JP5694400B2 - 電線防護具 - Google Patents

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Description

本発明は、電線防護具に関する。
活線作業を行う際に電線を保護するための装置として、例えば、電線に取り付けられる防護管が知られている(例えば特許文献1および2)。
特開2000−188816号公報 特開2003−289615号公報
一般に、特許文献1および2に記載された防護管を含め、電線防護管は、その軸方向に一定の長さを持ち、その長さを任意に調節することはできない。そのため、防護管の軸方向の長さが保護すべき電線の軸方向の長さよりも長い場合には、その防護管は電線に取り付けられない。鋏などで切断することができるタイプの防護管であれば、保護すべき電線に装着できるものの、例えば、ヤットコや絶縁棒などの道具を用いて行う間接活線作業において、防護管を切断することは手間である。また、防護管の切断という手法は、防護管の繰り返し利用に適さない。
前述した課題を解決する主たる本発明は、活線作業を行う際に電線を覆うように装着される電線防護具であって、前記電線の軸方向に沿って伸縮可能で、両端が開口する管部を備え、前記管部は、軟質のシート部材で形成され、前記電線が前記管部の内側に挿入されるとともに前記管部の内側に保持されるように、前記管部の軸方向に沿って形成される隙間部を有し、前記管部の外側に挿入孔を有し、前記電線の軸方向に沿って、前記電線の軸方向と直交する方向の径が第1径から前記第1径とは異なる第2径へ変化した後に前記第2径から前記第1径へ変化する蛇腹形状を呈し、前記管部の前記第1径と前記第2径のうち大きい径となる部分に設けられ、前記隙間部を閉じる方向に弾性付勢される環状部材と、前記管部の両端の開口に取り付けられ、前記電線を前記管部の内側に挿入するときに前記隙間部を開き、前記電線を前記管部の内側に保持するときに前記隙間部を閉じるとともに前記電線を挟持する一対の開閉部材と、前記一対の開閉部材の少なくとも一方に設けられ、前記管部の外側を前記管部の反対側の開口に向かって延伸するピンと、を更に備え、前記ピンが前記挿入孔に挿入された状態で、前記一対の開閉部材は前記隙間部を開閉する
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、電線防護具の軸方向の長さを、保護すべき電線の軸方向の長さに応じて任意に調節することができる。
本発明の第1実施形態における電線防護具を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における電線防護具の(a)長手方向に伸長した状態および(b)縮んだ状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態における電線防護具を図2のA−A線で切った断面図である。 本発明の第1実施形態における電線防護具を図2のB−B線で切った断面図である。 本発明の第1実施形態における電線防護具を、隙間部を開いた状態で、図2のA−A線で切った断面図である。 本発明の第1実施形態における電線防護具を、隙間部を開いた状態で、図2のB−B線で切った断面図である。 本発明の第2実施形態における電線防護具を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態における電線防護具の(a)長手方向に伸長した状態および(b)縮んだ状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態における電線防護具を図8のC−C線で切った断面図である。 本発明の第2実施形態における電線防護具を図8のD−D線で切った断面図である。 本発明の第1及び第2実施形態における電線防護具の1つの開閉部材の(a)閉じた状態および(b)開いた状態を示す正面図である。 本発明の第1及び第2実施形態における電線防護具の1つの開閉部材の他の一例を示す側面図である。 本発明の第1及び第2実施形態における電線防護具のリング部材の他の一例を示す正面図である。 本発明の第1実施形態における電線防護具の使用方法の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態における電線防護具の使用方法の一例を示す図である。 本発明の第3実施形態における電線防護具を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態における電線防護具を分解した状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態における電線防護具の断面図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
[第1実施形態]
===構成===
以下、図1ないし図6及び図11を参照して、本実施形態における電線防護具について説明する。なお、本実施形態では、図1に示すように、管部2の長手方向をy軸方向とし、鉛直方向をz軸方向とし、y軸およびz軸に直交する方向をx軸方向とする。
図1は、本実施形態における電線防護具を示す斜視図であって、破線で示される電線をその内側に保持した状態を表す。
電線防護具1は、活線作業を行う際に電線5を覆うように装着されて電線を防護する装置であり、管部2と一対の開閉部材3とを備えている。
<管部の構成>
管部2は、電線5を管部2の内側に挿入するとともに管部2の内側に保持するためのものであって、軟質のシート部材22で形成されている。
軟質のシート部材22は、例えば、いわゆるブルーシートのように、ポリエチレンなどの合成樹脂からなるシート状の部材であって、弾性に乏しく、管部2の長手方向及び径方向(X軸とZ軸で形成される面の方向)に作用する力によって、その力の方向に容易に変形する。また、軟質のシート部材22は、図2に示されるように、電線5の軸方向と直交する方向の径が径φ1からその径より大きい径φ2へ変化した後に径φ2から径φ1へ変化することを、電線5の軸方向に沿って繰り返し、蛇腹形状を呈している。なお、後述するように、軟質のシート部材22の径φ2に相当する部分には、硬質のリング部材23が設けられている。それゆえ、管部2は電線5の軸方向に沿って伸縮自在である。
軟質のシート部材22は更に、その両端を開口するとともに、管部2の長手方向に沿って隙間部21を備えている。上述のように軟質のシート部材22の径φ2に相当する部分には硬質のリング部材23が設けられているが、このリング部材23は、隙間部21を閉じる方向に弾性付勢される環状の部材である。リング部材23は、図4に示されるように、電線5をその内側に挿入するとともに内側に保持するための切り口23aを備えており、この切り口23aのx軸方向の幅は、電線5の径より小さいが、弾性変形して、電線5の径より大きく開く。そのため、隙間部21によって形成される隙間は、リング部材23の弾性変形および後述する一対の開閉部材3のx軸方向の開閉に伴って、広がったり狭まったりする。よって、隙間部21は、それを介して電線が管部2の内側に挿入されるとともに、電線を管部2の内側に保持する。
なお、管部2が絶縁性の材料で形成される必要はないが、絶縁性を有する材料で形成される場合には、本防護具を感電を防止するために利用することも可能である。
また、リング部材23に所定の付勢を与える他の構成として、図13のように、リング部材23を、切り口23aと反対側の端部を回転自在に結合した2つの弧状部材で構成するとともに、回転軸にまきばねを取り付けて切り口23aを閉じる方向に付勢することも可能である。
<開閉部材の構成>
一対の開閉部材3は、隙間部21を開閉するとともに電線5を挟持するための部材であり、管部2の長手方向の両端にそれぞれ取り付けられている。
開閉部材3は、図11に示すように、それぞれアーム部31と把持部32とを備えた1対の挟み片が、軸33の周りに回転自在に連結されて構成されている。一対のアーム部31は電線5を挟持するための部分であって、おのおの弧状部31aと半円形状の電線保持部31bとを有する。電線保持部31bは、例えば発泡性の素材で形成されており、弧状部31aの内側に例えば接着剤で接着されている。一対の電線保持部31bは、略平坦な面を内側にして対向しており、開閉部材3が電線5を保持する際には、一対の電線保持部31bの略平坦な面を電線5に沿って変形させつつ、電線5を挟む。よって、一対の電線保持部31bが電線5を挟むと、電線防護具1と電線5との位置関係は維持される。
開閉部材3は、アーム部31を閉じるように付勢されている。従って、一対の把持部32を閉じる(つまり、一対の把持部32の、軸33とは反対側の端部32a同士が近付く)ことで一対のアーム部31が開き、一対の把持部32を開けば一対のアーム部31は閉じる。また、把持部32の軸33とは反対側の端部32aは、図1に示すように開口しており、ヤットコなどの作業具のアーム部分の先端が挿入可能になっている。そのため、開閉部材3の一対の把持部32に設けられた開口に例えばヤットコのアーム部分の先端を挿入すれば、開閉部材3は、ヤットコの移動とともに移動し、また、ヤットコの開閉と連動して閉開する。
なお、図12に示すように、開閉部材3の把持部は、管部2の長手方向(x軸方向)に沿って、管部2の長手方向の長さの半分に至るほどに肉厚に形成されていてもよい。このような構成により、後述する電線5への装着のためにリング部材23の切り口23aをリング部材23の弾性力に抗して開かせる際に、リング部材23を下支えすることができ、よって、切り口23aを開くことがより容易になる。
===使用方法===
以下、図14を参照して、本実施形態における電線防護具の使用方法について説明する。図14(a)および(b)は本実施形態における電線防護具の使用方法の一例を示す。
まず、電線防護具1を、図2(b)のように管部2をその長手方向に縮めた状態にする。そして、電線防護具1がヤットコを用いて間接活線作業により取り付けられる場合には、一対の開閉部材3の各把持部の開口端にそれぞれヤットコのアーム部の先端を挿入し、ヤットコの把持部を閉じて一対の開閉部材3のアーム部31を開く。一対の開閉部材3のアーム部31が開くと、管部2の隙間部21のうち一対の開閉部材3の近傍の部分が開く。その状態を保ったまま、図14(a)に示されるように、電線防護具1を電線5に近付け、電線5を隙間部21を介して管部2の内側へ挿入する。具体的には、例えば、電線2をリング部材23の切り口23aに押し当て、リング部材23の弾性力に抗して切り口23aを電線5の径より拡げて、電線2を管部2の内側に挿入する。その際、隙間部21が電線5に略平行になるように隙間部21(または切り口23a)を一様に電線5に押し当て、電線5を一気に管部2の内側に挿入することもできるし、あるいは、一方の開閉部材3の近傍の、十分に開いている部分の隙間部21(または切り口23a)にまず電線5を挿入したうえで、十分に開いていない部分の隙間部21が他の開閉部材3に向かって順々に開くようにしてもよい。
保護すべき電線5の部分の一端5aで、対応する開閉部材3aを閉じると、電線5の位置5aに、対応する開閉部材3aが取り付けられる。このようにして一方の開閉部材3aが電線5に取り付けられると、例えば縁線や変圧器のリード線のように弧を描くような電線5に対しても、一方の開閉部材3aが取り付けられた電線5の位置5aは維持される。この状態で、図14(b)に示すように、他方の開閉部材3bを開いたまま電線5の軸方向に沿って開閉部材3aから離れる方向に動かすと、蛇腹形状の管部2が伸張して、電線防護具1は電線5をその軸方向に沿って覆う。他方の開閉部材3bを保護すべき電線5の部分の他端5bまで動かし、開閉部材3bを閉じる。これにより、開閉部材3bは保護すべき電線5の部分の他端5bに取り付けられ、一対の開閉部材3aおよび3bは保護すべき電線の部分の両端5aおよび5bにそれぞれ維持される。なお、電線防護具1が管部2の長手方向(図1のy軸方向)に最大限伸張しても保護すべき電線5の部分の長さに満たない場合でも、電線防護具1を複数用いることで、保護すべき電線5を不足なく保護することができる。
また、電線防護具1を電線5から取り外す際には、次の手順による。つまり、電線5を保持している一つの開閉部材3bを開き、それを開いたまま、電線5の軸方向に沿って他方の開閉部材3aに近づける。そして、電線防護具1を図2(b)のような縮んだ状態にしたうえで、開閉部材3aも開く。一対の開閉部材3aおよび3bを開くことで、管部2の隙間部21のうち一対の開閉部材3aおよび3bの近傍の部分は、隙間部21により形成される隙間を拡げる方向(図1のx軸方向)に開き、それによって電線5を隙間部21および一対の開閉部材3aおよび3bから外すことができる。なお、隙間部21により形成される隙間が電線5を通すほど十分に開いていない部分を介して電線5を管部2の外側に外す際には、例えば、一対の開閉部材3aおよび3bを、電線5が隙間部21およびリング部材23の切り口23aの内側に一様に当接させたうえで、更に、リング部材23が電線5によって弾性変形されて切り口23aを開くような方向に(例えば、図1ではz軸の負の方向に)に移動させればよい。あるいは、一方の開閉部材(例えば3a)の近傍の、十分開いた部分の隙間部21から電線5を外し、順次、他方の開閉部材(例えば3b)に向かって隙間部21を拡げるようにして電線5を外すことも可能である。
[第2実施形態]
===構成===
以下、図7ないし図11を参照して、本実施形態における電線防護具の構成を説明する。 第2実施形態における電線防護具1は、1つの開閉部材3に一対のピン41が設けられるとともに、おのおののリング部材23の外側に上記ピン41に対応する挿入孔42が設けられている点を除き、第1実施形態における電線防護具と同様の構成である。よって、第1実施形態の説明図(図1ないし図6)と同様な構成については、同一の符号を付し、その説明については省略する。
上述した一対のピン41は、図7に示されるように、1つの開閉部材3(ここでは3aとする)の一対のアーム部31におのおの設けられ、管部2の外側を管部2の反対側の開口(つまり、他の開閉部材3b)に向かって延伸している。ピン41が挿入孔42に挿入されることにより、一対の開閉部材3と、管部2の隙間部21およびリング部材23の切り口23aとは連動して開閉することができる。
なお、挿入孔42は、図10に示されるように、一対のピン41に対応して、1つのリング部材23に2つ設けられている。本実施形態では、2つの挿入孔42は、リング部材23のうちz軸方向のほぼ真ん中に位置する部分から外側に向かって、左右対称に設けられているが、挿入孔42の位置はこれに限られず、また、左右対称に設ける必要はない。もっとも、間接活線作業による電線防護具1の電線5への取付を考慮すると、本実施形態で示した挿入孔42の位置から切り口23aまでの範囲に挿入孔42を設けることが、開閉部材3の回転軸33を中心とする力のモーメントの増大と、それに伴う取付作業の省力化という点で、好ましい。
===使用方法===
以下、図15を参照して、本実施形態における電線防護具の使用方法について説明する。図15(a)および(b)は本実施形態における電線防護具の使用方法の一例を示す。
本実施形態における電線防護具の使用方法は、第1実施形態における電線防護具の使用方法と基本的に同様であり、主な違いは、隙間部21を開く際の動作にある。
つまり、本実施形態における電線防護具を電線5に着脱する際に、管部2をその長手方向に縮めるとともに、開閉部材3aの一対のピン41を各リング部材23の挿入孔42に挿入する。その状態で一対の開閉部材3aおよび3bを開くと、全てのリング部材23が一体として開き、それに伴って管部2の隙間部21も全て開く。そのため、ヤットコなどの作業具を用いて行われる間接活線作業でも電線防護具1を容易に電線5に着脱することが可能である。
[第3実施形態]
===構成===
以下、図16ないし図18を参照して、本実施形態における電線防護具の構成を説明する。図16は、本実施形態における電線防護具を示す斜視図であり、図17は本実施形態における電線防護具の分解斜視図であり、図18は本実施形態における電線防護具の、突出片および案内溝を横切る面で切った断面図である。
本実施形態において、管部2は、3つの筒状部材である第1ないし第3管部2a〜2cを備えている。第1ないし第3管部2a〜2cはいずれも開口した両端を有するとともに、おのおのの軸方向(図17の一点鎖線の方向)に沿って形成される第1ないし第3隙間部21a〜21cを有している。第1ないし第3隙間部21a〜21cは、おのおの、電線5を第1ないし第3管部2a〜2cの内側に挿入するとともに第1ないし第3管部2a〜2cの内側に保持するための部分である。第1ないし第3管部2a〜2cの隙間部21a〜21cは、第1管部2aの隙間部21aを例に取ると、次のように形成される。つまり、図16に示されるように、第1管部2aの隙間部21aは、第1管部2aの外周面から内側へ向かう一対の傾斜面と、内周面から外側に向かう一対の傾斜面とが、第1管部2aの軸方向に沿って設けられることにより形成される。
第1ないし第3管部2a〜2cはおのおの、第1ないし第3隙間部21a〜21cを閉じるように弾性付勢されている。かかる弾性付勢は、第1ないし第3管部2a〜2cが、電線5をその内側に挿入する(および内側から外側に外す)際には、第1ないし第3隙間部21a〜21cを開いて電線5を通すことができ、かつ、電線5を内側に保持する際には、電線5を脱落させないように第1ないし第3隙間部21a〜21cを閉じることができる程度である。
また、第3管部2cの軸方向に直交する方向における内径は第2管部2bの外径よりも長く、第2管部2bの内径は第1管部2aの外径よりも長い。
第1管部2aは、その外周面から突出し、第1管部2aの軸方向に沿って形成された一対の突出片25aを備えている。また、第2管部2bは、その内周面に、第2管部2bの軸方向に沿って形成された、上記一対の突出片25aに対応する一対の案内溝27bを備えるとともに、その外周面には、第2管部2bの軸方向に沿って突出する一対の突出片25bを備える。また、第3管部2cは、その内周面に、第3管部2cの軸方向に沿って形成された、上記一対の突出片25bに対応する一対の案内溝27cを備える。
図17に示すように、第1管部2aに設けられた一対の突出片25aの軸方向の一端は更に突出し、係止片26aを形成する。第2管部2bに設けられた一対の突出片25bの軸方向の一端にも同様に、係止片26bが形成されている。一方、第2管部2bに設けられた一対の案内溝27bの両端部28bは、図18に示されるように、対応する第1管部2aの一対の突出片25aの係止片26aに当接するため、第1管部2aの係止片26aは、第2管部2bの案内溝の両端部28bを越えることができない。そのため、第1管部2aの第2管部2bに対する軸方向の移動は規制される。また、第3管部2cに設けられた一対の案内溝27cの両端部28cも、対応する第2管部2bの一対の突出片25bの係止片26bに当接するため、やはり、第2管部2bの第3管部2cに対する軸方向の移動は規制される。
それゆえ、第1管部2aは第2管部2bの案内溝27bに、第2管部2bは第3管部2cの案内溝27cにそれぞれ案内されて、おのおのの第2管部2bと第3管部2cの軸方向に沿って、脱落することなくスライドする。つまり、第1ないし第3管部2a〜2cは、電線5の軸方向に沿ってスライド可能に結合される。
なお、本実施形態では、電線防護具1は一対の開閉部材3を備えていないが、第1実施形態のように、管部2の長手方向の両端に一対の開閉部材3が取り付けられてもよい。
===使用方法===
以下、本実施形態における電線防護具の使用方法について説明する。
本実施形態における電線防護具1の電線5への取り付けは、例えば、次のようにして行う。
管部2をその長手方向に縮めるべく、第1管部2aを第2管部2bに対して、また、第2管部2bを第3管部2cに対して、それぞれスライドさせ、第1管部2aを第2管部2bの内側に、第2管部2bを第3管部2cの内側にそれぞれ収容させる。そして、第1ないし第3管部2a〜2cに与えられている弾性力に抗して、おのおのの隙間部21a〜21cを拡げ、それにより形成された隙間から電線5を、第3管部2cから第2管部2b、第1管部2aの内側へと挿入する。
電線5の挿入後に第1ないし第3隙間部を閉じ、第1管部2aを第2管部2bに対して、第2管部2bを第3管部2cに対して、それぞれスライドさせ、管部2を、その長手方向に沿って、所望の長さになるまで伸ばす。なお、管部2が、保護すべき電線5の部分より短い場合には、電線防護具1を複数用いて、保護すべき部分をカバーする。
また、電線防護具1を電線5から外すためには、第1管部2aが第2管部2bの内側に、第2管部2bが第3管部2cの内側にそれぞれ収容されるように、第1ないし第3管部2a〜2cをおのおのの長手方向に沿って縮める。そして、第1ないし第3管部2a〜2cに与えられている弾性力に抗して、おのおのの隙間部21a〜21cを拡げたうえで、それにより形成された隙間から電線5を、第1管部2aから第2管部2b、第3管部2cの外側へ外す。
なお、本実施形態における電線防護具1が一対の開閉部材3を備えている場合には、一対の開閉部材3を開くことで、隙間部21a〜21cを拡げることが可能であるとともに、本電線防護具1を電線5の所望の位置に維持することが可能である。
前述したように、電線防護具1は、両端が開口する管部2を備えている。この管部2は、電線5の軸方向に沿って伸縮可能である。また、管部2は隙間部21を有し、この隙間部21は、電線5を管部2の内側に挿入するとともに管部2の内側に保持するように、管部2の軸方向に沿って形成されている。このような構成により、電線防護具1は、保護すべき電線5の部分の長さに応じて、その管部2の長手方向の長さを任意に調節することができる。
また、管部2は、電線5の軸方向と直交する方向の径が径φ1から前記径φ1より大きい径φ2へ変化した後に径φ2から径φ1へ変化することを、電線5の軸方向に沿って繰り返し、蛇腹形状を呈している。このような構成により、電線防護具1は、保護すべき電線5の部分が、例えば、縁線や変圧器のリード線のように、弧状を描くような場合でも、電線5をその軸方向に沿って覆うことが可能である。
また、管部2は、軟質のシート部材22で形成されるとともに、管部2の径φ2の部分には、隙間部21を閉じる方向に弾性付勢されるリング部材23が設けられている。このような構成により、電線防護具1では、電線5は管部2あるいはリング部材の内側から安易に外れない。
また、管部2の両端の開口には、一対の開閉部材3が取り付けられている。一対の開閉部材3は、電線5を管部2の内側に挿入するときに隙間部21を開き、電線5を管部2の内側に保持するときに隙間部21を閉じるとともに電線5を挟持する。それゆえ、一対の開閉部材3が電線5を挟持することで、電線防護具1は、それが装着された電線5の位置を維持することができる。
また、一対の開閉部材3の一方は、管部2の外側を管部2の反対側の開口に向かって延伸する一対のピン41を有する。管部2の外側には挿入孔42が設けられている。管部2をその長手方向に縮ませてピン41が挿入孔42に挿入された状態で、一対の開閉部材3の開閉により隙間部21を開閉することができる。かかる構成は、ヤットコなどの作業具を用いて行う間接活線作業による電線防護具1の取付に適している。
また、挿入孔42は、リング部材23に設けられている。ピン41が挿入孔42に挿入された状態で、一対の開閉部材3と管部2との一体性が増し、一対の開閉部材3による管部2の隙間部21の開閉がより容易になる。
管部2は、絶縁性を有する材料からなる。かかる構成により、電線防護具1は、電線5の保護ばかりでなく、感電防止のためにも用いることができる。
なお、上記第1ないし第3実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば、隙間部21の形成する隙間は、電線5を保持した状態で、電線5が管部2から外れない程度で差し支えない。
また、隣り合うリング部材23の間隔は、各組のリング部材23で同じである必要はなく、異なっていてもよい。リング部材23は1つでもよい。また、リング部材23は、環状であっても、略多角形でもよい。
1 電線防護具
2 管部
21 隙間部

Claims (3)

  1. 活線作業を行う際に電線を覆うように装着される電線防護具であって、
    前記電線の軸方向に沿って伸縮可能で、両端が開口する管部を備え、
    前記管部は、
    軟質のシート部材で形成され、
    前記電線が前記管部の内側に挿入されるとともに前記管部の内側に保持されるように、前記管部の軸方向に沿って形成される隙間部を有し、
    前記管部の外側に挿入孔を有し、
    前記電線の軸方向に沿って、前記電線の軸方向と直交する方向の径が第1径から前記第1径とは異なる第2径へ変化した後に前記第2径から前記第1径へ変化する蛇腹形状を呈し
    前記管部の前記第1径と前記第2径のうち大きい径となる部分に設けられ、前記隙間部を閉じる方向に弾性付勢される環状部材と、
    前記管部の両端の開口に取り付けられ、前記電線を前記管部の内側に挿入するときに前記隙間部を開き、前記電線を前記管部の内側に保持するときに前記隙間部を閉じるとともに前記電線を挟持する一対の開閉部材と、
    前記一対の開閉部材の少なくとも一方に設けられ、前記管部の外側を前記管部の反対側の開口に向かって延伸するピンと、を更に備え、
    前記ピンが前記挿入孔に挿入された状態で、前記一対の開閉部材は前記隙間部を開閉する
    ことを特徴とする電線防護具。
  2. 前記挿入孔は、前記環状部材に設けられる
    ことを特徴とする請求項に記載の電線防護具。
  3. 前記管部は、絶縁性を有する材料からなる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電線防護具。
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