JP2012023866A - クランプ式電流計の落下防止具、及び、クランプ式電流計の取り付け方法 - Google Patents

クランプ式電流計の落下防止具、及び、クランプ式電流計の取り付け方法 Download PDF

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Yusuke Maejima
雄介 前島
Ikuhiro Uchida
郁裕 内田
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健二 伊達
Kazuo Higashiyama
和男 東山
Seiji Honda
誠二 本多
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Abstract

【課題】電流計の取り付け作業における作業性を向上させる。
【解決手段】
地上に架設された活線を囲む状態に取り付けられる開閉可能な環状のCTクランプを備え、活線を流れる電流をCTクランプを介して検出するクランプ式電流計の落下を防止する落下防止具1であって、クランプ式電流計に取り付けられ、この電流計の一部を保持する電気絶縁性のベルト状保持部材10と、絶縁操作棒の先端に着脱可能な状態で取り付けられ、活線に対して固定される電気絶縁性の固定部材20と、一端にベルト状保持部材が取り付けられるとともに他端に固定部材が取り付けられる電気絶縁性の連結紐30とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、クランプ式電流計の落下防止具、及び、クランプ式電流計の取り付け方法に関する。
地上に架設された高圧活線や低圧活線を流れる電流を記録する電流計として、CTクランプ式電流計が知られている。この電流計では、活線を囲む状態にCTクランプを取り付けている。そして、CTクランプで発生した磁場の強度に基づき、活線を流れる電流を計測している。このような電流計では、数日程度の所定期間に亘って活線を流れる電流値を記録することがある。この場合、安全上の観点から、活線に吊り下げられた電流計が落下しないように対策を施す必要がある。
特許文献1に記載の装置は、電流計用の収容空間を有するボックス状の装置本体と、この装置本体の前後板にピンを介して揺動可能に連結された一対の板状係止部材と、板状係止部材を操作する操作部材と、前板の上端側にピンを介して揺動可能に設けられた電線感知レバーとを有している。そして、操作部材は、係止部材に係止して揺動しないようにロックされる。また、操作部材は、電流計の取り付けや取り外し時に係止部材から外されて、係止部材のロックを解除する。
特開平11−346409号公報
活線への電流計の取り付けは、間接活線工法で行われる。この工法では、電気絶縁性を有する絶縁操作棒や絶縁ヤットコといった間接活線工具が用いられる。この間接活線工具は数メートル程度の長さを有しており、電流計は間接活線工具の先端部分に取り付けられる。工具が長いため、この工具における先端部分の重さは、作業性に大きな影響を与える。従って、電流計に取り付けられる落下防止具は、極力軽量であることが求められる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、落下防止具の軽量化を図り、電流計の取り付け作業における作業性を向上させることにある。
前記課題を解決するため、本発明は、地上に架設された活線を囲む状態に取り付けられる開閉可能な環状のクランプ部を備え、前記活線を流れる電流を前記クランプ部を介して検出するクランプ式電流計の落下を防止する落下防止具であって、前記クランプ式電流計に取り付けられ、前記クランプ式電流計の一部を保持する電気絶縁性の保持部材と、絶縁操作棒の先端に着脱可能な状態で取り付けられ、前記活線に対して固定される電気絶縁性の固定部材と、一端に前記保持部材が取り付けられるとともに他端に前記固定部材が取り付けられる電気絶縁性の連結紐とを有することを特徴とする。
また、本発明は、地上に架設された活線を囲む状態に取り付けられる開閉可能な環状のクランプ部を備え、前記活線を流れる電流を前記クランプ部を介して検出するクランプ式電流計を、前記活線に取り付ける取り付け方法であって、電気絶縁性の連結紐の一端に取り付けられた電気絶縁性の保持部材により、前記クランプ式電流計の一部を保持するステップと、前記連結紐の他端に取り付けられた電気絶縁性の固定部材を、絶縁操作棒の先端に取り付けるステップと、他の絶縁操作棒の先端部分に前記クランプ式電流計を取り付けた状態で前記クランプ式電流計を上方へ移動させるとともに、前記絶縁操作棒の先端に取り付けられた状態の前記固定部材を上方へ移動させるステップと、前記絶縁操作棒を操作して前記固定部材を前記活線に取り付けるステップと、前記他の絶縁操作棒を操作して、前記クランプ部が前記活線を囲む状態に前記クランプ式電流計を取り付けるステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、電流計の取り付け作業における作業性を向上させることができる。
第1実施形態の落下防止具を説明する図である。 (a)は固定部材の正面図、(b)は固定部材の側面図である。 クランプ式電流計を説明する図である。 絶縁容器及び絶縁操作棒の上部を説明する図である。 電流計の活線への取り付け作業を説明する図であり、電流計と固定部材を活線に近付けている状態を説明する図である。 固定部材を活線に取り付けている状態を説明する図である。 (a)及び(b)は何れも、電流計を活線に取り付けた状態を説明する図である。 電流計が活線から外れ、落下防止具によって落下が防止されている状態を説明する図である。 (a)は第2実施形態の落下防止具を説明する斜視図である。(b)は箱状ケースの底面に設けられた取り付け具(雌側回転取付部)を説明する図である。 (a)は箱状ケースの取り付け具に接続される絶縁操作棒を説明する図である。(b)は図10(a)におけるA部拡大図であり、絶縁操作棒の先端に設けられた雄側回転取付部を説明する図である。 電流計の活線への取り付け作業を説明する図であり、活線に巻回されたバインド線に固定部材を取り付けた状態を説明する図である。 電流計を活線に取り付けた状態を説明する図である。 第3実施形態の落下防止具を説明する図である。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1に示す落下防止具1は、ベルト状保持部材10と、固定部材20と、連結紐30とを有している。
ベルト状保持部材10は、図3に示すクランプ式電流計40の一部を保持する。図1に示すように、ベルト状保持部材10は、ベルト状(矩形帯状)に形成された基材11と、この基材11における一方の表面に設けられたフック部12と、基材11における他方の表面に設けられたループ部13とを有している。これらのフック部12とループ部13の組は、面ファスナーを構成する。すなわち、フック部12をループ部13に押し付けると、フック部12が有する複数のフックがループ部13が有する複数の各ループに引っ掛かり、フック部12とループ部13が着脱可能な状態で接合される。本実施形態において、ベルト状保持部材10は、ナイロン等の電気絶縁性を有する素材で作製される。
固定部材20は、地上に架設された高圧活線や低圧活線に取り付けられる部分である。図2に示すように、本実施形態の固定部材20は、本体部21と、挟持片22と、操作部23と、回転防止アーム24とを有しており、電気絶縁性の素材(例えば樹脂素材)によって作製されている。
本体部21は、側面視略コ字状の保持溝21aが正面から見て左右方向に形成された部材であり、この保持溝21a内に活線Xを保持する。挟持片22は、保持溝21a内を上下方向へ移動可能に取り付けられた板状部材であり、その上面には活線Xを載せるための浅溝22aが形成されている。
操作部23は、絶縁操作棒81(図5等を参照)に対して着脱可能に取り付けられる部分であるとともに、挟持片22を上下方向に移動させる部分である。この操作部23は、回転軸23aと羽根部23bとを有しており、回転軸23aの周面に羽根部23bが取り付けられている。回転軸23aは、本体部21の底面に軸方向に回転可能な状態で取り付けられている。
回転軸23aの上端部と挟持片22との間は、雄ねじと雌ねじの組で接続されている。そして、絶縁操作棒81を操作部23に取り付けた状態で、この絶縁操作棒81を所定方向に回転させると、羽根部23bを通じて回転軸23aに回転力が伝達される。これにより、回転軸23aが所定方向に回転し、挟持片22は保持溝21a内を上昇する。同様に、絶縁操作棒81を反対方向に回転させると、回転軸23aが反対方向に回転し、挟持片22は保持溝21a内を下降する。
回転防止アーム24は、絶縁操作棒81によって操作部23を回転させる際に、固定部材20(本体部21)が絶縁操作棒81とともに回転しないように支える部分である。本実施形態の回転防止アーム24は、本体部21における上面左右端のそれぞれから斜め下方に伸びる一対の板片によって構成されている。そして、各回転防止アーム24の下端には、活線Xが嵌る円弧状の切り欠き24aが形成されている。このため、各切り欠き24aに活線Xを嵌めた状態で絶縁操作棒81を回転させることで、本体部21の回転を防止しつつ操作部23(回転軸23a)を回転させることができる。
この固定部材20では、各回転防止アーム24の切り欠き24aに活線Xを嵌めた状態で、絶縁操作棒81によって操作部23を所定方向に回転させると、挟持片22を上方向へ移動させることができる。そして、活線Xが保持溝21aの上面と挟持片22とで挟まれるまで操作部23を所定方向に回転させることにより、固定部材20を活線Xに固定することができる。
連結紐30は、一端にベルト状保持部材10が取り付けられるとともに他端に固定部材20が取り付けられる電気絶縁性を有する紐材である。この連結紐30は、命綱として機能するものであり、クランプ式電流計40が地上へ落下しないように、このクランプ式電流計40を活線Xにつなぎ止める。このため、連結紐30の長さは、活線Xから地表までの高さよりも十分に短い長さに定められる。例えば、50cmから2m程度の範囲に定められる。
本実施形態では、連結紐30の一端がベルト状保持部材10の基材11に接合されている。具体的には、基材11における長手方向と直交する方向に、連結紐30の一端が縫い付けられている。また、連結紐30の他端は、固定部材20の回転軸23aに巻回されている。具体的には、連結紐30の他端は、回転軸23aにおける羽根部23bと本体部21との間でループ状に折り返されており、固定金具30aで結合されている。
この連結紐30は、一端が固定部材20を介して活線Xに取り付けられていることから、電気絶縁性を有することが求められる。また、クランプ式電流計40の重量がかかってもちぎれない程度の強度を有することが求められる。これらの条件を満たすものとして、塩化ビニール製の紐が好適に用いられる。本実施形態ではエスロンロープ(商品名)が用いられている。
次に、クランプ式電流計40について説明する。
図3に示すクランプ式電流計40は、CTクランプ41(クランプ部)と、電流計本体42(本体部分)とを有する。CTクランプ41は、例えばコイルが適宜巻回されたコアを備えた環状の部分であり、電流計本体42の上部に設けられている。このCTクランプ41は、活線Xを囲む状態に取り付けられるものであり、固定クランプ41aと可動クランプ41bとを有している。
固定クランプ41aは、電流計本体42の上面からこの電流計本体42と一体に設けられている。また、可動クランプ41bは、固定クランプ41aに対して開閉可能な状態で電流計本体42に軸支されている。すなわち、回動軸43を中心に回動可能な状態で取り付けられている。
可動クランプ41bは、バネ(図示せず)によって固定クランプ41a側に押し付けられている。このバネからの力によって、通常、CTクランプ41は閉状態とされている。閉状態のCTクランプ41を開状態にする場合、可動クランプ41bの下端部に一体に設けられたハンドル44が操作される。バネからの力に抗してハンドル44を電流計本体42側へ押し込むことで、可動クランプ41bの先端が固定クランプ41aから離隔する方向に移動する。これにより、固定クランプ41aと可動クランプ41bとの間に隙間が生じ、CTクランプ41が開状態になる。
また、ハンドル44の下方にはロック機構45が設けられている。このロック機構45はCTクランプ41を閉状態でロックするためのものであり、ロック釦45aと摺動溝45bとを有している。ロック釦45aが摺動溝45bにおける上端まで移動されると、ハンドル44が閉状態を保ったまま固定される。一方、このロック釦45aが摺動溝45bにおける下端まで移動されると、可動ハンドル44は回動軸43を中心に回動させることができる。
電流計本体42は縦長の箱状をしており、その内部にはCTクランプ41で発生した磁場の強度を検出する検出機構、検出された磁場の強度から活線Xを流れる電流値を測定する測定機構、及び、測定された電流値をメモリに記録する記録機構等が配置されている(何れも図示せず)。従って、このクランプ式電流計40では、CTクランプ41の環内に活線Xを位置付けると、この活線Xの周りに発生する磁場の強度から活線Xを流れる電流値を測定でき、メモリに記録される。
そして、前述したベルト状保持部材10は、可動クランプ41bにおける長手方向の中間位置で、この可動クランプ41bに巻付けられた状態で取り付けられている。このとき、ベルト状保持部材10をきつめに巻付けることで、フック部12がループ部13に係止して可動クランプ41bからのベルト状保持部材10の脱落が防止される。
このクランプ式電流計40を活線Xに取り付ける際には、図4に示すような、絶縁容器90が先端に取り付けられた絶縁操作棒82を用いる。
絶縁容器90は、上面が開放された箱状をしており、電気的絶縁性を有するプラスチックにより作製されている。この絶縁容器90は、クランプ式電流計40における電流計本体42を収納するものである。このため、狭幅側面の上端部には、ロック釦45aを露出させるための矩形状の切り欠き91が形成されている。そして、この絶縁容器90に電流計本体42が収納されると、CTクランプ41が容器上端よりも上方に位置するとともに、切り欠きからロック釦45aが露出される。
絶縁容器90の底面には取り付け具92が設けてあり、この取り付け具92を介して絶縁操作棒82の先端部が取り付けられている。この絶縁操作棒82は、電気絶縁性を有する棒状部材であり、継ぎ足しによって長さを調整することができる。従って、地上から数mの高さの活線Xであっても、地上からの操作によってクランプ式電流計40を取り付けることができる。
次に、本実施形態の落下防止具1を用いたクランプ式電流計40の活線Xへの装着作業について説明する。
この装着作業では、まず図5に示すように、落下防止具1が取り付けられたクランプ式電流計40を絶縁容器90に収納する。そして、絶縁ヤットコ83(絶縁操作棒83aの先端に物を挟むための一対の板状アダプタ83bを取り付けたもの)によってハンドル44(図3を参照)を電流計本体42側に押し込み、CTクランプ41を開状態に維持する。また、固定部材20の操作部23には、他の絶縁操作棒81を取り付ける。
次に、クランプ式電流計40及び固定部材20を上昇させて活線Xに近付ける。このとき、CTクランプ41の高さと固定部材20の高さが同程度となるようにする。また、この上昇時においても、絶縁ヤットコ83によってCTクランプ41の開状態を維持する。
クランプ式電流計40と固定部材20とが活線Xに対して十分に近付いたならば、図6に示すように、固定部材20を活線Xに固定する。この場合、保持溝21aの位置を活線Xの高さにあわせた後、固定部材20を活線X側に移動させることで、保持溝21a内に活線Xを入れる。活線Xを入れたならば、固定部材20を上下方向に移動させて回転防止アーム24の切り欠き24aに活線Xを嵌める。その後、絶縁操作棒81を軸周りに回転させることで、挟持片22を保持溝21a内で上昇させる。そして、活線Xが保持溝21aの上面と挟持片22とで挟まれるまで絶縁操作棒81を回転させ、固定部材20を活線Xに固定する。固定部材20が固定されたならば、絶縁操作棒81を操作部23から取り外す。
次に、クランプ式電流計40を活線Xに取り付ける。この場合、絶縁ヤットコ83によってCTクランプ41の開状態を維持したまま、絶縁操作棒82と絶縁ヤットコ83とを操作し、CTクランプ41の環内に活線Xを位置付ける。すなわち、固定クランプ41aと可動クランプ41bとの間に形成される隙間を活線Xの高さに位置付ける。その後、クランプ式電流計40を活線Xの方向に移動させ、CTクランプ41の環内に活線Xを入れる。活線XがCTクランプ41の環内に入ったならば、絶縁ヤットコ83によるハンドル44の押し込み状態を解いてCTクランプ41を閉状態にする。また、絶縁ヤットコ83を用いてロック釦45aを押し上げ、CTクランプ41を閉状態でロックする。
これにより、図7に示すように、CTクランプ41の環内に活線Xが位置付けられた状態でCTクランプ41がロックされ、クランプ式電流計40が活線Xに取り付けられる。クランプ式電流計40が取り付けられたならば、絶縁操作棒82を下方に移動させて絶縁容器90をクランプ式電流計40から外す。これにより、クランプ式電流計40の装着作業が完了する。
以上の手順で取り付けられたクランプ式電流計40では、図8に示すように、CTクランプ41のロックが外れ、万一、CTクランプ41が活線Xから外れてしまったとしても、落下防止具1によってクランプ式電流計40の地上への落下が防止される。
ここで、本実施形態の落下防止具1は、クランプ式電流計40に取り付けられ、このクランプ式電流計40の一部を保持する電気絶縁性のベルト状保持部材10と、絶縁操作棒81の先端に着脱可能な状態で取り付けられ、活線Xに対して固定される電気絶縁性の固定部材20と、一端にベルト状保持部材10が取り付けられるとともに他端に固定部材20が取り付けられる電気絶縁性の連結紐30とを有しているので、構成が簡素化できて軽量化が容易である。これにより、クランプ式電流計40の取り付け作業における作業性を向上させることができる。
特に、本実施形態で用いられているベルト状保持部材10は、ベルト状の基材11における一方の表面に面ファスナーのフック部12が設けられ、他方の表面にこの面ファスナーのループ部13が設けられているため、軽量化が極めて容易である。さらに、可動クランプ41bへの取り付け時には、可動クランプ41bの表面に沿ってベルト状保持部材10を巻き付ければ済むので、作業も容易である。さらに、このベルト状保持部材10は、電流計本体42に対して縦方向や横方向に巻付けることもできるので、取り付け場所に自由度を持たせることができる。すなわち、形状が異なる種々のクランプ式電流計であっても容易に対応することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図9に示すように、第2実施形態の落下防止具2では、連結紐30の一端にケース状保持部材50が取り付けられ、連結紐30の他端にフック状固定部材60が取り付けられている。
ケース状保持部材50は、箱状ケース51と、固定ベルト52と、取り付け具53とを有している。
箱状ケース51は、クランプ式電流計40における電流計本体42(本体部分)を収納するものであり、前述の絶縁容器90と同様に構成されている。すなわち、この箱状ケース51もまた、上面が開放された箱状をしており、電気的絶縁性を有するプラスチックにより作製されている。そして、狭幅側面の上端部には、ロック釦45aを露出させるための矩形状の切り欠き51aが形成されている。
固定ベルト52は、箱状ケース51に収納されたクランプ式電流計40を箱状ケース51内に固定するための部材である。本実施形態の固定ベルト52は、箱状ケース51が有する一対の広幅側面のそれぞれに取り付けられている。すなわち、固定ベルト52の長手方向を上下方向に向け、固定ベルト52の下側半分を広幅側面の上側であって横方向の中央に接合している。そして、一方の固定ベルト52aの表面には面ファスナーのループ部52cを、他方の固定ベルト52bの表面には面ファスナーのフック部52bをそれぞれ設けている。
これらの固定ベルト52a,52bは、クランプ式電流計40の収納状態において、固定クランプ41aの一部を上側から覆うように取り付けられる。すなわち、面ファスナーのループ部52cにフック部52dが係止されるように、一方の固定ベルト52aと他方の固定ベルト52bとが重ね合わせられる。このような固定ベルト52により、箱状ケース51がクランプ式電流計40から落下しないように取り付けられる。言い換えれば、クランプ式電流計40が箱状ケース51内に固定される。
また、本実施形態では、一方の固定ベルト52にDリング54を取り付けている。このDリング54は、連結紐30の一端が取り付けられる部分である。すなわち、Dリング54の内側を通すように連結紐30の一端をループ状に折り返し、固定金具30bで固定している。
取り付け具53は、絶縁操作棒82の先端部82aとの取り付け部を構成する部分であり、箱状ケース51の底面の中心位置に取り付けられている。本実施形態の取り付け具53は、雌側回転取付部によって構成されている。一方、図10に示すように、絶縁操作棒82の先端部82aは、雄側回転取付部として構成されている。そして、取り付け具53に、絶縁操作棒82の先端部81aが取り付けられる。すなわち、雌側回転取付部と雄側回転取付部とによってツイストロック機構が構成される。このため、絶縁操作棒82を箱状ケース51側に押し込んだ状態で、絶縁操作棒82を軸周りに回転させれば、絶縁操作棒82の先端部82aに箱状ケース51を取り付けたり、絶縁操作棒82を箱状ケース51から取り外したりすることができる。
連結紐30の他端に取り付けられるフック状固定部材60は、電気絶縁性及び弾性を有する樹脂板をU字状に折り返すとともに、折り返した先端部分を谷状に屈曲させて抜け止め61を形成したものである。
次に、本実施形態の落下防止具2を用いたクランプ式電流計40の活線Xへの装着作業について説明する。
この装着作業では、まず図11に示すように、フック状固定部材60を活線Xに固定する。本実施形態においては、U字状部84aを有するバインド線84を予め活線Xに取り付けておき、フック状固定部材60用の引っ掛け部を設けておく。そして、箱状ケース51に電流計本体42を収納し、固定ベルト52でクランプ式電流計40を固定する。また、第1実施形態と同様に絶縁ヤットコ83(図示せず)によってCTクランプ41を開状態に維持する。
次に、絶縁操作棒の先端部にフック状固定部材60を取り付けた状態で、クランプ式電流計40とフック状固定部材60とを上方に移動させる。クランプ式電流計40とフック状固定部材60とを活線Xの近傍に位置付けたならば、フック状固定部材60をバインド線84のU字状部84aに取り付ける。この場合、絶縁操作棒を操作し、フック状固定部材60の抜け止めをU字状部84aの上方に位置付けた後、フック状固定部材60を下方向に移動させる。これにより、フック状固定部材60がU字状部84aに取り付けられ、活線Xに固定される。
フック状固定部材60を取り付けたならば、クランプ式電流計40を活線Xに取り付ける。この手順は第1実施形態と同様である。簡単に説明すると、CTクランプ41の開状態を維持したまま、環内に活線Xを位置付け、その後にCTクランプ41を閉状態にしてロックする。
クランプ式電流計40を活線Xに取り付けたならば、図12に示すように、絶縁操作棒82をケース状保持部材50から取り外す。前述したように、ケース状保持部材50と絶縁操作棒82とは、いわゆるツイストロック機構で取り付けられている。このため、絶縁操作棒82を取り外す際には、絶縁操作棒82を上方に移動させて活線Xから反力を得た状態で、絶縁操作棒82を軸周りに回転させる。このようにすれば、クランプ式電流計40が活線Xに取り付けられた状態であっても、絶縁操作棒82を取り外すことができる。そして、絶縁操作棒82の取り外しによって、クランプ式電流計40の装着作業が終了する。
本実施形態でも、CTクランプ41のロックが外れ、万一、CTクランプ41が活線Xから外れてしまったとしても、落下防止具2によってクランプ式電流計40の地上への落下を防止することができる。
ここで、本実施形態のケース状保持部材50は、クランプ式電流計40の電流計本体42が収納され、上面が開放された電気絶縁性を有する箱状ケース51と、この箱状ケース51に設けられ、保持されるクランプ式電流計40をケース内に固定するための固定ベルト52と、箱状ケース51の底面に設けられ、絶縁操作棒の先端に着脱可能な状態で取り付けられる取り付け具53とを有している。すなわち、クランプ式電流計40を上方へと移動させる際に用いられる箱状ケース51を、そのまま保持部材として用いている。このため、構成の簡素化が図れる。
また、絶縁操作棒82と箱状ケース51との着脱を、雌側回転取付部である取り付け具53及び雄側回転取付部である先端部82a(すなわちツイストロック機構)によって行っているため、クランプ式電流計40が活線Xの高さにあっても、地上からの操作で絶縁操作棒82を容易に取り外すことができる。
さらに、本実施形態では、フック状固定部材60を、U字状部84aを有するバインド線84を介して活線Xに固定しているため、フック状固定部材60を活線Xに対して容易に固定することができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態の落下防止具では、図13に示すように、第2実施形態のケース状保持部材50に代えて、袋状保持部材70が用いられている。
この袋状保持部材70は、メッシュ袋71と、環状紐72とを有している。メッシュ袋71は、電気絶縁性のメッシュ素材で作製された袋状部材であり、クランプ式電流計40における電流計本体42が収納される。本実施形態のメッシュ袋71は、電流計本体42の形状にあわせて、上面開放の直方体状に作成されている。メッシュ袋71の上端開口には、環状紐72を通すための筒状の紐通し部73がこの開口に沿って設けられている。環状紐72は、電気絶縁性を有する素材で作成された環状の紐であり、紐通し部73に取り付けられている。紐通し部73から露出した環状紐72の露出部分には、連結紐30の一端が取り付けられている。
本実施形態では、2本の環状紐72a,72bが紐通し部73に通されており、それぞれの露出部分に連結紐30の一端が取り付けられている。そして、各環状紐72a,72bが2本の連結紐30A,30Bによって引っ張られると、メッシュ袋71の開口が狭められるように構成されている。このため、一方の連結紐30Aと他方の連結紐30Bをそれぞれ離隔させて活線Xに取り付けると、クランプ式電流計40の自重によって各環状紐72a,72bが連結紐30を介して引っ張られる。これに伴い、メッシュ袋71の開口が狭められ、クランプ式電流計40のメッシュ袋71からの脱落が防止される。
このように、本実施形態では、袋状保持部材70によってクランプ式電流計40を保持しているので、落下防止具3を容易に軽量化でき、電流計の取り付け作業における作業性を向上させることができる。
また、クランプ式電流計40の自重によってメッシュ袋71の開口を狭めることができるので、構成の簡素化が図れるし、クランプ式電流計40のメッシュ袋71からの脱落を確実に防止することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、この実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、その等価物が含まれる。
例えば、固定部材20を、バインド線によって構成してもよい。また、連結紐30を、伸縮性を備えた素材で構成してもよい。
1…落下防止具,2…落下防止具,10…ベルト状保持部材,11…基材,12…フック部,13…ループ部,20…固定部材,21…本体部,22…挟持片,22a…浅溝,23…操作部,24…回転防止アーム,24a…切り欠き,30…連結紐,30A…一方の連結紐,30B…他方の連結紐,30a…固定金具,30b…固定金具,40…クランプ式電流計,41…CTクランプ,41a…固定クランプ,41b…可動クランプ,42…電流計本体,43…回動軸,44…ハンドル,45…ロック機構,45a…ロック釦,45b…摺動溝,50…ケース状保持部材,51…箱状ケース,51a…切り欠き,52…固定ベルト,52a…一方の固定ベルト,52b…他方の固定ベルト,52c…ループ部,52b…フック部,53…取り付け具,54…Dリング,60…フック状固定部材,61…抜け止め,70…袋状保持部材,71…メッシュ袋,72…環状紐,73…紐通し部,81…絶縁操作棒,82…絶縁操作棒,82a…先端部,83…絶縁ヤットコ,83a…絶縁操作棒,83b…板状アダプタ,84…バインド線,84a…U字状部,90…絶縁容器,91…切り欠き,92…取り付け具,X…活線

Claims (5)

  1. 地上に架設された活線を囲む状態に取り付けられる開閉可能な環状のクランプ部を備え、前記活線を流れる電流を前記クランプ部を介して検出するクランプ式電流計の落下を防止する落下防止具であって、
    前記クランプ式電流計に取り付けられ、前記クランプ式電流計の一部を保持する電気絶縁性の保持部材と、
    絶縁操作棒の先端に着脱可能な状態で取り付けられ、前記活線に対して固定される電気絶縁性の固定部材と、
    一端に前記保持部材が取り付けられるとともに他端に前記固定部材が取り付けられる電気絶縁性の連結紐と
    を有することを特徴とするクランプ式電流計の落下防止具。
  2. 前記保持部材は、
    一方の表面に面ファスナーのフック部が設けられ、他方の表面に前記面ファスナーのループ部が設けられるベルト状保持部材であることを特徴とする請求項1に記載のクランプ式電流計の落下防止具。
  3. 前記保持部材は、
    前記クランプ式電流計の本体部分が収納され、上面が開放された電気絶縁性を有する箱状のケースと、
    前記ケースに設けられ、保持されるクランプ式電流計を前記ケース内に固定するための固定ベルトと、
    前記ケースの底面に設けられ、他の絶縁操作棒の先端に着脱可能な状態で取り付けられる取り付け具と
    を有するケース状保持部材であることを特徴とする請求項1に記載のクランプ式電流計の落下防止具。
  4. 前記保持部材は、
    前記クランプ式電流計の本体部分が収納され、上端に開口を有するとともに紐を通すための紐通し部が前記開口に沿って設けられ、かつ、電気絶縁性のメッシュ素材で作製されたメッシュ袋と、
    前記紐通し部に取り付けられるとともに、前記紐通し部から露出した露出部分に前記連結紐の一端が取り付けられる電気絶縁性の環状紐と
    を有する袋状保持部材であることを特徴とする請求項1に記載のクランプ式電流計の落下防止具。
  5. 地上に架設された活線を囲む状態に取り付けられる開閉可能な環状のクランプ部を備え、前記活線を流れる電流を前記クランプ部を介して検出するクランプ式電流計を、前記活線に取り付ける取り付け方法であって、
    電気絶縁性の連結紐の一端に取り付けられた電気絶縁性の保持部材により、前記クランプ式電流計の一部を保持するステップと、
    前記連結紐の他端に取り付けられた電気絶縁性の固定部材を、絶縁操作棒の先端に取り付けるステップと、
    他の絶縁操作棒の先端部分に前記クランプ式電流計を取り付けた状態で前記クランプ式電流計を上方へ移動させるとともに、前記絶縁操作棒の先端に取り付けられた状態の前記固定部材を上方へ移動させるステップと、
    前記絶縁操作棒を操作して前記固定部材を前記活線に取り付けるステップと、
    前記他の絶縁操作棒を操作して、前記クランプ部が前記活線を囲む状態に前記クランプ式電流計を取り付けるステップと
    を有することを特徴とするクランプ式電流計の取り付け方法。
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