JP5903150B1 - 電柱挟持工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】間接活線作業を行う際の防護シートの取付作業を容易にすることができる電柱挟持工具を提供すること。【解決手段】電柱挟持工具は、湾曲した第1アームと、第1アームとは逆に湾曲した第2アームと、第1アームと第2アームとが互いに遠ざかる方向および近づく方向に揺動できるように、第1アームの一端および第2アームの一端を連結する連結部材と、連結部材から第1アームとは異なる方向に向かって設けられ、且つ第1アームと連動する第1操作部と、連結部材から第2アームとは異なる方向に向かって設けられ、且つ第2アームと連動する第2操作部と、第1アームの他端に設けられて、連結部材のある方向とは反対方向に第2アームの他端よりも突出する突出部と、第1アームおよび第2アームに互いに近づく方向の力を加えるバネ部材と、第2アームの他端に取り付けられた環状のロープと、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、電柱挟持工具に関する。
電柱の上で高圧電線に対して活線作業が行われるとき、電柱と電線との接触による地絡事故を防止するために、電柱の表面に絶縁性の防護シートが取り付けられる。防護シートは、可撓性を有する部材であって、電柱に巻き付けられるようにして取り付けられる。このような防護シートを電柱に取り付けるための技術としては、例えば特許文献1に示す技術が知られている。
特開平9−191518号公報
間接活線作業を行う場合、絶縁性の棒状工具であるホットスティックが用いられる。このため、間接活線作業においては、ホットスティックを用いて防護シートの取付作業が行われる。例えば特許文献1に示したような従来技術を用いる場合、ねじりばねを備えた開閉操作部をホットスティックで挟むことで、把持部を開かせる必要がある。しかしながら、開閉操作部をホットスティックで挟んで把持部を開くという作業は容易ではないため、防護シートの取付作業が困難になる可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、間接活線作業を行う際の防護シートの取付作業を容易にすることができる電柱挟持工具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電柱挟持工具は、湾曲した第1アームと、前記第1アームとは逆に湾曲した第2アームと、前記第1アームと前記第2アームとが互いに遠ざかる方向および近づく方向に揺動できるように、前記第1アームの一端および前記第2アームの一端を連結する連結部材と、前記連結部材から前記第1アームとは異なる方向に向かって設けられ、且つ前記第1アームと連動する第1操作部と、前記連結部材から前記第2アームとは異なる方向に向かって設けられ、且つ前記第2アームと連動する第2操作部と、前記第1アームの他端に設けられて、前記連結部材のある方向とは反対方向に前記第2アームの他端よりも突出する突出部と、前記第1アームおよび前記第2アームに、互いに近づく方向の力を加えるバネ部材と、前記第2アームの他端に取り付けられた環状のロープと、を備えることを特徴とする。
防護シートを電柱に取り付ける際、ホットスティックにより第1操作部を把持された電柱挟持工具は、突出部を容易に防護シートに接触させることができる。これにより、第1アームが第1操作部および突出部の2箇所で支持されるので、第1アームおよび連結部材の位置がずれにくくなる。この状態でロープが電柱から遠ざかる方向に引っ張られると、第1アームおよび第2アームが開かれる。ロープは、第2アームのうち第2操作部とは反対側の端部に取り付けられている。これにより、連結部材を支点、ロープ取付部を力点、第2操作部を作用点としたテコの原理により、1つのホットスティックで第1操作部および第2操作部を把持する場合と比較して、第1アームおよび第2アームを開く作業がより小さな力で行われる。したがって、本発明に係る電柱挟持工具は、間接活線作業を行う際の防護シートの取付作業を容易にすることができる。
本発明の望ましい態様として、前記突出部は、前記第1アームとは逆に湾曲していることが好ましい。これにより、突出部が防護シートに接触させられる際の電柱挟持工具の姿勢がより自由になる。このため、第1アームおよび第2アームを開く作業がより容易になる。
本発明の望ましい態様として、前記第1アームのうち前記第2アームと対向する第1内側表面、および前記第2アームのうち前記第1アームと対向する第2内側表面には、電柱からの反力によって弾性変形する弾性部材が設けられていることが好ましい。電柱の直径は、上部から下部に向けて大きくなっていることが多い。電柱挟持工具は、弾性部材を備えることで、取り付ける高さによる挟持力の差を小さくすることができる。
本発明の望ましい態様として、前記ロープは、前記第1アームおよび前記第2アームの揺動中心軸に平行な方向に前記第2アームを貫通する貫通孔に通されていることが好ましい。これにより、ロープが引っ張られたとき、第1アームおよび第2アームの揺動中心軸に平行な方向に略等分布である力が第2アームに加わる。このため、第2アームの一箇所に集中して力が加えられる場合に比較して、第2アームが揺動中心軸に対する直交平面に対して傾きにくくなる。よって、電柱挟持工具は、第1アームおよび第2アームを開く作業をより滑らかにすることができる。
本発明の望ましい態様として、前記第1アームおよび前記第2アームに取り付けられた絶縁性の防護シートを備えることが好ましい。これにより、防護シート8を電柱100に巻き付ける作業が不要になる。このため、電柱挟持工具は、間接活線作業を行う際の防護シートの取付作業をより容易にすることができる。
本発明によれば、間接活線作業を行う際の防護シートの取付作業を容易にすることができる電柱挟持工具を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る電柱挟持工具を示す平面図である。 図2は、本実施形態に係る電柱挟持工具が電柱に取り付けられた状態を示す側面図である。 図3は、図2におけるA−A断面図である。 図4は、本実施形態に係る電柱挟持工具に設けられたバネ部材を示す斜視図である。 図5は、本実施形態に係る第2アームのロープが取り付けられた端部を示す斜視図である。 図6は、本実施形態に係る電柱挟持工具を用いて防護シートを電柱に取り付ける方法を説明する模式図である。 図7は、本実施形態に係る電柱挟持工具を用いて防護シートを電柱に取り付ける方法を説明する模式図である。 図8は、本実施形態に係る電柱挟持工具を用いて防護シートを電柱に取り付ける方法を説明する模式図である。 図9は、変形例1に係る電柱挟持工具を示す平面図である。 図10は、変形例1に係る第2アームのロープが取り付けられた端部を示す斜視図である。 図11は、変形例2に係る電柱挟持工具を示す平面図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る電柱挟持工具を示す平面図である。図2は、本実施形態に係る電柱挟持工具が電柱に取り付けられた状態を示す側面図である。図3は、図2におけるA−A断面図である。図4は、本実施形態に係る電柱挟持工具に設けられたバネ部材を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態に係る電柱挟持工具10は、第1アーム12と、第1操作部11と、突出部13と、第2アーム22と、第2操作部21と、ロープ取付部23と、ロープ7と、連結部材3と、を備える。図2に示すように、電柱挟持工具10は、防護シート8を電柱100に取り付けるために使用される工具である。防護シート8を電柱100に取り付ける際、例えば、2つの電柱挟持工具10が使用される。防護シート8は、例えばEVA(Ethylene-Vinyl Acetate)すなわちエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂で形成されており、絶縁性を備える。
図1に示すように、第1アーム12は、湾曲した部材である。第2アーム22は、第1アーム12に対向するように配置されており、平面視で第1アーム12とは逆に湾曲している。例えば、図3に示すように、第1アーム12および第2アーム22は、電柱100の表面の曲率よりも小さな曲率で湾曲している。第1アーム12および第2アーム22は、例えばプラスチック等の絶縁性材料により形成されている。第1アーム12のうち第2アーム22に対向する第1内側表面121、および第2アーム22のうち第1アーム12に対向する第2内側表面221には、弾性部材6が設けられている。弾性部材6は、例えばウレタンフォームで形成されており、電柱挟持工具10が電柱100に取り付けられると弾性変形する。
第1アーム12と第2アーム22とは、連結部材3により互いに揺動できるように(相対回転可能に)連結されている。連結部材3は、例えば蝶番を有する部材である。連結部材3は、第1アーム12の一端であり且つ第2アーム22の一端に配置されている。第1アーム12と第2アーム22とが互いに遠ざかるように揺動(相対回転)すると、第1アーム12の他端と第2アーム22の他端との隙間が大きくなる。第1アーム12と第2アーム22とが互いに近づくように揺動(相対回転)すると、第1アーム12の他端と第2アーム22の他端との隙間が小さくなる。以下の説明においては、第1アーム12と第2アーム22とが互いに遠ざかるように揺動(相対回転)することは、第1アーム12および第2アーム22が開くと記載され、第1アーム12と第2アーム22とが互いに近づくように揺動(相対回転)することは、第1アーム12および第2アーム22が閉じると記載される。
第1操作部11は、連結部材3から第1アーム12とは異なる方向に向かって設けられている。より具体的には、本実施形態に係る第1操作部11は、第1アーム12の一端に第1アーム12と一体に形成されており、第1アーム12に連動する。
第2操作部21は、連結部材3から第2アーム22とは異なる方向に向かって設けられている。より具体的には、本実施形態に係る第2操作部21は、第2アーム22の一端に第2アーム22と一体に形成されており、第2アーム22に連動する。
図1および図3に示すように、電柱挟持工具10は、バネ部材4を備える。バネ部材4は、第1操作部11と第2操作部21とに跨って配置されている。図4に示すように、バネ部材4は、例えばねじりばねであって、螺旋状の本体部43と、本体部43の一端から突出する第1端部41と、本体部43の他端から突出する第2端部42と、を備える。
第1端部41が第1操作部11に接触しており、第2端部42が第2操作部21に接触している。第1アーム12および第2アーム22が開くと、第1操作部11が第2操作部21に近づくに伴って第1端部41が第2端部42に近づく。これにより、バネ部材4の本体部43に弾性力が大きくなるため、第1端部41および第2端部42が第1操作部11および第2操作部21を押し戻す。すなわち、バネ部材4は、第1アーム12および第2アーム22に、互いに近づく方向の力を加えることができる。このため、第1アーム12および第2アーム22が開いた後、第1アーム12および第2アーム22を開かせた力が取り除かれると、第1アーム12および第2アーム22は自動的に閉じられる。
突出部13は、第1アーム12の他端に設けられている。例えば本実施形態において、突出部13は第1アーム12と一体に形成されており、突出部13の表面にはポリ塩化ビニル等によるコーティングが施されている。突出部13は、連結部材3のある方向とは反対方向に第2アーム22の他端よりも突出している。突出部13は、例えば、平面視で第1アーム12とは逆に湾曲している。突出部13は、第1アーム12の第1内側表面121から連続している表面である支持面131と、第1アーム12の第1外側表面122から連続している表面である裏面132と、を含む。
図5は、本実施形態に係る第2アームのロープが取り付けられた端部を示す斜視図である。図5に示すように、ロープ取付部23は、第2アーム22の他端に設けられている。ロープ取付部23は、例えば円弧状の部材であり、より具体的には略半円状の部材である。ロープ取付部23は、例えば、第2アーム22の第2外側表面222に接着等により固定されている。これにより、第2外側表面222およびロープ取付部23で囲まれた貫通孔23hが形成される。
ロープ7は、環状の紐状部材であり、貫通孔23hに取り付けられている。ロープ7は、例えばポリエステル等の化学繊維で形成されていてもよいし、麻等の天然繊維で形成されていてもよい。また、ロープ7の内径は、ホットスティックの先端工具が通過できる大きさであることが好ましい。
図6〜図8は、本実施形態に係る電柱挟持工具を用いて防護シートを電柱に取り付ける方法を説明する模式図である。図6は、防護シート8を電柱100に取り付ける際の最初の工程を示している。図7は、第1アーム12および第2アーム22が開いた状態を示している。図8は、第1アーム12および第2アーム22が閉じられる直前の状態を示している。
電柱挟持工具10を用いて防護シート8を電柱100に取り付ける際、まず、可撓性を有する防護シート8が電柱100に巻き付けられた状態が、図6に示すようにホットスティック92で保持される。その後、ホットスティック92とは別のホットスティック91により第1操作部11が把持された状態で、突出部13の支持面131が防護シート8に接触させられる。突出部13の表面にはポリ塩化ビニル等によるコーティングが施されているので、突出部13は滑りにくくなっている。これにより、第1アーム12が第1操作部11および支持面131の2箇所で支持されるので、第1アーム12および連結部材3の位置がずれにくくなる。
次に、図6で示したように支持面131が防護シート8に接触した状態のまま、ホットスティック91、92とは別のホットスティック93の先端工具がロープ7に引っ掛けられる。その後、図7に示すように、ホットスティック93によりロープ7が電柱100から遠ざかる方向に引っ張られる。これにより、第1アーム12および第2アーム22が開かれ、突出部13と第2アーム22の他端との間の隙間が電柱100の直径よりも大きくなる。
上述したように、第2アーム22のうち第2操作部21とは反対側の端部にロープ7が取り付けられている。これにより、連結部材3を支点、ロープ取付部23を力点、第2操作部21を作用点としたテコの原理により、1つのホットスティックで第1操作部11および第2操作部21を把持する場合と比較して、第1アーム12および第2アーム22を開く作業がより小さな力で行われる。
次に、図7で示したようにロープ7が電柱100から遠ざかる方向に引っ張られた状態のまま、ホットスティック91により電柱挟持部材10が電柱100に向かって移動させられる。これにより、図8に示すように、電柱100が第1アーム12と第2アーム22との間に位置する。
その後、ホットスティック93のロープ7を引っ張る力が緩められる。これにより、徐々に第1アーム12および第2アーム22が閉じられ、最終的に第1アーム12および第2アーム22により防護シート8が電柱100の表面に保持される(図3参照)。
なお、ロープ取付部23は、必ずしも上述したように第2アーム22の端部に設けられていなくてもよい。例えば、ロープ取付部23が第2アーム22の長手方向の中央に設けられていてもよい。ただし、ロープ取付部23は、長手方向の中央よりも第2操作部21とは反対側寄りの位置に設けられるのが好ましい。ロープ取付部23が第2操作部21から離れた位置にあるほど、テコの原理により第1アーム12および第2アーム22を開くために必要な力がより小さくなる。
なお、突出部13は、必ずしも上述したように湾曲していなくてもよい。例えば、突出部13は、第1アーム12の他端から延びた平板状の部材であってもよい。また、突出部13は、必ずしも1つでなくてもよく、第1アーム12の他端に複数設けられていてもよい。
なお、弾性部材6は、必ずしも上述したように第1内側表面121および第2内側表面221に別々に設けられていなくてもよい。例えば、1つの弾性部材6が第1内側表面121および第2内側表面221に跨って設けられていてもよい。
以上述べたように、本実施形態に係る電柱挟持工具10は、湾曲した第1アーム12と、第1アーム12とは逆に湾曲した第2アーム22と、連結部材3と、第1操作部11と、第2操作部21と、突出部13と、バネ部材4と、ロープ7と、を備える。連結部材3は、第1アーム12と第2アーム22とが互いに遠ざかる方向および近づく方向に揺動できるように、第1アーム12の一端および第2アーム22の一端を連結する。第1操作部11は、連結部材3から第1アーム12とは異なる方向に向かって設けられ、且つ第1アーム12と連動する。第2操作部21は、連結部材3から第2アーム22とは異なる方向に向かって設けられ、且つ第2アーム22と連動する。突出部13は、第1アーム12の他端に設けられて、連結部材3のある方向とは反対方向に第2アーム22の他端よりも突出する。バネ部材4は、第1アーム12および第2アーム22に、互いに近づく方向の力を加える。ロープ7は、環状であって、第2アーム22の他端に取り付けられる。
防護シート8を電柱100に取り付ける際、ホットスティックにより第1操作部11を把持された電柱挟持工具10は、突出部13を容易に防護シート8に接触させることができる。これにより、第1アーム12が第1操作部11および突出部13の2箇所で支持されるので、第1アーム12および連結部材3の位置がずれにくくなる。この状態でロープ7が電柱100から遠ざかる方向に引っ張られると、第1アーム12および第2アーム22が開かれる。ロープ7は、第2アーム22のうち第2操作部21とは反対側の端部に取り付けられている。これにより、連結部材3を支点、ロープ取付部23を力点、第2操作部21を作用点としたテコの原理により、1つのホットスティックで第1操作部11および第2操作部21を把持する場合と比較して、第1アーム12および第2アーム22を開く作業がより小さな力で行われる。したがって、本実施形態に係る電柱挟持工具10は、間接活線作業を行う際の防護シート8の取付作業を容易にすることができる。
また、本実施形態に係る電柱挟持工具10において、突出部13は、第1アーム12とは逆に湾曲している。これにより、突出部13が防護シート8に接触させられる際の電柱挟持工具10の姿勢がより自由になる。このため、第1アーム12および第2アーム22を開く作業がより容易になる。
また、本実施形態に係る電柱挟持工具10において、第1アーム12のうち第2アーム22と対向する第1内側表面121、および第2アーム22のうち第1アーム12と対向する第2内側表面221には、電柱100からの反力によって弾性変形する弾性部材6が設けられている。電柱100の直径は、上部から下部に向けて大きくなっていることが多い。本実施形態に係る電柱挟持工具10は、弾性部材6を備えることで、取り付ける高さによる挟持力の差を小さくすることができる。
また、本実施形態に係る電柱挟持工具10を用いた防護シート8の取付方法は、第1ステップ、第2ステップ、第3ステップ、第4ステップおよび第5ステップを含む。上述したように、第1ステップは、防護シート8が電柱100に巻き付けられる工程である。第2ステップは、突出部13の支持面131が防護シート8に接触させられる工程である。第3ステップは、ホットスティック93によりロープ7が電柱100から遠ざかる方向に引っ張られる工程である。第4ステップは、ロープ7が電柱100から遠ざかる方向に引っ張られた状態のまま、ホットスティック91により電柱挟持部材10が電柱100に向かって移動させられる工程である。第5ステップは、ホットスティック93のロープ7を引っ張る力が緩められる工程である。
(変形例1)
図9は、変形例1に係る電柱挟持工具を示す平面図である。図10は、変形例1に係る第2アームのロープが取り付けられた端部を示す斜視図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図9および図10に示すように、変形例1に係る電柱挟持工具10Aは、上述したロープ取付部23と異なるロープ取付部24を備える。ロープ取付部24は、例えば第1アーム12および第2アーム22の揺動中心軸に平行な方向(図9において紙面に対して垂直方向)に第2アーム22を貫通する貫通孔である。ロープ取付部24は、例えば第2アーム22の他端に切削加工を施すことにより形成される。ロープ7は、ロープ取付部24に通されることで、第2アーム22に取り付けられている。
これにより、ロープ7が引っ張られたとき、第1アーム12および第2アーム22の揺動中心軸に平行な方向に略等分布である力が第2アーム22に加わる。このため、第2アーム22の一箇所に集中して力が加えられる場合に比較して、第2アーム22が揺動中心軸に対する直交平面に対して傾きにくくなる。よって、変形例1に係る電柱挟持工具10Aは、第1アーム12および第2アーム22を開く作業をより滑らかにすることができる。
また、上述した実施形態に係る電柱挟持工具10においては、ロープ取付部23が第2外側表面222に取り付けられている。このため、ロープ7が引っ張られることでロープ取付部23に繰り返し大きな力が加わると、ロープ取付部23が破損しロープ7が第2アーム22から脱落する可能性がある。これに対して、変形例1に係る電柱挟持工具10Aにおいては、第2アーム22を貫通する貫通孔であるロープ取付部24にロープ7が取り付けられているので、ロープ7の第2アーム22からの脱落が抑制される。
(変形例2)
図11は、変形例2に係る電柱挟持工具を示す平面図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図11に示すように、変形例2に係る電柱挟持工具10Bには、防護シート8が予め取り付けられている。例えば、防護シート8は、上述した実施形態において図2で示したものと同じものである。防護シート8は、第1アーム12および第2アーム22に取り付けられている。より具体的には、防護シート8は、弾性部材6の内側に配置されており、例えば接着等により固定されている。第1アーム12および第2アーム22が開かれると、防護シート8も同時に開かれる。
変形例2に係る電柱挟持工具10Bを用いる場合、防護シート8が予め取り付けられているので、防護シート8を電柱100に巻き付ける作業が不要になる。すなわち、電柱挟持工具10Bを用いた防護シート8の取付方法は、上述した実施形態の図6で示したような防護シート8が電柱100に巻き付けられる工程(上述した第1ステップ)を省略することができる。このため、変形例2に係る電柱挟持工具10Bは、間接活線作業を行う際の防護シート8の取付作業をより容易にすることができる。
10、10A、10B 電柱挟持工具
100 電柱
11 第1操作部
12 第1アーム
121 第1内側表面
13 突出部
131 支持面
21 第2操作部
22 第2アーム
221 第2内側表面
23、24 ロープ取付部
23h 貫通孔
3 連結部材
4 バネ部材
6 弾性部材
7 ロープ
8 防護シート
91、92、93 ホットスティック

Claims (5)

  1. 湾曲した第1アームと、
    前記第1アームとは逆に湾曲した第2アームと、
    前記第1アームと前記第2アームとが互いに遠ざかる方向および近づく方向に揺動できるように、前記第1アームの一端および前記第2アームの一端を連結する連結部材と、
    前記連結部材から前記第1アームとは異なる方向に向かって設けられ、且つ前記第1アームと連動する第1操作部と、
    前記連結部材から前記第2アームとは異なる方向に向かって設けられ、且つ前記第2アームと連動する第2操作部と、
    前記第1アームの他端に設けられて、前記連結部材のある方向とは反対方向に前記第2アームの他端よりも突出する突出部と、
    前記第1アームおよび前記第2アームに、互いに近づく方向の力を加えるバネ部材と、
    前記第2アームの他端に取り付けられた環状のロープと、
    を備えることを特徴とする電柱挟持工具。
  2. 前記突出部は、前記第1アームとは逆に湾曲していることを特徴とする請求項1に記載の電柱挟持工具。
  3. 前記第1アームのうち前記第2アームと対向する第1内側表面、および前記第2アームのうち前記第1アームと対向する第2内側表面には、電柱からの反力によって弾性変形する弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電柱挟持工具。
  4. 前記ロープは、前記第1アームおよび前記第2アームの揺動中心軸に平行な方向に前記第2アームを貫通する貫通孔に通されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電柱挟持工具。
  5. 前記第1アームおよび前記第2アームに取り付けられた絶縁性の防護シートを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電柱挟持工具。
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