JP2948786B2 - 電線把持器 - Google Patents

電線把持器

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JP2948786B2
JP2948786B2 JP15213897A JP15213897A JP2948786B2 JP 2948786 B2 JP2948786 B2 JP 2948786B2 JP 15213897 A JP15213897 A JP 15213897A JP 15213897 A JP15213897 A JP 15213897A JP 2948786 B2 JP2948786 B2 JP 2948786B2
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賢至 吉田
稔 山川
圭祐 我満
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Kansai Denryoku KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電線振分
装置や張線装置などの電線を引っ張るための装置におけ
る電線の掴持用として用いられる電線把持器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電線の振り分け工事などを行
うに際しては、伸縮自在の棒状となった装置本体の両端
部に電線把持器を固定した電線振分装置を用いて、両側
の電線把持器により電線を掴持させたのちに、装置本体
を縮小させて両電線把持器を互いに近接させることによ
り、電線の2箇所を両電線把持器で両側から引き寄せて
両電線把持器の間に弛ませている。このように、電線を
2箇所で掴持してその間の部分を弛ませることにより、
その後の作業、例えば電線の弛ませた箇所を切断したの
ちに振り分ける作業などを容易に行えるようにしてい
る。
【0003】また、上記の電線把持器は電線を上下から
掴持するための一対の掴線部を備えており、これら掴線
部には、電線の上下の半部近くを嵌まり込ませる嵌合溝
が相対向して凹設されている。この嵌合溝の溝面は、電
線を抜止めして確実に掴持するために、電線におけるビ
ニールなどからなる絶縁被覆層に食い込ませることので
きる鋸歯状に形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在におい
て一般的に使用されている電線は、銅線等の複数本の素
線を撚った撚り線からなる心線をビニールなどの絶縁被
覆層で覆った形態になっているが、各素線と絶縁被覆層
との密着度はさほど高いものではない。そのため、上記
従来の電線把持器の一対の掴線部で電線を掴持して引っ
張った状態のまま2〜3日放置しておくような場合に、
例えば電柱にトラックが衝突するなどの何らかの原因で
衝撃力が加わると、電線が落下するといったトラブルが
発生することがあった。すなわち、電線把持器は、一対
の掴線部の各々の嵌合溝における鋸歯状となった溝面を
上記被覆層に食い込ませて電線を強固に掴持しているの
で、衝撃力を受けたときに、電線の絶縁被覆層には各素
線に比較して格段に大きなショックが加わるために、絶
縁被覆層が恰もはぎ取られるに引き千切られてしまい、
電線が各素線から抜け出てしまい、一対の掴線部から外
れて落下する。
【0005】そこで、上記のようなトラブルを防止する
ために、従来では、電線を引っ張った状態で2〜3日放
置しておくような場合には、電線における電線把持器で
掴持する箇所の絶縁被覆層をはぎ取り、電線把持器の一
対の掴線部で素線を直接掴持させるようにしている。し
かし、電線振分装置には上述のように両側にそれぞれ電
線把持器を備えているので、電線の掴持すべき2箇所の
絶縁被覆層に対し寸法を測って所要長さだけはぎ取る煩
雑な作業を行わなければならない。さらに、電線の振り
分け工事の終了後には、電線の絶縁被覆層をはぎ取った
箇所を丁寧に修復する必要があり、非常に面倒である。
しかも、長期間において風雨にさらされると、修復箇所
から雨水が侵入して漏電するおそれもある。
【0006】そこで本発明は、絶縁被覆層をはぎ取る作
業を不要としながらも、電線を掴持した状態で衝撃を受
けた場合にも、電線の掴持を確実に保持できる構成を備
えた電線把持器を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電線把持器は、
上記目的を達成するために、先端部が引っ張り手段に連
結される連結部材と、この連結部材の基端部に作動可能
に連結された作動部材と、この作動部材の前記連結部材
に対する一方向への作動により互いに近接して電線を掴
持するとともに、前記作動部材の前記連結部材に対する
他方向への作動により互いに離間する一対の掴線部と、
前記両掴線部の互いに対面する各々の電線把持面のうち
の少なくとも一方に突設され、前記両掴線部が電線を掴
持したときに電線の絶縁被覆層を貫通するに足る長さを
有する係止部とを備えている。
【0008】上記電線把持器によれば、作動部材を連結
部材に対して一方向へ作動させることにより、互いに近
接する一対の掴線部で電線を掴持する。このとき、少な
くとも一方の掴線部の電線把持面から突出した係止部
は、電線の絶縁被覆層を貫通してその先端部が素線に直
接的に接触する。そのため、電線把持器で電線を掴持し
て引っ張った状態のまま2〜3日放置しておく期間中に
何らかの衝撃力を受けても、従来の電線把持器のような
掴線部の嵌合溝の鋸歯状となった溝面を絶縁被覆層の表
面部分に単に食い込ませている係止手段とは異なり、係
止部が絶縁被覆層を貫通して、その係止部の先端が電線
の素線に直接的に接しているから、この係止部と素線と
の係合によって電線が両掴線部の各々の電線把持面から
抜け出るのを阻止する。それにより、電線が落下すると
いったトラブルの発生は絶無となる。また、電線の絶縁
被覆層をはぎ取り、且つ工事終了後に修復するといった
従来の煩雑な作業を解消できる大きな利点がある。
【0009】上記発明において、一対の掴線部を上下か
ら電線を掴持するよう配置するとともに、下方の可動側
掴線部の電線把持面に、先端が鋭利な形状となったピン
状係止部を、上方に向け突設した構成とすることが好ま
しい。
【0010】上記構成によると、互いに離間させた一対
の掴線部の間に電線を挿通させて、上方の固定側掴線部
を電線に載置して吊り下げ状態に取り付けたのちに、例
えば固定側掴線部を電線に沿って引っ張り手段とは反対
方向にスライドさせれば、作動部材は、引っ張り手段に
連結されて固定状態の連結部材に対して一方向へ作動さ
れるので、可動側掴線部が上方に変位されて、両掴線部
が電線を挟む。このとき、下方の可動側掴線部に突設し
たピン状係止部の鋭利な先端部が電線の絶縁被覆層に僅
かに食い込み、両掴線部が電線に対し位置決めして取り
付けられる。つぎに、引っ張り手段により連結部材が引
っ張られると、可動側掴線部と共に押し上げられるピン
状係止部が絶縁被覆層を貫通して、その先端が素線に僅
かに食い込む。それにより、電線の両掴線部からの抜脱
を一層確実に防止できる。しかも、この電線把持器は、
係止部を電線の絶縁被覆層に容易に且つ円滑に貫通させ
ることが可能となる。
【0011】さらに、電線の掴持を解除したのちに、電
線における絶縁被覆層の係止部が貫通した部分を絶縁テ
ープを巻くなどの手段で修復する。ここで、両掴線部に
よる電線の掴持時に、ピン状係止部が電線の絶縁被覆層
に対しその下面から上方へ向け貫通していたので、長期
間の使用に際しても、雨水が絶縁被覆層における係止部
の貫通孔から侵入するおそれがない。
【0012】また、上記発明において、係止部を、電線
における絶縁被覆層の厚みと素線の径の1/10〜1/
2との和の長さに設定すれば、係止部が絶縁被覆層を貫
通するだけでなく、係止部の先端部を素線に確実に食い
込ませることができる。それにより、係止部は、大きな
衝撃を受けた場合にも絶縁被覆層と素線の両方に確実に
係止して、両掴線部の間から電線が抜け出ようとするの
をより一層確実に防止する。しかも、係止部は素線に対
しその径の1/10〜1/2程度までしか食い込まない
ので、素線の安全性を損なうことはない。
【0013】さらに、上記発明において、複数本のピン
状係止部を、複数本の素線の撚り線からなる心線を絶縁
被覆層で覆った電線における前記素線が1回りするター
ン長よりも短い間隔で可動側掴線部の電線把持面に突設
した構成とすれば、電線が複数本の素線の撚り線からな
る心線を有するものである場合には、上記の間隔に設定
された複数本の係止部がそれぞれ異なる素線に食い込む
ので、電線を両掴線部から抜脱しないようさらに確実に
掴持できる。
【0014】また、上記発明において、2本のピン状係
止部を、電線における絶縁被覆層の厚みと単一の素線の
径の1/3との和の長さを有するとともに、先端部を6
0°の拡がり角をもつ円錐状の形状に設定し、この係止
部が、撚り線からなる電線における単一の素線が1回り
するターン長のほぼ1/2の間隔で可動側掴線部の電線
把持面に配設されている構成とすることが最も好まし
い。
【0015】上記構成とすることにより、係止部を、素
線に対して、衝撃を受けても外れることのない可及的に
深い位置まで食い込ませるとともに、素線の安全性が確
認されている径の1/3の深さの傷を与えるだけです
む。また、電線が撚り線からなる場合には、上記の間隔
に設定された2本の係止部を、相対向する2本の素線に
おける最も離間した両側位置に食い込ませることができ
るので、撚り線を強固に係止できるとともに、撚り線に
与える損傷によるダメージを最小限に軽減できる。さら
に、係止部の先端部は約60°の拡がり角をもつ円錐形
状に設定されているので、この先端部が使用回数の増大
に伴って磨耗した場合、約90°の拡がり角に変形する
までは、係止部を素線に円滑に食い込ませることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。
【0017】図1および図2はそれぞれ本発明の一実施
の形態に係る電線把持器を示す正面図で、図1は電線へ
吊り下げて仮取り付けした状態、図2は電線を掴持した
状態をそれぞれ示す。
【0018】これらの図において、この電線把持器1
は、先端部に後述の引っ張り手段への連結部3を有する
連結部材2と、所定の間隔で並設されて各々の一端部を
連結部材2の基端部に回動自在に連結された略く字形状
の一対の作動部材4A,4Bと、この両作動部材4A,
4Bの各々の他端部に対しまたがるように位置してそれ
ぞれ回動自在に連結された固定側掴線部7と、両作動部
材4A,4Bの各々の折曲部位に対しまたがるように位
置してそれぞれ回動自在に連結された可動側掴線部8
と、後述の一方向クラッチ9よび切換機構部10とを主
構成要素として構成されている。
【0019】図3は図2の状態における要部を破断して
示した左側面図である。同図において、両掴線部7,8
は、各々の2箇所と各作動部材4A,4Bとをにそれぞ
れ支軸12が挿通されるとともに、この支軸12をCリ
ング11で抜け止めすることにより、支軸12を支点と
して回動自在に各作動部材4A,4Bに取り付けられて
いる。両掴線部7,8の対向面にはそれぞれほぼ半円形
状の嵌合溝13,14が凹設されており、両掴線部7,
8は電線18を両嵌合溝13,14内に嵌め込んで上下
から挟み付けるように掴持する。また、各嵌合溝13,
14の溝面は、図示していないが、従来の電線把持器と
同様に鋸歯状に形成されて電線18の絶縁被覆層18b
に食い込むようになっている。
【0020】そして、下方の可動側掴線部8の嵌合溝1
4の溝面には、先端部が60°の拡がり角を有する鋭利
な円錐形状となったピンからなる2本の係止部17が、
上方に向けて突出する状態で固着されている。この係止
部17の長さは、電線18の絶縁被覆層18bの厚みと
素線18aの径の1/3との和に設定されている。な
お、撚り線からなる電線18に対しては、係止部17の
長さが電線18の絶縁被覆層18bの厚みと単一の素線
18aの径の1/3との和に設定される。また、電線1
8が撚り線からなる場合には、両係止部17の間隔が電
線18における単一の素線18aが1回りするターン長
のほぼ1/2に設定される。
【0021】また、図1および図2の右方の作動部材4
Bと連結部材2とは枢軸19を介して回動自在に連結さ
れているが、上記各図の左方の作動部材4Aと連結部材
2とは一方向クラッチ9および切換機構部10を介して
回動可能に連結されている。
【0022】一方向クラッチ9は、図3に示すように、
軸体9aと、円筒状の内周面にカム面(図示せず)が形
成されているとともに、上記軸体9aを所定の間隙を存
して内部に挿入させた外輪9cと、軸体9aと外輪9c
との環状空間内に介在された係止機構部9bとにより構
成されている。係止機構部9bは、例えば、外輪9cの
カム面と軸体9aとの間に入り込んだときに外輪9cと
軸体9aとを一体回転するよう係合する複数個のころ部
材と、ころ部材と同数の保持器と、各ころ部材を個々の
保持器に支持させるとともに、ころ部材をカム面の方向
に付勢するばねとにより構成されている。
【0023】そして、係止機構部9bおよび外輪9c
は、軸体9aの両側にそれぞれ係着されたCリング20
より抜け止めされている。また、作動部材4Aと連結部
材2との間には、スペーサとしてのリング体21が一方
向クラッチ9の外輪9cの外周に嵌まり込む状態で介在
されており、作動部材4Aには、一方向クラッチ9の外
輪9cおよびリング体20が複数個の固定ねじにより一
体回転するよう連結されている。
【0024】切換機構部10は、この実施の形態ではラ
チェット機構が用いられており、六角頭ボルト22によ
り一方向クラッチ9の軸体9aに固定されたラチェット
ホィール10aと、図1および図2に示すように、連結
部材2に固定した取付板23に回動自在に設けられた操
作レバー10cと、操作レバー10cの回動によりラチ
ェットホィール10aに対し係脱する係止爪10bとに
より構成されている。
【0025】ラチェットホィール10aは、その歯部に
係止爪10bが係合されると、係止爪10bを介して連
結部材2に固定されて何れの方向への回動も阻止され
る。
【0026】切換機構部10は一方向クラッチ9を作動
状態と作動解除状態とに切り換えるもので、係止爪10
bをラチェットホィール10aの歯部に係合させること
により、一方向クラッチ9を作動状態とする。すなわ
ち、一方向クラッチ9は、ラチェットホィール10aに
より回転不能に固定された軸体9aに対して、外輪9c
が、図1のB矢印方向へは係止機構部9bのころ部材が
外輪9cのカム面から離れて空回り状態で自由に回動
し、同図のA矢印方向へはころ部材がカム面のかみ合い
位置に進んで外輪9cと軸体9aとの楔作用で回動を阻
止する。
【0027】なお、図1および図2に示すように、固定
側掴線部7における各作動部材4A,4Bの取付面とは
反対側の面(図の手前側の面)には、脱落防止カバー2
4が枢ピン27を支点として回動自在に取り付けられて
おり、この脱落防止カバー24のガイド孔29に、固定
側掴線部7に固設されたガイドピン30が摺接自在に挿
通されている。したがって、脱落防止カバー24は、図
1の状態において操作片28を押し下げ操作されると、
ガイド孔29の孔縁部がガイドピン30に摺接してガイ
ドされながら枢ピン27を支点に下方に回動する。
【0028】つぎに、上記の電線把持器1の作用につい
て説明する。先ず、電線把持器1を、図1に示すよう
に、把持すべき電線18に吊り下げ状態に取り付ける。
その場合、操作レバー10cの回動操作により係止爪1
0bをラチェットホィール10aから離間させて相互の
係合を解除する。それにより、一方向クラッチ9は、外
輪9cが軸体9aに対し一体回転または空回りして両方
向に自由に回転する作動解除状態となる。この状態にお
いて、外輪9aと一体となった作動部材4Aを連結部材
2に対して図1のA矢印方向に回動させて、両掴線部
7,8を離間させて開いた状態としておく。
【0029】図1の状態において、両掴線部7,8間に
電線18を挿通するよう位置させたのちに、固定側掴線
部7の嵌合溝13内に電線18の上面部分を嵌入させ
て、固定側掴線部7を電線18上に載置し、電線把持器
1を電線18に吊り下げ状態に取り付ける。このとき、
両掴線部7,8と両側の作動部材4A,4Bとで囲まれ
る矩形空間は、これらの作動に拘わらず常に平行四辺形
を形作る構成になっているので、両掴線部7,8は常に
互いに平行に対向する。そのため、この電線把持器1
は、電線18に吊り下げ状態に取り付ける作業をマニピ
ュレータによっても容易に行わせることができる。
【0030】続いて、図2に示すように、操作片28を
同図の矢印方向に押圧操作することにより、脱落防止カ
バー24を下方に回動させて両掴線部7,8の間にまた
がるように位置させる。これにより、上下に位置する両
掴線部7,8と、前後に位置する脱落防止カバー24お
よび両作動部材4A,4Bとにより、電線18の周囲を
取り囲む状態となるので、電線把持器1は、以後の作業
時に電線18から脱落することのない状態に取り付けら
れたことになる。
【0031】また、上述の電線把持器1を電線18へ取
り付ける以前に、または取り付け後に、切換機構部10
の操作レバー10cを図1の矢印方向に回動操作して、
係止爪10bを図2に示すようにラチェットホィール1
0aの歯部に係合させる。それにより、一方向クラッチ
9は、その軸体9aがラチェットホィール10aおよび
係止爪10bを介して連結部材2に回転不能に固定され
て、作動状態に切り換えられる。すなわち、一方向クラ
ッチ9は、外輪9cと一体回転する作動部材4Aに対し
図1のB矢印方向へは自由に回動できるよう許容し、且
つ図1のA矢印方向への回動を阻止するように機能す
る。
【0032】つぎに、固定側掴線部7を電線18に沿っ
て図1および図2の右方向にスライドさせる。このと
き、作動部材4A,4Bは、連結部3を介して引っ張り
手段(図示せず)に連結されている連結部材2に対して
図1のB矢印方向へ回動される。その回動に伴って可動
側掴線部8が上方へ変位されていくが、このとき、可動
側掴線部8に突設した2本のピン状係止部17の鋭利な
先端部が電線18の絶縁被覆層18bに僅かに食い込
み、両掴線部7,8が電線18に対し位置決めして取り
付けられる。
【0033】そののちに、連結部材2の連結部3に連結
した引っ張り手段を作動させて連結部材2を図2のC矢
印方向に引っ張る。この連結部材2が引っ張られていく
のに伴って両作動部材4A,4Bが固定側掴線部7の支
軸12を支点として図2の右方に回動されていく。その
結果、両作動部材4A,4Bの折曲部位にまたがって枢
着されている可動側掴線部8は斜め上方に向けて押し上
げられて、この可動側掴線部8の嵌合溝14から突出し
た係止部17が、電線18の絶縁被覆層18bを貫通し
て、最も下方に位置する素線18aに対しその径の1/
3の深さまで食い込んでいき、図3に明示するように、
両掴線部7,8が電線18を上下から挟み付けて掴持す
る。ここで、係止部17は、先端部が60°の拡がり角
をもつ円錐形状になっているので、極めて円滑に電線1
8内に食い込んでいく。
【0034】上記の電線18の掴持状態において、引っ
張り手段が電線把持器1をさらに左方へ引っ張ると、両
掴線部7,8で掴持された電線18が左方に引っ張られ
る。
【0035】この電線9を引っ張った状態で2〜3日の
間放置しておくときに、何らかの原因で電線把持器1に
対し衝撃力が加わった場合、係止部17が絶縁被覆層1
8bを貫通している上に、上記実施の形態では係止部1
7の先端部が素線18aに対し径の1/3の深さまで食
い込んでいるため、両掴線部7,8の間から電線18が
抜け出るといった従来におけるトラブルの発生は絶無と
なる。また、電線18の絶縁被覆層18bをはぎ取り、
且つ工事終了後に丁寧に修復するといった従来の煩雑な
作業を解消できる。
【0036】なお、電線9を引っ張った状態で2〜3日
の間放置しておくときに、何らかの原因で電線把持器1
に対し図1および図2の右方向への衝撃力が加わった場
合、電線把持器1には、連結部材3を右方に移動させて
作動部材4A,4Bを連結部材2に対し図1のA矢印方
向へ回動させる力が瞬間的に加わる。しかし、上記電線
把持器1では、一方向クラッチ9が作動部材4Aの連結
部材2に対するA矢印方向への回動を阻止するため、可
動側掴線部8が固定側掴線部7から離間する方向に変位
することがなく、両掴線部7,8による電線18への掴
持力が弛むことがない。したがって、種々の衝撃力が加
わっても、電線18が両掴線部7,8から抜脱して落下
するトラブルは発生しない。
【0037】また、上記の電線把持器1では、係止部1
7が素線18aに対しその径の1/3の深さの傷を与え
るだけであり、一般に、素線18aは径の1/2以内の
深さの傷であれば、安全に使用できることが知られてい
るから、工事後の電線18は使用に際して安全上の支障
が生じない。さらに、従来のように絶縁被覆層18bを
剥がさないので、工事終了後に、電線18の絶縁被覆層
18bにおける係止部17が入り込んだ孔を絶縁テープ
などで隠蔽する程度でよく、面倒な修復作業は不要であ
る。
【0038】しかも、素線18aは係止部17により下
面に損傷を受けるので、上述のような絶縁テープなどに
よる簡単な修復を施しただけでも、長期間の使用中にお
いて、雨水が絶縁被覆層18bの下面の孔から上方へ向
け垂直に侵入するおそれが殆どない。この点からも修復
は簡単でよい。なお、係止部17の長さは、必ずしも素
線18aに対し径の1/3の深さまで食い込ませるよう
設定する必要がなく、電線18の種類に応じて種々に設
定可能である。例えば、係止部17の長さを、電線18
の素線18aの径の大小などの相違に応じて、素線18
aに対しその径の1/10〜1/2の範囲内の深さまで
食い込ませるように設定すれば、電線18を抜脱しない
よう確実に掴持でき、且つ電線18に与える損傷を使用
に際して支障のない程度に止めることができる。
【0039】さらに、係止部17はその先端を必ずしも
素線18aに食い込ませる必要もない。すなわち、従来
の電線把持器では、掴線部の嵌合溝の鋸歯状となった溝
面を絶縁被覆層の表面部分に単に食い込ませているだけ
であるのに対して、本発明では、掴線部7,8の嵌合溝
13,14の鋸歯状となった溝面を絶縁被覆層18bの
表面部分に食い込ませるのに加えて、係止部17を絶縁
被覆層18bに貫通させるから、係止部17の先端が素
線18bに直接的に接触する程度であっても、係止部1
7の先端と素線18bとの係合によって、電線18が両
掴線部7,8の間から抜け出るといったトラブルが発生
する可能性が極めて低いためである。
【0040】また、電線18が撚り線である場合、2本
の係止部17を、電線18における単一の素線18aが
1回りするターン長のほぼ1/2の間隔で固定側掴線部
7に配設すれば、両係止部17は最も離間した両端側位
置で相対向する2本の素線18aにそれぞれ食い込むの
で、撚り線であってもこれを強固に係止できるととも
に、係止部17の食い込みにより僅かに損傷を受ける2
本の素線18aが可及的に離間していることにより、撚
り線に与える損傷によるダメージを最小限に軽減でき
る。
【0041】なお、撚り合わせる素線18aの本数が少
ない撚り線の場合には、2本の係止部17の間隔を単一
の素線18aが1回りするターン長より短く設定して、
両係止部18を異なる素線18aに食い込ませれば、電
線18を確実に掴持し、且つ素線18aに与えるダメー
ジを支障のない範囲内に止めることができる。
【0042】図4は上記の電線把持器1を適用して構成
した電線振分装置31を示す正面図である。この電線振
分装置31は、棒状の装置本体32の両端部に連結具3
3を介在して本発明の電線把持器1をそれぞれ取り付け
て構成されている。なお、右側用の電線把持器1は上述
の実施形態のものと同一であり、左側用の電線把持器1
は、連結部材2、作動部材4A,4Bおよび両掴線部
7,8の位置関係を右側用に対し前後入れ換えて左右対
称に配置したものであって、実質的に右側用のものと同
一である。装置本体32には、中央部に把持部34が設
けられ、この把持部34の両側に絶縁部材37を介して
絶縁鍔部38が形成されている。
【0043】さらに、装置本体32には、各絶縁鍔部3
8の外方箇所に電線18を挿通させて支持するための棒
状の電線支持具39が取り付けられている。装置本体3
2の内部には、図示していないが、送りねじなどからな
る伸縮機構が装備されており、この伸縮機構にはハンド
ル軸から傘歯車を介して駆動力が与えられるようになっ
ている。装置本体32における図の左側の電線支持具3
9の外方箇所には、上記のハンドル軸に外部から回転力
を伝達するための動力接続部40が設けられている。
【0044】上記の電線振分装置31は、電線18を通
電した活線の状態で工事を行う場合に、マニピュレータ
により使用するためのものを例示してある。マニピュレ
ータの一対の爪部材からなるチャッキング部により把持
部34を掴ませて、両側の電線把持部1を電線9に吊り
下げ状態に取り付ける。そののちに、上述の電線把持器
1の操作と同様にして、脱落防止カバー24を下方に回
動させて電線18から脱落しない状態とし、操作レバー
10cを回動操作して一方向クラッチ9を作動状態と
し、さらに、両側の各々の固定側掴線部7を互いに離間
する方向に電線18上をそれぞれスライドさせる。この
とき、電線把持器1は、両掴線部7,8を互いに離間さ
せれば、その状態を何ら力を加えることなく保持できる
こと、脱落防止カバー24および切換機構部10をそれ
ぞれ操作片28および操作レバー10cによりそれぞれ
操作できることとにより、マニピュレータでも極めて容
易に遠隔操作することができる。
【0045】なお、上記の活線振分装置31は、マニピ
ュレータが動力接続部40のハンドル軸に動力源を接続
すると、この動力が装置本体32に内装された傘歯車を
介して送りねじに伝達され、装置本体32が縮小する。
それにより、両側の電線把持器1が電線18を両側から
引き寄せながら互いに近接方向に移動されるので、電線
18は両電線支持具39の間で弛ませられ、この電線1
8の弛ませた箇所を切断して振り分け工事などが行われ
る。
【0046】図5は本発明の他の実施形態に係る電線把
持器41を示す正面図、図6はその左側面図である。こ
の電線把持器41は、把持器本体42、作動部材43、
連結部材44および可動側掴線部47を主構成要素とし
て構成されており、把持器本体42には、可動側掴線部
47と共に電線18を掴持する固定側掴線部48が一体
形成されているとともに、連結部材44を挿通させるガ
イド部49が一体に延設されている。作動部材43は、
ほぼ三角形の形状を有しており、その三角形の基端角部
が把持器本体42に枢軸50を介して回動自在に取り付
けられているとともに、三角形の一方の角部に支軸51
を介して連結部材44が回動自在に取り付けられてい
る。この作動部材43の三角形におけるもう一つの角部
には、取付ピン52を介して可動側掴線部47が回動自
在に取り付けられている。また、枢軸50を挿通させて
取り付けられたねじりコイルばね53の両端部が把持器
本体42と作動部材43に係止されており、このねじり
コイルばね53は、作動部材43を把持器本体42に対
し枢軸50を支点として図5の矢印方向に回動付勢して
いる。
【0047】上記の電線把持器41は、使用に際して、
図6に示すように、作動部材43をねじりコイルばね5
3の回動付勢力に抗して図5の反矢印方向に回動させる
ことにより、可動側掴線部47を固定側掴線部48から
離間させる。この状態を保持しながら両掴線部47,4
8間に電線18を挿通させたのちに、作動部材43の保
持を解除すると、作動部材43は、ねじりコイルばね5
3の回動付勢力により図5の矢印方向に回動して連結部
材44を同図の矢印方向に押し出す。このとき、可動側
掴線部47は、作動部材43の回動に伴って図の上方に
押し上げられて、固定側掴線部48と共に電線18を掴
持する。
【0048】この電線把持器41は、上記の電線把持器
1が有する効果に加えて、ねじりコイルばね53の回動
付勢力により電線18に更に確実に仮取り付けできる。
また、下方の可動側掴線部47の電線把持面の中央部に
は、歯形状に係止部54が上方に突設されており、この
歯形状係止部54の両側に絶縁被覆部18bにのみ食い
込む保持係止部55が設けられている。この電線把持器
41では、歯形状係止部54が上述のピン状のものに比
較して素線18aへ円滑に食い込むとともに、絶縁被覆
層18bに食い込む両側の保持係止部55とともに電線
18を確実に掴持する。また、図5に示すように、ガイ
ド部49につまみ付きボルト58が螺合されており、引
っ張り手段により連結部材44を引っ張って電線18を
所定の張力に張線した状態で、ボルト58をねじ込んで
その先端を連結部材44に圧接させることにより、作動
部材43を連結部材44を介して把持器本体42に固定
し、両掴線部47,48による電線18の掴持力を、衝
撃力を受けたような場合にも常に一定に保持できるよう
になっている。
【0049】なお、上記実施形態では、電線振分装置3
1に適用した場合について説明したが、本発明の電線把
持器1,41は、電線を掴んだのちに引っ張るむ種々の
張線装置に適用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に係る電
線把持器によれば、電線を掴持する一対の両掴線部のう
ちの少なくとも一方の電線把持面に、電線の絶縁被覆層
を貫通するに足る長さを有する係止部を突設した構成と
したので、一対の掴線部で電線を掴持したときに、係止
部が電線の絶縁被覆層を貫通して係止部の先端が素線に
直接的に接触するので、何らかの衝撃力を受けても、係
止部の先端と素線とが直接的に係合することによって、
電線が両掴線部の間から抜け出るといったトラブルの発
生を確実に防止できる。しかも、電線の絶縁被覆層をは
ぎ取り、且つそのはぎ取り箇所を工事終了後に修復する
といった従来の煩雑な作業を解消できる利点もある。
【0051】また、本発明の請求項2に係る電線把持器
では、一対の掴線部を上下に配置し、下方の可動側掴線
部に、先端が鋭利な形状となったピン状係止部を、上方
に向け突設したので、係止部の電線の絶縁被覆層への貫
通を容易に且つ円滑に行わせることができる。
【0052】さらに、本発明の請求項3に係る電線把持
器では、係止部を、電線における絶縁被覆層の厚みと素
線の径の1/10〜1/2との和の長さに設定したの
で、係止部の先端部が絶縁被覆層を貫通したのちに素線
に僅かに食い込むので、大きな衝撃を受けた場合にも、
係止部が絶縁被覆層と素線の両方に係止して、電線が両
掴線部から電線が抜け出ようとするのを一層確実に防止
できる。また、係止部の食い込みによる素線の損傷は安
全性を損なわない程度に止めることができる。
【0053】また、本発明の請求項4に係る電線把持器
では、複数本のピン状係止部を、電線における素線が1
回りするターン長よりも短い間隔で可動側掴線部の電線
把持面に突設した構成としたので、複数本の係止部をそ
れぞれ異なる素線に食い込ませることができ、撚り線を
有する電線を、一対の掴線部により抜脱しないよう確実
に掴持できる。また、本発明の請求項5に係る電線把持
器では、2本のピン状係止部を、電線における絶縁被覆
層の厚みと単一の素線の径の1/3との和の長さを有
し、且つ先端部を約60°の拡がり角をもつ円錐状の形
状に設定し、さらに、係止部を、撚り線からなる電線に
おける単一の素線が1回りするターン長のほぼ1/2の
間隔で配設する構成としたので、撚り線からなる電線を
強固に係止できるとともに、撚り線に与える損傷による
ダメージを最小限に軽減できる。さらに、係止部の先端
部が使用回数の増大に伴って磨耗しても、約90°の拡
がり角に変形するまでは、係止部を素線に円滑に食い込
ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電線把持器を示す電
線への仮取付状態の正面図。
【図2】同上電線把持器の電線を把持した状態の正面
図。
【図3】図2の状態における要部を破断して示した左側
面図。
【図4】上記把持器を適用した電線振分装置を示す正面
図。
【図5】本発明の他の実施形態に係る電線把持器を示す
正面図。
【図6】図5の右側面図。
【符号の説明】
1,41 電線把持器 2,44 連結部材 4A,4B,43 作動部材 7,48 固定側掴線部 8,47 可動側掴線部 13,14 嵌合溝 17,54 係止部 18 電線 18a 素線 18b 絶縁被覆層 31 電線振分装置(引っ張り手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 我満 圭祐 大阪府大東市太子田3丁目4番31号 株 式会社永木精機内 (72)発明者 本間 光春 大阪府大東市太子田3丁目4番31号 株 式会社永木精機内 (56)参考文献 特開 平4−207(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 1/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部が引っ張り手段に連結される連結
    部材と、 この連結部材の基端部に作動可能に連結された作動部材
    と、 この作動部材の前記連結部材に対する一方向への作動に
    より互いに近接して電線を掴持するとともに、前記作動
    部材の前記連結部材に対する他方向への作動により互い
    に離間する一対の掴線部と、 前記両掴線部の互いに対面する各々の電線把持面のうち
    の少なくとも一方に突設され、前記両掴線部が電線を掴
    持したときに電線の絶縁被覆層を貫通するに足る長さを
    有する係止部とを備えてなる電線把持器。
  2. 【請求項2】 一対の掴線部を上下から電線を掴持する
    よう配置するとともに、下方の可動側掴線部の電線把持
    面に、先端が鋭利な形状となったピン状係止部を、上方
    に向け突設した請求項1記載の電線把持器。
  3. 【請求項3】 係止部を、電線における絶縁被覆層の厚
    みと素線の径の1/10〜1/2との和の長さに設定し
    た請求項1または2記載の電線把持器。
  4. 【請求項4】 複数本のピン状係止部が、複数本の素線
    の撚り線からなる心線を絶縁被覆層で覆った電線におけ
    る前記素線が1回りするターン長よりも短い間隔で可動
    側掴線部の電線把持面に突設されている請求項2記載の
    電線把持器。
  5. 【請求項5】 2本のピン状係止部を、電線における絶
    縁被覆層の厚みと単一の素線の径の1/3との和の長さ
    を有するとともに、先端部を約60°の拡がり角をもつ
    円錐状の形状に設定し、この係止部が、撚り線からなる
    電線における単一の素線が1回りするターン長のほぼ1
    /2の間隔で可動側掴線部の電線把持面に配設されてい
    る請求項2記載の電線把持器。
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