JP5089302B2 - 電線挿入作業用具 - Google Patents

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Description

本発明は、電線挿入作業用具に関し、より詳しくは、電線接続部材に設けられる筒状部内に電線を挿入する際に用いられる電線挿入作業用具に関する。
一般に、送電線を架設する場合には、スリーブなどの電線接続部材を用いて電線同士を連結する。かかる電線の連結においては、前記電線接続部材に設けられる筒状部内に該筒状部の端部開口から電線を挿入した後、前記電線が挿入された筒状部を圧縮工具等で圧縮して筒状部を塑性変形させることによって電線と電線接続部材とを接続する。
ところで、近年、配電線工事の際に停電範囲を小さく抑え、且つ、安全に効率良く作業を行うため、通電状態の電線に直接触れずに、「ストレーリングトング」や「やっとこ」などと呼ばれる間接活線作業用の絶縁操作棒等を使用して作業する「間接活線工法」が主流となっている。かかる絶縁操作棒は、作業者が感電するのを防止する観点から、基端側の操作部位から先端側の作業部位までは、所定の長さ(安全限界距離)以上が必要となり、その分、全長が長くなる。
しかしながら、前記筒状部の端部開口は、電線の細さと同程度の大きさであることから、上述のような間接活線工法によって遠隔的に電線の挿入作業を行う場合には、挿入されるべき電線の端部と前記端部開口との位置を合わせるのが困難となり、作業性が非常に悪いという問題がある。
そこで、本発明は、間接活線工法による作業であっても、電線接続部材に設けられる筒状部内に電線を容易に挿入することが可能な電線挿入作業用具を提供することを目的とする。
本発明に係る電線挿入作業用具は、電線接続部材に設けられる筒状部内に電線を挿入する際に用いられる電線挿入作業用具であって、前記筒状部に圧接する圧接面をそれぞれ有し、一体となって前記筒状部を挟持する複数の挟持体と、前記筒状部の端部開口に向かって狭まるテーパー形状の電線ガイド面をそれぞれ有し、前記筒状部の端部開口に向かって電線をガイドする複数のガイド体とを備え、各挟持体と各ガイド体とは、それぞれ連結されて複数のガイド部材を構成し、前記複数のガイド体のうちのいずれかは、他のガイド体よりも前記筒状部の軸方向寸法が長く形成されることを特徴とする。
上記構成からなる電線挿入作業用具によれば、前記ガイド体によって電線が筒状部の端部開口に向けてガイドされるため、電線の端部と前記端部開口とが容易に位置合わせされる。
また、かかる電線挿入作業用具によれば、前記ガイド体は、前記筒状部の端部開口に向かって狭まるテーパー形状の電線ガイド面を有するので、ガイド体に沿わされる電線は、前記テーパー形状に従って必然的に端部開口に向けてガイドされる。このため、挿入作業に際しては、前記端部開口よりも大きく拡がったガイド体の基端側の部位に電線をあてがえばよく、作業性がより向上する。
また、上記電線挿入作業用具によれば、前記各ガイド部材は、上述のような絶縁操作棒の先端側に設けられる固定あご及び/又は可動あごに着脱自在に取付可能なアダプターとして用いられ、必要に応じて種々の絶縁操作棒に取付可能となるため、電線挿入作業用具を汎用性の高いものとすることができ、延いては、絶縁操作棒自体をも汎用性の高いものとすることができる。また、前記複数のガイド体のうちのいずれかは、他のガイド体よりも前記軸方向寸法が長く形成されているため、ガイド体の一部が前記筒状部の軸方向に沿って前記端部開口から離間するように突出する電線挿入作業用具を容易に作製することができる。
また、上記電線挿入作業用具においては、前記ガイド体のうち少なくとも前記筒状部の端部開口の近傍部位は、透明に形成されるものであることが好ましい。このようにすれば、前記端部開口の近傍部位を視認することができるため、電線が前記端部開口に対してどの位置にあるかなど、作業状態を容易に把握することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、前記ガイド体によって電線が筒状部の端部開口に向けてガイドされるため、電線と前記筒状部の端部開口との位置を合わせるのが容易となり、間接活線工法であっても、電線接続部材に設けられる筒状部内に電線を容易に挿入でき、作業性を向上させることができる。
以下に、本発明に係る電線挿入作業用具の実施形態について、図面に基づいて説明する。
本実施形態に係る電線挿入作業用具は、図1に示すように、電線接続部材50に設けられる筒状部51内に電線Lを挿入する際に用いられる電線挿入作業用具1であり、図2に示すような長尺な絶縁操作棒70の先端側に設けられる固定あご71及び/又は可動あご72に着脱自在に取付可能なアダプターとして構成されるものである。
電線挿入作業用具1に先立って、図2を用いて前記絶縁操作棒70について説明すると、絶縁操作棒70は、一般的に、間接活線工事の際に電線等を直接挟持(把持)すべく使用されるものである。具体的には、長尺な棒状の部位は、筒状に形成される外側部材と、該外側部材の内部に挿通される内側部材とで構成され、前記外側部材の先端側に前記固定あご71が設けられ、前記内側部材の先端側に前記可動あご72が設けられる。そして、前記内側部材を外側部材に対して回転させることで、内側部材に設けられた可動あご72が外側部材に設けられた固定あご71に対して接離する。なお、絶縁操作棒70は、可動あご72が電動のものであってもよい。
また、前記電線接続部材50(図1参照)は、一般に「スリーブ」や「圧縮端子」などと呼ばれる部材である。電線接続部材50が有する筒状部51は、電線Lと接続されるための部位であり、筒状部51の一端部には、電線Lを受け入れる開口(以下、端部開口)52が形成される。そして、筒状部51は、内部に電線Lが挿入された状態で圧縮工具等を用いて外周側から圧縮されて塑性変形することにより、電線Lと確実に接続されるものである。また、前記筒状部51は、所定の外周半径を有するとともに、開口端面53から内部に向かって縮径するテーパー部54を端部開口52の内側に備えており、端部開口52に受け入れられた電線Lが該テーパー部54に連通する電線収容部55まで容易に導かれるようになっている。
なお、前記電線Lは、複数の線材を縒って一本にした導体の周りに絶縁体を被覆したいわゆる縒り電線であり、前記筒状部51には、被覆が剥されて露出した導体部分が挿入される。ただし、前記電線挿入作業用具1及び電線接続部材50は、縒り電線に限らず、いずれの種類の電線に対しても用いることができる。
さて、前記電線挿入作業用具1について説明する。電線挿入作業用具1は、図1に示すように、電線接続部材50の前記筒状部51を挟持する挟持部24と、該挟持部24に挟持された筒状部51の端部開口52に向かって電線Lをガイドする電線ガイド部35とを備えるものである。前記挟持部24は、筒状部51に圧接した状態で該筒状部51を挟持する。
具体的には、電線挿入作業用具1は、図3に示すように、前記電線接続部材50の筒状部51に圧接する圧接面22をそれぞれ有し複数が一体となって前記筒状部51を挟持する挟持体20と、前記電線ガイド面33をそれぞれ有し複数が一体となって前記電線ガイド部35を構成するガイド体30とを備えて構成され、各挟持体20と各ガイド体30とは、それぞれ連結されて複数のガイド部材10を構成する。ここで、前記挟持体20は、前記筒状部51を挟持する機能と、前記あご71,72に取り付けられる機能とを有する部材であり、ガイド体30は、前記電線Lをガイドする機能を有する部材である。なお、前記電線ガイド面33が前記筒状部51の端部開口52に向かって電線Lをガイドする配置となるよう、前記挟持体20とガイド体30とは、例えばネジ等によって、筒状部51の軸方向に沿って連結される。以下では、説明の便宜上、ガイド体30が配置される側を前記軸方向に沿う一端側とし、挟持体20が配置される側を前記軸方向に沿う他端側とする。
より具体的には、電線挿入作業用具1は、対向する一対のガイド部材10,10によって構成され、一方のガイド部材10(第一ガイド部材10A)は、前記固定あご71に取り付けられ、他方のガイド部材10(第二ガイド部材10B)は、前記可動あご72に取り付けられる。なお、以下では、一対のガイド部材10における同種の構成については、符号を共通させ、添え字のA,Bによって第一ガイド部材若しくは第二ガイド部材のいずれに属するものであるかを区別することとする。例えば、第一ガイド部材10Aは、挟持部24Aと電線ガイド部35Aとを備えるものであり、第二ガイド部材10Bは、挟持部24Bと電線ガイド部35Bとを備えるものである。
前記各挟持体20A,20Bは、図4に示すように、前記各ガイド部材10A,10Bを前記各あご71,72に取り付けた際に互いに対向する部分(以下、対向部分)21A,21Bに、前記圧接面22A,22Bが備えられる。該圧接面22A,22Bは、前記電線接続部材50の筒状部51の外形形状に対応した形状を有し、具体的には、前記軸方向に直交する幅方向の断面が円弧状に形成される。また、前記圧接面22A,22Bの半径は、全長に亘って前記筒状部51の外周半径と同程度に設定される。これにより、前記圧接面22A,22Bは、断面円形状を有する筒状部51に密接し得る。そして、前記圧接面22A,22B同士は、前記筒状部51が挟持される空間を有して対向する。
なお、第一ガイド部材10Aの挟持体20Aの圧接面22Aは、約180度の角度範囲に亘って形成されるが、第二ガイド部材10Bの挟持体20Bの圧接面22Bは、180度よりも小さい角度範囲に亘って形成される。従って、前記各圧接面22A,22Bは、挟持体20A及び挟持体20Bを合わせても一周分よりも少ない角度となる。このため、前記筒状部51を挟持した状態でも前記各圧接面22A,22Bの端縁同士は接触しない。
また、前記各挟持体20A,20Bには、前記絶縁操作棒70の各あご71,72が嵌合すべく、各あご71,72に対応した形状の嵌合溝23A,23Bが外周に形成される(図4(A)及び(B)参照)。具体的には、第一ガイド部材10Aの挟持体20Aが有する嵌合溝23Aは、固定あご71に対応して底が曲面状に形成され、第二ガイド部材10Bの挟持体20Bが有する嵌合溝23Bは、可動あご72に対応して底が平面状に形成される。また、各嵌合溝23A,23Bを構成する壁部には、前記各あご71,72に確実に固定されるべく、各あご71,72の側面に圧接するボルトが設けられる。
一方、前記ガイド体30,30は、前記一対のガイド部材10A,10Bを対向させた際に互いに対向する部分(以下、対向部分)31A,31Bにガイド溝32A,32Bを有する。該ガイド溝32A,32Bは、ガイド体30A,30Bの一端側から他端側にかけて設けられ、また、前記ガイド体30A,30Bの対向部分31A,31Bにおける前記軸方向に直交する幅方向の中央部に設けられる。そして、前記ガイド体30A,30Bは、前記対向部分31A,31Bにおける前記ガイド溝32A,32Bの両側の部位34A,34Bが平坦に形成される。該両側の部位34A,34B同士は、前記筒状部51を挟持した際に当接し得る。さらに、ガイド体30は、少なくとも他端側の部位(即ち、前記筒状部51の端部開口52の近傍部位)が透明に形成される。好ましくは、ガイド体30A,30Bは、樹脂等の透明の素材によって成形される。
また、前記ガイド溝32A,32Bは、一端側から他端側にかけて狭まるテーパー形状を有する。そして、前記ガイド溝32A,32Bは、前記軸方向に直交する幅方向の断面が円弧状に形成され、具体的には、約180度の角度範囲に亘る半円弧状を有する(図4(E)及び(F)参照)。さらに、前記ガイド溝32A,32Bの他端部の半径は、前記筒状部51の外周半径よりも小さく形成され、好ましくは、前記筒状部51の電線収容部55の内周半径よりも大きく形成される。ところで、前記ガイド溝32A,32Bの他端部には、半径が所定長さに亘って一定の部位が形成される。
前記電線ガイド面33は、かかるガイド溝32A,32Bによって構成されるものであり、具体的には、ガイド溝32A,32B同士の端縁部が一繋がりとなるように連なった態様で構成される。また、前記ガイド溝32A,32Bがテーパー形状を有することから、電線ガイド面33も前記ガイド体30A,30Bの一端側から他端側に向かって狭まる態様のテーパー形状となる。そして、上述のように、前記ガイド溝32A,32Bの他端部の半径が前記筒状部の外周半径よりも小さく形成されることから、一体となって形成される電線ガイド面33の他端部の半径も前記筒状部51の外周半径よりも小さいものとなる。
ところで、前記電線ガイド面33は、各ガイド体30A,30Bが一体となった状態を見れば、電線挿入作業用具1の一端側の内部に形成される態様となる。そして、前記電線ガイド面33によって画定されるテーパー形状の内部空間が前記一対の圧接面22A,22Bの間に形成される空間と連通する。
また、前記第一ガイド部材10Aのガイド体30Aは、第二ガイド部材10Bのガイド体30Bよりも前記軸方向寸法が長く形成される。このため、前記電線ガイド面33は、一部が前記筒状部51の軸方向に沿って前記端部開口52から離間するように突出する状態となる。具体的には、前記電線ガイド面33は、他端側が前記軸周りの全周に亘って連続した完全なテーパー形状であり、一端側が軸周りの所定角度に亘って設けられた不完全なテーパー形状となる。また、電線挿入作業用具1の全体として見れば、前記ガイド体30A,30Bによって構成される一端側は、一部が切り欠かれた形状となる。
さらに、前記第一ガイド部材10Aは、挟持体20Aの前記対向部分21A及びガイド体30Aの前記対向部分21Aが同一面上となるように連結される。一方、第二ガイド部材10Bは、ガイド体30Bの対向部分31Bが挟持体20Bの対向部分21Bよりも突出した位置となるように連結される。このため、前記ガイド体30A,30B同士は、前記筒状部51を挟持した際に、前記両側の部位34A,34B同士が当接して前記ガイド溝32A,32B同士が連続する状態が実現される。
また、前記挟持体20A,20B及びガイド体30A,30Bは、前記圧接面22A,22B及びガイド溝32A,32Bの円弧の中心が同一軸線上となるように連結される。これに伴って、前記圧接面22A,22B及びガイド溝32A,32Bの円弧の中心軸線は、前記挟持体20A,20Bに挟持される筒状部51の軸線とも一致することとなる。従って、前記筒状部51が挟持された状態で電線ガイド面33が前記端部開口52に向かって電線をガイド可能な状態が実現される。
また、ガイド溝32A,32Bの他端部の半径が圧接面22A,22Bの半径よりも小さいことから、挟持体20A,20B及びガイド体30A,30Bの接合部分においては、圧接面22A,22Bの端縁がガイド溝32A,32Bの端縁を囲んだ状態となる。即ち、ガイド溝32A,32Bの端縁は、圧接面22A,22Bの端縁よりも径方向内側に突出して形成され、具体的には、筒状部51の周端縁部の厚さと同等以上に突出する。従って、前記筒状部51は、前記圧接面22A,22B側に露出するガイド体30A,30Bの端面に当接する位置まで前進した状態で挟持される。
次に、上記構成からなる電線挿入作業用具1によって電線Lが電線接続部材50の筒状部51に挿入される様子を説明する。電線Lを電線ガイド面33の露出した一端部(具体的には、ガイド溝32A)に当接した状態から他端側にスライドさせると、電線Lは、電線ガイド面33に沿って変位し、ガイド溝32A,32Bによって構成される全周が包囲された電線ガイド面33の他端部に到達する。このとき、端部がばらけた電線Lは、電線ガイド面33によって先細りな状態に規制される。さらに電線Lを他端側に変位させると、電線Lは、筒状部51の端部開口52に突入し、前記テーパー部54に当接する。そして、さらに他端側に変位させると、前記電線Lは前記テーパー部54を通過して電線収容部55に到達する。
以上のように、本実施形態に係る電線挿入作業用具1によれば、前記電線ガイド面33によって電線Lが筒状部51の端部開口52に向けてガイドされるため、電線Lと前記筒状部51の端部開口52との位置を合わせるのが容易となる。従って、間接活線工法であっても、電線接続部材50に設けられる筒状部51内に電線Lを容易に挿入でき、作業性を向上させることができる。
また、前記電線ガイド部35は、前記筒状部51の端部開口52に向かって狭まるテーパー形状の電線ガイド面33を有するため、電線ガイド面33に沿わされる電線Lは、前記テーパー形状に従って必然的に端部開口52に向けてガイドされることとなり、挿入作業に際しては、前記端部開口52よりも大きく拡がった電線ガイド面33の基端側の部位に電線Lをあてがえばよく、作業性がさらに向上する。
特に、前記電線Lがいわゆる縒り線である場合には、電線Lを切断した際に前記複数の線材がばらけるために電線Lの端部が本来の太さ以上に広がってしまっており、前記筒状部51の端部開口52に挿入するのが大変困難であるが、上記のような電線挿入作業用具1であれば、ばらけた電線Lの端部がテーパー形状の電線ガイド面33によって先細りな状態に規制されるため、挿入作業が容易となる。
そして、前記電線ガイド部35は、一部が前記筒状部51の軸方向に沿って前記端部開口52から離間するように突出するため、前記電線ガイド部35の突出する部位が筒状部51の側面側(即ち、挿入作業を行う場合の正面側)から視認可能となる(図3(B)参照)。従って、例えば電線Lが該突出部位に当接するように電線L及び電線挿入作業用具を相対的に変位させるなど、前記突出部位を目印としつつ挿入作業を行えば、前記端部開口52を直接視認した上で電線Lを挿入する必要などがなくなり、作業性がより向上する。
しかも、前記電線ガイド部35を構成する部材のうち少なくとも前記筒状部51の端部開口52の近傍部位が透明に形成されるため、前記端部開口52の近傍部位を視認することができ、電線Lが前記端部開口52に対してどの位置にあるかなど、作業状態を容易に把握することが可能となる。
さらに、前記各ガイド部材10A,10Bは、絶縁操作棒70の先端側に設けられる固定あご71及び可動あご72に着脱自在に取付可能なアダプターとして用いられ、必要に応じて種々の絶縁操作棒に取付可能となるため、電線挿入作業用具1を汎用性の高いものとすることができ、延いては、絶縁操作棒自体をも汎用性の高いものとすることができる。
加えて、前記第一ガイド部材10Aのガイド体30Aは前記第二ガイド部材10Bのガイド体30Bよりも前記軸方向寸法が長く形成されるため、電線ガイド部35の一部が前記筒状部51の軸方向に沿って前記端部開口52から離間するように突出する電線挿入作業用具1を容易に作製することができる。
なお、本発明に係る電線挿入作業用具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、電線挿入作業用具1は、前記一対のガイド部材10A,10Bをそれぞれ別々に前記一対のあご71,72に取り付けるものであったが、これに限定されるものではなく、例えば、一対のガイド部材同士が弾性手段によって連結され、一対のガイド部材同士が離間する方向に付勢されるものであってもよい。このようにすれば、前記弾性手段を圧縮した状態で電線挿入作業用具を前記一対のあごの間に嵌め合わせれば、弾性手段が復元しようと一対のあご71,72に付勢しつつ装着された状態となる。従って、上記実施形態のように、取付に際してボルト等を締め込まなくとも、電線挿入作業用具を確実且つ容易に取り付けることができる。
また、上記実施形態においては、電線挿入作業用具1は、絶縁操作棒70の先端側に設けられる固定あご71及び可動あご72に着脱自在に取付可能なアダプターとして構成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、挟持部及び電線ガイド部が先端側に一体的に組み込まれた絶縁操作棒であってもよい。即ち、この場合には、電線挿入作業用具は、該固定あご及び可動あごが挟持部となって前記筒状部51を挟持するとともに、少なくとも固定あごに電線ガイド部が形成された絶縁操作棒として構成され得る。
そして、上記実施形態においては、電線挿入作業用具1は、固定あご71及び可動あご72の両方に取り付けられる一対のガイド部材10A,10Bとして説明したが、これに限定されるものではなく、一方のあごにのみ取り付けられる単一のガイド部材であってもよい。この場合には、該ガイド部材の圧接面と他方のあごとがそれぞれ筒状部に圧接し、筒状部が挟持される状態となる。かかる構成であっても、ガイド部材の有する電線ガイド部が作業者側を向く状態に配置されれば、前記端部開口を直接視認した上で電線を挿入する必要などがなくなるため、作業性が向上する。
さらに、上記実施形態においては、電線挿入作業用具1は、固定あご71及び可動あご72の両方に取り付けられる二つのガイド部材10A,10Bとして説明したが、これに限定されるものではなく、三つ以上のガイド部材によって構成されるものであってもよい。
また、上記実施形態においては、複数のガイド体30A,30Bが一体となって電線ガイド部35が構成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、単一のガイド体によって構成されるものであってもよい。この場合には、電線ガイド部は、例えば、ガイド体の内部に形成されたテーパー形状の貫通孔の態様で設けられ得る。
そして、上記実施形態においては、電線ガイド面33を構成するガイド溝32A,32Bは、軸方向に直交する幅方向の断面が円弧状に形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、複数の平坦面が連続して構成される断面角形状のものであってもよい。
さらに、上記実施形態においては、電線ガイド部35は、前記筒状部51の端部開口52に向かって狭まるテーパー形状の電線ガイド面33を有するものとして説明したが、前記筒状部51が挟持された状態で前記筒状部51の端部開口52に向かうものであれば、これに限定されるものではない。この場合には、例えば、電線ガイド部を構成するガイド溝は、一端側から他端側にかけて同一幅に形成された溝状のものであってもよい。
また、上記実施形態においては、前記ガイド部材10A,10Bは、挟持体20A,20B及びガイド体30A,30Bが連結されて構成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、一体的に形成された単一部材によって構成されるものであってもよい。
本発明の実施形態に係る電線挿入作業用具と、該電線挿入作業用具に挟持される電線接続部材と、前記電線挿入作業用具を用いて該電線接続部材に挿入される電線とを示す正面図。 同実施形態に係る電線挿入作業用具が取り付けられる絶縁操作棒を示す側面図。 同実施形態に係る電線挿入作業用具が電線接続部材の前記筒状部を挟持した状態を示す図であって、(A)は、正面図を示し、(B)は、底面図を示し、(C)は、側面図を示す。 同実施形態に係る電線挿入作業用具を構成するガイド部材を示す図であって、(A),(B)は、それぞれ第一ガイド部材、第二ガイド部材の正面図を示し、(C),(D)は、それぞれ第一ガイド部材、第二ガイド部材の底面図を示し、(E),(F)は、それぞれ第一ガイド部材、第二ガイド部材の側面図を示す。
符号の説明
1…電線挿入作業用具、10(10A,10B)…ガイド部材(第一ガイド部材、第二ガイド部材)、20(20A,20B)…挟持体、21A,21B…対向部分、22(22A,22B)…圧接面、23A,23B…嵌合溝、24(24A,24B)…挟持部、30(30A,30B)…ガイド体、31A,31B…対向部分、32A,32B…ガイド溝、33…電線ガイド面、34A,34B…両側の部位、35(35A,35B)…電線ガイド部、50…電線接続部材、51…筒状部、52…端部開口、53…開口端面、54…テーパー部、55…電線収容部、70…絶縁操作棒、L…電線

Claims (2)

  1. 電線接続部材に設けられる筒状部内に電線を挿入する際に用いられる電線挿入作業用具であって、
    前記筒状部に圧接する圧接面をそれぞれ有し、一体となって前記筒状部を挟持する複数の挟持体と、
    前記筒状部の端部開口に向かって狭まるテーパー形状の電線ガイド面をそれぞれ有し、前記筒状部の端部開口に向かって電線をガイドする複数のガイド体とを備え
    各挟持体と各ガイド体とは、それぞれ連結されて複数のガイド部材を構成し、
    前記複数のガイド体のうちのいずれかは、他のガイド体よりも前記筒状部の軸方向寸法が長く形成されることを特徴とする電線挿入作業用具。
  2. 前記ガイド体のうち少なくとも前記筒状部の端部開口の近傍部位は、透明に形成されることを特徴とする請求項に記載の電線挿入作業用具。
JP2007229276A 2007-09-04 2007-09-04 電線挿入作業用具 Expired - Fee Related JP5089302B2 (ja)

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