JP2008306797A - 掴線器及びこの掴線器を有する張線装置 - Google Patents

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英直 米山
Masanori Morozumi
政典 両角
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Abstract

【課題】1丁の張線装置で線状体の張り上げを可能にするための掴線器及びこの掴線器を有する張線装置を提供する。
【解決手段】張線装置1に用いられる掴線器3を、掴持部31aを有する第1掴持片31と、掴持部31aに対して接近及び離反する方向に相対移動可能な第2掴持片32と、第1掴持片31を貫通し、両端が当該第1掴持片31から突出するとともに、当該第1掴持片31が摺動可能に取り付けられた第2レバー34と、第1掴持片31が第2レバー34の前方に摺動したときに、第2掴持片32を掴持部31aに接近させる方向に移動させてメッセンジャーワイヤーWを掴持させ、第1掴持片31が第2レバー34の後方に摺動したときに、第2掴持片32を掴持部31aから離反させる方向に移動させてメッセンジャーワイヤーWの掴持状態を解放させる第1レバー33とから構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、メッセンジャーワイヤー等の線状体を掴持する掴線器、及び、この掴線器を有して線状体の張線作業に用いられる張線装置に関する。
従来、メッセンジャーワイヤーを電柱間に張り上げる場合、それぞれが掴線器と張線器とを有する2丁の張線装置を電柱に取り付け、一方の張線装置をワイヤーの張り上げに用い、他方の張線装置をワイヤーの保持に用いて作業が行われている。あるいは、1丁の張線装置とこの張線装置とは別に1個の掴線器を電柱に取り付け、張線装置をワイヤーの張り上げに用い、掴線器をワイヤーの保持に用いて作業が行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−184936号公報
しかしながら、張線装置は比較的重い装置であるため、2丁の張線装置の柱上への取り付けは作業員に負担がかかるという課題があった。また、張線装置によるワイヤーの張り上げは、この張線装置によりワイヤーを所定の距離だけ引っ張るという作業が繰り返し行われるため、張線装置によりワイヤーを引っ張る作業と、別の張線装置または掴線器によりワイヤーを固定して、張り上げに用いている張線装置の掴線器を前方に移動してワイヤーに取り付ける作業を繰り返す必要があり、作業が繁雑であるという課題もあった。さらに、これらの繰り返し作業は、作業員が電柱に昇柱した体勢で行うため、ワイヤーを引っ張る・戻すといった作業員の悪い体勢での作業は、作業安全上好ましいものではなかった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、1丁の張線装置で線状体の張り上げを無理のない姿勢で可能にするための掴線器及びこの掴線器を有する張線装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る掴線器は、掴持部を有する第1掴持片と、掴持部に対して接近及び離反する方向に相対移動可能な第2掴持片と、第1掴持片を貫通し、両端が当該第1掴持片から突出するとともに、当該第1掴持片が摺動可能に取り付けられた腕部材(例えば、実施形態における第2レバー34)と、第1掴持片が腕部材の一端側に摺動したときに、第2掴持片を掴持部に接近させる方向に移動させ、掴持部及び第2掴持片の間に配置された線状体を掴持させ、第1掴持片が腕部材の他端側に摺動したときに、第2掴持片を掴持部から離反させる方向に移動させ、掴持部及び第2掴持片の間に配置された線状体の掴持状態を解放させる駆動部材(例えば、実施形態における第1レバー33)とから構成される。
このような本発明に係る掴線器は、第1掴持片を腕部材の一端側に所定の付勢力で付勢させる付勢手段(例えば、実施形態におけるバネ39b)を有することが好ましい。
また、このような本発明に係る掴線器は、腕部材の他端側に設けられ、第1掴持片の摺動を規制する規制手段(例えば、実施形態におけるストッパ34c)を有することが好ましい。
また、本発明に係る張線装置は、2個の掴持片及び腕部材を有し、当該腕部材に対して2個の掴持片の何れか一方が前方に摺動したときに、当該2個の掴持片の間に配置された線状体を掴持する第1の掴線器と、この第1の掴線器の腕部材の後端部に取り付けられ、当該第1の掴線器を引き寄せる張線器と、この張線器の後端部に上記一端(例えば、実施形態における第1取付孔34a)が取り付けられた上述の掴線器のいずれかである第2の掴線器と、この第2の掴線器の上記他端(例えば、実施形態における第2取付孔34b)に取り付けられた固定手段(例えば、実施形態における尻手ロープ5及びフック6)とから構成される。
本発明に係る掴線器及びこの掴線器を有する張線装置を以上のように構成すると、1丁の張線装置により電柱間にメッセンジャーワイヤー等の線状体を張り上げる作業を行うことができるため、作業者の負担を軽減することができる。特に、この張線装置に上述の掴線器(第2の掴線器)を設けることにより、張線器により線状体を引っ張っていないときには、この第2の掴線器が引っ張り上げた線状体を自動的に掴持するため、この線状体の落下を防止するとともに、作業者は第1の掴線器を前方に移動させる作業だけに集中することができ、作業者の作業負担の軽減と、作業効率の向上とが可能である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて、本発明に係る張線装置の構成について説明する。なお、この実施例においては、線状体として、電柱の間に張り渡されるメッセンジャーワイヤーWについて説明する。また、以降の説明では、図1の矢印Fの方向を前方とする。この張線装置1は、メッセンジャーワイヤーWを掴持してこのメッセンジャーワイヤーWを引っ張るための第1の掴線器2と、引っ張られたメッセンジャーワイヤーWを保持する第2の掴線器3と、第1の掴線器2を引っ張ることによりワイヤーWを張り上げる張線器4と、張線装置1を電柱Pに取り付けるための尻手ロープ5と、この尻手ロープ5を電柱Pに固定するためのフック6とから構成される。なお、メッセンジャーワイヤーWは、一端が図示しない電柱(図1の前方方向に位置する)に固定され、他端側をこの張線装置1で引っ張って、電柱間に張り上げられる。
第1の掴線器2は、図2に示すように、第1掴持片21、第2掴持片22、第1掴持片21に対して第2掴持片22を相対移動可能に連結する第1レバー23、及び、この第1レバー23の下端に連結された第2レバー24から構成される。第1掴持片21の上部には、第2掴持片22と対向する掴持部21aが第1掴持片21と一体に形成されている。第1レバー23は、側面視においてへの字状に形成されており、一端(前方側端部)が枢結ピン25により第1掴持片21に揺動可能に取り付けられ、略中央部(への字の頂点部分)には、枢結ピン26を中心に第2掴持片22が揺動可能に取り付けられている。また、この第1レバー23の他端(後方側端部)には、枢結ピン27により、第2レバー24の一端(前方側端部)が揺動可能に取り付けられている。なお、第1掴持片21の後部は斜め下方に延びており、下端部21bには前後方向に延びる貫通孔(図示せず)が形成され、この貫通孔に第2レバー24が挿通されている。また、第2レバー24の他端(後方側端部)には、左右方向に貫通する取付孔24aが形成されている。
このような第1の掴線器2は、第1及び第2掴持片21,22の間にメッセンジャーワイヤーWが配置されて吊り下げられた状態において(例えば、図1の状態において)、第2レバー24が図2の矢印Aの方向、つまり、後方に引っ張られると、第1掴持片21に対して第2レバー24が後方に移動する。そして、第2レバー24の後方への移動により第1レバー23の下端部が後方に引っ張られ、枢結ピン25を中心に第1掴持片21に対して上方に揺動し、第2掴持片22を上方に移動させる。そのため、第1掴持片21の掴持部21aと第2掴持片22との間に挿入されたメッセンジャーワイヤーWは、掴持部21aと第2掴持片22とにより挟持されるため、この第1の掴線器2によりメッセンジャーワイヤーWが掴持されるように構成されている。
第2の掴線器3は、図3及び図4に示すように、第1掴持片31、第2掴持片32、第1掴持片31に対して第2掴持片32を相対移動可能に連結する第1レバー33、この第1レバー33の下端に連結された第2レバー34、及び、第1掴持片31及び第2掴持片32で掴持されるメッセンジャーワイヤーWがこの第2の掴線器3から外れないように補助する補助片35から構成される。
第1掴持片31の上部には、第2掴持片32と対向する掴持部31aが第1掴持片31と一体に形成されている。第1レバー33は、側面視においてへの字状に形成されており、一端(前方側端部)が枢結ピン36により第1掴持片31に揺動可能に取り付けられ、略中央部(への字の頂点部分)には、枢結ピン37を中心に第2掴持片32が揺動可能に取り付けられている。また、この第1レバー33の他端(後方側端部)には、枢結ピン37により、第2レバー34の略中央部が揺動可能に取り付けられている。なお、第1掴持片31の後部は斜め下方に延びており、略下端部31bには前後方向に延びる貫通孔(図示せず)が形成され、この貫通孔に第2レバー34が挿通されている。そして、枢結ピン38は、第1掴持片31の略下端部31bより前方側において第2レバー34に取り付けられている。また、第2レバー34の前方側端部及び後方側端部のそれぞれは、第1掴持片31の外方に突出して配置されており、これらの端部には左右方向に貫通する第1取付孔34a及び第2取付孔34bが形成されている。さらに、この第2レバー34の側面の後端側(第1掴持片31の略下端部31bより後方側)には、側方に突出するストッパ34cが設けられている。
このような第2の掴線器3は、第1掴持片31が、第2レバー34に対して図3(b)に示す矢印Bの方向に摺動すると、第1レバー33が枢結ピン38を中心に第2レバー34に対して上方に揺動し、同時に、第1掴持片31が枢結ピン36を中心に第1レバー33に対して上方に揺動し、これにより第2掴持片32を掴持部31aから離反させる方向(下方)に移動させる。そのため、第1掴持片31の掴持部31aと第2掴持片32との間にメッセンジャーワイヤーWが配置されて吊り下げられた状態において(例えば、図1の状態において)、メッセンジャーワイヤーWが後方に送り出されると、第1掴持片31が後方に移動、すなわち、第2レバー34に対して後方に摺動する。そのため、掴持部31aから第2掴持片32が離反し、メッセンジャーワイヤーWの掴持状態が解除される。すなわち、メッセンジャーワイヤーWが後方に送り出されている状態では、このメッセンジャーワイヤーWは第2の掴線器3により掴持されず、第1及び第2掴持片31,32の間を通って後方に送り出される。
このとき、第1掴持片31の第2レバー34に対する後方側への移動量(摺動量)は、第1掴持部31の略下端部31bとストッパ34cが当接することにより、所定の長さ以上に移動することはなく、掴持部31aと第2掴持片32とが離反しすぎてメッセンジャーワイヤーWが掴時部31aと第2掴時片32との間から脱落することを防止する。
一方、第1掴持片31が、第2レバー34に対して図3(b)に示す矢印Cの方向に摺動すると、第1レバー33が枢結ピン38を中心に第2レバー34に対して下方に揺動し、同時に、第1掴持片31が枢結ピン36を中心に第1レバー33に対して下方に揺動し、これにより第2掴持片32を掴持部31aに接近させる方向(上方)に移動させる。そのため、第1掴持片31の掴持部31aと第2掴持片32との間にメッセンジャーワイヤーWが配置されて吊り下げられた状態において(例えば、図1の状態において)、メッセンジャーワイヤーWが前方に引っ張られて移動しようとすると、第1掴持片31が前方に移動、すなわち、第2レバー34に対して前方に摺動する。そのため、掴持部31aに第2掴持片32が接近し、メッセンジャーワイヤーWが掴持される。すなわち、図1においてメッセンジャーワイヤーWが前方に引っ張られている状態では、このメッセンジャーワイヤーWは第2の掴線器3により掴持される。
なお、第1レバー33と第1掴持片31との間には、第1掴持片31を第1レバー33に対して下方に揺動させるように付勢したバネ39bが設けられている。そのため、第1掴持片31を矢印Bの方向に摺動させる力がなくなると、このバネ39bにより第1掴持片31が第1レバー33に対して下方に揺動し、これにより、この第1掴持片31が第2レバー34に対して前方(矢印Cの方向)に摺動して、第2掴持片32が上方に移動する。そのため、掴持部31aと第2掴持片32とでワイヤーWが挟持され、この第1の掴線器3によりワイヤーWが掴持されるように構成されている。
張線器4は、図5に示すように、第1の掴線器2を取り付けるための第1掴線器取付部41、本体部42、この本体部42と第1掴線器取付部41との間に配設され、本体部42のハンドル操作により第1掴線取付部41を本体部42側に引き寄せる牽引部43、及び、第2の掴線器3を取り付けるための第2掴線器取付部44から構成される。
第1掴線器取付部41は、基部411と、この基部411に対して相対回転可能に取り付けられ、側面視においてU字状の開口部を有する取付部412と、第1の掴線器2の取付孔24aに挿入されて、第1の掴線器2の第2レバー24と取付部412とを連結するジョイントボルト413とから構成される。なお、基部411には、後述する牽引部43を構成する滑車431が回転自在に取り付けられている。一方、第2掴線器取付部44は、本体部42に取り付けられた基部441と、この基部441に対して相対回転可能に取り付けられ、側面視においてU字状の開口部を有する取付部442と、第2の掴線器3の第1取付孔34aに挿入されて、第2の掴線器3の第2レバー34と取付部442とを連結するジョイントボルト443とから構成される。
本体部42は、平行に配置された2枚の側板421と、この2枚の側板421の間に配置され回転シャフト422aを中心に回転自在に保持されたドラム422と、ドラム422の回転シャフト422aに固定されたブレーキギア423と、一方の側板421に取り付けられ、ブレーキギア423と係合する係合爪424と、回転シャフト422aに取り付けられ、切換レバー425によりドラム422の回転方向を切り換えてこのドラム422を回転させるラチェットハンドル426と、後述する牽引部43を構成するワイヤー432をガイドするガイド部427から構成される。また、牽引部43は、第1掴線器取付部41の基部411に取り付けられた滑車431と、一端が本体部42の側板421に固定され、滑車431に掛け回された後、他端がドラム422に巻き付けられたワイヤー432とから構成される。
このような張線器4において、切換レバー425を巻き取り位置に設定して、ラチェットハンドル426を図5の矢印Sの方向に往復運動すると、ドラム422が矢印Tの方向に回転してワイヤー432を巻き取り、第1掴線器取付部41、すなわちこの第1掴線器取付部41に取り付けられた第1の掴線器2を本体部42側に引き寄せることができる。このとき、ブレーキギア423と係合爪424とが係合するため、ワイヤー432が繰り出すようなドラム422の回転が規制されるため、このワイヤー432に張力がかかっていても、このワイヤー432が繰り出されることはない。反対に、ワイヤー432を伸ばす場合には、係合爪424のブレーキギア423との係合を解除することによりドラム422の回転に対する規制を解除した状態で、このドラム422からワイヤー432を繰り出し、第1掴線器取付部41,すなわち、第1の掴線器2を前方に移動させることができる。
なお、図1に示すように、第2の掴線器3の第2取付孔34bには、尻手ロープ5の一端が取り付けられており、この尻手ロープ5を電柱Pに掛け回し、他端に取り付けられたフック6を尻手ロープ5に掛けることにより電柱Pに対して張線装置1を取り付けることができる。
それでは、以上のような構成の張線装置1により、メッセンジャーワイヤーWを張り上げる方法及びその時の第2の掴線器3の動作について説明する。まず、尻手ロープ5によりこの張線装置1を電柱Pに取り付け、張り上げようとするメッセンジャーワイヤーWを、第1の掴線器2の第1及び第2掴持片21,22の間と、第2の掴線器3の第1及び第2掴持片31,32の間に挿入する。このとき、張線器4のワイヤー432はドラム422から繰り出した状態にしておく。そして、張線器4のラチェットハンドル426を操作して、ワイヤー432を巻き取ると、第1の掴線器2の第2レバー24が後方に引っ張られる。上述のようにこの第1の掴線器2の第2レバー24が後方に引っ張られると、第1及び第2掴持片21,22によりメッセンジャーワイヤーWが掴持されるように構成されており、張線器4のワイヤー432の巻き取りに合わせて第1の掴線器2が電柱Pの方向に引っ張られ、これによりメッセンジャーワイヤーWも電柱Pの方向に引き寄せられる。
このとき、張線器4のワイヤー432には張力が掛かった状態になっており、これにより、第2の掴線器3は、前方から張線器4に引っ張られ、後方から尻手ロープ5に引っ張られるため、張線器4と電柱Pとの間に固定された状態となる。このような状態で、メッセンジャーワイヤーWが張線器4側に引き寄せられると、第2の掴線器3に対してこのメッセンジャーワイヤーWが後方に送り出される。そして、このメッセンジャーワイヤーWによりこの第2の掴線器3の第1の掴持片31が後方に移動し、上述のように第1及び第2掴持片31,32によるメッセンジャーワイヤーWの掴持状態が解放される。そのため、張線器4で電柱Pの方向に引き寄せられたメッセンジャーワイヤーWを、第2の掴線器3の第1及び第2掴持片31,32の間を通して後方に送り出すことができる。なお、図4に示すように、補助片35を上方に揺動させておくことにより、また、上述のように第1掴持片31が第2レバー34のストッパ34cにより掴持部31aと第2掴持片32とが離反する範囲が制限されるため、第1及び第2掴持片31,32の掴持状態が解放されたとしてもメッセンジャーワイヤーWからこの第2の掴線器3が外れることはない。
以上のようにして、張線器4のワイヤー432を巻き取ると、ドラム422の回転規制を解除して、ワイヤー432を繰り出し、第1の掴線器2を前方に移動させた後、この第1の掴線器2をメッセンジャーワイヤーWに取り付けて、再び上記の操作を繰り返してメッセンジャーワイヤーWを順次電柱P側に引き寄せる(張り上げる)作業を行う。このとき、ドラム422の回転規制を解除すると、第1の掴線器2を後方に引っ張る力がなくなるため、メッセンジャーワイヤーWの自重若しくはこのメッセンジャーワイヤーWに掛かっていた張力により、このメッセンジャーワイヤーWが前方に引っ張られて移動しようとする。しかしながら、上述のように、第2の掴線器3の第1掴持片31を第2レバー34に対して後方に摺動させる力がなくなると、バネ39bにより第2掴持片32が第1掴持片31の掴持部31aに接近する方向に移動され、掴持部31aと第2掴持片32とでワイヤーWが挟持され、この第1の掴線器3によりワイヤーWが掴持される。そのため、引き寄せたメッセンジャーワイヤーWは、張線器4のドラム422の回転規制を解除する前の状態で保持され、このメッセンジャーワイヤーWが前方に移動する(引き上げたメッセンジャーワイヤーWが前方に戻る)ことはない。
以上説明したように、本実施例に係る張線装置1によると、1丁の張線装置1により電柱間にメッセンジャーワイヤーWを張り上げる作業を行うことができるため、作業者の負担を軽減することができる。特に、第2の掴線器3を設けることにより、張線器4によりメッセンジャーワイヤーWを引っ張っていないとき、すなわち、ワイヤー432を繰り出して、第1の掴線器2を前方に移動しているときには、この第2の掴線器3が引っ張り上げたメッセンジャーワイヤーWを自動的に掴持するため、メッセンジャーワイヤーWの落下を防止するとともに、作業者は第1の掴線器2を前方に移動させる作業だけに集中することができ、作業者の作業負担の軽減と、作業効率の向上とが可能である。なお、この張線装置1において、第1の掴線器2及び張線器4は従来の装置を利用することができるため、コストを抑えることができる。
なお、以上の実施例において、第2の掴線器3の第2レバー34の前方への移動を規制するためにストッパ34cを側面に設けるように構成しているが、本発明がこの構成に限定されることはなく、例えば、この第2レバー34の上面または下面にストッパー34を設けたり、第1掴持片31の略下端部31bに設けられ、第2レバー34が挿通される貫通孔よりも大きくなる(幅が広くなる)部分を第2レバー34に設けるように構成しても良い。
本発明に係る張線装置の構成を示す側面図である。 上記張線装置に用いられる第1の掴線器の構成を示す側面図である。 本発明に係る掴線器であって、上記張線装置に用いられる第2の掴線器の構成を示す図であって、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。 上記第2の掴線器であって、第1及び第2掴持片によるメッセンジャーワイヤーの掴持を解放した状態を示す側面図である。 上記張線装置に用いられる張線器の構成を示す側面図である。
符号の説明
1 張線装置
2 第1の掴線器
3 第2の掴線器
4 張線器
5 尻手ロープ(固定手段)
6 フック(固定手段)
31 第1掴持片
31a 掴持部
32 第2掴持片
33 第1レバー(駆動部材)
34 第2レバー(腕部材)
34a 第1取付孔(腕部材の一端)
34b 第2取付孔(腕部材の他端)
34c ストッパ(規制手段)
39b バネ(付勢手段)

Claims (4)

  1. 掴持部を有する第1掴持片と、
    前記掴持部に対して接近及び離反する方向に相対移動可能な第2掴持片と、
    前記第1掴持片を貫通し、両端が当該第1掴持片から突出するとともに、当該第1掴持片が摺動可能に取り付けられた腕部材と、
    前記第1掴持片が前記腕部材の一端側に摺動したときに、前記第2掴持片を前記掴持部に接近させる方向に移動させ、前記掴持部及び前記第2掴持片の間に配置された線状体を掴持させ、前記第1掴持片が前記腕部材の他端側に摺動したときに、前記第2掴持片を前記掴持部から離反させる方向に移動させ、前記掴持部及び前記第2掴持片の間に配置された線状体の掴持状態を解放させる駆動部材と
    から構成される掴線器。
  2. 前記第1掴持片を前記腕部材の前記一端側に所定の付勢力で付勢させる付勢手段を有する請求項1に記載の掴線器。
  3. 前記腕部材の前記他端側に設けられ、前記第1掴持片の摺動を規制する規制手段を有する請求項1または2に記載の掴線器。
  4. 2個の掴持片及び腕部材を有し、当該腕部材に対して前記2個の掴持片の何れか一方が前方に摺動したときに、当該2個の掴持片の間に配置された線状体を掴持する第1の掴線器と、
    前記第1の掴線器の前記腕部材の後端部に取り付けられ、当該第1の掴線器を引き寄せる張線器と、
    前記張線器の後端部に前記一端が取り付けられた請求項1〜3いずれか一項に記載の掴線器である第2の掴線器と、
    前記第2の掴線器の前記他端に取り付けられた固定手段と
    から構成される張線装置。
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