JP2014068618A - 採果鋏 - Google Patents
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Abstract
本発明の課題は、収穫作業効率及び生産性を向上させるために、果実等を傷付けることなく一回の切断で容易に収穫することができる採果鋏を提供することである。
【解決手段】
本発明による採果鋏は、二つの握り片と、その先端に枢軸部を介して一体に繋がった鋏の刃である二つの鋏刃を備え、握り片と鋏刃の対は、枢軸部によって回転可能に軸支され、
鋏刃は、鋏刃の面に平行な方向から見て、枢軸部のある側から先端に掛けてW字のごとく、
採果される果実の表曲面の凸形状に倣い接触するように中央部が上に凸になった形状を有し、鋏刃の一方は、鋏刃の面に直角な方向から見て、果実の果硬枝を導くように、果硬枝を通す凹みを有している。
【選択図】図1
Description
二つの握り片と、各々の先端に軸支部を介して一体に繋がった鋏の刃である二つの鋏刃を備え、前記握り片と前記鋏刃の対は、前記軸支部によって回転可能に軸支され、
前記握り片を握る動作によって、前記鋏刃は互いに咬みあって果実の果硬枝を切断する鋭利な刃を備え、前記鋏刃の面に平行な方向から見て、前記軸支部のある側から前記鋏刃の先端に掛けてW字型又は山なり型の断面形状を有し、その結果、前記鋏刃の中央部が上に凸になった形状により、採果される前記果実の表曲面の凸形状に倣い接触することで、前記果実の表曲面に倣って前記果実に付いた果硬枝を切断可能としたことを特徴とする。
少なくとも一方の前記鋏刃の有する前記刃は、前記果硬枝を導き通すための凹部を備えたことを特徴とする。
前記握り片の各々は、前記握り片の両者が存在する面に直角な方向に曲がることが可能
なように相互に回転可能な回転結合をした傾斜自在手段で結合された2片で構成されたことを特徴とする
。
鋏刃は、鋏刃の面に平行な方向から見て、軸支部のある側から先端に掛けてW字又は山なり型の形状であり、その結果、採果される果実の表曲面の凸形状に倣い接触するように中央部が上に凸になった形状を有し、鋏刃の一方は、鋏刃の面に直角な方向から見て、果実の果硬枝を導くように、果硬枝を通す凹みを有していることを特徴としている。
以下図に沿って説明する。
握り片110A、握り片110Bの先端に第一の軸支部120を介して一体に繋がった鋏の刃である二つの鋏刃130A、130Bを備えている。第一の軸支部120は、握り片110Aと鋏刃130Aからなる一片(A片とする)と握り片110Bと鋏刃130Bからなる一片(B片とする)を回転軸を持って軸支するもので、握り片110A、110Bの握り動作に対応して小角度の回転が自在になされ、その結果、握りを行うと、鋏刃130Aと鋏刃130Bが狭まって咬みあい、切断動作をもたらすものである。握り片110A、110Bの間には、復元弾性体111が備えてあり、握り動作を止めると、元に戻ることが都合がよい。尚、復元弾性体111の種類は、図1に示したような板を螺旋状に巻いたばねでも良いし、板ばねや蔓巻きばね等、様々な形態のばねを用いても良い。その他の実施態様として、ばねを使用せず、前記把持部の相対する部分に、それぞれ磁石を一つずつ取り付け、磁力の反発を用いても良い。
尚、鋏刃130A、130Bの先端部分は、採果時に果実を傷つけないように丸くしてある方が好都合である。
第一の軸支部120で回転自在に軸支された適当な長さの小片210A、小片210Bがあり、小片210A、小片210Bに各々、第二の握り片220A、220Bが第二の軸支部230A、230Bで回転自在に軸支され、更に、第二の軸支部230A、230Bに近い第二の握り片220A、220Bの先端部240A、240Bが互いに第三の軸支部250で回転自在に軸支されている。尚、図1での復元弾性体111は、第二の握り片220A、220Bの間に備えてある。2−Aでは、第二の握り片220A、220Bが図1の握り片110A、110Bと同じであるが、2−B、2−Cでは、使用時に指を入れる指穴260、指を掛ける波型の凹凸形状部261を有するものである。これらの形状は、図1のように倍力構造が無いものにも適用できることは当然である。
このように、前記把持部は、収穫する果実の種類や用途に応じて様々な形状を用いても良い。また、前記把持部に使用する素材については、金属、樹脂、その他、切断時に変形しない強度を持つ素材であれば、様々な素材を用いても構わない。
握り片110A、110B又は、第二の握り片220A、220Bが両者とも各々その途中で2つの片に別れ、回転結合部310を介して回転自在に繋がっている。この回転結合部310により、握り片110A、110B又は、第二の握り片220A、220Bの両者が存在する面に直角な方向に曲がることが可能であり、果実の位置にかかわらず作業が容易となる。この曲がりが無い場合には、果硬枝のついた果実面に採果鋏を当てた場合には、果実面に平行な方向に握り片110A、110B又は、第二の握り片220A、220Bが伸びているので、果実と作業者の位置関係によっては作業しにくいことになる。
111 復元弾性体
120 第一の軸支部
130A、130B 鋏刃
131 刃の中間部
132 窪み
210A、210B 小片
220A、220B 第二の握り片
230A、230B 第二の軸支部
240A、240B 先端部
250 第三の軸支部
260 指穴
261 凹凸形状部
262 ストッパ
263 留め部
310 回転結合部
Claims (3)
- 二つの握り片と、各々の先端に軸支部を介して一体に繋がった鋏の刃である二つの鋏刃を備え、前記握り片と前記鋏刃の対は、前記軸支部によって回転可能に軸支され、
前記握り片を握る動作によって、前記鋏刃は互いに咬みあって果実の果硬枝を切断する鋭利な刃を備え、前記鋏刃の面に平行な方向から見て、前記軸支部のある側から前記鋏刃の先端に掛けてW字型又は山なり型の断面形状を有し、その結果、前記鋏刃の中央部が上に凸になった形状により、採果される前記果実の表曲面の凸形状に倣い接触することで、前記果実の表曲面に倣って前記果実に付いた果硬枝を切断可能としたことを特徴とする採果鋏。 - 少なくとも一方の前記鋏刃の有する前記刃は、前記果硬枝を導き通すための凹部を備えたことを特徴とする請求項1記載の採果鋏。
- 前記握り片の各々は、前記握り片の両者が存在する面に直角な方向に曲がることが可能
なように相互に回転可能な回転結合をした傾斜自在手段で結合された2片で構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の採果鋏。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012219050A JP2014068618A (ja) | 2012-10-01 | 2012-10-01 | 採果鋏 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012219050A JP2014068618A (ja) | 2012-10-01 | 2012-10-01 | 採果鋏 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014068618A true JP2014068618A (ja) | 2014-04-21 |
Family
ID=50744476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012219050A Pending JP2014068618A (ja) | 2012-10-01 | 2012-10-01 | 採果鋏 |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015104604A (ja) * | 2013-12-02 | 2015-06-08 | 株式会社ドクター中松創研 | 超強力ハサミ |
CN105359720A (zh) * | 2015-10-15 | 2016-03-02 | 桂林市味美园餐饮管理有限公司 | 一种用于剪枝或者摘取贡柑的剪刀 |
JP2017051116A (ja) * | 2015-09-08 | 2017-03-16 | 浩二 寺林 | 枝切り鋏 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0624440U (ja) * | 1992-09-09 | 1994-04-05 | 秀勝 高木 | 刈込鋏 |
JP3174720B2 (ja) * | 1994-09-02 | 2001-06-11 | エイ・ティ・アンド・ティ・コーポレーション | 多重周波数動作を持つデジタル同調集積レーザ |
-
2012
- 2012-10-01 JP JP2012219050A patent/JP2014068618A/ja active Pending
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