JP4340141B2 - 線状体の固定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電柱間にケーブル等を架設する際の線状体の固定方法に関するものである。
従来、例えば、送配電線工事を行う際の作業停電を回避又は極小化するべく電力供給ルートを一時的に切り替えるためのケーブル(バイパスケーブル)を架設する工事等において、電柱間に上記ケーブルを吊架する吊線(線状体)を固定する方法としては、図9に示すような方法が採用されている。すなわち、まず、図9(a)において、複数(ここでは電柱91〜93の3本)の電柱うち両端の電柱の所定高さ位置に、吊線(メッセンジャーワイヤ)94を固定するための吊線バンド95(支線バンド)を取り付け、吊線94の一端において連結された引線(延線用ロープ)96を、各電柱間に架け渡すようにして電柱の吊線バンド95の取り付け位置辺りまで持って上がる。ここで、上記吊線バンド95の一例を図10に示す。図10に示すように、吊線バンド95は、電柱に巻着されるバンド部951と、ボルト・ナット等からなる締結部952とを備え、バンド部951を巻着して締結部952を締め付けることにより電柱に取り付けられる。なお、締結部952における符号953に示すボルト位置には、吊線94の端部(環状部)にある後述するシンブル944が挿通される。
次に、図9(b)において、上記引線96を用いて吊線94を電柱93側から電柱91側に牽引することにより、吊線94を電柱91、93間に架け渡し、そして、吊線94の一端に後述する巻付グリップ943を取り付け、この巻付グリップ943における環状部941を電柱91に取り付けられた吊線バンド95(締結部952のボルト位置)に掛止する。
ここで、上記巻付グリップ943について説明する。巻付グリップ943は、図11に示すように、当該巻付グリップ943の略中間部位で180°折り返されてループ部(環状部941)が形成されてなるものであり、この巻付グリップ943を吊線94に取り付ける際には、まず、巻付グリップ943の一端側における巻付部943aを吊線94の端部に巻き付け、その後、巻付グリップ943の他端側における折り返し部943bを、当該巻着状態の巻付部943aの上から巻き付ける(撚り掛ける)。ただし、図11は、撚り掛け前の状態を示している。
なお、巻付グリップ943を吊線94に取り付ける際(折り返し部943bを巻付部943aに撚り掛ける際)、環状部941内には、外周部に例えば円弧状の溝部が形成されてなるリング状のシンブル944が、当該溝部に環状部941の巻付グリップ943が嵌入された状態で挟持されるようにして取り付けられる(収められる)。
次に、図9(c)において、吊線94の電柱93側(符号945に示す箇所)を、掴線装置97で掴むとともに、電柱93に固定された張線装置98によって当該掴線装置97を電柱93側に引っ張ることにより、電柱91、93間に吊線94を張線する。この場合、張線装置98の張線部は、掴線装置97の掴持レバーに連結され、張線装置98による掴線装置97への引張力の付加により、掴線装置97の吊線94に対する掴持力が生成されるとともに、吊線94への張線力が与えられる構成とされるのが一般的である。なお、張線装置98の電柱93への固定は、張線装置98に備えられた尻手ワイヤ981等による電柱93への巻着によって行われる。
その後、この張線された吊線94における電柱93側の所定箇所(例えば符号942に示す箇所)を切断することにより、電柱91、93間の架設に必要な(好適な)長さ分の吊線94を取り分ける。
そして、図9(d)において、吊線94の他端側(電柱93側の端部)に、上記吊線94の一端側(環状部941側)と同様に巻付グリップ943を取り付け、上記掴線装置97及び張線装置98により吊線94を張線した状態で、この巻付グリップ943における環状部946を上記と同様に、電柱93に取り付けられた吊線バンド95に掛止する。その後、張線装置98による引っ張りを弛め(掴線装置97及び張線装置98を取り外し)、吊線94及び吊線バンド95のみによって当該吊線94が電柱91、93間に張線された状態で固定する。
上述のように、電柱に吊線バンドを取り付け、この吊線バンドに吊線の端部を掛止して電柱間に吊線を張設することに関しては、例えば特許文献1に示されている。
なお、本線の工事が終了し、図9(d)に示すように張線された状態から吊線94を撤去する場合には、吊線94の一端を上記図9(c)に示すように掴線装置97及び張線装置98により引っ張っておき、吊線バンド95に掛止している環状部946を外すとともに、他方の環状部941も吊線バンド95から外す。その後、吊線バンド95を各電柱から取り外す。
特開平9−294326号公報
しかしながら、上記従来技術では、吊線バンド95を電柱に取り付けるとともに、吊線
94を(引線96等の牽引により)電柱間に架け渡し、吊線94の一端を切断して電柱間の距離相当分だけ取り分け、この取り分けた吊線94の両端に巻付グリップ943を取り付けて当該巻付グリップ943における環状部941、942を吊線バンド95に掛止するという手間のかかる工程を要してしまう。また、当該切断して取り分けた吊線94は、工事終了後その両端部の巻付グリップ943とともに廃棄され、すなわち、吊線94及び巻付グリップ943は工事毎の消耗品となり、資源節約という観点からも問題であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、電柱に吊線バンドを取り付け、当該吊線バンドに掛止するべく吊線を切断してその両端部に巻付グリップを取り付けるなどといった手間のかかる作業を行うことなく容易に吊線が固定(張設)でき、すなわち、吊線架設時における作業効率を向上でき、かつ、吊線や巻付グリップを消耗品とすることなくコスト低減を図ることのできる線状体の固定方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、電柱間における線状体の固定方法であって、線状体を支持するための第1の支持手段を一方の電柱に取り付けて当該第1の支持手段によって線状体の一方側の端部を支持し、線状体に張力を付与するための張線手段を他方の電柱に取り付け、線状体を掴持するための第1の掴線手段によって線状体の他方側の所定部位を掴持するとともに、当該第1の掴線手段と連結された前記張線手段によって第1の掴線手段を他方の電柱側に引っ張ることにより電柱間に線状体を張設し、当該張設された状態において、線状体の他方側における、前記第1の掴線手段による線状体の掴持位置よりも他方の電柱に近い位置を第2の掴線手段によって掴持するとともに、第2の掴線手段を支持するための第2の支持手段を他方の電柱にさらに取り付けて当該第2の支持手段によって第2の掴線手段を支持した後、第1の掴線手段による線状体の掴持状態を解除することにより前記第1及び第2の支持手段と第2の掴線手段とによって線状体が張設された状態とすることを特徴とする線状体の固定方法である。
請求項記載の発明は、上記請求項記載の線状体の固定方法において、前記第1及び第2の支持手段は、所定の紐体からなるものとし、かつ電柱に巻き付けた状態で取り付けられることを特徴とする。
請求項記載の発明は、上記請求項又は記載の線状体の固定方法において、前記第1の支持手段はフックを備えたものとし、前記線状体は、当該線状体の一方側の端部が環状に形成されたものとし、前記第1の支持手段におけるフックを前記線状体の環状部に掛止することにより、当該第1の支持手段による前記線状体の一方側の端部の支持を行うことを特徴とする。
請求項記載の発明は、上記請求項のいずれか1項に記載の線状体の固定方法において、前記第2の支持手段はフックを備えたものとし、前記第2の掴線手段は、前記フックを掛止するための掛止用穴が形成されたものとし、前記第2の支持手段におけるフックを前記第2の掴線手段の掛止用穴に掛止することにより、当該第2の支持手段による前記第2の掴線手段の支持を行うことを特徴とする。
請求項記載の発明は、上記請求項1〜のいずれか1項に記載の線状体の固定方法において、前記線状体として、合成樹脂繊維を撚り合せてなるロープを用いることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、線状体を支持するための第1の支持手段が一方の電柱に取り付けられて当該第1の支持手段によって線状体の一方側の端部が支持され、線状体に張力を付与するための張線手段が他方の電柱に取り付けられて、線状体を掴持するための第1の掴線手段によって線状体の他方側の所定部位が掴持されるとともに、当該第1の掴線手段と連結された張線手段によって第1の掴線手段が他方の電柱側に引っ張られることにより電柱間に線状体が張設された状態とされる。
このような線状体の固定方法を用いると、例えば支線バンドを電柱に取り付けたり、線状体を切断して両端に巻付グリップを巻き付けて(取り付けて)掛止部を作成するといった手間のかかる作業が省略でき、より簡易な方法で線状体を固定できるため、ひいては作業効率を向上させることができる。また、線状体や巻付グリップ等を使い捨てするといったことがなく、すなわち、消耗品を少なくすることができ、ひいてはコスト低減を図ることができる。
また、線状体を支持するための第1の支持手段が一方の電柱に取り付けられて当該第1の支持手段によって線状体の一方側の端部が支持され、線状体に張力を付与するための張線手段が他方の電柱に取り付けられて、線状体を掴持するための第1の掴線手段によって線状体の他方側の所定部位が掴持されるとともに、当該第1の掴線手段と連結された張線手段によって第1の掴線手段が他方の電柱側に引っ張られることにより電柱間に線状体が張設され、当該張設された状態において、線状体の他方側における、第1の掴線手段による線状体の掴持位置よりも他方の電柱に近い位置が第2の掴線手段によって掴持されるとともに、第2の掴線手段を支持するための第2の支持手段が他方の電柱にさらに取り付けられて当該第2の支持手段によって第2の掴線手段が支持された後、第1の掴線手段による線状体の掴持状態が解除されることにより前記第1及び第2の支持手段と第2の掴線手段とによって線状体が張設された状態とされる。
このような線状体の固定方法を用いると、例えば支線バンドを電柱に取り付けたり、線
状体を切断して両端に巻付グリップを巻き付けて掛止部を作成するといった手間のかかる作業が省略でき、簡易かつより確実な方法で線状体を固定できるため、ひいては作業効率を向上させることができる。また、線状体や巻付グリップ等を使い捨てするといったことがなく、すなわち、消耗品を少なくすることができ、ひいてはコスト低減を図ることができる。
請求項記載の発明によれば、第1及び第2の支持手段は、所定の紐体からなるものとされ、かつ電柱に巻き付けた状態で取り付けられるため、第1及び第2の支持手段を容易に電柱に取り付けることができる。
請求項記載の発明によれば、第1の支持手段はフックを備えたものとされ、線状体は、当該線状体の一方側の端部が環状に形成されたものとされ、第1の支持手段におけるフックが線状体の環状部に掛止されることにより、当該第1の支持手段による線状体の一方側の端部の支持が行われる。これにより、第1の支持手段による線状体の一方側の端部の支持を容易に行うことができる。
請求項記載の発明によれば、第2の支持手段はフックを備えたものとされ、第2の掴線手段は、フックを掛止するための掛止用穴が形成されたものとされ、第2の支持手段におけるフックが第2の掴線手段の掛止用穴に掛止されることにより、当該第2の支持手段による第2の掴線手段の支持が行われる。これにより、第2の支持手段による第2の掴線手段の支持を容易に行うことができる。
請求項記載の発明によれば、合成樹脂繊維を撚り合せてなるロープを線状体として用いることができるため、ワイヤー製等の線状体と比べ、柔軟性が高く例えば折り畳んだり巻回し易くなり、また、軽量であり持ち運びし易くなり(電柱上に持ち上げ易くなり)、
ひいては取り扱い性が向上する。
以下、本発明の一実施の形態として、線状体が、ケーブル(バイパスケーブル)を吊架する場合等に用いられる吊線である場合について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による吊線の固定方法の一例を示す概略図である。図1(a)において、複数の電柱(ここでは、3本の電柱P1〜P3)間に吊線1(吊線ロープ)を延線し、当該延線された吊線1を各電柱における所定の高さ位置まで持ち上げる。
上記吊線1は、ケブラー(デュポン社の商品名)繊維(アラミド繊維)等の合成樹脂繊維が撚り合わされてなるロープ(ケブラーロープ)からなっている。具体的には、吊線1は、ケブラー繊維が撚り合わされてなる軸部に、ポリエステル繊維が皮膜状に巻き付けられてなる、例えば約10mmの径を有するロープである。
また、吊線1の一方側の端部は、後述するフック3に掛止するべく例えば環状に形成されてなる掛止部1aを備えている。また、吊線1の他方側は、電柱P1、P3間の架設に
使用されない余長部1bとなっており、この余長部1bは、例えば輪状に巻回された状態
にされている。
次に、図1(b)において、電柱P1の所定の高さ位置に尻手ロープ2(第1の支持手段、又は請求項1記載の支持手段)を巻き付けて取り付けるとともに、当該尻手ロープ2にフック3を取り付け、このフック3に吊線1の掛止部1aを掛止することによって、吊線1の一方側の端部を電柱P1に対して固定する。一方、吊線1における他方側(電柱P3側)の所定位置(掴持位置101)を、掴線装置4(第1の掴線手段、又は請求項1記載の掴線手段)で掴持するとともに、電柱P3に対して固定された張線装置5によって、当該吊線1を掴持した状態の掴線装置4を電柱P3側に引っ張ることにより、電柱P1、P3間に吊線1を張線する。
なお、張線装置5の電柱P3への固定は、張線装置5と連結された尻手ワイヤ50(ワイヤーロープ)による電柱P3への巻着によって行われる。また、吊線1における掛止部1aを吊線1の先端とすると、この先端から掴持位置101までの区間は張線された状態となっており、掴持位置101より後端側の部位は弛んだ状態(所謂自由端)となっている。また、吊線1の余長部1bは、上記輪状に巻回された状態で電柱P3の所定箇所に掛止されるなどして、電柱P3上に置かれていてもよい。
次に、図1(c)において、吊線1を掴線装置4及び張線装置5により引っ張った状態(掛止部1a、掴持位置101間を張線した状態)にしておき、吊線1における掴持位置101よりもさらに電柱P3側に近接した位置(掴持位置102)を、掴線装置6(第2の掴線手段)によって掴持するとともに、電柱P3の所定の高さ位置に尻手ロープ7(第2の支持手段)を巻き付けて取り付け、当該尻手ロープ7に取り付けられたフック8に、掴線装置6の後述する取付孔24aに掛止することにより、吊線1の他方側を電柱P3に固定する。ただし、(尻手ロープ7及びフック8によって電柱P3に支持された状態の)掴線装置6によって吊線1を掴持する際は、掴持位置101、102間の吊線1が弛まないように、手などによって吊線1を引っ張った状態にしておいて掴持する。
そして、図1(d)において、張線装置5による吊線1の引っ張りを弛め(掴線装置4
、張線装置5及び尻手ワイヤ50を取り外し)、尻手ロープ2、7、フック3、8及び掴線装置6によって当該吊線1を電柱P1、P3間に張設した状態で固定する。
なお、ケーブル架設等の作業期間が例えば1日といった短期間の場合、図1(b)に示すように、尻手ロープ2、フック3、掴線装置4、張線装置5及び尻手ワイヤ50によって吊線1が張設された状態を、電柱間における吊線1の固定の完了状態としてもよい。また、作業期間が例えば数日間に亘って行われるといった長期間の場合には、図1(d)に示すように、尻手ロープ2、フック3、掴線装置6、フック8及び尻手ロープ7によって吊線1が張設された状態を、電柱間における吊線1の固定の完了状態としてもよい。このように、作業期間に応じて電柱間における吊線1の固定方法を使い分けることが好ましい。
ここで、上記図1に示す吊線1の固定方法において用いた、掴線装置4、6、張線装置5、尻手ロープ2、7及びフック3、8等について、図2〜5を用いて詳細に説明する。
図2は、掴線装置4、6の一例を示す概略構成図である。図2に示すように、掴線装置4、6は、吊線1を掴持するための第1掴持片21及び第2掴持片22と、第1掴持片21と第2掴持片22とを可動状態に連結する第1レバー23と、第1レバー23の端部に先端が連結された第2レバー24とを備えている。
第1掴持片21と第1レバー23、第2掴持片22と第1レバー23、及び第1レバー23と第2レバー24とは、それぞれ軸25、26、27によって回動自在に連結されている。また、第1掴持片21の端部21aは、符号201に示すように、第2レバー24の長手方向の貫通孔が形成されており、この貫通孔に第2レバー24が挿通されている。
第2レバー24における、軸27と反対側の端部は、取付孔24aが形成されており、この取付孔24aには、フック8が掛止されたり、後述する張線装置5のジョイントボルト401が嵌入される。
符号202に示す図は、第1掴持片21と第2掴持片22とを正面から見た図であり、これら第1掴持片21と第2掴持片22とによって形成される間隙部203において吊線1が挟み込まれる。
掴線装置4、6は、第2レバー24が符号Aに示す矢印方向に引っ張られると、その引張力に応じて、第1掴持片21、第2掴持片22及び第1レバー23が連動して間隙部203が狭まり(第1掴持片21と第2掴持片22との間隔が狭まり)、これにより、間隙
部203において、第1掴持片21及び第2掴持片22によって、吊線1が(図中の上下
両側から)挟み込まれるようにして掴持される。
ところで、掴線装置4、6は、例えば図3に示すように脱落防止カバー28及び作動規制部材29を備えたものであってもよい。脱落防止カバー28は、軸30を支点として第1掴持片21に回動自在に取り付けられている。この脱落防止カバー28のガイド孔28aには、第1掴持片21側に固設されたガイドピン31が摺接自在に挿通されている。脱落防止カバー28は、間隙部203に吊線1が挟み込まれた状態において、当該脱落防止カバー28の上端部に形成された操作孔28bに工具等を挿入して押し下げ操作されることにより、軸30を支点として下方(符号Bに示す矢印方向)に回動し、吊線1上を塞いだ状態にする。これにより、間隙部203において挟持された吊線1が脱落する(外れる)ことを防止できる。
作動規制部材29は、軸状体の中央部付近に雄ねじ部32が形成されており、一端にリング体33、他端に抜け止め用鍔部34がそれぞれ一体的に設けられている。一方、第1掴持片21の裏面部には、保持孔(図略)を有する保持ブロック体35が回動可能に取り付けられている。また、第1レバー23の裏面部には、雌ねじ部36を有する軸体37が回動可能に取り付けられている。作動規制部材29は、保持ブロック体35の保持孔に遊挿状態に挿通されるとともに、軸体37の雌ねじ部36に雄ねじ部32が螺合され、第1掴持片21、第1レバー23間に架設されている。作動規制部材29は、各掴持片によって吊線1が掴持されている場合に、リング体33を操作して作動規制部材29を符号Eに示す方向に螺進させて抜け止め用鍔部34と保持ブロック体35との距離を狭めておくことにより、例えば第2レバー24に対して符号Cに示す矢印方向に何らかの衝撃力が加わるなどした場合に、第1レバー23が符号Dに示す矢印方向に回動することを規制し(間隙部203の隙間が大きくなることを防止し)、第1掴持片21及び第2掴持片22によって掴持されている吊線1が脱落することを防止できる。
図4は、張線装置5の一例を示す概略構成図である。図4に示すように、張線装置5は、掴線装置4を取り付けるための掴線装置取付部40、電柱(電柱等の支持基体)に取り付けられる本体部42、本体部42と掴線装置取付部40との間に配設され、本体部42のハンドル操作によって掴線装置取付部40を本体部42側に引き寄せるように動作する牽引部44と、本体部42を電柱に取り付けるための本体取付部46とを備えている。
掴線装置取付部40は、掴線装置4の取付孔24aに嵌入可能なジョイントボルト401と、このジョイントボルト401を間口開閉可能に支持するU字形部材402と、このU字形部材402を、先端部において回転軸Q回りに回転自在に支持し、基端部に滑車404を回転自在に支持する基部403とを有している。この掴線装置取付部40(ジョイントボルト401)には、地上等において予め掴線装置4を取り付けておくことができる。
本体部42は、当該本体部の略両端側の固定ボルト421、422及び中央部のドラム
軸ボルト423によって互いに一定間隔をとって設けられた2枚の側板424と、ドラム軸ボルト423に取り付けられた巻取装置425と、先端側の固定ボルト421に支持された後述するワイヤ441をガイドするためのガイド部426とを備えている。
巻取装置425は、2枚の側板424間に配設され、ドラム軸ボルト423回りに回転するドラム回転軸423aに支持され、牽引部44のワイヤ441を巻き取るドラム427と、一方の側板424の外部に設けられ、ドラム427のドラム回転軸423aに固定されたブレーキギア428と、ドラム回転軸423aに取り付けられ、切換レバー429によってドラム427の回転方向を切り換え可能なラチェットハンドル430とを備えている。基端側の固定ボルト422には、止爪431と、止爪431の爪部431aをブレーキギア428に噛み合わせるように付勢する巻バネ432とが枢支されており、ドラム427の回動方向を一方向に制限することができる。
張力の懸かったワイヤ441をドラム427に巻き取る場合には、ラチェットハンドル430の切換レバー429を例えば「巻」位置にして、当該ラチェットハンドル430のハンドル部430aを符号Sに示す方向に往復揺動させ、ドラム427を符号Tに示す巻方向にのみ回転させて、上記張力により巻き戻されないようにして確実に巻き取ることができる。また、張力の懸かっていないワイヤ441をドラム427に巻き取る場合には、ドラム回転軸423aに固定された蝶座金433を直接手で回すことにより、素早く巻き取ることができる。
なお、ワイヤ441を延ばす(ドラム427から巻き戻す)場合には、止爪431のレバー部431bを押して爪部431aをブレーキギア428から外すことにより、ドラム427の回転方向の制限を解除することができる。この場合、ラチェットハンドル430の切換レバー429を例えば「戻」位置にすることにより、ワイヤ441を引っ張ってドラム427から巻き戻そうとしてもハンドル部430aが回動しないようにすることができる。
牽引部44は、当該牽引部44の符号44aに示す部位が、本体部42の固定ボルト4
21に固着されるとともに、掴線装置取付部40の滑車404に巻回されて折り返され、符号44bに示す部位がドラム427に巻き付けられるワイヤ441からなる。
本体取付部46は、電柱に取り付けられる尻手ワイヤ50が掛止されるジョイントボルト461と、ジョイントボルト461を間口開閉可能に支持するU字形部材462と、U字形部材462を回転軸R回りに回転自在に支持する基部463とを備えている。本体取
付部46(ジョイントボルト461)には、地上等において予め尻手ワイヤ50を、直接
あるいはフック等を介して取り付けておくことができる。
図5は、尻手ロープ2、7及びフック3、8の一例を示す概略図である。図5に示すように、尻手ロープ2、7は、所定の合成樹脂繊維(例えば上記ケブラー繊維)を撚り合せてなる所謂繊維ロープ(紐体)からなり、この繊維ロープが環状に形成されてなるものである。一方、フック3、8は、例えば金属製であり、外形が略S字状に形成されてなるものである。フック3、8は、一端側のフック部51がそれぞれ尻手ロープ2、7の所定箇所に掛止され、他端側のフック部52が、それぞれ上記図1(b)に示すように吊線1の掛止部1aに掛止されたり、あるいは上記図1(c)に示すように掴線装置6の取付孔24aに掛止される。なお、尻手ロープ2、7は、それぞれフック3、8を備えたものとされていてもよく、すなわち、尻手ロープ2、7は、それぞれ地上等において予めフック3、8が取り付けられて(掛止されて)いてもよく、この場合、フック3、8のフック部51は、掛止された尻手ロープ2、7が簡単に外れることを防止するべく、当該フック部51の開口部の幅が狭くなるように(フック部51が尻手ロープ2、7に巻き付けられるように)形成されていてもよい。
次に、図6〜8を用いて、上記図1における吊線1の電柱P1又はP3に対する各固定状態について詳細に説明する。図6は、上記図1(b)に示す、吊線1の一端が電柱P1に固定された状態の一例を示す拡大図である。図6に示すように、電柱P1には尻手ロープ2が巻き付けられて電柱との摩擦力を利用して取り付けられて(固定されて)いる。この場合、環状の尻手ロープ2を1本の線状に折り畳んだ状態で電柱P1に巻き付けたときに当該尻手ロープ2の一端部2aにおいて形成される環状となる部位に、電柱P1に回し込んだ(巻き付けた)他端部2bを挿通し、この挿通した状態の他端部2bを電柱P3側に引っ張るようにして取り付ける。そして、この一端部2aに挿通された状態で環状となっている他端部2bに、フック3のフック部51が掛止される。
一方、吊線1の掛止部1aは、当該吊線1の端部が折り返された状態で例えば符号1b
に示す箇所において吊線1に撚り付けるなどして接合されて形成された環状部からなる。この環状部内(掛止部1a)にシンブル61が嵌入され、吊線1は、この掛止部1a(シンブル61)によってフック3のフック部52に掛止される。
なお、上記シンブル61は、平面視リング状に形成されたものであり、外周部には例えば円弧状の溝部が形成されており、吊線1がこの溝部に嵌入された状態で上記掛止部1a
の環状部に取り付けられている(図11参照)。
図7は、上記図1(b)に示す、吊線1の他方側が、掴線装置4及び張線装置5等により電柱P3において支持された状態の一例を示す拡大図である。図7に示すように、吊線1の他方側は、掴持位置101において掴線装置4(第1掴持片21及び第2掴持片22)によって掴持されている。そして、この掴線装置4(第2レバー24)と掴線装置取付部40(ジョイントボルト401)において連結され、かつ電柱P3に尻手ワイヤ50を用いて取り付けられた張線装置5によって、当該掴線装置4が電柱P3側に引っ張られることにより、電柱P1、P3間において吊線1が張線されている。
なお、上記張線装置5によって掴線装置4を引っ張る際には、張線装置5のラチェットハンドル430を操作し(ハンドル部430aを往復揺動させ)、ドラム427による牽引部44のワイヤ441の巻き取りを行い、掴線装置取付部40を本体部42に引き寄せることによって張力(引張力)を発生させる。
また、上記尻手ワイヤ50は、所定のワイヤが環状に形成されてなるものであり、この一端には張線装置5の本体取付部46(ジョイントボルト461)に掛止され、他端には略S字状のフック71が取り付けられている。この尻手ワイヤ50を用いて張線装置5を電柱P3に固定する際には、他端側を電柱P3に回し込むようにして尻手ワイヤ50を電柱P3に巻き付けた後、当該他端側に取り付けられたフック71を、尻手ワイヤ50の一端側(張線装置5へ掛止されている側)に引っ掛ける。
図8は、上記図1(c)に示す、吊線1の他方側が、掴線装置4及び張線装置5、並びに掴線装置6及び尻手ロープ7等により電柱P3において支持された状態の一例を示す拡大図である。図8に示すように、吊線1の他方側は、上記掴線装置4及び張線装置5(及びフック71、尻手ワイヤ50)によって引っ張られた状態で、上記掴持位置101よりもさらに電柱P3側の掴持位置102において掴線装置6(第1掴持片21及び第2掴持片22)によって掴持されている。一方、電柱P3には、尻手ロープ7が上記図6と同様にして取り付けられ、当該尻手ロープ7の他端部7b(環状部)に取り付けられたフック8のフック部52が、掴線装置6の第2レバー24の端部の取付孔24aに掛止されている。これにより、吊線1の他方側が、掴持位置102において、掴線装置6及び尻手ロープ7(及びフック8)によって支持される。
なお、上述したように、掴線装置6及び尻手ロープ7(及びフック8)によって吊線1の他端側を支持する場合、掴持位置101、102間の吊線1(符号Zに示す区間の吊線1)が張った状態(弛んでいない状態)となるようにする。これにより、図1(d)に示すように、張線装置5による引っ張りが弛められ、掴線装置4による吊線1の掴持状態が解除されたときに(掴線装置4及び張線装置5が取り外されたときに)、掛止部1a、掴持位置102間において吊線1を張線状態としておくことができる(掛止部1a、掴持位置102間の吊線1が弛むのを防止できる)。
また、図8においては、電柱P3における尻手ロープ7の取り付け位置は、尻手ワイヤ50の取り付け位置より所定距離を置いた上方の位置となっているが、これに限らず、例えば尻手ワイヤ50の取り付け位置より所定距離を置いた下方の位置であってもよいし、あるいは尻手ワイヤ50と同等の位置であってもよい。
以上のとおり、本発明の線状体(吊線1)の固定方法によれば、吊線1を支持するための尻手ロープ2が一方の電柱P1に取り付けられて当該尻手ロープ2によって吊線1の一方側の端部が支持され、吊線1に張力を付与するための張線装置5が他方の電柱P3に取り付けられて、吊線1を掴持するための掴線装置4によって吊線1の他方側の所定部位が掴持されるとともに、当該掴線装置4と連結された張線装置5によって掴線装置4が他方の電柱P3側に引っ張られることにより電柱P1、P3間に吊線1が張設された状態となる。
このような固定方法を用いると、例えば支線バンド95を電柱に取り付けたり、吊線1を切断して両端に巻付グリップ943を巻き付けて(取り付けて)掛止部を作成するといった手間のかかる作業が省略でき、より簡易な方法で吊線1を固定できるため、ひいては作業効率を向上させることができる。また、吊線1(電柱間の張設に用いるべく切断して取り分けた吊線1)や巻付グリップ943等を使い捨てするといったことがなく、すなわち、消耗品を少なくすることができ、ひいてはコスト低減を図ることができる。
また、本発明の線状体(吊線1)の固定方法によれば、吊線1を支持するための尻手ロープ2が一方の電柱P1に取り付けられて当該尻手ロープ2によって吊線1の一方側の端部が支持され、吊線1に張力を付与するための張線装置5が他方の電柱P3に取り付けられて、吊線1を掴持するための掴線装置4によって吊線1の他方側の所定部位が掴持されるとともに、当該掴線装置4と連結された張線装置5によって掴線装置4が他方の電柱P3側に引っ張られることにより電柱P1、P3間に吊線1が張設され、当該張設された状態において、吊線1の他方側における、掴線装置4による吊線1の掴持位置101よりも他方の電柱P3に近い掴持位置102が掴線装置6によって掴持されるとともに、掴線装置6を支持するための尻手ロープ7が他方の電柱P3にさらに取り付けられて当該尻手ロープ7によって掴線装置6が支持された後、掴線装置4による吊線1の掴持状態が解除されることにより尻手ロープ2、7と掴線装置6とによって吊線1が張設された状態となる。
このような固定方法を用いると、例えば支線バンド95を電柱に取り付けたり、吊線1を切断して両端に巻付グリップ943を巻き付けて掛止部を作成するといった手間のかかる作業が省略でき、簡易かつより確実な方法で吊線1を固定できるため、ひいては作業効率を向上させることができる。また、吊線1(電柱間の張設に用いるべく切断して取り分けた吊線1)や巻付グリップ943等を使い捨てするといったことがなく、すなわち、消耗品を少なくすることができ、ひいてはコスト低減を図ることができる。
また、上記尻手ロープ2、7は、例えば繊維ロープといった紐体からなるものとされ、かつ電柱P1(P3)に巻き付けた状態で取り付けられるため、よって尻手ロープ2、7を容易に電柱に取り付けることができる。
また、尻手ロープ2はフック3を備えたものとされ、吊線1は、当該吊線1の一方側の端部が環状に形成されたものとされ、尻手ロープ2におけるフック3が吊線1の環状部(掛止部1a)に掛止されることにより、当該尻手ロープ2による吊線1の一方側の端部の支持が行われる。これにより、尻手ロープ2による吊線1の一方側の端部の支持を容易に行うことができる。
また、尻手ロープ7はフック8を備えたものとされ、掴線装置6は、このフック8を掛止するための取付孔24aが形成されたものとされ、尻手ロープ7におけるフック8が掴線装置6の取付孔24aに掛止されることにより、当該尻手ロープ7による掴線装置6の支持が行われる。これにより、尻手ロープ7による掴線装置6の支持を容易に行うことができる。
さらに、吊線1は、合成樹脂繊維を撚り合せてなるロープであるため、ワイヤー製等の吊線と比べ、柔軟性が高く例えば折り畳んだり巻回し易くなり、また、軽量であり持ち運びし易くなり(電柱上に持ち上げ易くなり)、ひいては取り扱い性が向上する。なお、本発明は以下の態様をとることができる。
(A)吊線1は、必ずしも余長部1bがなくてもよい。すなわち、吊線1の長さは、掛止部1a、掴持位置102間の距離分の長さ(図1(c)参照)であってもよい。また、余長部1bは、巻回された状態になっていなくてもよいし、電柱間に張設されたときに、当該余長部1bが電柱P3に掛止されて置かれていなくともよい(例えば地上に置かれていてもよい)。
(B)吊線1の掛止部1a(環状部)には、シンブル61が取り付けられていなくてもよい。また、シンブル61の代わりに当該掛止部1aの吊線1を保護するための所定の保護具あるいは保護材が取り付けられていてもよい。
(C)張線装置5の電柱P3への取り付けに際しては、尻手ワイヤ50を用いずともよく、例えば吊線バンド95のような固定器具(固定装置)を用いてもよい。また、尻手ワイヤ50のようなワイヤ製のロープを用いずともよく、例えば合成樹脂繊維を撚り合わせてなるロープ(繊維ロープ)を用いてもよい。
(D)線状体は、吊線1以外の例えば各種ケーブル(各種電線)であってもよく、この場合、本発明の線状体の固定方法を、当該各種ケーブル自体の架設(吊架)に適用してもよい。
(E)図5に示すフック3、8のフック部51(フック3、8の尻手ロープ2、7への取り付け部)は、その先端がフック本体側に溶着されるなどして環状(リング状)に形成されているものであってもよい。この場合、ケーブル架設時に地上等において尻手ロープ2、7にフック3、8の一端部を掛止するといった作業を行うことなく、尻手ロープ2、7に既にフック3、8が取り付けられてなるもの(当該環状となっているフック部51に、予め尻手ロープ2、7が挿通されてなるもの)を使用する。
本発明の一実施の形態による線状体の固定方法の一例を示す概略図であり、(a)は、電柱間における吊線の架け渡しに関する説明図、(b)は、尻手ロープ、掴線装置及び張線装置等による吊線の固定に関する説明図、(c)は、別の尻手ロープ及び別の掴線装置等を用いたさらなる吊線の支持に関する説明図、(d)は、別の尻手ロープ及び別の掴線装置等による吊線の固定に関する説明図である。 掴線装置の一例を示す概略構成図である。 掴線装置の一例を示す概略構成図である。 張線装置の一例を示す概略構成図である。 尻手ロープ及びフックの一例を示す概略図である。 上記図1(b)に示す、吊線の一端が電柱に固定された状態の一例を示す拡大図である。 上記図1(b)に示す、吊線の他方側が、掴線装置及び張線装置等により電柱において支持された状態の一例を示す拡大図である。 上記図1(c)に示す、吊線の他方側が、さらに別の掴線装置及び尻手ロープ等により電柱において支持された状態の一例を示す拡大図である。 従来の線状体の固定方法の一例を示す概略図であり、(a)は、吊線バンドの取り付け及び電柱間における引線の架け渡しに関する説明図、(b)は、吊線の一方側の固定に関する説明図、(c)は、吊線の他方側における掴線装置による支持に関する説明図、(d)は、吊線の他方側の固定に関する説明図である。 従来の吊線バンドを示す概略図である。 従来の吊線の両端における掛止部(巻付グリップ)の構成を示す説明図である。
符号の説明
1 吊線(線状体)
1a 掛止部
1b 余長部
2 尻手ロープ(第1の支持手段)
3、8 フック
7 尻手ロープ(第2の支持手段)
4 掴線装置(第1の掴線手段)
5 張線装置(張線手段)
6 掴線装置(第2の掴線手段)
21 第1掴持片
22 第2掴持片
23 第1レバー
24 第2レバー
24a 取付孔(掛止用穴)
28 脱落防止カバー
29 作動規制部材
40 掴線装置取付部
42 本体部
44 牽引部
46 本体取付部
431 止爪
441 ワイヤ
430 ラチェットハンドル
430a ハンドル部
401、461 ジョイントボルト
50 尻手ワイヤ
51、52 フック部
61 シンブル
94 吊線
943 巻付グリップ
95 吊線バンド
96 引線
97 掴線装置
98 張線装置
101、102 掴持位置
P1〜P3 電柱

Claims (5)

  1. 電柱間における線状体の固定方法であって、線状体を支持するための第1の支持手段を一方の電柱に取り付けて当該第1の支持手段によって線状体の一方側の端部を支持し、線状体に張力を付与するための張線手段を他方の電柱に取り付け、線状体を掴持するための第1の掴線手段によって線状体の他方側の所定部位を掴持するとともに、当該第1の掴線手段と連結された前記張線手段によって第1の掴線手段を他方の電柱側に引っ張ることにより電柱間に線状体を張設し、当該張設された状態において、線状体の他方側における、前記第1の掴線手段による線状体の掴持位置よりも他方の電柱に近い位置を第2の掴線手段によって掴持するとともに、第2の掴線手段を支持するための第2の支持手段を他方の電柱にさらに取り付けて当該第2の支持手段によって第2の掴線手段を支持した後、第1の掴線手段による線状体の掴持状態を解除することにより前記第1及び第2の支持手段と第2の掴線手段とによって線状体が張設された状態とすることを特徴とする線状体の固定方法。
  2. 前記第1及び第2の支持手段は、所定の紐体からなるものとし、かつ電柱に巻き付けた状態で取り付けられることを特徴とする請求項1記載の線状体の固定方法。
  3. 前記第1の支持手段はフックを備えたものとし、前記線状体は、当該線状体の一方側の端部が環状に形成されたものとし、前記第1の支持手段におけるフックを前記線状体の環状部に掛止することにより、当該第1の支持手段による前記線状体の一方側の端部の支持を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の線状体の固定方法。
  4. 前記第2の支持手段はフックを備えたものとし、前記第2の掴線手段は、前記フックを掛止するための掛止用穴が形成されたものとし、前記第2の支持手段におけるフックを前記第2の掴線手段の掛止用穴に掛止することにより、当該第2の支持手段による前記第2の掴線手段の支持を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の線状体の固定方法。
  5. 前記線状体として、合成樹脂繊維を撚り合せてなるロープを用いることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の線状体の固定方法。
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