JP5461676B1 - 間接活線工事用クリップ付き絶縁シート - Google Patents

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Abstract

【課題】引下げ線の縁線を確実に支持できる間接活線工事用クリップ付き絶縁シートを提供する。
【解決手段】クリップ10は、一対の第1開閉部材1・2と一対の第2開閉部材3・4を備える。第1開閉部材1・2は、一対の開閉アームを先端部に有する絶縁操作棒80を用いて操作し、引下げ線Wを絶縁シート50で覆って挟持できる。一対の第2開閉部材3・4は、基端部が第1開閉部材1・2の先端部と回転自在に連結し、先端部が第1開閉部材1・2の先端部から延設すると共に、引下げ線の縁線Weを挟持できる。一対の第1開閉部材1・2が閉じた状態で、一対の第2開閉部材3・4の端縁に設けた面取り32・42の間に引下げ線の縁線Weを挿入すると、一対の第2開閉部材3・4の間に引下げ線の縁線Weを仮固定できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、間接活線工事用クリップ付き絶縁シートに関する。特に、絶縁操作棒などを用いて、無停電状態の高圧配電線を間接的に活線工事できる間接活線工事用クリップを備える間接活線工事用クリップ付き及び絶縁シートの構造に関する。
間接活線工事用クリップは、絶縁操作棒などの間接活線工具に連結されて操作され、例えば、充電中の高圧配電線に被せた絶縁シートが間接活線工事中に高圧配電線から離脱しないように、把持できる。そして、間接活線工事用クリップは、絶縁シートを高圧配電線に仮固定することができる。
このような間接活線工事用クリップとしては、高圧配電線を挟持可能な一対の開閉部材の挟持面に緩やかに湾曲した大小の凹部を設け、比較的ラフな操作であっても、適用サイズの高圧配電線を大小の凹部のいずれかに把持できる間接活線工事用クリップが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−27209号公報
図8は、特許文献1による間接活線工事用クリップの構成を示す正面図である。本願の図8は、特許文献1の図1に相当している。図8を参照すると、特許文献1による間接活線工事用クリップ(以下、クリップと略称する)9は、一対の帯板状の開閉部材91・92で構成している。一対の開閉部材91・92は、図示しない電線を挟持可能な挟持部91a・92aと、図示しない絶縁操作棒によって把持される把持部91b・92bに区分している。
図8を参照すると、クリップ9は、一対の挟持部91a・92aの先端部を開閉可能に一対の開閉部材91・92を連結する連結部9cを有している。更に、クリップ9は、挟持部91a・92aの先端部が閉じる方向に力を付勢する捩じりコイルばね93を備えている。捩じりコイルばね93の付勢力に抗して、一対の把持部91b・92bを互いに近づけると、挟持部91a・92aの先端部を開くことができる。一対の把持部91b・92bを解放すると、捩じりコイルばね93に付勢されて、挟持部91a・92aの先端部を閉じることができる。
図8を参照すると、一対の挟持部91a・92aを閉じた状態では、クリップ9は、綾目状の滑り止め加工を表面に施した一対の把持部91b・92bの外面が略平行に形成されているので、あらゆる方向から間接活線工具でクリップ9を把持できる、としている。又、クリップ9は、図示しない電線を挟持可能な一対の開閉部材91・92の挟持面に緩やかに湾曲した大小の凹部911・912を設け、比較的ラフな操作であっても、適用サイズの高圧配電線を大小の凹部911・912のいずれかに把持できる、としている。
図9は、間接活線工事用クリップの使用例を示す斜視図である。図9を参照すると、電柱の上部には、複数の高圧配電線Whを架設している。これらの高圧配電線Whは、引下げ線Wとなって分岐されている。引下げ線Wは、上部腕金A1に取り付けた碍子G1と、下部腕金A2に取り付けた碍子G2に支持された後に、カットアウトを介して変圧器Tに接続している。
図9を参照して、間接活線工法により変圧器Tを吊り替える場合には、碍子G1と碍子G2間の引下げ線Wに二つ折りにした長尺の絶縁シートSを被せている。次に、図示しない絶縁操作棒を用いて、絶縁シートSの上端部及び下端部をクリップ9tで絶縁シートSの上から引下げ線Wを仮固定している。
更に、図9を参照して、高圧配電線Whとの接続を解除された引下げ線Wの縁線Weは、碍子G1から反転するように、絶縁シートSに沿って配置される。次に、図示しない絶縁操作棒を用いて、クリップ9(図8参照)で絶縁シートSの上から縁線Weを仮固定している。
このように、従来の間接活線工事用クリップは、絶縁シートSで覆われた引下げ線Wを絶縁シートSの上から挟持すると共に、絶縁シートSの上に縁線Weを仮固定していた。この場合、絶縁シートSの上から縁線Weを間接活線工事用クリップで確実に挟持することが困難であった。又、絶縁操作棒を用いて、作業員の一人が縁線Weを保持し、別の作業員の一人が絶縁操作棒を用いて、間接活線工事用クリップで絶縁シートSと共に縁線Weを挟持する必要があった。
図9を参照して、絶縁シートSからクリップ9tを取り外して、縁線Weを絶縁シートSの内部に取り込み、引下げ線W及び縁線Weを絶縁シートSの上からクリップ9tで再度、挟持する方法も考えられる。しかし、絶縁シートSに覆われて、縁線Weの位置を確認することが困難であり、絶縁シートSからクリップ9tを取り外すため、引下げ線Wに対して、絶縁シートSの位置がずれる心配があった。
引下げ線を覆う絶縁シートから間接活線工事用クリップを取り外すことなく、引下げ線の縁線を確実に支持できる操作性に優れた間接活線工事用クリップ付き絶縁シートが求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、引下げ線を覆う絶縁シートを仮固定すると共に、引下げ線の縁線を確実に支持できる操作性に優れた間接活線工事用クリップ付き絶縁シートを提供することを目的とする。
本発明者は、引下げ線を挟持可能な挟持部、及び間接活線工具によって把持される把持部を有する一対の第1開閉部材の間に予め絶縁シートを折り畳み可能に配置し、把持部を閉じたときは、挟持部を開いて絶縁シートに引下げ線を取り込むことができ、把持部を解放したときは、挟持部を閉じて引下げ線を絶縁シートで覆うことができ、引下げ線の縁線を挟持可能な一対の第2開閉部材を挟持部の先端部に延設し、引下げ線の縁線を一対の第2開閉部材の間に挿入すると、一対の第2開閉部材が開いて、引下げ線の縁線を挟持できるように構成することにより、これらの課題が解決可能なことを見出し、これに基づいて、以下のような新たな間接活線工事用クリップ付き絶縁シートを発明するに至った。
(1)本発明による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートは、第1電線をその外周方向から所定の長さで覆う長尺の絶縁シートと、一対の開閉アームを先端部に有する間接活線工具を用いて操作し、前記第1電線を前記絶縁シートの上から挟持できると共に、第2電線を挟持可能な間接活線工事用クリップと、を備える間接活線工事用クリップ付き絶縁シートであって、前記間接活線工事用クリップは、前記第1電線を挟持可能な挟持部、及び前記挟持部に連続し、前記間接活線工具によって把持される把持部を有する一対の帯板状の第1開閉部材と、一対の前記挟持部の先端部を開閉可能に、一対の前記挟持部の基端部側を連結する連結部材と、一対の前記挟持部の先端部が閉じる方向に力を付勢する第1付勢部材と、基端部が前記挟持部の先端部と回転自在に連結し、先端部が前記挟持部の先端部から延設すると共に、前記第2電線を挟持可能な一対の帯板状の第2開閉部材と、一対の前記第2開閉部材の先端部が閉じる方向に力を付勢する第2付勢部材と、を有し、前記絶縁シートは、前記第1電線をその外周方向から導入可能に一対の前記挟持部の先端部に向かって開口するように、両端縁が一対の前記挟持部の先端部に連結され、折り曲げ端が一対の前記挟持部の基端部に向かって一対の前記挟持部の間に配置され、一対の前記第2開閉部材は、一対の前記挟持部の先端部が閉じた状態で、一対の当該第2開閉部材の間に前記第2電線をその外周方向から導入可能な面取りを端縁に有する。
(2)前記間接活線工事用クリップは、前記挟持部が延びる方向と略直交して配置され、前記挟持部の先端部の両翼に延びると共に、前記絶縁シートの端縁と回動自在に連結する棒状部材を更に備えることが好ましい。
(3)前記第2付勢部材は、コイル部が前記棒状部材を巻装し、一方の端部が前記挟持部の先端部に係止され、他方の端部が前記第2開閉部材の基端部に係止された、捩じりコイルばねであることが好ましい。
(4)前記絶縁シートは、前記挟持部の先端部を受け入れ可能な切り欠きと、前記棒状部材を挿入可能な筒部と、を端部に有することが好ましい。
(5)本発明による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートは、前記間接活線工事用クリップを少なくとも前記絶縁シートの長手方向の両端部に備えることが好ましい。
(6)本発明による間接活線工事用クリップは、間接活線工事用クリップ付き絶縁シートに用いられることが好ましい。
本発明による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートは、第2電線となる引下げ線の縁線に向かって移動することで、第1電線となる引下げ線を覆う絶縁シートから間接活線工事用クリップを取り外すことなく、第2電線となる引下げ線の縁線を確実に支持できるので、操作性に優れている。
本発明の一実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートの構成を示す斜視分解組立図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートの構成を示す正面図であり、一対の第1及び第2開閉部材が閉じた状態図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートの構成を示す平面図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートに備わる間接活線工事用クリップの構成を示す図であり、図4(A)は、連結部を覆うバンド部材を断面で示した間接活線工事用クリップの正面図、図4(B)は、連結部を覆うバンド部材を断面で示した間接活線工事用クリップの平面図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートの構成を示す正面図であり、一対の挟持部を開いた状態図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートの構成を示す正面図であり、一対の第2開閉部材が開いた状態図である。 前記実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートに備わる間接活線工事用クリップを間接活線工具で把持した状態を示す正面図である。 従来技術による間接活線工事用クリップの正面図である。 従来技術による間接活線工事用クリップの使用例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[間接活線工事用クリップ付き絶縁シートの構成]
最初に、本発明の一実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートの構成を説明する。なお、第1電線を碍子G1と碍子G2の間に配線された引下げ線Wとし、第2電線を引下げ線の縁線Weとして(図9参照)、以下説明する。
図1は、本発明の一実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートの構成を示す斜視分解組立図である。図2は、前記実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートの構成を示す正面図であり、一対の第1及び第2開閉部材が閉じた状態図である。図3は、前記実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートの構成を示す平面図である。
図4は、前記実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートに備わる間接活線工事用クリップの構成を示す図であり、図4(A)は、連結部を覆うバンド部材を断面で示した間接活線工事用クリップの正面図、図4(B)は、連結部を覆うバンド部材を断面で示した間接活線工事用クリップの平面図である。
(全体構成)
図1から図4を参照すると、本発明の一実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シート(以下、絶縁シートと略称する)100は、長尺の絶縁シート50と間接活線工事用クリップ(以下、クリップと略称する)10を備えている。
図1から図4を参照すると、絶縁シート50は、第1電線となる引下げ線Wをその外周方向から所定の長さで覆うことができる。クリップ10は、第2電線となる引下げ線の縁線Weを絶縁シート50の上から挟持できる(図6参照)。又、クリップ10は、後述する間接活線工具となる絶縁操作棒80(図8参照)を用いて、操作できる。
(間接活線工事用クリップの構成)
(第1開閉部材の構成)
図1から図3を参照すると、クリップ10は、一対の帯板状の第1開閉部材1・2、連結部材6p、及び第1付勢部材となる捩じりコイルばね6sを備えている。一対の第1開閉部材1・2は、絶縁性を有する硬質の合成樹脂からなり、長尺の帯板状に成形している。一対の第1開閉部材1・2は、引下げ線Wを挟持可能な挟持部1a・2aと、絶縁操作棒80(図7参照)によって把持される把持部1b・2bに区分している。
図1から図5を参照すると、連結部材6pは、実体として、一対の第1開閉部材1・2の幅方向に挿通された連結ピンである。そして、この連結ピンが一対の第1開閉部材1・2から離脱しないように、連結部の周囲をゴムからなる環状のバンド部材6gで覆っている(図4(B)参照)。このように、連結部材6pは、一対の挟持部1a・2aの先端部を開閉可能に、一対の挟持部1a・2aの基端部側を連結している。
図1から図4を参照すると、捩じりコイルばね6sは、連結部材6p及び一対の把持部1b・2bに内装されている。捩じりコイルばね6sは、一対の挟持部1a・2aの先端部が閉じる方向に力を付勢している。そして、捩じりコイルばね6sの付勢力に抗して、一対の把持部1b・2bを互いに近づけると、挟持部1a・2aの先端部を開くことができる(図5参照)。一方、一対の把持部1b・2bを解放すると、捩じりコイルばね6sに付勢されて、一対の挟持部1a・2aの先端部を閉じることができる(図1又は図4(A)参照)。
図1から図4を参照すると、クリップ10は、綾目状の滑り止め加工1r・2rを一対の把持部1b・2bの外面に施している。これにより、後述する絶縁操作棒80の先端部に設けた一対の開閉アーム81a・82aで確実に把持できる(図7参照)。
図1から図4を参照すると、一方の第1開閉部材1は、緩やかに湾曲した円弧溝11を挟持部1aの内壁に形成している。同様に、他方の第1開閉部材2は、緩やかに湾曲した円弧溝21を挟持部2aの内壁に形成している。後述する絶縁シート50を介して、円弧溝11と円弧溝21の間に、引下げ線Wを導入して、一対の開閉部材1・2を閉じることで、絶縁シート50で覆って挟持できる。
又、図2又は図4を参照すると、一対の挟持部1a・2aは、円弧溝11及び円弧溝21に連続して、凹部12及び凹部22を設けている。一対の開閉部材1・2を閉じると、一対の凹部12・22の間に、後述する絶縁シート50の折り曲げ部を保持できる。
(絶縁シートの構成)
図1から図4を参照すると、絶縁シート100は、長尺の絶縁シート50と一組の棒状部材3p・3pを備えている。絶縁シート50は、一対の挟持部1a・2aの間に配置されている(図5参照)。絶縁シート50は、引下げ線Wをその外周方向から導入可能に、一対の挟持部1a・2aの先端部に向かって開口できるように、両端縁が一対の挟持部1a・2aの先端部に連結されている。又、絶縁シート50は、折り曲げ端が一対の挟持部1a・2aの基端部に向かっている(図2又は図5参照)。
図1から図4を参照すると、棒状部材3pは、一対の挟持部1a・2aの先端部に取り付けられている。棒状部材3pは、一対の挟持部1a・2aが延びる方向と略直交して配置されている。又、棒状部材3pは、一対の挟持部1a・2aの先端部の両翼に延びている。
一方、図1から図4を参照すると、絶縁シート50は、切り欠き51と筒部52を端部に有している。切り欠き51には、一対の挟持部1a・2aの先端部を受け入れることができる。筒部52には、棒状部材3pを挿入できる。
引き続き、実施形態による絶縁シート100の構成を説明する。図5は、前記実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートの構成を示す正面図であり、一対の挟持部を開いた状態図である。図6は、前記実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートの構成を示す正面図であり、一対の第2開閉部材が開いた状態図である。
(第2開閉部材の構成)
図1から図6を参照すると、クリップ10は、一対の帯板状の第2開閉部材3・4と一組の第2付勢部材となる捩じりコイルばね3s・3sを更に備えている。一対の第2開閉部材3・4は、絶縁性を有する硬質の合成樹脂からなり、長尺の帯板状に成形している。一方の第2開閉部材3は、その基端部が棒状部材3pを介して、挟持部1aの先端部と回転自在に連結している。同様に、他方の第2開閉部材4は、その基端部が棒状部材3pを介して、挟持部2aの先端部と回転自在に連結している。
図1から図6を参照すると、一方の第2開閉部材3は、その先端部が挟持部1aの先端部から延設している。同様に、他方の第2開閉部材4は、その先端部が挟持部2aの先端部から延設している。捩じりコイルばね3sは、そのコイル部が棒状部材3pを巻装している。又、捩じりコイルばね3sは、一方の端部が挟持部1a又は挟持部2aの先端部に係止され、他方の端部が第2開閉部材3又は第2開閉部材4の基端部に係止されている。捩じりコイルばね3sは、一対の第2開閉部材3・4の先端部が閉じる方向に力を付勢している。
図4から図6を参照すると、一方の第2開閉部材3は、緩やかに湾曲した円弧溝31を内壁に形成している。同様に、他方の第2開閉部材4は、緩やかに湾曲した円弧溝41を内壁に形成している。一対の円弧溝31・41の間に引下げ線の縁線Weを導入して(図6参照)、一対の第2開閉部材3・4を閉じることで、引下げ線の縁線Weを挟持できる。
図1又は図2及び図4から図6を参照すると、一方の第2開閉部材3は、傾斜した面取り32を端縁に有している。同様に、他方の第2開閉部材4は、傾斜した面取り42を端縁に有している。一対の第2開閉部材3・4は、一対の挟持部1a・2aの先端部が閉じた状態で、一対の第2開閉部材3・4の間に、引下げ線の縁線Weをその外周方向から導入できる。そして、一対の第2開閉部材3・4を閉じることで、一対の円弧溝31・41の間に引下げ線の縁線Weを挟持できる。
[間接活線工事用クリップ付き絶縁シートの作用]
次に、実施形態による絶縁シート100の構成を補足すると共に、絶縁シート100の操作方法を説明しながら、絶縁シート100の作用及び効果を説明する。図7は、前記実施形態による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートに備わる間接活線工事用クリップを間接活線工具で把持した状態を示す正面図である。
(絶縁操作棒の構成)
図7を参照すると、間接活線工具となる絶縁操作棒80(いわゆる、絶縁ヤットコ)は、長尺の主操作棒81と補助操作棒82を備えている。補助操作棒82は、主操作棒81に併設されている。主操作棒81の先端部には、一対の円弧状の開閉アーム81a・82aを取り付けている。一方の開閉アーム81aを固定アームとし、他方の開閉アーム82aを可動アームで構成している。一方の開閉アーム81aに対して、他方の開閉アーム82aが回動可能に連結している。
図7を参照すると、開閉アーム82aには、補助操作棒82の先端部が連結している。主操作棒81の手許部に設けた操作レバー(図示せず)を操作すると、主操作棒81に対して、補助操作棒82を進退できる。補助操作棒82を一方の方向に移動すると、開閉アーム81aの先端部811に対して、開閉アーム82aの先端部821を開くことができる。補助操作棒82を他方の方向に移動すると、開閉アーム81aの先端部811に対して、開閉アーム82aの先端部821を閉じることができる。
図7を参照して、クリップ10を絶縁操作棒80に取り付ける場合は、開閉アーム81aの先端部811に対して、開閉アーム82aの先端部821を閉じて、一対の把持部1b・2bを外側から挟むことができる(図4参照)。一対の挟持部1a・2aを閉じた状態では、クリップ10は、綾目状の滑り止め加工1r・2r(図1又は図4参照)を表面に施した一対の把持部1b・2bの外面が略平行に形成されているので、あらゆる方向から絶縁操作棒80でクリップ10を把持できる。
図7に示された状態から、開閉アーム81aの先端部811に対して、開閉アーム82aの先端部821を更に閉じると、一対の挟持部1a・2a及び一対の第2開閉部材3・4を開くことができる(図5参照)。そして、一対の挟持部1a・2aが開いた状態を維持しながら、引下げ線Wに向かってクリップ10を移動し、主操作棒81の手許部に設けた操作レバー(図示せず)を操作し、一対の挟持部1a・2aを閉じることで、引下げ線W又は引下げ線Wを覆う絶縁シート(図示せず)を挟持できる。
図7に示された状態から、開閉アーム81aの先端部811に対して、開閉アーム82aの先端部821を更に閉じると、一対の挟持部1a・2aを開くことができる(図5参照)。そして、一対の挟持部1a・2aが開いた状態を維持しながら、引下げ線Wに向かってクリップ10を移動し、主操作棒81の手許部に設けた操作レバー(図示せず)を操作し、一対の挟持部1a・2aを閉じることで、引下げ線Wを絶縁シート50で覆うと共に絶縁シート50の上から引下げ線Wを挟持できる(図2又は図6参照)。
次に、図2に示されるように、一対の挟持部1a・2aの先端部が閉じた状態で、一対の面取り32・42の間に、引下げ線の縁線Weをその外周方向から移動すると、一対の第2開閉部材3・4の先端部が開いて(図6参照)、引下げ線の縁線Weを一対の第2開閉部材3・4の間に、引下げ線の縁線Weをその外周方向から導入できる。そして、一対の第2開閉部材3・4を閉じることで、一対の円弧溝31・41の間に引下げ線の縁線Weを挟持できる。一対の第2開閉部材3・4から引下げ線の縁線Weを引き抜くことで、クリップ10から引下げ線の縁線Weを解放できる。
このように、実施形態による絶縁シート100は、引下げ線の縁線Weに向かってクリップ10を相対的に移動することで、引下げ線Wを覆う絶縁シート50から間接活線工事用クリップを取り外すことなく、引下げ線の縁線Weを確実に支持できるので、操作性に優れている。
図2を参照して、実施形態による絶縁シート100は、クリップ10を少なくとも絶縁シート50の長手方向の両端部に備えることが、引下げ線Wを確実に覆うと共に仮固定できるので好ましい。
本発明による間接活線工事用クリップ付き絶縁シートは、次のような効果が奏される。
(1)引下げ線を絶縁シートで覆っていても、引下げ線の縁線に確実に仮固定できる。
(2)引下げ線の縁線を仮固定するために、別のクリップを用意する必要がない。
(3)作業員が一人で引下げ線の縁線を仮固定できる。
(4)引下げ線を覆う絶縁シートからクリップを取り外す必要がないので、絶縁シートの位置がずれる心配が無くなる。
本発明は、絶縁操作棒などを用いて、無停電状態の高圧配電線を間接的に活線工事できる間接活線工事用クリップ付き絶縁シートを開示したが、本発明に用いた間接活線工事用クリップは、間接活線工事用に限定されることなく、他の分野でも応用されることが期待される。
1・2 一対の第1開閉部材
1a・2a 一対の挟持部
1b・2b 一対の把持部
3・4 一対の第2開閉部材
3p 棒状部材
3s 捩じりコイルばね(第2付勢部材)
6p 連結部材
6s 捩じりコイルばね(第1付勢部材)
10 クリップ(間接活線工事用クリップ)
32 面取り
42 面取り
50 絶縁シート
80 絶縁操作棒(間接活線工具)
81a・82a 一対の開閉アーム
100 絶縁シート(間接活線工事用クリップ付き絶縁シート)
W 引下げ線(第1電線)
We 引下げ線の縁線(第2電線)

Claims (6)

  1. 第1電線をその外周方向から所定の長さで覆う長尺の絶縁シートと、
    一対の開閉アームを先端部に有する間接活線工具を用いて操作し、前記第1電線を前記絶縁シートの上から挟持できると共に、第2電線を挟持可能な間接活線工事用クリップと、を備える間接活線工事用クリップ付き絶縁シートであって、
    前記間接活線工事用クリップは、
    前記第1電線を挟持可能な挟持部、及び前記挟持部に連続し、前記間接活線工具によって把持される把持部を有する一対の帯板状の第1開閉部材と、
    一対の前記挟持部の先端部を開閉可能に、一対の前記挟持部の基端部側を連結する連結部材と、
    一対の前記挟持部の先端部が閉じる方向に力を付勢する第1付勢部材と、
    基端部が前記挟持部の先端部と回転自在に連結し、先端部が前記挟持部の先端部から延設すると共に、前記第2電線を挟持可能な一対の帯板状の第2開閉部材と、
    一対の前記第2開閉部材の先端部が閉じる方向に力を付勢する第2付勢部材と、を有し、
    前記絶縁シートは、前記第1電線をその外周方向から導入可能に一対の前記挟持部の先端部に向かって開口するように、両端縁が一対の前記挟持部の先端部に連結され、折り曲げ端が一対の前記挟持部の基端部に向かって一対の前記挟持部の間に配置され、
    一対の前記第2開閉部材は、一対の前記挟持部の先端部が閉じた状態で、一対の当該第2開閉部材の間に前記第2電線をその外周方向から導入可能な面取りを端縁に有する間接活線工事用クリップ付き絶縁シート。
  2. 前記間接活線工事用クリップは、前記挟持部が延びる方向と略直交して配置され、前記挟持部の先端部の両翼に延びると共に、前記絶縁シートの端縁と回動自在に連結する棒状部材を更に備える請求項1記載の間接活線工事用クリップ付き絶縁シート。
  3. 前記第2付勢部材は、コイル部が前記棒状部材を巻装し、一方の端部が前記挟持部の先端部に係止され、他方の端部が前記第2開閉部材の基端部に係止された、捩じりコイルばねである請求項2記載の間接活線工事用クリップ付き絶縁シート。
  4. 前記絶縁シートは、前記挟持部の先端部を受け入れ可能な切り欠きと、前記棒状部材を挿入可能な筒部と、を端部に有する請求項2又は3記載の間接活線工事用クリップ付き絶縁シート。
  5. 前記間接活線工事用クリップを少なくとも前記絶縁シートの長手方向の両端部に備える請求項1から4のいずれかに記載の間接活線工事用クリップ付き絶縁シート。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の間接活線工事用クリップ付き絶縁シートに用いられる間接活線工事用クリップ。
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