JP6485740B2 - 絶縁ヤットコ用の先端工具 - Google Patents

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本発明は、絶縁ヤットコに取り付けられる絶縁ヤットコ用の先端工具に関する。
従来から、作業者が充電状態の架線に直接触れることなく作業を行う間接活線工法によって、種々の工事が行われている。
そして、間接活線工法による工事では、例えば、図7に示すように、架線C1に分岐線C2を電気的に接続する作業が行われることがある。この場合、絶縁ヤットコYによって保持した圧縮スリーブSに架線C1と分岐線C2とを電気的に接続することがある。
絶縁ヤットコYは、互いに接離可能な一対の把持部Y1を備える。また、絶縁ヤットコYは、絶縁性を有する長尺な絶縁棒であって、長手方向における一端に対して一対の把持部Y1のうちの一方の把持部Y1が固定される絶縁棒と、一対の把持部Y1のうちの他方の把持部Y1に固定される操作棒であって、該他方の把持部Y1を前記一方の把持部Y1に接離させる操作棒とを有する(例えば、特許文献1参照)。
圧縮スリーブSは、それぞれが相反する方向に向けて開放する一対の凹部S10,S11が形成されるスリーブ本体S1と、該スリーブ本体S1から延出し且つ傾倒可能な一対のリブS2,S3とを有する。
一方のリブ(以下、第一のリブという)S2は、一方の凹部(以下、第一の凹部という)S10が開放する方向に向けて延出する。そして、他方のリブ(以下、第二のリブという)S3は、他方の凹部(以下、第二の凹部という)S11が開放する方向に向けて延出する(例えば、特許文献2参照)。
この種の圧縮スリーブSによって架線C1と分岐線C2とを電気的に接続するにあたり、まず、架線C1と分岐線C2とが圧縮スリーブSに仮止めされる。
より具体的に説明する。絶縁ヤットコYの各把持部Y1によってスリーブ本体S1を挟み込む。そして、絶縁ヤットコYに保持させた圧縮スリーブSを架線C1に接近させる。さらに、第一の凹部S10内に架線C1(架線C1の導電部)を配置し、第二の凹部S11内に分岐線C2(分岐線C2の導電部)を配置する。
この状態において、第一のリブS2を傾倒させると、スリーブ本体S1における第一の凹部S10を画定する部分と第一のリブS2とによって架線C1が抱え込まれる。そして、第二のリブS3を傾倒させると、スリーブ本体S1における第二の凹部S11を画定する部分と第二のリブS3とによって分岐線C2が抱え込まれる。これにより、架線C1と分岐線C2とが圧縮スリーブSに仮止めされる。
ところで、上述の作業では、作業者が圧縮スリーブSを見上げながら作業を行うため、架線C1の上方に位置する第一のリブS2にアクセスすることが困難である。従って、上述の作業では、架線C1の上方に位置する第一のリブS2を適正に傾倒させることが困難であった。
特開2009−158311号公報 特開2009−050054号公報
そこで、架線の上方に位置する圧縮スリーブのリブを容易に傾倒させることができる絶縁ヤットコ用の先端工具を提供することを課題とする。
本発明の絶縁ヤットコ用の先端工具は、絶縁ヤットコの一対の把持部のそれぞれに着脱可能な一対の取付部材であって、架線を配置する第一の凹部が形成されたスリーブ本体を有する圧縮スリーブをそれぞれの間に配置可能な一対の取付部材を備え、前記一対の取付部材のそれぞれは、前記第一の凹部が開放する方向及び前記第一の凹部内に配置された架線の軸線方向のそれぞれに直交する方向において前記スリーブ本体に対向させる挟持部を有し、前記一対の取付部材のうちの何れか一方の取付部材は、前記第一の凹部が開放する方向において前記スリーブ本体から延出する第一のリブを傾倒させる押圧部材を備え、該押圧部材は、前記第一のリブに当接しつつ前記第一の凹部上に移動可能な押部を有する。
上記構成の絶縁ヤットコ用の先端工具によれば、絶縁ヤットコの一対の把持部のそれぞれに着脱可能な一対の取付部材を備えるため、該一対の取付部材のそれぞれを別々の把持部に取り付けることができる。
一対の取付部材のそれぞれは、第一の凹部が開放する方向及び第一の凹部内に配置された架線の軸線方向のそれぞれに直交する方向においてスリーブ本体に対向させる挟持部を有するため、絶縁ヤットコの一対の把持部のそれぞれを互いに接離させることによって、各挟持部を互いに接離させることができる。
そのため、上記構成の絶縁ヤットコ用の先端工具では、一対の取付部材のそれぞれの挟持部の間にスリーブ本体が配置された状態において、一対の把持部のそれぞれを互いに接近させると、該スリーブ本体が一対の挟持部のそれぞれに挟み込まれる。このようにして、上記構成の絶縁ヤットコ用の先端工具は、一対の挟持部によって圧縮スリーブを保持することができる。
さらに、上記構成の絶縁ヤットコ用の先端工具では、前記一方の取付部材が第一のリブを傾倒させる押圧部材を備え、さらに、該押圧部材が第一のリブに当接しつつ第一の凹部上に移動可能な押部を有するため、押部を第一の凹部上に移動させることによって第一のリブを傾倒させることができる。
従って、上記構成の絶縁ヤットコ用の先端工具は、架線の上方に位置する圧縮スリーブのリブ(第一のリブ)を容易に傾倒させることができる。
本発明の絶縁ヤットコ用の先端工具の一態様として、前記一方の取付部材は、前記スリーブ本体から前記第一のリブが延出する方向とは反対側に向けて延出する第二のリブを傾倒させる押上部材を備え、該押上部材は、前記第二のリブに当接しつつ、前記スリーブ本体に形成された第二の凹部であって、前記スリーブ本体における前記第一の凹部とは相反する方向に向けて開放する第二の凹部に対応する位置に移動可能な押上部を有するようにしてもよい。
上記構成の絶縁ヤットコ用の先端工具によれば、前記一方の取付部材の押上部材が第二のリブに当接しつつ第二の凹部に対応する位置に移動可能な押上部を有するため、押部を第二の凹部に対応する位置に移動させることによって、第二のリブを傾倒させることができる。従って、上記構成の絶縁ヤットコ用の先端工具は、第一のリブに加えて、第二のリブを傾倒させることもできる。
本発明の絶縁ヤットコ用の先端工具の他態様として、前記一対の取付部材のうちの何れか他方の取付部は、前記押上部を前記第二の凹部に対応する位置に移動した状態で維持するロック部材を有する。
このようにすれば、押上部を第二の凹部に対応する位置に移動した状態で維持することができる。そのため、上記構成の絶縁ヤットコ用の先端工具は、第二のリブを傾倒させた状態を確実に維持できる。
本発明の絶縁ヤットコ用の先端工具の別の態様として、前記押圧部材は、前記押部から延出するレバー部を有し、前記押部と、該レバー部とは、互いに相反する方向に延出するようにしてもよい。
このようにすれば、押部が架線の上方に向けて延出する状態において、レバー部が架線の下方に向けて延出した状態になる。そのため、上記構成の絶縁ヤットコ用の先端工具は、押部によって第一のリブを傾倒させるにあたり、レバー部に対して容易にアクセスできる。
以上のように、本発明の絶縁ヤットコ用の先端工具によれば、架線の上方に位置する圧縮スリーブのリブを容易に傾倒させることができるという優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係る絶縁ヤットコ用の先端工具の側面図である 図2は、同実施形態に係る絶縁ヤットコ用の先端工具を一方の取付部材側から見た図である。 図3は、同実施形態に係る絶縁ヤットコ用の先端工具を他方の取付部材側から見た図である。 図4は、同実施形態に係る絶縁ヤットコ用の先端工具を一方の取付部材側から見た図であって、押圧部材を取り外した状態の図である。 図5は、同実施形態に係る絶縁ヤットコ用の先端工具の説明図であって、第一のリブを傾倒させた状態の説明図である。 図6は、同実施形態に係る絶縁ヤットコ用の先端工具の説明図であって、第二のリブを傾倒させた状態の説明図である。 図7は、絶縁ヤットコに保持させた圧縮スリーブに架線と分岐線とを仮止めしている状態の説明図であって、第一のリブを傾倒させた状態の説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る絶縁ヤットコ用の先端工具(以下、先端工具とする)について、添付図面を参照しつつ説明を行う。本実施形態に係る先端工具は、圧縮スリーブによって架線と分岐線とを電気的に接続する作業において用いられる。
まず、本実施形態において、先端工具が作業対象とする圧縮スリーブについて説明する。
図5に示すように、圧縮スリーブSは、それぞれが相反する方向に向けて開放する一対の凹部S10,S11が形成されたスリーブ本体S1と、該スリーブ本体S1から延出し且つ傾倒可能な一対のリブS2,S3とを有する。
一方のリブ(以下、第一のリブという)S2は、一方の凹部(以下、第一の凹部という)S10が開放する方向に向けて延出する。そして、他方のリブ(以下、第二のリブという)S3は、他方の凹部(以下、第二の凹部という)S11が開放する方向に向けて延出する。
図1に示すように、本実施形態に係る先端工具1は、絶縁ヤットコYの一対の把持部Y1のそれぞれに着脱可能な一対の取付部材2であって、圧縮スリーブSをそれぞれの間に配置可能な一対の取付部材2を備える。
一対の取付部材2のそれぞれは、第一の凹部S10が開放する方向(以下、第一方向とする)及び第一の凹部S10内に配置された架線C1の軸線方向(以下、第二方向とする)のそれぞれに直交する方向(以下、第三方向とする)においてスリーブ本体S1に対向させる挟持部20を有する。また、一対の取付部材2のそれぞれは、把持部Y1を挿入可能な凹部が形成される挿入部21を有する。
図2に示すように、一対の取付部材2のそれぞれは、後述する押圧部材25を挿入部21に連結可能な連結部(以下、第一の連結部とする)22を有する。さらに、一対の取付部材2のそれぞれは、後述する押上部材26を挿入部21に連結可能な連結部(以下、第二の連結部とする)23を有する。また、図1に戻り、取付部材2は、挿入部21の凹部に挿入された把持部Y1を抜け止めする抜止部24を有する。
挟持部20は、第三方向においてスリーブ本体S1に対向する対向面200を有する。そのため、本実施形態に係る先端工具1は、一対の挟持部20のそれぞれの対向面200によってスリーブ本体S1を挟み込むことができる。
挿入部21には、絶縁ヤットコYの把持部Y1を挿入可能な凹部が形成される。挿入部21は、凹部が開口する基端と、該基端とは反対側の先端とを有する。
図2、及び図4に示すように、第一の連結部22は、挿入部21から延出する一対の壁部220を有する。一対の壁部220のそれぞれは、第三方向において互いに間隔をあけて配置される。一対の壁部220のそれぞれには、互いが並ぶ方向において貫通する貫通穴220aが形成される。
第二の連結部23は、挿入部21の一部によって構成される。より具体的に説明する。第二の連結部23は、第三方向において互いに間隔をあけて配置される一対の装着部230を有する。一対の装着部230のそれぞれには、互いが並ぶ方向において貫通する貫通穴230aが形成される。
図1に示すように、抜止部24は、筒状であり且つ軸線方向における一方の開口が挿入部21の凹部に連通する筒部240と、該筒部240内に挿入され且つ筒部240の軸線方向においてスライド可能な抜止ピン241と、該抜止ピン241を挿入部21の凹部に向けて(筒部240の軸線方向における他方の開口から筒部240の一方の開口に向けて)該抜止ピン241を付勢する付勢部材242とを有する。
筒部240の内周面には、軸心方向に沿って延びる案内溝(図示しない)が形成される。
抜止ピン241は、軸状のピン本体241aであって、軸心方向において一端、及び該一端とは反対側の他端を有するピン本体241aと、該ピン本体241aの一端に連続し且つ外径が筒部240の内径よりも大きい頭部241bと、ピン本体241aから径方向外方向に向けて延出し且つ案内溝内に配置される受部(図示しない)とを有する。
ピン本体241aの長さは、筒部240の軸心方向における長さよりも長い。そのため、抜止ピン241は、筒部240の軸心方向においてスライドすることによって、ピン本体241aの他端が筒部240から挿入部21の凹部内に進出した状態と、ピン本体241aの他端が挿入部21の凹部内から筒部240内に退避した状態とに切り替わる。
付勢部材242は、筒部240内に配置される。付勢部材242は、受部を筒部240の他方の開口に向けて付勢する。
図1、及び図2に示すように、一対の取付部材2のうちの一方の取付部材2は、第一のリブS2を傾倒させる押圧部材25を備える。また、前記一方の取付部材2は、第二のリブS3を傾倒させる押上部材26を備える。このように、本実施形態に係る先端工具1では、前記一方の取付部材2に対して押圧部材25と、押上部材26とが連結される。
押圧部材25は、第一のリブS2に当接しつつ第一の凹部S10上に移動可能な押部250を有する。また、押圧部材25は、押部250から延出するレバー部251とを有する。
押部250は、一方の取付部材2に回転可能に取り付けられる。より具体的に説明する。押部250は、圧縮スリーブSの第一のリブS2に当接する当接面を有する押部本体250aと、該押部本体250aの当接面から突出する突出部250bとを有する。
押部本体250aは、レバー部251につながる基端と、該基端とは反対側の先端とを有する。押部本体250aは、平板状である。また、押部本体250aは、基端と先端とが並ぶ方向と直交する方向において長手をなす。
突出部250bは、湾曲する。より具体的に説明する。突出部250bは、当接面から延出するにつれて押部本体250aの先端側に変位するように湾曲する。突出部250bは、第二方向において長手をなす。なお、突出部250bは、押部250が第一の凹部S10上に移動した状態において、該第一の凹部S10内に位置することが好ましい。このようにすれば、押圧部材25は、第一のリブS2を第一の凹部S10内に折り込むようにして傾倒させることができる。
レバー部251は、押部本体250aの基端から延出するアーム部251aと、該アーム部251aの先端に連続する操作部251bとを有する。操作部251bは、アーム部251aが延びる方向と直交する方向に延びる。
アーム部251aには、基端と先端とが並ぶ方向と直交する方向において、貫通する挿通穴251cが形成される。アーム部251aは、前記一方の取付部材2における各壁部220の間に配置される。そして、アーム部251aの挿通穴251cには、前記一方の取付部材2における各壁部220の貫通穴220aに挿通させた支軸P1が挿通される。これにより、押圧部材25は、前記一方の取付部材2に対して回転可能に構成される。
本実施形態に係る押圧部材25では、押部250と、レバー部251とは、互いに相反する方向に延出する。より具体的に説明する。レバー部251のアーム部251aは、押部本体250aの基端から押部本体250aの先端とは反対側に向けて延出する。
押上部材26は、第二のリブS3に当接しつつ第二の凹部S11に対応する位置に移動可能な押上部260を有する。また、押上部材26は、押上部260につながる被係合部261を有する。さらに、本実施形態に係る押上部材26は、押上部260につながり且つ前記一方の取付部材2に対して回転可能に取り付けられる被取付部材262を有する。
押上部260は、一方の取付部材2に回転可能に取り付けられる。より具体的に説明する。押上部260は、圧縮スリーブSの第二のリブS3に当接する当接面を有する押上部本体260aと、該押上部本体260aの当接面から突出する突起部260bとを有する。
押上部本体260aは、被取付部材262につながる基端と、該基端とは反対側の先端とを有する。また、押上部本体260aは、基端と該基端とが並ぶ方向と直交する方向において長手をなす。
突起部260bは、湾曲する。より具体的に説明する。突起部260bは、当接面から延出するにつれて押部本体250aの先端側に変位するように湾曲する。突起部260bは、第二方向において長手をなす。なお、突起部260b、押上部260が第二の凹部S11に対応する位置に移動した状態において、該第二の凹部S11内に位置することが好ましい。このようにすれば、押上部材26は、第二のリブS3を第二の凹部S11内に折り込むようにして傾倒させることができる。
被係合部261は、押上部260の第二端から延出する延出部261aと、該延出部261aに形成される歯部261bとを有する。
被取付部材262は、第三方向において互いに間隔をあけて配置される一対の被支持部262aを有する。一対の被支持部262aの間には、一対の装着部230のそれぞれが配置される。そして、一対の被支持部262aのそれぞれには、個別の支軸P2が挿通される(図4参照)。
前記一対の取付部材2のうちの何れか他方の取付部材2は、押上部260を第二の凹部S11に対応する位置に移動した状態で維持するロック部材27を有する。
図1、及び図3に示すように、ロック部材27は、押上部260が第二の凹部S11に対応する位置に配置された状態において該被係合部261に係合可能な係合部270を有する。また、ロック部材27は、前記他方の取付部材2に固定される固定部271と、該固定部271と係合部270とにつながり且つ弾性を有する弾性部272とを有する。
係合部270は、弾性部272が取り付けられるベース270aと、該ベース270aに形成される突起部270bとを有する。係合部270の突起部270bと、被係合部261の歯部261bとは、互いに係合可能である。
弾性部272は、例えば、板ばねによって構成される。
本実施形態に係る先端工具1は、以上の通りである。続いて、本実施形態に係る先端工具1の使用方法について、図面を参照しつつ説明を行う。なお、本実施形態では、図5に示すように、圧縮スリーブSによって架線C1と分岐線C2とを電気的に接続する作業を一例に挙げて、先端工具1の使用方法を説明する。
まず、一対の取付部材2のそれぞれを個別の把持部Y1に取り付ける。本実施形態では、前記一方の取付部材2の挿入部21に一方の把持部Y1を挿入し、前記他方の取付部材2の挿入部21に他方の把持部Y1を挿入する。
そして、一対の挟持部20の間に圧縮スリーブSを介在させた状態において、各把持部Y1を互いに接近させる。これにより、一対の挟持部20の対向面200によって、圧縮スリーブSを挟み込む。そして、圧縮スリーブSを架線C1に接近させる。さらに、第一の凹部S10内に架線C1を配置し、第二の凹部S11内に架線C1を配置する。
この状態において、絶縁ヤットコYによって圧縮スリーブSを保持しつつ、別の間接活線工具によって、レバー部251を上方に押し上げると、押部250が第一のリブS2に当接しながらスリーブ本体S1の第一の凹部S10に対応する位置に移動する。すなわち、押部250によって、第一のリブS2が押圧される。このようにして、押部250が第一のリブS2を傾倒させる。これにより、第一の凹部S10内の架線C1が第一のリブS2によって抱え込まれる。
さらに、図6に示すように、間接活線工具によって、押上部260を上方に押し上げると、押上部260が第二のリブS3に当接しながらスリーブ本体S1の第二の凹部S11に対応する位置に移動する。すなわち、押上部260によって、第二のリブS3が押圧される。このようにして、押上部260が第二のリブS3を傾倒させる。これにより、第二の凹部S11内の分岐線C2が第二のリブS3によって抱え込まれる。
このとき、ロック部材27の係合部270と、押上部材26の被係合部261とを互いに係合させると、押上部260が第二の凹部S11に対応する位置に配置された状態で維持される。
以上のように、本実施形態に係る先端工具1は、前記一方の取付部材2の押圧部材25が第一のリブS2に当接しつつ第一の凹部S10上に移動可能な押部250を有するため、押部250を第一の凹部S10上に移動させることによって第一のリブS2を傾倒させることができる。従って、先端工具1は、架線C1の上方に位置する圧縮スリーブSのリブ(本実施形態では、第一のリブS2)を容易に傾倒させることができる。
また、先端工具1では、押上部260が第二のリブS3に当接しつつ、第二の凹部S11に対応する位置に移動可能であるため、該押上部260を第二の凹部S11に対応する位置に移動させることによって、第二のリブS3を傾倒させることができる。従って、先端工具1は、第一のリブS2に加えて、架線C1(分岐線C2)の下方に位置する第二のリブS3を傾倒させることもできる。
そして、先端工具1は、第一のリブS2に加えて、第二のリブS3も適正に傾倒させることができる。そして、先端工具1は、係合部270を被係合部261に係合させることによって、押上部260を第二の凹部S11に対応する位置に配置した状態を維持できる。そのため、第二のリブS3を傾倒させた状態を確実に維持できる。従って、先端工具1は、圧縮スリーブSに仮止めした分岐線C2が第二の凹部S11内から外れてしまうことを防止することができる。
押圧部材25は、押部250から延出するレバー部251を備えるため、レバー部251の状態を確認しながら架線C1よりも上方に位置する第一のリブS2を傾倒させることができる。すなわち、先端工具1は、延出部261aの状態によって押部250の把握できるため、架線C1の上方に位置する圧縮スリーブSの第一のリブS2を適正に傾倒させることができる。
また、押圧部材25において、押部250と、レバー部251とは、互いに相反する方向に延出するため、押部250が架線C1の上方に向けて延出する状態において、レバー部251が架線C1の下方に向けて延出した状態になる。そのため、先端工具1は、押部250によって第一のリブS2を傾倒させるにあたり、レバー部251に対して容易にアクセスできる。
押圧部材25の突出部250bは、当接面から延出するにつれて押部本体250aの先端側に変位するように湾曲するため、第一のリブS2を円滑に傾倒させることができる。
また、押上部材26の突起部260bは、当接面から延出するにつれて押部本体250aの先端側に変位するように湾曲するため、第二のリブS3を円滑に傾倒させることができる。
なお、本発明の先端工具は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を行うことは勿論である。
上記実施形態において、先端工具1は、第一のリブS2及び第二のリブS3を有する圧縮スリーブSを作業対象とするが、例えば、先端工具1は、第一のリブS2のみを有する圧縮スリーブSを作業対象としてもよい。
上記実施形態における先端工具1は、押圧部材25と、押上部材26とを備えていたが、この構成に限定されるものではない。例えば、先端工具1は、押上部材26を備えていなくてもよい。すなわち、先端工具1は、第一のリブS2のみを傾倒させるように構成されていてもよい。この場合、先端工具1は、ロック部材27も備えていなくてもよい。
上記実施形態における先端工具1では、一方の取付部材2に対して押圧部材25と、押上部材26とが取り付けられていたが、この構成に限定されるものではない。例えば、先端工具1は、他方の取付部材2に対して押圧部材25と、押上部材26とが取り付けられていてもよい。この場合、先端工具1では、ロック部材27が前記一方の取付部材2に取り付けられる。
上記実施形態における先端工具1では、押部250と、レバー部251とは、互いに相反する方向に延出するが、この構成に限定されない。例えば、押部250と、レバー部251とは、互いに交差する方向に延出してもよい。
上記実施形態において、先端工具1は、押圧部材25と、押上部材26とを備えるが、この構成に限定されない。例えば、先端工具1は、押上部材26を備えていなくてもよい。この場合、先端工具1は、ロック部材27を備えていなくてもよい。
上記実施形態において、各挟持部20の対向面200のそれぞれは、対向面200をスリーブ本体S1を挟み込んでいる状態において、互いに平行又は略平行となることが好ましい。なお、本実施形態における各挟持部20の対向面200は、平面状に形成されるが、この構成に限定されない。例えば、各挟持部20の対向面200は、湾曲していてもよい。この場合、各挟持部20の対向面200は、スリーブ本体S1の外形に沿って湾曲することが好ましい。
上記実施形態において、特に言及しなかったが、挟持部20は、一対の取付部材2に対して別体であってもよいし、一対の取付部材2に対して一体的に形成されていてもよい。
1…先端工具、2…取付部材、20…挟持部、21…挿入部、22…連結部、23…連結部、24…抜止部、25…押圧部材、26…押上部材、27…ロック部材、200…対向面、220…壁部、220a…貫通穴、230…装着部、230a…貫通穴、240…筒部、241…抜止ピン、241a…ピン本体、241b…頭部、242…付勢部材、250…押部、250a…押部本体、250b…突出部、251…レバー部、251a…アーム部、251b…操作部、251c…挿通穴、260…押上部、260a…押上部本体、260b…突起部、261…被係合部、261a…延出部、261b…歯部、262…被取付部材、262a…被支持部、270…係合部、270a…ベース、270b…突起部、271…固定部、272…弾性部、C1…架線、C2…分岐線、P1…支軸、P2…支軸、S…圧縮スリーブ、S1…スリーブ本体、S10…第一の凹部、S11…第二の凹部、S2…第一のリブ、S3…第二のリブ、Y…絶縁ヤットコ、Y1…把持部

Claims (4)

  1. 絶縁ヤットコの一対の把持部のそれぞれに着脱可能な一対の取付部材であって、架線を配置する第一の凹部が形成されたスリーブ本体を有する圧縮スリーブをそれぞれの間に配置可能な一対の取付部材を備え、前記一対の取付部材のそれぞれは、前記第一の凹部が開放する方向及び前記第一の凹部内に配置された架線の軸線方向のそれぞれに直交する方向において前記スリーブ本体に対向させる挟持部を有し、前記一対の取付部材のうちの何れか一方の取付部材は、前記第一の凹部が開放する方向において前記スリーブ本体から延出する第一のリブを傾倒させる押圧部材を備え、該押圧部材は、前記第一のリブに当接しつつ前記第一の凹部上に移動可能な押部を有する絶縁ヤットコ用の先端工具。
  2. 前記一方の取付部材は、前記スリーブ本体から前記第一のリブが延出する方向とは反対側に向けて延出する第二のリブを傾倒させる押上部材を備え、該押上部材は、前記第二のリブに当接しつつ、前記スリーブ本体に形成された第二の凹部であって、前記スリーブ本体における前記第一の凹部とは相反する方向に向けて開放する第二の凹部に対応する位置に移動可能な押上部を有する請求項1に記載の絶縁ヤットコ用の先端工具。
  3. 前記一対の取付部材のうちの何れか他方の取付部は、前記押上部を前記第二の凹部に対応する位置に移動した状態で維持するロック部材を有する請求項2に記載の絶縁ヤットコ用の先端工具。
  4. 前記押圧部材は、前記押部から延出するレバー部を有し、前記押部と、該レバー部とは、互いに相反する方向に延出する請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の絶縁ヤットコ用の先端工具。
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