18により、接続スリーブ1を第1のクリップ装着体10の予め決まった位置に把持する位置決め機構が構成されている。この例では、接続スリーブ1の環状凹部1bに位置決めピン18が係合した状態において、接続スリーブ1の先端が、第1クリップAによって把持されつつ、第1クリップAの外側の端面(第1のクリップ装着体10の先端側の端面)よりも内側(手前)に位置するように接続スリーブ1の把持位置が決められている。すなわちこの例では、接続スリーブ1の先端が第1クリップAのスリーブ受面A1c,A2cの軸方向の中間位置となり、第1クリップAの対をなすスリーブ受面A1c,A2cにより、接続スリーブ1の先端に受け入れ口部16が形成されるようになっている。
また、第1クリップAと第2クリップBとの軸方向の間隔と、第2クリップBと第3クリップCとの軸方向の間隔は、略等しく形成され、図7(b)に示される圧縮ペンチ100の圧着口部103を挿入して第1のクリップ装着体10に把持された接続スリーブ1の外周面に導くことができる幅に形成されている。第1クリップAと第2クリップBとの間の間隙部分と第2クリップBと第3クリップCとの間の間隙部分は、接続スリーブ1の環状凹部1bに位置決めピン18が係合した状態において、接続スリーブ1を圧縮させる所定箇所に臨む位置に形成されている。
なお、第4クリップDは、支持部D1a,D2aの側面や先端部に磁石を付設していない点を除いて第1クリップAと同様の構成となっている。
また、第3クリップCと第4クリップDとの間隔は、位置決めピン18を接続スリーブ1の環状凹部1bに係合させた状態において、第4クリップDが負荷側縁線2の被覆端部を把持する長さに設定されている。
これに対して、第2のクリップ装着体20は、第5クリップEにより構成されている。この第5クリップEは、第1クリップAよりも厚みが薄く且つ連結棒が設けられていない点を除いて、第1クリップAとほぼ同様の形状に形成されている。即ち、対をなすクリップ片E1,E2を略中央で回動自在に連結させ、連結軸E3よりも一端側(図において上側)に接続スリーブ1を支持する支持部E1a,E2aが設けられ、連結軸E3より他端側(図において下側)に手や工具で把持可能な把持部E1b,E2bが形成され、連結軸にE3は、トーションばねE4が取付られ、このトーションばねE4のアーム部を対をなす把持部E1b,E2bに固定することで把持部E1b,E2bを常時開方向(支持部E1a,E2aを常時閉方向)へ付勢するようにしている。また、第5クリップEの支持部E1a,E2aには、軸方向の一方の端面に、板状の磁石21a,21bが付設されている。
以上の構成において、負荷側縁線2に圧着された接続スリーブ1に電源側縁線を取り付ける作業について説明すると、先ず、第1のクリップ装着体10の両側のクリップ(第1クリップA、第4クリップD)の把持部A1b,A2b,D1b,D2bを把持して第1乃至第4クリップA〜Dを開き、第1乃至第3クリップA〜Cで負荷側縁線2に圧着された接続スリーブ1を把持し、第4クリップDで負荷側縁線2の被覆端部を把持する。この際、接続スリーブ1の環状凹部1bに第3クリップCに設けられた位置決めピン18を係合させるように位置を合わせて取り付ける。
すると、この状態においては、接続スリーブ1の先端が第1クリップAの端面よりも手前に位置するように取り付けられ(第1クリップAのスリーブ受面A1c,A2cによって受入口部16が形成され)、また、第1〜第3クリップA〜Cの先端部に設けられた磁石13a,13b,15a,15b,17a,17bにより、対をなす支持部A1a,A2,B1,B2,C1,C2が閉方向に付勢されると共に、第1クリップAに設けられたトーションばねA4、及び、第2及び第3クリップB,Cに設けられた板ばねB4,C4により、対をなす支持部A1a,A2a,B1a,B2a,C1a,C2aが閉方向に付勢され、接続スリーブ1の先端側が第1のクリップ装着体10に強固に固定される。
また、第2のクリップ装着体20を構成する第5クリップEを、把持部E1b,E1bを把持して開き、電源側縁線3の被覆端部に取り付ける。
そして、負荷側縁線2を絶縁ヤットコで把持すると共に電源側縁線3を絶縁ヤットコで把持し、第1クリップAと第5クリップEとを軸方向で対峙させつつ第1のクリップ装着体10と第2のクリップ装着体20とを接近させ、電源側縁線3の芯線3aを第1クリップAの受入口部16に挿入させる。
前述した如く、受入口部16の内径は、接続スリーブ1の内径よりも大きく形成されているので(接続スリーブ1の外径に略等しく形成されているので)、電源側縁線3の芯線3aは第1クリップAの受入口部16に容易に挿入することが可能となる。そして、受入口部16に電源側縁線3を挿入させた後に、絶縁ヤットコを小刻みに動かして電源側縁線3の芯線3aを接続スリーブ1の挿入孔1aに挿入させる。電源側縁線3が接続スリーブ1に挿入した感触が得られたらそのまま第2のクリップ装着体20と第1のクリップ装着体10とを近づける(電源側縁線3の芯線3aを接続スリーブ1に押し込む)。すると、第1のクリップ装着体10と第2のクリップ装着体20とがある所まで近接すると、第1クリップAの側面に設けられた磁石12a,12bと第5クリップEの側面に設けられた磁石21a,21bとが吸着し、電源側縁線3の芯線3aは接続スリーブ1に所定位置まで挿入される。
そして、このような磁石による吸着の手応えを感じたら、次に、図7(b)に示す圧縮ペンチ100の圧着口部103を第1クリップAと第2クリップBによって構成されるガイド機構を構成する間隙に挿入し、これらのクリップの側面に沿わせるように動かして圧着口部103を接続スリーブ1に押し当てる。すると、圧縮ペンチ100の圧着口部103は、接続スリーブ1の圧縮しようとする所定箇所に当接されるので(引っ掛るので)、この状態で操作レバー101をバインド打ち機102等を利用して動かせば、接続スリーブ1の所定箇所を圧縮することが可能となる。この作業を第2クリップBと第3クリップCとによって構成されるガイド機構を構成する間隙に挿入して同様に行う。そして、以上の作業が完了した後に、第1のクリップ装着体10と第2のクリップ装着体20を取り外せば、縁線の接続作業は完了する。
したがって、上述の構成によれば、電源側縁線3の接続スリーブ1への接続は、電源側縁線3の芯線3aを、一旦、接続スリーブ1の内径よりも大きい内径を備えた第1クリップAの受入口部16に挿入し、その後、接続スリーブ1に挿入するので、作業位置から離れた箇所で間接活線作業を行う場合でも、電源側縁線3の芯線3aを容易に接続スリーブ1に挿入することが可能となる。
また、接続スリーブ1に挿入した電源側縁線3の芯線3aを奥まで挿入する場合でも、第1クリップAと第5クリップEの側面に設けられた磁石12a,12b,21a,21bの磁力を利用して押し入れることができるので、確実に所定位置まで挿入させることが可能となり、また、第1のクリップ装着体10と第2のクリップ装着体20とは、磁力以上の力がかからない限り、離れることがないので、接続スリーブ1に挿入された電源側縁線3の芯線3aが不用意に抜ける不都合もなくなる。このため、芯線3aの挿入不足によって圧着不良が生じる恐れを無くすことが可能となる。
さらに、第1のクリップ装着体10は、圧縮ペンチ100の圧着口部103を接続スリーブ1の圧縮すべき所定位置へ導くガイド機構を有しているので、所定の圧縮箇所を確実に圧縮することが可能となり、圧縮箇所がずれて圧着不良を起こす恐れもなくなる。
図4及び図5において、本発明に係る電線接続用補助器具の他の構成例が示されている。
この例においては、両側のクリップ(第1クリップA、第4クリップD)が1本の連結棒25によって連結されて独立に操作可能となっており、連結棒25に前記構成例と異なる第2クリップBと第3クリップCが設けられている。
連結棒25は、第1及び第4クリップA,Dの例えば連結軸A3,D3に固定され、図示しない回り止め機構により連結軸A3,D3を中心として回転しないようになっている。
第2クリップBと第3クリップCは、連結棒25に固定されているもので、この例においては、連結棒25の上面に立設された対をなすクリップ片B1,B2,C1,C2を所定の間隔で対向配置させて構成されているもので、それぞれのクリップ片B1,B2,C1,C2には、接続スリーブ1の外径と同等又は僅かに大きい径を有する断面半円状のスリーブ受面B1c,B2c、C1c,C2cが形成され、また、対をなすクリップ片B1、B2,C1,C2のそれぞれの先端部には、互いに吸着可能な磁石15a,15b,17a,17bが取り付けられている。
また、対をなすクリップ片B1,B2,C1,C2の先端部には前記接続スリーブ1を押し付けることにより開いて対をなすクリップ片間に接続スリーブ1を導くテーパB1d,B2d,C1d,C2dが形成されている。したがって、接続スリーブ1を第2及び第3クリップB,Cの先端から対をなすクリップ片B1,B2,C1,C2の境目に沿って押し付けると、対をなすクリップ片B1,B2,C1,C2が磁石15a,15b,17a,17bの磁力に抗して押し広げられ、クリップ片B1,B2,C1,C2が連結棒25との固定端を中心として外側に拡がるように弾性変形し、接続スリーブ1がスリーブ受面B1c,B2c、C1c,C2cまで挿入されると、対をなすクリップ片B1,B2,C1,C2は,元の位置に戻り、磁石15a,15b,17a,17bにより閉方向に付勢されて接続スリーブ1を強固に固定する。
なお、その他の構成は、前記構成例と同じであるので、同一箇所の同一符号を付して説明を省略する。
したがって、このような構成においても、前記実施例と同様の作用効果を奏するほか、第1のクリップ装着体10をよりシンプルな構成とすることが可能となる。
図6において、本発明に係る電線接続用補助器具のさらに他の構成例が示されている。
この例においては、実施例2とほぼ同様の構成であるが、第2及び第3クリップB,Cの代わりに、片持ちの第1及び第2の支持片F,Gを用いた構成となっている。
第1及び第2の支持片F,Gは、第2の実施例の第2及び第3クリップB,Cのクリップ片B2,C2と同様の形状を有し、接続スリーブ1の外径と同等又は僅かに大きい径を有する断面半円状のスリーブ受面Fc,Gcを備えている。また、支持片Gには、第3クリップCのクリップ片C1に設けられた位置決めピンと同様の位置決めピン18が図示しないスプリングにより内側から付勢されて突出するようになっている。
なお、その他の構成は、前記構成例と同じであるので、同一箇所の同一符号を付して説明を省略する。
したがって、このような構成においては、両側のクリップA,Dにより接続スリーブ1と負荷側縁線2とが把持され、第1及び第2の支持片F,Gは接続スリーブ1の外周面を片側からのみ支持するものであるが、第2の支持片Gの位置決めピン18により接続スリーブ1の把持位置が位置決めされることになり、また、第1クリップAの第1の支持片Fとの間、及び、第1の支持片Fと第2の支持片Gとの間で圧縮ペンチ100の圧着口部103を接続スリーブ1の圧縮すべき所定位置へ導くガイド機構が構成されているので、このような構成においても、前記実施例と同様の作用効果を奏することが可能となる。
なお、以上の構成においては、第4クリップDは、負荷側縁線2の被覆端部を把持する構成としたが、第3クリップCと第4クリップDとの間隔を狭め、第4クリップDも接続スリーブ1を把持する構成としてもよい。
1 接続スリーブ
2 負荷側縁線
3 電源側縁線
10 第1のクリップ装着体
11a,11b,25 連結棒
12a,12b 磁石
13a,13b 磁石
15a,15b 磁石
17a,17b 磁石
18 位置決めピン
20 第2のクリップ装着体
21a,21b 磁石
A 第1クリップ
B 第2クリップ
C 第3クリップ
D 第4クリップ
E 第5クリップ
F 第1の支持片
G 第2の支持片

Claims (7)

  1. 2本の電線を接続スリーブによって接続する際に用いられる電線接続用補助器具であって、
    予め一方の電線を固定した接続スリーブ、又は、この接続スリーブと前記一方の電線とを把持可能とする第1のクリップ装着体と、他方の電線の被覆端部を把持可能とする第2のクリップ装着体とを有し、
    前記第1のクリップ装着体は、複数のクリップを連結棒を介して連結して構成され、前記接続スリーブの先端を前記一方の電線から最も離れた端部のクリップで把持しつつ、当該クリップの端面より内側に位置させるように前記接続スリーブの把持位置を規定する位置決め機構と、前記接続スリーブと前記他方の電線とを圧着するために用いられる圧縮器具による前記接続スリーブの圧縮位置を規定するガイド機構とを備え、
    前記第1のクリップ装着体と前記第2のクリップ装着体との軸方向で互いに近接させるそれぞれの端面に磁石を設けたことを特徴とする電線接続用補助器具。
  2. 前記位置決め機構は、前記接続スリーブの外周面に形成された凹部に、いずれかの前記クリップの内面に設けられた位置決めピンを係合して構成されることを特徴とする請求項1記載の電線接続用補助器具。
  3. 前記ガイド機構は、隣り合うクリップの対向する端面によって構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の電線接続用補助器具。
  4. 前記複数のクリップは、対をなすクリップ片を有して構成され、各々の一方のクリップ片が第1の連結部材により連結され、各々の他方のクリップ片が第2の連結部材により連結され、両端部のクリップの動きに連動して開閉することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電線接続用補助器具。
  5. 前記複数のクリップは、対をなすクリップ片を有して構成され、両端部のクリップはそれぞれ独立して開閉動作し、前記両端部のクリップの間に位置するクリップは、前記両端部のクリップを連結する連結棒に固定され、その対をなすクリップ片の先端部に前記接続スリーブを押し付けることにより開いて前記対をなすクリップ片間に前記接続スリーブを導く導入部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電線接続用補助器具。
  6. 前記クリップの対をなすクリップ片の先端部には、互いに吸着する磁石が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電線接続用補助器具。
  7. 前記複数のクリップは、前記第1のクリップ装着体の両端部に設けられるものであり、
    この両端部のクリップの間に前記接続スリーブを支持する複数の支持片が設けられ、
    前記位置決め機構は、前記接続スリーブの外周面に形成された凹部に、いずれかの前記支持片の内面に設けられた位置決めピンを係合して構成され、前記ガイド機構は、前記クリップと前記支持片との対向する端面、及び、隣り合う支持片の対向する端面によって構成されることを特徴とする請求項1記載の電線接続用補助器具。
JP2012180310A 2012-08-16 2012-08-16 電線接続用補助器具 Expired - Fee Related JP5456114B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012180310A JP5456114B2 (ja) 2012-08-16 2012-08-16 電線接続用補助器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012180310A JP5456114B2 (ja) 2012-08-16 2012-08-16 電線接続用補助器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014039396A JP2014039396A (ja) 2014-02-27
JP5456114B2 true JP5456114B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=50287101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012180310A Expired - Fee Related JP5456114B2 (ja) 2012-08-16 2012-08-16 電線接続用補助器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5456114B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109551401A (zh) * 2018-12-20 2019-04-02 昆山沪光汽车电器股份有限公司 一种夹具

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5869021B2 (ja) * 2014-03-13 2016-02-24 中国電力株式会社 縁線接続用補助装置
JP5908525B2 (ja) * 2014-04-22 2016-04-26 中国電力株式会社 間接活線用先端工具
JP5878221B1 (ja) * 2014-10-16 2016-03-08 中国電力株式会社 間接活線工法用圧縮ペンチ
JP2018097952A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 株式会社オートネットワーク技術研究所 電線保持治具、ワイヤーハーネス組立用装置およびワイヤーハーネスの製造方法
JP2024141445A (ja) * 2023-03-29 2024-10-10 北陸電力送配電株式会社 スリーブ配置工具およびスリーブ配置方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109551401A (zh) * 2018-12-20 2019-04-02 昆山沪光汽车电器股份有限公司 一种夹具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014039396A (ja) 2014-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5456114B2 (ja) 電線接続用補助器具
JP5497130B2 (ja) 間接活線工事用クリップ
JP5106014B2 (ja) 電線接続用保持具
JP2010029040A (ja) 間接活線作業用工具及び間接活線接続方法
JP6751925B2 (ja) スリーブカバー保持具
JP5461676B1 (ja) 間接活線工事用クリップ付き絶縁シート
JP2018093578A (ja) 間接活線工事用端末キャップ
JP5461675B1 (ja) 間接活線工事用クリップ
JP2012115037A (ja) 線状体仮支持具
JP2016144327A (ja) 間接活線作業用工具
JP2020080615A (ja) 間接活線工事用クリップ
JP2016082726A (ja) 間接活線用直線スリーブカバー及びその取付方法
JP5465772B1 (ja) 間接活線工事用アダプタ
JP5908525B2 (ja) 間接活線用先端工具
JP2017050988A (ja) 間接活線用絶縁防護具
JP5100363B2 (ja) 電線分岐用圧縮スリーブ
JP2010022130A (ja) 間接活線作業用工具
US20190118348A1 (en) Pair of pliers with wire stripping mechanism
JP5089302B2 (ja) 電線挿入作業用具
JP2009158311A5 (ja)
JP2014147141A (ja) 分岐用スリーブクリップ
CN218584874U (zh) 一种测试电流双开钳头装置
JP2017099143A (ja) 間接活線工事用クリップ
CN214313839U (zh) 一种换流阀阀控系统的专用光纤更换卡钳
JP5677488B2 (ja) 電線クリップ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5456114

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees