JP2021140995A - 絶縁シート部材 - Google Patents

絶縁シート部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2021140995A
JP2021140995A JP2020039243A JP2020039243A JP2021140995A JP 2021140995 A JP2021140995 A JP 2021140995A JP 2020039243 A JP2020039243 A JP 2020039243A JP 2020039243 A JP2020039243 A JP 2020039243A JP 2021140995 A JP2021140995 A JP 2021140995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
shaped member
belt
insulating sheet
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020039243A
Other languages
English (en)
Inventor
和宏 戸田岸
Kazuhiro Todagishi
和宏 戸田岸
光一 高石
Koichi Takaishi
光一 高石
直人 高村
Naoto Takamura
直人 高村
尚吾 細田
Shogo Hosoda
尚吾 細田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2020039243A priority Critical patent/JP2021140995A/ja
Publication of JP2021140995A publication Critical patent/JP2021140995A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Insulating Bodies (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

【課題】各種作業に伴う電柱頂部への取り付けおよび取り外しを効率的かつ確実におこなうことができる絶縁シート部材を提供すること。【解決手段】絶縁シート部材は、絶縁性の材質によって構成され、所定の可撓性を有するシート状部材100と、シート状部材100を電柱頂部付近に固定する固定ベルト101と、シート状部材100に設けられ、固定ベルト101を貫通させて、固定ベルト101を保持するベルト通し102と、を備え、ベルト通し102が、シート状部材100の表面の、シート状部材の略中央部Xを中心として、当該中央部Xから放射線状の略同じ距離に、当該中央部Xを囲むように、複数個設けられているので、シート状部材100を電柱頂部に被せて、固定ベルト101の先端を引いて、絞り込むことによって、シート状部材100を容易に電柱に巻き付けて固定することができる。【選択図】図1

Description

この発明は、電気工事を含む各種の作業に伴い、電柱頂部に取り付けられる絶縁シート部材に関する。
従来、電柱頂部では、高圧線架線の縁接続や高圧バインド取替などの高圧充電した電線を取り扱う各種の作業をおこなう場合がある。充電した電線を、取り扱う作業においては、安全対策の一環として、電気の絶縁性能がある絶縁棒(間接活線工具)を用いておこなっている。電柱上部付近にて絶縁棒を取扱う際には、充電した電線や工具類と電柱とが接触することで起きる地絡事故を防止するため、絶縁シートで電柱を覆う必要がある。これによって、充電した電線や工具類と電柱とが接触したとしても、地絡事故を防止することができる。
絶縁シートの取付けは、地絡事故による停電を防ぐという目的だけではなく、作業者の安全を確保するという目的を果たすためにも、絶縁シートによって、確実に電柱頂部を防護することが必要である。また、作業の効率性を考慮して、絶縁シートの取付けを決められた作業時間内でおこなう必要がある。したがって、絶縁シートの取付けおよび取り外しについては、確実に、かつ、より迅速におこなうことができるという作業性が要求される。
従来における、絶縁シートの取付けの実際の作業は、以下のような手順でおこなう。まず、市販の絶縁シートを二つ折りして、折れ曲がった山部の中央部分を、間接活線工具で把持して、二つ折りの状態で、その中央部分を電柱頂部に被せる。つぎに、山部の両端部分を、それぞれ、2本の間接活線工具で把持して、一方の端部を電柱に巻き付けるように折り畳み、その上から重ねて、他方の端部を電柱に巻き付けるようにして折り畳む。それにより、一方の端部が、他方の端部の中に巻き込まれた状態となる。そして、この状態で、間接活線工具に挟んだクリップを用いて、一方の端部と他方の端部とをまとめてクリップ留めする。
また、絶縁シートを取り外す作業は、以下のような手順でおこなう。取付の作業とは反対に、まず、取り付けられたクリップを、間接活線工具を用いて絶縁シートから取り外す。そうすると、巻き付けるようにして折り畳まれていた絶縁シートの両端部が解放される。その後、絶縁シートの山部の中央部分を、間接活線工具で把持したまま持ち上げて、絶縁シートを電柱頂部から取り外す。
関連する技術として、具体的には、たとえば、碍子に巻き付け可能な巻付部と、巻付部から巻き付けの周方向に交差する方向に帯状に延出される可撓性を有する覆い部とを備えており、覆い部は、周方向に沿って多数並設され、隣り合う覆い部同士は、互いに近接して配置されている絶縁シートに関する技術がある(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
また、関連する技術として、具体的には、たとえば、合成樹脂製で矩形状をなす絶縁シートのいずれか一方の面における一対の辺に沿って設けられる帯状の固定部と、この固定部のそれぞれに着脱可能に取設される2本の固定用バンドと、それぞれの固定用バンドに着脱可能に取設される複数個のヤットコ挟持部とを有する絶縁シートであって、固定部が面ファスナであり、固定用バンドが、帯状の面ファスナが互いに背合わせに一体化されてなり、ヤットコ挟持部が、平板体を折り曲げてなる断面L字形の挟持部材の屈曲内側の面に固設される面ファスナを備える絶縁シートに関する技術がある(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
特開2016−115478号公報 特開2018−133170号公報
しかしながら、従来技術にあっては、元々、市販の絶縁シートは電柱頂部に取り付けるように設計されていないため、上述のように、絶縁シートを折り畳んで巻き付けて、クリップを取り付けて固定しているだけなので、絶縁シートそのものが電柱からずれやすいという問題点があった。また、電柱の形状にあったシートは少なく、十分に電柱を防護しきれない場合があるという問題点があった。特に、電線・碍子などの突起物があれば、状況にあった取付方法を考える必要があり、状況に応じた適切な絶縁シートの取り付けが難しい。
また、可撓性のあるシートは形が崩れやすいため、電柱頂部にのせにくく、覆いづらい。実際には、電柱頂部は、地上高10m以上の高所にあり、風の影響でシートが煽られて、さらに形が崩れるため、取り付けが難しいという問題点があった。
また、電柱に絶縁シートをかける際には、下または左右から覗き込んで確認する場面が多くなり、電気充電部の近接箇所における作業範囲が大きくなる。その際に、不注意で、気づかないうちに電線に近づきすぎて、あるいは、接触して感電事故を起こしてしまう虞れがあった。
また、絶縁シートを固定する際にはクリップを使用する。絶縁シートの取り付け作業時または取り外し作業時においては、間接活線工具の先端に挟んだクリップを落とさないように、最新の注意を払って慎重に作業をしなければならず、作業時間がかかり、また、作業が煩雑になるという問題点があった。
このように、電柱頂部への絶縁シートの取り付け・取り外しに対する十分な対策が存在しなかった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、各種作業に伴う電柱頂部への取り付けおよび取り外しを効率的かつ確実におこなうことができる絶縁シート部材を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる絶縁シート部材は、絶縁性の材質によって構成され、所定の可撓性を有するシート状部材と、前記シート状部材を電柱頂部付近に固定するベルト状部材と、前記シート状部材に設けられ、前記ベルト状部材を貫通させて、当該ベルト状部材を保持する保持部材と、を備え、前記保持部材が、前記シート状部材の表面の、前記シート状部材の略中央部を中心として、当該中央部から放射線状の略同じ距離に、当該中央部を囲むように、複数設けられていることを特徴とする。
また、この発明にかかる絶縁シート部材は、上記発明において、前記保持部材が、当該保持部材の長手方向の両端を略前記放射線方向に沿って前記シート状部材に固定し、前記ベルト状部材を前記放射線の方向と略直交する方向に貫通させるように設けられていることを特徴とする。
また、この発明にかかる絶縁シート部材は、上記発明において、前記保持部材が、前記シート状部材に対して、取り外し可能に設けられていることを特徴とする。
また、この発明にかかる絶縁シート部材は、上記発明において、前記ベルト状部材を前記シート状部材の中央部を囲むように、前記保持部材に貫通させた状態で、前記ベルト状部材の長さを調整するロック機構を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる絶縁シート部材は、上記発明において、前記ロック機構が、当該ロック機構の被把持部材を間接活線工具の先端で把持した状態で、別の間接活線工具の先端で前記ベルト状部材の一端を把持して、当該一端を前記被把持部材から遠ざかる方向へ移動させることによって、前記ベルト状部材の長さを短くするように調整することを可能とし、前記間接活線工具の先端による前記被把持部材の把持を解除することによって、前記ベルト状部材の長さの調整を阻止するように構成されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる絶縁シート部材は、上記発明において、前記シート状部材の表面の、前記シート状部材の略中央部に、前記シート状部材よりも可撓性が低い所定の形状の固定部材を設けたことを特徴とする。
また、この発明にかかる絶縁シート部材は、上記発明において、前記固定部材が、前記シート状部材に対して、取り外し可能に設けられていることを特徴とする。
また、この発明にかかる絶縁シート部材は、上記発明において、前記シート状部材の表面の、前記シート状部材の略中央部に、間接活線工具の先端を引っ掛けて把持し、当該シート状部材を吊り上げる吊上部材を設けたことを特徴とする。
また、この発明にかかる絶縁シート部材は、上記発明において、前記吊上部材が、当該吊上部材の長手方向の両端を前記シート状部材に固定し、前記ベルト状部材の先端を貫通させるように設けられていることを特徴とする。
また、この発明にかかる絶縁シート部材は、上記発明において、前記吊上部材が、前記シート状部材に対して、取り外し可能に設けられていることを特徴とする。
この発明にかかる絶縁シート部材によれば、各種作業に伴う電柱頂部への絶縁シートの取り付けおよび取り外しを効率的かつ確実におこなうことができる。
この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材の構成の一例を示す説明図である。 ロック機構の構成の一例を示す説明図である。 電柱頂部の一例を示す説明図である。 電柱頂部に絶縁シート部材を取り付けた状態の一例を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材取付方法の一例を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材取付方法の一例を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材取付方法の一例を示す説明図(その3)である。 この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材取付方法の一例を示す説明図(その4)である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる絶縁シート部材の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(絶縁シート部材の概要)
図1は、この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材の構成の一例を示す説明図である。図1において、実施の形態にかかる絶縁シート部材は、シート状部材100と、固定ベルト101と、ベルト通し102と、ロック機構103と、固定部材104と、吊上部材105と、から構成される。
シート状部材100は、矩形の形状であり、一辺が80cm〜100cm程度(より具体的には90cm程度)の大きさである。シート状部材100は、厚みが薄く、所定の可撓性を有するシート状の部材である。具体的には、シート状部材100は、たとえば、合成樹脂(多層樹脂)製やプラスチック製のシートであり、高圧絶縁性を有している。シート状部材100の色は、一般的には、黄色を用いる。高電圧絶縁シートとして、市販されている部材を用いるようにしてもよい。
シート状部材100は、電柱頂部に取り付ける前は、平面であり、かつ、その全体的な形状を矩形(四角形)にすることにより、絶縁性能を確認する耐圧試験を容易におこなうことができる。また、電柱頂部専用としてではなく、汎用的な絶縁シート部材としても使用することができる。また、シート状部材100は、平面であり、かつ、その全体的な形状は矩形であり、コンパクトに折り畳むことができることから、収納性がよく、また、運搬性にも優れている。
また、シート状部材100には、シート状部材100の略中央部Xを中心として、当該中央部Xから放射線状に織り込み106を付けるようにしてもよい。これにより、シート状部材100の畳み込みが容易にでき、シート状部材100が取り付ける電柱に効率よくかつ安定的に装着することができる。
ベルト状部材の一例である固定ベルト101は、シート状部材100を電柱頂部(具体的には後述する図3Aおよび図3Bを参照)付近に固定するベルトである。固定ベルト101は、布製、革製、ビニール製などの絶縁性能を備えた材質であればよい。また、固定ベルト101は繰り返し使用するため、所定の強度が必要である。固定ベルト101の長さは、後述するようにベルト通し102が直径約40cmの円周上に設けられることから、150cm程度である。
保持部材の一例であるベルト通し102は、シート状部材100に設けられ、固定ベルト101を貫通させて、ベルト状部材101を保持する。ベルト通し102は、シート状部材100の表面の、シート状部材100の略中央部Xを中心として、当該中央部Xから放射線状の略同じ距離、具体的には、約20cmの距離に、当該中央部を囲む円周上に、複数個設けられている。
ベルト通し102は、その長手方向の両端をシート状部材100の略中央部Xを中心として、中央部Xから放射線の方向に沿って前記シート状部材100に固定するようにしてもよい。より具体的には、シート状部材100に付けられたスカート状の織り込み部分に設けるようにしてもよい。
これにより、固定ベルト101が貫通する貫通部は、固定ベルト101を当該放射線の方向と略直交する方向に貫通させ、その結果、固定ベルト101は、シート状部材100の略中央部Xを中心として、直径約40cmの略円を描くように、シート状部材100に保持される。
ベルト通し102は、布製、革製、ビニール製などの絶縁の材質であればよい。また、シート状部材100に対して、取り外し可能に設けられるようにしてもよい。具体的には、ベルト通し102は、ベルト通し102の長手方向の両端を、図示を省略する、ボタン、マジックテープ(登録商標)などの固定部材によって、シート状部材100に対して取り外し可能に設けることができる。これにより、シート状部材100は、ベルト通し102を取り外して、シート状部材単体として、高圧絶縁シートとして、他の用途に用いることができる。
また、ベルト通し102は、接着剤を用いたり、シート状部材100に縫い付けたりして、シート状部材100からは取り外せないようにして取り付けるようにしてもよい。また、ベルト通し102は、シート状部材100と一体的に形成されていてもよい。
また、図1においては、ベルト通し102は、織り込み106上に設けたが、それには限定されない。たとえば、織り込み106の間に、ベルト通し102を設けるようにしてもよい。
ロック機構103は、固定ベルト101をシート状部材100の中央部を囲むように、ベルト通し102に貫通させた状態で、固定ベルト101の長さを調整する。
図2は、ロック機構の構成の一例を示す説明図である。図2において、ロック機構103は、固定ベルト101の一端101Aが接続されているとともに、他方の一端101Bが、ロック機構103の孔部202を貫通している。
また、ロック機構103は、被把持部材201Aおよび201Bを有している。ロック機構103は、被把持部材201A側のパーツと、被把持部材201B側のパーツとから構成される。この被把持部材201A側のパーツと、被把持部材201B側のパーツは嵌合されており、また、被把持部材201A側のパーツと、被把持部材201B側のパーツの間には、図示を省略するばね部材を備えている。
間接活線工具を用いて、被把持部材201Aおよび201Bを挟み込むことによって、被把持部材201A側のパーツと、被把持部材201B側のパーツは、ばね部材の弾性力に抗して、互いの距離が縮まる。そして、間接活線工具の挟み込みを止めると、ばね部材の弾性力によって、元の位置に戻る。この動きを、図2における両方向の矢印で示している。
被把持部材201A側のパーツと、被把持部材201B側のパーツとが縮まるように動いた際に、両パーツに設けられた孔部202の位置が合致し、孔部202の開口面積が大きくなる。この状態が、ロックを解除した状態である。この状態において、固定ベルト101は、孔部202の間を移動することができるようになる。
一方、被把持部材201A側のパーツと、被把持部材201B側のパーツとが元の位置にあるときは、両パーツに設けられた孔部202の位置がずれて、孔部202の開口面積が小さくなる。この状態が、ロックされた情報である。この状態においては、固定ベルト101は、孔部202の間を移動することが規制される。
被把持部材201A、201Bを間接活線工具の先端で把持して、被把持部材201A側のパーツと、被把持部材201B側のパーツとが縮まるようにした状態で、別の間接活線工具の先端で固定ベルト101の一端101B付近を把持して、固定ベルト101を引っ張って、一端101Bを、被把持部材201A、201Bから遠ざかる方向へ移動させることにより、固定ベルト101の一端101Aから孔部202までの長さを短くするように調整することを可能とする。また、固定ベルト101の長さを調整した後、間接活線工具の先端による被把持部材201A、201Bの把持を解除することによって、固定ベルトの上記長さの調整を阻止することができる。
このように、ロック機構103では、シート状部材100上において、略円を形成している固定ベルト101の長さを変えることで、当該略円の円周の大きさを変更することができ、それにより、シート状部材100を、電柱に巻き付けた状態で固定することができる。
図1に戻って、固定部材104は、シート状部材100の裏面、すなわち、ベルト通し102が設けられている表面とは反対の面の、シート状部材100の中央部X付近に設けられている。固定部材104は、シート状部材100よりも可撓性が低い所定の形状の部材で構成される。固定部材104は、絶縁の材質であって、シート状部材100よりも可撓性が低い部材であれば、どのようなものであってもよい。
固定部材104は、シート状部材100に対して、取り外し可能に設けられていてもよい。具体的には、固定部材104は、図示を省略する、ボタン、マジックテープなどの固定部材によって、取り外し可能に設けることができる。これにより、シート状部材100は、固定部材104を取り外して、シート状部材単体として、高圧絶縁シートとして、他の用途に用いることができる。
また、固定部材104は、接着剤を用いたり、シート状部材100に縫い付けたりして、シート状部材100からは取り外せないようにして取り付けるようにしてもよい。また、固定部材104は、シート状部材100と一体的に形成されていてもよい。
固定部材104の形状は、電柱頂部の円形の形状と同じであってもよく、また、多角形の形状であってもよい。多角形の形状の場合は、各頂点部分に織り込み106を合わせることで、より確実に織り込み106部分において折り畳むことができる。また、固定部材104の大きさは、電柱頂部の円形の大きさと同じであってもよく、また、電柱頂部の円形よりも少し大きいサイズであってもよい。
このように、固定部材104を設けることによって、シート状部材100の固定部材104の部分を電柱頂部にのせることで、その後、シート状部材100が、電柱頂部においてずれづらくなり、それによって、シート状部材100を電柱頂部に安定して設置することができる。
吊上部材105は、シート状部材100の表面の、シート状部材100の略中央部に設けられる。吊上部材105は、間接活線工具の先端を引っ掛けて把持し、シート状部材100を吊り上げる。具体的には、長手方向の両端をシート状部材100の表面に固定し、固定した両端の間に空間ができるようにする。間接活線工具の先端の一方を、この空間に挿入することで、吊上部材105を把持することができる。
具体的には、吊上部材105の長手方向の両端は、図示を省略する、ボタン、マジックテープなどの固定部材によって、取り外し可能に設けることができる。これにより、シート状部材100は、吊上部材105を取り外して、シート状部材単体として、高圧絶縁シートとして、他の用途に用いることができる。
また、吊上部材105は、接着剤を用いたり、シート状部材100に縫い付けたりして、シート状部材100からは取り外せないようにして取り付けるようにしてもよい。また、吊上部材105は、シート状部材100と一体的に形成されていてもよい。
また、吊上部材105は、吊上部材105の長手方向の両端をシート状部材100に固定し、固定ベルト101の先端101Bを貫通させるようしてもよい。これにより、伸びた固定ベルト101の先端101Bを効率よく収納することができ、伸びた固定ベルト101の先端101Bが風などでぶらぶらと揺れてしまうことを確実に防止することができる。これにより、固定ベルト101の先端101Bが作業の邪魔とならないようにすることができる。
(電柱頂部への取り付けの概要)
図3Aは、電柱頂部の一例を示す説明図である。図3Aにおいて、実施の形態の絶縁シート部材を取り付ける電柱300の頂部(電柱頂部301)付近には、碍子302・腕金303などの突起物が存在する。また、図3Aにおいては、図示は省略するが、電線や鳥害防止器具などの各種突起物も存在する場合がある。
図3Bは、電柱頂部に絶縁シート部材を取り付けた状態の一例を示す説明図である。図3Bに示すように、絶縁シート部材(シート状部材100)にスカート状に織り込み106を付けることにより、上述した突起物があったとしても、装柱にあった形に柔軟に絶縁防護することができる。また、取付時の絶縁シート部材のずれによって防護不足となってしまうことを防止することができる。
また、絶縁シート部材の内側に設けられた固定部材104があることによって、絶縁シート部材(シート状部材100)を持ち上げても、電柱頂部301の円形箇所の型が崩れず、強風時にも安定して取り付けが可能となる。
また、絶縁シート部材のスカート状の部分にベルト通し102を設けて、固定ベルト101を通すことができる構造としている。そして、電柱頂部301へ絶縁シート部材の取付後に固定ベルト101を締付けることにより、風が吹いたりして、また、作業中に工具が絶縁シート部材に接触することがあったりしても、絶縁シート部材が容易にずれてしまうことを確実に防止することができる。
(絶縁シート部材の取り付け手順)
つぎに、絶縁シート部材の取り付け手順について説明する。図4〜図7は、この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材取付方法の一例を示す説明図である。絶縁シート部材の取り付け手順について、図面の順序に沿って説明する。
まず、図4に示すように、間接活線工具400の先端(絶縁ヤットコ)に吊上部材105を引っ掛けて、その状態で、電柱頂部301へアプローチする。間接活線工具の先端に吊上部材105を引っ掛けると、シート状部材100が、シート状部材100の中央部分を中心にして、スカート状に畳み込まれる。
このように織り込まれた状態で、シート状部材100を電柱頂部301の上から被せるようにして、電柱頂部301に、シート状部材100の裏側(内側)に設けられている固定部材104の部分にのせる。これにより、電柱頂部301と、固定部材104とが接触するので、単に、シート状部材100を電柱頂部301の上に被せるのに比べて、電柱頂部301において、シート状部材100は安定する。したがって、図4の状態になったら、吊上部材105から間接活線工具400の先端を離してもよい。
つぎに、図5に示すように、ロック機構103の被把持部材201A、201Bを間接活線工具400の先端で挟み込んで、ロックを解除する。そして、図6に示すように、もう一つの間接活線工具600が、固定ベルト101の先端を把持し、それを、間接活線工具400と間接活線工具600の先端が離れるように引く。そうすると、固定ベルト101が形成していた円周が小さくなり、その結果、シート状部材100が電柱300を包み込むようにして電柱300に覆い被せることができる。これにより、ハンカチなどで作った、いわゆる“てるてる坊主”のような状態で、電柱頂部301およびそれに連なる電柱300を覆い隠すことができる。
そして、十分に、固定ベルト101の先端が引かれることで、固定ベルト101を引き絞るようにする。そうすることで、固定ベルト101によって、シート状部材100を電柱300に固定することができたら、間接活線工具400によるロック機構103を解除する。これにより、ロック機構103にロックがかかる。それにより、固定ベルト100が緩むことなく、確実にシート状部材100を電柱300に覆い被せておくことができる。
図7は、間接活線工具600が把持していた固定ベルト101の先端部分を、吊上部材105の空間に通した状態を示している。このように、長く伸びた固定ベルト101の先端部分を収納することによって、先端がぶらぶらしてしまうのを確実に防止することができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材は、絶縁性の材質によって構成され、所定の可撓性を有するシート状部材100と、シート状部材100を電柱頂部301付近に固定する固定ベルト101と、シート状部材100に設けられ、固定ベルト101を貫通させて、固定ベルト101を保持するベルト通し102と、を備え、ベルト通し102が、シート状部材100の表面の、シート状部材の略中央部Xを中心として、当該中央部Xから放射線状の略同じ距離に、当該中央部Xを囲むように、複数個設けられているので、シート状部材100を電柱頂部301に被せて、固定ベルト101の先端を引いて、絞り込むことによって、シート状部材100を容易に電柱300に巻き付けて固定することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材は、ベルト通し102が、たとえば図1に示すように、ベルト通し102の長手方向の両端を放射線方向に沿ってシート状部材100に固定し、固定ベルト101を前記放射線の方向と略直交する方向に貫通させるように設けられているので、固定ベルト101の絞り込みが容易となり、また、シート状部材100を電柱頂部301に被せて、固定ベルト101を絞り込んだときに、容易にかつ確実に、シート状部材100を電柱300に巻き付けて固定することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材は、ベルト通し102が、シート状部材100に対して、取り外し可能に設けられているので、ベルト通し102を取り外せば、汎用的な絶縁シート部材として使用することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材は、固定ベルト101をシート状部材100の中央部を囲むように、ベルト通し102に貫通させた状態で、固定ベルト101の長さを調整するロック機構103を備えているので、絞り込んだ固定ベルト101が緩まず、安定して、シート状部材100を電柱300に巻き付けて固定することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材は、ロック機構103が、当該ロック機構103の被把持部材201A、201Bを間接活線工具400の先端で把持した状態で、別の間接活線工具600の先端で固定ベルト101の一端101Bを把持して、一端101Bを被把持部材201A、201Bから遠ざかる方向へ移動させることによって、固定ベルト101の長さを短くするように調整することを可能とし、間接活線工具400の先端による被把持部材201A、201Bの把持を解除することによって、固定ベルト101の長さの調整を阻止するように構成されているので、間接活線工具を用いて、固定ベルト101の絞り込みと、絞り込んだ固定ベルト101の固定を、容易におこなうことができる。
また、この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材は、シート状部材100の表面の、シート状部材100の略中央部X付近に、シート状部材100よりも可撓性が低い所定の形状の固定部材104を設けたので、固定部材104と電柱頂部301が接触するので、電柱頂部301において、シート状部材100を安定して被せることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材は、固定部材104が、シート状部材100に対して、取り外し可能に設けられているので、固定部材104を取り外せば、汎用的な絶縁シート部材として使用することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材は、シート状部材100の表面の、シート状部材100の略中央部X付近に、間接活線工具400の先端を引っ掛けて把持し、シート状部材100を吊り上げる吊上部材105を設けたので、シート状部材100を電柱頂部301に被せる際に、間接活線工具400の先端で容易にシート状部材100を容易に持ち上げることができ、シート状部材100の落下を確実に防止することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材は、吊上部材105が、当該吊上部材105の長手方向の両端をシート状部材100に固定し、固定ベルト101の先端101Bを貫通させるように設けられているので、伸びた固定ベルト101を効率よく収納することができ、ぶらぶらしたり、作業の邪魔になったりしない。
また、この発明にかかる実施の形態の絶縁シート部材は、吊上部材105が、シート状部材100に対して、取り外し可能に設けられているので、吊上部材105を取り外せば、汎用的な絶縁シート部材として使用することができる。
以上のように、この発明にかかる絶縁シート部材は、電気工事を含む各種の作業に伴い、電柱頂部に取り付けられる絶縁シート部材であり、特に、電柱頂部への取り付けおよび取り外しを効率的かつ確実におこなうことができる絶縁シート部材に適している。
100 シート状部材
101 固定ベルト(ベルト状部材)
102 ベルト通し(保持部材)
103 ロック機構
104 固定部材
105 吊上部材
106 織り込み
201A、201B 被把持部材
202 孔部
300 電柱
301 電柱頂部
400、600 間接活線工具

Claims (10)

  1. 絶縁性の材質によって構成され、所定の可撓性を有するシート状部材と、
    前記シート状部材を電柱頂部付近に固定するベルト状部材と、
    前記シート状部材に設けられ、前記ベルト状部材を貫通させて、当該ベルト状部材を保持する保持部材と、
    を備え、
    前記保持部材は、前記シート状部材の表面の、前記シート状部材の略中央部を中心として、当該中央部から放射線状の略同じ距離に、当該中央部を囲むように、複数個設けられていることを特徴とする絶縁シート部材。
  2. 前記保持部材は、当該保持部材の長手方向の両端を略前記放射線方向に沿って前記シート状部材に固定し、前記ベルト状部材を前記放射線の方向と略直交する方向に貫通させるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の絶縁シート部材。
  3. 前記保持部材は、前記シート状部材に対して、取り外し可能に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の絶縁シート部材。
  4. 前記ベルト状部材を前記シート状部材の中央部を囲むように、前記保持部材に貫通させた状態で、前記ベルト状部材の長さを調整するロック機構を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の絶縁シート部材。
  5. 前記ロック機構は、当該ロック機構の被把持部材を間接活線工具の先端で把持した状態で、別の間接活線工具の先端で前記ベルト状部材の一端を把持して、当該一端を前記被把持部材から遠ざかる方向へ移動させることによって、前記ベルト状部材の長さを短くするように調整することを可能とし、前記間接活線工具の先端による前記被把持部材の把持を解除することによって、前記ベルト状部材の長さの調整を阻止するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の絶縁シート部材。
  6. 前記シート状部材の表面の、前記シート状部材の略中央部に、前記シート状部材よりも可撓性が低い所定の形状の固定部材を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の絶縁シート部材。
  7. 前記固定部材は、前記シート状部材に対して、取り外し可能に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の絶縁シート部材。
  8. 前記シート状部材の表面の、前記シート状部材の略中央部に、間接活線工具の先端を引っ掛けて把持し、当該シート状部材を吊り上げる吊上部材を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の絶縁シート部材。
  9. 前記吊上部材は、当該吊上部材の長手方向の両端を前記シート状部材に固定し、前記ベルト状部材の先端を貫通させるように設けられていることを特徴とする請求項8に記載の絶縁シート部材。
  10. 前記吊上部材は、前記シート状部材に対して、取り外し可能に設けられていることを特徴とする請求項8または9に記載の絶縁シート部材。
JP2020039243A 2020-03-06 2020-03-06 絶縁シート部材 Pending JP2021140995A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020039243A JP2021140995A (ja) 2020-03-06 2020-03-06 絶縁シート部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020039243A JP2021140995A (ja) 2020-03-06 2020-03-06 絶縁シート部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021140995A true JP2021140995A (ja) 2021-09-16

Family

ID=77668947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020039243A Pending JP2021140995A (ja) 2020-03-06 2020-03-06 絶縁シート部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021140995A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114284937A (zh) * 2021-11-30 2022-04-05 陕西能源研究院有限公司 一种在电杆上安全带电作业用的隔电装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114284937A (zh) * 2021-11-30 2022-04-05 陕西能源研究院有限公司 一种在电杆上安全带电作业用的隔电装置
CN114284937B (zh) * 2021-11-30 2023-10-03 国网陕西省电力有限公司电力科学研究院 一种在电杆上安全带电作业用的隔电装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111492548B (zh) 绝缘子分离施工方法以及用于该施工方法的方向变换件、杆上起重装置、绝缘子支承件和相对电杆固定件
JP4546949B2 (ja) 碍子取付方法および碍子取外方法ならびにそれに用いる割ピン取付具
JP2021140995A (ja) 絶縁シート部材
CN112020805B (zh) 绝缘子分离施工方法、用于该施工方法的杆上起重装置、绝缘子支承件、相对电杆固定件以及吊挂件
JP4669277B2 (ja) 鳥害防止器具
JP5653692B2 (ja) 間接活線工事用絶縁保護カバー
JP6623726B2 (ja) 碍子連吊上げ装置
JP4145767B2 (ja) 光ケーブル留め具
US20090049654A1 (en) Quick-tie
JP2019004609A (ja) 鳥害防止用索条の保持具
JP4979541B2 (ja) ケーブル固定具の固定方法
JP6892651B2 (ja) 防鳥用索条の張架方法
JP6325301B2 (ja) 間接活線工事用クリップ及び当該クリップを用いた作業方法
JP4421037B2 (ja) 碍子カバー
JP6368676B2 (ja) 捕捉ネット
JP5985540B2 (ja) 絶縁用防具
JP2018115045A (ja) スリングベルトおよびスリングベルト用外れ防止具
JP2017163794A (ja) 電線端部の処理方法および引留め端末の防護具。
JP2017205183A (ja) 安全帯及び固定具
US11585369B1 (en) Insulated blanket hook and strap
JP5778220B2 (ja) 絶縁シート
US8684334B2 (en) Tension transmitting device
JP4340141B2 (ja) 線状体の固定方法
JP2014045612A (ja) 養生カバー付きアースフック
KR102597938B1 (ko) 활선 작업용 시트클립