JP5792233B2 - 電線作業用クリップ、電線作業用工具 - Google Patents

電線作業用クリップ、電線作業用工具 Download PDF

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本発明は、電線作業用クリップ、電線作業用工具に関する。
例えば、電線の作業を行うときにヤットコのアームに把持される工事用クリップが知られている(例えば特許文献1)。
特開2011−89629号公報
例えば、特許文献1の工事用クリップは、電線の作業を行うときにヤットコのアームから外れて落下する虞がある。
前述した課題を解決する主たる本発明は、第1開閉アームと、前記第1開閉アームを支持する支持棒と、を有する作業用工具を用いて電線の作業を行うときに、前記第1開閉アームに把持されるクリップと、前記クリップに取り付けられ、前記クリップが前記第1開閉アームから外れても落下しないように、捻られた状態で前記クリップに取り付けられる側とは反対側に形成され、前記第1開閉アームのうちの一方のアームが挿入される環を有する環状の紐と、前記クリップの一の片に設けられる窪みと、前記紐が前記クリップに取り付けられるように、前記紐を挟んで前記窪みに巻回されて固定される取付テープと、を備えたことを特徴とする電線作業用クリップである。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、クリップが落下するのを防止することができる。
本発明の第1実施形態における電線作業用工具を示す正面図である。 本発明の第1実施形態が適用される電線を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるクリップを示す平面図である。 本発明の第1実施形態における開かれた状態のクリップを示す平面図である。 本発明の第1実施形態におけるクリップを示す正面図である。 本発明の第1実施形態におけるヤットコを示す正面図である。 本発明の第1実施形態における電線作業用工具の一部を示す正面図である。 本発明の第1実施形態における紐が捻られた状態の電線作業用工具の一部を示す正面図である。 本発明の第1実施形態におけるヤットコに対してクリップが取り付けられた状態の電線作業用工具の一部を示す正面図である。 本発明の第1実施形態における電線に対してクリップが取り付けられた状態の電線作業用工具の一部を示す正面図である。 本発明の第1実施形態における紐が解かれた状態の電線作業用工具の一部を示す正面図である。 本発明の第1実施形態におけるヤットコからクリップが外れた状態の電線作業用工具の一部を示す正面図である。 本発明の第2実施形態におけるクリップを示す平面図である。 本発明の第2実施形態におけるクリップを示す正面図である。 本発明の第3実施形態におけるクリップを示す正面図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
[第1実施形態]
===電線作業用工具===
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態における電線作業用工具について説明する。図1は、本実施形態における電線作業用工具を示す正面図である。図2は、本実施形態が適用される電線を示す図である。
Z軸は主軸21が延びる方向に沿う軸であり、主軸21における固定アーム24が取り付けられていない一端から固定アーム24が取り付けられている他端に向かう方向を+Z方向とし、主軸21における当該他端から一端に向かう方向を−Z方向とする。Y軸は、回動アーム25を回動させるための回動軸24Aが延びる方向に沿う軸であり、回動軸24Aの手前側から奥側に向かう方向と+Yとし、回動軸24Aの奥側から手前側に向かう方向を−Yとする。X軸は、Y軸及びZ軸の双方に対して直交する軸であり、一方側から他方側に向かう方向を+Xとし、他方側から一方側に向かう方向を−Xとする。
電線作業用工具100は、例えば電線43(図2)についての間接活線工法等の作業を行うための工具である。電線作業用工具100は、ヤットコ2(作業用工具)、クリップ3、紐5を有する。尚、クリップ3及び紐5が電線作業用クリップに相当する。
クリップ3は、電線43に対して絶縁シート44を取り付けたり、電線43の縁線(不図示)等を仮固定したりするための工具である。絶縁シート44は、電線43を覆って電気的に絶縁するためのシート部材である。尚、クリップ3の詳細については、後述する。
ヤットコ2は、比較的高所に設けられている電線43についての作業を行うための装置である。ヤットコ2の詳細については、後述する。
紐5は、ヤットコ2を用いてクリップ3の操作を行うときに、クリップ3が地面に落下するのを防止するための落下防止用の紐である。尚、紐5の詳細については、後述する。
===クリップ===
以下、図3乃至図5を参照して、本実施形態におけるクリップについて説明する。図3は、本実施形態におけるクリップを示す平面図である。図4は、本実施形態における開かれた状態のクリップを示す平面図である。図5は、本実施形態におけるクリップを示す正面図である。
Z1軸は回動軸33Aが延びる方向に沿う軸であり、回動軸33Aの一方側から他方側に向かう方向を+Z1方向とし、当該他方側から一方側に向かう方向を−Z1方向とする。X1軸は、クリップ3が延びる方向に沿う軸であり、第1操作部312から第1把持部311に向かう方向を+X1とし、第1把持部311から第1操作部312に向かう方向を−X1とする。Y1軸は第1把持部材31及び第2把持部材32が並んでいる方向に沿う軸であり、第2把持部材32から第1把持部材31に向かう方向を+Y1とし、第1把持部材31から第2把持部材32に向かう方向を−Yとする。
クリップ3は、第1把持部材31(片)、第2把持部材32(片)、カバー33を有する絶縁性の工具である。クリップ3は、電線43の作業を行うときに、固定アーム24及び回動アーム25に把持される。クリップ3は、クリップ3の中央を通るX1Z1平面を中心に略対称な形状を呈する。
第1把持部材31及び第2把持部材32は、回動軸33Aを中心に互いに相手方に対して回動可能に軸支されている。第1把持部材31及び第2把持部材32は、第1把持部311及び第2把持部321が互いに近づくように、回動軸33Aに設けられているコイルバネ(不図示)等により弾性付勢されている。
<把持部材>
第1把持部材31は、第1把持部311、第1操作部312を有する。第1把持部311、第1操作部312は、回動軸33Aの位置に設けられているカバー33を境に分けられている。第1把持部311は、第2把持部321との間で例えば絶縁シート44及び電線43等の把持対象物を把持する。第1操作部312は、第1把持部材31を回動させために操作されたり、クリップ3を支持するために把持されたりする。第1操作部312は、Y1軸方向において第2操作部322から離れるように屈曲している。
第2把持部材32は、第2把持部321、第2操作部322を有する。第2把持部321、第2操作部322は夫々、第1把持部311、第1操作部312と同様な構成である。つまり、第1操作部312及び第2操作部322(第2開閉アーム)は、回動軸33Aを中心に開く方向に弾性付勢され、固定アーム24及び回動アーム25に把持される。第1把持部311及び第2把持部321(第3開閉アーム)は、回動軸33Aを中心に閉じる方向に弾性付勢され、電線43を把持する。
<操作部>
第2操作部322(図5)は、第1部分323及び第2部分325を有する。
第1部分323には、ヤットコ2の先端部材241と接触する第2接触面324が設けられる。接触面324には、先端部材241との間の摩擦力が増大するように、例えば凹凸が設けられている。この構成により、クリップ3が固定アーム24及び回動アーム25(第1開閉アーム)によって把持されているとき、クリップ3が固定アーム24及び回動アーム25から外れ難くなる。
第2部分325は、紐5を取り付けるための取付材51(図7)が取り付けられる。Z1方向における第2部分325の幅D2は、第1部分323の幅D1よりも短くなっている。従って、第2部分325を底とし、カバー33及び第1部分323を側壁とした窪み326が設けられることになる。第2部分325に取り付けられた取付材51は、窪み326に嵌ることになり、第2把持部材32から抜け落ちるのが防止されることになる。尚、幅D1、D2の差分は、例えば10mm程度であり、X1方向におけるカバー33と第1部分323との間の距離は、例えば10mm程度である。
<把持部の開閉>
コイルバネから第1把持部材31及び第2把持部材32に対して加えられる力(「コイルバネの付勢力」とも称する)に抗して、第1操作部312及び第2操作部322に対して、第1操作部312及び第2操作部322同士を近づける力(「把持部を開くための力」とも称する)を加えたとき、第1把持部311及び第2把持部321同士は遠ざかる。このとき、第1把持部311及び第2把持部321は開くことになる(図4)。
この後、把持部を開くための力が取り除かれたとき、第1把持部311及び第2把持部321同士は、コイルバネの付勢力に基づいて近づく。このとき、第1把持部311及び第2把持部321は閉じることになる(図3)。
===ヤットコ===
以下、図6を参照して、本実施形態におけるヤットコについて説明する。図6は、本実施形態におけるヤットコを示す正面図である。
<ヤットコの構成>
ヤットコ2は、クリップ3を把持して支持したり操作したりするための装置である。
ヤットコ2は、主軸21、操作レバー22、伝達部23、固定アーム24、回動アーム25、先端部材241、251を有する。尚、主軸21及び伝達部23が支持棒に相当する。
主軸21は、固定アーム24を支持するための、長尺形状を呈する絶縁性の棒部材である。主軸21は、ヤットコ2を用いて作業を行う作業者のための持ち手としても機能する。
固定アーム24は、対象物を把持するめの金属製のアームである。固定アーム24は、主軸21の先端に取り付けられた状態で、主軸21に支持される。固定アーム24の先端には、先端部材241が設けられる。先端部材241は、紐5(図7)が引っ掛かりやすくなるように、固定アーム24の先端の径を大きくするために設けられている。尚、先端部材241は、固定アーム24と一体的に形成されていることとしてもよいし、固定アーム24とは別対として製造されたされた後に固定アーム24の先端に取り付けられることとしてもよい。
回動アーム25は、対象物を固定アーム24と対となって把持するための金属製のアームである。回動アーム25は、Y軸に沿っている回動軸24Aを中心にB1方向又はB2方向に回動できるように、固定アーム24に取り付けられる。回動アーム25の先端には、先端部材251が設けられる。尚、先端部材251の構成は、先端部材241の構成と同様である。
操作レバー22は、回動アーム25を回動させるための絶縁性のレバーである。操作レバー22は、例えば略L字形状を呈する。操作レバー22は、回動軸24Aに沿った回動軸22Aを中心にA1方向又はA2方向に回動可能となるように、主軸21に取り付けられる。操作レバー22の一方の端部は、操作レバー22からの回動力を伝達部23に伝達できるように、伝達部23の一方の端部(−Z)と連結される。操作レバー22の他方の端部は、ヤットコ2を用いて作業を行う作業者が操作レバー22を操作できるように下側(−Z)に向かって突出している。
伝達部23は、操作レバー22からの回動力を回動アーム25に伝達するための、長尺形状を呈する絶縁性の棒部材である。伝達部23の一方の端部は、前述したように、操作レバー22の一方の端部と連結される。伝達部23の他方の端部(+Z)は、操作レバー22からの回動力をアーム3に伝達できるように、回動アーム25と連結される。
<アームの開閉>
操作レバー22をA2方向に回動させる力が加えられたとき、回動アーム25は、回動軸24Aを中心にB2方向に回動される。このとき、回動アーム25は固定アーム24に近づくことになる。つまり、固定アーム24及び回動アーム25が閉じることになる。
操作レバー22をA1方向に回動させる力が加えられたとき、回動アーム25は、回動軸24Aを中心にB1方向に回動される。このとき、回動アーム25は固定アーム24から離れることになる。つまり、固定アーム24及び回動アーム25が開くことになる。
===紐===
以下、図7を参照して、本実施形態における紐について説明する。図7は、本実施形態における電線作業用工具の一部を示す正面図である。
<紐の構成>
紐5は、電線作業用工具100を用いて電線43の作業を行うときに、クリップ3が固定アーム24及び回動アーム25から外れて地面に落下するのを防止するための環状の絶縁性の紐である。紐5は、例えば1本の紐が環状となるように結ばれることにより形成されることとしてもよい。
紐5は、電線作業用工具100を用いて作業を行う位置における風等を勘案して選択される。紐5としては、クリップ3を絶縁シート44と共に電線43に取り付けたとき(図2)に、風力に基づく位置の変動が起こりにくく自重で垂れ下がるように例えば実験等の結果に基づいて選択される。更に、紐5としては、垂れ下がったときに環の径が維持されるように、所定の硬度を有している紐が選択される。つまり、紐5としては、いわゆるこしがある紐が選択される。又、紐5の太さについては、第1操作部312と第2操作部322(図4)との間に紐5が挟まったとしても、第1把持部311及び第2把持部321を十分に開くことができるように比較的細いものが選択される。又、紐5の長さについては、紐5が捻られた状態でクリップ3をヤットコ2で操作することが可能となるものが選択される。紐5の長さについては、更に、紐5の環の径が固定アーム24又は回動アーム25の径と略同等となるまでに捻られる回数が最小となるものが選択される。紐5としては、例えば太さが直径3mm〜4mmであり、長さが40cm程度の1本の紐が選択され、当該1本の紐の両端同士が結ばれて環状とされたものが選択されることとしてもよい。
<クリップに対する紐の取り付け>
紐5は、取付材51によって第2操作部322の第2部分325に取り付けられる。取付材51は、例えば幅が10mm程度であり、長さが例えば20cm程度であり、厚みが2mm程度の例えば面ファスナ等の取付テープである。取付材51のサイズは、第1操作部312と第2操作部322との間に取付材51が挟まったとしても、第1把持部311及び第2把持部321を十分に開くことができるように定められる。尚、第1把持部311及び第2把持部321を十分に開くことができるとは、電線43に対してクリップ3を着脱できる程度に第1操作部312と第2操作部322を開くことができることを示している。取付材51は、紐5がクリップ3に取り付けられるように、第2操作部322との間に紐5を挟んで第2操作部322に巻回されて固定される。
===クリップの取り付け===
以下、図7乃至図9を参照して、本実施形態におけるクリップの取り付けについて説明する。図8は、本実施形態における紐が捻られた状態の電線作業用工具の一部を示す正面図である。図9は、本実施形態におけるヤットコに対してクリップが取り付けられた状態の電線作業用工具の一部を示す正面図である。
クリップ3は、第1操作部312及び第2操作部322が夫々先端部材241、251によって把持されることにより、ヤットコ2に対して取り付けられる。クリップ3の操作中に紐5及びクリップ3がヤットコ2から外れて落下するのを防止するために、紐5は、捻られた状態で固定アーム24に引っ掛けられる。
クリップ3に取り付けられている紐5は、固定アーム24に引っ掛けられる(図7)。クリップ3は、クリップ3の略中央を通りX軸に沿っている回動軸を中心に例えば180度回動される(図8)。このとき、紐5は紐5の環の略中央よりの位置で交差することになる。従って、捻られた紐5によって、環C21及び環C22が形成されることになる。環C21及び環C22の径は、環C11(図7)径よりも小さくなっている。つまり、紐5を捻ることにより、紐5によって形成される環の径が縮小されることになる。
クリップ3を同様に所定角度(所定回数)だけ回動(回転)させることにより、環C31乃至C35の径を比較的小さくした後に、クリップ3は、ヤットコ2に把持されて取り付けられる。クリップ3のヤットコ2に対する取り付けについては、具体的には、開いた状態の回動アーム25及び固定アーム24の間にクリップ3が設けられる。回動アーム25がB2方向(図6)に回動されて、先端部材241、251が第1操作部312及び第2操作部322と当接する。この後、クリップ3におけるコイルバネの付勢力に抗して、回動アーム25が更にB2方向に回動されることにより、先端部材241、251によって第1操作部312及び第2操作部322が把持されることになる。つまり、コイルバネの付勢力とコイルバネの付勢力に抗して回動アーム25を回動させる力に基づいて、クリップ3が、回動アーム25及び固定アーム24に把持されてヤットコ2に取り付けられることになる。
又、クリップ3がヤットコ2に取り付けられたとき、紐5は、捻られた状態で、クリップ3に取り付けられる側とは反対側に形成される環C31を有する。尚、環C31は、固定アーム24が挿入される。紐5における固定アーム24が挿入されている環31の径が比較的小さくなっているために、例えば、クリップ3がヤットコ2から外れたとき、クリップ3と共に紐5が外れて、クリップ3が地面に落下するのを確実に防止することが可能となる。尚、紐5は、固定アーム24が挿入される環C31の径が固定アーム24の径と略同等となるように捻られる。図9においては、説明の便宜上、環C31の径が固定アーム24の径よりも大きくなるように、紐5が示されている。又、紐5が捻られていることにより、クリップ3がヤットコ2から外れたときに落下する距離を短縮することにより、クリップ3が落下したときに取付材51に加わる衝撃を比較的弱くすることが可能となる。
===ヤットコの取り外し===
以下、図10及び図11を参照して、本実施形態におけるヤットコの取り外しについて説明する。図10は、本実施形態における電線に対してクリップが取り付けられた状態の電線作業用工具の一部を示す正面図である。図11は、本実施形態における紐が解かれた状態の電線作業用工具の一部を示す正面図である。
クリップ3が電線43に取り付けられた後、ヤットコ2は、クリップ3から取り外される。このとき、紐5が捻られているために、固定アーム24が紐5から抜けにくくなっている。
紐5がクリップ3に対して固定されている位置を通り、且つ、Z軸方向において延びている回転軸E1を中心に、固定アーム24がC1方向に回動される(図10)。固定アーム24の回動角度に応じて紐5が解けることになる(図11)。この後、固定アーム24は、紐5から取り外される。
===電線作業用工具を用いた作業===
以下、図9乃至図12を参照して、本実施形態における電線作業用工具を用いた作業について説明する。図12は、本実施形態におけるヤットコからクリップが外れた状態の電線作業用工具の一部を示す正面図である。
<電線に対するクリップの取り付け>
ヤットコ2に対してクリップ3が取り付けられる(図9)。ヤットコ2の操作によって、クリップ3が電線43に対して取り付けられる(図10)。固定アーム24の回動(回転)により紐5が解かれる(図11)。この後、ヤットコ2は、紐5から外される。
<電線からのクリップの取り外し>
紐5に対して固定アーム24が引っ掛けられた後、クリップ3は、ヤットコ2によって把持される。この後、クリップ3は、電線43から取り外される。
<クリップの落下の防止>
ヤットコ2によってクリップ3を把持している際に、クリップ3がヤットコ2から外れて落下することがある。この場合、紐5が固定アーム24に引っ掛かるために、クリップ3が例えば地面に落下するのを防止することが可能となる(図12)。
[第2実施形態]
===電線作業用工具===
以下、図13及び図14を参照して、本実施形態における電線作業用工具について説明する。図13は、本実施形態におけるクリップを示す平面図である。図14は、本実施形態におけるクリップを示す正面図である。
本実施形態の電線作業用工具は、電線作業用工具100(第1実施形態)におけるクリップ3をクリップ7に変更したものである。本実施形態の電線作業用工具におけるクリップ7以外の構成は、電線作業用工具100の構成と同様である。
本実施形態の電線作業用工具は、クリップ7を有する。クリップ7は、第1把持部材71及び第2把持部材72に対して絶縁シート75が取り付けられている。絶縁シート75は、支持部材75Aによって支持されている。クリップ7には、絶縁シート75が一体的に設けられているために、電線43の作業を行う際にシートが落下するのを防止することができる。
[第3実施形態]
===電線作業用工具===
以下、図15を参照して、本実施形態における電線作業用工具について説明する。図15は、本実施形態におけるクリップを示す正面図である。
本実施形態の電線作業用工具は、電線作業用工具100(第1実施形態)におけるクリップ3をクリップ3Cに変更したものである。本実施形態の電線作業用工具におけるクリップ3C以外の構成は、電線作業用工具100の構成と同様である。
本実施形態の電線作業用工具は、クリップ3Cを有する。クリップ3Cの操作部には、挿通孔32Cが設けられている。挿通孔32Cは、紐5が挿通されて取り付けられる孔である。紐5がクリップ3Cに対して直接取り付けられるので、取付材51(図7)が不要となる。
前述したように、クリップ3は、ヤットコ2の固定アーム24及び回動アーム25に把持される。ヤットコ2は、固定アーム24及び回動アーム25と、固定アーム24及び回動アーム25を支持する主軸21及び伝達部23を有する。紐5は、クリップ3に取り付けられている。紐5は、クリップ3が固定アーム24及び回動アーム25から外れても落下しないように、捻られている。紐5は、捻られた状態で、クリップ3に取り付けられる側とは反対側に形成される環C31(図9)を有する環状の紐である。環C31には、固定アーム24及び回動アーム25のうちの例えば固定アーム24が挿入される。クリップ3が固定アーム24及び回動アーム25から外れたとき、紐5が固定アーム24に引っ掛かって、クリップ3が落下するのが防止される。尚、紐5が捻られているので、固定アーム24が挿入される環C31の径が捻られていない状態の紐5の径よりも小さくなる。よって、環C31に挿入されている固定アーム24が紐5から外れ難くなる。従って、固定アーム24が紐5に挿入された状態を確実に維持して、クリップ3が落下するのを防止することができる。
又、紐5は、環C31の径が固定アーム24の径と略同等となるように捻られている。紐5が固定アーム24から外れるのを防止して、クリップ3が落下するのを確実に防止することができる。
又、取付材51は、紐5がクリップ3に取り付けられるように、紐5を挟んでクリップ3の一の片である第2把持部材32に巻回されて固定される。第2把持部材32に対する取付材51の固定により、クリップ3に対して紐5を確実に取り付けることができる。従って、クリップ3が落下するのを確実に防止することができる。又、クリップ3に対して紐5を取り付けるための取付孔等をクリップ3に設ける必要がないために、取付孔を設けることによりクリップ3の強度が低下するのを防止することができる。
又、クリップ3は、第1把持部材31及び第2把持部材32を有する。第1把持部材31は、第1把持部311及び第1操作部312を有する。第2把持部材32は、第2把持部312及び第2操作部322を有する。第1操作部312及び第2操作部322は、回動軸33Aを中心に開く方向に弾性付勢され、固定アーム24及び回動アーム25に把持される。第1把持部311及び第2把持部321は、回動軸33Aを中心に閉じる方向に弾性付勢され、電線43を把持する。紐5が第2操作部322に取り付けられることになるために、電線43をクリップ3によって把持する作業を行う際に、紐5が当該作業の妨げになるのを防止することができる。従って、使い勝手の良いクリップ3を提供することが可能となる。
又、取付材51は、面ファスナである。紐5は、クリップ3に対して着脱可能とされる。よって、窪み326(図5)等の取付材51がクリップ3から外れ難い位置に紐5を取り付けることにより、クリップ3が落下するのを確実に防止することができる。又、例えば、紐5を取り外した状態でクリップ3を運搬することが可能となる。従って、運搬の際に紐5が絡まるのを防止することが可能となり、可搬性に優れたクリップ3を提供することが可能となる。又、例えば電線43が比較的狭い間隔で複数隣接している等の、紐5が電線43の作業の妨げになる場合、紐5をクリップ3から取り外した状態で電線43の作業を行うことが可能となる。従って、使い勝手のよいクリップ3を提供することができる。
又、クリップ3C(図15)は、紐5が挿通される挿通孔32Cを有する。紐5は、挿通孔32Cに挿通されてクリップ3Cに取り付けられる。紐5がクリップ3Cに対して直接取り付けられるので、取付材51(図7)が不要となる。従って、クリップ3Cに対して紐5を取り付けるための部品点数を低減して、クリップ3Cに対して紐5を取り付けるためのコストを低減することが可能となる。
又、電線作業用工具100は、ヤットコ2、クリップ3及び紐5を有する。よって、クリップ3が落下するのを防止することが可能な電線作業用工具100を提供することができる。よって、電線作業用工具100を用いて行われる作業の安全性を向上させることができる。又、電線作業用工具100を用いて行われる作業の際に、クリップ3の落下を防止するための例えば固定アーム24及び回動アーム25に対するクリップ3の位置の微調整等が不要となる。よって、電線作業用工具100を用いて行われる作業の作業時間を短縮することができる。又、ヤットコ2及びクリップ3に対して紐5を部品として追加することにより、電線作業用工具100を提供することが可能となる。従って、比較的安価に電線作業用工具100を提供することが可能となる。又、ヤットコ2及びクリップ3を加工とすることなく、電線作業用工具100を提供することが可能となる。又、ヤットコ2の固定アーム24に対して紐5を引っ掛けた状態で、収納及び保管することが可能となる。従って、比較的小さい工具であるクリップ3の紛失を防止することができる。
尚、上記第1乃至第3実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
第1実施形態においては、紐5が取付材51によって第2操作部322に取り付けられることについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、紐5が第2操作部322の第2部分325に対して直接結びつけられることとしてもよい。又、例えば、紐5が、第2操作部322でなく、第1操作部312に取り付けられることとしてもよい。
又、第1実施形態においては、取付材51が面ファスナであることについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、取付材51がゴムバンド等であることとしてもよい。
又、第1実施形態においては、紐5に対して固定アーム24が挿入されることについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、紐5に対して回動アーム25が挿入されることとしてもよい。
又、第1実施形態においては、紐5に対して固定アーム24が挿入された後、紐5が捻られることについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、紐5が捻られた後、環C31(図9)に対して固定アーム24が挿入されることとしてもよい。
又、第1実施形態においては、紐5がクリップ3に取り付けられることについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ヤットコ2の固定アーム24及び回動アーム25によって把持されるクリップ3以外の他の工具に紐5が取り付けられることとしてもよい。この場合、他の工具が固定アーム24及び回動アーム25から外れて落下するのを防止することができる。
2 ヤットコ
3、3C、7 クリップ
5 紐
24 固定アーム
25 回動アーム
31、71 第1把持部材
32、72 第2把持部材
33A 回動軸
43 電線
51 取付材
100 電線作業用工具

Claims (5)

  1. 第1開閉アームと、前記第1開閉アームを支持する支持棒と、を有する作業用工具を用いて電線の作業を行うときに、前記第1開閉アームに把持されるクリップと、
    前記クリップに取り付けられ、前記クリップが前記第1開閉アームから外れても落下しないように、捻られた状態で前記クリップに取り付けられる側とは反対側に形成され、前記第1開閉アームのうちの一方のアームが挿入される環を有する環状の紐と、
    前記クリップの一の片に設けられる窪みと、
    前記紐が前記クリップに取り付けられるように、前記紐を挟んで前記窪みに巻回されて固定される取付テープと、
    を備えたことを特徴とする電線作業用クリップ。
  2. 前記紐は、前記環の径が前記一方のアームの径と略同等となるように捻られている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電線作業用クリップ。
  3. 前記クリップは、
    回動軸を中心に開く方向に弾性付勢され、前記第1開閉アームに把持される第2開閉アームと、
    前記回動軸を中心に閉じる方向に弾性付勢され、前記電線を把持する第3開閉アームと、を有し、
    前記窪みは、前記第2開閉アームのうちの一方のアームに設けられる
    ことを特徴とする請求項に記載の電線作業用クリップ。
  4. 前記取付テープは、面ファスナである
    ことを特徴とする請求項に記載の電線作業用クリップ。
  5. 第1開閉アーム及び前記第1開閉アームを支持する支持棒を有する作業用工具と、
    前記作業用工具を用いて電線の作業を行うときに、前記第1開閉アームに把持されるクリップと、
    前記クリップに取り付けられ、前記クリップが前記第1開閉アームから外れても落下しないように、捻られた状態で前記クリップに取り付けられる側とは反対側に形成され、前記第1開閉アームのうちの一方のアームが挿入される環を有する環状の紐と、
    前記クリップの一の片に設けられる窪みと、
    前記紐が前記クリップに取り付けられるように、前記紐を挟んで前記窪みに巻回されて固定される取付テープと、
    を備えたことを特徴とする電線作業用工具。
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